JPWO2003034133A1 - 液晶表示装置、ミラー装置、および液晶表示装置を備えた電気機器 - Google Patents

液晶表示装置、ミラー装置、および液晶表示装置を備えた電気機器 Download PDF

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Abstract

本発明は、液晶表示装置(X1)、これを備えた電気機器、およびミラー装置に関する。液晶表示装置(X1)およびミラー装置は、第1および第2の透明基板(21,22)の間に液晶(23)を保持し、かつ目的とする画像を表示するための複数の表示領域が設定された液晶パネル(2)と、第1方向に振動する光を透過させるとともに、第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ液晶パネルに対して第1の透明基板側に配置された吸収偏光子(26)と、第2方向に振動する光を透過させるとともに、第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ液晶パネル(2)に対して第2の透明基板側に配置された反射偏光子(27)と、を備えている。反射偏光子(27)は、屈折率が一様な接着層(29)を介して液晶パネル(2)に保持されている。ミラー装置においては、液晶に対する電圧印加状態に応じて反射光量が変化するように構成する。

Description

技術分野
本発明は、反射偏光子および液晶を利用した液晶表示装置およびミラー装置、ならびにその液晶表示装置を備えた電気機器に関する。
背景技術
液晶表示装置としては、外部光を利用して画像表示を行う反射型のものがある。反射型の液晶表示装置としては、たとえば図22や図23に示したものがある。
図22に示した液晶表示装置Y1は、液晶パネル8の正面および背面のそれぞれに吸収偏光子(偏光板)90,91を接合したものである。
吸収偏光子90,91は、たとえば互いの偏光軸(透過軸)が直交するように配置されている。したがって、吸収偏光子90は特定方向に振動する光のみを選択的に透過させる一方、吸収偏光子91は上記特定方向と直交する方向に振動する光を選択的に透過させる。吸収偏光子91には、反射板92が密着して設けられている。
液晶パネル8は、第1および第2透明基板80,81の間に液晶を充填して液晶層82を形成したものである。液晶は、たとえば90度ねじられた状態で充填されている。第1および第2透明基板80,81には、これらの対向面80a,81aに第1および第2透明電極83,84が複数設けられている。第1および第2透明電極83,84は帯状に形成されており、第1透明電極83と第2透明電極84とは互いに直交するようにして設けられている。これにより、第1および第2透明電極83,84が相互に重なり合う領域に存在する液晶に対しては、個別に電圧の印加が可能とされている。
液晶パネル8には、吸収偏光子90を透過した特定方向に振動する光が入射する。液晶パネル8では、非選択波形電圧印加状態(液晶分子の配列状態が変化する程度の電圧を印加した状態)とされた液晶においては当該部分を透過する光の振動方向が90度変えられ、選択波形電圧印加状態(液晶分子の配列状態が変化しない程度の電圧(0Vを含む)を印加した状態)とされた液晶においては当該部分を透過する光の振動方向は変えられない。吸収偏光子91は、吸収偏光子90に対して偏光軸が直交しているため、非選択波形電圧印加状態とされた部分を透過した光のみが吸収偏光子91を透過し、選択波形電圧印加状態とされている部分を透過した光は吸収偏光子91により吸収される。吸収偏光子91を透過した光は、反射板92においてその偏光方向が変えられることなく反射され、先とは反対の経路を辿って吸収偏光子90から出射される。つまり、選択波形電圧印加状態とされた部分については黒色に暗表示され、非選択波形電圧印加状態とされた部分については、明表示される。たとえば反射板92がアルミニウム膜により形成されている場合には、明表示部分は銀色に表示される。
液晶表示装置Y1では、液晶パネル8の背面に吸収偏光子91と反射板92を設ける必要があるために装置の厚みが大きくなってしまうといった欠点がある。また、明表示を行う際には、吸収偏光子90,91を計4回透過させてから光が出射されるために光の利用効率が悪い。このため、外部光の光量が不十分な場合には明表示部分が暗くなり、コントラストも悪化してしまう。
一方、図23に示した液晶表示装置Y2は、基本的な構成が先に説明した液晶表示装置と同様であるが、外部光を反射する部分の構成が異なっている。なお、図23においては、液晶表示装置Y1と同一の要素については同一の符号を付してある。
液晶表示装置Y2では、第2透明基板81の背面に接着剤93を介して反射偏光子94が接合されている。接着剤93は、光散乱用のビーズ93aを分散したものである。反射偏光子94の背面94aには、たとえば黒色の光吸収層95がコーティングされている。反射偏光子94は、たとえば複屈折性の誘電体多層膜として構成されており、特定方向に振動する光を透過する一方で、これとは異なる方向に振動する光を反射するものである。液晶表示装置Y2においては、吸収偏光子90の偏光軸と反射偏光子94の偏光軸とが平行とされている。そのため、選択波形電圧印加状態とされた部分を透過した光は、反射偏光子94を透過して光吸収層95において吸収され、当該部分については暗表示が行われる。一方、非選択波形電圧印加状態とされた部分を透過した光は、反射偏光子94において反射して液晶表示装置Y2から出射され、当該部分については明表示が行われる。
液晶表示装置Y2では、反射機能と偏光機能とを併せ持つ反射偏光子94が使用されているために、液晶パネル8の背面側に吸収偏光子を設ける必要がない分だけ薄型化が可能となる。背面側の吸収偏光子が不要となれば、この吸収偏光子での光吸収がなくなり、また反射偏光子94を接合する接着剤93中のビーズ93aによって光を散乱させることが可能であるため、表示画面の全体を明るくできる。その一方、反射偏光子94を用いれば、表示画面がギラついた感じとなる。このため、全体の色彩が白色であるような電気機器に液晶表示装置Y2を組み込んだ場合には、白色中にギラギラした液晶表示装置Y2が存在することとなって見栄えが悪い。このような液晶表示装置Y2は、全体の色彩が白色の場合に限らず、他の色彩とも馴染みにくい。また、ビーズ93aによって光を散乱させれば、明表示部分の明るさは改善されるものの、指向性が悪化し、ビーズ93aが輝点となってキラキラしたような表示画面となり、暗表示がぼやけてコントラストが悪化する。
発明の開示
本発明は、液晶表示装置において、表示画面の明るさを維持しつつも、厚みが小さくてコントラストが高く、電気機器などに組み込んだ場合の見栄えを良くすることを目的としている。本発明はさらに、上記液晶表示装置を同様な構成を有するミラー装置、および上記液晶表示装置を備えた電気機器を提供することを目的としている。
本発明の第1の側面においては、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ目的とする画像を表示するための複数の表示領域が設定された液晶パネルと、第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルに対して上記第1の透明基板側に配置された吸収偏光子と、第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルに対して上記第2の透明基板側に配置された反射偏光子と、を備え、上記反射偏光子は、屈折率が一様な接着層を介して上記液晶パネルに保持されていることを特徴とする、液晶表示装置が提供される。
