JPWO2003015479A1 - 放電灯点灯回路及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の放電灯点灯回路では、リアクトル(L1)の放電灯(LMP)側の一端とコンバータ(COMV)の一端との間に平滑用コンデンサ(C2)とスイッチ素子(SW3)とを直列に接続する。放電灯(LMP)の点灯初期にはスイッチ素子(SW3)を開放して平滑用コンデンサ(C2)を回路から除去することにより、放電灯(LMP)の電流が途切れた際にリアクトル(L1)と平滑用コンデンサ(C2)との接続点の電圧V2を高くして負荷変動に対する応答速度を早めると共に、放電灯(LMP)を流れる電流が安定した後にスイッチ素子(SW3)を投入して平滑用コンデンサ(C2)を回路に挿入する。
Description
[技術分野]
本発明は、始動時に立ち消えすることなく放電灯を安定して点灯させるための放電灯点灯回路及びその制御方法に関するものである。
[背景技術]
放電灯を点灯する場合、例えば実用新案登録第2529312号公報に記載されているように、まず、起動器(イグナイタ)により放電灯の電極間に高電圧を印加して絶縁破壊を起こし、電極間を一瞬導通させると共に、電源側と放電灯との間に設けられたコンデンサ等の蓄積エネルギーを放出することにより一瞬大電流(数十A/数μs)を流し、グロー放電からアーク放電を起こさせ、その後、電源に接続された主点灯回路により電極間に電流を流して安定したアーク放電に移行させている。
このアーク放電が開始する際、アークにより短絡される電極間の距離(アーク放電距離またはアーク長)が安定しないため、放電距離が長い場合には電極間の電圧が上昇し、また、放電距離が短い場合には電極間の電圧が低下する。
アーク放電距離が長く電極間インピーダンスが大きい場合、電極間電圧が電源側電圧(主点灯回路の出力電圧)よりも高くなる場合があるが、主点灯回路と放電灯の間に設けられた平滑用のリアクトル及びコンデンサに時定数があるため、電極間電圧の上昇に対して電源側電圧が追従できず、電流が立ち消えてしまう。
また、アーク放電距離が短い場合には電源出力がショートした状態になり、電極間に一時的に過電流が流れて電極を損耗させ、放電灯の寿命を低下させるおそれがある。更に、上記過電流が流れた直後は、電極間電圧に対して上記コンデンサの電圧が低下するので、前記同様に電流が立ち消えて不点灯になるという問題がある。
更に、点灯初期にコンデンサに蓄えられているエネルギーを一瞬のうちに放電するため、電極に大電流が流れて電極を損傷したり、この大電流のために放電灯電流の電気的な振動が発生すると共に、周辺の制御回路にも悪影響を与えて放電灯の立ち消えを招く等の問題があった。
そこで本発明の目的は、点灯初期の立ち消えを防止するようにした放電灯点灯回路及びその制御方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、放電灯の長寿命化を可能にした放電灯点灯回路及びその制御方法を提供することにある。
[発明の開示]
本発明にかかる放電灯点灯回路は、直流電源電圧をスイッチングするスイッチング素子と、このスイッチング素子と放電灯の一方の電極との間に接続されたリアクトルと、このリアクトルによるリプル電流を平滑するための平滑用コンデンサと、直流電源電圧から高電圧を発生させて放電灯に印加するためのイグナイタと、放電灯を流れる電流を検出する電流検出手段と、放電灯への印加電圧を検出する電圧検出手段と、前記電流検出手段及び電圧検出手段の出力を用いて放電灯の消費電力を演算する電力演算手段と、この電力演算手段の出力を必要に応じフィードバック信号として入力し、かつ、前記スイッチング素子を駆動するPWMパルスを生成して出力するPWM回路と、を備えた放電灯点灯回路において、前記リアクトルの放電灯側の一端と直流電源の一端との間に前記平滑用コンデンサとスイッチ素子とを直列に接続し、放電灯の点灯初期には前記スイッチ素子を開放して前記平滑用コンデンサを回路から除去することにより、従来の如く点灯初期に平滑用コンデンサに蓄積されたエネルギーが一瞬のうちに放電することがなくなって電極の損傷を防ぐと共に、放電灯の電流が途切れた際に前記リアクトルと前記平滑用コンデンサとの接続点の電圧を高くして負荷変動に対する応答速度を早め、放電灯を流れる電流が安定した後に前記スイッチ素子を投入して前記平滑用コンデンサを回路に挿入するものである。
また、本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期には前記PWMパルスの周波数を高くし、放電灯電流が安定した後に前記PWMパルスの周波数を低下させるものである。
更に、本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期に定電流制御する際、前記スイッチング素子のオン、オフ時に前記リアクトルの電流が連続するように前記リアクトルのインダクタンス値、PWMパルスのデューティ比及び周波数を決定するものである。
本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期であって放電灯の動作電圧が不安定な期間は、前記PWM回路が、消費電力のフィードバック制御を行わずに放電灯電流を一定に制御するものである。
本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧に対する基準電圧を設定し、前記接続点の電圧が前記基準電圧より小さい場合には、放電灯の消費電力設定値と前記基準電圧とを用いて放電灯電流を一定値以下に制御し、前記接続点の電圧が前記基準電圧より大きい場合には、放電灯の消費電力を前記消費電力設定値以下に制御する方法を含むものである。
本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期に放電灯の電極間に高電圧を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後、前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧を上昇させてグロー放電からアーク放電へ移行させる方法を含むものである。
更に、本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期に前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧を徐々に増加させ、その間に放電灯の電極間に高電圧を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後に前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧によりグロー放電からアーク放電へ移行させる方法を含むものである。
