JPWO2003015221A1 - コネクタ - Google Patents
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- H01R13/6271—Latching means integral with the housing
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
本発明は、ホルダと雌ハウジングとが確実に係合したことを容易に把握できることを目的としている。コネクタ(1)はホルダ(2)と雌ハウジング(3)とを備えている。ホルダ(2)はFPC(4)の端部(4a)を支持する。ホルダ(2)は一対の第1の壁(7)を備えている。一方の第1の壁(7a)の内面にロック穴が形成されている。第1の壁(7a)の幅(L)はFPC(4)の幅(La)と等しい。雌ハウジング(3)は一対の第2の壁(22)を備えている。一方の第2の壁(22a)の外面(27)には係合突起(25)と窪み(26)が形成されている。係合突起(25)は外面(27)から凸である。窪み(26)は外面(27)から凹である。係合突起(25)がロック穴(13)に係合して雌ハウジング(3)とホルダ(2)とが互いに係合する。
Description
技術分野
本発明は、電線同士などの接続に用いられるコネクタに関する。
背景技術
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、複数のコネクタとを備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性のコネクタハウジングと、を備えている。端子金具は、電線の端部などに取りつけられて前記芯線と電気的に接続する。コネクタハウジングは、端子金具を収容する。前記ワイヤハーネスは、コネクタが電子機器のコネクタにコネクタ結合して、前記電子機器に制御信号などを伝える。
一方、前記自動車には、乗員などから更なる機能の追加が求められている。このため、自動車に搭載される電子機器が増加して、ワイヤハーネスが大型化するとともにワイヤハーネスの重量が増加する傾向であった。ワイヤハーネスの小型化及び軽量化を図るために、前記電線の代わりに、フレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:以下FPCと呼ぶ)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:以下FFCと呼ぶ)などのフラット回路体を用いることがある。
前記FPCやFFCなどのフラット回路体は、複数の導体と、一対の絶縁シートなどを備えて、帯状に形成されている。複数の導体は、互いに平行である。一対の絶縁シートは、導体を互いの間に挟んで、これらの導体を被覆する。このようなフラット回路体を用いた場合に、前記電子機器や印刷配線基板(Printed Circuit board)などと電気的に接続するために、多種多様なコネクタが提案されている。
前述したフラット回路体と電子機器などとを電気的に接続するコネクタは、前記フラット回路体の端部に取りつけられたホルダと、印刷配線基板などに取り付けられた雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)とを備えている。雌ハウジングは、前記印刷配線基板の導体と電気的に接続する端子金具を収容している。
ホルダは、係合部を備え、雌ハウジングは、前記係合部が係合する係合受け部を備えている。前記係合部と係合受け部とが互いに係合して、前記ホルダは雌ハウジングに取り付けられる。すると、フラット回路体の導体と前記端子金具とが電気的に接続する。端子金具が印刷配線基板などを介して、前記電子機器と接続される。こうして、フラット回路体は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝える。
前述したコネクタを用いた場合、ワイヤハーネスの組立ラインや自動車の組立ラインにおいて、前記ホルダと雌ハウジングとを互いに取り付けてきた。前記ホルダや雌ハウジングは、フラット回路体の接続に用いられるため、小型化を図れる。このため、作業員が、前記ホルダの係合部と雌ハウジングの係合受け部とが確実に係合しているか否かを把握することが困難であった。
即ち、ホルダと雌ハウジングとが確実に係合しているか否かを把握することが困難であった。このため、フラット回路体の導体と雌ハウジングの端子金具との電気的な接続が不安定になる虞があった。最悪の場合には、フラット回路体の導体と、雌ハウジングの端子金具とが電気的に接続しない虞もあった。
したがって、本発明は、電線を支持するホルダと雌ハウジングとが確実に係合したか否かを、容易に把握できるコネクタを提供することを目的としている。
発明の開示
本発明は、端子金具を収容する雌ハウジングと、電線の端部を支持するホルダと、を備え、これらの雌ハウジングとホルダとが互いに係合可能なコネクタにおいて、前記雌ハウジングと前記ホルダとが互いに係合すると、前記ホルダの第1の壁と前記雌ハウジングの第2の壁とは互いに重なり、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合する際に前記第1の壁と第2の壁とが互いに離れる方向に前記第1の壁と第2の壁とのうち少なくとも一方が弾性変形し、かつ、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると、弾性復元力によって、前記第1の壁と第2の壁とは互いに接触するとともに、前記第1の壁の前記電線に交差する方向の幅が遙かに広い。
このことによって、第1の壁の幅が広くなり、雌ハウジングとホルダとが係合する際に生じる弾性復元力が大きくなる。このため、雌ハウジングとホルダとが係合するまでに生じる抵抗が大きくなり、雌ハウジングとホルダとが係合すると前記抵抗がなくなる。このように、雌ハウジングとホルダとが係合する際に節度感が生じる。
従来のコネクタでは、ホルダの係合部の幅は係合部などの材質などを考慮して機械的な強度を最低限満足する程度であった。即ち、ホルダの係合部の幅が、機械的な強度を満足する程度であり、狭かった。これに対し、本発明の第1の壁の幅を遙かに広くしたとは、前述した従来の機械的な強度を満足する程度の幅の概念を越える幅の概念を意味する。本発明によれば、第1の壁の電線に交差する方向の幅を遙かに広くしたことによって、雌ハウジングとホルダとを係合させる際にこれらが弾性変形した時の復元力を作業員が認識できるという効果が得られる。さらに、本発明によれば、第1の壁の電線に交差する方向の幅を遙かに広くしたことによって、雌ハウジングとホルダとが係合した際に第1の壁と第2の壁とが接触した時の音を作業員が認識できるという効果が得られる。
前記第1の壁の前記電線の交差する方向の幅を、前記電線の幅と略等しくしても良い。このことによって、第1の幅が確実に広くなり、雌ハウジングとホルダとが係合する際に確実に節度感が生じる。なお、第1の壁の幅と電線の幅とが互いに略等しいとは、第1の壁の幅と電線の幅とが等しいことと、第1の壁の幅が電線より若干短いことと、第1の壁の幅が電線の幅より若干長いことを含んでいる。
前記第1の壁と第2の壁とのうち一方には、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると他方と相対する表面から凹の窪みを設けても良い。
このことによって、第1の壁と第2の壁とが互いに近づく際に、前記窪みに向かって気体が流れる。このため、前記ホルダと雌ハウジングとが互いに係合して、前記第1の壁と第2の壁とが接触する際に音が生じる。また、前記窪み内で前記音が響いて(共鳴して)、該音が大きくなる。
