JP4845582B2 - 光伝送装置用プラグインカード - Google Patents

光伝送装置用プラグインカード Download PDF

Info

Publication number
JP4845582B2
JP4845582B2 JP2006130187A JP2006130187A JP4845582B2 JP 4845582 B2 JP4845582 B2 JP 4845582B2 JP 2006130187 A JP2006130187 A JP 2006130187A JP 2006130187 A JP2006130187 A JP 2006130187A JP 4845582 B2 JP4845582 B2 JP 4845582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
byte
plug
byte data
poh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006130187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007306112A (ja
Inventor
秀樹 松井
光弘 川口
昌宏 塩田
隆二 萱山
孝司 海賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006130187A priority Critical patent/JP4845582B2/ja
Priority to US11/528,370 priority patent/US7639702B2/en
Publication of JP2007306112A publication Critical patent/JP2007306112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4845582B2 publication Critical patent/JP4845582B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/14Monitoring arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J2203/00Aspects of optical multiplex systems other than those covered by H04J14/05 and H04J14/07
    • H04J2203/0001Provisions for broadband connections in integrated services digital network using frames of the Optical Transport Network [OTN] or using synchronous transfer mode [STM], e.g. SONET, SDH
    • H04J2203/0028Local loop
    • H04J2203/0039Topology
    • H04J2203/0042Ring
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J2203/00Aspects of optical multiplex systems other than those covered by H04J14/05 and H04J14/07
    • H04J2203/0001Provisions for broadband connections in integrated services digital network using frames of the Optical Transport Network [OTN] or using synchronous transfer mode [STM], e.g. SONET, SDH
    • H04J2203/0057Operations, administration and maintenance [OAM]
    • H04J2203/006Fault tolerance and recovery
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J2203/00Aspects of optical multiplex systems other than those covered by H04J14/05 and H04J14/07
    • H04J2203/0001Provisions for broadband connections in integrated services digital network using frames of the Optical Transport Network [OTN] or using synchronous transfer mode [STM], e.g. SONET, SDH
    • H04J2203/0073Services, e.g. multimedia, GOS, QOS
    • H04J2203/0082Interaction of SDH with non-ATM protocols
    • H04J2203/0085Support of Ethernet

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Description

この発明は、高速デジタル通信方式の一つであるSONET(Synchronous Optical NETwork)や、国際電気通信連合・電気通信標準化セクタ(ITU−TS)により規定されたSDH(Synchronous Digital Hierarchy)において用いられる光伝送装置用プラグインカードに関し、特に、冗長構成を有する光伝送装置に対して、保守者が意図して、光伝送に供されている現用側のプラグインカードと、その代わりに用いられ得る予備側のプラグインカードとを、無瞬断で切り替える機能を備えた光伝送装置用プラグインカードに関する。
近年、高速デジタル通信サービスでは、伝送情報量が増大し、それに伴って、伝送信号の高速化および大容量化が進んでいる。特に、加入者側のプラグインにおいては、従来からある通信速度1.5Mbps(DS1)や45Mbps(DS3)のデジタル専用回線などの他に、イーサネット(登録商標)方式を用いたものも発展してきている。そして、多種多様なサービスが、基幹網であるSONET網に取り込まれるようになってきている。
MSPP(Multi Service Provisioning Platform)は、これらの多種多様なサービスを1つのプラットフォームで収容することを目的に考えられたものである。図31は、MSPPを適用した光伝送装置の概略を示す図である。図31に示すように、MSPP装置1は、必要なサービスタイプに応じて、実装するプラグインカード2を選択できる構成となっている。また、MSPP装置1には、CPU等を有する制御系カード3、現用側のSTS−SF(Switch Fabric)カード4、予備側のSTS−SFカード5、現用側のSYNCカード6および予備側のSYNCカード7が実装される。
各サービスを効率的に収容するため、EoSやVT−クロスコネクト等のSTS PTE(Path Termination Equipment)機能を行う各プラグインカード(Unit)は、それぞれ必要なSONET STS パスオーバヘッドバイト(Path Overhead byte)の終端・生成機能(PTE機能)を有する。図32は、従来のプラグインカードが実装されたMSPP装置のPTE機能実装例を示す図である。なお、本明細書および添付図面において、POHは、パスオーバヘッドを表す。また、本明細書では、光伝送装置用プラグインカードを単にプラグインカードまたはカードと呼ぶことがある。
図32に示すMSPP装置では、第1のプラグインカード8のPOH生成回路9およびPOH終端回路10、第1のVT−SFカード11のPOH生成回路12およびPOH終端回路13、並びに第2のVT−SFカード14のPOH終端回路15が、PTE機能を実現する回路として設けられている。第2のプラグインカード16は、PTE機能を備えていない。
プラグインカード8,16は、入力されたデータに対してSONET SOH/LOH処理およびPTE機能処理を行う。これらの処理が済んだデータは、現用側のSTS−SFカード4および予備側のSTS−SFカード5に入力される。STS−SFカード4,5は、入力されたデータの信号に対して回線交換処理を行う。この処理が済んだ信号は、プラグインカード8,16から出力される。
あるいは、必要に応じて、STS−SFカード4,5での処理が済んだ信号は、VT−SFカード11,14に入力される。VT−SFカード11,14は、現用側および予備側の双方からの信号を選択し、VTポインタ処理を行い、クロスコネクト処理を行う。この処理が済んだ信号は、再びSTS−SFカード4,5に戻され、プラグインカード8,16から出力される。VTクロスコネクト処理を行う必要がない場合には、VT−SFカードは実装されていなくてもよい。
一方、近年、半導体の微細化技術の進歩に伴って、一枚のプラグインカードで処理される信号容量が増大している。そのため、保守やメンテナンスを行う際に現用系統から予備系統にプラグインカードを切り替えるが、そのときに発生する回線エラーによる影響がより広範囲に及ぶようになってきている。これを回避するために、パスオーバヘッドを含むエラーレスの完全無瞬断切り替えの要求が高まっており、そのような機能を有するシステムを開発することが求められている。
図33は、SONET STS−1フレームのフォーマットとそのペイロードにマッピングされるVTのフレーム構造を示す図である。図33に示すように、STS−1フレーム21のペイロード22に28チャネルのVT23がマッピングされる。VT23は、4マルチフレームからなり、それぞれのフレームを識別するフラグがSTS−1パスオーバヘッドのH4バイト24に埋め込まれている。H4バイト24は、インジケータを示す。
VTフレーム25は、108(=27×4)バイトから構成されており、ポインタを示すV1バイト26およびV2バイト27が、VTペイロード28の先頭であるV5バイト29の位置を示している。また、STS−1パスオーバヘッドには、パストレースを示すJ1バイト30、およびBIP(ビットインタリーブパリティ)−8を示すB3バイト31が含まれている。
ところで、現用系伝送路と予備系伝送路の切り替えを無瞬断で行う方法として、次の伝送路無瞬断切換方法が公知である。この方法は、現用系および予備系の送信手段から現用系および予備系伝送路を介して受信手段へ、現用系および予備系伝送路SDHフレームのVC−4パスオーバヘッドに識別信号を多重化してVC−4フレームを同一タイミングで送信し、前記受信手段で受信された現用系および予備系受信VC−4フレームの位相差を検出し、現用系および予備系の受信識別信号から一方の系に対する他方の系の受信VC−4フレームの遅れ/進みを判定し、この判定結果と前記位相差とから現用系および予備系受信データの遅延・位相を合わせたのち現用系および予備系伝送路の切り換えを行うことを特徴とする(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−196551号公報
しかしながら、上述した従来のプラグインカードを用いた場合、MSPP装置内に冗長配置されるSTS PTE機能を有するプラグインカードでSTS POH処理およびVT−ポインタ処理を行うと、パスオーバヘッドの特にJ1バイトとB3バイトの値が現用側と予備側とで異なってしまうことがある。J1バイトの値が異なる理由は、次の通りである。図34は、現用側と予備側とでJ1バイトの値が異なる理由を説明する図である。SONETのGR−253には、J1バイトとして64連続フレームを使用することによるパストレース機能が規定されている。
図34に示すように、現用側のカードが起動してから予備側のカードが起動した場合や、現用側のカードへのパストレース設定と予備側のカードへのパストレース設定が同時に実施されなかった場合などには、現用側データ41と予備側データ42でJ1バイトの先頭1バイト目の挿入タイミングにずれが生じる。そのため、それ以降のJ1バイトの出力データは、現用側と予備側で異なってしまう。J1バイトの値が異なった状態で冗長切り替えが実行されると、装置から出力されるJ1バイトの64バイトの連続性が崩れることになる。
図35は、冗長切り替え時のJ1バイトの連続性が崩れた様子を示す図である。図35に示すように、本来の出力されるべきJ1バイト43は、連続した64バイトのはずである。しかし、冗長切り替えを実行したときに出力されるJ1バイト44では、現用側データ41に予備側データ42が続くことになるため、64バイトの連続性が崩れてしまう。この場合、パストレースを監視する隣接局(対向するノード)において、パストレースアイデンティファイヤミスマッチ(TIM)のアラームが発生するため、ネットワーク保守の妨げとなる。SDHにおけるパストレース機能(16バイト/64バイト)においても同様である。
B3バイトの値が異なる理由は、次の通りである。図36は、現用側と予備側とでB3バイトの値が異なる理由を説明する図である。SONETのGR−253には、B3バイトの演算方法として、毎回、前回のフレームのB3演算範囲の演算結果を含むように規定されている。従って、現用側のカードが起動してから予備側のカードが起動した場合や、装置を起動したときのカードの立ち上がり順序とその時間差などの原因により、現用側と予備側で同時にB3バイト演算を開始しなかった場合には、それ以降、現用側データ41と予備側データ42とでB3演算範囲の演算結果、すなわちB3バイトの値が異なってしまう。