[発明を実施するための最良の形態]
本発明をより明確にするために、添付した図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の第1実施形態を示す回路図である。図1において、交流電源ACには、交流−直流変換回路とチョッパ等による直流−直流変換回路とを備えたコンバータCONVが接続され、その出力側には電界効果トランジスタFET1(nチャンネル)及びパルストランスPT1が接続されている。なお、パルストランスPT1の一次側は後述するPWM回路10の出力端子とコンバータCONVの負側出力端子との間に接続され、パルストランスPT1の二次側はトランジスタFET1のゲート、ソース間に接続されている。
トランジスタFET1のソースとコンバータCONVの負側出力端子との間にはダイオードD1が接続されていると共に、このダイオードD1のカソード、アノード間には、リアクトルL1とダイオードD2と放電灯LMPと電流検出用の抵抗R0とが直列に接続されている。
また、リアクトルL1の放電灯LMP側の一端と抵抗R0の一端との間には、比較的小容量のコンデンサC1が接続され、このコンデンサC1には、容量が大きい平滑用のコンデンサC2(C1≪C2)とスイッチSW3との直列回路が並列に接続されている。なお、図示されていないが、コンデンサC1にはスナバ抵抗を直列に接続しても良い。
コンデンサC2とスイッチSW3との直列回路には、分圧用の抵抗R1,R2の直列回路が並列に接続され、抵抗R2にはコンデンサC3が並列に接続されている。
また、前記トランジスタFET1のドレインとコンバータCONVの負側出力端子との間には高圧駆動スイッチSW1と抵抗R3とコンデンサC4との直列回路が接続されており、コンデンサC4の両端には、スイッチング素子(サイダックまたはダイアック等の二方向サイリスタ)SSDとイグナイタとしての高圧トランスTF1の一次巻線とが直列に接続されている。この高圧トランスTF1の二次側には、ダイオードD3を介してコンデンサC5が接続され、このコンデンサC5の両端に前記放電灯LMPが接続されている。
ここで、コンバータCONV、高圧駆動スイッチSW1、抵抗R3、コンデンサC4、スイッチング素子SSD、高圧トランスTF1、ダイオードD3、コンデンサC5等は、点灯初期に放電灯LMPの電極間に絶縁破壊を生じさせるための高圧DC−DC変換回路を構成している。
前記コンデンサC1と抵抗R0との接続点は、電流増幅器AMPを介して抵抗R6の一端に接続され、この抵抗R6とコンデンサC9との接続点が比較回路COMPの一端に接続されている。ここで、抵抗R6及びコンデンサC9は積分回路を構成している。また、比較回路COMPの他端には基準電圧E1が加えられている。比較回路COMPは、スイッチSW1,SW3,SW4,SW5を制御するためのものである。
また、OPは電力演算回路であり、その一方の入力端子には前記電流増幅器AMPの出力信号が電流値Iとして入力されている。また、他方の入力端子には、前記分圧用の抵抗R1,R2の接続点にアノードが接続されたダイオードD4のカソードと、アノードに擬似的な基準電圧E2が加えられたダイオードD5のカソードとが一括して接続されており、これらのダイオードD4,D5の出力電圧が電圧値Vとして加えられている。電力演算回路OPは、これらの電流値I及び電圧値Vを入力として放電灯LMPの消費電力Wを演算し、抵抗R11を介してPWM回路10のフィードバック入力端子F/Bに入力している。PWM回路10では、フィードバック入力された電力値が設定値に一致するようにパルス幅やデューティ比を制御してPWMパルスを生成し、このPWMパルスを前記パルストランスPT1の一次側に出力する。
なお、PWM回路10のフィードバック入力端子F/BはスイッチSW4を介して接地されており、後述するように、点灯初期にはスイッチSW4をオンすることでPWM回路10による電力のフィードバック制御が働かないようになっている。
PWM回路10の電流リミッタ入力端子CLには、前記抵抗R0の一端が抵抗R4を介して接続され、更に、入力端子CLと接地間には抵抗R5及びコンデンサC6の並列回路が接続されている。
PWM回路10には、PWMパルスの周波数を決定するためのコンデンサC8及び抵抗R9,R10が接続され、抵抗R10と接地間にはスイッチSW5が直列に接続されている。このスイッチSW5のオンまたはオフにより、抵抗R9,R10の合成抵抗値を変え、結果的にコンデンサC8とによるR,Cの時定数を変えて周波数を可変としている。
また、SW2はスロースタート用のスイッチである。
更に、抵抗R7,R8及びコンデンサC7は、点灯初期にPWMパルスのオンパルス幅を小さくしてコンデンサC1への突入電流を防止するためのスロースタート用時定数素子である。
次に、この実施形態の動作を図5を参照しつつ説明する。
まず、図5における時刻t1で高圧駆動スイッチSW1をオンすると、抵抗R3、コンデンサC4、バリスタSSD、高圧トランスTF1の一次巻線からなる発振回路が駆動され、トランスTF1の二次側のダイオードD3を介してコンデンサC5の電圧V1が上昇する。
ここで、スイッチSW4,SW5は時刻t0からオンしているものとし、スイッチSW3はオフとなっている。
電圧V1が例えば5kVに達した時刻t2で放電灯LMPは絶縁破壊し、グロー放電電流ILMPが流れ始める。
その後、時刻t3でスイッチSW2をオンすると、PWM回路10からPWMパルスが出力され、このパルスはパルストランスPT1の一次側に印加される。これにより、パルストランスPT1の二次側にパルス電圧が発生してトランジスタFET1のゲート・ソース間に印加されるため、トランジスタFET1がスイッチング動作を開始する。
これにより、リアクトルL1を介して抵抗R1,R2の直列回路に電流が流れ始め、ダイオードD2のアノード側の電圧V2が増加し始める。この電圧V2が例えば時刻t4でグロー放電電圧(例えば200〜350V)に達するとグロー放電が起こってその後アーク放電へ移行し、電流ILMPが急激に増加していく。
このとき、スイッチSW3はオフ状態のままであり、リアクトルL1の出力側にはコンデンサC2が接続されておらず小容量のコンデンサC1のみが接続されている。
いま、グロー放電からアーク放電への移行時において、電極間でアークの飛ぶ位置が安定せず、仮にアークが一瞬途切れた場合を想定する。アークが途切れる前のコンデンサC1の端子電圧をV2’とすると、アークが途切れることによってそれまで電流ILMPによりリアクトルL1に蓄積されていたエネルギーは回路損失を無視すればすべてコンデンサC1に移動するので、コンデンサC1の端子電圧すなわちV2は、概略、
V2=√{(L1/C1)ILMP 2}+V2’
で表される。
