JPWO2002078710A1 - 過活動膀胱治療剤 - Google Patents

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Abstract

式(I)[式中、R1は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル基等を表し、X1−X2−X3はCR5=CR6−CR7=CR8、CR5=CR6−S等、を表し、Yは−CH2S−、SOCH2等を表し、R2は水素原子等を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤を提供する。

Description

技術分野
本発明は、過活動膀胱治療剤に関する。
背景技術
過活動膀胱は、尿意切迫感、頻尿などの症状を呈している患者に認められる病的状態である。過活動膀胱の患者では、切迫性尿失禁を併発している場合と切迫性尿失禁を併発していない場合がある。排尿は、末梢および中枢神経系を含む複雑な反射経路の生理的制御を受けている[ユーロロジー(Urology)、50巻、サプルメント6A号、36−52頁(1997年)]。尿意切迫感とは急激かつ強力な尿意を指し、切迫性尿失禁は尿意切迫感に関連する不随意な尿漏れを指す。
過活動膀胱に起因する症状である尿意切迫感および切迫性尿失禁を有する患者には、多くの場合、膀胱内圧測定において排尿筋の不随意(無抑制)収縮が認められ、この状態は排尿筋過活動と呼ばれる。この排尿筋過活動が、尿意切迫感ひいては切迫性尿失禁の要因と考えられ、尿意切迫感は頻尿の要因ともなる。この排尿筋過活動は、患者に神経障害が認められる場合には神経因性膀胱(排尿筋過反射)と呼ばれ、神経障害が認められない場合には不安定膀胱(排尿筋不安定症)と呼ばれる。不安定膀胱の要因は、潜在的神経因性膀胱もしくは膀胱平滑筋自体の障害のいずれか(またはその両方)であると考えられている。神経因性膀胱と関係する神経障害にはパーキンソン病、脳卒中、糖尿病、多発性硬化症、末梢性神経障害および脊髄損傷などがある。
尿失禁治療薬として、膀胱収縮間隔の延長作用を有する三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩が知られている(WO97/14672、WO98/46587)。しかし該化合物群が過活動膀胱を抑制することは知られていない。
発明の開示
本発明は、以下の(1)〜(27)に関する。
(1)式(I)
Figure 2002078710
[式中、Rは、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンを表し、
−X−Xは、CR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換の低級アルカノイルアミノまたはハロゲンを表す)、N(O)=CR−CR=CR(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義であり、mは0または1を表す)、CR=CR−N(O)=CR(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−CR=N(O)(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、O−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、S−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはO−CR=N(式中、Rは前記と同義である)を表し、
Yは−CHS−、−CHSO−、−CHSO−、−CHO−、−CH=CH−、−(CH−(式中、pは0〜2の整数を表す)、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノまたは置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(2)式(Ia)
Figure 2002078710
[式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、
は−CHSO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−であるときに、
2aは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基または式(II)
Figure 2002078710
(式中、nは0または1であり、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の環状アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたはトリフルオロメチルを表すか、RおよびRが隣接する炭素原子と一緒になって環状アルキルを形成してもよく、Qはヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノまたはハロゲンを表す)を表し、
が−OCH−であるときに、
2aは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルケニル、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基または式(II)
Figure 2002078710
(式中、n、R、RおよびQはそれぞれ前記と同義である)を表す]である三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(3)Yが−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−である(2)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(4)Yが−OCH−である(2)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(5)Rが水素原子、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンである(2)〜(4)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(6)Rが水素原子である(2)〜(4)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(7)Yが−CHSO−、−SOCH−または−OCH−である(2)、(5)および(6)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(8)Yが−CHSO−または−SOCH−である(2)、(5)および(6)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(9)Yが−CHSO−である(2)、(5)および(6)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(10)X−X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(2)〜(9)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(11)X−X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(2)〜(9)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(12)R2aが式(II)