また、B3演算範囲に含まれるJ1バイトやVT−ポインタ(V1、V2、V3およびスタッフバイト)の値が現用側と予備側とで一致しないことも、現用側と予備側とでB3バイトの値が異なる原因の一つである。隣接局(対向するノード)は、送信側の装置から送られてきたデータからB3バイトの値を演算し、その演算結果を、送信側の装置から送られてきたデータの次のフレームに含まれるB3バイトの値と比較する。
図37は、冗長切り替え時に隣接局でB3バイトを比較した様子を示す図である。図37に示すように、隣接局は、冗長切り替えの実行前では現用側データ41を受信し、冗長切り替えの実行後は予備側データ42を受信する。現用側と予備側とでB3バイトの値が異なった状態で冗長切り替えが実行されると、その直前に隣接局が現用側データ41のB3演算範囲を演算した結果[B3−A4]と、切り替え直後に隣接局が受信した予備側データ42に含まれるB3バイトの値[B3−S4]が一致しない。この場合、隣接局は、加入者(主信号)データのエラーの有無にかかわらず、B3エラーを検出してしまうため、ネットワーク保守の妨げとなる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、現用側として動作する場合に、冗長構成の予備側となるプラグインカードに、現用側のプラグインカードから出力されるJ1バイトおよびB3バイトの値と同じ値を予備側のプラグインカードから出力させるための情報を供給し、予備側として動作する場合に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから出力されるJ1バイトおよびB3バイトの値と同じ値を出力する光伝送装置用プラグインカードを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一態様にかかる光伝送装置用プラグインカードは、現用側のプラグインカードとして動作する際に、現用側のJ1バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送るJ1バイト生成部を備えることを特徴とする。このJ1バイト生成部は、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、現用側のJ1バイトデータに関する情報を受け取り、その情報に基づいて予備側のJ1バイトデータを、現用側のJ1バイトデータに一致させる。このJ1バイト生成部は、現用側のプラグインカードとして動作する際に、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算して、J1バイトデータを遅延して読み出す。また、B3バイトデータについても同様の動作を行うB3バイト演算部を備えることを特徴とする。
本発明にかかる光伝送装置用プラグインカードによれば、現用側として動作する場合に、冗長構成の予備側となるプラグインカードに、現用側のプラグインカードから出力されるJ1バイトおよびB3バイトの値と同じ値を予備側のプラグインカードから出力させるための情報を供給することができるという効果を奏する。また、予備側として動作する場合に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから出力されるJ1バイトおよびB3バイトの値と同じ値を出力することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光伝送装置用プラグインカードの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の各例の説明において、同様の構成には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
(MSPP装置のPTE機能実装例)
まず、この発明にかかる光伝送装置用プラグインカードが実装されたMSPP装置について説明する。図1は、この発明にかかるプラグインカードが実装されたMSPP装置のPTE機能実装例を示す図である。図1に示すように、MSPP装置は、この発明にかかる光伝送装置用プラグインカードとして、第1のプラグインカード51、第2のプラグインカード52、第1のVT−SFカード53および第2のVT−SFカード54を実装している。また、MSPP装置は、現用側のSTS−SFカード55および予備側のSTS−SFカード56を実装している。
第1のプラグインカード51と第2のプラグインカード52は、例えば同じ構成のカードであり、冗長構成となっている。第1のVT−SFカード53と第2のVT−SFカード54は、例えば同じ構成のカードであり、冗長構成となっている。PTE機能を実現する回路として、例えば、第1のプラグインカード51のPOH生成回路57およびPOH終端回路58、第2のプラグインカード52のPOH生成回路59およびPOH終端回路60、第1のVT−SFカード53のPOH生成回路61およびPOH終端回路62、並びに第2のVT−SFカード54のPOH生成回路63およびPOH終端回路64が設けられている。
これらPOH生成回路57,59,61,63およびPOH終端回路58,60,62,64は、サービスタイプに応じて実装される。第1のプラグインカード51のPOH生成回路57と第2のプラグインカード52のPOH生成回路59は、後述するように、相互にパスオーバヘッドのJ1バイトとB3バイトに関する情報の授受を行い、現用側となったカードと予備側となったカードで同じ値のパスオーバヘッドを出力する。
同様に、第1のVT−SFカード53のPOH生成回路61と第2のVT−SFカード54のPOH生成回路63についても同様であり、相互に情報の授受を行い、同じ値のパスオーバヘッドを出力する。現用側のSTS−SFカード55と予備側のSTS−SFカード56は、例えば同じ構成のカードであり、冗長構成となっている。
また、MSPP装置は、装置制御部65を備えている。この装置制御部65は、制御系カードに設けられている(図31参照)。装置制御部65は、PTE機能を備えた各カード、すなわち図1の例では、第1および第2のプラグインカード51,52、並びに第1および第2のVT−SFカード53,54に対して、それぞれのカードが現用側であるか、あるいは予備側であるか、ということを通知する。
第1のプラグインカード51が装置制御部65から現用側であることの通知を受け取ると、そのPOH生成回路57は、現用側として動作する。また、第1のプラグインカード51に設けられたセレクタ66は、現用側のSTS−SFカード55の出力データを選択する。第1のプラグインカード51が装置制御部65から予備側であることの通知を受け取ると、そのPOH生成回路57は、予備側として動作する。第1のプラグインカード51のセレクタ66は、予備側のSTS−SFカード56の出力データを選択する。
第2のプラグインカード52の動作についても同様である。ただし、上述した第1のプラグインカード51の動作の説明において、POH生成回路57をPOH生成回路59と読み替え、セレクタ66をセレクタ67と読み替える。
第1のVT−SFカード53が装置制御部65から現用側であることの通知を受け取ると、そのPOH生成回路61は、現用側として動作する。また、第1のVT−SFカード53に設けられたセレクタ68は、現用側のSTS−SFカード55の前段からの出力データを選択する。第1のVT−SFカード53が装置制御部65から予備側であることの通知を受け取ると、そのPOH生成回路61は、予備側として動作する。第1のVT−SFカード53のセレクタ68は、予備側のSTS−SFカード56の前段からの出力データを選択する。
第2のVT−SFカード54の動作についても同様である。ただし、上述した第1のVT−SFカード53の動作の説明において、POH生成回路61をPOH生成回路63と読み替え、セレクタ68をセレクタ69と読み替える。
現用側のSTS−SFカード55は、装置制御部65から制御情報を受け取る。現用側のSTS−SFカード55に設けられたセレクタ70は、その制御情報に基づいて、第1のVT−SFカード53および第2のVT−SFカード54のうち、現用側のVT−SFカードの出力データを選択する。予備側のSTS−SFカード56は、装置制御部65から受けた取った制御情報に基づいて、予備側のSTS−SFカード56に設けられたセレクタ71により、予備側のVT−SFカードの出力データを選択する。
第1および第2のプラグインカード51,52に入力されたデータが、現用側および予備側のSTS−SFカード55,56並びに第1および第2のVT−SFカード53,54を経て、再び第1および第2のプラグインカード51,52から出力されるまでの各カードでの処理については、[背景技術]の項において図32を参照しながら説明した通りである。また、VT−SFカードを省略できることも、[背景技術]の項において説明した通りである。
保守者が、上述した冗長構成を有するMSPP装置では、装置制御部65による上述した制御によって、現用側のPOH出力データと予備側のPOH出力データが常に一致することになる。従って、保守者は、保守やメンテナンスを行う任意の時点で、切り替えコマンド入力によりエラーを発生させることなく、現用側と予備側を無瞬断で切り替えることができる。冗長切り替え後、装置制御部65は、切り替え前に現用側であったカードに対して新たに予備側になったことを通知するとともに、切り替え前に予備側であったカードに対して新たに現用側になったことを通知する。それによって、各カードは、新たに通知された情報に基づいてそれぞれの動作を行う。
(POH生成回路の構成例)
次に、前記POH生成回路57,59,61,63の構成を説明する。POH生成回路57,59,61,63は、いずれも同じ構成であるので、ここでは代表としてPOH生成回路57について説明する。
(1)POH生成回路の概略構成の第1の例
図2は、POH生成回路の第1の例の概略を示す図である。図2に示すように、POH生成回路57は、POH挿入部81、J1バイト生成部82、B3バイト演算部83、マルチプレクサ84およびデマルチプレクサ85を備えている。
J1バイト生成部82は、J1バイトデータをPOH挿入部81に供給する。J1バイト生成部82は、J1バイトを補正するためのデータ(以下、J1バイト補正データとする)をマルチプレクサ84に供給する。J1バイト生成部82は、デマルチプレクサ85からJ1バイト補正データを受け取り、その補正データに基づいてJ1バイトデータを補正する。
B3バイト演算部83は、POH挿入部81の出力データに基づいてB3バイト演算を行い、その演算結果をPOH挿入部81に供給する。B3バイト演算部83は、B3バイトを補正するためのデータ(以下、B3バイト補正データとする)をマルチプレクサ84に供給する。B3バイト演算部83は、デマルチプレクサ85からB3バイト補正データを受け取り、その補正データに基づいてB3バイト演算結果を補正する。
マルチプレクサ84は、J1バイト生成部82から受け取ったJ1バイト補正データと、B3バイト演算部83から受け取ったB3バイト補正データをまとめて、冗長構成をなす相手方のプラグインカードへ出力する。デマルチプレクサ85は、冗長構成をなす相手方のプラグインカードから受け取ったデータをJ1バイト補正データとB3バイト補正データに分け、J1バイト補正データおよびB3バイト補正データをそれぞれJ1バイト生成部82およびB3バイト演算部83に供給する。POH挿入部81は、入力データに、J1バイト生成部82およびB3バイト演算部83から受け取ったJ1バイトデータおよびB3バイト演算結果を含むパスオーバヘッドを挿入し、出力データとして出力する。
図3は、図2に示すPOH生成回路の動作を説明する図である。ここでは、POH生成回路57が現用側として動作し、このPOH生成回路57と冗長構成をなす相手方のPOH生成回路59が予備側として動作する場合について説明する(他の例において動作を説明する場合も同様とする)。なお、POH生成回路57,59が逆の系として動作する場合や、POH生成回路61,62の組み合わせについても同様である。また、図3においては、図が繁雑になるのを避けるため、POH生成回路がそれぞれの系で動作する際に必要でない構成を省略した(図5、図7、図10、図13、図15、図18、図21、図24、図26、図28および図30においても同じ)。
図3に示すように、現用側のPOH生成回路(以下、現用側POH生成回路とする)57では、J1バイト生成部82から出力されたJ1バイトデータと、B3バイト演算部83から出力されたB3バイト演算結果を用いて、POH挿入部81により入力データにパスオーバヘッドを挿入する。また、現用側POH生成回路57では、J1バイト生成部82から出力されたJ1バイト補正データと、B3バイト演算部83から出力されたB3バイト補正データを、マルチプレクサ84を介して予備側のPOH生成回路59へ送る。
予備側のPOH生成回路(以下、予備側POH生成回路とする)59では、デマルチプレクサ85を介して、現用側POH生成回路57から送られてきたJ1バイト補正データとB3バイト補正データを受け取る。そして、予備側POH生成回路59では、J1バイト生成部82が、J1バイト補正データに基づいてJ1バイトデータを補正し、現用側POH生成回路57のJ1バイトデータと同じデータにする。