前記電線に交差する方向の前記第1の壁と第2の壁とのうち他方の幅が、前記電線に交差する方向の前記窪みの幅より大きくかつ前記電線に交差する方向の前記一方の幅より小さくても良い。
このことによって、前記第1の壁と第2の壁のうち他方の幅が長くなる。したがって、前記ホルダと雌ハウジングとが互いに係合する際に生じる音がより大きくなる。
前記他方は、前記一方に近づくのにしたがって徐々に厚みが薄く形成されても良い。
このことによって、前記他方は、ホルダと雌ハウジングとが互いに係合する際に、弾性変形しやすくなる。また、前記他方が、電線から離れるのにしたがって徐々に薄く形成されているので、前記ホルダと雌ハウジングとが互いに係合する際に生じる音がより高い音となる。
発明を実施するための最良の形態
本発明の一実施形態にかかるコネクタを第1図ないし第17図を参照して説明する。コネクタ1は、第1図および第2図に示すように、ホルダ2と、雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)3と、を備えている。ホルダ2は、電線としてのフレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:以下FPCと呼ぶ)4の端部4aを取り付けて、該端部4a即ちFPC4を支持する。
FPC4は、フラット回路体をなしている。なお、フラット回路体とは、複数の導体と、該導体を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えて扁平な帯状に形成されているものを示す。FPC4は、第3図などに示すように、複数の導体5と、該導体5を被覆する一対の絶縁シート6と、を備えている。導体5は、断面形が矩形状に形成されている。導体5は、一方向に沿って延びている。複数の導体5は、互いに平行である。
一対の絶縁シート6は、絶縁性の合成樹脂からなり帯状に形成されている。一対の絶縁シート6は、互いの間に複数の導体5を挟んでこれらの導体5を被覆している。前記端部4aでは、第12図及び第13図などに示すように、一対の絶縁シート6のうち一方が除去されて、導体5が露出している。
ホルダ2は、絶縁性の合成樹脂からなり、弾性変形自在である。ホルダ2は、第11図ないし第13図などに示すように、互いに平行な一対の第1の壁7と、これら一対の第1の壁7の一端部を互いに連結する連結壁8と、を一体に備えて、側方からみてコ字状に形成されている。
一対の第1の壁7は、それぞれ、平面形状が矩形状に形成されている。一対の第1の壁7は、それぞれ、板状に形成されている。一対の第1の壁7は、互いに間隔をあけて重なっている。一対の第1の壁7は、第9図に示すように、平面形状が略重なっている。一対の第1の壁7は、第10図などに示すように、互いに相対する内面9と、ホルダ2の外側に位置しかつ前記内面9の反対側に位置する外面10と、を備えている。
一対の第1の壁7のうち一方の第1の壁7(以下符号7aで示す)は、連結壁8から離れるのにしたがって、徐々に厚みが薄くなるように形成されている。即ち、ホルダ2と雌ハウジング3とが係合する際に、一方の第1の壁7aは雌ハウジング3の第2の壁22に近づくのにしたがって徐々に薄く形成されている。前記一方の第1の壁7aの連結壁8から離れた縁部11には、テーパ面12が形成されている。テーパ面12は、前記一方の第1の壁7aの縁部11の全長に亘って設けられている。テーパ面12は、前記縁部11から連結壁8に向かうにしたがって徐々に内面9に近づく方向に傾斜している。
他方の第1の壁7(以下符号7bで示す)の外面10には、FPC4の端部4aに位置する絶縁シート6が貼り付けられる。外面10にFPC4が貼り付けられる際には、FPC4の長手方向と他方の第1の壁7bの長手方向とが略直交する。また、他方の第1の壁7bの連結壁8から離れた縁部11からFPC4が突出しない格好で、外面10にFPC4が貼り付けられる。こうして、ホルダ2は、FPC4の端部4aを支持する。
前記一方の第1の壁7aと連結壁8とには、係合受け部としてのロック穴13が設けられている。ロック穴13は、第12図に示すように、前記一方の第1の壁7aの内面9から凹に形成され、一方の第1の壁7aを貫通していない。ロック穴13は、連結壁8を貫通している。ロック穴13は、ホルダ2の第1の壁7a,7bの長手方向即ちFPC4の幅方向の中央に設けられている。
また、第1の壁7a,7bのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lは、遙かに広い。従来のコネクタでは、ホルダの係合部の幅は係合部などの材質などを考慮して機械的な強度を最低限満足する程度であった。即ち、ホルダの係合部の幅が、機械的な強度を満足する程度であり、狭かった。これに対し、本発明の第1の壁7aの幅Lを遙かに広くしたとは、前述した従来の機械的な強度を満足する程度の幅の概念を越える幅の概念を意味する。本発明によれば、第1の壁7aのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lを遙かに広くしたことによって、雌ハウジング3とホルダ2とを係合させる際にこれらが弾性変形した時の復元力を作業員が認識できるという効果が得られる。さらに、本発明によれば、第1の壁7aのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lを遙かに広くしたことによって、雌ハウジング3とホルダ2とが係合した際に第1の壁7aと第2の壁8aとが接触した時の音を作業員が認識できるという効果が得られる。
第1の壁7a,7bのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lは、第2の壁22のFPCに交差する方向の幅Wと略等しい。又、第1の壁7a,7bのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lは、FPC4の幅Laと略等しい。第1の壁7aの幅LとFPC4の幅Laとが互いに略等しいとは、第1の壁7aの幅LとFPC4の幅Laとが等しいことと、第1の壁7aの幅LがFPC4の幅Laより若干短いことと、第1の壁7aの幅LがFPC4の幅Laより若干長いことを含んでいる。なお、図示例では、幅Lと幅Laとは等しい。
第1の壁7a,7bのFPC4に交差する方向の幅Lは、後述する係合突起25のFPC4に交差する方向の幅1より充分に長い。さらに、第2図に示すように、第1の壁7a,7bのFPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の幅Lが、FPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の後述する窪み26の幅Dより大きくかつFPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の後述する第2の壁22の幅Wより小さい。即ち、第1の壁7a,7bのFPC4に交差する方向の幅Lは、窪み26より長く第2の壁22より短い。幅Lは、幅Wより若干短い。