Figure 2002078710
(式中、n、R、RおよびQはそれぞれ前記と同義である)である(2)〜(11)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(13)nが0である(12)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(14)Rがメチルであり、Rがトリフルオロメチルであり、Qがヒドロキシである(13)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(15)Rが水素原子であり、Yが−CHSO−であり、X−X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)であり、Rが式(III)
Figure 2002078710
である(2)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(16)式(Ib)
Figure 2002078710
[式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、
は−CHO−、−CHS−、−CHSO−、−CH=CH−または−(CH−(式中、pは前記と同義である)を表し、R2bは式(III)
Figure 2002078710
を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(17)X−X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−CR=N(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(16)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(18)X−X−XがCR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(16)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(19)X−X−XがO−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(16)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(20)Yが−CHO−である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(21)Yが−(CH−(式中、pは前記と同義である)である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(22)pが0である(21)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(23)pが2である(21)項に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(24)Yが−CH=CH−である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(25)Yが−CHS−または−CHSO−である(16)〜(19)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
(26)過活動膀胱治療剤の製造のための、(1)〜(25)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の使用。
(27)(1)〜(25)項のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、過活動膀胱治療方法。
以下、式(I)で表される化合物を、化合物(I)という。他の式番号で表される化合物についても同様である。
式(I)の各基の定義において、低級アルキル、低級アルコキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノおよびジ(低級アルキル)置換アミノにおける低級アルキル部分としては、例えば直鎖または分岐している炭素数1〜8の低級アルキル、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、ヘプチル、オクチルなどが挙げられる。ジ(低級アルキル)置換アミノにおける2つの低級アルキル部分は、同一でも異なっていてもよい。
低級アルカノイルアミノにおける低級アルカノイル部分としては、例えば炭素数1〜6の低級アルカノイル、より具体的にはホルミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、2,2−ジメチルプロパノイル、ヘキサノイルなどが挙げられる。
低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分岐している炭素数2〜6の低級アルケニル、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、メタクリル、1−ブテニル、クロチル、ペンテニル、ヘキセニルなどが挙げられる。
アリールおよびアリールアミノのアリール部分としては、例えば炭素数6〜14のアリール、より具体的にはフェニル、ナフチル、アントラニルなどが挙げられる。
ヘテロアリールとしては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5または6員の単環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族複素環基などが挙げられ、より具体的にはピリジル、フリル、チエニル、キノリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソキノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニルなどが挙げられる。
