JP2874112B2 - 伝送路の無瞬断切替装置および方法 - Google Patents

伝送路の無瞬断切替装置および方法

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JP2874112B2
JP2874112B2 JP7180225A JP18022595A JP2874112B2 JP 2874112 B2 JP2874112 B2 JP 2874112B2 JP 7180225 A JP7180225 A JP 7180225A JP 18022595 A JP18022595 A JP 18022595A JP 2874112 B2 JP2874112 B2 JP 2874112B2
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伸行 川瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル通信に
おける伝送路の無瞬断切替装置および方法に係り、特
に、SDH(Synchronous Digital Hierarchy )伝送シ
ステム、SONET(Synchronous Optical Network )
伝送システム、ATM(Asynchronous Transfer Mode)
伝送システムにおける伝送路の無瞬断切替に好適な装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通信の信頼性確保のために、1または複
数の現用伝送路に対して、一つの予備伝送路を配した冗
長システムが用いられている。
【0003】図1は、従来の冗長システムの一例を示す
ブロック図である。図において、2台の端局1および2
の間には、複数の再生中継器REPを有する現用伝送路
3および予備伝送路4が設けられている。現用伝送路3
に何らかの障害が発生した場合には、現用伝送路3から
予備伝送路4に切り替えることによって、端局1および
2の間の通信を継続することができる。
【0004】この種の従来のシステムにおいて、現用伝
送路から予備システムへの切替は、主信号の遮断をとも
なうのが普通である。すなわち、実際の切替処理は、受
信側から送信側への故障情報の通知、予備伝送路の空き
状況や正常動作の確認、切替動作、主信号の同期復帰動
作などの一連の処理を必要とするため、短時間の信号の
遮断(瞬断)をともなうのが一般的である。瞬断による
データ損失は、主信号の伝送ビットレートの上昇ととも
に増大するため、大きな問題となっている。
【0005】図2は、このような問題を解決するために
提案された従来システムを示している。これは、植松ら
による特開平5−344104号に開示されたものであ
り、図2は、伝送システムの受信端局を示している。
【0006】現用伝送路11および予備伝送路21から
の入力主信号は、入力端子12および22を介して、イ
ンタフェース回路13および23に供給される。インタ
フェース回路13および23は、受信した主信号の光電
気変換を行った後に識別再生処理を行い、その出力を、
信号終端処理回路14および24に、それぞれ供給す
る。信号終端処理回路14および24は、フレーム検出
やパリティチェックによるビット誤り検出等の主信号終
端処理を行い、その出力を、遅延回路15および25に
供給する。遅延回路15および25は、両系の主信号の
フレーム位相合わせに必要とされる時間以上の遅延を、
これらの信号に与える。インタフェース回路13および
23に、それぞれ接続された信号断検出回路16および
26は、入力主信号の異常を検出すると、切替回路30
に切替制御信号を送る。切替回路30は、現用伝送路で
異常が発生しているのであれば、予備伝送路に切り替え
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す伝送路切替
装置は、信号断検出回路16および26、または信号終
端処理回路14または24から発出されるアラーム信号
を切替トリガとして、突発的故障時においても無瞬断切
替を行っている。切替トリガとして使用するアラーム
は、主信号光入力断、フレーム同期外れ、伝送路の品質
劣化等であるが、どれも故障を確定するための保護時間
が必要である。フレーム同期の場合を例にとると、途中
の伝送路で発生したランダムな誤りに対して安易に同期
が外れないように、フレーム内に存在するフレーム同期