また、予備側POH生成回路59では、B3バイト演算部83が、B3バイト補正データに基づいてB3バイト演算結果を補正し、現用側POH生成回路57のB3バイト演算結果と同じデータにする。このようにして、予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57と同じ値のJ1バイトデータと、現用側POH生成回路57と同じ値のB3バイト演算結果を有するパスオーバヘッドを、POH挿入部81により入力データに挿入することができる。
(2)POH生成回路の概略構成の第2の例
図4は、POH生成回路の第2の例の概略を示す図である。この第2の例が上記「(1)POH生成回路の概略構成の第1の例」と異なるのは、J1バイト生成部82およびB3バイト演算部83がそれぞれJ1バイトデータおよびB3バイト演算結果を、プラグインカードの外部に設けられた制御CPU等のシステム共通演算部86に供給することと、J1バイト生成部82およびB3バイト演算部83がそれぞれシステム共通演算部86からJ1バイト補正データおよびB3バイト補正データを受け取ることである。
システム共通演算部86は、現用側POH生成回路57から受け取ったJ1バイトデータおよびB3バイト演算結果と、予備側POH生成回路59から受け取ったJ1バイトデータおよびB3バイト演算結果に基づいて演算処理を行い、J1バイト補正データとB3バイト補正データを求める。システム共通演算部86は、例えばMSPP装置に実装された制御系カードに設けられている(図31参照)。この第2の例では、現用側POH生成回路57は、前記マルチプレクサ84と前記デマルチプレクサ85を備えていない。
図5は、図4に示すPOH生成回路の動作を説明する図である。現用側POH生成回路57では、J1バイト生成部82から出力されたJ1バイトデータと、B3バイト演算部83から出力されたB3バイト演算結果を用いて、POH挿入部81により入力データにパスオーバヘッドを挿入する。また、現用側POH生成回路57では、J1バイト生成部82から出力されたJ1バイトデータと、B3バイト演算部83から出力されたB3バイト演算結果を、データバスを介してシステム共通演算部86へ送る。
予備側POH生成回路59では、J1バイト生成部82から出力されたJ1バイトデータと、B3バイト演算部83から出力されたB3バイト演算結果を、データバスを介してシステム共通演算部86へ送る。そして、予備側POH生成回路59では、データバスを介してシステム共通演算部86からJ1バイト補正データとB3バイト補正データを受け取る。
予備側POH生成回路59では、それらの補正データに基づいて、J1バイト生成部82およびB3バイト演算部83により、現用側POH生成回路57のJ1バイトデータと同じデータおよび現用側POH生成回路57のB3バイト演算結果と同じデータを得る。このようにして、予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57と同じ値のJ1バイトデータと、現用側POH生成回路57と同じ値のB3バイト演算結果を有するパスオーバヘッドを、POH挿入部81により入力データに挿入することができる。
次に、POH生成回路におけるJ1バイトデータを一致させるための構成について説明する。以下の各構成例は、前記「(1)POH生成回路の概略構成の第1の例」に適用される。
(3)J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例
図6は、J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例を示す図である。図6に示すように、J1バイト生成部82は、第1のバッファメモリ(RAM:Random Access Memory)101、例えば64進のアドレスカウンタ102、オフセット回路103、第2のバッファメモリ(RAM)104、第3のバッファメモリ(RAM)105およびセレクタ106を備えている。
第1のバッファメモリ101および第2のバッファメモリ104は、装置制御部65(図示省略、図1参照)から入力された例えば64バイトのJ1バイトデータ107を保持する。アドレスカウンタ102は、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを読み出す際のアドレスを発行する。オフセット回路103は、第2のバッファメモリ104からJ1バイトデータを読み出す際のアドレスとして、アドレスカウンタ102から発行されたアドレスの値に所定のオフセット値を加算する。
従って、第2のバッファメモリ104から読み出されるJ1バイトデータは、第1のバッファメモリ101から読み出されるJ1バイトデータよりもオフセット値分だけ進んだデータとなる。このオフセット値は、現用側として動作するプラグインカードと予備側として動作するプラグインカードを接続するケーブル等の伝送路による信号の伝搬遅延分に相当する。第2のバッファメモリ104から読み出されたJ1バイトデータは、マルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。
第3のバッファメモリ105は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたJ1バイト補正データを保持する。このJ1バイト補正データは、冗長構成をなす相手方のプラグインカードにおいて、既にその相手方のカードのJ1バイトデータと同じデータになるようにプラグインカード間の伝搬遅延が補正されたデータである。セレクタ106は、POH生成回路57が現用側として動作する際には、第1のバッファメモリ101から読み出されたJ1バイトデータを選択し、POH生成回路57が予備側として動作する際には、第3のバッファメモリ105から読み出された補正済みのJ1バイトデータを選択する。POH挿入部81は、セレクタ106により選択されたJ1バイトデータを入力データに挿入する。
図7は、図6に示す構成の動作を説明する図である。図8は、図7に示す構成においてJ1バイトデータを一致させる動作のフローチャートである。図7に示すように、現用側のプラグインカードが起動すると(図8、ステップS1)、現用側POH生成回路57では、J1バイト生成部82の第1のバッファメモリ101および第2のバッファメモリ104に、装置制御部65(図示省略、図1参照)から受け取った例えば64バイトのJ1バイトデータ107が保持される(図8、ステップS2)。
続いて、現用側POH生成回路57では、アドレスカウンタ102から出力されるアドレスの値に基づいて、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを、その先頭から順に最後の例えば64バイト目まで連続して出力する。第1のバッファメモリ101から出力されたJ1バイトデータは、現用側POH生成回路57のPOH挿入部81へ送られる。同時に、現用側POH生成回路57では、アドレスカウンタ102から出力されたアドレスの値にオフセット回路103によりオフセット値を加算した値に基づいて、第2のバッファメモリ104からJ1バイトデータを、その先頭に対してオフセット値分だけ進んだフレームから順に連続して出力する。
現用側POH生成回路57の第2のバッファメモリ104から出力されたJ1バイトデータは、予備側POH生成回路59へ送られる(図8、ステップS3)。例えば、オフセットを1だけ進めると、予備側POH生成回路59へ送られるJ1バイトデータは、現用側POH生成回路57のPOH挿入部81へ送られるJ1バイトデータよりも1フレーム分(例えば、125μsec)だけ進んだデータとなる。以後、現用側POH生成回路57では、ステップS3を繰り返す。一方、予備側のプラグインカードが起動すると(図8、ステップS4)、予備側POH生成回路59では、J1バイト生成部82の第1のバッファメモリ101に、装置制御部65(図示省略、図1参照)から受け取った例えば64バイトのJ1バイトデータ107が保持される(図8、ステップS5)。
続いて、予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57から送られてきたJ1バイトデータを第3のバッファメモリ105で保持する。そして、予備側POH生成回路59では、セレクタ106により、第3のバッファメモリ105に保持されたJ1バイトデータと第1のバッファメモリ101に保持されたJ1バイトデータのうち、第3のバッファメモリ105側のデータが選択され、その選択されたJ1バイトデータがPOH挿入部81へ送られる(図8、ステップS6)。従って、予備側POH生成回路59において予備側の入力データに挿入されるJ1バイトデータと、現用側POH生成回路57において現用側の入力データに挿入されるJ1バイトデータが一致する。
なお、予備側POH生成回路59において、第3のバッファメモリ105を省略し、現用側POH生成回路57から送られてきたJ1バイトデータを直接、セレクタ106へ入力させるようにしてもよい。その理由は、現用側POH生成回路57と予備側POH生成回路59が同じ周波数、例えば8KHzのタイミングで同期して動作しており、かつオフセット回路103により現用側POH生成回路57から予備側POH生成回路59へ伝搬する信号の遅延分が考慮されているからである。
(4)J1バイトデータを一致させるための構成の第2の例
図9は、J1バイトデータを一致させるための構成の第2の例を示す図である。図9に示すように、この第2の例が上記「(3)J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例」と異なるのは、J1バイト生成部82にオフセット回路103、第2のバッファメモリ104、第3のバッファメモリ105およびセレクタ106がなく、その代わりに、固定パターン検出部111およびオフセット回路112が設けられていることである。
例えば、GR−253の規定では、必ず固定パターンとして、J1パストレースの63バイト目および64バイト目にそれぞれCR(キャリッジリターン)コードおよびLF(ラインフィード)コードが挿入される。そこで、固定パターン検出部111は、このような固定パターンを検出する。ここでは、固定パターン検出部111は、アドレスカウンタ102が「63」であるとき、すなわち最終カウントであるときに固定パターンを検出したとする。あるいは、固定パターン検出部111は、CRコードやLFコードを実際に検出してもよい。そして、固定パターン検出部111は、固定パターンを検出すると、タイミング信号を生成する。生成されたタイミング信号は、マルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。
オフセット回路112は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたタイミング信号を所定のタイミングだけ遅延させる。この遅延時間は、現用側として動作するプラグインカードと予備側として動作するプラグインカードを接続するケーブル等の伝送路による信号の伝搬遅延分に相当する。オフセット回路112により遅延させられたタイミング信号は、カウンタリセット信号としてアドレスカウンタ102へ送られる。アドレスカウンタ102は、カウンタリセット信号が入力されると、カウント値をリセットする。
図10は、図9に示す構成の動作を説明する図である。図10に示すように、現用側POH生成回路57では、アドレスカウンタ102が「63」であるとき、あるいはCRコードを検出したときに、固定パターン検出部111から予備側POH生成回路59へタイミング信号を出力する。予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57から送られてきたタイミング信号を受け取り、そのタイミング信号を、信号の伝搬遅延分に相当するタイミング、例えば1フレーム分だけオフセット回路112により遅延させて、カウンタリセット信号とする。
そして、予備側POH生成回路59では、カウンタリセット信号によりアドレスカウンタ102をリセットする。それによって、予備側POH生成回路59では、第1のバッファメモリ101に保持されているJ1バイトデータがその先頭から順に、第1のバッファメモリ101からPOH挿入部81へ出力される。予備側POH生成回路59においてJ1バイトデータの1バイト目が出力されるときに、同時に、現用側POH生成回路57では、第1のバッファメモリ101に保持されているJ1バイトデータの1バイト目が、第1のバッファメモリ101からPOH挿入部81へ出力される。
従って、これ以降、現用側と予備側とで64バイトのパストレースのシーケンス開始タイミングが一致することになるので、現用側と予備側とでJ1バイトデータが一致することになる。これ以降、予備側POH生成回路59では、アドレスカウンタ102の周期開始タイミングと、現用側POH生成回路57から送られてくるタイミング信号を監視することにより、両タイミングが不一致になったことを検出することができる。予備側POH生成回路59において両タイミングの不一致を検出した場合には、再度、カウンタリセットを実行すればよい。
なお、予備側POH生成回路59において、オフセット回路112を省略し、現用側POH生成回路57から送られてきたタイミング信号で直接、予備側POH生成回路59のアドレスカウンタ102をリセットするようにしてもよい。その理由は、現用側POH生成回路57と予備側POH生成回路59が同じ周波数、例えば8KHzのタイミングで同期して動作しているので、予備側POH生成回路59が現用側POH生成回路57からタイミング信号を受信した時点で予備側POH生成回路59のアドレスカウンタ102をリセットすれば、その次のタイミングで、現用側POH生成回路57と予備側POH生成回路59がともにJ1バイトデータの1バイト目の処理から実行することになるからである。