アラルキルアミノのアラルキル部分としては、例えば炭素数7〜12のアラルキル、より具体的にはベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどが挙げられる。
脂環式複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む3〜8員の単環性脂環式複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂環式複素環基などが挙げられ、より具体的にはテトラヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジニル、パーヒドロアゼピニル、パーヒドロアゾシニル、モルホリノ、モルホリニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ピペラジニル、ホモピペリジノ、ホモピペラジニル、ジオキソラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、インドリニル、イソインドリニル、ピロリニル、ピロリドニル、ピペリドニル、パーヒドロアゼピノニル、チアゾリドニル、オキサゾリドニル、スクシンイミド、フタルイミド、グルタルイミド、マレイミド、ヒダントイニル、チアゾリジンジオニル、オキサゾリジンジオニル、テトラヒドロチエニル、クロマニル、ピペコリニルなどが挙げられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルカノイルアミノおよび置換低級アルケニルにおける置換基としては、例えば同一または異なって、置換数1〜置換可能な数の(好ましくは1〜6の、より好ましくは1〜4の)、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、カルボキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシ、環状アルキル、置換環状アルキル(該置換環状アルキルの置換基としては同一または異なって置換数1〜3のヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる)、アリール、置換アリール(該置換アリールの置換基は、後記の置換アリールの置換基と同義である)、アラルキル、置換アラルキル(該置換アラルキルの置換基は、後記の置換アラルキルの置換基と同義である)、置換低級アルコキシ[該置換低級アルコキシの置換基としては同一または異なって置換数1〜3のヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられる]などが挙げられる。但し、上記において置換低級アルキル上に環状アルキルがスピロ結合していてもよい。ここで、ハロゲンは前記と同義であり、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義であり、アリールは前記と同義である。環状アルキルとしては炭素数3〜8の、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられる。アラルキルとしては炭素数7〜12の、例えばベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどが挙げられる。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキルアミノおよび置換アリールアミノの置換基としては、例えば同一または異なって、置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲンなどが挙げられ、低級アルキルおよびハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
置換脂環式複素環基における置換基としては、例えば同一または異なって、置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンなどが挙げられ、低級アルキルおよびハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
式(Ia)および式(Ib)の定義において、低級アルキル、低級アルコキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノおよびジ(低級アルキル)置換アミノにおける低級アルキル部分としては、例えば直鎖または分岐している炭素数1〜6の低級アルキル、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピルなどが挙げられる。ジ(低級アルキル)置換アミノにおける2つの低級アルキル部分は、同一でも異なっていてもよい。
ハロゲン、低級アルケニル、アリールおよびアリールアミノのアリール部分、ヘテロアリール、アラルキルおよびアラルキルアミノのアラルキル部分、脂環式複素環基並びに環状アルキルは、それぞれ式(I)の各基の定義中の、または式(I)の各基の定義における置換基の定義中のハロゲン、低級アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、脂環式複素環基および環状アルキルと同義である。
置換低級アルキル、置換低級アルコキシ、モノ(置換低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換低級アルキル)置換アミノ、置換低級アルケニル、および置換環状アルキルにおける置換基としては、例えば同一または異なって、置換数1〜3の、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、カルボキシ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、低級アルコキシなどが挙げられ、ハロゲンは前記と同義であり、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノおよび低級アルコキシにおける低級アルキル部分は、前記低級アルキルと同義である。
置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アラルキル、置換アラルキルアミノおよび置換アリールアミノの置換基としては、例えば同一または異なって、置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲンなどが挙げられ、低級アルキルおよびハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
