JPWO2003041704A1 - そう痒の予防または治療剤 - Google Patents

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Abstract

この出願は医薬分野に属し、以下の式(I){式中、R1は水素、置換/非置換の低級アルキル、置換/非置換の低級アルコキシ又はハロゲン、X1−X2−X3はCR5=CR6−CR7=CR8、N(O)m=CR6−CR7=CR8、CR5=CR6−N(O)m=CR8、CR5=CR6−CR7=N(O)m、CR5=CR6−O、CR5=CR6−S、O−CR7=CR8、S−CR7=CR8又はO−CR7=N、Y:−CH2S−、−CH2SO−、−CH2SO2−、−CH2O−、−CH=CH−、−(CH2)p−、−SCH2−、−SOCH2−、−SO2CH2−又は−OCH2−}で表される三環式化合物又はその薬理的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防又は治療剤を提供する。

Description

技 術 分 野
本発明は、そう痒の予防または治療剤に関する。
背 景 技 術
慢性蕁麻疹やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患だけでなく、慢性腎不全、肝性胆汁うっ滞、造血障害、内分泌疾患、悪性腫瘍などの全身性疾患にも皮膚そう痒を伴うことが知られている[ドラッグズ(Drugs)、39巻、218−223頁(1990年)]。そう痒の原因物質の一つとしてヒスタミンが考えられているが、抗ヒスタミン剤は臨床的に一部のそう痒に有効ではあるが全てを抑制することはできない。
一方、尿失禁治療薬として膀胱収縮間隔の延長作用を有する三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩が知られている(WO97/14672、WO98/46587)。
発 明 の 開 示
本発明の目的は、アレルギー性皮膚疾患や全身性疾患に伴うそう痒の予防または治療剤を提供することにある。
本発明は、
(1)式(I)
Figure 2003041704
{式中、Rは、水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンを表し、
−X−Xは、CR=CR−CR=CR[式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換の低級アルカノイルアミノまたはハロゲンを表す]、N(O)=CR−CR=CR(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義であり、mは0または1を表す)、CR=CR−N(O)=CR(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−CR=N(O)(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、O−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、S−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはO−CR=N(式中、Rは前記と同義である)を表し、
Yは−CHS−、−CHSO−、−CHSO−、−CHO−、−CH=CH−、−(CH−(式中、pは0〜2の整数を表す)、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
は水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す}で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(2)式(Ia)
Figure 2003041704
[式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHSO−、−CH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−であるときに、
2aは水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、または置換もしくは非置換の含窒素複素環基を表し、
が−OCH−であるときに、
2aは水素、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の含窒素複素環基または式(II)
Figure 2003041704
(式中、nは0または1であり、RおよびRは、同一または異なって水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の環状アルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、RおよびRが隣接する炭素原子と一緒になって環状アルキルを形成してもよく、Qはヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノまたはハロゲンを表す)を表す]である三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(3)Yが−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−である(2)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(4)Yが−OCH−である(2)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(5)Rが水素、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンである(2)〜(4)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(6)Rが水素である(2)〜(4)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(7)Yが−CHSO−、−SOCH−または−OCH−である(2)、(5)または(6)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(8)Yが−CHSO−または−SOCH−である(2)、(5)または(6)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(9)Yが−CHSO−である(2)、(5)または(6)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(10)X−X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(2)〜(9)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(11)X−X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(2)〜(9)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(12)R2aが式(II)
Figure 2003041704
(式中、n、R、RおよびQはそれぞれ前記と同義である)である(2)〜(11)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(13)nが0である(12)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(14)Rがメチルであり、Rがトリフルオロメチルであり、Qがヒドロキシである(13)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(15)Rが水素であり、Yが−CHSO−であり、X−X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)であり、Rが式(III)
Figure 2003041704
である(2)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(16)式(Ib)
Figure 2003041704
[式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHO−、−CHS−、−CHSO−、−CH=CH−または−(CH−(式中、pは前記と同義である)を表し、R2bは式(III)
Figure 2003041704