パターンが連続して欠落し一定の回数を越えたときに同
期外れと認識し(一般的に前方保護という)、フレーム
同期はずれアラームを発出する。また、伝送路の品質劣
化はあらかじめ設定されたスーパーフレーム内のビット
誤り率をパリティチェックにより算出し、あらかじめ定
めた閾値を越えたビット誤り率を、ある連続したフレー
ムにわたって検出した場合に故障と判断している。この
ときビット誤り率の閾値を1×10-6とした場合はスー
パーフレーム長を少なくとも1×106 ビットとする必
要がある。これは主信号のビットレートを155.52
Mbit/sとした場合には、6.4msの時間長に相
当する。この6.4msのスーパーフレームに数フレー
ム連続してビット誤りが検出された場合にはじめて品質
劣化と確定するため、品質劣化についてもその検出には
無視できない程の時間を必要とする。以上に見られるよ
うに、アラーム信号を切替トリガとする従来方式では、
故障を確定するために保護時間が必要なため、故障発生
から切替実行までに要する時間が非常に長くなる。この
時間内に、故障の影響を受けたデータまたはビット誤り
を起こしているデータを下流側の装置に送信してしまう
ことになる。
【0008】本発明の目的は、故障発生から切替完了ま
でに要する時間を短縮した無瞬断切替装置および方法を
提供することである。本発明による無瞬断切替装置にお
いては、故障発生が確定していない場合でも、あるデー
タブロックにおいてビット誤りを検出したら直ちに、こ
のデータブロックより前の、ビット誤りのない予備伝送
路側のデータブロックに遡って、切替を実行する。
【0009】また、他の目的は、ビット誤りの少ない無
瞬断切替装置および方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ビット誤りチェック情報を含むデータブ
ロックの流れとして、第1の伝送路および第2の伝送路
を通して到来する同一主信号を受信して、無瞬断で切り
替え、第3の伝送路に供給することによって、前記第1
の伝送路および前記第2の伝送路の一方を現用伝送路と
し、他方を予備伝送路とする無瞬断切替装置であって、
前記第1の伝送路に接続され、前記同一主信号のうちの
一方を受信し、第1の主信号として出力する第1の信号
終端処理回路と、前記第2の伝送路に接続され、前記同
一主信号のうちの他方を受信し、第2の主信号として出
力する第2の信号終端処理回路と、前記第1の主信号の
ビット誤りを、前記ビット誤りチェック情報に基づい
て、前記データブロック毎に検出する第1のビット誤り
検出回路と、前記第2の主信号のビット誤りを、前記ビ
ット誤りチェック情報に基づいて、前記データブロック
毎に検出する第2のビット誤り検出回路と、前記第1の
主信号のデータブロックと前記第2の主信号のデータブ
ロックの間の位相差を検出する位相差検出回路と、前記
位相差検出回路が検出した前記位相差を補償し、前記第
1の主信号のデータブロックと前記第2の主信号のデー
タブロックの位相を合わせ、位相が合った前記第1の主
信号のデータブロックおよび前記第2の主信号のデータ
ブロックを出力する位相補償回路と、前記位相補償回路
から出力された第1の主信号を、少なくとも1データブ
ロック長の間遅延する第1の遅延回路と、前記位相補償
回路から出力された第2の主信号を、少なくとも1デー
タブロック長の間遅延する第2の遅延回路と、前記第1
の遅延回路から出力された前記第1の主信号、および前
記第2の遅延回路から出力された前記第2の主信号のい
ずれか一方を、前記第3の伝送路に選択的に供給する切
替回路と、前記第1の伝送路を現用伝送路、前記第2の
伝送路を予備伝送路としている場合に、前記第1のビッ
ト誤り検出回路が前記第1の主信号のあるデータブロッ
クにビット誤り検出し、前記第2のビット誤り検出回路
が前記第2の主信号の対応するデータブロックにビット
誤りを検出しなかったときには、前記切替回路に切替制
御信号を供給し、前記第2の遅延回路から出力される前
記第2の主信号を、前記切替回路から前記第3の伝送路
に供給させる相関監視回路とを具備することを特徴とす
る。
【0011】前記信号終端処理回路は、前記主信号を監
視して、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路の上
流での故障を検出する故障検出手段を有し、前記相関監