置換脂環式複素環基における置換基としては、例えば同一または異なって、置換数1〜3の低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンなどが挙げられ、低級アルキルおよびハロゲンはそれぞれ前記と同義である。
化合物(I)、化合物(Ia)および化合物(Ib)の薬理学的に許容される塩としては、例えば薬理学的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩などが挙げられる。酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、グリオキシル酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、乳酸塩などの有機酸塩が挙げられ、金属塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩などが挙げられ、アンモニウム塩としては、アンモニウム、テトラメチルアンモニウムなどの塩が挙げられ、有機アミン付加塩としては、モルホリン、ピペリジンなどの付加塩が挙げられ、アミノ酸付加塩としては、グリシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジンなどの付加塩が挙げられる。
本発明で用いられる三環式化合物は、前記刊行物に開示された方法、またはそれらに準じて製造することができ、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィーなどに付して単離・精製することができる。
本発明で用いられる三環式化合物の塩を取得したいとき、当該三環式化合物が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよく、また、遊離塩基の形で得られる場合には、当該遊離塩基を適当な溶媒に溶解または懸濁し、酸または塩基を加えて塩を形成させればよい。
なお、本発明で用いられる三環式化合物の中には光学異性体が存在し得るものもあるが、全ての可能な立体異性体およびそれらの混合物も、本発明の治療剤の有効成分として用いることができる。
また、本発明で用いられる三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これら付加物も本発明の治療剤の有効成分として用いることができる。
化合物(I)の具体例を以下に示す。
Figure 2002078710
なお、化合物1はWO98/46587中の化合物(1−25)と同一化合物、化合物2はWO98/46587中の化合物(1−24)と同一化合物、化合物4はWO97/14672中の化合物7と同一化合物、化合物6はWO98/46587中の化合物(1−33)と同一化合物である。また、化合物3および化合物5はWO97/14672またはWO98/46587に記載の方法に準じて製造することができる。
次に、化合物(I)の代表的化合物の薬理作用を試験例により説明する。
試験例1:神経因性膀胱の抑制作用
実験は、チェン(Cheng)らの方法[ブレイン・リサーチ(Brain Res.)、678巻、40−48頁(1995年)]に準じて行った。
実験には、雌性SD系ラット8−10週令(日本エスエルシー供給)を使用した。ラットは室温19〜25℃、湿度30〜70%、一日12時間照明(午前7時〜午後7時)の飼育室にて、金属ケージに5−7匹ずつ収容し、市販の固形飼料と水を自由に摂取させて飼育した。
ラットに脊髄損傷手術を行った。ラットをジエチルエーテルで麻酔し、背側胸髄部分の皮膚を切開した。第7−8胸椎部分の椎弓を切除した。直視下に第7−8胸髄付近を5mm程度切除し、止血のため切除部分の創腔に酸化セルロースを充填した。切開部分を手術用絹糸で縫合した。脊髄損傷手術後、完全に自律排尿が認められるまで、1日2回(8−9時および18−19時の間)、手圧排尿を約3週間行った。また、抗生物質アンピシリン(ampicillin、シグマ社製;150mg/kg)の筋肉内投与を1日1〜2回、約2週間行った。
脊髄手術後4〜5週間経過したラットに膀胱カテーテル手術を施した。ジエチルエーテル麻酔下に、腹部正中を切開して膀胱を露出した。組織を傷つけないよう、先端を鈍化させたポリエチレンチューブ(PE−50;日本ベクトンディッキンソン)に生理食塩液(大塚製薬)を満たし、膀胱頂部より挿入した。この膀胱カテーテルを手術用絹糸で固定、留置した。また、他端は皮下を通して背頸部より導出して栓を取り付け、皮膚に手術用糸で固定した。
膀胱カテーテル手術4〜6日後にシストメトリー試験を行った。ラットをボールマンケージ(夏目製作所)に入れ、膀胱カテーテルに三方活栓を連結し、一方は圧トランスデューサー(日本光電)に連結し、他方は生理食塩液注入用にインフュージョンポンプ(ハーバード・アパラタス)にセットした50mL注射筒(テルモ)に連結した。圧トランスデューサーからの膀胱内圧信号を、接続したひずみ圧力アンプ(AP−601G;日本光電)にて増幅し、これを収納したポリグラフシステム(RMP−6008;日本光電)を介してサーマルアレイレコーダー(RTA−1200;日本光電)上に記録した。測定準備終了60〜90分後、室温の生理食塩液を10mL/時間の流速で膀胱内に30分間持続注入し、排尿収縮が発現するのを確認した。30分後に再び30分間の生理食塩液注入を行い、膀胱内圧を測定し薬物投与前値とした。化合物1〜6は0.5w/v%メチルセルロース水溶液で1mg/mLとなるように懸濁させた。この懸濁液を0.5w/v%メチルセルロース水溶液でさらに希釈し、目的濃度の投与用懸濁液または溶液を調製し、1mL/kgの容量で経口投与した。投与後1、3、5時間を溶媒または薬物投与後の測定時点とし、各時点の前後15分間(薬物投与後45〜75分、165〜195分、285〜315分)に生理食塩液の膀胱内注入を行った。
排尿機能の指標として排尿収縮を、神経因性膀胱の指標として排尿前収縮を測定した。各30分間の測定期間に観察されるすべての排尿収縮高の平均、各排尿収縮間に発現する最大排尿前収縮の収縮高の平均をそれぞれ、各時点の排尿収縮および排尿前収縮の大きさとした。なお、両収縮値については、チャート紙に記録された膀胱内圧波形からコンピューター(PC−9801NS/R;NEC社製)で制御したデジタイザー(KD3220;グラフテック社)で読み取り、Lotus 1−2−3 R2.5J(ロータス社製)上でWJ2形式ファイルとして保存した。WJ2形式ファイルをExcel for Windows version 7.0(マイクロソフト社製)に取り込んだ。排尿前収縮および排尿収縮の大きさを、薬物投与前の値を100としたときの相対値に換算し、群毎に平均±標準誤差を求めた。
