JPWO2002056513A1 - パスエラー監視方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、伝送情報のオーバーヘッド内の第1所定バイトに挿入した誤り検出符号を用いて同期網の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法において、送信側で伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号を伝送情報のオーバーヘッド内の前記第1所定バイトとは異なる第2所定バイトに挿入して送信し、受信側で受信した伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号と受信した伝送情報の第2所定バイトとを比較して送受信間の通信パスのエラーを監視するよう構成することで、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認でき、冗長通信路部分より前で発生したエラーにより無用な冗長通信路の切替を防止できる。
Description
技術分野
本発明は、パスエラー監視方法及びその装置に関し、通信路におけるエラーを適切に監視するパスエラー監視方法及びその装置に関する。
背景技術
通信の重要性が高くなるにつれ、品質の高い通信路が、安定的に提供されることへの要望が、強くなりつつある。そのため、通信路を冗長構成とするようなシステムが、一般的に採用され、また、通信路におけるエラーを適切に監視し、エラーを極力排除することが、重要になってきている。
近年、特に中継網においては、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)というインタフェースを用いることが同期網としては主流となっており、北米ではSONET(Synchronous Optical Network)として採用されている。SDHは、パス単位でのクロスコネクトや切り替えを行っている。
例えばSDHのSTM−1(Synchronous Transport Module Level 1)インタフェース(155Mbps)について図1に示す。STM−1インタフェースではAU(Admistrative Unit)4を一つ、またはAU3を3つ収容可能であり、図1ではAU3を3つ収容する場合について示している。VC3(Virtual Container 3)+FS(Fixed Staffbyte)にAUPTR(AUポインタ)を付加したものがAU3であり、3つのAU3はバイトインタリーブ多重される。なお、図中、SOH(Section OverHead)内の破線×印は未使用である。
図中、SOH内のH1,H2,H3バイトよりなるAUPTRは、個々のVC3+FSのフレーム、この場合はSOHに対する相対位相(位置)を示し、具体的にはPOH(Pass OverHead)のJ1バイトの位置が示される。また、POH内のB3バイトを用いて、パスのエラー監視を行っている。
図1の各VC3(+FS)は、送信側のパス終端点において、図2(A),(B)に梨地で示すような演算範囲で、BIP(Bit Interleaved Parity)を演算し、次フレームのPOHのB3バイトに、その演算結果を挿入する。なお、図2(A)はSDHのVC3の場合を示し、図2(B)はSONETのSTS−1の場合を示している。
受信側のパス終端点において、送信側と同様のBIP演算を行い、その演算結果と受信したB3バイトを比較して、パス単位での通信路のエラーを監視している。BIP演算は、図2(A),(B)の演算範囲をバイト(8ビット)単位に区切り、各バイトの最下位ビットb0の偶パリティ演算結果をB3バイトの最下位ビットb0に挿入する。他のビットb1〜b7についても、同様の処理を行う。また、あくまでB3バイトの挿入は、パス終端点の伝送装置のみであり、通信路の途中でパスのクロスコネクトや、切り替えを実施する伝送装置では、B3バイトの挿入は行わない。
伝送装置内の信号処理においては、2n(多くは8)ビットのパラレル処理を行う部位が多数存在する。このパラレル処理をしている部分で例えば短絡等により、あるビットを処理している部分が”0”または”1”固定となるような故障が発生した場合に、通常のBIP演算では検出できないという第1の問題があった。
また、図3に示すように伝送装置A,B,C,Dが接続されたネットワークにおいて、伝送装置B,C間は例えばBLSR(Bidirectional Line Switched Ring:光双方向リング切り替え方式)等の冗長通信路で構成されている。ここで、伝送装置A,Dにパス終端点が存在し、途中の伝送装置B,CはB3バイトをモニタし、パスエラー検出によるパス切替を行う。伝送装置A,B間でエラーが発生した場合は、本来伝送装置Cでパス切替を行っても復旧できないために切替は必要ないが、実際には伝送装置B,C間の冗長通信路の遅延差により、伝送装置Cでのパスエラー検出にタイムラグが生じ、現用の通信路で先にエラーを検出した場合、まだエラーを検出していない予備の通信路に切り替えるという不要なパス切替が発生してしまう。この不要なパス切替は必要がないにも拘わらず管理者にシステム不具合として通知されるという第2の問題があった。
発明の開示
本発明は、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認でき、通信途中のパラレル処理をしている部分で、”0”または”1”固定となるような故障が発生しても、その故障を検出することが可能となるパスエラー監視方法及びその装置の提供を総括的な目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、伝送情報のオーバーヘッド内の第1所定バイトに挿入した誤り検出符号を用いて同期網の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法において、送信側で伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号を伝送情報のオーバーヘッド内の前記第1所定バイトとは異なる第2所定バイトに挿入して送信し、受信側で受信した伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号と受信した伝送情報の第2所定バイトとを比較して送受信間の通信パスのエラーを監視するよう構成される。
このようなパスエラー監視方法によれば、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認でき、冗長通信路部分より前で発生したエラーにより無用な冗長通信路の切替を防止できる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明では、通信路途中の送信側では、通常のB3バイトを用いたBIP演算と同一(または異なる)演算範囲のBIP演算を行う演算回路と、それをPOH内のJ1バイト等のB3バイト以外の未使用バイトに挿入する挿入回路を具備し、通信途中の受信側では、送信側で新たに挿入された、J1バイト等の未使用バイトとBIP演算結果を照合する回路を具備することにより、第2の問題を解決できる。また、この時、挿入/チェックするBIP演算結果を、周期的に、そのまま(偶パリティ)/反転(奇パリティ)することにより、第1の問題点も解決できる。これらは、通信路途中の伝送装置間に限らず、例えば、同一伝送装置の入力部と出力部間に採用することにより、装置内エラーの監視も可能である。
以下、通常のB3バイトを用いたBIP演算と演算範囲が同一で、それを次フレームのPOHのJ1バイトに挿入する場合を例に、本発明の説明を行う。
図4は、本発明の送信側回路の第1実施例のブロック図を示す。図5は、送信側回路各部の信号タイミングチャートを示す。この送信側回路は図3における伝送装置Bに設けられる。図4において、ポインタ検出部(PTRDET)20では、8ビットパラレルに供給される図5(A)に示す送信パスデータからAUPTR(AUポインタ)を検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、J1検出/挿入部(J1DET/Ins.)22にパス警報情報と、図5(B)に示すJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部(B3DET/Ins.)24にパス警報情報と、図5(E)に示すB3バイトの位相情報を供給し、BIP演算部26に演算範囲情報を供給する。
J1検出/挿入部22は、J1バイト以外の送信パスデータを、そのままB3検出/挿入部24にスルーで供給する。J1検出/挿入部22はポインタ検出部20からの図5(B)に示す位相情報により、送信パスデータ中の図5(B)に示すJ1バイトを保持し、また、そのJ1バイトの位相にBIP演算部26からの図5(B)に示すBIP演算結果を挿入する。また、保持したJ1バイトと挿入したBIP演算結果の差分情報(図5(D))、具体的にはビット単位のEOR(イクスクルーシブオア)演算結果をB3検出/挿入部24に供給する。ただし、ポインタ検出部20部からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままB3検出/挿入部24にスルーで供給する。
B3検出/挿入部24では、B3バイト以外の送信パスデータは、そのままBIP演算部26と分配部(DIS)28にスルーで供給する。B3検出/挿入部24はポインタ検出部20からの図5(E)に示す位相情報により、図5(F)に示す送信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、このB3バイトにJ1検出/挿入部22からの図5(D)に示す差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、この図5(G)に示す差分を再度B3バイトに挿入して図5(H)に示す信号とする。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値を挿入したため、そのままでは受信側でB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようBIP演算値を挿入したJ1バイトの値に応じてB3バイトの値を決定するためである。ところで、B3検出/挿入部24は、ポインタ検出部20からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままBIP演算部26と分配部28にスルーで供給する。
BIP演算部26では、ポインタ検出部20からの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、図5(I)に示す演算結果をJ1検出/挿入部22に供給する。分配部28では、図5(H)に示す信号を、そのまま二分岐して通信路α、βに送出するだけである。
ここで、図6に、EOR演算の一例を示す。J1検出/挿入部22は、図6(A)に示すJ1バイトと、図6(B)に示すBIP演算結果とのEOR演算により図6(C)に示す1バイトの差分情報を得る。そして、B3検出/挿入部24は、図6(C)に示す差分情報と図6(D)に示すB3バイト保持データとのEOR演算により図6(C)に示す1バイトの差分を得て、再度B3バイトに挿入する。