本発明の液晶表示装置は、たとえば表示領域に対する選択波形電圧印加状態(液晶分子の配列が変化する程度の電圧を印加した状態)と非選択波形印加状態(液晶分子の配列が変化しない程度の電圧(0Vを含む)を印加した状態)とを個別に選択可能なように構成される。この場合には、液晶表示装置は、各表示領域において、非選択波形電圧印加状態を選択することにより明表示を行うように構成されるのが好ましい。
反射偏光子としては、複屈折性を有する誘電体多層膜を使用するのが好ましい。上記誘電体多層膜は、異なる波長の光を反射することができる複数の誘電体層が積層されたものである。したがって、反射偏光子は、広い波長範囲の光を反射することができ、液晶表示装置における明表示をより明るく行うことができるようになる。
液晶パネルは、たとえば上記画像を第1の透明基板側から視認するように構成される。この場合には、反射偏光子の背面には、反射偏光子を透過した光を吸収するための光吸収層、特定波長範囲の光を選択的に反射させるためのカラー反射層、あるいは白色反射層を配置してもよい。
液晶パネルの背面に白色反射層を配置する場合には、液晶パネルと白色反射層との間に、特定波長の光を選択的に吸収させるための光吸収層あるいは特定波長の光を選択的に透過させるためのカラーフィルタ層を配置してもよい。波長選択性のあるカラーフィルタ層や光吸収層は、液晶パネルと反射偏光子との間に配置してもよい。反射偏光子は、第1の透明基板の正面側に配置してもよい。反射偏光子は、液晶パネルに対して直接接合してもよい。
液晶パネルと反射偏光子との間には、第3方向に振動する光を透過させるとともに、第3方向と交差する方向に振動する光を吸収する追加の吸収偏光子を配置してもよい。液晶パネルと追加の吸収偏光子との間には、位相差フィルムを配置してもよい。位相差フィルムは、追加の吸収偏光子を省略し、液晶パネルと反射偏光子との間に配置してもよい。
液晶表示装置が第1の透明基板側から上記画像を視認するように構成される場合には、吸収偏光子として、正面側にアンチグレア処理を施したものを使用してもよい。
本発明の液晶表示装置は、液晶パネルに光を入射させるための光を出射する照明装置をさらに備えていてもよい。
照明装置は、たとえば液晶パネルの正面側に配置される。照明装置としては、互いに異なる色の光を出射するとともに個別に点灯駆動可能な複数の光源を有するものを使用するのが好ましい。複数の光源は、たとえば赤色光を出射する赤色光源、緑色光を出射する緑色光源、および青色光を出射する青色光源を有しており、これらの光源を単独で、もしくは複数を組み合わせて点灯できるように構成するのが好ましい。
これらの光源を採用した照明装置では、単一色を連続的に点灯させてもよいし、点灯させるべき光源を順次切り替えて点灯させてもよい。前者の場合には、たとえばユーザの嗜好などに応じて、背影や表示画面の色彩を選択することができるといったメリットがある。一方、後者の場合には、背影や表示画像の色彩の変化を楽しむことができるようになる。
本発明の第2の側面においては、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ目的とする画像を、上記第1の透明基板側から視認するための複数の表示領域が設定された液晶パネルと、第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルの正面側に配置された吸収偏光子と、第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルの背面側に配置された反射偏光子と、上記反射偏光子の背面側に設けられた白色反射層と、を備えたことを特徴とする、液晶表示装置が提供される。
非選択波形電圧印加状態の表示領域については、たとえば反射偏光子を透過して白色反射層において反射した光が液晶パネルの正面側から出射される一方で、選択波形電圧印加状態の表示領域については、たとえば反射偏光子において反射した光が液晶パネルの正面側から出射されるように構成される。
反射偏光子は、たとえば複屈折性を有する誘電体多層膜として構成されている。
本発明の液晶表示装置においては、反射偏光子よりも正面側に、特定波長の光を選択的に吸収させるための光吸収層を設け、あるいは白色反射層よりも正面側に、特定波長の光を選択的に透過させるためのカラーフィルタ層を設けてもよい。
反射偏光子は、たとえば液晶パネルに対して直接接合される。
本発明の第3の側面においては、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持した液晶パネルと、第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルに対して上記第1の透明基板側に配置された吸収偏光子と、第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射するミラーとして機能し、かつ上記液晶パネルに対して上記第2の透明基板側に配置された反射偏光子と、を備え、上記液晶に対する電圧印加状態に応じて反射光量が変化するように構成されていることを特徴とする、ミラー装置が提供される。
反射偏光子は、たとえば屈折率が一様な接着層を介して上記液晶パネルに対して保持される。この場合、反射偏光子は、液晶パネルに対して直接接合してもよい。
反射偏光子としては、複屈折性を有する誘電体多層膜を使用するのが好ましい。
本発明のミラー装置は、照度センサと、照度センサによって検出された照度に応じて、液晶に対する電圧印加状態を調整するための制御部と、をさらに備えているのが好ましい。
ここで、「電圧印加状態」とは、たとえば複数の表示領域が設定されている場合において、個々の表示領域における明表示または暗表示を選択することや個々の表示領域に対する印加電圧値を調整することをいう。
本発明の第4の側面においては、液晶表示装置を備えた電気機器であって、上記液晶表示装置は、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ複数の表示領域が設定された液晶パネルと、第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルに対して上記第1の透明基板側に配置された吸収偏光子と、第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルに対して上記第2の透明基板側に配置された反射偏光子と、を備え、上記反射偏光子は、屈折率が一様な接着層を介して上記液晶パネルに保持されていることを特徴とする、電気機器が提供される。
本発明の第5の側面においては、液晶表示装置を備えた電気機器であって、上記液晶表示装置は、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ目的とする画像を上記第1の透明基板側から視認するための複数の表示領域が設定された液晶パネルと、第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルの正面側に配置された吸収偏光子と、第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルの背面側に配置された反射偏光子と、上記反射偏光子の背面側に設けられた白色反射層と、を備えたことを特徴とする、電気機器が提供される。