を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(17)X−X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−CR=N(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(16)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(18)X−X−XがCR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(16)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(19)X−X−XがO−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(16)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(20)Yが−CHO−である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(21)Yが−(CH−(式中、pは前記と同義である)である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(22)pが0である(21)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(23)pが2である(21)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(24)Yが−CH=CH−である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、
(25)Yが−CHS−または−CHSO−である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤、および
(26)そう痒の予防または治療に有用な薬理学的組成物の製造のための、(1)〜(25)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の使用に関する。
さらに、本発明は、
(27)(1)〜(25)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を投与する工程を含む、そう痒の予防または治療方法に関する。
以下、式(I)で表される化合物を、化合物(I)という。他の式番号で表される化合物についても同様である。
式(I)の各基の定義において、低級アルキルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数1〜8のアルキル、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1,2,2−ドリメチルプロピル、ヘプチル、オクチルなどが挙げられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
低級アルコキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノおよびジ(低級アルキル)置換アミノにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。
低級アルカノイルアミノにおける低級アルカノイルとしては、例えば炭素数1〜6のアルカノイル、より具体的にはホルミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、2,2−ジメチルプロパノイル、ヘキサノイルなどが挙げられる。
低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数2〜6のアルケニル、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、メタクリル、1−ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘキセニルなどが挙げられる。
アリールおよびアリールアミノのアリール部分としては例えばフェニル、ナフチルなどが包含され、ヘテロアリールとしては例えばピリジル、フリル、チエニル、キノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリルなどが挙げられる。
アラルキルアミノのアラルキル部分としては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどが挙げられる。
複素環基としては、例えば脂環式複素環基、含窒素複素環基などが挙げられる。脂環式複素環基としては、例えばテトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、クロマニルなどが挙げられる。含窒素複素環基は、例えば1〜2の窒素原子をその環内に含む複素環であり、さらに酸素、硫黄などのヘテロ原子を含んでいてもよく、例えばピロリジニル、ピペコリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキサゾリルなどが挙げられる。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルカノイルアミノおよび置換低級アルケニルにおける置換基としては、同一または異なって、置換数1〜置換可能な数の(好ましくは1〜6の、より好ましくは1〜4の)、例えばヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、環状アルキル、置換環状アルキル[該置換環状アルキルにおける置換基としては同一または異なって例えば置換数1〜3のヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]、アリール、置換アリール(該置換アリールにおける置換基は、後記の置換アリールにおける置換基と同義である)、アラルキル、置換アラルキル(該置換アラルキルにおける置換基は、後記の置換アラルキルにおける置換基と同義である)、低級アルコキシ、置換低級アルコキシ[該置換低級アルコキシにおける置換基としては同一または異なって例えば置換数1〜3のヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]などが挙げられる。また、上記において置換低級アルキル上の同一炭素原子上の2つの低級アルキルが該炭素原子と一緒になって脂肪族環を形成してもよい。さらに置換低級アルキルが置換メチルまたは置換エチルである場合は、その置換基は同一または異なって、例えば置換数1〜3の、低級アルキルまたは置換低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]であってもよい。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルカノイルアミノおよび置換低級アルケニルにおける置換基の定義において、ハロゲンは前記と同義であり、低級アルキル、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義であり、アリールは前記と同義である。環状アルキルおよび脂肪族環の環状アルキル部分としては、例えば炭素数3〜8の環状アルキル、より具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられる。アラルキルとしては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどが挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキルアミノおよび置換アリールアミノにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲンなどが挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキルアミノおよび置換アリールアミノにおける置換基の定義において、低級アルキル、ハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
置換複素環基における置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンなどが挙げられる。
置換複素環基における置換基の定義において、低級アルキル、ハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
式(Ia)および式(Ib)の各基の定義において、低級アルキルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数1〜6のアルキル、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピルなどが挙げられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