図7は、本発明の受信側回路の第1実施例のブロック図を示す。図8は、受信側回路各部の信号タイミングチャートを示す。この受信側回路は図3における伝送装置Cに設けられる。図7において、ポインタ検出部30Aは、通信路αから8ビットパラレルに供給される図8(A)に示す受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部32Aに演算範囲情報を供給し、エラー検出部(ERRORDET)34Aにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部36Aにパス警報情報と図8(D)に示すJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部38Aにパス警報情報と図8(H)に示すB3バイトの位相情報を供給し、選択制御部(SELCONT)40にパス警報情報を供給する。
BIP演算部32Aは、ポインタ検出部30Aからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、図8(B)に示す演算結果をエラー検出部34Aに供給する。エラー検出部34Aは、BIP演算部32Aからの演算結果と、J1検出/挿入部36Aで抜き出され保持された受信パスデータ中の図8(F)に示すJ1バイトとを比較し、その比較結果である図8(C)に示すエラー有無を選択制御部40に供給する。
J1検出/挿入部36Aは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部38Aにスルーで供給する。J1検出/挿入部36Aはポインタ検出部30Aからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを図8(F)に示すように保持し、エラー検出部34Aに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に図8(E)に示す固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。これは送信側でBIP演算値が挿入されたJ1バイトを元の値に戻すための操作である。なお、装置全体を制御する回路から端子37を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。つまり、J1バイトの元の値が例えば16進表示の値「00」であれば、端子37から16進表示の値「00」が設定される。
また、J1検出/挿入部36Aは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、図8(G)に示すビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部38Aに供給する。ただし、ポインタ検出部30Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部38Aにスルーで供給する。
B3検出/挿入部38Aでは、B3バイト以外の受信パスデータをそのままパス切替部(SEL)にスルーで供給する。B3検出/挿入部38Aは、ポインタ検出部30Aからの図8(H)に示す位相情報により、受信パスデータ中の図8(H)に示すB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Aからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、この図8(J)に示す差分を再度B3バイトに挿入して図8(K)に示す信号とする。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値が挿入されていたため、そのままではB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようするためである。ところで、B3検出/挿入部38Aは、ポインタ検出部30Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部42にスルーで供給する。
また、ポインタ検出部30Bは、通信路βから8ビットパラレルに供給される図8(A)に示す受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部32Bに演算範囲情報を供給し、エラー検出部(ERRORDET)34Bにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部36Bにパス警報情報と図8(D)に示すJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部38Bにパス警報情報と図8(H)に示すB3バイトの位相情報を供給し、選択制御部(SELCONT)40にパス警報情報を供給する。
BIP演算部32Bは、ポインタ検出部30Bからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、図8(B)に示す演算結果をエラー検出部34Bに供給する。エラー検出部34Bは、BIP演算部32Bからの演算結果と、J1検出/挿入部36Bで抜き出され保持された受信パスデータ中の図8(F)に示すJ1バイトとを比較し、その比較結果である図8(C)に示すエラー有無を選択制御部40に供給する。
J1検出/挿入部36Bは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部38Bにスルーで供給する。J1検出/挿入部36Bはポインタ検出部30Bからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを図8(F)に示すように保持し、エラー検出部34Bに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に図8(E)に示す固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。なお、装置全体を制御する回路から端子37を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。
また、J1検出/挿入部36Bは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、図8(G)に示すビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部38Bに供給する。ただし、ポインタ検出部30Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部38Bにスルーで供給する。
B3検出/挿入部38Bでは、B3バイト以外の受信パスデータをそのままパス切替部(SEL)42にスルーで供給する。B3検出/挿入部38Bは、ポインタ検出部30Bからの図8(H)に示す位相情報により、受信パスデータ中の図8(H)に示すB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Bからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、この図8(J)に示す差分を再度B3バイトに挿入して図8(K)に示す信号とする。ただし、ポインタ検出部30Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部42にスルーで供給する。
パス切替部42は、選択制御部40からの切替情報をもとに、パス切替を行う。選択制御部40はポインタ検出部30A,30Bからのパス警報情報と、エラー検出部34A,34Bからのエラー有無情報をもとに、パス切替情報を生成して選択制御部40に供給する。図9は、選択制御部40によるパス選択制御例を示す。同図中、αは通信路α側の選択を表し、βは通信路β側の選択を表し、Hは既選択系の保持を表している。
このように、J1バイトを用いて隣接伝送装置間のエラー検出が可能であるため、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認可能となり、冗長通信路部分より前で発生したエラーにより無用な冗長通信路の切替を防止することが可能となる。
なお、上記の実施例では、BIP演算結果をそのままJ1バイトに挿入するものとして説明したが、送信側回路のJ1検出/挿入部22で、BIP演算結果をそのまま即ち偶パリティとして挿入するフレームと、BIP演算結果を反転即ち奇パリティとして挿入するフレームとを1フレーム毎に交互に交替させる。そして、受信側回路のエラー検出部34A,34Bで偶パリティ/奇パリティの同期を取り、偶パリティのフレームではJ1バイトを反転させて比較し、奇パリティのフレームではJ1バイトを反転させて比較するように構成する。この構成では、通信途中のパラレル処理をしている部分で、”0”または”1”固定となるような故障が発生しても、その故障を検出することが可能となる。
受信側回路のエラー検出部34A,34Bでの、偶パリティ/奇パリティの同期方法としては、例えば前回のフレームでBIP演算結果とJ1バイトが全ビット一致であり、今回のフレームで全ビット不一致という場合、前回は偶パリテイ、今回は奇パリテイと判断し、以降、全ビット不一致が2回連続しない限り、偶パリティ/奇パリティを交互に受信しているものとして、比較を行うようにすればよい。
ところで、近年、冗長通信路部分を無瞬断で切替る無瞬断切替方式を採用するシステムが多くなってきている。これは、送信側でPOHの特定バイトにフレームの順番が認識できる情報を挿入し、受信側では、そのフレームの順番の同期をとり、メモリを使用してパス切替のセレクタの前で冗長通信路間の信号の順番を合わせておく。そして、各信号(パス)をB3バイトによりエラー監視を行い、選択系に1ビットでもエラーがあり、かつ、非選択系にエラーが無い場合には、即時パス切替を行うことにより、冗長通信路でのエラー発生時に瞬断を防止するような方法である。
図10は、従来の無瞬断切替を行う送信側回路の一例のブロック図を示す。同図中、ポインタ検出部50では、8ビットパラレルに供給される送信パスデータからAUPTRを検出し、パス警報の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、J1検出/挿入部52にパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部54にパス警報情報とB3バイトの位相情報を供給する。
マルチフレーム発生部(MFGEN)56は、フレーム単位で図11に示すような各1バイトのマルチフレームパターンを発生し、J1検出/挿入部52に供給する。このマルチフレームパターンは、1〜62フレームが全”0”で、63フレームが”01010101”、64フレームが”10101010”の固定パターンである。
