JPH11135203A - Fpc接続用コネクタ - Google Patents

Fpc接続用コネクタ

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Publication number
JPH11135203A
JPH11135203A JP9316257A JP31625797A JPH11135203A JP H11135203 A JPH11135203 A JP H11135203A JP 9316257 A JP9316257 A JP 9316257A JP 31625797 A JP31625797 A JP 31625797A JP H11135203 A JPH11135203 A JP H11135203A
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JP
Japan
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fpc
connector
contact
housing
plug housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9316257A
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English (en)
Inventor
Satoru Watanabe
渡邊  悟
Ryuji Nakano
龍二 中野
Shinsuke Handa
真介 半田
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JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 FPCの挿入感を出してFPCの半嵌合を防
止し、嵌合時の操作忘れをなくし、ハウジング同士を傾
きなく確実に嵌合して、コネクタの接続不良を防止す
る。ロック機構を一箇所でも済むようにする。FPCの
損傷を防止する。 【解決手段】 プリント基板等Pに実装されるベースハ
ウジング10とFPC(B)に装着されるプラグハウジ
ング20を備え、ベースハウジングに開溝部11を形成
してコンタクト12を内設し、プラグハウジングがFP
Cの両面にそれぞれ配置され結合される表部材21及び
裏部材22を備え、少なくとも一方の部材にFPCの係
止部24を設け、裏部材にFPC先端の支持部25を設
け、支持部をFPCと共にコンタクトと開溝部内壁の間
に嵌合するようにし、FPCの導体がコンタクトに圧接
したときにプラグハウジングをベースハウジングに係止
するロック機構30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性を有したフ
レキシブル・プリント配線板(以下、FPCという)を
プリント基板等に接続するためのコネクタの技術分野に
属し、特に接続不良を防止するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタとして、図12
(a)に示すように、ほぼ箱形状のハウジング(イ)
に、上方へ開口する開溝部(ロ)を形成し、この開溝部
(ロ)にコンタクト(ハ)・・を、溝幅方向(図の左右
方向)に弾性変形できるように内設したものが知られて
いる。その使用方法は、コンタクト(ハ)・・のソルダ
ーテールをプリント基板等(ニ)のスルーホール(ホ)
に嵌入して半田づけすることでコネクタをプリント基板
等(ニ)に実装し、次いでコンタクト(ハ)・・とハウ
ジング開溝部内壁との隙間にFPC(ヘ)を挿入し、嵌
合することでFPC(ヘ)の導体をコンタクト(ハ)・
・に圧接させて電気的接続を果たすというものである。
【0003】これとは別に、ハウジングにスライダを備
えたものが知られている(例えば実公平4−46388
号公報を参照)。このコネクタは、図13(a)に示す
ように、ハウジング(イ)に開溝部(ロ)を形成し、こ
の開溝部(ロ)にコンタクト(ハ)・・を内設している
ことは先の従来例と同様であるが、さらに開溝部(ロ)
に、斜面部を有するスライダ(ト)をほぼ開溝部内壁に
沿って昇降自在に設けている。その使用方法は、先の従
来例と同様にコネクタをプリント基板等(ニ)に実装
し、次いでスライダ(ト)を開溝部(ロ)から引き上げ
た状態でコンタクト(ハ)・・とスライダ(ト)との隙
間にFPC(ヘ)を挿入し、その後にスライダ(ト)を
開溝部(ロ)の内方へ押し込むことでFPC(ヘ)をコ