低級アルコキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノおよびジ(低級アルキル)置換アミノにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。
低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数2〜6のアルケニル、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、メタクリル、1−ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘキセニルなどが挙げられる。
アリールおよびアリールアミノのアリール部分としては例えばフェニル、ナフチルなどが包含され、ヘテロアリールとしては例えばピリジル、フリル、チエニル、キノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリルなどが挙げられる。
アラルキルおよびアラルキルアミノのアラルキル部分としては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどが挙げられる。
脂環式複素環基としては、例えばテトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、クロマニルなどが挙げられる。含窒素複素環基は、例えば1〜2の窒素原子をその環内に含む複素環であり、さらに酸素、硫黄などのヘテロ原子を含んでいてもよく、且つその環内の窒素原子が隣接するカルボニル基と結合している複素環を表し、例えばピロリジニル、ピペコリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキサゾリルなどが挙げられる。
環状アルキルとしては、例えば炭素数3〜8の環状アルキル、より具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられる。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルケニル、および置換環状アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる。また置換低級アルキルが、置換メチルまたは置換エチルである場合は、その置換基は同一または異なって、例えば置換数1〜3の、低級アルキル、置換低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]、環状アルキル、置換環状アルキル[該置換環状アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]、アリール、置換アリール[該置換アリールにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]、アラルキル、置換アラルキル[該置換アラルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]、置換低級アルコキシ[該置換低級アルコキシにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]であってもよい。さらに置換メチルまたは置換エチルの同一炭素原子上の2つの低級アルキルが該炭素原子と一緒になって脂肪族環を形成してもよい。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルケニル、および置換環状アルキルにおける置換基の定義において、ハロゲン、環状アルキルおよび脂肪族環の環状アルキル部分、アリール、ならびにアラルキルはそれぞれ前記と同義であり、低級アルキル、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、および低級アルコキシにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキル、置換アラルキルアミノおよび置換アリールアミノにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲンなどが挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキル、置換アラルキルアミノおよび置換アリールアミノにおける置換基の定義において、低級アルキル、ハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
置換脂環式複素環基および置換含窒素複素環基における置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンなどが挙げられる。
置換脂環式複素環基および置換含窒素複素環基における置換基の定義において、低級アルキル、ハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
化合物(I)、化合物(Ia)および化合物(Ib)の薬理学的に許容される塩としては、薬理学的に許容される酸付加塩が挙げられ、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、グリオキシル酸塩、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩などの有機酸塩が挙げられる。
本発明で用いられる三環式化合物は、前記刊行物に開示された方法、またはそれらに準じて製造することができ、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィーなどに付して単離・精製することができる。
本発明で用いられる三環式化合物の塩を取得したいとき、当該三環式化合物が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよく、また、遊離塩基の形で得られる場合には、当該遊離塩基を適当な溶媒に溶解または懸濁し、酸を加え塩を形成させれば良い。
なお、本発明で用いられる三環式化合物の中には光学異性体が存在し得るものもあるが、全ての可能な立体異性体およびそれらの混合物も、本発明の予防または治療剤の有効成分として用いることができる。
また、本発明で用いられる三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩は、水、または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これら付加物も本発明の予防または治療剤の有効成分として用いることができる。
次に、化合物(I)の代表的化合物の薬理作用を試験例により説明する。試験例1において試験化合物としては、(S)−(+)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(5,5,10−トリオキソ−4,10−ジヒドロチエノ[3,2c][1]ベンゾチエピン−9−イル)プロパンアミド[(S)−(+)−3,3,3−trifluoro−2−hydroxy−2−methyl−N−(5,5,10−trioxo−4,10−dihydrothieno[3,2c][1]benzothiepin−9−yl)propanamide]および2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(5,5,10−トリオキソ−4,10−ジヒドロチエノ[3,2c][1]ベンゾチエピン−9−イル)プロパンアミド[2−hydroxy−2−methyl−N−(5,5,10−trioxo−4,10−dihydrothieno[3,2c][1]benzothiepin−9−yl)propanamide]を用いた。以下、上記化合物を本明細書において、それぞれ化合物1および2という。試験例2〜3における試験化合物としては、化合物1を用いた。なお、化合物1および2は、それぞれWO98/46587中の化合物(1−25)および(3−12)と同一化合物である。
試験例1:マウスのコンパウンド(compound)48/80誘発そう痒行動に対する抑制作用
実験は、クライシ(Kuraishi)らの方法[ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)、275巻、229−233頁(1995年)]に準じて行った。
実験には、雄性ddY系マウス19−22g(日本エスエルシー供給)を使用した。マウスは室温19〜25℃、湿度30〜70%、一日12時間照明(午前7時〜午後7時)の飼育室にて、プラスチックケージに25−26匹ずつ収容し、市販の固型飼料と水を自由に摂取させて飼育した。
マウスの右側背肩部皮下にコンパウンド48/80(シグマ社製)の溶液(0.1mgのコンパウンド48/80を生理食塩水1mLに溶解した溶液)を0.1mL投与後、マウスを個別の透明容器に入れた。直後より1時間8ミリビデオカメラレコーダーで行動を録画した。ビデオを再生し、皮下投与直後から1時間後までの右後肢による掻き行動回数を5分または10分刻みでカウントし、5分または10分毎の累積回数を測定した。マウスは約1秒間に数回掻き、この一連の行動を1回としてカウントした。