J1検出/挿入部52は、J1バイト以外の送信パスデータを、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。J1検出/挿入部52はポインタ検出部50からの位相情報により、送信パスデータ中のJ1バイトを保持し、その位相にマルチフレーム発生部56からのマルチフレームパターンを挿入する。また、保持したJ1バイトと挿入したマルチフレームパターンの差分情報、具体的にはビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部54に供給する。ただし、ポインタ検出部50部からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。
B3検出/挿入部54では、B3バイト以外の送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。B3検出/挿入部54はポインタ検出部50部からの位相情報により、送信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部52からの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。ただし、ポインタ検出部50からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。分配部58は、供給される信号をそのまま二分岐して通信路α、βに送出する。
図12は、従来の無瞬断切替を行う受信側回路の一例のブロック図を示す。同図中、ポインタ検出部60Aは、通信路αから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Aに演算範囲情報を供給し、エラー検出部64Aにエラー検出タイミングを供給し、J1検出部66Aとマルチフレーム検出部(MFDET)70Aにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出部68AにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Aにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部(SELCONT)80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Aは、ポインタ検出部60Aからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Aに供給する。B3検出部68Aは、B3バイトの位相情報により受信パスデータ中のB3バイトを保持しエラー検出部64Aに供給する。エラー検出部64Aは、BIP演算部62Aからの演算結果と、B3検出部68AからのB3バイトとを比較し、その比較結果を選択制御部80に供給する。
J1検出部66Aは、ポインタ検出部60AからのJ1バイトの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、マルチフレーム検出部70Aに供給する。マルチフレーム検出部70Aは、ポインタ検出部60AからのJ1バイトの位相情報によりJ1バイトに挿入されているマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Aと比較制御部76に供給する。書込制御部72Aはポインタ検出部60Aからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Aからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Aに供給する。
ポインタ検出部60Bは、通信路βから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Bに演算範囲情報を供給し、エラー検出部64Bにエラー検出タイミングを供給し、J1検出部66Bとマルチフレーム検出部(MFDET)70Bにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出部68BにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Bにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部(SELCONT)80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Bは、ポインタ検出部60Bからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Bに供給する。B3検出部68Bは、B3バイトの位相情報により受信パスデータ中のB3バイトを保持しエラー検出部64Bに供給する。エラー検出部64Bは、BIP演算部62Bからの演算結果と、B3検出部68BからのB3バイトとを比較し、その比較結果を選択制御部80に供給する。
J1検出部66Bは、ポインタ検出部60BからのJ1バイトの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、マルチフレーム検出部70Bに供給する。マルチフレーム検出部70Bは、ポインタ検出部60BからのJ1バイトの位相情報によりJ1バイトに挿入されているマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Bに供給する。書込制御部72Bはポインタ検出部60Bからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Bからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Bに供給する。
比較処理部76は、マルチフレーム検出部70A,70Bからのマルチフレーム同期情報を比較して、同じ位相で読み出し可能な読み出し位相を決定し、読出制御部78に供給する。読出制御部78ではこの読み出し位相を基に生成したリードアドレス及びリードイネーブル情報をメモリ74A,74Bに供給する。
選択制御部40はポインタ検出部60A,60Bからのパス警報情報と、エラー検出部64A,64Bからのエラー有無情報を基にパス切替情報を生成してパス切替部82に供給する。パス切替部82は、選択制御部80からの切替情報をもとに、パス切替を行う。
上記の従来方法でも、B3バイトによる1ビットエラー検出時に無瞬断切替が可能であるものの、あるビットを処理している部分が”0”となるような故障が発生した場合に、通常のBIP演算では検出できないという第1の問題、及び冗長通信路に至るまでのエラーにより無用なパス切替が発生するという第2の問題が生じる。この第1、第2の問題を解決するのが、次に説明する第2実施例である。
図13は、本説明の無瞬断切替を行う送信側回路の第2実施例のブロック図を示す。この送信側回路は図3における伝送装置Bに設けられる。同図中、図10と同一部分には同一符号を付す。図13において、ポインタ検出部50では、8ビットパラレルに供給される送信パスデータからAUPTRを検出し、パス警報の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、J1検出/挿入部90にパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部54にパス警報情報とB3バイトの位相情報を供給し、BIP演算部92に演算範囲情報を供給する。
BIP演算部92は、ポインタ検出部50からの演算範囲をもとにBIP演算を行い、その演算結果をJ1検出/挿入部90に供給する。マルチフレーム発生部94は、1〜64フレームを表すマルチフレーム情報をJ1検出/挿入部90に供給する。
J1検出/挿入部90は、J1バイト以外の送信パスデータを、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。J1検出/挿入部90はポインタ検出部50からの位相情報により送信パスデータ中のJ1バイトを保持し、図14に示すように、マルチフレーム発生部94からのマルチフレームパターンが1〜63フレームを表すとき、上記J1バイトの位相にBIP演算部92から供給されるBIP演算結果を挿入し、マルチフレームパターンが64フレームを表すとき、上記J1バイトの位相にBIP演算部92から供給されるBIP演算結果を反転して挿入する。また、保持したJ1バイトと挿入したBIP演算結果(またはその反転データ)の差分情報、具体的にはビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部54に供給する。ただし、ポインタ検出部50部からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。
B3検出/挿入部54では、B3バイト以外の送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。B3検出/挿入部54はポインタ検出部50部からの位相情報により、送信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部90からの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値を挿入したため、そのままでは受信側でB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようBIP演算値を挿入したJ1バイトの値に応じてB3バイトの値を決定するためである。ところで、B3検出/挿入部54は、ポインタ検出部50からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。分配部58は、供給される信号をそのまま二分岐して通信路α、βに送出する。
図15は、本説明の無瞬断切替を行う受信側回路の第2実施例のブロック図を示す。この受信側回路は図3における伝送装置Cに設けられる。同図中、ポインタ検出部60Aは、通信路αから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Aに演算範囲情報を供給し、エラー検出部100Aにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部102Aとマルチフレーム検出部104Aにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部106AにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Aにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Aは、ポインタ検出部60Aからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Aに供給する。J1検出/挿入部102Aは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部106Aにスルーで供給する。J1検出/挿入部102Aはポインタ検出部60Aからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、エラー検出部100Aに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。これは送信側でBIP演算値が挿入されたJ1バイトを元の値に戻すための操作である。なお、装置全体を制御する回路から端子103を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。