ここで、本発明の第1ないし第5の側面においては、「表示領域」、「正面」、「背面」、「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」の意義は、次に説明する通りである。「表示領域」とは、いわゆる画素如きものの他、電卓のように複数のセグメント電極により予め定められた複数の領域において表示がなされる場合における個々のセグメント電極に対応する表示領域をさす。「正面」とは、複数の表示領域に表示される画像を視認する側の面をさし、「背面」はその反対側の面をさす。「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」は、それぞれ吸収偏光子、反射偏光子および追加の吸収偏光子に対して個別に定義された方向であり、第1ないし第3方向の全てが異なる方向をさす場合のみならず、第1ないし第3方向のうちの全てまたは2つが同じ方向をさす場合も含まれる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置X1の断面図を示した。液晶表示装置X1は、反射型として構成されたものであり、液晶パネル2を有している。液晶パネル2は、第1および第2の透明基板21,22の間に液晶を充填して液晶層23を設けたものである。第1および第2の透明基板21,22は、たとえばガラスやアクリル系樹脂により形成されている。
第1および第2透明基板21,22には、これらの対向面21a,22aに複数の第1および第2透明電極24,25が設けられている。図面上には明確に表れていないが、各第1透明電極24は図1の左右方向に延びる帯状に形成されている。複数の第1透明電極24は、第1透明電極24の幅方向(図1の紙面に直交する方向)に並んでいる。一方、各第2透明電極25は、図1の紙面に直交する方向に延びる帯状に形成されている。複数の第2透明電極25も同様に、第2透明電極25の幅方向(図1の左右方向)に並んでおり、各第2透明電極25が第1透明電極24と直交するようにして形成されている。第1および第2透明電極24,25は、たとえば蒸着やスパッタによりITO膜を形成した後にエッチング処理を施すことにより形成することができる。このような電極構成においては、第1および第2透明電極24,25が交差する領域が画素(表示領域)を構成し、複数の画素がマトリックス状に配置されている。
第1および第2透明電極24,25は、配向膜(図示略)により覆われている。第1透明電極24側の配向膜と第2透明電極25側の配向膜とは、その配向方向が互いに直交するようにして配置されている。このため、液晶分子は、非印加状態においてたとえば90度ねじられている。液晶分子は、第1および第2透明電極24,25を介して一定以上の電圧を印加すれば、ねじれ状態が解除されて垂直に配向させられる。液晶分子のねじれ角度は、液晶層23に添加するカイラル剤の分量を調整することにより、90度以外としてもよい。
第1の透明基板21の非対向面21bには、吸収偏光子(偏光板)26が接合されている。吸収偏光子26は、特定方向、たとえば図1の左右方向に振動する光を透過させる一方で、上記特定方向と交差する方向に振動する光を吸収するものである。吸収偏光子26は、ヨウ素などの二色性色素を添加した透明樹脂を延伸することにより形成することができる。吸収偏光子26としては、正面側にアンチグレア処理を施したものを使用することができる。アンチグレア処理は、表面に凹凸を形成することによって反射光を拡散させるための処理である。したがって、吸収偏光子26の正面にアンチグレア処理を施すことによって、ぎらつきや映り込みを低減することができる。
一方、第2の透明基板22の非対向面22bには、反射偏光子27が接合されている。反射偏光子27は、特定方向に振動する光を透過する一方で、これと交差する方向に振動する光を反射するものである。本実施の形態においては、吸収偏光子26と反射偏光子27とは、同一の方向に振動する光を透過させるようにそれらの偏光軸(透過軸)が平行とされている。反射偏光子27は、接着層29を介して第2の透明基板22に接合されている。接着層29は、屈折率が一様なものであり、たとえばアクリル系樹脂により構成されている。
反射偏光子27は、たとえば複屈折性を有する誘電体多層膜として構成されている。誘電体多層膜は、光弾性率の異なる2つの高分子層、たとえばPEN(2,6−ポリエチレンナフタレート)とcoPEN(70−ナフタレート/30−テレフタレートコポリエステル)とからなる複数の誘電体層を積層し、これをたとえば5倍程度に延伸したものである。
PENとcoPENとの組み合わせについていえば、これらの高分子層は延伸方向の屈折率が各々異なったものとなる一方、延伸方向と直交する方向の屈折率は同一となる。つまり、一方向への延伸により各組が複屈折性を有するものとなる。各誘電体層おいては、屈折率の相違により延伸方向に振動する光を反射することが可能となる一方で、延伸方向と直交する方向に振動する光を透過することができる。そして、各誘電体層において反射が生じる条件は、2つの高分子層の光路長の和(単一誘電体層での光路長)が波長の2分の1となることである。したがって、光路長(厚み)の異なった複数の誘電体層を積層すれば、延伸方向に振動する光については広い波長範囲にわたって反射することができる。
反射偏光子27の背面27aには、光吸収層28Aが設けられている。この光吸収層28Aは、たとえば黒色フィルムを貼着することにより、あるいは黒色顔料を含む樹脂をコーティングすることにより設けることができる。
液晶表示装置X1では、吸収偏光子26に到達した光は、特定方向に振動する光成分のみが吸収偏光子26を透過して偏光とされた後、液晶パネル2に入射する。この光は、第1の透明基板21、第1透明電極24および配向膜(図示略)を透過した後に液晶層23に入射する。そして、電圧印加により液晶分子のねじれ状態が解除された部分(選択波形電圧印加部分)に光が入射した場合には、その光は振動方向を変えられることなく、配向膜(図示略)、第2透明電極25、および第2の透明基板22を透過して反射偏光子27に入射する。反射偏光子27は、屈折率が一様な接着層29を介して第2の透明基板22に接合されているため、第2の透明基板22を出射して反射偏光子27に至る光は散乱することなく直進する。吸収偏光子26と反射偏光子27とは偏光軸が平行とされているため、選択波形電圧印加部分を透過した光は反射偏光子27を透過した後に光吸収層28Aにおいて吸収される。このため、選択波形電圧印加部分に対応する画素は暗表示される。
一方、液晶のねじれ状態が解除されていない部分(非選択波形電圧印加部分)に入射した光は、その振動方向が90度変えられた後に反射偏光子27に入射する。反射偏光子27に入射した光は、その表面において反射され、先とは反対の経路を辿って液晶表示装置X1から出射される。このため、非選択波形電圧印加部分は明表示される。