また、固定パターンとしてCRコードやLFコードを用いるかわりに、別のJ1バイトのタイミング、例えば特定のN(Nは整数)バイト目のタイミングを用いてもよい。このようにすれば、ITU−T G.707に規定されたパストレースフォーマットにも対応できる。G.707の規定には、64バイトのフリーフォーマットストリングと、図11に示すG.831に規定された16バイトのアクセスポイントアイデンティファイヤフォーマット113またはそれを4倍にした64バイトのアクセスポイントアイデンティファイヤフォーマットが規定されている。64バイトのフリーフォーマットストリングの場合には、特定のNバイト目のタイミングを用いればよい。G.831に規定されたアクセスポイントアイデンティファイヤフォーマットの場合には、F1のカントリコードのタイミングを用いればよい。
(5)J1バイトデータを一致させるための構成の第3の例
図12は、J1バイトデータを一致させるための構成の第3の例を示す図である。図12に示すように、この第3の例が上記「(3)J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例」と異なるのは、J1バイト生成部82にオフセット回路103、第2のバッファメモリ104、第3のバッファメモリ105およびセレクタ106がなく、その代わりに、オフセット回路121およびセレクタ122が設けられていることである。
アドレスカウンタ102から発行されたアドレスは、セレクタ122とマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。オフセット回路121は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたアドレスの値に所定のオフセット値を加算する。このオフセット値は、現用側として動作するプラグインカードと予備側として動作するプラグインカードを接続するケーブル等の伝送路による信号の伝搬遅延分に相当する。
セレクタ122は、POH生成回路57が現用側として動作する際には、アドレスカウンタ102から送られてきたアドレスを選択し、POH生成回路57が予備側として動作する際には、オフセット回路121によりオフセット値が加算されたアドレスを選択する。セレクタ122により選択されたアドレスは、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを読み出す際のアドレスとして第1のバッファメモリ101へ送られる。
図13は、図12に示す構成の動作を説明する図である。図13に示すように、現用側POH生成回路57では、アドレスカウンタ102から出力されるアドレスの値に基づいて、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを、その先頭から順に連続して出力する。同時に、現用側POH生成回路57では、アドレスを予備側POH生成回路59へ送る。
予備側POH生成回路59では、オフセット回路121において、現用側POH生成回路57から送られてきたアドレスの値にオフセット値を加算する。そして、予備側POH生成回路59では、セレクタ122は、オフセット回路121でオフセット値が加算されたアドレスを選択する。それによって、予備側POH生成回路59では、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを、現用側POH生成回路57と同じアドレス(カウンタ値)で読み出すことになるので、現用側と予備側とでJ1バイトデータが一致することになる。
なお、現用側POH生成回路57において、アドレスカウンタ102のカウンタ値にオフセット値を加算して予備側POH生成回路59へ送るようにしてもよい。この場合、予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57から送られてきたアドレスに基づいて、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを読み出せばよい。
(6)J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例
図14は、J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例を示す図である。図14に示すように、この第4の例が上記「(3)J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例」と異なるのは、J1バイト生成部82にオフセット回路103、第2のバッファメモリ104、第3のバッファメモリ105およびセレクタ106がなく、その代わりに、オフセット回路131、現用/予備比較回路132および一致・不一致回路133が設けられていることである。
例えば、GR−253の規定では、主信号がVT−Structured STS−1である場合、H4バイトデータ134の7ビット目と8ビット目(以下、H4バイト−ビット7,8とする)は、1〜4のVTシーケンス番号を示す。従って、H4バイト−ビット7,8を、4フレーム(500μsec)を一周期とする4進カウンタとみなすことができる。そこで、現用側と予備側とでアドレスカウンタ値とH4バイト−ビット7,8の値の組み合わせを監視し、現用側と予備側とでアドレスカウンタ値が一致するように制御する。
アドレスカウンタ102から発行されたアドレスの値およびH4バイト−ビット7,8の値は、オフセット回路131とマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。オフセット回路131は、アドレスカウンタ102から発行されたアドレスの値およびH4バイト−ビット7,8の値にそれぞれ所定のオフセット値を加算する。このオフセット値は、現用側として動作するプラグインカードと予備側として動作するプラグインカードを接続するケーブル等の伝送路による信号の伝搬遅延分に相当する。
現用/予備比較回路132は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたアドレスの値およびH4バイト−ビット7,8の値と、オフセット回路131によりオフセット値が加算されたアドレスの値およびH4バイト−ビット7,8の値を、それぞれ比較する。一致・不一致回路133は、現用/予備比較回路132での比較の結果、一致または不一致を確認し、不一致であれば、アドレスカウンタ102へカウンタシフト信号を出力する。アドレスカウンタ102は、一致・不一致回路133からカウンタシフト信号を受け取ると、カウンタ値を所定の値M(Mは自然数)だけ戻すか、または進める。
図15は、図14に示す構成の動作を説明する図である。図16は、現用/予備比較回路の動作を説明する図である。図15に示すように、現用側POH生成回路57では、アドレスカウンタ102から出力されるアドレスの値に基づいて、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを、その先頭から順に連続して出力する。同時に、現用側POH生成回路57では、アドレスの値N135とH4バイト−ビット7,8の値H4a136を予備側POH生成回路59へ送る。
予備側POH生成回路59では、オフセット回路131において、アドレスカウンタ102から出力されるアドレスの値とH4バイト−ビット7,8の値にそれぞれオフセット値を加算し、予備側のアドレスの値N137および予備側のH4バイト−ビット7,8の値H4s138とする。そして、予備側POH生成回路59では、現用側からのアドレスの値N135および現用側からのH4バイト−ビット7,8の値H4a136と、予備側のアドレスの値N137および予備側のH4バイト−ビット7,8の値H4s138を、それぞれ比較する。
比較の結果、予備側POH生成回路59で不一致を検出したときには、予備側POH生成回路59では、カウンタシフト信号によりアドレスカウンタ102の値を所定の値Mだけ戻すか、または進める。それによって、予備側POH生成回路59では、第1のバッファメモリ101から読み出されるJ1バイトデータがMフレーム分だけ後ろ、または前にシフトする。そして、再度、H4バイト−ビット7,8の値およびアドレス値(カウンタ値)について同様の比較を行う。
これを繰り返すことによって、予備側POH生成回路59では、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを、現用側POH生成回路57と同じアドレス(カウンタ値)で読み出すことになる。従って、現用側と予備側とでJ1バイトデータが一致することになる。ここで、Mを単純に「1」ずつシフトさせるようにしてもよいし、シーケンス番号の1周期である「4」と、予備側のシーケンス番号および現用側のシーケンス番号の差分値(1〜3)とを組み合わせてシフトさせるようにしてもよい。
この第4の例では、現用側と予備側とでアドレスの値Nが同じであるときのH4バイト−ビット7,8の値H4aとH4sを比較することにより、現用側と予備側の間のタイミングのずれをフレーム数(H4s−H4a)で算出することができる。また、この第4の例では、500μsecまでの処理時間のバラツキを許容できる。
なお、現用側POH生成回路57において、アドレスの値N135とH4バイト−ビット7,8の値H4a136にオフセット値を加算して予備側POH生成回路59へ送るようにしてもよい。この場合、予備側POH生成回路59では、オフセット値を加算しないで、予備側のアドレスの値N137および予備側のH4バイト−ビット7,8の値H4s138とすればよい。また、アドレスの値の代わりにJ1バイトデータを、H4バイト−ビット7,8の値と組みにして現用/予備比較回路132で比較してもよい。
(7)J1バイトデータを一致させるための構成の第5の例
図17は、J1バイトデータを一致させるための構成の第5の例を示す図である。図17に示すように、この第5の例が上記「(3)J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例」と異なるのは、J1バイト生成部82にオフセット回路103、第2のバッファメモリ104、第3のバッファメモリ105およびセレクタ106がなく、その代わりに、オフセット回路141、固定パターン検出部111、現用/予備比較回路132および一致・不一致回路133が設けられていることである。
オフセット回路141は、POH生成回路57が現用側として動作する際には、アドレスカウンタ102のカウンタ値をそのまま固定パターン検出部111に渡し、POH生成回路57が予備側として動作する際には、アドレスカウンタ102のカウンタ値に所定のオフセット値を加算して固定パターン検出部111に渡す。固定パターン検出部111は、オフセット回路141から渡されたアドレスの値に基づいて、J1パストレースの固定パターンを検出する。固定パターン検出部111の詳細については、「(4)J1バイトデータを一致させるための構成の第2の例」において説明した通りである。また、現用/予備比較回路132および一致・不一致回路133については、「(6)J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例」において説明した通りである。
第5の例は、上述した第4の例と同様に、主信号がVT−Structured STS−1である場合に適用可能である。第5の例では、現用側と予備側とで、固定パターン検出部111が固定パターンを検出したときに生成するタイミング信号とH4バイト−ビット7,8の値の組み合わせを監視し、現用側と予備側とでアドレスカウンタ値が一致するように制御する。従って、固定パターン検出部111で生成されたタイミング信号とH4バイト−ビット7,8の値が現用/予備比較回路132とマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。
現用/予備比較回路132は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたタイミング信号およびH4バイト−ビット7,8の値と、固定パターン検出部111から送られてきたタイミング信号およびH4バイト−ビット7,8の値を、それぞれ比較する。アドレスカウンタ102は、現用/予備比較回路132での比較の結果が不一致である場合に一致・不一致回路133から送られてくるカウンタシフト信号を受け取ると、カウンタ値をMだけシフトする。
図18は、図17に示す構成の動作を説明する図である。図18に示すように、現用側POH生成回路57では、アドレスカウンタ102から出力されるアドレスの値に基づいて、第1のバッファメモリ101からJ1バイトデータを、その先頭から順に連続して出力する。また、現用側POH生成回路57では、固定パターン検出部111がJ1パストレースの固定パターンを検出したときに、タイミング信号とH4バイト−ビット7,8の値を予備側POH生成回路59へ送る。
予備側POH生成回路59では、オフセット回路141において、アドレスカウンタ102から出力されるアドレスの値にオフセット値を加算する。そして、予備側POH生成回路59では、オフセット値が加算されたアドレスの値に基づいて、固定パターン検出部111によりJ1パストレースの固定パターンを検出する。予備側POH生成回路59では、固定パターン検出部111がJ1パストレースの固定パターンを検出したときに、タイミング信号とH4バイト−ビット7,8の値を現用/予備比較回路132へ送る。
