JPWO2005000293A1 - 脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤 - Google Patents

脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤 Download PDF

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Abstract

式(I)[式中、R1は水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキル等を表し、X1−X2−X3は、CR5=CR6−CR7=CR8、S−CR7=CR8等を表し、Yは−CH2S−、−CH2SO−、−CH2SO2−等を表し、R2は水素原子等を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤を提供する。

Description

本発明は、三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤に関する。
過活動膀胱は、尿意切迫感、頻尿等の症状を呈している患者に認められる病的状態である。排尿は、中枢及び末梢神経系を含む複雑な反射経路の生理的制御を受けている[ユーロロジー(Urology)、50巻、サプルメント6A号、36−52頁(1997年)]。
脳梗塞や脳出血等の脳血管障害の患者では、急性期から回復しリハビリを受ける時期になると、頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁を訴えるようになる。脳血管障害患者の50−70%が、発症後いずれかの時期に尿失禁を経験すると報告されている[阿曾佳郎編、尿失禁の臨床、中外医学社、第4章:脳血管障害と尿失禁、111−124頁(1992年)]。大脳皮質や大脳基底核等、脳幹部橋排尿中枢より上位における血流障害により、脳幹部橋排尿中枢に対する随意的コントロールができなくなり、その結果過活動膀胱が引き起こされ、膀胱にわずかな尿が溜まっただけで排尿反射が起こってしまうことが原因とされている[白岩康夫、山口脩監修、目で見る排尿障害、メディカルレビュー社、第4章:排尿障害をきたす主な疾患とその病態、15−16頁(1995年)]。
尿失禁治療薬として、膀胱収縮間隔の延長作用を有する三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩が知られている(WO97/14672、WO98/46587)。また該化合物群を有効成分として含有する過活動膀胱治療剤が知られている(WO02/07810)。さらに該化合物群を有効成分として含有する膀胱知覚過敏治療剤(WO02/07811)、前立腺肥大症に伴う膀胱刺激症状治療剤(WO02/07812)が知られている。
本発明の目的は、三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤を提供することにある。
本発明は、以下の(1)〜(27)に関する。
(1)式(I)
Figure 2005000293
{式中、Rは水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、X−X−Xは、CR=CR−CR=CR[式中、R、R、R及びRは、同一または異なって水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたは置換もしくは非置換の低級アルカノイルアミノを表す]、N(O)=CR−CR=CR(式中、R、R及びRはそれぞれ前記と同義であり、mは0または1を表す)、CR=CR−N(O)=CR(式中、R、R、R及びmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−CR=N(O)(式中、R、R、R及びmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−O(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−S(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)、O−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)、S−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはO−CR=N(式中、Rは前記と同義である)を表し、Yは−CHS−、−CHSO−、−CHSO−、−CHO−、−CH=CH−、−(CH−(式中、pは0〜2の整数を表す)、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、Rは水素原子、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す}で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(2)式(Ia)
Figure 2005000293
[式中、R及びX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHSO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、Yが−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−であるときに、R2aは水素原子、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基または置換もしくは非置換の含窒素複素環基を表し、Yが−OCH−であるときに、R2aは水素原子、アミノ、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の含窒素複素環基または式(II)
Figure 2005000293
(式中、nは0または1であり、R及びRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の環状アルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表すが、R及びRが隣接する炭素原子と一緒になって環状アルキルを形成してもよく、Qはハロゲン、アミノ、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシを表す)で表される基を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(3)Yが−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−である前記(2)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(4)Yが−OCH−である前記(2)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(5)Rが水素原子、ハロゲンまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシである前記(2)〜(4)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(6)Rが水素原子である前記(2)〜(4)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(7)Yが−CHSO−、−SOCH−または−OCH−である前記(2)、(5)及び(6)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(8)Yが−CHSO−または−SOCH−である前記(2)、(5)及び(6)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(9)Yが−CHSO−である前記(2)、(5)及び(6)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(10)X−X−XがS−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である前記(2)〜(9)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(11)X−X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である前記(2)〜(9)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(12)R2aが式(II)
Figure 2005000293