液晶表示装置X1では、偏光機能と反射機能の双方の機能を併せ持った反射偏光子27が採用されているため、液晶パネル2の背面側に吸収偏光子と反射板とを個別に設ける必要がない分だけ装置の厚み寸法を小さくできる。反射偏光子27は、光の透過または反射を選択するものであるために、吸収偏光子と反射板とを個別に設ける構成(図22参照)と比べれば、吸収偏光子における光の吸収がない分だけ反射光量を大きく確保できる。とくに、誘電体多層膜は、広い波長範囲において可視光を反射することができるため、反射偏光子27として誘電体多層膜を用いれば、反射偏光子での反射光量を大きく確保できる。このようにして反射光量を大きく確保することにより、液晶表示装置X1での表示画面を明るくできる。
液晶表示装置X1では、上述したように液晶パネル2と反射偏光子27との間は、屈折率が一様な接着層を介して接合されているために、それらの間を透過する光は散乱することなく直進する。したがって、液晶表示装置X1では、ビーズを分散させた接着剤を用いて反射偏光子を接合する構成(図23参照)に比べれば、反射光の指向性が高く、しかも反射光量をさらに多く確保できる。したがって、液晶表示装置X1では、明表示をミラー様に行うことができるようになるため、表示画面の全体を明表示とすることにより、液晶表示装置をミラーとして使用することが可能となる。ここで、液晶表示装置X1は、非選択波形電圧印加状態を選択することにより明表示が行われるように構成されているため、ミラーとして使用すべく明表示を行う場合には、暗表示領域に比べてより低い実効電圧を印加すればよい。そのため、ミラーとして使用する場合の消費電力は小さくて済む。液晶表示装置X1では、液晶パネル2の一部において画像の表示を行いつつ、その余の部分をミラーとして使用することもできる。
液晶表示装置X1では、視認側への出射光量が大きく、表示画面が明るいことは、図2ないし図4からも伺い知ることができる。図2は図1に示した液晶表示装置X1と同様な構成の液晶表示装置X1′の画像表示状態を、図3は図22に示した従来の液晶表示装置Y1と同様な構成の液晶表示装置Y1′の画像表示状態を、図4は図23に示した従来の液晶表示装置Y2と同様な構成の液晶表示装置Y2′の画像表示状態を、それぞれデジタルカメラ(「DSC−PS」:SONY(製))で撮影した写真である。なお、液晶表示装置X1′,Y1′,Y2′では、第1透明電極(24,83)および第2透明電極(25,84)は、表示内容に対応させたセグメント電極として形成した。また、各液晶表示装置X1′,Y1′,Y2′の撮影は、室内において同一の条件下で行った。
液晶表示装置X1′,Y1′,Y2′では、液晶パネル(2,8)の構成(使用材料、セルギャップおよび各要素の厚み寸法)を同様とし、液晶パネル(2,8)の正面側の吸収偏光子(26、90)として同一のものを使用した。また、液晶表示装置X1′では、液晶パネル(2)の背面に反射偏光子(27)としてDBEF(住友3M(株)製)を貼着し、さらに反射偏光子(27)の背面に光吸収層(28A)として黒色フィルム(「X30」:東レ(株)製)を貼着した。液晶表示装置Y1′では、液晶パネル(8)の背面側に、正面側に貼着したのと同一の吸収偏光子(91)を貼着した後に厚さが50μmのアルミニウム膜を蒸着したPETフィルムを貼着してこれを反射板(92)とした。液晶表示装置Y2′では、液晶パネル(8)の背面にRDF−B(住友3M(株)製)を貼着した。RDF−Bは、反射偏光子(94)の一面にビニル系樹脂により黒色にコーティングして光吸収層(95)を形成する一方で、反射偏光子(94)の他面にビーズ(93a)入りの接着剤(93)を塗布したものである。
図2ないし図4から分かるように、アルミニウム膜を反射板(92)として使用した従来の液晶表示装置Y1′の表示画面が最も暗く、これに比べてDBEFを用いた液晶表示装置X1′およびRDF−Bを用いた液晶表示装置Y2′は表示画面が明るくなっている。図2と図4を比較すれば分かるように、明表示部分については、液晶表示装置X1′のほうが液晶表示装置Y2′よりもミラー様に反射して明るくなっている。つまり、液晶表示装置X1′は、反射光の指向性が高く、反射光量が多いといえる。
もちろん、本発明に係る液晶表示装置の構成は、図1を参照して説明したものには限定されない。たとえば、図2に示した液晶表示装置X1′のように表示内容が予め決まっている場合には、第1および第2透明電極を帯状に形成せずに、これらの電極を表示内容に対応した複数のセグメントとしてパターニングしたものとしてもよく、第1および第2透明電極のうちの一方の電極を透明基板の全面に広がる1つの膜として形成してもよい。少なくとも一方の透明電極をセグメント電極とする構成では、セグメント電極が形成されていない部分については電圧が印加されることがないため、当該部分について明表示と同様にミラー様に反射して明るいものとなる。このようにして電極非形成領域が明るければ、その反射光によってオフセグメント(非選択波形電圧印加状態のセグメント電極)が外部から視認しにくいものとなる。その結果、体裁の良い表示状態を達成することができるようになる。
液晶表示装置X1においては、光吸収層28A(図1参照)を省略しても良い。その場合には、ミラー様の背景に表示画像が透き通って視認される。
図5には、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置の断面図を示した。この液晶表示装置X2は、図1に示した液晶表示装置X1において、光吸収層28A(図1参照)に代えて白色反射層28Bを設けた構成を有している。液晶表示装置X2では、たとえば吸収偏光子26の偏光軸と反射偏光子27の偏光軸とが互いに直交するようにそれらの偏光子26,27が配置される。この構成では、白色反射層28Bにおける反射光により液晶表示装置X2の背影を構成し、反射偏光子27における反射光により画像の表示を行うことができるようになる。その結果、液晶表示装置X2の背影が白っぽくなって表示画面のギラつきが緩和される。したがって、ビーズを分散させた接着剤を用いて反射偏光子を接合する構成(図23参照)に比べれば、表示画面のギラつきが抑制されるため、全体の色彩が白色であるような電気機器に組み込んだ場合であっても見栄えが良くなる。このような液晶表示装置X2は、全体の色彩が白色の場合に限らず、他の色彩とも馴染みやすい。
図6には、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置の断面図を示した。この液晶表示装置X3は、図1に示した液晶表示装置X1において、光吸収層28A(図1参照)に代えてカラー反射層28Cを設けた構成を有している。この液晶表示装置X3では、たとえば吸収偏光子26の偏光軸と反射偏光子27の偏光軸とが平行となるようにそれらの偏光子26,27が配置される。この構成では、カラー反射層28Cでの反射光により画像が表示されるため、ミラー様の背影に色付きの画像が表示されることとなる。これに対して、偏光子26,27の偏光軸が直交するように各偏光子26,27を配置すれば、色付きの背影にミラー様の画像が表示されることとなる。そのため、カラー反射層28Cを採用することにより、背影あるいは表示画像が色付きとなって、見栄えの良い画像表示を行うことができるようになる。