予備側POH生成回路59では、現用/予備比較回路132により、現用側からのタイミング信号および現用側からのH4バイト−ビット7,8の値と、予備側のタイミング信号および予備側のH4バイト−ビット7,8の値を、それぞれ比較する。これ以降の動作は、「(6)J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例」において説明した通りである。この第5の例では、500μsecまでの処理時間のバラツキを許容できる。なお、カウンタ値のシフト量Mについては、「(6)J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例」において説明した通りである。
次に、POH生成回路におけるB3バイトデータを一致させるための構成について説明する。以下の各構成例は、前記「(1)POH生成回路の概略構成の第1の例」に適用される。
(8)B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例
図19は、B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例を説明する図である。図19に示すように、この第1の例では、現用側データ41のB3バイト演算結果201a,201b,201cを予備側へ転送する。予備側では、現用側から送られてきたB3バイト演算結果201a,201b,201cを保持する。また、予備側では、予備側データ42のB3バイト演算結果202a,202b,202cを保持する。特に限定しないが、ここでは、現用側も予備側も3フレーム分のB3バイト演算結果を保持するとして説明する。
そして、予備側では、現用側データ41のB3バイト演算結果201a,201b,201cと予備側データ42のB3バイト演算結果202a,202b,202cをそれぞれ比較し、それぞれの差分(オフセット値)を算出する。このようにして得られた例えば3つのオフセット値203a,203b,203cが一致している場合には、そのオフセット値を補正値として予備側の次のフレームのB3挿入値に反映させる。
予備側で補正値を反映させた後は、現用側と予備側で同じデータを用いてB3バイト演算を繰り返すことになるので、次に主信号のエラーが発生するまでは、B3バイト演算結果は一致し続ける。また、現用側と予備側のB3バイト演算結果の差分を連続するフレームで求めることにより、現用側から予備側へのエラーが発生した場合でも、予備側のB3挿入値に正しい補正値を反映させることができる。
図20は、B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例を示す図である。図20に示すように、B3バイト演算部83は、B3演算回路211、セレクタ212、補正B3データ生成回路213およびB3比較部214を備えている。B3比較部214は、タイミングシフト回路215、予備側B3演算結果保持メモリ216、現用側B3演算結果保持メモリ217およびオフセット算出回路218を備えている。
B3演算回路211は、前回のフレームのB3演算範囲の演算結果に基づいてB3バイト演算を行う。B3バイト演算結果は、POH挿入部81およびマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。また、B3バイト演算結果は、セレクタ212、タイミングシフト回路215および補正B3データ生成回路213へ送られる。タイミングシフト回路215は、B3バイト演算結果を所定のタイミングだけシフトさせて予備側B3演算結果保持メモリ216へ渡す。タイミングのシフト量は、現用側として動作するプラグインカードと予備側として動作するプラグインカードを接続するケーブル等の伝送路による信号の伝搬遅延分に相当する。
予備側B3演算結果保持メモリ216は、タイミングシフト回路215から渡された例えば3フレーム分のB3バイト演算結果(B3(S−1)、B3(S−2)、B3(S−3))を保持する。現用側B3演算結果保持メモリ217は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきた例えば3フレーム分のB3バイト演算結果(B3(A−1)、B3(A−2)、B3(A−3))を保持する。
オフセット算出回路218は、予備側B3演算結果保持メモリ216に保持されている複数のB3バイト演算結果と、現用側B3演算結果保持メモリ217に保持されている複数のB3バイト演算結果を、同じフレームに相当する演算結果同士で比較し、それぞれについて前記オフセット値203a,203b,203cを求める。そして、オフセット算出回路218は、例えば3フレーム間のオフセット値が同じ値である場合には、そのオフセット値を補正値として補正B3データ生成回路213に通知する。
補正B3データ生成回路213は、オフセット算出回路218から通知された補正値を用いて、その時点でのB3バイト演算結果を補正する。セレクタ212は、POH生成回路57が現用側として動作する際には、B3演算回路211から出力されたB3バイト演算結果を選択し、POH生成回路57が予備側として動作する際には、補正B3データ生成回路213から主力された補正済みのB3バイト演算結果を選択する。POH挿入部81は、セレクタ212により選択されたB3バイト演算結果を入力データに挿入する。
図21は、図20に示す構成の動作を説明する図である。図22は、図21に示す構成においてB3バイトデータを一致させる動作のフローチャートである。図21に示すように、現用側のプラグインカードが起動すると(図22、ステップS11)、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算部83がB3バイト演算を開始する(図22、ステップS12)。そして、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算部83がB3バイト演算を継続し、B3バイト演算結果を出力する。B3バイト演算部83から出力されたB3バイト演算結果は、予備側POH生成回路59へ送られる(図22、ステップS13)。
一方、予備側のプラグインカードが起動すると(図22、ステップS14)、予備側POH生成回路59では、B3演算回路211がB3バイト演算を開始する(図22、ステップS15)。予備側POH生成回路59では、タイミングシフト回路215により、B3演算回路211から出力されたB3バイト演算結果のタイミングをシフトして、予備側B3演算結果保持メモリ216で保持する。また、予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57から送られてきたB3バイト演算結果を現用側B3演算結果保持メモリ217で保持する。
そして、予備側POH生成回路59では、オフセット算出回路218により、予備側B3演算結果保持メモリ216に保持されている例えば3フレーム分のB3バイト演算結果と、現用側B3演算結果保持メモリ217に保持されている例えば3フレーム分のB3バイト演算結果を比較して、例えば3つのオフセット値203a,203b,203cを求める(図22、ステップS16)。例えば3フレーム分のオフセット値203a,203b,203cが一致しない場合には、ステップS16に戻り、一致するまでオフセット値の算出、比較を行う。
例えば3フレーム分のオフセット値203a,203b,203cが一致し、かつその値が「0」でない場合には、予備側POH生成回路59では、補正B3データ生成回路213により、オフセット値を補正値として用いて、その時点でのB3バイト演算結果を補正する(図22、ステップS17)。そして、ステップS16に戻る。現用側と予備側でB3バイト演算結果が一致していれば、例えば3フレーム分のオフセット値203a,203b,203cがすべて「0」になるので、その場合には、補正を行わずにステップS16に戻り、オフセット値の監視を続ける。
オフセット値が「0」以外の値になったときには、ステップS17へ進み、B3バイト演算結果の補正を実施する。このようにして、予備側POH生成回路59において予備側の入力データに挿入されるB3バイト演算結果と、現用側POH生成回路57において現用側の入力データに挿入されるB3バイト演算結果が一致する。オフセットの連続一致を確認するフレーム数は、3フレームに限らない。オフセットの連続一致を確認するフレーム数を調整することにより、転送時のデータエラー等に対する最適なエラー耐性を有する保護機能を実現することができる。
(9)B3バイトデータを一致させるための構成の第2の例
図23は、B3バイトデータを一致させるための構成の第2の例を説明する図である。図23に示すように、この第2の例が上記「(8)B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例」と異なるのは、B3比較部214にタイミングシフト回路215がなく、その代わりに、予備側H4バイト保持メモリ221および現用側H4バイト保持メモリ222が設けられていることである。第2の例は、主信号がVT−Structured STS−1である場合に適用できる。
予備側H4バイト保持メモリ221は、H4バイトデータ134のH4バイト−ビット7,8の値を保持する。また、H4バイト−ビット7,8の値は、マルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。現用側H4バイト保持メモリ222は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたH4バイト−ビット7,8の値を保持する。特に限定しないが、ここでは、現用側も予備側も3フレーム分のB3バイト演算結果と3フレーム分のH4バイト−ビット7,8の値を保持する。
図24は、図23に示す構成の動作を説明する図である。図24に示すように、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算部83から出力されるB3バイト演算結果をPOH挿入部81へ送る。また、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算結果とそれと同じフレームのH4バイト−ビット7,8の値を予備側POH生成回路59へ送る。予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57から送られてきたB3バイト演算結果とH4バイト−ビット7,8の値を現用側B3演算結果保持メモリ217および現用側H4バイト保持メモリ222で保持する。
また、予備側POH生成回路59では、B3演算回路211から出力されるB3バイト演算結果とそれと同じフレームのH4バイト−ビット7,8の値を予備側B3演算結果保持メモリ216および予備側H4バイト保持メモリ221で保持する。そして、予備側POH生成回路59では、オフセット算出回路218により、予備側H4バイト保持メモリ221および現用側H4バイト保持メモリ222にそれぞれ保持されているVTシーケンス番号(H4バイト−ビット7,8の値)が一致する組のB3バイト演算結果を比較し、補正値を求める。
補正値の求め方および補正値を求めた後の動作については、「(8)B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例」において説明した通りである。このようにすれば、予備側で現用側からのデータの時間対応を判別することが可能となるので、B3比較部214の回路規模またはB3比較部214での処理量が減り、より容易に実現できる。また、上述した「(6)J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例」と同様に、500μsecまでの処理時間のバラツキを許容できる。
(10)B3バイトデータを一致させるための構成の第3の例
図25は、B3バイトデータを一致させるための構成の第3の例を説明する図である。図25に示すように、この第3の例では、現用側POH生成回路57は、POH挿入部81、B3バイト演算部83およびセレクタ231を備えている。GR−253の規定によれば、B3バイトは、前フレームのBIP−8演算結果である。
従って、あるフレームのBIP−8演算を行ってから、その演算結果であるB3バイトを入力データに挿入するまでに、1フレームを例えば125μsecとすると、125μsecからBIP−8演算時間を引いた残りの時間だけ猶予があることになる。そこで、この猶予時間中に、現用側から予備側へ、現用側の次フレーム用のB3バイト値を転送する。B3バイト演算部83は、POH挿入部81の出力データに基づいてB3バイト演算を行う。そのB3バイト演算結果は、セレクタ231およびマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。
セレクタ231は、POH生成回路57が現用系として動作する際には、B3バイト演算部83から出力されたB3バイト演算結果を選択し、POH生成回路57が予備系として動作する際には、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたB3バイト演算結果を選択する。POH挿入部81は、セレクタ231により選択されたB3バイト演算結果を入力データに挿入する。
図26は、図25に示す構成の動作を説明する図である。図26に示すように、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算部83から出力されるB3バイト演算結果をPOH挿入部81および予備側POH生成回路59へ送る。予備側POH生成回路59では、セレクタ231により、現用側POH生成回路57から送られてきたB3バイト演算結果を選択してPOH挿入部81へ送る。このように、予備側POH生成回路59が、前記猶予時間中に現用側POH生成回路57から送られてきたB3バイト演算結果を用いることによって、現用側と予備側でB3バイト演算結果が一致する。