なお、幅Lは、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22のうち他方の幅をなしている。幅Wは、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22のうち一方の幅をなしている。さらに、一方の第1の壁7aは、後述の係合突起25がロック穴13に係合して、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合すると、FPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の窪み26の両端に位置する第2の壁22に接触する。これらの第1の壁7は、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22とのうち他方をなしている。
雌ハウジング3は、合成樹脂からなる。雌ハウジング3は、第5図に示すように、端子金具14を複数収容しているとともに、第1図、第2図、第4図及び第5図に示すように、印刷配線基板(Printed Circuit board)15に取り付けられる。印刷配線基板15は、第1図、第2図、第6図ないし第8図に示すように、絶縁性の合成樹脂からなる基板16と、該基板16の表面に形成された導体パターン17と、を備えている。導体パターン17は、例えば銅などの導電性の金属などからなり、かつ薄い膜状に形成されている。導体パターン17は、基板16の表面に貼り付けられている。
端子金具14は、第7図に示すように、雌ハウジング3内に収容され、該雌ハウジング3が印刷配線基板15に取り付けられると、前記導体パターン17と電気的に接続する。端子金具14は、第1の電気接触部18と、第2の電気接触部19とを一体に備えている。端子金具14は、導電性の板金から得られる。
第1の電気接触部18は、互いに平行な一対の挟み片20と、一対の挟み片20それぞれの一端部に連なる支持部21と、を備えている。一対の挟み片20は、支持部21から該支持部21の外方向に延びている。一対の挟み片20は、支持部21から互いに平行でかつ同方向に延びている。一対の挟み片20が互いに離れる方向に、第1の電気接触部18は弾性変形自在である。第1の電気接触部18は、一対の挟み片20間にホルダ2と該ホルダ2に取り付けられたFPC4を挟む。すると、第1の電気接触部18即ち端子金具14は、FPC4の導体5と電気的に接続する。
第2の電気接触部19は、第1の電気接触部18の支持部21に連なっている。第2の電気接触部19は、前記支持部21から該支持部21の外方向に延びている。第2の電気接触部19は、端子金具14が雌ハウジング3内に収容されかつ雌ハウジング3が印刷配線基板15に取り付けられると、導体パターン17と電気的に接続する。雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合すると、第1の電気接触部18がFPC4の導体5と電気的に接続して、第2の電気接触部19が印刷配線基板15の導体パターン17と電気的に接続して、端子金具14は、FPC4の導体5と印刷配線基板15の導体パターン17とを電気的に接続する。
雌ハウジング3は、絶縁性の合成樹脂からなり、第5図に示すように、一対の第2の壁22と、これらの第2の壁22の長手方向の両端部を互いに連結する一対の第2の連結壁23と、を備えて箱状に形成されている。一対の第2の壁22は、第4図に示すように、平面形状が略矩形状である。一対の第2の壁22は、第7図及び第8図に示すように、互いに間隔をあけて相対している。一対の第2の壁22は、互いに平行である。なお、第2の壁22は、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22とのうち一方をなしている。一対の第2の連結壁23は、互いに間隔をあけて相対している。一対の第2の連結壁23は、互いに平行である。雌ハウジング3は、一対の第2の壁22と一対の第2の連結壁23とで囲まれる空間K内に、前記端子金具14を収容する。
また、一対の第2の壁22間に前記他方の第1の壁7bを挟み、かつ該他方の第1の壁7bを第2の連結壁23間に挟んだ格好で、雌ハウジング3とホルダ2とが取り付けられる(係合する)。このとき、第1の壁7と第2の壁22とは互いに平行な格好で重なる。さらに、雌ハウジング3とホルダ2とが取り付けられる際には、前記空間Kの第8図中左側に位置する開口部24からホルダ2の他方の第1の壁7bが雌ハウジング3内に侵入する。
一対の第2の壁22のうち一方の第2の壁22(以下符号22aで示す)には、係合部としての係合突起25と、窪み26とが設けられている。係合突起25は、前記一方の第2の壁22aの雌ハウジング3の外側に位置する外面27から雌ハウジング3の外方向に突出している。係合突起25は、一方の第2の壁22aの長手方向即ち雌ハウジング3に係合したホルダ2に取り付けられたFPC4の幅方向の中央に設けられている。なお、前記内面9と外面27とは、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22の互いに相対する表面をなしている。外面27は、一方の第1の壁7aと相対する表面をなしている。
係合突起25は、前記ロック穴13内に係合する。係合突起25がロック穴13に係合すると、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する(取り付けられる)。なお、前記ロック穴13に係合突起25が係合して、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに取り付けられることを、本明細書では、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合するという。
雌ハウジング3とホルダ2とが互いに取り付けられる際に、係合突起25のホルダ2寄りの端部には、第2のテーパ面28が形成されている。第2のテーパ面28は、前記外面27から雌ハウジング3の外側に向かうにしたがって、徐々に前記ホルダ2から離れる方向に傾斜している。
窪み26は、一方の第2の壁22aの外面27から凹に形成されている。窪み26は、平面形状が矩形状に形成されている。窪み26は、一方の第2の壁22aの長手方向即ち雌ハウジング3に係合したホルダ2に取り付けられたFPC4の幅方向の中央に設けられている。窪み26は、前記係合突起25よりホルダ2から離れている。窪み26は、一方の第2の壁22aのホルダ2から離れた縁29に開口している。一対の第2の壁22のうち他方の第2の壁22(以下符号22bで示す)は、印刷配線基板15に取り付けられる。
前述したコネクタ1を組み立てる際には、まず、ホルダ2の他方の第1の壁7bの外面10にFPC4の端部4aに位置する絶縁シート6を貼り付ける。ホルダ2に、FPC4の端部4aを支持させる。そして、雌ハウジング3内に端子金具14を収容して、該雌ハウジング3の他方の第2の壁22bを印刷配線基板15に取り付ける。
その後、第2図及び第14図に示すように、雌ハウジング3の開口部24と、ホルダ2の他方の第1の壁7bを相対させる。そして、他方の第1の壁7bを雌ハウジング3内に挿入する。すると、第15図に示すように、テーパ面12,28が互いに接触するとともに、他方の第1の壁7bとFPC4の端部4aが第1の電気接触部18の一対の挟み片20間に侵入する。
さらに、他方の第1の壁7bを雌ハウジング3内に挿入していくと、テーパ面12,28が前述したように傾いているので、第16図に示すように、一方の第1の壁7aが一方の第2の壁22aから離れる方向に弾性変形する。このように、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する際には、第1の壁7と第2の壁22とが離れる方向に、これらの壁7,22のうち少なくとも一方が弾性変形する。また、ホルダ2の他方の第1の壁7bとFPC4の端部4aが、一対の挟み片20間のより奥に侵入して、一対の挟み片20が互いに離れる方向に端子金具14が弾性変形する。