図5および図6に示した液晶表示装置X2,X3の作用効果は、図7ないし図9からも伺い知ることができる。図7は、図5に示した液晶表示装置X2と同様な構成の液晶表示装置において、吸収偏光子(26)の偏光軸と反射偏光子(27)の偏光軸とを直交させた液晶表示装置X2′の画像表示状態を、図8Aおよび図8Bは、図6に示した液晶表示装置X3と同様な構成の液晶表示装置において、オレンジ色のカラー反射層(28C)を設けるとともに吸収偏光子(26)の偏光軸と反射偏光子(27)の偏光軸を直交させた液晶表示装置X3′(接着層にビーズなし)を、図9は、図8Aおよび図8Bに示した液晶表示装置X3′において、接着層として図23に示した液晶表示装置Y2と同様にビーズ入りのものを使用した液晶表示装置Y2″(接着層にビーズあり)を、それぞれデジタルカメラ(「DSC−PS」:SONY(製))で撮影した写真である。ただし、図8Aおよび図9Aは画像表示状態、図8Bおよび図9Bは非表示状態をそれぞれ示している。なお、液晶表示装置X2′,X3′,Y2″では、第1透明電極(24,83)および第2透明電極(25,84)は表示内容に対応させたセグメント電極として形成し、それらの液晶表示装置X2′,X3′,Y2″の撮影は、室内において同一の条件下で行った。
図7に示した液晶表示装置X2′では、白色反射層(29B)として白色フィルム(「E60」:東レ(株)製)を用いた。図8A、図8B、図9Aおよび図9Bに示した液晶表示装置X3′,Y2″では、カラー反射層(28C)として、白色フィルム(「E60」:東レ(株)製)に、オレンジ蛍光塗料を印刷したものを用いた。
図7に示した液晶表示装置X2′は、図3と比較すれば分かるように、アルミニウム膜を反射板(92)として使用した従来の液晶表示装置Y1′に比べて表示画面が明るくなっており、反射光量を大きく確保できているといえる。図7を図4と比較すれば分かるように、液晶表示装置X2′は、液晶表示装置Y2′に比べて全体が白っぽくなってギラつきが抑制されており、しかもキラつきも抑制されている。
一方、図8Aおよび図8Bに示した液晶表示装置X3′(ビーズなし(屈折率が一様)の接着層を採用したもの)は、画像表示状態および非表示状態のいずれにおいても、図9Aおよび図9Bに示した液晶表示装置Y2″(光吸収層(28A)に代えてカラー反射層(28C)を用いたもの)に比べて、表示画面が明るくなっている。図8Aおよび図8Bから分かるように、カラー反射層(28C)を用いた液晶表示装置X3′は、背影が色付きになって見栄えがよくなっている。
本発明では、液晶表示装置を図10ないし図19に示したように構成することもできる。なお、図10ないし図19においては、先に説明した部材または要素などと同等なものには同一の符号を付してあり、それらについての重複説明はしないものとする。
図10には、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置X4の断面図を示した。この液晶表示装置X4は、図1に示した液晶表示装置X1において、液晶パネル2の正面側に照明装置3を配置したものである。照明装置3は、光源30、反射板31および導光板32を有している。光源30は、たとえば冷陰極管などの線状光源として構成される。光源30としては、LEDなどの点状光源を用いることもできる。反射板31は、光源30を覆うようにして設けられている。ただし、光源30における導光板32に面する部分は露出している。反射板31の内面は光反射率の高い面とされており、光源30から出射された光を反射し、これを導光板32に入射させるようになっている。導光板32は、光源30からの光を拡散させて液晶パネル2に向けて面状に光を出射するものである。このような照明装置3を用いた液晶表示装置X4では、液晶パネル2の正面から面状に光を照射できるため、外部光の光量を十分に確保できない場合であっても明表示をミラー様に行うことができる。
液晶表示装置X4においても、図1に示した液晶表示装置X1と同様な設計変更が可能であり、たとえば光吸収層28A(図1参照)を省略し、あるいは光吸収層28Aに代えて白色反射層28Bやカラー反射層28Cを設けてもよい(図5および図6参照)。
図11には、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置X5の断面図を示した。この液晶表示装置X5は、液晶パネル2の背面側に照明装置3を配置して透過型として構成したものである。この場合には、光吸収層28A(図1参照)は省略される。液晶表示装置X5においては、反射偏光子27と吸収偏光子26との透過軸を平行とすれば、選択波形電圧印加部分が明表示され、非選択波形電圧印加部分は暗表示される。つまり、液晶表示装置X1とはネガ・ポジが逆転する。また、反射偏光子27と吸収偏光子26との透過軸を直交させれば、選択波形電圧印加部分が暗表示され、非選択波形電圧印加部分が明表示される。
図12には、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置X6の断面図を示した。この液晶表示装置X6は、図11に示した液晶表示装置X5において、液晶パネル2と反射偏光子27との間にカラーフィルタ層28Dを設けたものである。反射偏光子27は、カラーフィルタ層28Dに対して接着層29を介して接合されている。接着層29は、液晶表示装置X1などと同様に、屈折率が一様なものとして構成されている。カラーフィルタ層28Dは、特定波長の光を選択的に透過させるものである。
液晶表示装置X6では、カラーフィルタ層28Dを透過した光によって画像や背影が視認されることとなり、見栄えの良い画像表示を行うことができるようになる。
液晶表示装置X6では、これを組み込むべき電気機器の色彩に応じて、カラーフィルタ層28Dの種類(色彩など)を選択すれば、体裁良く電気機器に液晶表示装置X6を組み込むことができるようになる。カラーフィルタ層28Dは、たとえばカラーフィルタを貼着することにより、あるいは色つき樹脂やインクを用いて膜形成してもよい。
液晶表示装置X6においては、カラーフィルタ層28Dに代えて、第2の透明基板22の背面にアンチリフレクト処理を施すなどして光吸収層を設けてもよい。
図13には、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置X7の断面図を示した。この液晶表示装置X7は、図11に示した液晶表示装置X5において、照明装置3′として3つの光源30R,30G,30Bを有するものを採用したものである。光源30Rは赤色光を出射するものであり、光源30Gは出射するものであり、光源30Bは青色光を出射するものである。光源30R,30G,30Bとしては、LEDを用いることができ、たとえば白色LEDに色フィルタを設けて赤色、緑色あるいは青色を出射するように構成してもよいし、LED自体がそれらの色を個別に出射できるものを用いてもよい。先の光源30R,30G,30Bは、図外のドライバICにより個別に駆動可能とされており、それらのうちの1つが単独で点灯し、あるいは2以上の光源が同時に点灯するようになっている。つまり、照明装置3′は、赤色、緑色、青色、およびこれらの色を2つまたは3つ混ぜた色の光を出射できるように構成されている。
このような照明装置3′を採用した場合には、照明装置3′から出射される光の色に応じた色に、液晶表示装置X7の背影あるいは画像が表示されることとなり、見栄えの良い画像表示が可能なる。照明装置3′から出射される光の選択は、たとえばユーザの手操作により選択してもよいし、装置側が自動的に選択するようにしてもよい。また、単一色を継続的に点灯させてもよいが、特定時間毎に色彩を変更するように構成してもよい。そうすれば、背影や画像の色彩の変化を楽しむことができるようになる。