(式中、n、R、R及びQはそれぞれ前記と同義である)で表される基である前記(2)〜(11)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(13)nが0である前記(12)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(14)Rがメチルであり、Rがトリフルオロメチルであり、Qがヒドロキシである前記(13)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(15)Rが水素原子であり、Yが−CHSO−であり、X−X−XがS−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)であり、R2aが式(III)
Figure 2005000293
で表される基である前記(2)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(16)式(Ib)
Figure 2005000293
[式中、R及びX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHO−、−CHS−、−CHSO−、−CH=CH−または−(CH−(式中、pは前記と同義である)を表し、R2bは式(III)
Figure 2005000293
で表される基を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(17)X−X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−CR=N(式中、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である前記(16)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(18)X−X−XがCR=CR−O(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−S(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である前記(16)記載の血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(19)X−X−XがO−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはS−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である前記(16)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(20)Yが−CHO−である前記(16)〜(19)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(21)Yが−(CH−(式中、pは前記と同義である)である前記(16)〜(19)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(22)pが0である前記(21)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(23)pが2である前記(21)記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(24)Yが−CH=CH−である前記(16)〜(19)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(25)Yが−CHS−または−CHSO−である前記(16)〜(19)のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
(26)脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤の製造のための、前記(1)〜(25)のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(27)前記(1)〜(25)のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、脳血管障害に伴う過活動膀胱の治療方法。
以下、式(I)で表される化合物を、化合物(I)という。他の式番号で表される化合物についても同様である。
式(I)の各基の定義において、低級アルキルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数1〜8のアルキル、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、ヘプチル、オクチル等が挙げられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を表す。
低級アルコキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノ及びジ(低級アルキル)置換アミノにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。
低級アルカノイルアミノにおける、低級アルカノイルとしては、例えば炭素数1〜6のアルカノイル、より具体的にはホルミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、2,2−ジメチルプロパノイル、ヘキサノイル等が挙げられる。
低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数2〜6のアルケニル、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、メタクリル、1−ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘキセニル等が挙げられる。
アリール及びアリールアミノのアリール部分としては例えばフェニル、ナフチル等が挙げられ、ヘテロアリールとしては例えばピリジル、フリル、チエニル、キノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリル等が挙げられる。
アラルキルアミノのアラルキル部分としては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等が挙げられる。
複素環基としては、例えば脂環式複素環基、含窒素複素環基等が挙げられる。脂環式複素環基としては、例えばテトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、クロマニル等が挙げられる。含窒素複素環基は、例えば1〜2の窒素原子をその環内に含む複素環基であり、さらに酸素、硫黄等のヘテロ原子を含んでいてもよく、より具体的にはピロリジニル、ピペコリニル、ピペラジニル、ピペリジル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキサゾリル等が挙げられる。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルカノイルアミノ及び置換低級アルケニルにおける置換基としては、同一または異なって、置換数1〜置換可能な数の(好ましくは1〜6の、より好ましくは1〜4の)、例えばハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、環状アルキル、置換環状アルキル[該置換環状アルキルにおける置換基としては同一または異なって例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]、アリール、置換アリール(該置換アリールにおける置換基は、後記の置換アリールにおける置換基と同義である)、アラルキル、置換アラルキル(該置換アラルキルにおける置換基は、後記の置換アラルキルにおける置換基と同義である)、低級アルコキシ、置換低級アルコキシ[該置換低級アルコキシにおける置換基としては同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]等が挙げられる。また、上記の置換低級アルキルにおいては、該低級アルキルにおける同一炭素原子上に2つの置換基を有し、該2つの置換基が該炭素原子と一緒になって脂肪族環を形成していてもよい。さらに置換低級アルキルが置換メチルまたは置換エチルである場合は、その置換基は同一または異なって、例えば置換数1〜3の、低級アルキルまたは置換低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]であってもよい。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルカノイルアミノ及び置換低級アルケニルにおける置換基の定義において、ハロゲンは前記と同義であり、低級アルキル、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ及び低級アルコキシにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義であり、アリールは前記と同義である。環状アルキル及び脂肪族環の環状アルキル部分としては、例えば炭素数3〜8の環状アルキル、より具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げられる。アラルキルとしては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等が挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキルアミノ及び置換アリールアミノにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキル等が挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキルアミノ及び置換アリールアミノにおける置換基の定義において、ハロゲン及び低級アルキルはそれぞれ前記と同義である。