前述したように、点灯初期にはコンデンサC2が回路から除去されており、また、コンデンサC1の容量も微小であるため、上記電圧V2は極めて大きい値となり、仮に放電灯LMPが一瞬立ち消えたとしても直ちにV2が増加してアーク放電を再開させる。
また、コンデンサC1の容量は極めて小さいためコンデンサC1への蓄積エネルギーも小さく、アーク放電の再開時にこのエネルギーが放出されても放電灯LMPに流れる電流は過電流とならず、電極を損傷する心配もない。更に、コンデンサC1の放電電流による電極間電圧の上昇もわずかであるから、電極間電圧が電圧V2を上回ることによって再度立ち消える恐れも皆無である。
なお、コンデンサC1を省略することも可能であるが、点灯初期で負荷電流が非常に少ない高圧駆動回路にとって電圧V2に含まれるノイズやリップルを除去するためのコンデンサC1は有効であり、後にスイッチSW3がオンしてコンデンサC2が回路に挿入された際には、両コンデンサC1,C2による合成容量が電圧V2に対する良好な平滑作用をなす。
ここで、アーク放電の初期に放電灯LMPの電極間電圧が急激に低下した場合にも電流ILMPを連続的に供給するために、リアクトルL1のインダクタンス値やPWMパルスの周波数及びオン/オフのデューティ比を適宜設定し、PWMパルスのオン時にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが次のオン時まで十分に保持されるようにすることが望ましい。
放電灯LMPの電流ILMPは抵抗R4を介してPWM回路10の電流リミッタ入力端子CLに入力されており、点灯初期には電流ILMPが図5の制限値ILを越えないようにPWM回路10は放電灯LMPを定電流動作させるべくパルス幅制御を行う。
そして、放電灯LMPの電流ILMPが制限値ILで安定すると時刻t5において比較回路COMPが動作し、高圧駆動スイッチSW1をオフさせる。
その後、アーク放電電流ILMPが安定した時刻t6以後にスイッチSW3をオンすることにより、リアクトルL1の出力側に比較的大容量のコンデンサC2を投入し、電圧V2の平滑を行わせる。
また、時刻t5ではスイッチSW4,SW5は何れもオン状態となっている。
このうち、スイッチSW5は、これをオンすることによって上述したように点灯初期にPWMパルスの周波数を高く設定し、これにより放電灯の電流立ち消え時に電圧V2を早期に立ち上げることに寄与している。なお、アーク放電が安定した後はトランジスタFET1のスイッチング周波数を低下させてスイッチング損失を小さくするために、スイッチSW5をオフして抵抗R10を除去し、PWMパルスの周波数つまりトランジスタFET1のスイッチング周波数を低下させる。スイッチSW5をオフするタイミングは、例えばスイッチSW3をオンするタイミング(時刻t6)以後とすればよい。
一方、スイッチSW4は、点灯初期に放電灯LMPを定電力制御せずに定電流駆動するためのものであり、時刻t0以後、例えば時刻t7までオン、それ以後はオフとする。このスイッチSW4を時刻t7までオンしておくのは、この間は電圧V2(その分圧値V3)が不安定であり、PWM回路10へフィードバックされる電力値が大きく変動してこれがPWMパルスに大きく影響するので、フィードバック入力をゼロにするためである。すなわち、この間は、前述したように定電流制御とし、時刻t7以後にスイッチSW4をオフして演算回路OPの出力を消費電力のフィードバック信号としてPWM回路10に入力する。
また、定電力制御に移行してからも、基準電圧E2をダイオードD5を介して演算回路OPに常時、入力することにより、電圧V2(その分圧値V3)が大幅に低下したときに電流ILMPが極端に増加しないように配慮している。例えば、演算回路OPにより放電灯LMPの消費電力を120Wと設定した場合、基準電圧E2を60Vに設定しておけば、電圧V3が大幅に低下しても演算回路OPの入力電圧は基準電圧E2による60Vに維持され、電流ILMPが2Aを越えることはない。更に、仮に電圧V2が基準電圧E2以上になったとしても、演算回路OPにより放電灯LMPの消費電力を120Wに制限できるので、放電灯LMPを破損するおそれはない。
以上のように本実施形態によれば、前述の如く点灯初期における回路からのコンデンサC2の除去、及びトランジスタFET1の高周波スイッチング等により、アークが不安定な状態でも電圧V2を早期に確立して放電灯の電流を継続的に供給するようにしたので、電流の立ち消えによる不点灯を確実に防止し、しかも過電流による電極の損耗を防止することができる。
つまりこの実施形態においては、スイッチSW1をオンして放電灯LMPの点灯初期に放電灯LMPの電極間に高電圧V1を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせておき、その後、スイッチSW2をオンしてリアクトルL1と平滑用コンデンサC2との接続点の電圧V2を上昇させてグロー放電からアーク放電へ移行させることにより、図5の時刻t2から電流ILMPを徐々に増加させるようにしている。このため、アーク放電への移行時に放電灯LMPへ過大な突入電流が流れる心配はなく、大電流によるノイズ等を生じるおそれもない。
次に、図2は図1の回路の変形例であり、図1におけるスイッチSW3を電界効果トランジスタFET2及びダイオードD6により具体化し、スイッチSW5をバイポーラトランジスタTR1及び抵抗R12により具体化したものである。
なお、この実施形態の動作は図1の回路と基本的に同一であるため、説明を省略する。
次いで、図3は本発明の第2実施形態を示す回路図であり、図1,図2と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
この実施形態では、図1,図2における高圧駆動スイッチSW1を除去して抵抗R3の一端をリアクトルL1の出力側に接続してあり、他の構成は図1と同様である。本実施形態は、スイッチング素子SSDとしてその動作開始電圧が比較的低い素子を使用する一方で、リアクトルL1の出力側電圧V2を徐々に増加させてグロー放電からアーク放電へ移行させるようにしたものである。
以下、この実施形態の動作を図6に沿って説明する。
まず、抵抗R7,R8及びコンデンサC7によるスロースタート用の時定数を調節してPWM回路10の出力のオンパルス幅を比較的短く設定する。時刻t1でスタートスイッチSW2を投入してトランジスタFET1をスイッチングすることにより、電圧V2を時刻t1から徐々に増加させる。また、抵抗R3及びコンデンサC4による時定数を適宜設定し、時刻t2で電圧V2が例えば150Vに達したときにスイッチング素子SSDが動作を開始するようにしておけば、この時刻t2以後、スイッチング素子SSDを含む発振回路が動作し始め、放電灯LMPの電圧V1が急激に増加していく。