その後、更に他方の第1の壁7bを雌ハウジング3内に挿入していくと、第17図に示すように、前記係合突起25がロック穴13内に侵入する。こうして、係合突起25がロック穴13に係合する。すると、弾性復元力によって、一方の第1の壁7aが一方の第2の壁22aに近づいて、これらの壁7a,22aが互いに接触する。このとき、前記一方の第1の壁7aは、FPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の窪み26の両端に位置する一方の第2の壁22aに接触する。すると、弾性復元力によって、一方の第1の壁7aが強い勢いで一方の第2の壁22aに接触して、例えばパッチンなどの音を発生する。
発生した音は、前記窪み26内で響いて(共鳴して)大きくなる。さらに、前記一方の第1の壁7aがFPC4から離れるのにしたがって、即ち一方の第2の壁22aに近づくのにしたがって徐々に薄く形成されているので、前記音がより高い音となる。
本実施形態によれば、第1の壁7aの幅Lと第2の壁22aの幅Wとが互いに略等しい。第1の壁7aの幅Lは、FPC4の幅Laと略等しい。このように、第1の壁7aの幅Lを遙かに広くしている。このため、第1の壁7aの幅Lが広くなり、雌ハウジング3とホルダ2とが係合する際に生じる弾性復元力が大きくなる。このため、雌ハウジング3とホルダ2とが係合するまでに生じる抵抗が大きくなり、雌ハウジング3とホルダ2とが係合すると前記抵抗がなくなる。このように、雌ハウジング3とホルダ2とが係合する際に節度感が生じる。したがって、ホルダ2と雌ハウジング3とが互いに係合したことを容易に把握できる。したがって、ホルダ2と雌ハウジング3との嵌合フィーリングが向上する。
雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する際に、一旦離れてから互いに接触する第1の壁7aと第2の壁22aのうち第2の壁22aに窪み26が設けられている。このため、第1の壁7aと第2の壁22aとが互いに近づく際に、前記窪み26に向かって気体が流れる。このため、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合して、前記第1の壁7aと第2の壁22aとが接触する際に音が生じる。また、前記窪み26内で前記音が響いて(共鳴して)、該音が大きくなる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合したことを、容易に把握できる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2との嵌合フィーリングが向上する。
また、第1の壁7aの幅Lが、窪み26の幅Dより大きくかつ第2の壁22aの幅Wより小さい。このように、第1の壁7の幅Lを広くしている。したがって、前記音がより大きくなる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合したことを、より容易に把握できる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2との嵌合フィーリングがより向上する。
さらに、第1の壁7aと第2の壁22aのうち第1の壁7aが第2の壁22aに近づくのにしたがって徐々に薄く形成されている。このため、前記第1の壁7aは、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する際に、弾性変形しやすくなる。また、前記第1の壁7aが、第2の壁22aに近づくのにしたがって徐々に薄く形成されているので、第1の壁7aと第2の壁22aが互いに接触した際に生じる音が、より高い音となる。このため、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合したことを、より一層容易に把握できる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2との嵌合フィーリングがより一層向上する。
前述した実施形態では、雌ハウジング3の一方の第2の壁22aに窪み26を設けている。しかしながら本発明では、ホルダ2の第1の壁7aに窪み26を設けても良い。このとき、窪み26は、第1の壁7の内面9から凹に形成されるのが望ましい。また、本発明では、第1の壁7と第2の壁22との双方に窪み26を設けても良い。さらに、第2の壁22aを、第1の壁7aに近づくのにしたがって徐々に薄くしても良い。また、本発明では、窪み26を設けなくても良い。
また、前述した実施形態では、電線としてFPC4を用いている。しかしながら本発明では、FPC4に限ることなく、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)などのフラット回路体や断面丸形の被覆電線を用いても良い。また、実施形態では、FPC4の端部4aを支持するホルダ2を用いている。しかしながら、本発明では、ホルダとして、端子金具を収容しかつ雌ハウジング3に係合する雄型のコネクタハウジング(所謂雄ハウジング)を用いても良いことは勿論である。このとき、雄ハウジングは、端子金具を介して電線の端部を支持することは勿論である。
さらに、前述した実施形態では、幅Lは幅Wより若干短い。しかしながら、本発明では、幅Lを幅Wより若干長くしても良く、幅Lと幅Wとを等しくしても良いことは勿論である。さらに、幅Lと幅Laとを等しくしている。しかしながら、本発明では、幅Lを幅Laより若干広くしても良く、幅Lを幅Laより若干狭くしても良いことは勿論である。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明にかかるコネクタは、雌ハウジングとホルダとが係合する際に節度感及び音が生じる。このため、ホルダと雌ハウジングとが互いに係合したことを容易に把握できる。したがって、ホルダと雌ハウジングとの嵌合フィーリングが向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施形態にかかるコネクタの斜視図である。
第2図は、第1図に示されたコネクタを分解して示す斜視図である。
第3図は、第2図中のIII−III線に沿う断面図である。
第4図は、第1図に示されたコネクタの雌ハウジングの平面図である。
第5図は、第4図に示された雌ハウジングの正面図である。
第6図は、第4図に示された雌ハウジングの側面図である。
第7図は、第4図中のVII−VII線に沿う断面図である。
第8図は、第4図中のVIII−VIII線に沿う断面図である。
第9図は、第1図に示されたコネクタのホルダの平面図である。
第10図は、第9図に示されたホルダの正面図である。
第11図は、第9図に示されたホルダの側面図である。
第12図は、第9図中のXII−XII線に沿う断面図である。
第13図は、第9図中のXIII−XIII線に沿う断面図である。
第14図は、第2図中のXIV−XIV線に沿う断面図である。
第15図は、第14図に示した状態からホルダの他方の第1の壁が雌ハウジング内に侵入した状態を示す断面図である。
第16図は、第15図に示した状態からホルダの一方の第1の壁が雌ハウジングの一方の第2の壁から離れる方向に弾性変形した状態を示す断面図である。
第17図は、第1図中のXVII−XVII線に沿う断面図である。
本発明は、電線同士などの接続に用いられるコネクタに関する。
背景技術