置換複素環基における置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキル等が挙げられる。
置換複素環基における置換基の定義において、低級アルキル及びハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
式(Ia)及び式(Ib)の各基の定義において、低級アルキルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数1〜6のアルキル、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル等が挙げられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を表す。
低級アルコキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノ及びジ(低級アルキル)置換アミノにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。
低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数2〜6のアルケニル、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、メタクリル、1−ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘキセニル等が挙げられる。
アリール及びアリールアミノのアリール部分としては例えばフェニル、ナフチル等が包含され、ヘテロアリールとしては例えばピリジル、フリル、チエニル、キノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリル等が挙げられる。
アラルキル及びアラルキルアミノのアラルキル部分としては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等が挙げられる。
脂環式複素環基としては、例えばテトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、クロマニル等が挙げられる。含窒素複素環基は、例えば1〜2の窒素原子をその環内に含む複素環基であり、さらに酸素、硫黄等のヘテロ原子を含んでいてもよく、且つその環内の窒素原子が隣接するカルボニル基と結合している複素環基を表し、より具体的にはピロリジニル、ピペコリニル、ピペラジニル、ピペリジル、モルホリニル、チオモルホリニル、オキサゾリル等が挙げられる。
環状アルキルとしては、例えば炭素数3〜8の環状アルキル、より具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げられる。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルケニル及び置換環状アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる。また置換低級アルキルが、置換メチルまたは置換エチルである場合は、その置換基は同一または異なって、例えば置換数1〜3の、低級アルキル、置換低級アルキル[該置換低級アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]、環状アルキル、置換環状アルキル[該置換環状アルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]、アリール、置換アリール[該置換アリールにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]、アラルキル、置換アラルキル[該置換アラルキルにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]、置換低級アルコキシ[該置換低級アルコキシにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ等が挙げられる]等であってもよい。さらに置換メチルまたは置換エチルのメチルまたはエチルにおける同一炭素原子上に2つの置換基を有し、該2つの置換基が該炭素原子と一緒になって脂肪族環を形成していてもよい。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルケニル及び置換環状アルキルにおける置換基の定義において、ハロゲン、環状アルキル、アリール及びアラルキルはそれぞれ前記と同義であり、低級アルキル、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ及び低級アルコキシにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義であり、脂肪族環の環状アルキル部分は前記環状アルキルと同義である。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキル、置換アラルキルアミノ及び置換アリールアミノにおける置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3のハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキル等が挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキル、置換アラルキルアミノ及び置換アリールアミノにおける置換基の定義において、ハロゲン及び低級アルキルはそれぞれ前記と同義である。
置換脂環式複素環基及び置換含窒素複素環基における置換基としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン等が挙げられる。
置換脂環式複素環基及び置換含窒素複素環基における置換基の定義において、低級アルキル及びハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
化合物(I)、化合物(Ia)及び化合物(Ib)の薬理学的に許容される塩としては、薬理学的に許容される酸付加塩が挙げられ、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、グリオキシル酸塩、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。
本発明で用いられる化合物は、前記刊行物に開示された方法、またはそれらに準じて製造することができ、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付して単離・精製することができる。
本発明で用いられる化合物の塩を取得したいとき、当該化合物が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよく、また、遊離塩基の形で得られる場合には、当該遊離塩基を適当な溶媒に溶解または懸濁し、酸を加え塩を形成させれば良い。
なお、本発明で用いられる化合物の中には光学異性体が存在し得るものもあるが、全ての可能な立体異性体及びそれらの混合物も、本発明の脳血管障害に伴う膀胱過活動治療剤の有効成分として用いることができる。
また、本発明で用いられる化合物またはその薬理学的に許容される塩は、水、または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これら付加物も本発明の脳血管障害に伴う膀胱過活動治療剤の有効成分として用いることができる。