また、J1検出/挿入部102Aは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、ビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部106Aに供給する。ただし、ポインタ検出部60Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部106Aにスルーで供給する。
B3検出/挿入部106Aは、ポインタ検出部60Bからの位相情報により、受信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Bからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値が挿入されていたため、そのままではB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようするためである。ところで、B3検出/挿入部106Aは、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部82にスルーで供給する。
エラー検出部100Aは、BIP演算部62Aからの演算結果と、J1検出/挿入部102AからのJ1バイトとを比較し、その比較結果つまりエラー状態をマルチフレーム検出部104Aに供給する。なお、マルチフレーム検出部104Aからのマルチフレーム情報を基に、1〜63フレームではJ1バイトをそのままBIP演算結果と比較し、64フレームではJ1バイトを反転してBIP演算結果と比較して選択制御部80に供給する。
マルチフレーム検出部104Aは、エラー検出部100Aからの比較結果から、例えば前フレームでは全ビット不一致で、現フレームでは全ビット一致であるとき、現フレームは1番目のフレームとしてマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Aと比較制御部76に供給する。なお、ポインタ検出部60Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、その時点のマルチフレーム同期状態を保持し、警報が解除した時点で、再度マルチフレーム同期をとる。
書込制御部72Aはポインタ検出部60Aからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Aからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Aに供給する。
ポインタ検出部60Bは、通信路βから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Bに演算範囲情報を供給し、エラー検出部100Bにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部102Bとマルチフレーム検出部104Bにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部106BにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Bにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Bは、ポインタ検出部60Bからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Bに供給する。J1検出/挿入部102Bは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部106Bにスルーで供給する。J1検出/挿入部102Bはポインタ検出部60Bからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、エラー検出部100Bに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。なお、装置全体を制御する回路から端子103を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。
また、J1検出/挿入部102Bは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、ビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部106Bに供給する。ただし、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部106Bにスルーで供給する。
B3検出/挿入部106Bは、ポインタ検出部60Bからの位相情報により、受信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Bからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。ただし、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部82にスルーで供給する。
エラー検出部100Bは、BIP演算部62Bからの演算結果と、J1検出/挿入部102BからのJ1バイトとを比較し、その比較結果つまりエラー状態をマルチフレーム検出部104Bに供給する。なお、マルチフレーム検出部104Bからのマルチフレーム情報を基に、1〜63フレームではJ1バイトをそのままBIP演算結果と比較し、64フレームではJ1バイトを反転してBIP演算結果と比較して選択制御部80に供給する。
マルチフレーム検出部104Bは、エラー検出部100Bからの比較結果から、例えば前回のフレームでは全ビット不一致で、今回のフレームでは全ビット一致であるとき、今回のフレームは1番目のフレームとしてマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Bと比較制御部76に供給する。なお、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、その時点のマルチフレーム同期状態を保持し、警報が解除した時点で、再度マルチフレーム同期をとる。
書込制御部72Bはポインタ検出部60Bからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Bからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Bに供給する。
比較処理部76は、マルチフレーム検出部104A,104Bからのマルチフレーム同期情報を比較して、同じ位相で読み出し可能な読み出し位相を決定し、読出制御部78に供給する。読出制御部78ではこの読み出し位相を基に生成したリードアドレス及びリードイネーブル情報をメモリ74A,74Bに供給する。
選択制御部40はポインタ検出部60A,60Bからのパス警報情報と、エラー検出部64A,64Bからのエラー有無情報を基にパス切替情報を生成してパス切替部82に供給する。パス切替部82は、選択制御部80からの切替情報をもとに、パス切替を行う。
上記の実施例では、冗長通信路に至るまでのエラーがあったとしても、J1バイトによる1ビットエラー検出を行うことにより、冗長通信路部分のみのエラー有無を確認可能となり、無用なパス切替をなくして無瞬断切替が可能である。
また、あるビットを処理している部分が”0”となるような故障が発生した場合に、送信側では1〜63フレームでJ1バイトにBIP演算結果を挿入し、64フレームでJ1バイトにBIP演算結果を反転して挿入しているため、上記の故障を検出することが可能となる。
なお、J1検出/挿入部22,90が請求項記載の第2所定バイト挿入手段に対応し、エラー検出部34A,34B,100A,100Bが第2所定バイト比較手段に対応し、J1検出/挿入部90が反転手段を内蔵しており、マルチフレーム検出部104A,104Bが同期手段に対応し、B3検出/挿入部24,54が第1補正手段に対応し、B3検出/挿入部38A,38B,106A,106Bが第2補正手段に対応し、J1検出/挿入部36A,36B,102A,102Bが固定値挿入手段を内蔵しており、ポインタ検出部20,50が第1パス警報検出手段に対応し、ポインタ検出部30A,30B,60A,60Bが第2パス警報検出手段に対応する。
【図面の簡単な説明】
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより一層明瞭となるであろう。
図1は、SDHのSTM−1インタフェースを説明するための図である。
図2は、BIP演算範囲を示す図である。
図3は、一部に冗長通信路を持つネットワークの構成図である。
図4は、本発明の送信側回路の第1実施例のブロック図である。
図5は、送信側回路各部の信号タイミングチャートである。
図6は、EOR演算の一例を示す図である。
図7は、本発明の受信側回路の第1実施例のブロック図である。
図8は、受信側回路各部の信号タイミングチャートである。
図9は、選択制御部によるパス選択制御例を示す図である。
図10は、従来の無瞬断切替を行う送信側回路の一例のブロック図である。
図11は、マルチフレーム発生部が発生するマルチフレームパターンを示す図である。
図12は、従来の無瞬断切替を行う受信側回路の一例のブロック図である。
図13は、本説明の無瞬断切替を行う送信側回路の第2実施例のブロック図である。
図14は、本発明でJ1バイトに挿入される内容を示す図である。
図15は、本説明の無瞬断切替を行う受信側回路の第2実施例のブロック図である。
本発明は、パスエラー監視方法及びその装置に関し、通信路におけるエラーを適切に監視するパスエラー監視方法及びその装置に関する。
背景技術
通信の重要性が高くなるにつれ、品質の高い通信路が、安定的に提供されることへの要望が、強くなりつつある。そのため、通信路を冗長構成とするようなシステムが、一般的に採用され、また、通信路におけるエラーを適切に監視し、エラーを極力排除することが、重要になってきている。
近年、特に中継網においては、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)というインタフェースを用いることが同期網としては主流となっており、北米ではSONET(Synchronous Optical Network)として採用されている。SDHは、パス単位でのクロスコネクトや切り替えを行っている。