ンタクト(ハ)・・に押しやって嵌合し、これによって
FPC(ヘ)の導体をコンタクト(ハ)・・に圧接させ
て電気的接続を果たすと共に、スライダ(ト)の両端部
(チ)、(チ)をハウジング(イ)の内壁等に係止して
ロックするというものである。このスライダ付きコネク
タによれば、スライダ(ト)を引き上げることでコンタ
クト(ハ)・・とスライダ(ト)との隙間を充分にとっ
てFPC(ヘ)を嵌合できるので、先のコネクタに比べ
て挿入時の抵抗感(硬さ)が殆どなく、操作性に優れて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれのコネ
クタでも、FPC(ヘ)を手でもってコネクタへ挿入す
るとき、FPC(ヘ)が軟らかいので、嵌合位置まで挿
入できたという手ごたえ、つまり挿入感が分かりにく
い。そのため、前者のコネクタで説明すると、図12
(b)に示すように、FPC(ヘ)が幅方向に傾いて半
嵌合であるにも拘らず、これで嵌合が完了したと勘違い
される事態が起こり、コネクタの接続不良を生じること
がある。特に、このことはFPC(ヘ)の幅が広い多極
形のもので起こり易い。
【0005】また、後者のスライダ付きコネクタでは、
FPC(ヘ)をハウジング(イ)に挿入し、次いでスラ
イダ(ト)を開溝部(ロ)の内方へ押し込んでハウジン
グ(イ)にロックするという2アクションの操作を行う
ので、スライダ(ト)の押し込みを忘れてコネクタの接
続不良をきたしたり、図13(b)に示すように、例え
ばスライダ(ト)とFPC(ヘ)との間で生じるずれ等
のため、スライダ(ト)が幅方向に傾いてその一端側で
しかハウジング(イ)に係止しないというロックの片掛
かりが起こり、コネクタの接続不良を生じることがあ
る。
【0006】本発明はこのような点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、ハウジングを、
プリント基板等に実装する側とFPCを保持する側とに
二分割し、これら剛体同士を嵌合させることにより、F
PCの挿入感を出してFPCの半嵌合を防止すると共
に、嵌合を1アクションの操作で行えるようにして操作
忘れをなくし、またFPCとこれを保持するハウジング
部分との間のずれ等をなくしてハウジングの構成部材同
士を傾きなく確実に嵌合できるようにし、コネクタの接
続不良を防止することにある。また、ハウジングの構成
部材同士を傾きなく嵌合できることで、部材同士のロッ
ク機構を一箇所でも済むようにして、構造の簡単化を狙
う。さらに、ハウジング構成部材でFPCの先端付近を
囲ってFPCが損傷しないよう保護するようにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のFPC接続用コネクタは、FPCをプリ
ント基板等に接続するためのコネクタであって、プリン
ト基板等に実装されるベースハウジングと、FPCに装
着されるプラグハウジングとを備え、上記ベースハウジ
ングには開溝部が形成され、この開溝部にはコンタクト
が溝幅方向に弾性変形できるように内設されており、上
記プラグハウジングは、FPCの表面側及び裏面側にそ
れぞれ配置され且つ互いに結合される表部材及び裏部材
を備え、少なくとも一方の部材にはFPCを係止する係
止部が設けられていると共に、上記裏部材にはFPCの
先端裏面に当接する支持部が設けられ、この支持部がF
PCと共にベースハウジングのコンタクトと開溝部内壁
との間に、コンタクトの弾性復元力に抗して嵌合できる
ように構成されており、さらにFPCの導体がコンタク
トに圧接する位置でプラグハウジングをベースハウジン
グに係止するロック機構が設けられていることを特徴と
している。
【0008】このFPC接続用コネクタでは、コンタク
トのソルダーテールをプリント基板等のスルーホールに
嵌入して半田づけするなどして、ベースハウジングをプ
リント基板等に実装する。一方、プラグハウジングの表
部材及び裏部材をFPCの表面側及び裏面側にそれぞれ
配置して互いに結合し、係止部でFPCを係止すること
により、プラグハウジングをFPCに装着する。そし
て、プラグハウジングの支持部を、FPCと共にベース
ハウジングのコンタクトと開溝部内壁との間に、コンタ
クトの弾性復元力に抗して嵌合し、FPCの導体がコン
タクトに圧接する位置にくると、ロック機構によりプラ
グハウジングがベースハウジングに係止される。
【0009】その場合、FPCがプラグハウジングの支
持部で支持されて剛性をもち、これが剛体であるベース
ハウジングのコンタクトと開溝部内壁との間に嵌合する