視回路は前記第1の伝送路を現用伝送路、前記第2の伝
送路を予備伝送路としている場合に、前記第1の伝送路
に故障が検出されたときには、前記データブロック毎の
ビット誤りの有無にかかわらず、前記切替制御信号を発
生して、前記第2の伝送路を現用伝送路、前記第1の伝
送路を予備伝送路に切り替えることを特徴とする。
【0012】前記データブロックは、前記ビット誤りチ
ェック情報を先頭とするデータブロックであることを特
徴とする。
【0013】前記相関監視回路は、前記ビット誤り検出
回路が前記ビット誤りチェック情報を送信した直後に、
前記切替制御信号を発生することを特徴とする。
【0014】前記故障は、ITU−T勧告 G.70X
およびANSI(American National Standards Instit
ute )によるSONETに定められたLOS(Loss Of
Signal)、LOF(Loss Of Frame )、AIS(Alarm
Indication Signal )等のアラーム信号であることを特
徴とする。
【0015】前記ビット誤りチェック情報は、ITU−
T勧告 G.70XおよびANSIによるSONETに
定められたB3バイトであることを特徴とする。
【0016】前記ビット誤りチェック情報は、ITU−
T勧告 G.70XおよびANSIによるSONETに
定められたB2バイトであることを特徴とする。
【0017】前記データブロックは、ITU−T勧告
G.70Xに定められたVC(Virtual Container )フ
レームであることを特徴とする。
【0018】前記データブロックは、ITU−T勧告
G.70Xに定められたB3バイトを先頭とする1VC
フレーム長のデータブロックであり、前記相関監視回路
は、前記ビット誤り検出回路が前記B3バイトを受信し
た直後に、前記切替制御信号を発生することを特徴とす
る。
【0019】前記データブロックは、ANSIによるS
ONETに定められたSTS SPE(Synchronous Tr
ansport Signal Synchronized Payload Environment )
フレーム、またはVT(Virtual Tributary )SPEフ
レームであることを特徴とする。
【0020】前記データブロックは、ANSIによるS
ONETに定められたB3バイトを先頭とする1フレー
ム長のデータブロックであり、前記相関監視回路は、前
記ビット誤り検出回路が前記B3バイトを受信した直後
に、前記切替制御信号を発生することを特徴とする。
【0021】前記データブロックは、ITU−T勧告
G.70Xに定められたSTM(Synchronous Transpor
t Module)フレームであること特徴とする。
【0022】前記データブロックは、ITU−T勧告
G.70Xに定められたB2バイトを先頭とする1ST
Mフレーム長のデータブロックであり、前記相関監視回
路は、前記ビット誤り検出回路が前記B2バイトを受信
した直後に、前記切替制御信号を発生することを特徴と
する。
【0023】前記データブロックは、ANSIに定めら
れたSTSフレームであること特徴とする。
【0024】前記データブロックは、ANSIによるS
ONETに定められたB2バイトを先頭する1フレーム
長のデータブロックであり、前記相関監視回路は、前記
ビット誤り検出回路が前記B2バイトを受信した直後
に、前記切替制御信号を発生することを特徴とする。
【0025】前記データブロックは、ITU−T勧告
I.432に定められたATMセルであることを特徴と
する。
【0026】前記ビット誤りチェック情報は、ITU−
T勧告 I.432に定められたATMセル中のHEC
(Header Error Control)バイトであることを特徴とす
る。
【0027】前記ビット誤りチェック情報は、前記AT
Mセルのヘッダ領域と情報領域の内容とに、ビット・イ
ンターリーブ・パリティ演算を実行して得たデータであ
ることを特徴とする。
【0028】また、本発明は、ビット誤りチェック情報
を含むデータブロックの流れとして、第1の伝送路およ
び第2の伝送路を通して到来する同一主信号を受信し
て、無瞬断で切り替え、第3の伝送路に供給することに
よって、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路の一
方を現用伝送路とし、他方を予備伝送路とする無瞬断切