例えばSDHのSTM−1(Synchronous Transport Module Level 1)インタフェース(155Mbps)について図1に示す。STM−1インタフェースではAU(Admistrative Unit)4を一つ、またはAU3を3つ収容可能であり、図1ではAU3を3つ収容する場合について示している。VC3(Virtual Container 3)+FS(Fixed Staffbyte)にAUPTR(AUポインタ)を付加したものがAU3であり、3つのAU3はバイトインタリーブ多重される。なお、図中、SOH(Section OverHead)内の破線×印は未使用である。
図中、SOH内のH1,H2,H3バイトよりなるAUPTRは、個々のVC3+FSのフレーム、この場合はSOHに対する相対位相(位置)を示し、具体的にはPOH(Pass OverHead)のJ1バイトの位置が示される。また、POH内のB3バイトを用いて、パスのエラー監視を行っている。
図1の各VC3(+FS)は、送信側のパス終端点において、図2(A),(B)に梨地で示すような演算範囲で、BIP(Bit Interleaved Parity)を演算し、次フレームのPOHのB3バイトに、その演算結果を挿入する。なお、図2(A)はSDHのVC3の場合を示し、図2(B)はSONETのSTS−1の場合を示している。
受信側のパス終端点において、送信側と同様のBIP演算を行い、その演算結果と受信したB3バイトを比較して、パス単位での通信路のエラーを監視している。BIP演算は、図2(A),(B)の演算範囲をバイト(8ビット)単位に区切り、各バイトの最下位ビットb0の偶パリティ演算結果をB3バイトの最下位ビットb0に挿入する。他のビットb1〜b7についても、同様の処理を行う。また、あくまでB3バイトの挿入は、パス終端点の伝送装置のみであり、通信路の途中でパスのクロスコネクトや、切り替えを実施する伝送装置では、B3バイトの挿入は行わない。
伝送装置内の信号処理においては、2n(多くは8)ビットのパラレル処理を行う部位が多数存在する。このパラレル処理をしている部分で例えば短絡等により、あるビットを処理している部分が”0”または”1”固定となるような故障が発生した場合に、通常のBIP演算では検出できないという第1の問題があった。
また、図3に示すように伝送装置A,B,C,Dが接続されたネットワークにおいて、伝送装置B,C間は例えばBLSR(Bidirectional Line Switched Ring:光双方向リング切り替え方式)等の冗長通信路で構成されている。ここで、伝送装置A,Dにパス終端点が存在し、途中の伝送装置B,CはB3バイトをモニタし、パスエラー検出によるパス切替を行う。伝送装置A,B間でエラーが発生した場合は、本来伝送装置Cでパス切替を行っても復旧できないために切替は必要ないが、実際には伝送装置B,C間の冗長通信路の遅延差により、伝送装置Cでのパスエラー検出にタイムラグが生じ、現用の通信路で先にエラーを検出した場合、まだエラーを検出していない予備の通信路に切り替えるという不要なパス切替が発生してしまう。この不要なパス切替は必要がないにも拘わらず管理者にシステム不具合として通知されるという第2の問題があった。
発明の開示
本発明は、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認でき、通信途中のパラレル処理をしている部分で、”0”または”1”固定となるような故障が発生しても、その故障を検出することが可能となるパスエラー監視方法及びその装置の提供を総括的な目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、伝送情報のオーバーヘッド内の第1所定バイトに挿入した誤り検出符号を用いて同期網の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法において、送信側で伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号を伝送情報のオーバーヘッド内の前記第1所定バイトとは異なる第2所定バイトに挿入して送信し、受信側で受信した伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号と受信した伝送情報の第2所定バイトとを比較して送受信間の通信パスのエラーを監視するよう構成される。
このようなパスエラー監視方法によれば、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認でき、冗長通信路部分より前で発生したエラーにより無用な冗長通信路の切替を防止できる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明では、通信路途中の送信側では、通常のB3バイトを用いたBIP演算と同一(または異なる)演算範囲のBIP演算を行う演算回路と、それをPOH内のJ1バイト等のB3バイト以外の未使用バイトに挿入する挿入回路を具備し、通信途中の受信側では、送信側で新たに挿入された、J1バイト等の未使用バイトとBIP演算結果を照合する回路を具備することにより、第2の問題を解決できる。また、この時、挿入/チェックするBIP演算結果を、周期的に、そのまま(偶パリティ)/反転(奇パリティ)することにより、第1の問題点も解決できる。これらは、通信路途中の伝送装置間に限らず、例えば、同一伝送装置の入力部と出力部間に採用することにより、装置内エラーの監視も可能である。
以下、通常のB3バイトを用いたBIP演算と演算範囲が同一で、それを次フレームのPOHのJ1バイトに挿入する場合を例に、本発明の説明を行う。
図4は、本発明の送信側回路の第1実施例のブロック図を示す。図5は、送信側回路各部の信号タイミングチャートを示す。この送信側回路は図3における伝送装置Bに設けられる。図4において、ポインタ検出部(PTRDET)20では、8ビットパラレルに供給される図5(A)に示す送信パスデータからAUPTR(AUポインタ)を検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、J1検出/挿入部(J1DET/Ins.)22にパス警報情報と、図5(B)に示すJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部(B3DET/Ins.)24にパス警報情報と、図5(E)に示すB3バイトの位相情報を供給し、BIP演算部26に演算範囲情報を供給する。
J1検出/挿入部22は、J1バイト以外の送信パスデータを、そのままB3検出/挿入部24にスルーで供給する。J1検出/挿入部22はポインタ検出部20からの図5(B)に示す位相情報により、送信パスデータ中の図5(B)に示すJ1バイトを保持し、また、そのJ1バイトの位相にBIP演算部26からの図5(B)に示すBIP演算結果を挿入する。また、保持したJ1バイトと挿入したBIP演算結果の差分情報(図5(D))、具体的にはビット単位のEOR(イクスクルーシブオア)演算結果をB3検出/挿入部24に供給する。ただし、ポインタ検出部20部からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままB3検出/挿入部24にスルーで供給する。
B3検出/挿入部24では、B3バイト以外の送信パスデータは、そのままBIP演算部26と分配部(DIS)28にスルーで供給する。B3検出/挿入部24はポインタ検出部20からの図5(E)に示す位相情報により、図5(F)に示す送信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、このB3バイトにJ1検出/挿入部22からの図5(D)に示す差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、この図5(G)に示す差分を再度B3バイトに挿入して図5(H)に示す信号とする。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値を挿入したため、そのままでは受信側でB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようBIP演算値を挿入したJ1バイトの値に応じてB3バイトの値を決定するためである。ところで、B3検出/挿入部24は、ポインタ検出部20からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままBIP演算部26と分配部28にスルーで供給する。
BIP演算部26では、ポインタ検出部20からの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、図5(I)に示す演算結果をJ1検出/挿入部22に供給する。分配部28では、図5(H)に示す信号を、そのまま二分岐して通信路α、βに送出するだけである。
ここで、図6に、EOR演算の一例を示す。J1検出/挿入部22は、図6(A)に示すJ1バイトと、図6(B)に示すBIP演算結果とのEOR演算により図6(C)に示す1バイトの差分情報を得る。そして、B3検出/挿入部24は、図6(C)に示す差分情報と図6(D)に示すB3バイト保持データとのEOR演算により図6(C)に示す1バイトの差分を得て、再度B3バイトに挿入する。
図7は、本発明の受信側回路の第1実施例のブロック図を示す。図8は、受信側回路各部の信号タイミングチャートを示す。この受信側回路は図3における伝送装置Cに設けられる。図7において、ポインタ検出部30Aは、通信路αから8ビットパラレルに供給される図8(A)に示す受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部32Aに演算範囲情報を供給し、エラー検出部(ERRORDET)34Aにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部36Aにパス警報情報と図8(D)に示すJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部38Aにパス警報情報と図8(H)に示すB3バイトの位相情報を供給し、選択制御部(SELCONT)40にパス警報情報を供給する。
BIP演算部32Aは、ポインタ検出部30Aからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、図8(B)に示す演算結果をエラー検出部34Aに供給する。エラー検出部34Aは、BIP演算部32Aからの演算結果と、J1検出/挿入部36Aで抜き出され保持された受信パスデータ中の図8(F)に示すJ1バイトとを比較し、その比較結果である図8(C)に示すエラー有無を選択制御部40に供給する。
J1検出/挿入部36Aは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部38Aにスルーで供給する。J1検出/挿入部36Aはポインタ検出部30Aからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを図8(F)に示すように保持し、エラー検出部34Aに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に図8(E)に示す固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。これは送信側でBIP演算値が挿入されたJ1バイトを元の値に戻すための操作である。なお、装置全体を制御する回路から端子37を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。つまり、J1バイトの元の値が例えば16進表示の値「00」であれば、端子37から16進表示の値「00」が設定される。