から、FPCの挿入感が出て感覚的に嵌合完了の確認が
しやすい。そのため、FPCの半嵌合が起こらない。ま
た、このようにFPCがプラグハウジングに係止された
状態で嵌合するから、嵌合が1アクションの操作で行え
る。そのため、操作忘れがない。しかも、FPCとプラ
グハウジングとの間にずれ等が生じないので、プラグハ
ウジングが幅方向に傾いた状態でベースハウジングに嵌
合することがない。よって、コネクタの接続不良が防止
される。
【0010】また、プラグハウジングが幅方向に傾くこ
となくベースハウジングに嵌合するから、ロック機構は
一箇所に設ければ充分であり、そうしたときには構造が
簡単になる。さらに、プラグハウジングの表部材及び裏
部材でFPC先端付近が囲われるので、この先端付近が
保護されて損傷しない。
【0011】請求項2のFPC接続用コネクタは、請求
項1の構成において、係止部を、表部材又は裏部材のう
ち一方の部材において他方の部材に向けて突設されたピ
ンにより構成している。
【0012】このFPC接続用コネクタでは、プラグハ
ウジングをFPCに装着する場合、表部材及び裏部材を
FPC先端付近の表面側及び裏面側にそれぞれ配置し、
一方の部材のピンをFPCに貫通させてから、表部材及
び裏部材を結合すれば、ピンによりFPCが係止され
る。
【0013】請求項3のFPC接続用コネクタは、請求
項1又は2の構成において、表部材及び裏部材が、ヒン
ジ部材を介して一連に連結されている。
【0014】このFPC接続用コネクタでは、ヒンジ部
材を折り曲げて表部材及び裏部材を重ねてから両部材を
結合する。表部材及び裏部材を一連に連結することで、
プラグプラグハウジングが1部品となってコネクタの部
品点数が減り、管理工数が低減すると共に、製造工程で
は例えば射出成形等により一体成形でき、製造効率がよ
くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図5は第1の実施形態に係
るFPC接続用コネクタを示す。
【0016】図1及び図2において、10はプリント基
板等Pに実装されるほぼ箱形状のベースハウジング、2
0はFPC(B)に装着されるプラグハウジングであっ
て、これらベースハウジング10及びプラグハウジング
20により、FPC接続用コネクタを構成している。
【0017】図1及び図3に示すように、上記ベースハ
ウジング10には、上方へ開口する開溝部11が形成さ
れており、この開溝部11にはコンタクト12・・が内
設され、その先端に逆U字状に形成された接触部12a
が溝幅方向(図1の左右方向)に弾性変形できるように
なっている。
【0018】上記プラグハウジング20は、FPC
(B)の表面側及び裏面側にそれぞれ配置され且つ互い
に結合される表部材21及び裏部材22を備えている。
ここでいうFPCとは、柔軟性に富む樹脂等の薄板又は
膜における表面又は内部に導体を配線してなるものであ
り、FPCの表面とは、導体が配線された側の面、又は
内部にある導体の先端が露出している側の面をいい、そ
の反対側の面を裏面という。この実施形態で例示するF
PC(B)では、内部に導体が互いにほぼ平行になるよ
う配線され、各導体の先端がFPC(B)の先端に接触
部b・・として露出しており、図1ではFPC(B)の
右側の面が表面、左側の面が裏面に相当している。
【0019】そして、上記表部材21又は裏部材22の
うち、少なくとも一方の部材にはFPC(B)を係止す
る係止部23が設けられている。この実施形態では、図
4に示すように、裏部材22において表部材21に向け
て突設されたピン24により係止部を構成している。F
PC(B)の先端付近には、このピン24が貫通する貫
通孔が形成されている。
【0020】図1に示すように、上記裏部材22にはF
PC(B)の先端裏面に当接する支持部25が設けら
れ、この支持部25がFPC(B)と共にベースハウジ
ング10のコンタクト12・・と開溝部11の内壁11
aとの間に、コンタクト12・・の弾性復元力に抗して
嵌合できるように構成されている。上記支持部25は、
FPC(B)の裏面における、ほぼ接触部bに対応する
部位の周辺に当接している。
【0021】図1に示すように、上記裏部材21には突
起23が形成され、一方、ベースハウジング10には弾
性変形して上記突起23に係止するロックレバー13が
形成されており、この突起23及びロックレバー13に
より、FPC(B)の接触部bがコンタクト接触部12
aに圧接する位置でプラグハウジング20をベースハウ