結果については、第1表に溶媒または薬物投与後の排尿前収縮の値(%)を、第2表に排尿収縮の値(%)を示す。
Figure 2002078710
Figure 2002078710
Figure 2002078710
Figure 2002078710
試験例1の結果によれば、化合物1〜6は脊髄損傷ラットの排尿前収縮(排尿筋過活動)を抑制したが、排尿収縮には影響が認められなかった。
試験例2:不安定膀胱抑制作用
実験はマルムグレン(Malmgren)らの方法[ジャーナル・オブ・ユーロロジー(J.Urol.)、142巻、1134−1138頁(1989年)]に準じて行った。
実験には、雌性SD系ラット8−10週令(日本エスエルシー供給)を使用した。ラットは室温19〜25℃、湿度30〜70%、一日12時間照明(午前7時〜午後7時)の飼育室にて、金属ケージに5−7匹ずつ収容し、市販の固形飼料と水を自由に摂取させて飼育した。
ラットに尿道狭窄手術を行った。ラットをペントバルビタール・ナトリウム(大日本製薬)50mg/kg腹腔内投与で麻酔し、下腹部部分の皮膚および筋肉を正中切開した。尿道口から、ポリエチレンチューブ(PE−20;日本ベクトンディッキンソン)を膀胱頸部まで挿入した。尿道基部を剥離して二重結紮した後、ポリエチレンチューブを引き抜くことにより、尿道を部分狭窄した。切開部分を手術用絹糸で縫合した。抗生物質アンピシリン(ampicillin、シグマ社製;150mg/kg)の筋肉内投与を行った。
尿道狭窄手術後6週間経過し、膀胱が肥大したラットに膀胱カテーテル手術を施した。ペントバルビタール・ナトリウム麻酔下に、腹部正中を切開して膀胱を露出した。組織を傷つけないよう、先端を鈍化させたポリエチレンチューブ(PE−50;日本ベクトンディッキンソン)に生理食塩液(大塚製薬)を満たし、膀胱頂部より挿入した。この膀胱カテーテルを手術用絹糸で固定、留置した。また、他端は皮下を通して背頸部より導出して栓を取り付け、皮膚に手術用糸で固定した。
膀胱カテーテル手術4〜6日後にシストメトリー試験を行った。ラットをボールマンケージ(夏目製作所)に入れ、膀胱カテーテルに三方活栓を連結し、一方は圧トランスデューサー(日本光電)に連結し、他方は生理食塩液注入用にインフュージョンポンプ(ハーバード・アパラタス)にセットした50mL注射筒(テルモ)に連結した。圧トランスデューサーからの膀胱内圧信号を、接続したひずみ圧力アンプ(AP−601G;日本光電)にて増幅し、これを収納したポリグラフシステム(RMP−6008;日本光電)を介してサーマルアレイレコーダー(RTA−1200;日本光電)上に記録した。測定準備終了60〜90分後、室温の生理食塩液を10mL/時間の流速で膀胱内に実験終了まで持続注入し、排尿収縮および排尿前収縮が発現するのを確認した。生理食塩液注入開始3時間後から30分間のチャートを薬物投与前値とした。化合物1〜3は0.5w/v%メチルセルロース水溶液で1mg/mLとなるように懸濁させた。この懸濁液を0.5w/v%メチルセルロース水溶液でさらに希釈し、目的濃度の投与用懸濁液または溶液を調製した。1mL/kgの容量で経口投与した。投与後1、3、5時間を溶媒または薬物投与後の測定時点とし、各時点の前後15分間(薬物投与後45〜75分、165〜195分、285〜315分)を測定期間とした。
排尿機能の指標として排尿収縮を、不安定膀胱の指標として排尿前収縮を測定した。各30分間の測定期間に観察されるすべての排尿収縮高の平均、各排尿収縮間に発現する最大排尿前収縮の収縮高の平均をそれぞれ、各時点の排尿収縮および排尿前収縮の大きさとした。なお、両収縮値については、チャート紙に記録された膀胱内圧波形からコンピューター(PC−9801NS/R;NEC社製)で制御したデジタイザー(KD3220;グラフテック社)で読み取り、Lotus 1−2−3 R2.5J(ロータス社製)上でWJ2形式ファイルとして保存した。WJ2形式ファイルをExcel for Windows version 7.0(マイクロソフト社製)に取り込んだ。排尿前収縮および排尿収縮の大きさを、薬物投与前の値を100としたときの相対値に換算し、群毎に平均±標準誤差を求めた。
結果については、第3表に溶媒または薬物投与後の排尿前収縮の値(%)を、第4表に排尿収縮の値(%)を示す。
Figure 2002078710
Figure 2002078710
試験結果によれば、化合物1〜3は、膀胱肥大ラットの排尿前収縮を抑制した。このとき、排尿収縮には影響が認められなかった。
試験例1および試験例2において、化合物(I)は排尿時の収縮である排尿収縮には影響を与えなかった(排尿作用には影響なし)が、排尿時以外の不規則な収縮である排尿前収縮を抑制した。化合物(I)は、排尿前収縮を抑制(排尿筋過活動を抑制)し、過活動膀胱治療剤として有用であることが示され、化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、過活動膀胱の治療剤として有用であると考えられる。
試験例3:急性毒性試験
雄性dd系マウス(体重20±1g)を1群3匹用い、試験化合物を経口または腹腔内投与した。投与後7日目の死亡状況を観察し、最小致死量(MLD)値を求めた。
その結果、化合物1のMLDは、経口投与で>1000mg/kgであった。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩はそのままあるいは各種の製薬形態で使用することができる。本発明の製薬組成物は、活性成分として、有効な量の化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される担体と均一に混合して製造できる。これらの製薬組成物は、例えば経口または非経口(静脈内を含む)などの投与に対して適する単位服用形態にあることが望ましい。
経口服用形態にある組成物の調製においては、何らかの有用な薬理学的に許容される担体が使用できる。例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調製物は、水、シュークロース、ソルビトール、フラクトースなどの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。カプセル剤、錠剤、散剤および顆粒剤などは、ラクトース、グルコース、シュークロース、マンニトールなどの賦形剤、でん粉、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸エステルなどの表面活性剤、グリセリンなどの可塑剤などを用いて製造できる。錠剤およびカプセル剤は、投与が容易であるという理由で、最も有用な単位経口投与剤である。錠剤やカプセル剤を製造する際には固体の製薬担体が用いられる。