また、J1検出/挿入部36Aは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、図8(G)に示すビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部38Aに供給する。ただし、ポインタ検出部30Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部38Aにスルーで供給する。
B3検出/挿入部38Aでは、B3バイト以外の受信パスデータをそのままパス切替部(SEL)にスルーで供給する。B3検出/挿入部38Aは、ポインタ検出部30Aからの図8(H)に示す位相情報により、受信パスデータ中の図8(H)に示すB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Aからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、この図8(J)に示す差分を再度B3バイトに挿入して図8(K)に示す信号とする。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値が挿入されていたため、そのままではB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようするためである。ところで、B3検出/挿入部38Aは、ポインタ検出部30Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部42にスルーで供給する。
また、ポインタ検出部30Bは、通信路βから8ビットパラレルに供給される図8(A)に示す受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部32Bに演算範囲情報を供給し、エラー検出部(ERRORDET)34Bにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部36Bにパス警報情報と図8(D)に示すJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部38Bにパス警報情報と図8(H)に示すB3バイトの位相情報を供給し、選択制御部(SELCONT)40にパス警報情報を供給する。
BIP演算部32Bは、ポインタ検出部30Bからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、図8(B)に示す演算結果をエラー検出部34Bに供給する。エラー検出部34Bは、BIP演算部32Bからの演算結果と、J1検出/挿入部36Bで抜き出され保持された受信パスデータ中の図8(F)に示すJ1バイトとを比較し、その比較結果である図8(C)に示すエラー有無を選択制御部40に供給する。
J1検出/挿入部36Bは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部38Bにスルーで供給する。J1検出/挿入部36Bはポインタ検出部30Bからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを図8(F)に示すように保持し、エラー検出部34Bに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に図8(E)に示す固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。なお、装置全体を制御する回路から端子37を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。
また、J1検出/挿入部36Bは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、図8(G)に示すビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部38Bに供給する。ただし、ポインタ検出部30Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部38Bにスルーで供給する。
B3検出/挿入部38Bでは、B3バイト以外の受信パスデータをそのままパス切替部(SEL)42にスルーで供給する。B3検出/挿入部38Bは、ポインタ検出部30Bからの図8(H)に示す位相情報により、受信パスデータ中の図8(H)に示すB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Bからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、この図8(J)に示す差分を再度B3バイトに挿入して図8(K)に示す信号とする。ただし、ポインタ検出部30Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部42にスルーで供給する。
パス切替部42は、選択制御部40からの切替情報をもとに、パス切替を行う。選択制御部40はポインタ検出部30A,30Bからのパス警報情報と、エラー検出部34A,34Bからのエラー有無情報をもとに、パス切替情報を生成して選択制御部40に供給する。図9は、選択制御部40によるパス選択制御例を示す。同図中、αは通信路α側の選択を表し、βは通信路β側の選択を表し、Hは既選択系の保持を表している。
このように、J1バイトを用いて隣接伝送装置間のエラー検出が可能であるため、通信路途中に冗長通信路を持つ場合であっても冗長通信路部分のみのエラー有無を確認可能となり、冗長通信路部分より前で発生したエラーにより無用な冗長通信路の切替を防止することが可能となる。
なお、上記の実施例では、BIP演算結果をそのままJ1バイトに挿入するものとして説明したが、送信側回路のJ1検出/挿入部22で、BIP演算結果をそのまま即ち偶パリティとして挿入するフレームと、BIP演算結果を反転即ち奇パリティとして挿入するフレームとを1フレーム毎に交互に交替させる。そして、受信側回路のエラー検出部34A,34Bで偶パリティ/奇パリティの同期を取り、偶パリティのフレームではJ1バイトを反転させて比較し、奇パリティのフレームではJ1バイトを反転させて比較するように構成する。この構成では、通信途中のパラレル処理をしている部分で、”0”または”1”固定となるような故障が発生しても、その故障を検出することが可能となる。
受信側回路のエラー検出部34A,34Bでの、偶パリティ/奇パリティの同期方法としては、例えば前回のフレームでBIP演算結果とJ1バイトが全ビット一致であり、今回のフレームで全ビット不一致という場合、前回は偶パリテイ、今回は奇パリテイと判断し、以降、全ビット不一致が2回連続しない限り、偶パリティ/奇パリティを交互に受信しているものとして、比較を行うようにすればよい。
ところで、近年、冗長通信路部分を無瞬断で切替る無瞬断切替方式を採用するシステムが多くなってきている。これは、送信側でPOHの特定バイトにフレームの順番が認識できる情報を挿入し、受信側では、そのフレームの順番の同期をとり、メモリを使用してパス切替のセレクタの前で冗長通信路間の信号の順番を合わせておく。そして、各信号(パス)をB3バイトによりエラー監視を行い、選択系に1ビットでもエラーがあり、かつ、非選択系にエラーが無い場合には、即時パス切替を行うことにより、冗長通信路でのエラー発生時に瞬断を防止するような方法である。
図10は、従来の無瞬断切替を行う送信側回路の一例のブロック図を示す。同図中、ポインタ検出部50では、8ビットパラレルに供給される送信パスデータからAUPTRを検出し、パス警報の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、J1検出/挿入部52にパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部54にパス警報情報とB3バイトの位相情報を供給する。
マルチフレーム発生部(MFGEN)56は、フレーム単位で図11に示すような各1バイトのマルチフレームパターンを発生し、J1検出/挿入部52に供給する。このマルチフレームパターンは、1〜62フレームが全”0”で、63フレームが”01010101”、64フレームが”10101010”の固定パターンである。
J1検出/挿入部52は、J1バイト以外の送信パスデータを、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。J1検出/挿入部52はポインタ検出部50からの位相情報により、送信パスデータ中のJ1バイトを保持し、その位相にマルチフレーム発生部56からのマルチフレームパターンを挿入する。また、保持したJ1バイトと挿入したマルチフレームパターンの差分情報、具体的にはビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部54に供給する。ただし、ポインタ検出部50部からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。
B3検出/挿入部54では、B3バイト以外の送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。B3検出/挿入部54はポインタ検出部50部からの位相情報により、送信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部52からの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。ただし、ポインタ検出部50からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。分配部58は、供給される信号をそのまま二分岐して通信路α、βに送出する。
図12は、従来の無瞬断切替を行う受信側回路の一例のブロック図を示す。同図中、ポインタ検出部60Aは、通信路αから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Aに演算範囲情報を供給し、エラー検出部64Aにエラー検出タイミングを供給し、J1検出部66Aとマルチフレーム検出部(MFDET)70Aにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出部68AにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Aにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部(SELCONT)80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Aは、ポインタ検出部60Aからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Aに供給する。B3検出部68Aは、B3バイトの位相情報により受信パスデータ中のB3バイトを保持しエラー検出部64Aに供給する。エラー検出部64Aは、BIP演算部62Aからの演算結果と、B3検出部68AからのB3バイトとを比較し、その比較結果を選択制御部80に供給する。