ジング10に係止するロック機構30を構成している。
この突起23及びロックレバー13は、それぞれ裏部材
21及びベースハウジング10におけるFPC(B)の
幅方向ほぼ中央に対応する一箇所にのみ設けられてい
る。また、ベースハウジング10には、突起13を囲う
防護壁15が形成されており、突起13に対して不用意
に外力が作用することを防止している。
【0022】図4に示すように、上記裏部材22にはフ
ック状の結合部22aが設けられ、表部材21には上記
結合部22aを受け入れる結合部21aが凹陥形成され
ており、表部材21及び裏部材22を重ね、結合部22
aを結合部21aに嵌入すれば、表部材21及び裏部材
22を結合できるようになっている。21bは、表部材
21と裏部材22とを正規の向きとは逆の向きで組み付
けようとしたときに、組み付かないように邪魔するため
の逆組み防止ピンである。
【0023】上記FPC接続用コネクタの使用方法を説
明する。まず、コンタクト12・・のソルダーテールを
プリント基板等Pのスルーホールに嵌入して半田づけす
るなどして、ベースハウジング10をプリント基板等P
に実装する。一方、図4に示すように、プラグハウジン
グ20の裏部材22にFPC(B)を当てがい、ピン2
4をFPC(B)の貫通孔に貫通させてから、表部材2
1及び裏部材22を重ね、結合部22aを結合部21a
に係止して表部材21及び裏部材22を結合することに
より、プラグハウジング20をFPC(B)に装着する
(図1及び図2の状態)。そして、プラグハウジング2
0の支持部25をFPC(B)と共にベースハウジング
10のコンタクト12・・と開溝部内壁11aとの間
に、コンタクト12・・の弾性復元力に抗して嵌合し、
FPC(B)の接触部bがコンタクト接触部12aに圧
接する位置にくると、ロック機構30のロックレバー1
3が弾性変形して突起23を乗り越えてこれに係止し、
プラグハウジング20がベースハウジング10に係止さ
れ、これでFPC(B)をプリント基板等Pに接続する
作業が完了する(図12の(a)から(b)を経て
(c)に至る状態)。なお、ロック機構30を解除する
には、裏部材22の背面側からロックレバー13と突起
23との間にドライバーのような治具を差し込み、これ
でをロックレバー13を倒しながらプラグハウジング2
0をベースハウジング10から引き抜けばよい。
【0024】従って、この第1実施形態では、FPC
(B)がプラグハウジング20の支持部25で支持され
て剛性をもち、これが剛体であるベースハウジング10
のコンタクト12・・と開溝部内壁11aとの間に嵌合
するから、FPC(B)の挿入感が出て感覚的に嵌合完
了の確認がしやすい。そのため、FPC(B)の半嵌合
が起こらない。また、このようにFPC(B)がプラグ
ハウジング20に係止された状態での嵌合となるから、
嵌合が1アクションの操作で行える。そのため、操作忘
れがない。しかも、FPC(B)とプラグハウジング2
0との間にずれ等が生じないので、プラグハウジング2
0が幅方向に傾いた状態でベースハウジング10に嵌合
することがない。よって、コネクタの接続不良が防止さ
れる。
【0025】また、プラグハウジング20が幅方向に傾
くことなくベースハウジング10に嵌合するから、ロッ
ク機構30は一箇所に設ければ充分であり、構造を簡単
にすることができる。さらに、プラグハウジング20の
表部材21及び裏部材22でFPC先端付近が囲われる
ので、この先端付近が保護されて損傷しない。
【0026】しかも、係止部を裏部材22に突設された
ピン24で構成したので、簡単な構成でFPC(B)を
プラグハウジング20に係止することができ、コスト低
減を図りながらコネクタによる接続作業の効率を向上さ
せることができる。
【0027】さらに、ロック機構30のロックレバー1
3をベースハウジング10に形成したので、これをプラ
グハウジング20に形成するよりも長く設定できる。そ
のため、ロック操作及びアンロック操作のためにロック
レバー先端に一定の変位を得る上でロックレバー13の
「たわみ角」を可及的に小さく抑えることができること
になり、ロックレバー13に「へたり」を生じ難くする
ことができる。
【0028】図6〜図9は第2の実施形態を示す。この
第2実施形態は、上記第1実施形態に較べてロック機
構、並びに表部材及び裏部材の構成が異なり、それ以外
の構成は実質的に同一である。従って、第1実施形態の
部材と同一機能を発揮する部材には同一符号を付すと共
に、参照図面を図1から図6に、図2から図7に、図4
から図8にそれぞれ変更することを前提にして段落番号