また、注射剤は、例えば蒸留水、塩溶液、グルコース溶液または塩水とグルコース溶液の混合物からなる担体を用いて調製することができる。この際、常法に従い適当な助剤を用いて、溶液、懸濁液または分散液として調製される。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、上記製薬形態で経口的にまたは注射剤などとして非経口的に投与することができ、その有効用量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、症状などにより異なるが、1〜900mg/60kg/日、好ましくは1〜200mg/60kg/日が適当である。
以下に、実施例によって本発明の態様を説明する。
発明を実施するための最良の形態
実施例1: 錠剤
常法により、次の組成からなる錠剤を調製した。
化合物1の250g、マンニトール1598.5g、でん粉グリコール酸ナトリウム100g、軽質無水ケイ酸10g、ステアリン酸マグネシウム40gおよび黄色三二酸化鉄1.5gを常法により混合した。この混合物を用い、径8mmの杵を有する打錠機(菊水社製Purepress Correct−12型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分25mgを含有する)を得た。
処方を第5表に示す。
Figure 2002078710
実施例2: カプセル剤
常法により、次の組成からなるカプセル剤を調製した。
化合物1の500g、ラクトース300g、軽質無水ケイ酸100gおよびラウリル硫酸ナトリウム100gを常法により混合した。この混合物をカプセル充填機(Zanasi社製、LZ−64型)により、ハードカプセル1号(1カプセルあたり100mg容量)に充填し、カプセル剤(1カプセルあたり活性成分50mgを含有する)を得た。
処方を第6表に示す。
Figure 2002078710
実施例3: 注射剤
常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。
化合物1の1gを精製ダイズ油100gに溶解させ、精製卵黄レシチン12gおよび注射用グリセリン25gを加える。この混合物を常法により注射用蒸留水で1000mlとして練合・乳化する。得られた分散液を0.2μmのディスポーザブル型メンブランフィルターを用いて無菌濾過後、ガラスバイアルに2mlずつ無菌的に充填して、注射剤(1バイアルあたり活性成分2mgを含有する)を得る。
処方を第7表に示す。
Figure 2002078710
産業上の利用可能性
本発明により、三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する過活動膀胱治療剤が提供される。

Claims (27)

  1. 式(I)
    Figure 2002078710
    [式中、Rは、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンを表し、
    −X−Xは、CR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)置換アミノ、ジ(低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換の低級アルカノイルアミノまたはハロゲンを表す)、N(O)=CR−CR=CR(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義であり、mは0または1を表す)、CR=CR−N(O)=CR(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−CR=N(O)(式中、R、R、Rおよびmはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、CR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、O−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)、S−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはO−CR=N(式中、Rは前記と同義である)を表し、
    Yは−CHS−、−CHSO−、−CHSO−、−CHO−、−CH=CH−、−(CH−(式中、pは0〜2の整数を表す)、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
    は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノまたは置換もしくは非置換の脂環式複素環基を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  2. 式(Ia)
    Figure 2002078710
    [式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、
    は−CHSO−、−SCH−、−SOCH−、−SOCH−または−OCH−を表し、
    が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−であるときに、
    2aは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基または式(II)
    Figure 2002078710
    (式中、nは0または1であり、RおよびRは、同一または異なって水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の環状アルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のアラルキルまたはトリフルオロメチルを表すか、RおよびRが隣接する炭素原子と一緒になって環状アルキルを形成してもよく、Qはヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノまたはハロゲンを表す)を表し、
    が−OCH−であるときに、
    2aは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルケニル、トリフルオロメチル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、アミノ、モノ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、ジ(置換もしくは非置換の低級アルキル)置換アミノ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルアミノ、置換もしくは非置換のアリールアミノ、置換もしくは非置換の脂環式複素環基または式(II)