J1検出部66Aは、ポインタ検出部60AからのJ1バイトの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、マルチフレーム検出部70Aに供給する。マルチフレーム検出部70Aは、ポインタ検出部60AからのJ1バイトの位相情報によりJ1バイトに挿入されているマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Aと比較制御部76に供給する。書込制御部72Aはポインタ検出部60Aからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Aからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Aに供給する。
ポインタ検出部60Bは、通信路βから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Bに演算範囲情報を供給し、エラー検出部64Bにエラー検出タイミングを供給し、J1検出部66Bとマルチフレーム検出部(MFDET)70Bにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出部68BにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Bにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部(SELCONT)80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Bは、ポインタ検出部60Bからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Bに供給する。B3検出部68Bは、B3バイトの位相情報により受信パスデータ中のB3バイトを保持しエラー検出部64Bに供給する。エラー検出部64Bは、BIP演算部62Bからの演算結果と、B3検出部68BからのB3バイトとを比較し、その比較結果を選択制御部80に供給する。
J1検出部66Bは、ポインタ検出部60BからのJ1バイトの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、マルチフレーム検出部70Bに供給する。マルチフレーム検出部70Bは、ポインタ検出部60BからのJ1バイトの位相情報によりJ1バイトに挿入されているマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Bに供給する。書込制御部72Bはポインタ検出部60Bからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Bからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Bに供給する。
比較処理部76は、マルチフレーム検出部70A,70Bからのマルチフレーム同期情報を比較して、同じ位相で読み出し可能な読み出し位相を決定し、読出制御部78に供給する。読出制御部78ではこの読み出し位相を基に生成したリードアドレス及びリードイネーブル情報をメモリ74A,74Bに供給する。
選択制御部40はポインタ検出部60A,60Bからのパス警報情報と、エラー検出部64A,64Bからのエラー有無情報を基にパス切替情報を生成してパス切替部82に供給する。パス切替部82は、選択制御部80からの切替情報をもとに、パス切替を行う。
上記の従来方法でも、B3バイトによる1ビットエラー検出時に無瞬断切替が可能であるものの、あるビットを処理している部分が”0”となるような故障が発生した場合に、通常のBIP演算では検出できないという第1の問題、及び冗長通信路に至るまでのエラーにより無用なパス切替が発生するという第2の問題が生じる。この第1、第2の問題を解決するのが、次に説明する第2実施例である。
図13は、本説明の無瞬断切替を行う送信側回路の第2実施例のブロック図を示す。この送信側回路は図3における伝送装置Bに設けられる。同図中、図10と同一部分には同一符号を付す。図13において、ポインタ検出部50では、8ビットパラレルに供給される送信パスデータからAUPTRを検出し、パス警報の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、J1検出/挿入部90にパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部54にパス警報情報とB3バイトの位相情報を供給し、BIP演算部92に演算範囲情報を供給する。
BIP演算部92は、ポインタ検出部50からの演算範囲をもとにBIP演算を行い、その演算結果をJ1検出/挿入部90に供給する。マルチフレーム発生部94は、1〜64フレームを表すマルチフレーム情報をJ1検出/挿入部90に供給する。
J1検出/挿入部90は、J1バイト以外の送信パスデータを、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。J1検出/挿入部90はポインタ検出部50からの位相情報により送信パスデータ中のJ1バイトを保持し、図14に示すように、マルチフレーム発生部94からのマルチフレームパターンが1〜63フレームを表すとき、上記J1バイトの位相にBIP演算部92から供給されるBIP演算結果を挿入し、マルチフレームパターンが64フレームを表すとき、上記J1バイトの位相にBIP演算部92から供給されるBIP演算結果を反転して挿入する。また、保持したJ1バイトと挿入したBIP演算結果(またはその反転データ)の差分情報、具体的にはビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部54に供給する。ただし、ポインタ検出部50部からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのままB3検出/挿入部54にスルーで供給する。
B3検出/挿入部54では、B3バイト以外の送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。B3検出/挿入部54はポインタ検出部50部からの位相情報により、送信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部90からの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値を挿入したため、そのままでは受信側でB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようBIP演算値を挿入したJ1バイトの値に応じてB3バイトの値を決定するためである。ところで、B3検出/挿入部54は、ポインタ検出部50からパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信パスデータは、そのまま分配部58にスルーで供給する。分配部58は、供給される信号をそのまま二分岐して通信路α、βに送出する。
図15は、本説明の無瞬断切替を行う受信側回路の第2実施例のブロック図を示す。この受信側回路は図3における伝送装置Cに設けられる。同図中、ポインタ検出部60Aは、通信路αから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Aに演算範囲情報を供給し、エラー検出部100Aにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部102Aとマルチフレーム検出部104Aにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部106AにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Aにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Aは、ポインタ検出部60Aからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Aに供給する。J1検出/挿入部102Aは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部106Aにスルーで供給する。J1検出/挿入部102Aはポインタ検出部60Aからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、エラー検出部100Aに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。これは送信側でBIP演算値が挿入されたJ1バイトを元の値に戻すための操作である。なお、装置全体を制御する回路から端子103を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。
また、J1検出/挿入部102Aは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、ビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部106Aに供給する。ただし、ポインタ検出部60Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部106Aにスルーで供給する。
B3検出/挿入部106Aは、ポインタ検出部60Bからの位相情報により、受信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Bからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。
このように、B3バイトに差分情報をEOR演算して反映させるのは、B3バイトの演算範囲内にあるJ1バイトにBIP演算値が挿入されていたため、そのままではB3バイトのエラーとなるので、上記B3バイトのエラーが発生しないようするためである。ところで、B3検出/挿入部106Aは、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部82にスルーで供給する。
エラー検出部100Aは、BIP演算部62Aからの演算結果と、J1検出/挿入部102AからのJ1バイトとを比較し、その比較結果つまりエラー状態をマルチフレーム検出部104Aに供給する。なお、マルチフレーム検出部104Aからのマルチフレーム情報を基に、1〜63フレームではJ1バイトをそのままBIP演算結果と比較し、64フレームではJ1バイトを反転してBIP演算結果と比較して選択制御部80に供給する。