そして、図5の場合と同様に、電圧V1が例えば5kVに達した時刻t3から絶縁破壊が起こってグロー放電が開始し、これに伴って電圧V1は低下する。このとき、電圧V2は未だグロー放電電圧に達していない。
その後、電圧V2が例えば200〜350Vに達した時刻t4でグロー放電が起こり、速やかにアーク放電へ移行する。
図示されていないが、スイッチSW3,SW4のオンまたはオフのタイミングは図5と同様であり、電流ILMPが安定してからスイッチSW3をオンしてリアクトルL1の出力側にコンデンサC2を投入し、その後、スイッチSW4をオフして定電力制御に移行させれば良い。スイッチSW5についても、図5と同様に点灯初期にオンすることによりPWMパルスの周波数を高くし、その後、これをオフして周波数を低下させればよい。
この実施形態では、放電灯LMPの点灯初期にリアクトルL1と平滑用コンデンサC2との接続点の電圧V2を徐々に増加させ、その間に放電灯LMPの電極間に高電圧V1を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後に放電灯LMPをグロー放電からアーク放電へ移行させるものである。これにより、図6に示したごとく、放電灯LMPの電流ILMにとしては、時刻t3からグロー放電電流が流れ出してアーク放電電流へと移行するので、図5の場合と同様に、アーク放電への移行時に放電灯LMPへ過大な突入電流が流れる心配がなく、大電流によるノイズ等を生じるおそれもない。
次に、図4は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は、放電灯LMPを高圧パルスにより点灯させるものである。
図4において、高圧トランスTF1の二次側に接続されたダイオードD3とコンデンサC5との接続点と放電灯LMPの一端との間には、高圧トランスTF2の一次巻線とバリスタSG1とが直列に接続されている。このトランスTF2の二次巻線は、リアクトルL1の出力側と放電灯LMPの他端との間に直列に接続されている。なお、C10は高圧パルス用のバイパスコンデンサであり、その他の構成は、図3の回路とほぼ同様である。
この実施形態の動作を図7を参照しつつ説明する。
まず、時刻t1でスタートスイッチSW2をオンする。なお、時刻t0から、スイッチSW3はオフ、スイッチS4,S5はオンとなっている。
時刻t1以後、トランジスタFET1はパルストランスPT1の高周波パルスによりスイッチングを開始する。これに伴い、電圧V2が増加していって抵抗R3とコンデンサC4との接続点の電圧がスイッチング素子SSDの動作開始電圧に達すると、スイッチング素子SSDがオンして発振を開始し、高圧トランスTF1を介してコンデンサC5の充電が開始される。このコンデンサC5の電圧がバリスタSG1の動作電圧を越えると、図7に示す如く高圧トランスTF2の一次側にパルス電流が流れる。
高圧トランスTF2がオンした直後の時刻t2で電極間が絶縁破壊され、この時刻t2以後、放電灯LMPに電流ILMPが流れ始める。このとき、放電灯LMPの電極間でアークの飛ぶ位置が不安定であってアークが一瞬途切れたとしても、前記同様にコンデンサC2が回路から除去されており、またコンデンサC1の容量が小さいことにより電圧V2は直ちに増加するので瞬時にアークが再開され、電流ILMPを引き続き流すように作用する。従って、放電灯LMPが立ち消える心配はない。
時刻t2以後、比較回路COMPの入力側の抵抗R6及びコンデンサC9からなる積分回路の電圧は徐々に増加していき、これが基準電圧E1を越えると比較回路COMPの出力がHighレベルとなってスイッチSW3,SW4,SW5の状態を反転させる。
すなわち、時刻t3からスイッチSW3がオンしてリアクトルL1の出力側にコンデンサC2が挿入されるため、電圧V2は平滑され、また、スイッチSW4のオフにより電力演算回路OPによる定電力制御が開始され、更に、スイッチSW5のオフによってPWMパルスの周波数が低下して定常状態へと移行する。
このように、本実施形態においても、点灯初期における放電灯の立ち消えを防止することができると共に、コンデンサC1の容量が小さいことや点灯初期には電流リミッタが動作して放電灯電流を制限していること等により、放電灯LMPに過大な電流が流れて電極を損傷する心配もない。
なお、上記実施形態では放電灯を高圧の直流電圧またはパルス電圧により点灯する場合について説明したが、インバータを追加することにより交流電圧によって放電灯を点灯することも可能である。
以上のように本発明によれば、点灯初期にアークが不安定な状態でも放電灯への印加電圧を早期に確立して負荷変動に対する応答速度を高めることによりアーク放電電流を継続的に流すことができ、放電灯の立ち消えを解消して安定した点灯状態を実現することができる。
また、放電灯に過大な電流が流れ込むこともないので電極の損耗を防ぎ、放電灯の寿命を大幅に延ばすことが可能である。
更に、回路構成上も従来の点灯回路と比べて複雑化する要因はないため、製造コストが増加する心配もない。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1実施形態を示す回路図である。
図2は、本発明の第1実施形態の変形例を示す回路図である。
図3は、本発明の第2実施形態を示す回路図である。
図4は、本発明の第3実施形態を示す回路図である。
図5は、本発明の第1実施形態の動作を示す波形図である。
図6は、本発明の第2実施形態の動作を示す波形図である。
図7は、本発明の第3実施形態の動作を示す波形図である。
本発明は、始動時に立ち消えすることなく放電灯を安定して点灯させるための放電灯点灯回路及びその制御方法に関するものである。
[背景技術]
放電灯を点灯する場合、例えば実用新案登録第2529312号公報に記載されているように、まず、起動器(イグナイタ)により放電灯の電極間に高電圧を印加して絶縁破壊を起こし、電極間を一瞬導通させると共に、電源側と放電灯との間に設けられたコンデンサ等の蓄積エネルギーを放出することにより一瞬大電流(数十A/数μs)を流し、グロー放電からアーク放電を起こさせ、その後、電源に接続された主点灯回路により電極間に電流を流して安定したアーク放電に移行させている。
このアーク放電が開始する際、アークにより短絡される電極間の距離(アーク放電距離またはアーク長)が安定しないため、放電距離が長い場合には電極間の電圧が上昇し、また、放電距離が短い場合には電極間の電圧が低下する。
アーク放電距離が長く電極間インピーダンスが大きい場合、電極間電圧が電源側電圧(主点灯回路の出力電圧)よりも高くなる場合があるが、主点灯回路と放電灯の間に設けられた平滑用のリアクトル及びコンデンサに時定数があるため、電極間電圧の上昇に対して電源側電圧が追従できず、電流が立ち消えてしまう。
また、アーク放電距離が短い場合には電源出力がショートした状態になり、電極間に一時的に過電流が流れて電極を損耗させ、放電灯の寿命を低下させるおそれがある。更に、上記過電流が流れた直後は、電極間電圧に対して上記コンデンサの電圧が低下するので、前記同様に電流が立ち消えて不点灯になるという問題がある。
更に、点灯初期にコンデンサに蓄えられているエネルギーを一瞬のうちに放電するため、電極に大電流が流れて電極を損傷したり、この大電流のために放電灯電流の電気的な振動が発生すると共に、周辺の制御回路にも悪影響を与えて放電灯の立ち消えを招く等の問題があった。
そこで本発明の目的は、点灯初期の立ち消えを防止するようにした放電灯点灯回路及びその制御方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、放電灯の長寿命化を可能にした放電灯点灯回路及びその制御方法を提供することにある。
[発明の開示]
本発明にかかる放電灯点灯回路は、直流電源電圧をスイッチングするスイッチング素子と、このスイッチング素子と放電灯の一方の電極との間に接続されたリアクトルと、このリアクトルによるリプル電流を平滑するための平滑用コンデンサと、直流電源電圧から高電圧を発生させて放電灯に印加するためのイグナイタと、放電灯を流れる電流を検出する電流検出手段と、放電灯への印加電圧を検出する電圧検出手段と、前記電流検出手段及び電圧検出手段の出力を用いて放電灯の消費電力を演算する電力演算手段と、この電力演算手段の出力を必要に応じフィードバック信号として入力し、かつ、前記スイッチング素子を駆動するPWMパルスを生成して出力するPWM回路と、を備えた放電灯点灯回路において、前記リアクトルの放電灯側の一端と直流電源の一端との間に前記平滑用コンデンサとスイッチ素子とを直列に接続し、放電灯の点灯初期には前記スイッチ素子を開放して前記平滑用コンデンサを回路から除去することにより、従来の如く点灯初期に平滑用コンデンサに蓄積されたエネルギーが一瞬のうちに放電することがなくなって電極の損傷を防ぐと共に、放電灯の電流が途切れた際に前記リアクトルと前記平滑用コンデンサとの接続点の電圧を高くして負荷変動に対する応答速度を早め、放電灯を流れる電流が安定した後に前記スイッチ素子を投入して前記平滑用コンデンサを回路に挿入するものである。
また、本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期には前記PWMパルスの周波数を高くし、放電灯電流が安定した後に前記PWMパルスの周波数を低下させるものである。
更に、本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期に定電流制御する際、前記スイッチング素子のオン、オフ時に前記リアクトルの電流が連続するように前記リアクトルのインダクタンス値、PWMパルスのデューティ比及び周波数を決定するものである。
本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期であって放電灯の動作電圧が不安定な期間は、前記PWM回路が、消費電力のフィードバック制御を行わずに放電灯電流を一定に制御するものである。
本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧に対する基準電圧を設定し、前記接続点の電圧が前記基準電圧より小さい場合には、放電灯の消費電力設定値と前記基準電圧とを用いて放電灯電流を一定値以下に制御し、前記接続点の電圧が前記基準電圧より大きい場合には、放電灯の消費電力を前記消費電力設定値以下に制御する方法を含むものである。
本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期に放電灯の電極間に高電圧を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後、前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧を上昇させてグロー放電からアーク放電へ移行させる方法を含むものである。
更に、本発明にかかる放電灯点灯回路の制御方法は、前記放電灯点灯回路を対象とした制御方法であって、放電灯の点灯初期に前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧を徐々に増加させ、その間に放電灯の電極間に高電圧を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後に前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧によりグロー放電からアーク放電へ移行させる方法を含むものである。
[発明を実施するための最良の形態]
本発明をより明確にするために、添付した図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の第1実施形態を示す回路図である。図1において、交流電源ACには、交流−直流変換回路とチョッパ等による直流−直流変換回路とを備えたコンバータCONVが接続され、その出力側には電界効果トランジスタFET1(nチャンネル)及びパルストランスPT1が接続されている。なお、パルストランスPT1の一次側は後述するPWM回路10の出力端子とコンバータCONVの負側出力端子との間に接続され、パルストランスPT1の二次側はトランジスタFET1のゲート、ソース間に接続されている。
トランジスタFET1のソースとコンバータCONVの負側出力端子との間にはダイオードD1が接続されていると共に、このダイオードD1のカソード、アノード間には、リアクトルL1とダイオードD2と放電灯LMPと電流検出用の抵抗R0とが直列に接続されている。
また、リアクトルL1の放電灯LMP側の一端と抵抗R0の一端との間には、比較的小容量のコンデンサC1が接続され、このコンデンサC1には、容量が大きい平滑用のコンデンサC2(C1≪C2)とスイッチSW3との直列回路が並列に接続されている。なお、図示されていないが、コンデンサC1にはスナバ抵抗を直列に接続しても良い。
コンデンサC2とスイッチSW3との直列回路には、分圧用の抵抗R1,R2の直列回路が並列に接続され、抵抗R2にはコンデンサC3が並列に接続されている。
また、前記トランジスタFET1のドレインとコンバータCONVの負側出力端子との間には高圧駆動スイッチSW1と抵抗R3とコンデンサC4との直列回路が接続されており、コンデンサC4の両端には、スイッチング素子(サイダックまたはダイアック等の二方向サイリスタ)SSDとイグナイタとしての高圧トランスTF1の一次巻線とが直列に接続されている。この高圧トランスTF1の二次側には、ダイオードD3を介してコンデンサC5が接続され、このコンデンサC5の両端に前記放電灯LMPが接続されている。