化合物1および化合物2は0.5重量/容量(w/v)%メチルセルロース水溶液で3mg/mLとなるように懸濁させた。化合物1の懸濁液は0.5w/v%メチルセルロース水溶液でさらに希釈し、目的濃度の投与用懸濁液または溶液を調製した。溶媒(0.5w/v%メチルセルロース水溶液)または投与用懸濁液もしくは溶液は、コンパウンド48/80皮下投与の30分前に10mL/kgの容量で経口投与した。溶媒投与群をコントロール群とした。
第1表および第2表にコンパウンド48/80誘発そう痒行動に対する化合物1(3−30mg/kg,p.o.)および化合物2(各30mg/kg,p.o.)の抑制作用の結果を示す。
Figure 2003041704
Figure 2003041704
試験結果によれば、化合物1および化合物2はマウスのコンパウンド48/80誘発そう痒行動を抑制した。
試験例2:ラットのポリ−L−アルギニン(poly−L−arginine)誘発そう痒行動に対する抑制作用
実験は、ハヤシ(Hayashi)らの方法[ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)、425巻、219−227頁(2001年)]に準じて行った。
実験には、雄性Wistar系ラット5週齢(日本エスエルシー供給)を使用した。ラットは室温19〜25℃、湿度30〜70%、一日12時間照明(午前7時〜午後7時)の飼育室にて、プラスチックケージに4−6匹ずつ収容し、市販の固型飼料と水を自由に摂取させて飼育した。
背部を剃毛したラットを1匹ずつ観察用のアクリルケージ(200x145x170mm)に入れ、30分間馴化させた。肩甲骨間皮内にポリ−L−アルギニン(シグマ社製)の溶液(4mgのポリ−L−アルギニンを生理食塩水1mLに溶解した溶液)を50μL投与し、直後より30分間8ミリビデオカメラレコーダーで行動を録画した。ビデオを再生し、皮内投与直後から30分後までの皮内投与部位付近への両後肢による掻き行動回数をカウントした。ラットは約1秒間に数回掻き、この一連の行動を1回としてカウントした。
化合物1は0.5w/v%メチルセルロース水溶液で0.1または1mg/mLとなるように懸濁させた。化合物1の0.1mg/mL懸濁液は0.5w/v%メチルセルロース水溶液でさらに希釈し、目的濃度の投与用懸濁液または溶液を調製した。溶媒(0.5w/v%メチルセルロース水溶液)または投与用懸濁液もしくは溶液は、ポリ−L−アルギニン皮内投与の2時間前に10mL/kgの容量で経口投与した。溶媒投与群をコントロールとした。
第3表にポリ−L−アルギニン誘発そう痒行動に対する化合物1(10mg/kg,p.o.)の抑制作用を示す。
Figure 2003041704
試験結果によれば、化合物1はラットのポリ−L−アルギニン誘発そう痒行動を抑制した。
試験例1および試験例2において、化合物1はそれぞれのそう痒行動を抑制した。一方、試験例1で示したマウスのコンパウンド48/80誘発そう痒行動にヒスタミンは関与する[ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)、351巻、1−5頁(1998年)]が、試験例2で示したラットのポリ−L−アルギニン誘発そう痒行動にはヒスタミンは関与しない[ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharmacol.)、425巻、219−227頁(2001年)]ことが知られている。従って、化合物1は抗ヒスタミン剤が有効なそう痒だけでなく無効なそう痒にも有効であることが示された。また、化合物2もマウスのコンパウンド48/80誘発そう痒行動を抑制したことから、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そう痒の予防または治療剤として有用であることが示唆される。
試験例3:急性毒性試験
雄性dd系マウス(体重20±1g)を1群3匹用い、試験化合物を経口または腹腔内投与した。投与後7日目の死亡状況を観察し、最小致死量(MLD)値を求めた。
その結果、化合物1のMLDは、経口投与で>1000mg/kgであった。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩はそのままあるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発明の製薬組成物は、例えば活性成分として、有効な量の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される担体と均一に混合して製造できる。これらの製薬組成物は、例えば経口または非経口(静脈内を含む)などの投与に対して適する単位服用形態にあることが望ましい。
経口服用形態にある組成物の調製においては、何らかの有用な薬理学的に許容される担体が使用できる。例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調製物は、水、シュークロース、ソルビトール、フラクトースなどの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。カプセル剤、錠剤、散剤および顆粒剤などは、例えばラクトース、グルコース、シュークロース、マンニトールなどの賦形剤、でん粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸エステルなどの表面活性剤、グリセリンなどの可塑剤などを用いて製造できる。錠剤およびカプセル剤は、投与が容易であるという理由で、最も有用な単位経口投与剤である。錠剤やカプセル剤を製造する際には好ましくは固体の製薬担体が用いられる。
また、注射剤は、例えば蒸留水、塩溶液、グルコース溶液または塩水とグルコース溶液の混合物からなる担体などを用いて調製することができる。この際、常法に従い適当な助剤を用いて、溶液、懸濁液または分散液として調製される。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、上記製薬形態で経口的にまたは注射剤などとして非経口的に投与することができ、その有効用量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、症状などにより異なるが、1〜900mg/60kg/日、好ましくは1〜200mg/60kg/日が適当である。
以下に、実施例によって本発明の態様を説明する。
発明を実施するための最良の形態
実施例1: 錠剤
常法により、次の組成からなる錠剤を調製した。
化合物1の250g、マンニトール1598.5g、でん粉グリコール酸ナトリウム100g、軽質無水ケイ酸10g、ステアリン酸マグネシウム40gおよび黄色三二酸化鉄1.5gを常法により混合した。この混合物を用い、径8mmの杵を有する打錠機(菊水社製Purepress Correct−12型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分25mgを含有する)を得た。
処方を第4表に示す。
Figure 2003041704
実施例2: カプセル剤
常法により、次の組成からなるカプセル剤を調製した。
化合物1の500g、ラクトース300g、軽質無水ケイ酸100gおよびラウリル硫酸ナトリウム100gを常法により混合した。この混合物をカプセル充填機(Zanasi社製、LZ−64型)により、ハードカプセル1号(1カプセルあたり100mg容量)に充填し、カプセル剤(1カプセルあたり活性成分50mgを含有する)を得た。
処方を第5表に示す。
Figure 2003041704
実施例3: 注射剤
常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。
化合物1の1gを精製ダイズ油100gに溶解させ、精製卵黄レシチン12gおよび注射用グリセリン25gを加える。この混合物を常法により注射用蒸留水で1000mlとして練合・乳化する。得られた分散液を0.2μmのディスポーザブル型メンブランフィルターを用いて無菌濾過後、ガラスバイアルに2mlずつ無菌的に充填して、注射剤(1バイアルあたり活性成分2mgを含有する)を得る。
処方を第6表に示す。
Figure 2003041704
産業上の利用可能性
本発明により、三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤が提供される。

Claims (27)

  1. 式(I)
    Figure 2003041704
    {式中、Rは、水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンを表し、