替方法であって、前記同一主信号のうちの一方を受信
し、第1の主信号として出力する過程と、前記同一主信
号のうちの他方を受信し、第2の主信号として出力する
過程と、前記第1の主信号のビット誤りを、前記ビット
誤りチェック情報に基づいて、前記データブロック毎に
検出する過程と、前記第2の主信号のビット誤りを、前
記ビット誤りチェック情報に基づいて、前記データブロ
ック毎に検出する過程と、前記第1の主信号のデータブ
ロックと前記第2の主信号のデータブロックの間の位相
差を検出する過程と、前記位相差検出回路が検出した前
記位相差を補償し、前記第1の主信号のデータブロック
と前記第2の主信号のデータブロックの位相を合わせ、
位相が合った前記第1の主信号のデータブロックおよび
前記第2の主信号のデータブロックを出力する過程と、
前記位相の合った第1の主信号を、少なくとも1データ
ブロック長の間遅延する過程と、前記位相の合った第2
の主信号を、少なくとも1データブロック長の間遅延す
る過程と、遅延された前記第1の主信号、および遅延さ
れた前記第2の主信号のいずれか一方を、前記第3の伝
送路に選択的に供給する過程と、前記第1の伝送路を現
用伝送路、前記第2の伝送路を予備伝送路としている場
合に、前記第1のビット誤り検出回路が前記第1の主信
号のあるデータブロックにビット誤り検出し、前記第2
のビット誤り検出回路が前記第2の主信号の対応するデ
ータブロックにビット誤りを検出しなかったときには、
切替制御信号を発生し、前記遅延された前記第2の主信
号を、前記第3の伝送路に供給する過程とを具備するこ
とを特徴とする。
【0029】本発明によれば、現用伝送路および予備伝
送路の双方において独立に、ビット誤りチェック手法
(パリティチェックまたはCRC(Cyclic Redundancy
Check)コードなど)を用いてビット誤りをチェック
し、現用伝送路において1ビットでもビット誤りが発生
している場合には、1ビットも誤っていない予備伝送路
に無瞬断で切り替える。これによって、伝送路切替装置
の下流には、ビット誤りのないデータのみが送られる。
【0030】本発明では、上述した保護時間内でも、突
発的故障時の最初のデータブロックのビット誤りを検出
したら直ちに、このデータブロックよりも前の、ビット
誤りのない予備伝送路のデータブロックにさかのぼっ
て、切替を行うようにしている。したがって、故障が確
定するまでの保護時間に無関係に、正しいデータを下流
の装置に送信することができる。
【0031】また、本発明は、ビット誤りのある現用伝
送路のデータブロックに代えて、ビット誤りのない予備
伝送路のデータブロックを下流装置に送信するので、伝
送路のランダムなビット誤りをも訂正することができ
る。このため、下流に送信するデータのビット誤り率を
改善することができる。
【0032】さらに、データブロックの先頭に、直前の
データブロックのビット誤りチェック情報がくるように
すれば、ビット誤り検出から切替までの時間を最小にす
ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施例を詳細に説明する。
【0034】実施例1 図3は、本発明による伝送路の無瞬断切替装置の第1実
施例を示すブロック図である。この切替装置は、図1に
示す端局装置1または2の受信部に相当している。図に
おいて、現用伝送路51および予備伝送路61を経て到
来した主信号S1およびS11は、入力端子52および
62を介して、信号終端処理回路53および63に供給
される。
【0035】図4および図5は、信号S1およびS11
のフレーム構成を示す図である。これは、ITU−T勧
告のSDH(Synchronous Digital Hierarchy )で定義
されたSTM(Synchronous Transfer Mode )フレーム
であり、米国のANSIによるSONET(Synchronou
s Optical Network )で定義されたSTSフレームに相
当するものである。
【0036】図4において、STMフレーム(正確に
は、STM−1フレームであるが、以下、単にSTMフ
レームという)80は、270バイト×9行の計243
0バイトからなるフレームである。このフレームは、各
行の先頭から9バイトの運用保守情報を収容するための
SOH(Section OverHead)情報領域81と、各行の1
0バイト目からから270バイト目のユーザ情報領域