(11)B3バイトデータを一致させるための構成の第4の例
図27は、B3バイトデータを一致させるための構成の第4の例を説明する図である。図27に示すように、この第4の例が上記「(10)B3バイトデータを一致させるための構成の第3の例」と異なるのは、現用側POH生成回路57にセレクタ231がなく、その代わりに、B3バイト演算部83にB3演算回路211、コピー生成回路241、多数決判定回路242、イネーブル/ディセーブル回路243およびセレクタ244が設けられていることである。
コピー生成回路241は、B3演算回路211から出力されたB3バイト演算結果のコピーを生成し、複数の同じ値のB3バイト演算結果を用意する。複数の同じ値のB3バイト演算結果は、同時にマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。多数決判定回路242は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から同時に送られてきた複数のB3バイト演算結果が同じ値でない場合に、多数決判定を行い、多数決が成立した値を正規の値として採用する。
イネーブル/ディセーブル回路243は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から同時に送られてきた複数のB3バイト演算結果がすべて同じ値である場合には、その値をセレクタ244に渡し、そうでない場合には、多数決判定回路242で採用された値をセレクタ244に渡す。セレクタ244は、POH生成回路57が現用系として動作する際には、B3演算回路211から出力されたB3バイト演算結果を選択し、POH生成回路57が予備系として動作する際には、イネーブル/ディセーブル回路243から送られてきたB3バイト演算結果を選択する。POH挿入部81は、セレクタ244により選択されたB3バイト演算結果を入力データに挿入する。
図28は、図27に示す構成の動作を説明する図である。図28に示すように、現用側POH生成回路57では、B3演算回路211から出力されるB3バイト演算結果をPOH挿入部81へ送る。また、現用側POH生成回路57では、コピー生成回路241により、B3バイト演算結果のコピーを2つ以上、作成し、同じ値の3つ以上のB3バイト演算結果を予備側POH生成回路59へ同時に送る。
予備側POH生成回路59では、イネーブル/ディセーブル回路243およびセレクタ244により、現用側POH生成回路57から同時に送られてきた複数のB3バイト演算結果の値が同じである場合には、その値を選択してPOH挿入部81へ送る。予備側POH生成回路59において、現用側POH生成回路57から同時に送られてきた複数のB3バイト演算結果の一部が破損している場合には、多数決判定回路242により多数決判定を行い、多数決が成立した値を正規の値として、POH挿入部81へ送る。このようにすれば、データエラーに対する耐性を持たせることができる。
(12)B3バイトデータを一致させるための構成の第5の例
図29は、B3バイトデータを一致させるための構成の第5の例を説明する図である。図29に示すように、この第5の例が上記「(8)B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例」と異なるのは、B3比較部214にタイミングシフト回路215がなく、その代わりに、予備側J1カウンタ値保持メモリ251および現用側J1カウンタ値保持メモリ252が設けられていることである。
予備側J1カウンタ値保持メモリ251は、J1バイト生成回路内の例えば64進のカウンタ値253を保持する。このカウンタ値253は、例えばバッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスカウンタ102の値である。このカウンタ値253は、B3演算回路211から出力されるB3バイト演算結果とともにマルチプレクサ84(図示省略、図2参照)へ送られる。現用側J1カウンタ値保持メモリ252は、デマルチプレクサ85(図示省略、図2参照)から送られてきたカウンタ値を保持する。特に限定しないが、ここでは、現用側も予備側も3フレーム分のB3バイト演算結果とカウンタ値を保持する。
図30は、図29に示す構成の動作を説明する図である。図30に示すように、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算部83から出力されるB3バイト演算結果をPOH挿入部81へ送る。また、現用側POH生成回路57では、B3バイト演算結果とそれと同じフレームのJ1バイト生成回路内の例えば64進のカウンタ値253を予備側POH生成回路59へ送る。予備側POH生成回路59では、現用側POH生成回路57から送られてきたB3バイト演算結果とカウンタ値を現用側B3演算結果保持メモリ217および現用側J1カウンタ値保持メモリ252で保持する。
また、予備側POH生成回路59では、B3演算回路211から出力されるB3バイト演算結果とそれと同じフレームのJ1バイト生成回路内の例えば64進のカウンタ値253を予備側B3演算結果保持メモリ216および予備側J1カウンタ値保持メモリ251で保持する。そして、予備側POH生成回路59では、オフセット算出回路218により、予備側J1カウンタ値保持メモリ251および現用側J1カウンタ値保持メモリ252にそれぞれ保持されているカウンタ値が一致する組のB3バイト演算結果を比較し、補正値を求める。
補正値の求め方および補正値を求めた後の動作については、「(8)B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例」において説明した通りである。このようにすれば、予備側で現用側からのデータの時間対応を判別することが可能となるので、B3比較部214の回路規模またはB3比較部214での処理量が減り、より容易に実現できる。また、現用側と予備側でタイミングが一致する例えば64進のカウンタを持つことになるので、最大で8msec(=125μsec/フレーム×64フレーム)までの処理時間のバラツキを許容できる。従って、上述した「(9)B3バイトデータを一致させるための構成の第2の例」よりも処理時間の制約を緩和できる。
以上説明したように、実施の形態によれば、現用側POH生成回路57および予備側POH生成回路59から、同じ値のJ1バイトデータとB3バイト演算結果を出力させることができる。従って、現用側と予備側でSTS−POHの出力データを一致させることができるので、冗長構成においてエラーレスで無瞬断切り替えを実現することができる。また、SDHにおいても同様である。なお、本実施の形態は、故障時に自動的に現用側から予備側へ切り替わる場合には適用されない。
(付記1)J1バイトデータおよびB3バイトデータを含むパスオーバヘッドバイトを入力データに挿入するPOH挿入部と、現用側のプラグインカードとして動作する際に、パスオーバヘッドバイトのJ1バイトデータを生成して前記POH挿入部へ送るとともに、該J1バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、該現用側のプラグインカードで用いられるJ1バイトデータに関する情報を受け取り、該情報に基づいて予備側のJ1バイトデータを、現用側のJ1バイトデータに一致させて前記POH挿入部へ送るJ1バイト生成部と、現用側のプラグインカードとして動作する際に、パスオーバヘッドバイトのB3バイトデータを生成して前記POH挿入部へ送るとともに、該B3バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、該現用側のプラグインカードで用いられるB3バイトデータに関する情報を受け取り、該情報に基づいて予備側のB3バイトデータを、現用側のB3バイトデータに一致させて前記POH挿入部へ送るB3バイト演算部と、を備えることを特徴とする光伝送装置用プラグインカード。
(付記2)前記J1バイト生成部は、外部から入力されたJ1バイトデータを保持する第1のバッファメモリと、外部から入力されたJ1バイトデータを保持する第2のバッファメモリと、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記第1のバッファメモリおよび前記第2のバッファメモリからそれぞれJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを発行するアドレスカウンタと、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記第1のバッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたJ1バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送るセレクタと、を備え、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記第2のバッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記3)前記アドレスカウンタから出力されたカウンタ値に、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算して、前記第2のバッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを生成するオフセット回路、をさらに備えることを特徴とする付記2に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記4)前記B3バイト演算部は、前回のフレームのB3演算範囲の演算結果に基づいてB3バイト演算を行うB3演算回路と、予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータと冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたB3バイトデータを比較するB3比較部と、前記B3比較部の比較結果に基づいて、予備側のB3バイトデータを補正する補正B3データ生成回路と、を備え、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを前記POH挿入部へ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記補正B3データ生成回路から出力された補正済みのB3バイトデータを前記POH挿入部へ送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記5)予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するタイミングだけシフトさせるタイミングシフト回路、をさらに備えていることを特徴とする付記4に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記6)前記J1バイト生成部は、外部から入力されたJ1バイトデータを保持するバッファメモリと、現用側のプラグインカードとして動作する際に、J1パストレースの特定のパターンを検出してタイミング信号を生成する固定パターン検出部と、前記バッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを発行し、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたタイミング信号に基づいてカウンタ値がリセットされるアドレスカウンタと、を備え、前記アドレスカウンタのカウンタ値に基づいて前記バッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを前記POH挿入部へ送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記7)前記固定パターン検出部は、J1パストレースの最終部にあるCRコードを検出することを特徴とする付記6に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記8)前記タイミング信号を、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するタイミングだけ遅延させるオフセット回路、をさらに備えることを特徴とする付記6に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記9)前記J1バイト生成部は、外部から入力されたJ1バイトデータを保持するバッファメモリと、前記バッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを発行するアドレスカウンタと、前記バッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスとして、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記アドレスカウンタのカウンタ値を選択し、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたカウンタ値を選択するセレクタと、を備え、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記アドレスカウンタのカウンタ値を