なお、照明装置3′は、図10に示した液晶表示装置X4においても採用することができる。
図14には、本発明の第8の実施の形態に係る液晶表示装置X8の断面図を示した。この液晶表示装置X8は、反射偏光子27を液晶パネル2の正面側に配置し、吸収偏光子26を液晶パネル2の背面側に配置したものである。つまり、図1の液晶表示装置X1の上下を反転させた構成となっている。この液晶表示装置X8では、特定方向に振動する光成分以外は反射偏光子27において反射されて背影を構成する。一方、特定方向に振動する入射光は、反射偏光子27と吸収偏光子26との偏光軸を直交させておけば、選択波形電圧印加部分については吸収偏光子26において光が吸収されて暗表示される。また、非選択波形電圧印加部分については、光が吸収偏光子26を透過するため、反射偏光子27での反射によって事実上明表示とされる。もちろん、反射偏光子27と吸収偏光子26の偏光軸が平行となるように偏光子26,27を配置してもよい。この場合には、ネガ・ポジが逆転する。
図15には、本発明の第9の実施の形態に係る液晶表示装置X9の断面図を示した。この液晶表示装置X9は、図5に示した液晶表示装置X2(液晶パネル2の背面側に白色反射層28Bを備えたもの)において、液晶パネル2(第2の透明基板22)と反射偏光子27との間に光吸収層28Eを配置したものである。光吸収層28Eは、特定波長範囲にある光を選択的に吸収するものである。光吸収層28Eは、たとえば第2の透明基板22の非対向面22bにアンチリフレクト処理を施すことにより形成することができる。反射偏光子27は、光吸収層28Eに対して接着層29を介して接合されている。接着層29は、液晶表示装置X1などと同様に、屈折率が一様なものとして構成されている。
図16には、本発明の第10の実施の形態に係る液晶表示装置X10の断面図を示した。この液晶表示装置X10は、図15に示した液晶表示装置X9において、光吸収層28Eに代えてカラーフィルタ層28Fを配置したものである。カラーフィルタ層28Fは、特定波長範囲にある光を選択的に透過させるものである。
図15および図16に示した液晶表示装置X9,X10では、光吸収層28Eやカラーフィルタ層28Fを設けることによって、液晶パネル2と反射偏光子27との間を行き来する光成分を波長に応じて選択することができる。その結果、液晶表示装置X9,X10から出射する光成分の波長を選択することができるようになって反射偏光子27での反射光量を小さくしてギラつきをさらに抑制できるようになる。
光吸収層28Eやカラーフィルタ層28Fは、液晶パネル2の正面側に設けても同様の効果を得ることができる。また、吸収偏光子26の偏光軸と反射偏光子27の偏光軸とを平行とすれば、反射偏光子27での反射光により背影が構成されることとなるが、その場合に光吸収層28Eやカラーフィルタ層28Fを設ければ、光吸収層28Eやカラーフィルタ層28Fにより背影のギラつきを効果的に抑制できる。
図15および図16に示した液晶表示装置X9,X10においては、光吸収層28Eやカラーフィルタ層28Fを、反射偏光子27と白色反射層28Bとの間に設けてもよい。その場合には、白色反射層28Bからの反射光のみが光吸収層28Eやカラーフィルタ層28Fの特性に応じた色彩で視認される。
図17には、本発明の第11の実施の形態に係る液晶表示装置X11の断面図を示した。この液晶表示装置X11は、図5に示した液晶表示装置X2(液晶パネルの背面側に白色反射層28Bが設けられたもの)において、吸収偏光子26の正面にカラーフィルタ層28Gを設けたものである。カラーフィルタ層28Gは、特定の波長範囲の光を選択的に透過させるものであり、外部(正面)から液晶パネル2に対して光が入射し、あるいは液晶パネル2から外部(正面)に光を出射する際に特定波長の光が選択される。その結果、液晶表示装置X11からは、カラーフィルタ層28Gにより選択された波長の光が出射され、表示画像および背影が選択波長に応じた色で行われる。このとき、反射偏光子27において反射した光は、白色反射層28Bにおいて反射した光よりもギラついて視認されるため、両者を区別することができる。
図18には、本発明の第12の実施の形態に係る液晶表示装置X12の断面図を示した。この液晶表示装置X12は、図1に示した液晶表示装置X1において、光吸収層28Aを省略し、液晶パネル2と反射偏光子27との間に吸収偏光子28Hを配置した構成とされている。この吸収偏光子28Hは、その偏光軸が反射偏光子27の偏光軸と直交するようにして配置されている。反射偏光子27は、吸収偏光子28Hに対して接着層29を介して接合されている。接着層29は、液晶表示装置X1などと同様に、屈折率が一様なものとして構成されている。
この液晶表示装置X12では、液晶パネルを透過した光は、吸収偏光子28Hを透過して反射偏光子27において反射され、あるいは吸収偏光子28Hにおいて吸収される。したがって、液晶表示装置X12では、液晶表示装置X1(図1参照)と同様に、ミラー様の背影に対して、黒色の画像を表示することができる。
図19には、本発明の第13の実施の形態に係る液晶表示装置X13の断面図を示した。この液晶表示装置X13では、図18に示した液晶表示装置X12において、液晶パネル2(第1透明基板21)と吸収偏光子26との間に位相差フィルム28Iを配置した構成とされている。
この構成では、位相差フィルム28Iを用いているので、反射偏光子27での反射光の色みが少なくなって、暗表示と明表示のコントラストを高めることができる。そのため、液晶表示装置X13では、液晶パネル2として、STN液晶パネル(非印加状態における液晶分子が180度以上捻られたもの)を採用したとしても、適切な明暗表示が可能となる。
上述した液晶表示装置X1〜X13は、たとえば電気機器に組み込んで使用することができる。図20Aには炊飯器Z1に液晶表示装置X1〜X13を組み込んだ例を、図20Bには冷蔵庫Z2に液晶表示装置X1〜X13を組み込んだ例をそれぞれ示した。ただし、炊飯器Z1や冷蔵庫Z2は例示であり、液晶表示装置X1〜X13は、これら以外の家電製品の他、オーディオ機器やAV機器などの電気機器に組み込んで使用することもできる。
次に、本発明に係るミラー装置について図21を参照して説明する。ミラー装置Xaは、液晶パネル装置40、照度センサ41、制御部42、および駆動回路43を有している。
液晶パネル装置40は、図1を参照して説明した液晶表示装置X1と同一構成とされている。したがって、図21の液晶パネル装置40においては、液晶表示装置X1と同一の要素については同一の符号を付してある。この液晶パネル装置40では、液晶層23に電圧が印加されていない状態においては、反射偏光子27において外部光が反射されて最も反射光量の大きなミラーとなる。そして、液晶に対する電圧印加状態を調整することにより反射光量を調整できる。たとえば、選択された画素を選択波形電圧印加状態として、一部の画素で暗表示を行って反射光量を小さくしたり、あるいは選択された画素もしくは全ての画素に対する印加電圧値を大小させることにより反射光量を調整することができる。
照度センサ41は、ミラー装置Xaの周囲の明るさを検出するためのものであり、たとえばフォトトランジスタなどにより構成される。この照度センサ41は、ミラー装置Xaの正面に向けて進行してくる光の量を検出するのに好ましい部分に設けられる。
制御部42は、たとえばCPUとメモリとを組み合わせて構成されている。この制御部42は、照度センサ41によって検出された照度に基づいて、選択波形電圧印加状態とすべき画素を選択し、あるいは各画素での印加電圧値を調整する指示を駆動回路43に対してなす。一方、駆動回路43は、制御部42からの指示に基づいて、電圧印加状態を調整し、装置全体としての反射光量を調整する。
このミラー装置Xaでは、たとえば周囲が明るい場合には反射光量を小さくする一方で、周囲が暗い場合には反射光量を大きく確保することが可能となる。したがって、周囲が明るいために眩し過ぎたり、逆に、周囲が暗すぎるために反射光量を十分に確保できないという事態を回避することができる。その結果、周囲の明るさに適応した反射状態を選択して、ミラー装置Xaに映し出される像を適切に確認できるようになる。また、照度センサ41によってミラー装置Xaの周りの明るさを把握した上で、制御部42によって自動的にミラー装置Xaでの反射光量が調整されるため、周囲の明るさに対応した使い勝手の良いミラー装置Xaとなる。
ミラー装置は、第1および第2の透明電極のうちの少なくとも一方を、透明基板の全面に広がる1つの膜として形成してもよい。この構成では、帯状の電極が複数形成された構成に比べれば、コモン電極が1つとなって印加電圧値を調整すべき電極数が圧倒的に少ないため、反射光量の調整が容易となる。また、ミラー装置は、自動的に反射光量を調整するのではなく、マニュアル操作によって反射光量を調整するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図2は、図1に示した液晶表示装置と同様な構成の液晶表示装置(本案1)の画像表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真である。
図3は、図22に示した従来の液晶表示装置と同様な構成の液晶表示装置(従来1)の画像表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真である。
図4は、図23に示した従来の液晶表示装置と同様な構成の液晶表示装置(従来2)の画像表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真である。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図7は、図5に示した液晶表示装置において、2つの偏光子の偏光軸を直交させた液晶表示装置(本案2)の画像表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真である。
図8Aは、図6に示した液晶表示装置において、オレンジ色のカラー反射層を設けるとともに2つの偏光子の偏光軸を直交させた液晶表示装置(本案3)の画像表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真であり、図8Bは液晶表示装置(本案3)の非表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真である。
図9Aは、図8Aおよび図8Bに示した液晶表示装置(本案3)において、接着層として図23に示した液晶表示装置(従来2)と同様なビーズ入りのものを採用した液晶表示装置(従来3)の画像表示状態を、デジタルカメラで撮影した写真であり、図9Bは液晶表示装置(従来3)の非表示状態をデジタルカメラで撮影した写真である。
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図12は、本発明の第6の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図13は、本発明の第7の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図14は、本発明の第8の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図15は、本発明の第9の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図16は、本発明の第10の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図17は、本発明の第11の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図18は、本発明の第12の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図19は、本発明の第13の実施の形態に係る液晶表示装置を示す断面図である。
図20Aは液晶表示装置を組み込んだ炊飯器の正面図であり、図20Bは液晶表示装置を組み込んだ冷蔵庫の正面図である。
図21は、本発明に係るミラー装置の一例を、一部ブロック図として表した断面図である。
図22は、従来の反射型の液晶表示装置の一例を示す断面図である。
図23は、従来の反射型の液晶表示装置の他の例を示す断面図である。

Claims (32)

  1. 第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ目的とする画像を表示するための複数の表示領域が設定された液晶パネルと、
    第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルに対して上記第1の透明基板側に配置された吸収偏光子と、
    第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルに対して上記第2の透明基板側に配置された反射偏光子と、を備え、
    上記反射偏光子は、屈折率が一様な接着層を介して上記液晶パネルに保持されていることを特徴とする、液晶表示装置。
  2. 上記反射偏光子は、上記液晶パネルに対して直接接合されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 上記表示領域に対する選択波形電圧印加状態と非選択波形印加状態とを個別に選択可能なように構成されており、
    上記各表示領域においては、上記非選択波形電圧印加状態を選択することにより明表示が行われるように構成されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 上記反射偏光子は、複屈折性を有する誘電体多層膜として構成されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 上記第1の透明基板側から上記画像を視認するように構成されており、
    上記反射偏光子の背面には、上記反射偏光子を透過した光を吸収するための光吸収層が設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 上記第1の透明基板側から上記画像を視認するように構成されており、
    上記反射偏光子の背面には、特定波長範囲の光を選択的に反射させるためのカラー反射層が設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 上記第1の透明基板側から上記画像を視認するように構成されており、
    上記反射偏光子の背面には、白色反射層が設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 上記液晶パネルと上記白色反射層との間には、特定波長の光を選択的に吸収させるための光吸収層が設けられている、請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 上記液晶パネルと上記白色反射層との間には、特定波長の光を選択的に透過させるためのカラーフィルタ層が設けられている、請求項7に記載の液晶表示装置。
  10. 上記液晶パネルと上記反射偏光子との間には、第3方向に振動する光を透過させるとともに、上記第3方向と交差する方向に振動する光を吸収する追加の吸収偏光子が設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  11. 上記液晶パネルと上記追加の吸収偏光子との間には、位相差フィルムが設けられている、請求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 上記液晶パネルと上記反射偏光子との間には、位相差フィルムが設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  13. 上記液晶パネルと上記反射偏光子との間には、特定波長の光を選択的に透過させるためのカラーフィルタ層が設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  14. 上記液晶パネルと上記反射偏光子との間には、特定波長の光を選択的に吸収させるための光吸収層が設けられている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  15. 上記第1の透明基板側から上記画像を視認するように構成されており、
    上記吸収偏光子は、正面側にアンチグレア処理を施したものである、請求項1に記載の液晶表示装置。
  16. 上記液晶パネルに光を入射させるための光を出射する照明装置をさらに備えている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  17. 上記第1の透明基板側から上記画像を視認するように構成されており、
    上記照明装置は、上記反射偏光子の背面に配置されている、請求項16に記載の液晶表示装置。
  18. 上記照明装置は、互いに異なる色の光を出射するとともに個別に点灯駆動可能な複数の光源を有している、請求項16に記載の液晶表示装置。
  19. 上記複数の光源は、赤色光を出射する赤色光源、緑色光を出射する緑色光源、および青色光を出射する青色光源を有しており、
    これらの光源を単独で、もしくは複数を組み合わせて点灯できるように構成されている、請求項18に記載の液晶表示装置。
  20. 第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ目的とする画像を、上記第1の透明基板側から視認するための複数の表示領域が設定された液晶パネルと、
    第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルの正面側に配置された吸収偏光子と、
    第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルの背面側に配置された反射偏光子と、
    上記反射偏光子の背面側に設けられた白色反射層と、
    を備えたことを特徴とする、液晶表示装置。
  21. 非選択波形電圧印加状態の表示領域については、上記反射偏光子を透過して上記白色反射層において反射した光が上記液晶パネルの正面側から出射される一方で、選択波形電圧印加状態の表示領域については、上記反射偏光子において反射した光が上記液晶パネルの正面側から出射されるように構成されている、請求項20に記載の液晶表示装置。
  22. 上記反射偏光子は、複屈折性を有する誘電体多層膜として構成されている、請求項20に記載の液晶表示装置。
  23. 上記液晶パネルと上記反射偏光子との間には、特定波長の光を選択的に吸収させるための光吸収層が設けられている、請求項20に記載の液晶表示装置。
  24. 上記液晶パネルと上記反射偏光子との間には、特定波長の光を選択的に透過させるためのカラーフィルタ層が設けられている、請求項20に記載の液晶表示装置。
  25. 上記反射偏光子は、上記第2の透明基板に対して直接接合されている、請求項20に記載の液晶表示装置。
  26. 第1および第2の透明基板の間に液晶を保持した液晶パネルと、
    第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルに対して上記第1の透明基板側に配置された吸収偏光子と、
    第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射するミラーとして機能し、かつ上記液晶パネルに対して上記第2の透明基板側に配置された反射偏光子と、を備え、
    上記液晶に対する電圧印加状態に応じて反射光量が変化するように構成されていることを特徴とする、ミラー装置。
  27. 上記反射偏光子は、屈折率が一様な接着層を介して上記液晶パネルに対して保持されている、請求項26に記載のミラー装置。
  28. 上記反射偏光子は、上記液晶パネルに対して直接接合されている、請求項27に記載のミラー装置。
  29. 上記反射偏光子は、複屈折性を有する誘電体多層膜として構成されている、請求項26に記載のミラー装置。
  30. 照度センサと、
    上記照度センサによって検出された照度に応じて、上記液晶に対する電圧印加状態を調整するための制御部と、をさらに備えている、請求項26に記載のミラー装置。
  31. 液晶表示装置を備えた電気機器であって、
    上記液晶表示装置は、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ複数の表示領域が設定された液晶パネルと、
    第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルに対して上記第1の透明基板側に配置された吸収偏光子と、
    第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルに対して上記第2の透明基板側に配置された反射偏光子と、を備え、
    上記反射偏光子は、屈折率が一様な接着層を介して上記液晶パネルに保持されていることを特徴とする、電気機器。
  32. 液晶表示装置を備えた電気機器であって、
    上記液晶表示装置は、第1および第2の透明基板の間に液晶を保持し、かつ目的とする画像を上記第1の透明基板側から視認するための複数の表示領域が設定された液晶パネルと、
    第1方向に振動する光を透過させるとともに、上記第1方向と交差する方向に振動する光を吸収し、かつ上記液晶パネルの正面側に配置された吸収偏光子と、
    第2方向に振動する光を透過させるとともに、上記第2方向と交差する方向に振動する光を反射し、かつ上記液晶パネルの背面側に配置された反射偏光子と、
    上記反射偏光子の背面側に設けられた白色反射層と、を備えたことを特徴とする、電気機器。
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