(Payload )82とから構成されている。このユーザ情
報領域82は、VCフレーム(Virtual ContainerFrame
)を収容する領域である。SOH情報領域81は、さ
らに、1−3行の先頭9バイトのRSOH(Regenerato
r Section Overhead)81aと、4行目の先頭9バイト
のAUPTR(Administrative Unit Pointer )81b
と、5−9行の先頭9バイトのMSOH(Multiplex Se
ction Overhead)81cとから構成されている。この中
で、AUPTR81bは、H1バイト,H2バイト,お
よびH3バイトからなり、H1およびH2バイトが、V
Cフレーム82の先頭を指す(図5参照)。なお、VC
フレームはユーザ情報領域82内でフローティングする
ことを許されている。さらに、RSOH81aには、中
継セクションのビット誤り監視用バイトとしてのB1バ
イトが含まれ、MSOH81cには、多重化セクション
のビット誤り監視用バイトとしてのB2バイトと、後述
するK1バイトおよびK2バイトが含まれている。
【0037】ユーザ情報を収容するVCフレーム82の
各行先頭1バイトは、図5に示すように、POH(Path
Overhead )82aであり、J1バイトがその先頭であ
る。また、2行目のB3バイトはVCパスのビット誤り
監視用バイトとして設けられている。このSTMフレー
ム80は、第1行の第1バイトから始めて、第2行、第
3行...という順序で送信される。したがって、SO
H情報領域81を除いて、VCフレーム82だけに注目
すれば、図5に示すように、J1バイトを先頭とする第
1行から始めて、B3バイトを先頭とする第2
行、...と、261バイトづつ順番に送られ、9行目
が送り終わった時点で、1VCフレームの送信が完了す
る。
【0038】図3の説明に戻る。信号終端処理回路53
および63は、このようなフレーム構造を有する主信号
S1およびS11を受信すると、フレーム80同期を確
立する。すなわち、まず、SOH情報領域81のA1お
よびA2バイトを検出して、STMフレームの先頭を認
識し、ついで、AUPTR81bを検出して、H1およ
びH2で示されたVCフレームの先頭バイトJ1を検出
する。
【0039】信号終端処理回路53および63で検出さ
れたJ1バイト受信時間情報は、VCフレーム位相表示
信号S5およびS15として、位相差検出回路70へ供
給される。位相差検出回路70は、両系のJ1バイト受
信時間情報を比較して、両系のVCフレーム82の位相
差を検出し、この位相差を示す制御信号S20を、位相
補償回路54および64に供給する。この位相差は、主
に、現用伝送路と予備伝送路の伝送路長の差によるもの
である。
【0040】図6は、位相補償回路54および64によ
る位相補償動作を説明する図である。図に示すように、
現用伝送路に対する位相補償回路54は、信号終端処理
回路53から供給された主信号S2に、ある一定の固定
遅延を与えて信号S3として出力する。一方、予備伝送
路に対する位相補償回路64は、信号終端処理回路63
から供給された主信号S12に、位相差検出回路70か
ら供給された位相差+前記ある一定の固定遅延,の可変
遅延を与えて、主信号S13として出力する。こうし
て、両系の位相補償回路54および64からは、フレー
ム位相の合った主信号S3とS13が出力され、遅延回
路55および65にそれぞれ供給される。これら固定お
よび可変の遅延付与は、位相補償回路54および64が
有するメモリを用いて行われる。
【0041】フレーム位相の合った主信号S3およびS
13は、遅延回路55および65にそれぞれ供給され
る。遅延回路55および65は、主信号S3およびS1
3にある一定の遅延を与え、主信号S4およびS14と
して、切替回路71に供給する。この遅延時間は、信号
S2およびS12の各データブロックに対するビット誤
り検出に要する時間以上に設定しなければならない。
【0042】信号終端処理回路53および63から出力
されたB3バイトを含んだVCフレームデータ系列、ま
たは、B2バイトを含んだSTMフレームデータ系列
は、信号S6およびS16として、ビット誤り検出回路
56および66に供給される。ビット誤り検出回路56
および66は、BIP演算および演算結果のB2または
B3バイトとの比較を行うことにより、ビット誤りを各