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、前記セレクタにより選択されたカウンタ値に基づいて前記バッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを前記POH挿入部へ送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記10)前記バッファメモリから予備側のJ1バイトデータを読み出すためのアドレスの値として、前記バッファメモリから現用側のJ1バイトデータを読み出すためのアドレスの値に、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算するオフセット回路、をさらに備えることを特徴とする付記9に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記11)前記J1バイト生成部は、外部から入力されたJ1バイトデータを保持するバッファメモリと、前記バッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを発行し、予備側のプラグインカードとして動作する際に、カウンタシフト信号に基づいてカウンタ値がシフトするアドレスカウンタと、予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記アドレスカウンタのカウンタ値と冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたカウンタ値、および予備側のH4バイトデータと冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたH4バイトデータと、をそれぞれ比較する現用/予備比較回路と、前記現用/予備比較回路での比較の結果、不一致であるときに前記アドレスカウンタへ前記カウンタシフト信号を出力する一致・不一致回路と、を備え、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記アドレスカウンタのカウンタ値および現用側のH4バイトデータを、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、前記アドレスカウンタのカウンタ値に基づいて前記バッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを前記POH挿入部へ送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記12)予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記アドレスカウンタのカウンタ値および予備側の前記H4バイトデータに、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算するオフセット回路、をさらに備えることを特徴とする付記11に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記13)前記J1バイト生成部は、外部から入力されたJ1バイトデータを保持するバッファメモリと、J1パストレースの特定のパターンを検出してタイミング信号を生成する固定パターン検出部と、前記バッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを発行し、予備側のプラグインカードとして動作する際に、カウンタシフト信号に基づいてカウンタ値がシフトするアドレスカウンタと、予備側のプラグインカードとして動作する際に、予備側の前記タイミング信号と冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたタイミング信号、および予備側のH4バイトデータと冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたH4バイトデータと、をそれぞれ比較する現用/予備比較回路と、前記現用/予備比較回路での比較の結果、不一致であるときに前記アドレスカウンタへ前記カウンタシフト信号を出力する一致・不一致回路と、を備え、現用側のプラグインカードとして動作する際に、現用側のタイミング信号および現用側のH4バイトデータを、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、前記アドレスカウンタのカウンタ値に基づいて前記バッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを前記POH挿入部へ送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記14)予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記アドレスカウンタのカウンタ値に、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算するオフセット回路、をさらに備えることを特徴とする付記13に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記15)現用側から予備側へ、前記B3バイトデータとともにH4バイトデータを送り、前記B3比較部は、予備側のH4バイトデータと現用側のH4バイトデータが一致する組のB3バイトデータを比較することを特徴とする付記4に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記16)現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3バイト演算部から出力されたB3バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたB3バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送るセレクタ、をさらに備え、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3バイト演算部から出力されたB3バイトデータを冗長構成の予備側となるプラグインカードへ1フレーム以内で送ることを特徴とする付記1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記17)前記B3バイト演算部は、前回のフレームのB3演算範囲の演算結果に基づいてB3バイト演算を行うB3演算回路と、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータのコピーを複数、生成して、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送るコピー生成回路と、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきた複数のB3バイトデータのコピーに対して多数決判定を行い、多数決が成立したデータを正規のB3バイトデータとする多数決判定回路と、現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記多数決判定回路から出力されたB3バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送るセレクタと、を備えることを特徴とする付記16に記載の光伝送装置用プラグインカード。
(付記18)現用側から予備側へ、前記B3バイトデータとともに、J1バイトデータを生成するためのアドレスを発行するアドレスカウンタの値を送り、前記B3比較部は、予備側のカウンタ値と現用側のカウンタ値が一致する組のB3バイトデータを比較することを特徴とする付記4に記載の光伝送装置用プラグインカード。
以上のように、本発明にかかる光伝送装置用プラグインカードは、SONET/SDH用の光伝送装置に有用である。
本発明にかかるプラグインカードが実装されたMSPP装置のPTE機能実装例を示す図である。 本発明にかかるプラグインカードを構成するPOH生成回路の第1の例の概略を示す図である。 図2に示すPOH生成回路の動作を説明する図である。 本発明にかかるプラグインカードを構成するPOH生成回路の第2の例の概略を示す図である。 図4に示すPOH生成回路の動作を説明する図である。 J1バイトデータを一致させるための構成の第1の例を示す図である。 図6に示す構成の動作を説明する図である。 図7に示す構成においてJ1バイトデータを一致させる動作のフローチャートである。 J1バイトデータを一致させるための構成の第2の例を示す図である。 図9に示す構成の動作を説明する図である。 ITU−T G.831に規定されたファフォーマットを示す図である。 J1バイトデータを一致させるための構成の第3の例を示す図である。 図12に示す構成の動作を説明する図である。 J1バイトデータを一致させるための構成の第4の例を示す図である。 図14に示す構成の動作を説明する図である。 現用/予備比較回路の動作を説明する図である。 J1バイトデータを一致させるための構成の第5の例を示す図である。 図17に示す構成の動作を説明する図である。 B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例を説明する図である。 B3バイトデータを一致させるための構成の第1の例を示す図である。 図20に示す構成の動作を説明する図である。 図21に示す構成においてB3バイトデータを一致させる動作のフローチャートである。 B3バイトデータを一致させるための構成の第2の例を示す図である。 図23に示す構成の動作を説明する図である。 B3バイトデータを一致させるための構成の第3の例を示す図である。 図25に示す構成の動作を説明する図である。 B3バイトデータを一致させるための構成の第4の例を示す図である。 図27に示す構成の動作を説明する図である。 B3バイトデータを一致させるための構成の第5の例を示す図である。 図29に示す構成の動作を説明する図である。 MSPP装置の概略を示す図である。 従来のプラグインカードが実装されたMSPP装置のPTE機能実装例を示す図である。 SONET STS−1フレームの構成を示す図である。 現用側と予備側とでパスオーバヘッドのJ1バイトの値が異なる理由を説明する図である。 冗長切り替え時にJ1バイトの連続性が崩れる様子を示す図である。 現用側と予備側とでパスオーバヘッドのB3バイトの値が異なる理由を説明する図である。 冗長切り替え時に隣接局でB3バイトを比較した様子を示す図である。
符号の説明
51,52,53,54 プラグインカード
81 POH挿入部
82 J1バイト生成部
83 B3バイト演算部
101,104 バッファメモリ
102 アドレスカウンタ
103,112,121,131,141 オフセット回路
106,122,231,244 セレクタ
107 J1バイトデータ
111 固定パターン検出部
132 現用/予備比較回路
133 一致・不一致回路
134 H4バイトデータ
211 B3演算回路
213 補正B3データ生成回路
214 B3比較部
215 タイミングシフト回路
241 コピー生成回路
242 多数決判定回路
253 カウンタ値

Claims (6)

  1. J1バイトデータおよびB3バイトデータを含むパスオーバヘッドバイトを入力データに挿入するPOH挿入部と、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、パスオーバヘッドバイトのJ1バイトデータを生成して前記POH挿入部へ送るとともに、該J1バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、該現用側のプラグインカードで用いられるJ1バイトデータに関する情報を受け取り、該情報に基づいて予備側のJ1バイトデータを、現用側のJ1バイトデータに一致させて前記POH挿入部へ送るJ1バイト生成部と、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、パスオーバヘッドバイトのB3バイトデータを生成して前記POH挿入部へ送るとともに、該B3バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、該現用側のプラグインカードで用いられるB3バイトデータに関する情報を受け取り、該情報に基づいて予備側のB3バイトデータを、現用側のB3バイトデータに一致させて前記POH挿入部へ送るB3バイト演算部と、を備え、
    前記J1バイト生成部は、現用側のプラグインカードとして動作する際に、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算して、J1バイトデータを遅延して読み出すことを特徴とする光伝送装置用プラグインカード。
  2. 前記J1バイト生成部は、
    外部から入力されたJ1バイトデータを保持する第1のバッファメモリと、
    外部から入力されたJ1バイトデータを保持する第2のバッファメモリと、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記第1のバッファメモリおよび前記第2のバッファメモリからそれぞれJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを発行するアドレスカウンタと、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記第1のバッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたJ1バイトデータを選択して前記POH挿入部へ送るセレクタと、