    Figure 2002078710
    (式中、n、R、RおよびQはそれぞれ前記と同義である)を表す]である三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  3. が−CHSO−、−SCH−、−SOCH−または−SOCH−である請求の範囲2に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  4. が−OCH−である請求の範囲2に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  5. が水素原子、置換もしくは非置換の低級アルコキシまたはハロゲンである請求の範囲2〜4のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  6. が水素原子である請求の範囲2〜4のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  7. が−CHSO−、−SOCH−または−OCH−である請求の範囲2、5および6のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  8. が−CHSO−または−SOCH−である請求の範囲2、5および6のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  9. が−CHSO−である請求の範囲2、5および6のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  10. −X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜9のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  11. −X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜9のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  12. 2aが式(II)
    Figure 2002078710
    (式中、n、R、RおよびQはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲2〜11のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  13. nが0である請求の範囲12に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  14. がメチルであり、Rがトリフルオロメチルであり、Qがヒドロキシである請求の範囲13に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  15. が水素原子であり、Yが−CHSO−であり、X−X−XがS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)であり、Rが式(III)
    Figure 2002078710
    である請求の範囲2に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  16. 式(Ib)
    Figure 2002078710
    [式中、RおよびX−X−Xはそれぞれ前記と同義であり、
    は−CHO−、−CHS−、−CHSO−、−CH=CH−または−(CH−(式中、pは前記と同義である)を表し、R2bは式(III)
    Figure 2002078710
    を表す]で表される三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  17. −X−XがCR=CR−CR=CR(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−CR=N(式中、R、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  18. −X−XがCR=CR−O(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはCR=CR−S(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  19. −X−XがO−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)またはS−CR=CR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求の範囲16に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  20. が−CHO−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  21. が−(CH−(式中、pは前記と同義である)である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  22. pが0である請求の範囲21に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  23. pが2である請求の範囲21に記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  24. が−CH=CH−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  25. が−CHS−または−CHSO−である請求の範囲16〜19のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする過活動膀胱治療剤。
  26. 過活動膀胱治療剤の製造のための、請求の範囲1〜25のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の使用。
  27. 請求の範囲1〜25のいずれかに記載の三環式化合物またはその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を含む、過活動膀胱治療方法。
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