0016〜0020の記述をそのまま第2実施形態の説
明として引用する(図3に対応する図面は省略する)。
【0029】その上で、第2実施形態のロック機構につ
いて説明する。図6に示すように、上記表部材21には
ロックレバー23’が形成され、一方、ベースハウジン
グ10には、弾性変形した上記ロックレバー23’を係
止する突起13’が形成されており、このロックレバー
23’及び突起13’により、FPC(B)の接触部b
がコンタクト接触部12aに圧接する位置でプラグハウ
ジング20をベースハウジング10に係止するロック機
構30’を構成している。このロックレバー23’及び
突起13’は、それぞれ表部材21及びベースハウジン
グ10におけるFPC(B)の幅方向ほぼ中央に対応す
る一箇所にのみ設けられている。
【0030】さらに、第2実施形態の表部材21及び裏
部材22について説明する。表部材21及び裏部材22
は、図8に示すように、ヒンジ部材27を介して一連に
連結されている。また、裏部材22にはフック状の結合
部22aが設けられ、表部材21には上記結合部22a
を受け入れる結合部21aが凹陥形成されており、上記
ヒンジ部材27を折り曲げて表部材21及び裏部材22
を重ね、結合部22aを結合部21aに嵌入すれば、表
部材21及び裏部材22を結合できるようになってい
る。
【0031】第2実施形態のFPC接続用コネクタの使
用方法を説明する。まず、コンタクト12・・のソルダ
ーテールをプリント基板等Pのスルーホールに嵌入して
半田づけするなどして、ベースハウジング10をプリン
ト基板等Pに実装する。一方、図8に示すように、プラ
グハウジング20の裏部材22にFPC(B)を当てが
い、ピン24をFPC(B)の貫通孔に貫通させてか
ら、ヒンジ部材27を折り曲げて表部材21及び裏部材
22を重ね、結合部22aを結合部21aに係止して表
部材21及び裏部材22を結合することにより、プラグ
ハウジング20をFPC(B)に装着する(図7の状
態)。そして、プラグハウジング20の支持部25をF
PC(B)と共にベースハウジング10のコンタクト1
2・・と開溝部内壁11aとの間に、コンタクト12・
・の弾性復元力に抗して嵌合し、FPC(B)の接触部
bがコンタクト接触部12aに圧接する位置にくると、
ロック機構30’のロックレバー23’が突起13’を
乗り越えてこれに係止し、プラグハウジング20がベー
スハウジング10に係止され、これでFPC(B)をプ
リント基板等Pに接続する作業が完了する(図9の
(a)から(b)を経て(c)に至る状態)。なお、ロ
ック機構30’を解除するには、ロックレバー23’を
手で操作して突起13’への係止を解きつつプラグハウ
ジング20をベースハウジング10から引き抜けばよ
い。
【0032】従って、この第2実施形態では、FPC
(B)の半嵌合、操作忘れ、及びプラグハウジング20
のベースハウジング10への傾斜嵌合が起きず、コネク
タの接続不良を防止できること、ロック機構30’を1
箇所として構造を簡単にできること、表部材21及び裏
部材22でFPC先端を保護できること、係止部の構成
を簡単にしてコスト低減及び作業効率を向上できること
など、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることが
できる。すなわち、ロック機構の符号を30’に変更す
ることを前提にして、第1実施形態についての段落番号
0024〜0026の記述をそのまま引用して第2実施
形態の作用及び効果とする。
【0033】加えて、第2実施形態では、ヒンジ部材2
7を介して表部材21及び裏部材22を一連に連結した
ので、プラグハウジング20を1部品としてコネクタの
部品点数を減らすことができ、管理工数の低減に寄与で
きると共に、製造工程では例えば射出成形等により一体
成形するにも便宜であり、製造効率がよい。
【0034】図10及び図11は第3の実施形態を示
す。この第3実施形態は、上記第1実施形態に較べてロ
ック機構の構成が異なり、それ以外の構成は実質的に同
一である。従って、第1実施形態の部材と同一機能を発
揮する部材には同一符号を付すと共に、参照図面を図1
から図10へ変更することを前提にして段落番号001
6〜0020の記述をそのまま第3実施形態の説明とし
て引用する(図2〜図5に対応する図面は省略する)。
【0035】その上で、第3実施形態のロック機構につ
いて説明する。第1実施形態ではロックレバー13及び
突起23によりロック機構30を構成したが、図10に