マルチフレーム検出部104Aは、エラー検出部100Aからの比較結果から、例えば前フレームでは全ビット不一致で、現フレームでは全ビット一致であるとき、現フレームは1番目のフレームとしてマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Aと比較制御部76に供給する。なお、ポインタ検出部60Aからパス警報状態であるとの通知があった場合は、その時点のマルチフレーム同期状態を保持し、警報が解除した時点で、再度マルチフレーム同期をとる。
書込制御部72Aはポインタ検出部60Aからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Aからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Aに供給する。
ポインタ検出部60Bは、通信路βから8ビットパラレルに供給される受信パスデータからAUポインタを検出し、AUPTRが全”1”のときパス警報(AU−AIS,AU−LOP)の検出を行う。また、パス警報の無い場合はポインタ値から各種タイミングを生成する。その結果、BIP演算部62Bに演算範囲情報を供給し、エラー検出部100Bにエラー検出タイミングを供給し、J1検出/挿入部102Bとマルチフレーム検出部104Bにパス警報情報とJ1バイトの位相情報を供給し、B3検出/挿入部106BにB3バイトの位相情報を供給し、書込制御部72Bにパス警報情報とポインタ値を供給し、選択制御部80にパス警報情報を供給する。
BIP演算部62Bは、ポインタ検出部60Bからの演算範囲をもとに、BIP演算を行い、演算結果をエラー検出部64Bに供給する。J1検出/挿入部102Bは、J1バイト以外の受信パスデータを、そのままB3検出/挿入部106Bにスルーで供給する。J1検出/挿入部102Bはポインタ検出部60Bからの位相情報により、受信パスデータ中のJ1バイトを保持し、エラー検出部100Bに供給するとともに、そのJ1バイトの位相に固定データ(例えば16進表示の値「FF」)を挿入する。なお、装置全体を制御する回路から端子103を介してJ1バイトの元の値を示す固定データが設定される。
また、J1検出/挿入部102Bは保持したJ1バイトと挿入した固定データの差分情報、具体的には、ビット単位のEOR演算結果をB3検出/挿入部106Bに供給する。ただし、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての送信データは、そのままB3検出/挿入部106Bにスルーで供給する。
B3検出/挿入部106Bは、ポインタ検出部60Bからの位相情報により、受信パスデータ中のB3バイトを抜き出して保持し、J1検出/挿入部36Bからの差分情報との差分をとって反映させる。具体的にはビット単位のEOR演算を行い、差分を再度B3バイトに挿入する。ただし、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、上記操作は行われず、全ての受信パスデータを、そのままパス切替部82にスルーで供給する。
エラー検出部100Bは、BIP演算部62Bからの演算結果と、J1検出/挿入部102BからのJ1バイトとを比較し、その比較結果つまりエラー状態をマルチフレーム検出部104Bに供給する。なお、マルチフレーム検出部104Bからのマルチフレーム情報を基に、1〜63フレームではJ1バイトをそのままBIP演算結果と比較し、64フレームではJ1バイトを反転してBIP演算結果と比較して選択制御部80に供給する。
マルチフレーム検出部104Bは、エラー検出部100Bからの比較結果から、例えば前回のフレームでは全ビット不一致で、今回のフレームでは全ビット一致であるとき、今回のフレームは1番目のフレームとしてマルチフレームの同期をとり、その同期情報を書込制御部72Bと比較制御部76に供給する。なお、ポインタ検出部60Bからパス警報状態であるとの通知があった場合は、その時点のマルチフレーム同期状態を保持し、警報が解除した時点で、再度マルチフレーム同期をとる。
書込制御部72Bはポインタ検出部60Bからのパス警報情報とポインタ値、及びマルチフレーム検出部70Bからのマルチフレーム同期情報を基に生成したライトアドレス及びライトイネーブルをメモリ74Bに供給する。
比較処理部76は、マルチフレーム検出部104A,104Bからのマルチフレーム同期情報を比較して、同じ位相で読み出し可能な読み出し位相を決定し、読出制御部78に供給する。読出制御部78ではこの読み出し位相を基に生成したリードアドレス及びリードイネーブル情報をメモリ74A,74Bに供給する。
選択制御部40はポインタ検出部60A,60Bからのパス警報情報と、エラー検出部64A,64Bからのエラー有無情報を基にパス切替情報を生成してパス切替部82に供給する。パス切替部82は、選択制御部80からの切替情報をもとに、パス切替を行う。
上記の実施例では、冗長通信路に至るまでのエラーがあったとしても、J1バイトによる1ビットエラー検出を行うことにより、冗長通信路部分のみのエラー有無を確認可能となり、無用なパス切替をなくして無瞬断切替が可能である。
また、あるビットを処理している部分が”0”となるような故障が発生した場合に、送信側では1〜63フレームでJ1バイトにBIP演算結果を挿入し、64フレームでJ1バイトにBIP演算結果を反転して挿入しているため、上記の故障を検出することが可能となる。
なお、J1検出/挿入部22,90が請求項記載の第2所定バイト挿入手段に対応し、エラー検出部34A,34B,100A,100Bが第2所定バイト比較手段に対応し、J1検出/挿入部90が反転手段を内蔵しており、マルチフレーム検出部104A,104Bが同期手段に対応し、B3検出/挿入部24,54が第1補正手段に対応し、B3検出/挿入部38A,38B,106A,106Bが第2補正手段に対応し、J1検出/挿入部36A,36B,102A,102Bが固定値挿入手段を内蔵しており、ポインタ検出部20,50が第1パス警報検出手段に対応し、ポインタ検出部30A,30B,60A,60Bが第2パス警報検出手段に対応する。
【図面の簡単な説明】
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより一層明瞭となるであろう。
図1は、SDHのSTM−1インタフェースを説明するための図である。
図2は、BIP演算範囲を示す図である。
図3は、一部に冗長通信路を持つネットワークの構成図である。
図4は、本発明の送信側回路の第1実施例のブロック図である。
図5は、送信側回路各部の信号タイミングチャートである。
図6は、EOR演算の一例を示す図である。
図7は、本発明の受信側回路の第1実施例のブロック図である。
図8は、受信側回路各部の信号タイミングチャートである。
図9は、選択制御部によるパス選択制御例を示す図である。
図10は、従来の無瞬断切替を行う送信側回路の一例のブロック図である。
図11は、マルチフレーム発生部が発生するマルチフレームパターンを示す図である。
図12は、従来の無瞬断切替を行う受信側回路の一例のブロック図である。
図13は、本説明の無瞬断切替を行う送信側回路の第2実施例のブロック図である。
図14は、本発明でJ1バイトに挿入される内容を示す図である。
図15は、本説明の無瞬断切替を行う受信側回路の第2実施例のブロック図である。
Claims (10)
- 伝送情報のオーバーヘッド内の第1所定バイトに挿入した誤り検出符号を用いて同期網の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法において、
送信側で伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号を伝送情報のオーバーヘッド内の前記第1所定バイトとは異なる第2所定バイトに挿入して送信し、受信側で受信した伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号と受信した伝送情報の第2所定バイトとを比較して送受信間の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法。 - 伝送情報のオーバーヘッド内の第1所定バイトに挿入した誤り検出符号を用いて同期網の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法を適用した送信側装置において、
伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号を伝送情報のオーバーヘッド内の前記第1所定バイトとは異なる第2所定バイトに挿入する第2所定バイト挿入手段を有する送信側装置。 - 伝送情報のオーバーヘッド内の第1所定バイトに挿入した誤り検出符号を用いて同期網の通信パスのエラーを監視するパスエラー監視方法を適用した受信側装置において、
受信した伝送情報の所定範囲について誤り検出符号演算を行い、得られた誤り検出符号と受信した伝送情報の第2所定バイトとを比較する第2所定バイト比較手段を有する受信側装置。 - 請求項2記載の送信側装置において、
前記第2所定バイト挿入手段は、演算により得られた誤り検出符号を所定周期毎に反転して前記第2所定バイトに挿入する反転手段を有する送信側装置。 - 請求項3記載の受信側装置において、
前記第2所定バイト比較手段の比較結果が全ビット一致と不一致との切り替わりで同期をとる同期手段を有する受信側装置。 - 請求項2記載の送信側装置において、
前記第2所定バイトが前記第1所定バイトの演算範囲内にあり、
元の第2所定バイトの内容と前記誤り検出符号演算で得られた誤り検出符号との差分情報を求め、前記差分と元の第1所定バイトの内容との差分を前記第1所定バイトに挿入して前記第1所定バイトの内容を補正する第1補正手段を有する送信側装置。 - 請求項3記載の受信側装置において、
前記第2所定バイトが前記第1所定バイトの演算範囲内にあり、
受信した伝送情報の第2所定バイトの内容と前記誤り検出符号演算で得られた誤り検出符号との差分情報を求め、前記差分と受信した伝送情報の第1所定バイトの内容との差分を前記第1所定バイトに挿入して前記第1所定バイトの内容を補正する第2補正手段と、
前記受信した伝送情報の第2所定バイトに固定値を挿入する固定値挿入手段を有する受信側装置。 - 請求項7記載の受信側装置において、
前記固定値挿入手段は、前記固定値を可変設定できる受信側装置。 - 請求項6記載の送信側装置において、
伝送情報のオーバーヘッドの内容からパス警報を検出する第1パス警報検出手段を有し、
前記パス警報の検出時には前記第2所定バイト挿入手段及び第1補正手段の動作を停止させる送信側装置。 - 請求項3記載の受信側装置において、
受信した伝送情報のオーバーヘッドの内容からパス警報を検出する第2パス警報検出手段を有し、
前記パス警報の検出時には前記第2補正手段及び固定値挿入手段の動作を停止させる受信側装置。
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