系別に検出し、検出結果を、信号S7およびS17とし
て、相関監視回路75に供給する。光入力断、フレーム
同期はずれ等、信号終端処理回路53および63から出
力される各種警報は、制御信号S8,S18として相関
監視回路75に供給される。これらの警報は受信したS
OHまたはPOHバイトが異常状態となっていることを
保護段にわたって検出した場合に発生されるが、つぎ
に、SDHにおけるこれらのバイトの役割について、説
明する。
【0043】(1)H1,H2バイト ITU−T勧告 G.70Xには、H1およびH2がV
Cフレームの先頭バイトを指示することが規定されてい
る。また、その2.3.2には、上流で発生した障害を
下流に知らせるAIS(Alarm Indication Signal )と
して、H1およびH2の全ビットが“1”にセットされ
ることが規定されている。言い換えれば、全部のビット
が“1”のH1およびH2バイトは、上流に何らかの障
害があったことを示している。
【0044】(2)B2,B3バイト ITU−T勧告 G.70Xには、STMフレーム80
のパリティチェック用として、B2バイトが、MSOH
81c内に設けられていることが記述されている。ま
た、Bit Interleaved Parity
は、直前のSTMフレーム80の、RSOH81aを除
く全ビットについて計算され、直後のSTMフレームの
B2バイトに収納されることが規定されている。
【0045】ITU−T勧告 G.70Xには、VCフ
レーム82のパリティチェック用として、B3バイト
が、VCフレームのPOH82a内に設けられているこ
とが記述されている。また、Bit Interlea
ved Parityは、直前のVCフレームの全ビッ
トについて計算され、直後のB3バイトに収容されるこ
とが規定されている。
【0046】これらのパリティチェックは、ビット・イ
ンターリーブ・パリティ演算によって得られたものであ
る。たとえば、B3バイトについていえば、送信側で
は、VCフレーム内の全バイトを、第1ビットから第8
ビットまで8分割し、それぞれの分割について別個にパ
リティ演算を行い、その結果を次のフレームのB3バイ
トに書き込んで得られる。また、受信側では、送信側と
同じ演算を行い、その結果を次フレームのB3バイトと
比較することによって、ビット誤りの検出を行う。
【0047】(3)K2バイト ITU−T勧告 G.70Xには、上流で発生した障害
を下流に知らせるAISとして、K2バイトの6,7お
よび8ビットが“1”にセットされることが規定されて
いる。言い換えれば、6,7および8ビットが“1”の
K2バイトは、上流に何らかの障害があったことを示し
ている。
【0048】相関監視回路75は、信号S7,S17,
S8,S18によって、現用伝送路と予備伝送路との切
替を実行するか否かを決定し、切替制御信号S21を切
替回路71に送る。
【0049】切替回路71は、1ビット時間以内で切替
可能な無瞬断切替回路であり、遅延回路55からの信号
S4または遅延回路65からの信号S14のいずれか一
方を、信号S22として出力端子72から伝送路73に
出力する。
【0050】図7は、ビット誤り検出に基づく、切替回
路71の動作を模式的に示す図である。データブロック
には、データブロック番号が、#1、#2、#3、#4
のように付与されている。したがって、現用伝送路と予
備伝送路の信号に位相差があっても、同一のデータブロ
ックであることを認識できる。これらのデータブロック
には、情報A,B,C,Dが格納されている。
【0051】上流装置から送られてきた信号S1および
S11は、0系伝送路(図3では現用伝送路)と1系伝
送路(図3では予備伝送路)を介してそれぞれ本無瞬断
切替装置に入力される。切替装置では、パリティチェッ
クまたはCRCによって、現用伝送路、予備伝送路独立
に、ビット誤り検出を行う。今、0系伝送路では、デー
タブロック#2にビット誤りが検出され、1系伝送路で
は、データブロック#3にビット誤りが検出されたと仮
定する。この場合、切替回路71は、まず、0系伝送路
の#1データブロックを主信号S22として出力し、次
に、1系伝送路の#2データブロックを出力する。つい
で、0系伝送路の#3データブロックを出力し、続いて
0系伝送路の#4データブロックを出力する。すなわ
ち、切替回路71は、データブロック#1−#4の通過
に対して、0系、1系、0系、0系伝送路を、それぞれ