次に代表的な化合物(I)の薬理作用について試験例により具体的に説明する。試験化合物としては、(S)−(+)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−N−(5,5,10−トリオキソ−4,10−ジヒドロチエノ[3,2−c][1]ベンゾチエピン−9−イル)プロパンアミド[(S)−(+)−3,3,3−trifluoro−2−hydroxy−2−methyl−N−(5,5,10−trioxo−4,10−dihydrothieno[3,2−c][1]benzothiepin−9−yl)propanamide]を用いた。以下、上記の化合物を本明細書において、化合物1という。なお化合物1は、WO98/46587に記載の化合物(1−25)と同一である。
試験例:脳血管障害に伴う頻尿症状に対する改善効果
実験には、Sprague−Dawley系雄性ラット(体重200〜220g、日本エスエルシー供給)を使用した。動物は室温19−25℃、湿度30−70%、1日12時間照明(午前7時〜午後7時)の飼育室にて飼育した。
ラットの膀胱にカテーテル植え込み手術を施した。ペントバルビタール・ナトリウム麻酔下に、下腹部を正中切開し膀胱を露出した。膀胱頂部に小切開を加えた後、膀胱内にカテーテル(PE−50ポリエチレンチューブ)を挿入して固定した。他端は皮下を通して背頚部より導出して栓をし、腹部切開部を縫合した。
カテーテル植え込み手術6〜9日後、ラットにシストメトリー試験を実施した。ラットをボールマンケージ(KN−326−1、夏目製作所)に収容し、三方活栓(TS−TR2K、テルモ)を用いて膀胱カテーテルの一端を生理食塩液注入用インフュージョンポンプ(Model 55−2219、Harvard Apparatus)に、他端を圧トランスデューサー(TP200T、日本光電)に接続した。膀胱内に生理食塩液を6mL/hの速度で持続注入し、同時に膀胱内圧をポリグラフを介して測定し、サーマルアレイレコーダー(RTA−1200M、日本光電)で約3.5時間記録した。生理食塩液注入2.5時間後から3.5時間後までの1時間に認められる排尿収縮間隔の平均値を脳梗塞作製手術前の排尿収縮間隔とした。
シストメトリー試験を実施した翌日、ラットをペントバルビタール・ナトリウム麻酔下に、左外頚動脈より総頚動脈と内頚動脈の分岐部までポリエチレンチューブ(PE−10)を挿入した。生理食塩液で6mg/mLの濃度に溶解した脳梗塞誘発物質であるアラキドン酸(シグマ社製)を60μL(360μg/body)注入した後、切開部を縫合した。
脳梗塞作製手術から2〜4日後、再度シストメトリー試験を実施した。排尿収縮間隔が安定した後、化合物投与前値を1時間測定し、化合物1を投与した。なお化合物1は0.5w/v%メチルセルロース400cP(和光純薬)水溶液に0.05mg/mLとなるよう懸濁し、2mL/kg(0.1mg/kg)の容量で投与した。なおコントロールとして0.5w/v%メチルセルロース400cP(和光純薬)水溶液2mL/kgのみを投与した群を設けた。化合物投与後の排尿収縮間隔は、投与1、2及び3時間後の計3時点について、各時点を挟む1時間(0.5〜1.5時間、1.5〜2.5時間、2.5〜3.5時間)の排尿収縮間隔の平均値として算出した。
過活動膀胱の指標としては排尿収縮間隔を用いた。排尿収縮間隔は、脳梗塞作製手術前の値を100とした時の相対値に換算し、群毎に平均±標準誤差を求めた。
結果については、第1表に脳梗塞作製手術前後ならびに化合物1投与後の排尿間隔の値(%)を示す。
Figure 2005000293
試験例の結果によれば、化合物1は脳梗塞ラットの排尿収縮間隔の延長作用を示した。
すなわち化合物1は、脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤として有用であることが示され、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、脳血管障害に伴う過活動膀胱の治療剤として有用であると考えられる。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのまままたは各種の製薬形態で使用することができる。本発明の製薬組成物は、活性成分として、有効な量の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される担体と均一に混合して製造できる。これらの製薬組成物は、例えば経口または非経口(静脈内を含む)等の投与に対して適する単位服用形態にあることが望ましい。
経口服用形態にある組成物の調製においては、何らかの有用な薬理学的に許容される担体が使用できる。例えばカプセル剤及び錠剤等は、ラクトース、グルコース、シュークロース、マンニトール等の賦形剤、でん粉、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステル等の表面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を用いて製造できる。
また、注射剤は、例えば蒸留水、塩溶液、グルコース溶液または塩水とグルコース溶液の混合物からなる担体を用いて調製することができる。この際、常法に従い適当な助剤を用いて、溶液、懸濁液または分散液として調製される。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、上記製薬形態で経口的にまたは注射剤等として非経口的に投与することができ、その有効用量及び投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、症状等により異なるが、1〜900mg/60kg/日、好ましくは1〜200mg/60kg/日が適当である。
以下に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれら実施例により限定されることはない。
実施例1:錠剤
常法により、次の組成からなる錠剤を調製した。
化合物1の250g、マンニトール1598.5g、でん粉グリコール酸ナトリウム100g、軽質無水ケイ酸10g、ステアリン酸マグネシウム40g及び黄色三二酸化鉄1.5gを常法により混合した。この混合物を用い、径8mmの杵を有する打錠機(菊水社製Purepress Correct−12型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分25mgを含有する)を得た。
処方 化合物1 25 mg
マンニトール 159.85mg
でん粉グリコール酸ナトリウム 10 mg
軽質無水ケイ酸 1 mg
ステアリン酸マグネシウム 4 mg
黄色三二酸化鉄 0.15mg
200 mg
実施例2:カプセル剤
常法により、次の組成からなるカプセル剤を調製した。
化合物1の500g、ラクトース300g、軽質無水ケイ酸100g及びラウリル硫酸ナトリウム100gを常法により混合した。この混合物をカプセル充填機(Zanasi社製、LZ−64型)により、ハードカプセル1号(1カプセルあたり100mg容量)に充填し、カプセル剤(1カプセルあたり活性成分50mgを含有する)を得た。
処方 化合物1 50 mg
ラクトース 30 mg
軽質無水ケイ酸 10 mg
ラウリル硫酸ナトリウム 10 mg
100 mg
実施例3:注射剤
常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。
化合物1の1g及びD−マンニトール5gを注射用蒸留水に添加して混合し、さらに塩酸及び水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを6に調整した後、注射用蒸留水で全量を1000mLとする。得られた混合液をガラスバイアルに2mLずつ無菌的に充填して、注射剤(1バイアルあたり活性成分2mgを含有する)を得る。
処方 化合物1 2 mg
D−マンニトール 100 mg
塩酸 適量
水酸化ナトリウム水溶液 適量
注射用蒸留水 適量
2.00mL
本発明により、三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤が提供される。

Claims (27)

  1. 式(I)
    Figure 2005000293