    −X−Xは、CR=CR−CR=CR[式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換の低級アルカノイルアミノまたはハロゲンを表す]、N(O)=CR−CR=CR(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義であり、mは0または1を表す)、CR=CR−N(O)=CR(式中、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−CR=N(O)(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、O−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、S−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはO−CR=N(式中、Rは前記と同義である)を表し、
    Yは−CHS−、−CHSO−、−CHSO−、−CHO−、−CH=CH−、−(CH−(式中、pは0〜2の整数を表す)、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
    は水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す}で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  2. 式(Ia)
    Figure 2003041704
    [式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHSO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
    が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−であるときに、
    2aは水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、または置換もしくは非置換の含窒素複素環基を表し、
    が−OCH−であるときに、
    2aは水素、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の含窒素複素環基または式(II)
    Figure 2003041704
    (式中、nは0または1であり、RおよびRは、同一または異なって水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の環状アルキル、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、RおよびRが隣接する炭素原子と一緒になって環状アルキルを形成してもよく、Qはヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノまたはハロゲンを表す)を表す]である三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  3. が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−である請求の範囲2に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  4. が−OCH−である請求の範囲2に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  5. が水素、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンである請求の範囲2〜4のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  6. が水素である請求の範囲2〜4のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  7. が−CHSO−、−SOCH−または−OCH−である請求の範囲2、5および6のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  8. が−CHSO−または−SOCH−である請求の範囲2、5および6のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  9. が−CHSO−である請求の範囲2、5および6のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  10. −X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜9のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  11. −X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜9のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  12. 2aが式(II)
    Figure 2003041704
    (式中、n、R、RおよびQはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜11のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  13. nが0である請求の範囲12に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  14. がメチルであり、Rがトリフルオロメチルであり、Qがヒドロキシである請求の範囲13に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  15. が水素であり、Yが−CHSO−であり、X−X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)であり、R2aが式(III)
    Figure 2003041704
    である請求の範囲2に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  16. 式(Ib)
    Figure 2003041704
    [式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHO−、−CHS−、−CHSO−、−CH=CH−または−(CH−(式中、pは前記と同義である)を表し、R2bは式(III)
    Figure 2003041704
    を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  17. −X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−CR=N(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  18. −X−XがCR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  19. −X−XがO−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  20. が−CHO−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  21. が−(CH−(式中、pは前記と同義である)である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  22. pが0である請求の範囲21に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  23. pが2である請求の範囲21に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  24. が−CH=CH−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  25. が−CHS−または−CHSO−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するそう痒の予防または治療剤。
  26. そう痒の予防または治療に有用な薬理学的組成物の製造のための、請求の範囲1〜25のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  27. 請求の範囲1〜25のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を投与する工程を含む、そう痒の予防または治療方法。
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