    を備え、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記第2のバッファメモリから読み出されたJ1バイトデータを、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送ることを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置用プラグインカード。
  3. 前記アドレスカウンタから出力されたカウンタ値に、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するオフセット値を加算して、前記第2のバッファメモリからJ1バイトデータを読み出すためのアドレスを生成するオフセット回路、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置用プラグインカード。
  4. J1バイトデータおよびB3バイトデータを含むパスオーバヘッドバイトを入力データに挿入するPOH挿入部と、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、パスオーバヘッドバイトのJ1バイトデータを生成して前記POH挿入部へ送るとともに、該J1バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、該現用側のプラグインカードで用いられるJ1バイトデータに関する情報を受け取り、該情報に基づいて予備側のJ1バイトデータを、現用側のJ1バイトデータに一致させて前記POH挿入部へ送るJ1バイト生成部と、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、パスオーバヘッドバイトのB3バイトデータを生成して前記POH挿入部へ送るとともに、該B3バイトデータに関する情報を、冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、冗長構成の現用側となるプラグインカードから、該現用側のプラグインカードで用いられるB3バイトデータに関する情報を受け取り、該情報に基づいて予備側のB3バイトデータを、現用側のB3バイトデータに一致させて前記POH挿入部へ送るB3バイト演算部と、を備え、
    前記B3バイト演算部は、予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するタイミングだけシフトさせることを特徴とする光伝送装置用プラグインカード。
  5. 前記B3バイト演算部は、
    前回のフレームのB3演算範囲の演算結果に基づいてB3バイト演算を行うB3演算回路と、
    予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータと冗長構成の現用側となるプラグインカードから送られてきたB3バイトデータを比較するB3比較部と、
    前記B3比較部の比較結果に基づいて、予備側のB3バイトデータを補正する補正B3データ生成回路と、
    を備え、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを冗長構成の予備側となるプラグインカードへ送り、
    現用側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを前記POH挿入部へ送り、予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記補正B3データ生成回路から出力された補正済みのB3バイトデータを前記POH挿入部へ送ることを特徴とする請求項4に記載の光伝送装置用プラグインカード。
  6. 予備側のプラグインカードとして動作する際に、前記B3演算回路から出力されたB3バイトデータを、現用側として動作するプラグインカードから予備側として動作するプラグインカードまでの信号の伝搬遅延分に相当するタイミングだけシフトさせるタイミングシフト回路、をさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の光伝送装置用プラグインカード。
JP2006130187A 2006-05-09 2006-05-09 光伝送装置用プラグインカード Expired - Fee Related JP4845582B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006130187A JP4845582B2 (ja) 2006-05-09 2006-05-09 光伝送装置用プラグインカード
US11/528,370 US7639702B2 (en) 2006-05-09 2006-09-28 Plug-in card for optical transmission apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006130187A JP4845582B2 (ja) 2006-05-09 2006-05-09 光伝送装置用プラグインカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007306112A JP2007306112A (ja) 2007-11-22
JP4845582B2 true JP4845582B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38685053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006130187A Expired - Fee Related JP4845582B2 (ja) 2006-05-09 2006-05-09 光伝送装置用プラグインカード

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7639702B2 (ja)
JP (1) JP4845582B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5077006B2 (ja) * 2008-03-25 2012-11-21 富士通株式会社 通信装置、通信システムおよびマッピング方法
JP5649855B2 (ja) * 2010-06-01 2015-01-07 富士通株式会社 伝送装置およびパリティ演算方法
CN102647232B (zh) * 2012-03-29 2017-03-29 中兴通讯股份有限公司 一种同时接入多个业务的方法及装置
JP6323070B2 (ja) * 2014-03-03 2018-05-16 富士通株式会社 光受信装置、及び光受信方法
CN107634924B (zh) * 2016-07-18 2020-08-11 中兴通讯股份有限公司 同步信号的发送、接收方法及装置、传输系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5784377A (en) * 1993-03-09 1998-07-21 Hubbell Incorporated Integrated digital loop carrier system with virtual tributary mapper circuit
JPH1093602A (ja) * 1996-09-12 1998-04-10 Nec Corp 障害復旧装置
JPH11205267A (ja) * 1998-01-12 1999-07-30 Nec Eng Ltd 無瞬断切替えシステム
JP2000049731A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Fujitsu Ltd Sdh伝送システム及びsdh伝送装置並びにsdh伝送システムにおける回線切り替え制御方法
JP2000196551A (ja) 1998-10-23 2000-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 伝送路無瞬断切換システム及び方法
JP3584965B2 (ja) * 1999-12-09 2004-11-04 日本電気株式会社 光ラインプロテクション方式
US6549046B1 (en) * 2000-12-29 2003-04-15 Cisco Technology, Inc. Method and apparatus for phase aligning two clock signals utilizing a programmable phase adjustment circuit
US7243253B1 (en) * 2002-06-21 2007-07-10 Redback Networks Inc. Repeating switching of a cross-connect and a timing source in a network element through the use of a phase adjuster

Also Published As

Publication number Publication date
US7639702B2 (en) 2009-12-29
US20070263646A1 (en) 2007-11-15
JP2007306112A (ja) 2007-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0696111B1 (en) A hitless path switching apparatus and method
US6094737A (en) Path test signal generator and checker for use in a digital transmission system using a higher order virtual container VC-4-Xc in STM-N frames
US5781527A (en) Integrated multi-fabric digital cross-connect integrated office links
US5822299A (en) Path protection in a telecommunications network
US6920603B2 (en) Path error monitoring method and apparatus thereof
JP2000022651A (ja) ヒットレスパス切替方法および装置
JP4845582B2 (ja) 光伝送装置用プラグインカード
JPH07177116A (ja) デジタル信号伝送装置
US20070081466A1 (en) ATM cell service apparatus accommodating an ATM cell in an optical asynchronous communications network through a North America asynchronous communications network
US7124064B1 (en) Automatic generation of hardware description language code for complex polynomial functions
JP2874112B2 (ja) 伝送路の無瞬断切替装置および方法
US7778160B2 (en) Device for synchronizing between an active unit and a standby unit
US6870859B1 (en) Multiplexing system and multiplexing method of tributary signals
WO2000072526A1 (en) Method and arrangement for enhancing the handling of tti identifier
US8416681B2 (en) Network system
US6222892B1 (en) Synchronization message reception processing apparatus
US6400694B1 (en) Duplex communication path switching system
US6915348B1 (en) Validation of a connection between arbitrary end-points in a communications network using an augmented SPE
JP4231598B2 (ja) Vcパス無瞬断切替方法とその装置
JP2003348039A (ja) 冗長構成をとる通信システムおよび通信装置
JP4130455B2 (ja) Atmセルサービス装置及びその方法
JP5649855B2 (ja) 伝送装置およびパリティ演算方法
JP5533433B2 (ja) 無瞬断切替機能を備えた伝送装置および伝送路無瞬断切替方法
US20080232529A1 (en) Communication system
JP5821667B2 (ja) 伝送装置およびスイッチ切替え方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees