JPH07114994A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH07114994A
JPH07114994A JP5262131A JP26213193A JPH07114994A JP H07114994 A JPH07114994 A JP H07114994A JP 5262131 A JP5262131 A JP 5262131A JP 26213193 A JP26213193 A JP 26213193A JP H07114994 A JPH07114994 A JP H07114994A
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JP
Japan
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capacitor
circuit
discharge lamp
power supply
lamp
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JP5262131A
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English (en)
Inventor
Atsuo Wake
厚夫 和氣
Takeshi Saito
毅 斎藤
Takayuki Imai
崇之 今井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電ランプの点灯時における直流電源回路の
応答を速くし、ランプ電流反転時などの再点孤電圧を補
償してランプの立ち消えを防止するとともに、放電ラン
プの起動時に必要なエネルギーを安定に供給する。 【構成】 放電ランプ3と、出力端に平滑コンデンサ1
5を有する直流電源回路1と、入力端に電解コンデンサ
42を有し、かつ放電ランプ3を起動するための起動手
段とを備え、この起動手段が直流電源回路1の出力端に
サイリスタを介して接続された構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電灯点灯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプ等の放電ランプ
を、起動、点灯するための放電灯点灯装置としては、例
えば図2および図3に示すような構成が知られている
(特開平2ー10697号公報)。
【0003】なお、図2は従来の放電灯点灯装置の主に
インバータ部の構成図を、図3はその起動回路の構成図
をそれぞれ示す。
【0004】従来の放電灯点灯装置では、ブリッジ構成
を成すスイッチ素子401,402,403,404で
ブリッジ回路が構成されている4個のFETによって構
成されるインバータ回路の対角に配置された2組のFE
Tを互いにスイッチングすることにより、直流電源回路
の出力を交番させ、矩形波電力として放電ランプ407
へ供給している。
【0005】なお、図3の406はパルストランスを示
す。また、図2において端子A,Bは、直流電源回路へ
接続されているものとする。ただし、直流電源回路は図
示しない。また、図2の端子C,Dは図3に示す起動回
路405の端子C,Dにそれぞれ接続されている。
【0006】放電ランプ407の起動時には、放電ラン
プ407の主電極間を絶縁破壊させるための高電圧を、
起動回路405を介して放電ランプ407へ供給する。
これにより、放電ランプ407が起動すると、それ以後
は、前述のブリッジ回路による矩形波電力をもって安定
点灯に至る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の放電
灯点灯装置を用いて、メタルハライドランプ等の放電ラ
ンプを起動、点灯する際には、主電源となる直流電源回
路を含めたインバータ回路より点灯用の電力を供給する
とともに、放電ランプ407の主電極間を絶縁破壊させ
るための起動パルスをランプへ供給することが必要であ
る。起動パルスを発生させる電力源は、一般に直流電源
回路から供給されるが、この際、直流電源回路の出力電
圧を一旦コンデンサに充電し、起動回路405の直流電
源として動作させる。
【0008】したがって、このコンデンサを小容量化す
ると、放電ランプ407を起動するために必要なエネル
ギーが不足し、起動パルスが間欠に発生するなど、ラン
プの起動が困難になるという問題があった。また、この
コンデンサを大容量化すると、直流電源回路の出力端に
接続された平滑コンデンサの容量に並列に加算されるた
め、平滑コンデンサの充電時定数が大きくなり、例えば
インバータ回路の電流が反転する期間に生じるデッドタ
イム中に、平滑コンデンサを速やかに充電し、放電ラン
プの再点弧電圧を補償するということが困難になるとい
う問題があった。さらに、コンデンサが大容量になれ