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、複数のコネクタとを備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性のコネクタハウジングと、を備えている。端子金具は、電線の端部などに取りつけられて前記芯線と電気的に接続する。コネクタハウジングは、端子金具を収容する。前記ワイヤハーネスは、コネクタが電子機器のコネクタにコネクタ結合して、前記電子機器に制御信号などを伝える。
一方、前記自動車には、乗員などから更なる機能の追加が求められている。このため、自動車に搭載される電子機器が増加して、ワイヤハーネスが大型化するとともにワイヤハーネスの重量が増加する傾向であった。ワイヤハーネスの小型化及び軽量化を図るために、前記電線の代わりに、フレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:以下FPCと呼ぶ)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:以下FFCと呼ぶ)などのフラット回路体を用いることがある。
前記FPCやFFCなどのフラット回路体は、複数の導体と、一対の絶縁シートなどを備えて、帯状に形成されている。複数の導体は、互いに平行である。一対の絶縁シートは、導体を互いの間に挟んで、これらの導体を被覆する。このようなフラット回路体を用いた場合に、前記電子機器や印刷配線基板(Printed Circuit board)などと電気的に接続するために、多種多様なコネクタが提案されている。
前述したフラット回路体と電子機器などとを電気的に接続するコネクタは、前記フラット回路体の端部に取りつけられたホルダと、印刷配線基板などに取り付けられた雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)とを備えている。雌ハウジングは、前記印刷配線基板の導体と電気的に接続する端子金具を収容している。
ホルダは、係合部を備え、雌ハウジングは、前記係合部が係合する係合受け部を備えている。前記係合部と係合受け部とが互いに係合して、前記ホルダは雌ハウジングに取り付けられる。すると、フラット回路体の導体と前記端子金具とが電気的に接続する。端子金具が印刷配線基板などを介して、前記電子機器と接続される。こうして、フラット回路体は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝える。
前述したコネクタを用いた場合、ワイヤハーネスの組立ラインや自動車の組立ラインにおいて、前記ホルダと雌ハウジングとを互いに取り付けてきた。前記ホルダや雌ハウジングは、フラット回路体の接続に用いられるため、小型化を図れる。このため、作業員が、前記ホルダの係合部と雌ハウジングの係合受け部とが確実に係合しているか否かを把握することが困難であった。
即ち、ホルダと雌ハウジングとが確実に係合しているか否かを把握することが困難であった。このため、フラット回路体の導体と雌ハウジングの端子金具との電気的な接続が不安定になる虞があった。最悪の場合には、フラット回路体の導体と、雌ハウジングの端子金具とが電気的に接続しない虞もあった。
したがって、本発明は、電線を支持するホルダと雌ハウジングとが確実に係合したか否かを、容易に把握できるコネクタを提供することを目的としている。
発明の開示
本発明は、端子金具を収容する雌ハウジングと、電線の端部を支持するホルダと、を備え、これらの雌ハウジングとホルダとが互いに係合可能なコネクタにおいて、前記雌ハウジングと前記ホルダとが互いに係合すると、前記ホルダの第1の壁と前記雌ハウジングの第2の壁とは互いに重なり、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合する際に前記第1の壁と第2の壁とが互いに離れる方向に前記第1の壁と第2の壁とのうち少なくとも一方が弾性変形し、かつ、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると、弾性復元力によって、前記第1の壁と第2の壁とは互いに接触するとともに、前記第1の壁の前記電線に交差する方向の幅が遙かに広い。
このことによって、第1の壁の幅が広くなり、雌ハウジングとホルダとが係合する際に生じる弾性復元力が大きくなる。このため、雌ハウジングとホルダとが係合するまでに生じる抵抗が大きくなり、雌ハウジングとホルダとが係合すると前記抵抗がなくなる。このように、雌ハウジングとホルダとが係合する際に節度感が生じる。
従来のコネクタでは、ホルダの係合部の幅は係合部などの材質などを考慮して機械的な強度を最低限満足する程度であった。即ち、ホルダの係合部の幅が、機械的な強度を満足する程度であり、狭かった。これに対し、本発明の第1の壁の幅を遙かに広くしたとは、前述した従来の機械的な強度を満足する程度の幅の概念を越える幅の概念を意味する。本発明によれば、第1の壁の電線に交差する方向の幅を遙かに広くしたことによって、雌ハウジングとホルダとを係合させる際にこれらが弾性変形した時の復元力を作業員が認識できるという効果が得られる。さらに、本発明によれば、第1の壁の電線に交差する方向の幅を遙かに広くしたことによって、雌ハウジングとホルダとが係合した際に第1の壁と第2の壁とが接触した時の音を作業員が認識できるという効果が得られる。
前記第1の壁の前記電線の交差する方向の幅を、前記電線の幅と略等しくしても良い。このことによって、第1の幅が確実に広くなり、雌ハウジングとホルダとが係合する際に確実に節度感が生じる。なお、第1の壁の幅と電線の幅とが互いに略等しいとは、第1の壁の幅と電線の幅とが等しいことと、第1の壁の幅が電線より若干短いことと、第1の壁の幅が電線の幅より若干長いことを含んでいる。
前記第1の壁と第2の壁とのうち一方には、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると他方と相対する表面から凹の窪みを設けても良い。
このことによって、第1の壁と第2の壁とが互いに近づく際に、前記窪みに向かって気体が流れる。このため、前記ホルダと雌ハウジングとが互いに係合して、前記第1の壁と第2の壁とが接触する際に音が生じる。また、前記窪み内で前記音が響いて(共鳴して)、該音が大きくなる。
前記電線に交差する方向の前記第1の壁と第2の壁とのうち他方の幅が、前記電線に交差する方向の前記窪みの幅より大きくかつ前記電線に交差する方向の前記一方の幅より小さくても良い。
このことによって、前記第1の壁と第2の壁のうち他方の幅が長くなる。したがって、前記ホルダと雌ハウジングとが互いに係合する際に生じる音がより大きくなる。
前記他方は、前記一方に近づくのにしたがって徐々に厚みが薄く形成されても良い。
このことによって、前記他方は、ホルダと雌ハウジングとが互いに係合する際に、弾性変形しやすくなる。また、前記他方が、電線から離れるのにしたがって徐々に薄く形成されているので、前記ホルダと雌ハウジングとが互いに係合する際に生じる音がより高い音となる。
発明を実施するための最良の形態
本発明の一実施形態にかかるコネクタを第1図ないし第17図を参照して説明する。コネクタ1は、第1図および第2図に示すように、ホルダ2と、雌型のコネクタハウジング(以下雌ハウジングと呼ぶ)3と、を備えている。ホルダ2は、電線としてのフレキシブルプリントサーキット(Flexible Printed Circuit:以下FPCと呼ぶ)4の端部4aを取り付けて、該端部4a即ちFPC4を支持する。