示すように、第3実施形態では、これに代えて、プラグ
ハウジング20の支持部24に嵌合突起26を、そして
ベースハウジング10に上記嵌合突起26が嵌合できる
嵌合穴14を形成し、この嵌合突起26及び嵌合穴14
により、FPC(B)の接触部bとコンタクト接触部1
2aが圧接する位置でプラグハウジング20をベースハ
ウジング10に係止するロック機構30”を構成してい
る。この嵌合突起26及び嵌合穴14も、それぞれ支持
部24及びベースハウジング10におけるFPC幅方向
のほぼ中央に対応する一箇所にのみ設けられている。
【0036】また、表部材21及び裏部材22の結合構
造は、表部材21及び裏部材22に設けられた結合部同
士を嵌合して行うものであり、第1実施形態の構造と同
様である。
【0037】第3実施形態のFPC接続用コネクタの使
用方法を説明する。まず、コンタクト12・・のソルダ
ーテールをプリント基板等Pのスルーホールに嵌入して
半田づけするなどして、ベースハウジング10をプリン
ト基板等Pに実装する。一方、プラグハウジング20の
裏部材22にFPC(B)を当てがい、ピン24をFP
C(B)の貫通孔に貫通させてから、表部材21及び裏
部材22を重ね、結合部22aを結合部21aに係止し
て表部材21及び裏部材22を結合することにより、プ
ラグハウジング20をFPC(B)に装着する。そし
て、プラグハウジング20の支持部25をFPC(B)
と共にベースハウジング10のコンタクト12・・と開
溝部内壁11aとの間に、コンタクト12・・の弾性復
元力に抗して嵌合し、FPC(B)の接触部bがコンタ
クト接触部12aに圧接する位置にくると、ロック機構
30”の嵌合突起26が開溝部内壁11aを乗り越えて
嵌合穴14に嵌合し、プラグハウジング20がベースハ
ウジング10に係止され、これでFPC(B)をプリン
ト基板等Pに接続する作業が完了する(図11の(a)
から(b)を経て(c)に至る状態)。なお、ロック機
構30’を解除するには、嵌合突起26を手で操作して
嵌合穴14への嵌合を解きつつプラグハウジング20を
ベースハウジング10から引き抜けばよい。
【0038】従って、この第3実施形態では、FPC
(B)の半嵌合、操作忘れ、及びプラグハウジング20
のベースハウジング10への傾斜嵌合が起きず、コネク
タの接続不良を防止できること、ロック機構30”を1
箇所として構造を簡単にできること、表部材21及び裏
部材22でFPC先端を保護できること、係止部の構成
を簡単にしてコスト低減及び作業効率を向上できること
など、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることが
できる。すなわち、ロック機構の符号を30”に変更す
ることを前提にして、第1実施形態についての段落番号
0024〜0026の記述をそのまま引用して第3実施
形態の作用及び効果とする。
【0039】加えて、第3実施形態では、第1実施形態
又は第2実施形態に比してロックレバー13、23’及
び突起23、13’がない分、コネクタの幅(図10の
左右方向寸法)が薄くなり、コネクタがコンパクトにな
って実装面積を小さくすることができる。
【0040】本発明は上記実施形態により限定されるも
のではない。例えば係止部はFPC(B)を貫通するピ
ン24に限定されるものではなく、FPC(B)を係止
するものであればよく、また摩擦力によりFPC(B)
を保持するものであってもよい。その場合にはFPC
(B)に貫通孔を設けなくてもよい。また、本発明は係
止部を表部材及び裏部材のうち、いずれか一方又は双方
に設ける実施形態を含む。さらに、ロック機構は、コネ
クタ各部材におけるFPCの幅方向ほぼ中央に対応する
一箇所にのみ設けることが構造を簡単化する上で望まし
いが、本発明はロック機構をコネクタ各部材における二
箇所以上に設けた実施形態を含む。また、表部材及び裏
部材はヒンジ部材で連結せずに、別部品としてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のFPC
接続用コネクタによれば、ハウジングを、プリント基板
等に実装するベースハウジングとFPCを保持するプラ
グハウジングとに二分割し、これら剛体同士を嵌合させ
ることにより、FPCの挿入感を出してFPCの半嵌合
を防止できると共に、嵌合を1アクションの操作で行え
るようにして操作忘れをなくすことができ、またFPC
とプラグハウジングとの間のずれ等をなくしてプラグハ
ウジングを傾きなくベースハウジングに嵌合することが
できる。そのため、コネクタの接続不良を確実に防止す