    {式中、Rは水素原子、ハロゲン、置換もしくは非置換の低級アルキルまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、X−X−Xは、CR=CR−CR=CR[式中、R、R、R及びRは、同一または異なって水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたは置換もしくは非置換の低級アルカノイルアミノを表す]、N(O)=CR−CR=CR(式中、R、R及びRはそれぞれ前記と同義であり、mは0または1を表す)、CR=CR−N(O)=CR(式中、R、R、R及びmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−CR=N(O)(式中、R、R、R及びmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−O(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−S(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)、O−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)、S−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはO−CR=N(式中、Rは前記と同義である)を表し、Yは−CHS−、−CHSO−、−CHSO−、−CHO−、−CH=CH−、−(CH−(式中、pは0〜2の整数を表す)、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、Rは水素原子、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す}で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  2. 式(Ia)
    Figure 2005000293
    [式中、R及びX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHSO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、Yが−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−であるときに、R2aは水素原子、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基または置換もしくは非置換の含窒素複素環基を表し、Yが−OCH−であるときに、R2aは水素原子、アミノ、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基、置換もしくは非置換の含窒素複素環基または式(II)
    Figure 2005000293
    (式中、nは0または1であり、R及びRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の環状アルキル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、R及びRが隣接する炭素原子と一緒になって環状アルキルを形成してもよく、Qはハロゲン、アミノ、ヒドロキシまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシを表す)で表される基を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  3. が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−である請求の範囲2記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  4. が−OCH−である請求の範囲2記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  5. が水素原子、ハロゲンまたは置換もしくは非置換の低級アルコキシである請求の範囲2〜4のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  6. が水素原子である請求の範囲2〜4のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  7. が−CHSO−、−SOCH−または−OCH−である請求の範囲2、5及び6のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  8. が−CHSO−または−SOCH−である請求の範囲2、5及び6のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  9. が−CHSO−である請求の範囲2、5及び6のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  10. −X−XがS−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜9のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  11. −X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜9のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  12. 2aが式(II)
    Figure 2005000293
    (式中、n、R、R及びQはそれぞれ前記と同義である)で表される基である請求の範囲2〜11のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  13. nが0である請求の範囲12記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  14. がメチルであり、Rがトリフルオロメチルであり、Qがヒドロキシである請求の範囲13記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  15. が水素原子であり、Yが−CHSO−であり、X−X−XがS−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)であり、R2aが式(III)
    Figure 2005000293
    で表される基である請求の範囲2記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  16. 式(Ib)
    Figure 2005000293
    [式中、R及びX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、Yは−CHO−、−CHS−、−CHSO−、−CH=CH−または−(CH−(式中、pは前記と同義である)を表し、R2bは式(III)
    Figure 2005000293
    で表される基を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  17. −X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−CR=N(式中、R、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  18. −X−XがCR=CR−O(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−S(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  19. −X−XがO−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)またはS−CR=CR(式中、R及びRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  20. が−CHO−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  21. が−(CH−(式中、pは前記と同義である)である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  22. pが0である請求の範囲21記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  23. pが2である請求の範囲21記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  24. が−CH=CH−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  25. が−CHS−または−CHSO−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤。
  26. 脳血管障害に伴う過活動膀胱治療剤の製造のための、請求の範囲1〜25のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  27. 請求の範囲1〜25のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、脳血管障害に伴う過活動膀胱の治療方法。
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