FPC4は、フラット回路体をなしている。なお、フラット回路体とは、複数の導体と、該導体を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えて扁平な帯状に形成されているものを示す。FPC4は、第3図などに示すように、複数の導体5と、該導体5を被覆する一対の絶縁シート6と、を備えている。導体5は、断面形が矩形状に形成されている。導体5は、一方向に沿って延びている。複数の導体5は、互いに平行である。
一対の絶縁シート6は、絶縁性の合成樹脂からなり帯状に形成されている。一対の絶縁シート6は、互いの間に複数の導体5を挟んでこれらの導体5を被覆している。前記端部4aでは、第12図及び第13図などに示すように、一対の絶縁シート6のうち一方が除去されて、導体5が露出している。
ホルダ2は、絶縁性の合成樹脂からなり、弾性変形自在である。ホルダ2は、第11図ないし第13図などに示すように、互いに平行な一対の第1の壁7と、これら一対の第1の壁7の一端部を互いに連結する連結壁8と、を一体に備えて、側方からみてコ字状に形成されている。
一対の第1の壁7は、それぞれ、平面形状が矩形状に形成されている。一対の第1の壁7は、それぞれ、板状に形成されている。一対の第1の壁7は、互いに間隔をあけて重なっている。一対の第1の壁7は、第9図に示すように、平面形状が略重なっている。一対の第1の壁7は、第10図などに示すように、互いに相対する内面9と、ホルダ2の外側に位置しかつ前記内面9の反対側に位置する外面10と、を備えている。
一対の第1の壁7のうち一方の第1の壁7(以下符号7aで示す)は、連結壁8から離れるのにしたがって、徐々に厚みが薄くなるように形成されている。即ち、ホルダ2と雌ハウジング3とが係合する際に、一方の第1の壁7aは雌ハウジング3の第2の壁22に近づくのにしたがって徐々に薄く形成されている。前記一方の第1の壁7aの連結壁8から離れた縁部11には、テーパ面12が形成されている。テーパ面12は、前記一方の第1の壁7aの縁部11の全長に亘って設けられている。テーパ面12は、前記縁部11から連結壁8に向かうにしたがって徐々に内面9に近づく方向に傾斜している。
他方の第1の壁7(以下符号7bで示す)の外面10には、FPC4の端部4aに位置する絶縁シート6が貼り付けられる。外面10にFPC4が貼り付けられる際には、FPC4の長手方向と他方の第1の壁7bの長手方向とが略直交する。また、他方の第1の壁7bの連結壁8から離れた縁部11からFPC4が突出しない格好で、外面10にFPC4が貼り付けられる。こうして、ホルダ2は、FPC4の端部4aを支持する。
前記一方の第1の壁7aと連結壁8とには、係合受け部としてのロック穴13が設けられている。ロック穴13は、第12図に示すように、前記一方の第1の壁7aの内面9から凹に形成され、一方の第1の壁7aを貫通していない。ロック穴13は、連結壁8を貫通している。ロック穴13は、ホルダ2の第1の壁7a,7bの長手方向即ちFPC4の幅方向の中央に設けられている。
また、第1の壁7a,7bのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lは、遙かに広い。従来のコネクタでは、ホルダの係合部の幅は係合部などの材質などを考慮して機械的な強度を最低限満足する程度であった。即ち、ホルダの係合部の幅が、機械的な強度を満足する程度であり、狭かった。これに対し、本発明の第1の壁7aの幅Lを遙かに広くしたとは、前述した従来の機械的な強度を満足する程度の幅の概念を越える幅の概念を意味する。本発明によれば、第1の壁7aのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lを遙かに広くしたことによって、雌ハウジング3とホルダ2とを係合させる際にこれらが弾性変形した時の復元力を作業員が認識できるという効果が得られる。さらに、本発明によれば、第1の壁7aのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lを遙かに広くしたことによって、雌ハウジング3とホルダ2とが係合した際に第1の壁7aと第2の壁8aとが接触した時の音を作業員が認識できるという効果が得られる。
第1の壁7a,7bのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lは、第2の壁22のFPCに交差する方向の幅Wと略等しい。又、第1の壁7a,7bのFPC4に交差(直交)する方向の幅Lは、FPC4の幅Laと略等しい。第1の壁7aの幅LとFPC4の幅Laとが互いに略等しいとは、第1の壁7aの幅LとFPC4の幅Laとが等しいことと、第1の壁7aの幅LがFPC4の幅Laより若干短いことと、第1の壁7aの幅LがFPC4の幅Laより若干長いことを含んでいる。なお、図示例では、幅Lと幅Laとは等しい。
第1の壁7a,7bのFPC4に交差する方向の幅Lは、後述する係合突起25のFPC4に交差する方向の幅1より充分に長い。さらに、第2図に示すように、第1の壁7a,7bのFPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の幅Lが、FPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の後述する窪み26の幅Dより大きくかつFPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の後述する第2の壁22の幅Wより小さい。即ち、第1の壁7a,7bのFPC4に交差する方向の幅Lは、窪み26より長く第2の壁22より短い。幅Lは、幅Wより若干短い。
なお、幅Lは、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22のうち他方の幅をなしている。幅Wは、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22のうち一方の幅をなしている。さらに、一方の第1の壁7aは、後述の係合突起25がロック穴13に係合して、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合すると、FPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の窪み26の両端に位置する第2の壁22に接触する。これらの第1の壁7は、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22とのうち他方をなしている。
雌ハウジング3は、合成樹脂からなる。雌ハウジング3は、第5図に示すように、端子金具14を複数収容しているとともに、第1図、第2図、第4図及び第5図に示すように、印刷配線基板(Printed Circuit board)15に取り付けられる。印刷配線基板15は、第1図、第2図、第6図ないし第8図に示すように、絶縁性の合成樹脂からなる基板16と、該基板16の表面に形成された導体パターン17と、を備えている。導体パターン17は、例えば銅などの導電性の金属などからなり、かつ薄い膜状に形成されている。導体パターン17は、基板16の表面に貼り付けられている。
端子金具14は、第7図に示すように、雌ハウジング3内に収容され、該雌ハウジング3が印刷配線基板15に取り付けられると、前記導体パターン17と電気的に接続する。端子金具14は、第1の電気接触部18と、第2の電気接触部19とを一体に備えている。端子金具14は、導電性の板金から得られる。