ここで、コンバータCONV、高圧駆動スイッチSW1、抵抗R3、コンデンサC4、スイッチング素子SSD、高圧トランスTF1、ダイオードD3、コンデンサC5等は、点灯初期に放電灯LMPの電極間に絶縁破壊を生じさせるための高圧DC−DC変換回路を構成している。
前記コンデンサC1と抵抗R0との接続点は、電流増幅器AMPを介して抵抗R6の一端に接続され、この抵抗R6とコンデンサC9との接続点が比較回路COMPの一端に接続されている。ここで、抵抗R6及びコンデンサC9は積分回路を構成している。また、比較回路COMPの他端には基準電圧E1が加えられている。比較回路COMPは、スイッチSW1,SW3,SW4,SW5を制御するためのものである。
また、OPは電力演算回路であり、その一方の入力端子には前記電流増幅器AMPの出力信号が電流値Iとして入力されている。また、他方の入力端子には、前記分圧用の抵抗R1,R2の接続点にアノードが接続されたダイオードD4のカソードと、アノードに擬似的な基準電圧E2が加えられたダイオードD5のカソードとが一括して接続されており、これらのダイオードD4,D5の出力電圧が電圧値Vとして加えられている。電力演算回路OPは、これらの電流値I及び電圧値Vを入力として放電灯LMPの消費電力Wを演算し、抵抗R11を介してPWM回路10のフィードバック入力端子F/Bに入力している。PWM回路10では、フィードバック入力された電力値が設定値に一致するようにパルス幅やデューティ比を制御してPWMパルスを生成し、このPWMパルスを前記パルストランスPT1の一次側に出力する。
なお、PWM回路10のフィードバック入力端子F/BはスイッチSW4を介して接地されており、後述するように、点灯初期にはスイッチSW4をオンすることでPWM回路10による電力のフィードバック制御が働かないようになっている。
PWM回路10の電流リミッタ入力端子CLには、前記抵抗R0の一端が抵抗R4を介して接続され、更に、入力端子CLと接地間には抵抗R5及びコンデンサC6の並列回路が接続されている。
PWM回路10には、PWMパルスの周波数を決定するためのコンデンサC8及び抵抗R9,R10が接続され、抵抗R10と接地間にはスイッチSW5が直列に接続されている。このスイッチSW5のオンまたはオフにより、抵抗R9,R10の合成抵抗値を変え、結果的にコンデンサC8とによるR,Cの時定数を変えて周波数を可変としている。
また、SW2はスロースタート用のスイッチである。
更に、抵抗R7,R8及びコンデンサC7は、点灯初期にPWMパルスのオンパルス幅を小さくしてコンデンサC1への突入電流を防止するためのスロースタート用時定数素子である。
次に、この実施形態の動作を図5を参照しつつ説明する。
まず、図5における時刻t1で高圧駆動スイッチSW1をオンすると、抵抗R3、コンデンサC4、バリスタSSD、高圧トランスTF1の一次巻線からなる発振回路が駆動され、トランスTF1の二次側のダイオードD3を介してコンデンサC5の電圧V1が上昇する。
ここで、スイッチSW4,SW5は時刻t0からオンしているものとし、スイッチSW3はオフとなっている。
電圧V1が例えば5kVに達した時刻t2で放電灯LMPは絶縁破壊し、グロー放電電流ILMPが流れ始める。
その後、時刻t3でスイッチSW2をオンすると、PWM回路10からPWMパルスが出力され、このパルスはパルストランスPT1の一次側に印加される。これにより、パルストランスPT1の二次側にパルス電圧が発生してトランジスタFET1のゲート・ソース間に印加されるため、トランジスタFET1がスイッチング動作を開始する。
これにより、リアクトルL1を介して抵抗R1,R2の直列回路に電流が流れ始め、ダイオードD2のアノード側の電圧V2が増加し始める。この電圧V2が例えば時刻t4でグロー放電電圧(例えば200〜350V)に達するとグロー放電が起こってその後アーク放電へ移行し、電流ILMPが急激に増加していく。
このとき、スイッチSW3はオフ状態のままであり、リアクトルL1の出力側にはコンデンサC2が接続されておらず小容量のコンデンサC1のみが接続されている。
いま、グロー放電からアーク放電への移行時において、電極間でアークの飛ぶ位置が安定せず、仮にアークが一瞬途切れた場合を想定する。アークが途切れる前のコンデンサC1の端子電圧をV2’とすると、アークが途切れることによってそれまで電流ILMPによりリアクトルL1に蓄積されていたエネルギーは回路損失を無視すればすべてコンデンサC1に移動するので、コンデンサC1の端子電圧すなわちV2は、概略、
V2=√{(L1/C1)ILMP 2}+V2’
で表される。
前述したように、点灯初期にはコンデンサC2が回路から除去されており、また、コンデンサC1の容量も微小であるため、上記電圧V2は極めて大きい値となり、仮に放電灯LMPが一瞬立ち消えたとしても直ちにV2が増加してアーク放電を再開させる。
また、コンデンサC1の容量は極めて小さいためコンデンサC1への蓄積エネルギーも小さく、アーク放電の再開時にこのエネルギーが放出されても放電灯LMPに流れる電流は過電流とならず、電極を損傷する心配もない。更に、コンデンサC1の放電電流による電極間電圧の上昇もわずかであるから、電極間電圧が電圧V2を上回ることによって再度立ち消える恐れも皆無である。
なお、コンデンサC1を省略することも可能であるが、点灯初期で負荷電流が非常に少ない高圧駆動回路にとって電圧V2に含まれるノイズやリップルを除去するためのコンデンサC1は有効であり、後にスイッチSW3がオンしてコンデンサC2が回路に挿入された際には、両コンデンサC1,C2による合成容量が電圧V2に対する良好な平滑作用をなす。
ここで、アーク放電の初期に放電灯LMPの電極間電圧が急激に低下した場合にも電流ILMPを連続的に供給するために、リアクトルL1のインダクタンス値やPWMパルスの周波数及びオン/オフのデューティ比を適宜設定し、PWMパルスのオン時にリアクトルL1に蓄積されたエネルギーが次のオン時まで十分に保持されるようにすることが望ましい。
放電灯LMPの電流ILMPは抵抗R4を介してPWM回路10の電流リミッタ入力端子CLに入力されており、点灯初期には電流ILMPが図5の制限値ILを越えないようにPWM回路10は放電灯LMPを定電流動作させるべくパルス幅制御を行う。
そして、放電灯LMPの電流ILMPが制限値ILで安定すると時刻t5において比較回路COMPが動作し、高圧駆動スイッチSW1をオフさせる。
その後、アーク放電電流ILMPが安定した時刻t6以後にスイッチSW3をオンすることにより、リアクトルL1の出力側に比較的大容量のコンデンサC2を投入し、電圧V2の平滑を行わせる。
また、時刻t5ではスイッチSW4,SW5は何れもオン状態となっている。