ることができる。また、プラグハウジングが幅方向に傾
くことなくベースハウジングに嵌合するから、ロック機
構は一箇所に設ければ充分であり、そうしたときには構
造を簡単にすることができる。さらに、プラグハウジン
グの表部材及び裏部材でFPC先端付近が囲われるの
で、この先端付近が損傷しないように保護することがで
きる。
【0042】請求項2のようにすれば、簡単な構成でF
PCをプラグハウジングに係止することができ、コスト
低減を図りながらコネクタによる接続作業の効率を向上
させることができる。
【0043】請求項3のようにすれば、コネクタの部品
点数を減らすことができ、管理工数を低減できると共
に、製造工程では例えば射出成形等により一体成形する
のに便宜であり、製造効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のFPC接続用コネクタを縦に断
面して示す右側面図である。
【図2】第1実施形態のベースハウジング及びプラグハ
ウジングを示す正面図である。
【図3】第1実施形態のベースハウジングの平面図であ
る。
【図4】第1実施形態のプラグハウジングを構成する表
部材及び裏部材を、一部を断面して示す平面図である。
【図5】第1実施形態のFPC接続用コネクタの使用方
法を示す断面図であり、(a)は嵌合開始状態、(b)
はロック機構の作動開始状態、(c)は嵌合完了状態を
示す。
【図6】第2実施形態のFPC接続用コネクタを縦に断
面して示す左側面図である。
【図7】第2実施形態のベースハウジング及びプラグハ
ウジングを示す正面図である。
【図8】第2実施形態のプラグハウジングをヒンジ部材
を介して展開して示す図である。
【図9】第2実施形態のFPC接続用コネクタの使用方
法を示す断面図であり、(a)は嵌合開始状態、(b)
はロック機構の作動開始状態、(c)は嵌合完了状態を
示す。
【図10】第3実施形態のFPC接続用コネクタを縦に
断面して示す側面図である。
【図11】第3実施形態のFPC接続用コネクタの使用
方法を示す断面図であり、(a)は嵌合開始状態、
(b)はロック機構の作動開始状態、(c)は嵌合完了
状態を示す。
【図12】従来のコネクタを示し、(a)は縦断側面
図、(b)は正面図である。
【図13】従来のスライダ付きコネクタを示し、(a)
は縦断側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
P プリント基板等 B FPC b 接触部 10 ベースハウジング 11 開溝部 11a 内壁 12 コンタクト 20 プラグハウジング 21 表部材 22 裏部材 24 ピン(係止部) 25 支持部 30 ロック部材 30’ ロック部材 30” ロック部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FPCをプリント基板等に接続するため
    のコネクタであって、プリント基板等に実装されるベー
    スハウジングと、FPCに装着されるプラグハウジング
    とを備え、上記ベースハウジングには開溝部が形成さ
    れ、この開溝部にはコンタクトが溝幅方向に弾性変形で
    きるように内設されており、上記プラグハウジングは、
    FPCの表面側及び裏面側にそれぞれ配置され且つ互い
    に結合される表部材及び裏部材を備え、少なくとも一方
    の部材にはFPCを係止する係止部が設けられていると
    共に、上記裏部材にはFPCの先端裏面に当接する支持
    部が設けられ、この支持部がFPCと共にベースハウジ
    ングのコンタクトと開溝部内壁との間に、コンタクトの
    弾性復元力に抗して嵌合できるように構成されており、
    さらにFPCの導体がコンタクトに圧接する位置でプラ
    グハウジングをベースハウジングに係止するロック機構
    が設けられていることを特徴とするFPC接続用コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 係止部が、表部材又は裏部材のうち一方
    の部材において他方の部材に向けて突設されたピンによ
    り構成されている請求項1記載のFPC接続用コネク
    タ。
  3. 【請求項3】 表部材及び裏部材が、ヒンジ部材を介し
    て一連に連結されている請求項1又は2に記載のFPC
    接続用コネクタ。
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