第1の電気接触部18は、互いに平行な一対の挟み片20と、一対の挟み片20それぞれの一端部に連なる支持部21と、を備えている。一対の挟み片20は、支持部21から該支持部21の外方向に延びている。一対の挟み片20は、支持部21から互いに平行でかつ同方向に延びている。一対の挟み片20が互いに離れる方向に、第1の電気接触部18は弾性変形自在である。第1の電気接触部18は、一対の挟み片20間にホルダ2と該ホルダ2に取り付けられたFPC4を挟む。すると、第1の電気接触部18即ち端子金具14は、FPC4の導体5と電気的に接続する。
第2の電気接触部19は、第1の電気接触部18の支持部21に連なっている。第2の電気接触部19は、前記支持部21から該支持部21の外方向に延びている。第2の電気接触部19は、端子金具14が雌ハウジング3内に収容されかつ雌ハウジング3が印刷配線基板15に取り付けられると、導体パターン17と電気的に接続する。雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合すると、第1の電気接触部18がFPC4の導体5と電気的に接続して、第2の電気接触部19が印刷配線基板15の導体パターン17と電気的に接続して、端子金具14は、FPC4の導体5と印刷配線基板15の導体パターン17とを電気的に接続する。
雌ハウジング3は、絶縁性の合成樹脂からなり、第5図に示すように、一対の第2の壁22と、これらの第2の壁22の長手方向の両端部を互いに連結する一対の第2の連結壁23と、を備えて箱状に形成されている。一対の第2の壁22は、第4図に示すように、平面形状が略矩形状である。一対の第2の壁22は、第7図及び第8図に示すように、互いに間隔をあけて相対している。一対の第2の壁22は、互いに平行である。なお、第2の壁22は、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22とのうち一方をなしている。一対の第2の連結壁23は、互いに間隔をあけて相対している。一対の第2の連結壁23は、互いに平行である。雌ハウジング3は、一対の第2の壁22と一対の第2の連結壁23とで囲まれる空間K内に、前記端子金具14を収容する。
また、一対の第2の壁22間に前記他方の第1の壁7bを挟み、かつ該他方の第1の壁7bを第2の連結壁23間に挟んだ格好で、雌ハウジング3とホルダ2とが取り付けられる(係合する)。このとき、第1の壁7と第2の壁22とは互いに平行な格好で重なる。さらに、雌ハウジング3とホルダ2とが取り付けられる際には、前記空間Kの第8図中左側に位置する開口部24からホルダ2の他方の第1の壁7bが雌ハウジング3内に侵入する。
一対の第2の壁22のうち一方の第2の壁22(以下符号22aで示す)には、係合部としての係合突起25と、窪み26とが設けられている。係合突起25は、前記一方の第2の壁22aの雌ハウジング3の外側に位置する外面27から雌ハウジング3の外方向に突出している。係合突起25は、一方の第2の壁22aの長手方向即ち雌ハウジング3に係合したホルダ2に取り付けられたFPC4の幅方向の中央に設けられている。なお、前記内面9と外面27とは、本明細書に記した第1の壁7と第2の壁22の互いに相対する表面をなしている。外面27は、一方の第1の壁7aと相対する表面をなしている。
係合突起25は、前記ロック穴13内に係合する。係合突起25がロック穴13に係合すると、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する(取り付けられる)。なお、前記ロック穴13に係合突起25が係合して、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに取り付けられることを、本明細書では、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合するという。
雌ハウジング3とホルダ2とが互いに取り付けられる際に、係合突起25のホルダ2寄りの端部には、第2のテーパ面28が形成されている。第2のテーパ面28は、前記外面27から雌ハウジング3の外側に向かうにしたがって、徐々に前記ホルダ2から離れる方向に傾斜している。
窪み26は、一方の第2の壁22aの外面27から凹に形成されている。窪み26は、平面形状が矩形状に形成されている。窪み26は、一方の第2の壁22aの長手方向即ち雌ハウジング3に係合したホルダ2に取り付けられたFPC4の幅方向の中央に設けられている。窪み26は、前記係合突起25よりホルダ2から離れている。窪み26は、一方の第2の壁22aのホルダ2から離れた縁29に開口している。一対の第2の壁22のうち他方の第2の壁22(以下符号22bで示す)は、印刷配線基板15に取り付けられる。
前述したコネクタ1を組み立てる際には、まず、ホルダ2の他方の第1の壁7bの外面10にFPC4の端部4aに位置する絶縁シート6を貼り付ける。ホルダ2に、FPC4の端部4aを支持させる。そして、雌ハウジング3内に端子金具14を収容して、該雌ハウジング3の他方の第2の壁22bを印刷配線基板15に取り付ける。
その後、第2図及び第14図に示すように、雌ハウジング3の開口部24と、ホルダ2の他方の第1の壁7bを相対させる。そして、他方の第1の壁7bを雌ハウジング3内に挿入する。すると、第15図に示すように、テーパ面12,28が互いに接触するとともに、他方の第1の壁7bとFPC4の端部4aが第1の電気接触部18の一対の挟み片20間に侵入する。
さらに、他方の第1の壁7bを雌ハウジング3内に挿入していくと、テーパ面12,28が前述したように傾いているので、第16図に示すように、一方の第1の壁7aが一方の第2の壁22aから離れる方向に弾性変形する。このように、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する際には、第1の壁7と第2の壁22とが離れる方向に、これらの壁7,22のうち少なくとも一方が弾性変形する。また、ホルダ2の他方の第1の壁7bとFPC4の端部4aが、一対の挟み片20間のより奥に侵入して、一対の挟み片20が互いに離れる方向に端子金具14が弾性変形する。
その後、更に他方の第1の壁7bを雌ハウジング3内に挿入していくと、第17図に示すように、前記係合突起25がロック穴13内に侵入する。こうして、係合突起25がロック穴13に係合する。すると、弾性復元力によって、一方の第1の壁7aが一方の第2の壁22aに近づいて、これらの壁7a,22aが互いに接触する。このとき、前記一方の第1の壁7aは、FPC4の幅方向即ちFPC4に交差する方向の窪み26の両端に位置する一方の第2の壁22aに接触する。すると、弾性復元力によって、一方の第1の壁7aが強い勢いで一方の第2の壁22aに接触して、例えばパッチンなどの音を発生する。
発生した音は、前記窪み26内で響いて(共鳴して)大きくなる。さらに、前記一方の第1の壁7aがFPC4から離れるのにしたがって、即ち一方の第2の壁22aに近づくのにしたがって徐々に薄く形成されているので、前記音がより高い音となる。
本実施形態によれば、第1の壁7aの幅Lと第2の壁22aの幅Wとが互いに略等しい。第1の壁7aの幅Lは、FPC4の幅Laと略等しい。このように、第1の壁7aの幅Lを遙かに広くしている。このため、第1の壁7aの幅Lが広くなり、雌ハウジング3とホルダ2とが係合する際に生じる弾性復元力が大きくなる。このため、雌ハウジング3とホルダ2とが係合するまでに生じる抵抗が大きくなり、雌ハウジング3とホルダ2とが係合すると前記抵抗がなくなる。このように、雌ハウジング3とホルダ2とが係合する際に節度感が生じる。したがって、ホルダ2と雌ハウジング3とが互いに係合したことを容易に把握できる。したがって、ホルダ2と雌ハウジング3との嵌合フィーリングが向上する。
雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する際に、一旦離れてから互いに接触する第1の壁7aと第2の壁22aのうち第2の壁22aに窪み26が設けられている。このため、第1の壁7aと第2の壁22aとが互いに近づく際に、前記窪み26に向かって気体が流れる。このため、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合して、前記第1の壁7aと第2の壁22aとが接触する際に音が生じる。また、前記窪み26内で前記音が響いて(共鳴して)、該音が大きくなる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合したことを、容易に把握できる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2との嵌合フィーリングが向上する。
また、第1の壁7aの幅Lが、窪み26の幅Dより大きくかつ第2の壁22aの幅Wより小さい。このように、第1の壁7の幅Lを広くしている。したがって、前記音がより大きくなる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合したことを、より容易に把握できる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2との嵌合フィーリングがより向上する。
さらに、第1の壁7aと第2の壁22aのうち第1の壁7aが第2の壁22aに近づくのにしたがって徐々に薄く形成されている。このため、前記第1の壁7aは、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合する際に、弾性変形しやすくなる。また、前記第1の壁7aが、第2の壁22aに近づくのにしたがって徐々に薄く形成されているので、第1の壁7aと第2の壁22aが互いに接触した際に生じる音が、より高い音となる。このため、雌ハウジング3とホルダ2とが互いに係合したことを、より一層容易に把握できる。したがって、雌ハウジング3とホルダ2との嵌合フィーリングがより一層向上する。
前述した実施形態では、雌ハウジング3の一方の第2の壁22aに窪み26を設けている。しかしながら本発明では、ホルダ2の第1の壁7aに窪み26を設けても良い。このとき、窪み26は、第1の壁7の内面9から凹に形成されるのが望ましい。また、本発明では、第1の壁7と第2の壁22との双方に窪み26を設けても良い。さらに、第2の壁22aを、第1の壁7aに近づくのにしたがって徐々に薄くしても良い。また、本発明では、窪み26を設けなくても良い。
また、前述した実施形態では、電線としてFPC4を用いている。しかしながら本発明では、FPC4に限ることなく、フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)などのフラット回路体や断面丸形の被覆電線を用いても良い。また、実施形態では、FPC4の端部4aを支持するホルダ2を用いている。しかしながら、本発明では、ホルダとして、端子金具を収容しかつ雌ハウジング3に係合する雄型のコネクタハウジング(所謂雄ハウジング)を用いても良いことは勿論である。このとき、雄ハウジングは、端子金具を介して電線の端部を支持することは勿論である。
さらに、前述した実施形態では、幅Lは幅Wより若干短い。しかしながら、本発明では、幅Lを幅Wより若干長くしても良く、幅Lと幅Wとを等しくしても良いことは勿論である。さらに、幅Lと幅Laとを等しくしている。しかしながら、本発明では、幅Lを幅Laより若干広くしても良く、幅Lを幅Laより若干狭くしても良いことは勿論である。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明にかかるコネクタは、雌ハウジングとホルダとが係合する際に節度感及び音が生じる。このため、ホルダと雌ハウジングとが互いに係合したことを容易に把握できる。したがって、ホルダと雌ハウジングとの嵌合フィーリングが向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施形態にかかるコネクタの斜視図である。
第2図は、第1図に示されたコネクタを分解して示す斜視図である。
第3図は、第2図中のIII−III線に沿う断面図である。
第4図は、第1図に示されたコネクタの雌ハウジングの平面図である。
第5図は、第4図に示された雌ハウジングの正面図である。
第6図は、第4図に示された雌ハウジングの側面図である。
第7図は、第4図中のVII−VII線に沿う断面図である。
第8図は、第4図中のVIII−VIII線に沿う断面図である。
第9図は、第1図に示されたコネクタのホルダの平面図である。
第10図は、第9図に示されたホルダの正面図である。
第11図は、第9図に示されたホルダの側面図である。
第12図は、第9図中のXII−XII線に沿う断面図である。
第13図は、第9図中のXIII−XIII線に沿う断面図である。
第14図は、第2図中のXIV−XIV線に沿う断面図である。
第15図は、第14図に示した状態からホルダの他方の第1の壁が雌ハウジング内に侵入した状態を示す断面図である。
第16図は、第15図に示した状態からホルダの一方の第1の壁が雌ハウジングの一方の第2の壁から離れる方向に弾性変形した状態を示す断面図である。
第17図は、第1図中のXVII−XVII線に沿う断面図である。
Claims (6)
- 端子金具を収容する雌ハウジングと、電線の端部を支持するホルダと、を備え、これらの雌ハウジングとホルダとが互いに係合可能なコネクタにおいて、
前記雌ハウジングと前記ホルダとが互いに係合すると、前記ホルダの第1の壁と前記雌ハウジングの第2の壁とは互いに重なり、
前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合する際に前記第1の壁と第2の壁とが互いに離れる方向に前記第1の壁と第2の壁とのうち少なくとも一方が弾性変形し、かつ、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると、弾性復元力によって、前記第1の壁と第2の壁とは互いに接触するとともに、
前記第1の壁の前記電線に交差する方向の幅を遙かに広くしたことを特徴とするコネクタ。 - 前記第1の壁の前記電線に交差する方向の幅が前記電線の幅と略等しいことを特徴とする請求の範囲第1項記載のコネクタ。
- 前記第1の壁と第2の壁とのうち一方には、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると他方と相対する表面から凹の窪みが設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載のコネクタ。
- 前記第1の壁と第2の壁とのうち一方には、前記雌ハウジングとホルダとが互いに係合すると他方と相対する表面から凹の窪みが設けられていることを特徴とする請求の範囲第2項記載のコネクタ。
- 前記電線に交差する方向の前記第1の壁と第2の壁とのうち他方の幅が、前記電線に交差する方向の前記窪みの幅より大きくかつ前記電線に交差する方向の前記一方の幅より小さいことを特徴とする請求の範囲第3項記載のコネクタ。
- 前記他方は、前記一方に近づくのにしたがって徐々に厚みが薄く形成されていることを特徴とする請求の範囲第3項ないし請求の範囲第5項のうちいずれか一項に記載のコネクタ。
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