ば、体積が大きくなるため、直流電源回路の小形化を阻
害する要因の一つとなっていた。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、放電ランプの点灯維持を容易にし、か
つ直流電源回路の出力端に接続されるコンデンサを小容
量化して、さらに、放電ランプの起動時に必要なエネル
ギーを安定に供給することのできる小形で軽量な放電灯
点灯装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の放電灯点灯装置
は、放電ランプと、出力端に平滑コンデンサを有する直
流電源装置と、入力端に電解コンデンサを有し、かつ前
記放電ランプを起動するための起動手段とを備え、前記
起動手段が前記直流電源装置の出力端にスイッチ素子を
介して接続された構成を有する。
【0011】
【作用】放電ランプの起動時には、直流電源装置の出力
端に位置する平滑コンデンサに接続されたスイッチ素子
を介して、起動手段の入力端に接続された電解コンデン
サを充電し、起動手段の動作に必要な電圧源を確保す
る。これによって、起動手段を動作させ放電ランプを点
灯させる。放電ランプの主電極間の絶縁破壊に必要な高
電圧を発生させる。放電ランプの起動後は、スイッチ素
子を開放することにより、起動手段への充電経路を遮断
し、負荷電流の遮断時に平滑コンデンサを充電する。こ
の平滑コンデンサは充電電圧を早期に回復するので、放
電ランプの再点弧電圧が補償され点灯が安定する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0013】図1において、1は直流電源回路、2は電
流反転手段であるインバータ回路、3は放電ランプ、4
は起動パルス発生回路、5は起動信号発生回路、6は点
灯制御回路をそれぞれ示す。なお、起動パルス発生回路
4と起動信号発生回路5とで起動手段を構成する。
【0014】インバータ回路2は、直流電源回路1によ
り駆動され、負荷である放電ランプ3に矩形波電力を供
給する。インバータ回路2は、フルブリッジインバータ
回路を構成している。起動信号発生回路5は、点灯制御
回路6から信号を受け、起動パルス発生回路4へ起動信
号を出力する。起動信号発生回路5から起動信号を受け
た起動パルス発生回路4は、起動パルスを発生し、放電
ランプ3へ高電圧を供給する。これらの動作により、放
電ランプ3の主電極間が絶縁破壊し、放電を開始する
と、インバータ回路2から供給される低周波の矩形波電
力により、放電ランプ3は徐々に安定点灯に至る。
【0015】次に、本実施例の放電灯点灯装置の基本動
作を説明する。直流電源回路1は、バッテリー11と、
トランス12と、スイッチング素子であるFET13
と、ダイオード14と、コンデンサ15を基本要素とし
て、フライバック方式で構成されている。なお、16は
FET13を駆動する駆動回路、18は直流電源回路1
の出力電圧を検出する出力電圧検出回路、19は直流電
源回路1の出力電流を検出する出力電流検出回路であ
る。
【0016】直流電源回路1に電力が供給されると、点
灯制御回路6より信号を受けて駆動回路16が駆動す
る。この出力信号によりFET13がオン・オフする
と、トランス12の一次巻線を電流が交番し、これによ
りトランス12の二次巻線に、その巻数比に応じて昇圧
された交流電力が出力される。このトランス12の二次
巻線の両端に発生した交流電力は、ダイオード14、コ
ンデンサ15の経路を経て整流、平滑され、リップル成
分を持つ直流電圧が徐々に大きくなりながらコンデンサ
15を充電する。駆動回路16は、点灯制御回路6によ
りその動作が制御され、直流電源回路1の出力電圧を設
定する機能を有する。すなわち、出力電圧検出回路18
が検出する直流電源回路1の出力電圧の変動に応じて、
FET13のオン・オフのデューティを変化させること
により、直流電源回路1の出力電圧をあらかじめ設定さ
れた電圧値となるように制御する。また、駆動回路16
は、直流電源回路1の出力電流の上限値を設定、すなわ
ち出力電流を制限する機能を有し、出力電流検出回路1
9が検出する信号により、あらかじめ設定された上限値
以上の出力電流が流れないようにFET13のオン・オ
フのデューティを変化させる機能をも有する。
【0017】なお、本実施例では、直流電源回路1の出
力電流の定電流機能の方が、出力電圧の定電圧機能に優
先してFET13のオン・オフのデューティを設定する
ものとする。
【0018】このようにして、ある状態の負荷に対する
直流電源回路1の出力電流が、設定された上限値以下の
場合は、直流電源回路1が定電圧動作をし、一定電圧を
出力する。しかしながら、直流電源回路1の負荷の状態
が変化して、設定された定電圧出力における出力電流制
限値以上の電流が流れようとすると、出力電圧は低下
し、設定された定電圧以下の値となる。したがって、こ
の場合は逆に直流電源回路1は定電流特性をもつことに
なり、設定された定電流値以上の出力電流は流れない。
なお、本実施例では、放電ランプ3が起動した後、放電
ランプ3が音響的共鳴現象を起こさない程度の低い周波
数、例えば400Hz程度の周波数で放電ランプ3を点
灯させている。したがって、パルストランス41の二次
巻線45,46のインピーダンスは非常に小さいので、
ほとんど電流制限機能を有さない。そこで、前述の直流
電源回路1の定電流出力機能をもって放電ランプ3を安
定点灯させている。
【0019】これによって、直流電源回路1の出力電圧
は放電ランプ3のランプ電圧にほぼ等しくなる。また、
出力電流もランプ電流にほぼ等しくなる。すなわち、ラ
ンプ電力の制御は、出力電圧検出回路18でランプ電圧
にほぼ等しい直流電源回路1の出力電圧を検出しなが
ら、そのランプ電圧に応じて出力の電流上限値を制御す
ることになる。
【0020】次にインバータ回路2の動作について説明
する。インバータ回路2は、FET21,22,23,
24がブリッジ構成を成しており、放電ランプ3を流れ
る電流を反転し、点灯を維持する手段であるフルブリッ
ジインバータ回路を構成している。25,26はそれぞ
れFET21,22およびFET23,24を駆動する
駆動回路であり、これらは、点灯制御回路6により制御
される電流反転駆動回路20から信号を受けて、例えば
400Hz程度の、放電ランプ3が音響的共鳴現象を起
こさない低い周波数で互いに逆位相で動作する。すなわ
ち、駆動回路25,26の出力信号により、FET21
とFET24とが同時にオン・オフし、また、FET2
2とFET23とが同時にオン・オフする。なお、FE
T21,24とFET22,23は、ある一定の休止期
間であるデッドタイムをもって、オン・オフを交互に繰
り返す。FET21とFET24がオンすると、直流電
源回路1→FET21→パルストランス41の二次巻線
45→放電ランプ3→パルストランス41の二次巻線4
6→FET24→直流電源回路1の経路で電流が流れ
る。次に、FET22とFET23とがオンすると、直
流電源回路1→FET23→パルストランス41の二次
巻線46→放電ランプ3→パルストランス41の二次巻
線45→FET22→直流電源回路1の経路で電流が流
れる。以後、一定の休止期間であるデッドタイムをとも
ないながら、FET21,24とFET22,23とは
互いにオン・オフを繰り返し、負荷である放電ランプ3
へ矩形波電力を供給する。
【0021】なお、本実施例の場合、放電ランプ3の安
定点灯時における直流電源回路1の出力電流上限値を、
放電ランプ3の定格電流値近傍に設定することにより、
点灯中の放電ランプ3は、直流電源回路1により電流制
限されて、低周波の交流電力で安定に点灯する。また、
この際の点灯周波数は、放電ランプ3に直列に接続され
たパルストランス41の二次巻線が有するインダクタン
ス成分が、ランプ電流制御機能を有しない程度の低い周
波数であるため、ランプ電流波形はほぼ矩形波となる。
【0022】次に起動パルス発生回路4の動作について
説明する。起動パルス発生回路4は出力端にパルストラ
ンス41を有し、その二次巻線は、起動パルス発生回路
4の出力電圧を放電ランプ3に供給すべく、放電ランプ
3に直列に接続されている。なお、本実施例では二分さ
れた二次巻線45および二次巻線46の間に放電ランプ
3が配置されており、それらはインバータ回路2を構成
するコンデンサ27に並列に接続されて閉ループを形成
している。また、コンデンサ42は、サイリスタ43を
介して直流電源回路1を構成するコンデンサ15に接続
されており、起動パルス発生回路4の直流電源としての
役割を果たす。
【0023】なお、サイリスタ43は、点灯制御回路6
からゲート信号を受けており、放電ランプ3の起動時、
すなわち放電ランプ3が消灯している時のみ導通し、直
流電源回路1の出力電圧をコンデンサ42へ供給するご
とく動作する。この際、コンデンサ42の容量は、コン
デンサ15に比べて大きいので、コンデンサ42に充電
される電圧は、コンデンサ15の両端に発生する電圧の
上昇よりも遅れて徐々に上昇するが、起動パルスが発生
する際には、コンデンサ42の両端に充電されている電
圧は、無負荷時の直流電源回路1の出力電圧にほぼ等し
くなる。
【0024】FET44は、起動信号発生回路5を構成
する起動発振回路52から信号を受け、オン・オフ動作
する。FET44は、パルストランス41の一次巻線4
7を介して直流電源であるコンデンサ42と接続、閉ル
ープを構成しており、パルストランス41は、FET4
4のオン・オフ動作により、フライバックトランスとし
て動作する。
【0025】FET44がオンすると、起動パルス発生
回路4の直流電源に相当するコンデンサ42から、パル
ストランス41の一次巻線47を介してFET44にド