このうち、スイッチSW5は、これをオンすることによって上述したように点灯初期にPWMパルスの周波数を高く設定し、これにより放電灯の電流立ち消え時に電圧V2を早期に立ち上げることに寄与している。なお、アーク放電が安定した後はトランジスタFET1のスイッチング周波数を低下させてスイッチング損失を小さくするために、スイッチSW5をオフして抵抗R10を除去し、PWMパルスの周波数つまりトランジスタFET1のスイッチング周波数を低下させる。スイッチSW5をオフするタイミングは、例えばスイッチSW3をオンするタイミング(時刻t6)以後とすればよい。
一方、スイッチSW4は、点灯初期に放電灯LMPを定電力制御せずに定電流駆動するためのものであり、時刻t0以後、例えば時刻t7までオン、それ以後はオフとする。このスイッチSW4を時刻t7までオンしておくのは、この間は電圧V2(その分圧値V3)が不安定であり、PWM回路10へフィードバックされる電力値が大きく変動してこれがPWMパルスに大きく影響するので、フィードバック入力をゼロにするためである。すなわち、この間は、前述したように定電流制御とし、時刻t7以後にスイッチSW4をオフして演算回路OPの出力を消費電力のフィードバック信号としてPWM回路10に入力する。
また、定電力制御に移行してからも、基準電圧E2をダイオードD5を介して演算回路OPに常時、入力することにより、電圧V2(その分圧値V3)が大幅に低下したときに電流ILMPが極端に増加しないように配慮している。例えば、演算回路OPにより放電灯LMPの消費電力を120Wと設定した場合、基準電圧E2を60Vに設定しておけば、電圧V3が大幅に低下しても演算回路OPの入力電圧は基準電圧E2による60Vに維持され、電流ILMPが2Aを越えることはない。更に、仮に電圧V2が基準電圧E2以上になったとしても、演算回路OPにより放電灯LMPの消費電力を120Wに制限できるので、放電灯LMPを破損するおそれはない。
以上のように本実施形態によれば、前述の如く点灯初期における回路からのコンデンサC2の除去、及びトランジスタFET1の高周波スイッチング等により、アークが不安定な状態でも電圧V2を早期に確立して放電灯の電流を継続的に供給するようにしたので、電流の立ち消えによる不点灯を確実に防止し、しかも過電流による電極の損耗を防止することができる。
つまりこの実施形態においては、スイッチSW1をオンして放電灯LMPの点灯初期に放電灯LMPの電極間に高電圧V1を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせておき、その後、スイッチSW2をオンしてリアクトルL1と平滑用コンデンサC2との接続点の電圧V2を上昇させてグロー放電からアーク放電へ移行させることにより、図5の時刻t2から電流ILMPを徐々に増加させるようにしている。このため、アーク放電への移行時に放電灯LMPへ過大な突入電流が流れる心配はなく、大電流によるノイズ等を生じるおそれもない。
次に、図2は図1の回路の変形例であり、図1におけるスイッチSW3を電界効果トランジスタFET2及びダイオードD6により具体化し、スイッチSW5をバイポーラトランジスタTR1及び抵抗R12により具体化したものである。
なお、この実施形態の動作は図1の回路と基本的に同一であるため、説明を省略する。
次いで、図3は本発明の第2実施形態を示す回路図であり、図1,図2と同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
この実施形態では、図1,図2における高圧駆動スイッチSW1を除去して抵抗R3の一端をリアクトルL1の出力側に接続してあり、他の構成は図1と同様である。本実施形態は、スイッチング素子SSDとしてその動作開始電圧が比較的低い素子を使用する一方で、リアクトルL1の出力側電圧V2を徐々に増加させてグロー放電からアーク放電へ移行させるようにしたものである。
以下、この実施形態の動作を図6に沿って説明する。
まず、抵抗R7,R8及びコンデンサC7によるスロースタート用の時定数を調節してPWM回路10の出力のオンパルス幅を比較的短く設定する。時刻t1でスタートスイッチSW2を投入してトランジスタFET1をスイッチングすることにより、電圧V2を時刻t1から徐々に増加させる。また、抵抗R3及びコンデンサC4による時定数を適宜設定し、時刻t2で電圧V2が例えば150Vに達したときにスイッチング素子SSDが動作を開始するようにしておけば、この時刻t2以後、スイッチング素子SSDを含む発振回路が動作し始め、放電灯LMPの電圧V1が急激に増加していく。
そして、図5の場合と同様に、電圧V1が例えば5kVに達した時刻t3から絶縁破壊が起こってグロー放電が開始し、これに伴って電圧V1は低下する。このとき、電圧V2は未だグロー放電電圧に達していない。
その後、電圧V2が例えば200〜350Vに達した時刻t4でグロー放電が起こり、速やかにアーク放電へ移行する。
図示されていないが、スイッチSW3,SW4のオンまたはオフのタイミングは図5と同様であり、電流ILMPが安定してからスイッチSW3をオンしてリアクトルL1の出力側にコンデンサC2を投入し、その後、スイッチSW4をオフして定電力制御に移行させれば良い。スイッチSW5についても、図5と同様に点灯初期にオンすることによりPWMパルスの周波数を高くし、その後、これをオフして周波数を低下させればよい。
この実施形態では、放電灯LMPの点灯初期にリアクトルL1と平滑用コンデンサC2との接続点の電圧V2を徐々に増加させ、その間に放電灯LMPの電極間に高電圧V1を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後に放電灯LMPをグロー放電からアーク放電へ移行させるものである。これにより、図6に示したごとく、放電灯LMPの電流ILMにとしては、時刻t3からグロー放電電流が流れ出してアーク放電電流へと移行するので、図5の場合と同様に、アーク放電への移行時に放電灯LMPへ過大な突入電流が流れる心配がなく、大電流によるノイズ等を生じるおそれもない。
次に、図4は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は、放電灯LMPを高圧パルスにより点灯させるものである。
図4において、高圧トランスTF1の二次側に接続されたダイオードD3とコンデンサC5との接続点と放電灯LMPの一端との間には、高圧トランスTF2の一次巻線とバリスタSG1とが直列に接続されている。このトランスTF2の二次巻線は、リアクトルL1の出力側と放電灯LMPの他端との間に直列に接続されている。なお、C10は高圧パルス用のバイパスコンデンサであり、その他の構成は、図3の回路とほぼ同様である。
この実施形態の動作を図7を参照しつつ説明する。
まず、時刻t1でスタートスイッチSW2をオンする。なお、時刻t0から、スイッチSW3はオフ、スイッチS4,S5はオンとなっている。