レイン電流が流れる。次に、FET44がオフすると、
それまで流れていたドレイン電流が急速に遮断される。
パルストランス41の一次巻線47はこのときインダク
タンスとして作用するため、その両端にキック電圧を発
生する。この際、一次巻線47の両端に発生したキック
電圧をパルストランス41が昇圧し、二次巻線45,4
6の両端に出力する。
【0026】パルストランス41は、この高電圧を放電
ランプ3へ供給し、パルス電流をコンデンサ27を介し
て還流させる。このとき、コンデンサ27は、起動パル
スがインバータ回路2へ戻り、回路を破壊することを防
止する機能を有する。
【0027】以上のような過程を経ることにより、放電
ランプ3は主電極間が導通して放電を開始し、インバー
タ回路2を介して直流電源回路1により制限された交流
電力を供給されて、徐々に安定点灯に移行する。
【0028】ところで、本実施例では、起動信号発生回
路5は点灯制御回路6から信号を受けて動作するように
構成されている。すなわち、起動信号発生回路5を構成
するスイッチ素子であるトランジスタ51のベース端子
へ、点灯制御回路6からの信号が入力され、トランジス
タ51がオフすれば起動パルスが発生すべく、FET4
4へゲート信号を送るように構成されている。
【0029】ここで、点灯制御回路6は、直流電源回路
1を構成する出力電圧検出回路18から送られてくる直
流電源回路1の出力電圧検出値が、ある一定の電圧値Va
以上の値になると起動パルスを発生すべく起動信号発生
回路5へ信号を送り、トランジスタ51を開放して起動
パルスを発生させる。
【0030】また逆に、検出電圧がVaよりも低い値まで
低下すると、起動パルスを停止すべく起動信号発生回路
5へ信号を送り、トランジスタ51が導通して起動パル
スが停止する。
【0031】なお、放電ランプ3が点灯後は、直流電源
回路1の出力電圧が低下するので、出力電圧検出回路1
8の検出電圧はVaよりも低くなり、起動パルスは自動的
に停止する。
【0032】ここで仮に、起動パルス発生回路4を駆動
する直流電源を、直流電源回路1の出力端に接続された
コンデンサ15から直接供給するとした場合、コンデン
サ15の容量が小さいと、起動パルス発生回路4への入
力電力が不足し、起動パルス発生回路4の動作が制限さ
れる問題が発生する。すなわち、起動パルス発生回路4
から高圧パルスが発生すると、コンデンサ15が小容量
であるため、コンデンサ15に蓄積された電荷が一気に
放出し、コンデンサ15の両端に発生していた電圧が急
激に低下する。このため、一定周波数でオン・オフを繰
り返すFET44が、次周期で再びオンしても、コンデ
ンサ15の両端に発生していた電圧が低下しているため
に、発生するパルス電圧が低く、放電ランプ3の主電極
間を確実に絶縁破壊させることが困難になる。その結
果、放電ランプ3の主電極間を絶縁破壊させるべき高圧
パルスが、間欠的にしか発生できないことになり、放電
ランプ3の始動性を低下させる要因の一つとなる。
【0033】しかしながら、コンデンサ15の容量を大
きくすることは、コンデンサ15自身の充電速度を遅く
し、例えば、インバータ回路2の電流反転時のデッドタ
イム中に、コンデンサ15を速やかに充電することが不
可能となり、ランプ電流方向の切り替わり時の再点弧電
圧を補償することが困難となる。このため、放電ランプ
3が点灯中に立ち消えたり、直流電源回路1の出力電圧
および出力電流制御の応答速度が遅くなる。さらに、直
流電源回路1の出力端に大容量のコンデンサを接続する
と、直流電源回路1で電流制限する場合でも放電ランプ
3が負抵抗特性を有するのでコンデンサの電荷が流れだ
してしまい、出力電流を一定に制限することは難しくな
るので好ましくない。
【0034】本実施例では、起動パルス発生回路4の直
流電源となるコンデンサ42を、サイリスタ43を介し
て、直流電源回路1の出力端に接続されたコンデンサ1
5に接続している。したがって、コンデンサ42には、
コンデンサ15の充電期間、すなわちコンデンサ15の
両端に発生する電圧が上昇する期間に、点灯制御回路6
から信号を受けた場合のみ電荷が蓄積され、その電位は
最大で、電圧制限動作する直流電源回路1の出力電圧ま
で上昇する。
【0035】また、コンデンサ42は、サイリスタ43
によりコンデンサ15との間を逆方向に阻止されてい
る。したがって、コンデンサ42に蓄積された電荷は、
サイリスタ43を介してコンデンサ15の側へ放電され
ることはない。よって、コンデンサ42として例えば大
容量のものを選択した場合でも、放電ランプ3の負抵抗
特性のために、直流電源回路1で電流制限する場合に、
コンデンサの電荷が流れ出して出力電流の安定化を妨げ
るという問題を発生することはない。
【0036】また、本実施例では、起動パルスの発生期
間のみ点灯制御回路6からゲート信号を送ってサイリス
タ43を導通させており、放電ランプ3の点灯時には、