時刻t1以後、トランジスタFET1はパルストランスPT1の高周波パルスによりスイッチングを開始する。これに伴い、電圧V2が増加していって抵抗R3とコンデンサC4との接続点の電圧がスイッチング素子SSDの動作開始電圧に達すると、スイッチング素子SSDがオンして発振を開始し、高圧トランスTF1を介してコンデンサC5の充電が開始される。このコンデンサC5の電圧がバリスタSG1の動作電圧を越えると、図7に示す如く高圧トランスTF2の一次側にパルス電流が流れる。
高圧トランスTF2がオンした直後の時刻t2で電極間が絶縁破壊され、この時刻t2以後、放電灯LMPに電流ILMPが流れ始める。このとき、放電灯LMPの電極間でアークの飛ぶ位置が不安定であってアークが一瞬途切れたとしても、前記同様にコンデンサC2が回路から除去されており、またコンデンサC1の容量が小さいことにより電圧V2は直ちに増加するので瞬時にアークが再開され、電流ILMPを引き続き流すように作用する。従って、放電灯LMPが立ち消える心配はない。
時刻t2以後、比較回路COMPの入力側の抵抗R6及びコンデンサC9からなる積分回路の電圧は徐々に増加していき、これが基準電圧E1を越えると比較回路COMPの出力がHighレベルとなってスイッチSW3,SW4,SW5の状態を反転させる。
すなわち、時刻t3からスイッチSW3がオンしてリアクトルL1の出力側にコンデンサC2が挿入されるため、電圧V2は平滑され、また、スイッチSW4のオフにより電力演算回路OPによる定電力制御が開始され、更に、スイッチSW5のオフによってPWMパルスの周波数が低下して定常状態へと移行する。
このように、本実施形態においても、点灯初期における放電灯の立ち消えを防止することができると共に、コンデンサC1の容量が小さいことや点灯初期には電流リミッタが動作して放電灯電流を制限していること等により、放電灯LMPに過大な電流が流れて電極を損傷する心配もない。
なお、上記実施形態では放電灯を高圧の直流電圧またはパルス電圧により点灯する場合について説明したが、インバータを追加することにより交流電圧によって放電灯を点灯することも可能である。
以上のように本発明によれば、点灯初期にアークが不安定な状態でも放電灯への印加電圧を早期に確立して負荷変動に対する応答速度を高めることによりアーク放電電流を継続的に流すことができ、放電灯の立ち消えを解消して安定した点灯状態を実現することができる。
また、放電灯に過大な電流が流れ込むこともないので電極の損耗を防ぎ、放電灯の寿命を大幅に延ばすことが可能である。
更に、回路構成上も従来の点灯回路と比べて複雑化する要因はないため、製造コストが増加する心配もない。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1実施形態を示す回路図である。
図2は、本発明の第1実施形態の変形例を示す回路図である。
図3は、本発明の第2実施形態を示す回路図である。
図4は、本発明の第3実施形態を示す回路図である。
図5は、本発明の第1実施形態の動作を示す波形図である。
図6は、本発明の第2実施形態の動作を示す波形図である。
図7は、本発明の第3実施形態の動作を示す波形図である。
Claims (7)
- 直流電源電圧をスイッチングするスイッチング素子と、このスイッチング素子と放電灯の一方の電極との間に接続されたリアクトルと、このリアクトルによるリプル電流を平滑するための平滑用コンデンサと、直流電源電圧から高電圧を発生させて放電灯に印加するためのイグナイタと、放電灯を流れる電流を検出する電流検出手段と、放電灯への印加電圧を検出する電圧検出手段と、前記電流検出手段及び電圧検出手段の出力を用いて放電灯の消費電力を演算する電力演算手段と、この電力演算手段の出力を必要に応じフィードバック信号として入力し、かつ、前記スイッチング素子を駆動するPWMパルスを生成して出力するPWM回路と、を備えた放電灯点灯回路において、
前記リアクトルの放電灯側の一端と直流電源の一端との間に前記平滑用コンデンサとスイッチ素子とを直列に接続し、放電灯の点灯初期には前記スイッチ素子を開放して前記平滑用コンデンサを回路から除去することにより、放電灯の電流が途切れた際に前記リアクトルと前記平滑用コンデンサとの接続点の電圧を高くして負荷変動に対する応答速度を早めると共に、放電灯を流れる電流が安定した後に前記スイッチ素子を投入して前記平滑用コンデンサを回路に挿入することを特徴とする放電灯点灯回路。 - 請求項1に記載した放電灯点灯回路の制御方法であって、
放電灯の点灯初期には前記PWMパルスの周波数を高くし、放電灯電流が安定した後に前記PWMパルスの周波数を低下させることを特徴とする放電灯点灯回路の制御方法。 - 請求項1に記載した放電灯点灯回路の制御方法であって、
放電灯の点灯初期に定電流制御する際、前記スイッチング素子のオン、オフ時に前記リアクトルの電流が連続するように前記リアクトルのインダクタンス値、PWMパルスのデューティ比及び周波数を決定することを特徴とする放電灯点灯回路の制御方法。 - 請求項1に記載した放電灯点灯回路の制御方法であって、
放電灯の点灯初期であって放電灯の動作電圧が不安定な期間は、前記PWM回路が、消費電力のフィードバック制御を行わずに放電灯電流を一定に制御することを特徴とする放電灯点灯回路の制御方法。 - 請求項1に記載した放電灯点灯回路の制御方法であって、
前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧に対する基準電圧を設定し、前記接続点の電圧が前記基準電圧より小さい場合には、放電灯の消費電力設定値と前記基準電圧とを用いて放電灯電流を一定値以下に制御し、前記接続点の電圧が前記基準電圧より大きい場合には、放電灯の消費電力を前記消費電力設定値以下に制御することを特徴とする放電灯点灯回路の制御方法。 - 請求項1に記載した放電灯点灯回路の制御方法であって、
放電灯の点灯初期に放電灯の電極間に高電圧を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後、前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧を上昇させてグロー放電からアーク放電へ移行させることを特徴とする放電灯点灯回路の制御方法。 - 請求項1に記載した放電灯点灯回路の制御方法であって、
放電灯の点灯初期に前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧を徐々に増加させ、その間に放電灯の電極間に高電圧を印加することにより電極間に絶縁破壊を生じさせてグロー放電を起こさせ、その後に前記リアクトルと平滑用コンデンサとの接続点の電圧によりグロー放電からアーク放電へ移行させることを特徴とする放電灯点灯回路の制御方法。
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