サイリスタ43は開放されている。したがって、起動パ
ルス発生回路4への充電路が遮断されるので、直流電源
回路1はコンデンサ42が有する容量の影響を受けず、
応答が速くなるので、再点孤時などにおける立ち消えを
防止することができる。
【0037】なお、インバータ回路2のFET21,2
2,23,24が全てオフとなるデッドタイム時には、
パルストランス41の二次巻線45,46から電源に戻
る帰還電流がコンデンサ15を流れるため、コンデンサ
15にはデッドタイム時に電荷が供給され、電位は速や
かに上昇する。このようにして直流電源回路1の出力電
圧は、デッドタイム中に、放電ランプ3の再点弧電圧を
補償する電圧まで上昇する。
【0038】このように本実施例の放電灯点灯装置によ
れば、直流電源回路1の出力端のコンデンサ15の容量
を小さくすることにより、インバータ回路2の電流反転
時のデッドタイム中に、直流電源回路1の出力端のコン
デンサ15の両端に発生する電圧を速やかに上昇させる
ことができるので、ランプ電流方向の切り替わり時の再
点弧電圧を補償することが可能となり、放電ランプ3を
立ち消えさせることなく安定に点灯させることができ
る。また、従来の放電灯点灯装置では、直流電源回路の
出力端のコンデンサとして、容量が数十μFから数百μF
で、数百ボルト耐圧の電解コンデンサが必要であるが、
本実施例の放電灯点灯装置によれば直流電源回路1の出
力端のコンデンサ15は小容量化できる。したがって、
フィルムコンデンサ等が利用でき、高耐圧のものでも体
積は小さいので、直流電源回路を小型化することができ
る。さらに、小容量のコンデンサ15を用いることによ
り、直流電源回路1の出力電圧および出力電流制御の応
答速度を速くすることができる。
【0039】なお、本実施例では、ランプ電流を反転
し、放電ランプの点灯を維持する手段として、フルブリ
ッジインバータ回路を用いたが、これは例えばハーフブ
リッジインバータ回路やSEPP回路など、同等の機能
を有する他の構成のものでも構わないし、直流電源回路
も、本実施例のようなフライバックコンバータ以外の、
例えばフォワードコンバータのような構成のものでも構
わない。
【0040】また、本実施例では、起動パルスの発生手
段としてスイッチ素子であるFETを用いたが、これ以
外にも同等の手段、例えばトランジスタやサイリスタ等
を用いても良く、放電ギャップなど、スイッチ素子以外
のものを用いても構わない。
【0041】さらに、直流電源回路1から起動パルス発
生回路4への充電路に配置されたスイッチ素子として、
本実施例ではサイリスタを用いたが、これもトランジス
タやFET、あるいはリレーなどでも良い。
【0042】また、本実施例では、パルストランスに
は、出力線を双方向に有する構成のものを用いたが、出
力線を一方向のみに有するものでも同様である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放電灯点灯
装置は、放電ランプの再点弧電圧を補償する効果を損な
うことなく、放電ランプの起動時に必要なエネルギーを
安定に供給することができる。また、直流電源回路の応
答が速くなり、ランプの状態の急激な変化にも追従して
立ち消えを起こしにくい点灯回路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である放電灯点灯装置の構成
【図2】従来の放電灯点灯装置の主にインバータ部を示
す構成図
【図3】従来の放電灯点灯装置の起動回路の構成図
【符号の説明】
1 直流電源回路 2 インバータ回路 3 放電ランプ 4 起動パルス発生回路 5 起動信号発生回路 6 点灯制御回路 15,42 コンデンサ 43 サイリスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプと、出力端に平滑コンデンサ
    を有する直流電源装置と、入力端に電解コンデンサを有
    し、かつ前記放電ランプを起動するための起動手段とを
    備え、前記起動手段が前記直流電源装置の出力端にスイ
    ッチ素子を介して接続されたことを特徴とした放電灯点
    灯装置。
  2. 【請求項2】 起動手段のスイッチ素子は放電ランプの
    点灯中において開放されていることを特徴とする請求項
    1記載の放電灯点灯装置。
JP5262131A 1993-10-20 1993-10-20 放電灯点灯装置 Pending JPH07114994A (ja)

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JP5262131A JPH07114994A (ja) 1993-10-20 1993-10-20 放電灯点灯装置

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