現用伝送路とし、常に誤りの無いフレームを下流に送信
する。
【0052】図8は、ビット誤り検出に基づく、本実施
例の実際の切替動作を説明するための図であり、(A)
は、J1バイトを先頭とした1VCフレーム長のデータ
ブロック単位の切替方法を示し、(B)は、B3バイト
を先頭とした1VCフレーム長のデータブロック単位の
切替方法を示している。
【0053】上述したように、受信側ではB3バイト
と、直前のVCフレーム全体のビットについてパリティ
を計算した結果を比較することにより、ビット誤りを検
出している。したがって、図8(A)の時刻t4、すな
わち、最新のB3バイトの受信完了時点において、前回
フレームのビット誤りの有無が判断される。この場合、
図3のビット誤り検出回路56および66は、それぞれ
独立に、前回フレームのJ1から今回フレームのJ1バ
イトの直前までの、全ビットについてパリティチェック
演算を行い、その結果を今回のB3バイトと比較して、
ビット誤りの有無を検出する。したがって、J1バイト
を先頭としたデータブロックを処理する場合は、ビット
誤りの検出に、時間T1(=t4−t1)必要となる。
一方、図8(B)のように、B3バイトを先頭とした
データブロック単位で切替を行うと、ビット誤りの検出
を、より迅速に行うことが可能である。図8(B)から
明らかなように、この場合のビット誤り検出時間は、T
2(=t3−t1)となるが、この時刻t3は、時刻t
4よりも、VCフレームの1行(260バイト)分時間
的に早くなっている。したがって、その分T3(=T1
−T2=t4−t3)だけ、遅延回路55および65の
遅延時間を短くすることができる。また、VCフレーム
1行分の遅延時間削減は、遅延時間を付与するためのメ
モリ量の削減を意味する。すなわち、図8(B)の方法
では、(A)の方法よりも、遅延時間を短縮できるとと
もに、VCフレーム1行分のメモリを削減できる。な
お、STMフレームについても、データブロックの先頭
をB2バイトとすることにより同様の作用・効果を得る
ことができる。
【0054】図9は、図3の相関監視回路75の動作を
示すフローチャートである。相関監視回路75は、故障
とビット誤りの双方を考慮して切替を実行する。ここ
で、故障とは、光入力断、フレーム同期はずれ、AIS
受信等の保護時間をもって発出された警報を意味する。
これらの故障は、たとえば、光受信素子に光信号が入力
されていないことや、フレーム同期が外れていること
を、ある保護時間にわたって検出した場合に発出される
ため、ビット誤りと比較して確度の高い情報である。し
たがって、本切替制御動作においては故障の検出をビッ
ト誤りの検出よりも切替トリガとして優先し、切替制御
を行うこととした。図9は、そのような切替制御の原理
を示している。
【0055】図9のステップSP1において、予備伝送
路の故障が検出されると、ステップSP7において、現
用伝送路から予備伝送路への切替が禁止される。予備伝
送路に故障がない場合には、ステップSP2において、
現用伝送路から予備伝送路への切替禁止が解除される。
ついで、ステップSP3において、現用伝送路の故障が
検出されると、ステップSP6において、現用伝送路か
ら予備伝送路への切替が行われる。現用伝送路にも故障
がない場合は、ステップSP4において、現用伝送路の
ビット誤りの有無がチェックされ、ビット誤りがない場
合には、ステップSP1に戻る。現用伝送路のビット誤
りが検出されると、ステップSP5において、予備伝送
路のビット誤りの有無がチェックされ、予備伝送路にビ
ット誤りがない場合には、ステップSP6において、現
用伝送路から予備伝送路への切替が行われる。すなわ
ち、現用伝送路にビット誤りが発生し、予備伝送路にビ
ット誤りがない場合に、現用伝送路から予備伝送路に切
り替えられる。一方、ステップSP5において、予備伝
送路にもビット誤りが検出されたときには、そのままス
テップSP1に戻り、系の切替は行わない。
【0056】図10は、B3バイトの使用によりビット
誤りを検出する場合のフローチャートである。この場合
データブロックはVCフレームに相当する。このフロー
チャートの示す動作は、図9から明らかなので、説明を
省略する。この処理によれば、VCフレームを無瞬断で
切り替えて保護することができる。
【0057】図11は、B2バイトの使用によりビット
誤りを検出する場合のフローチャートである。この場合
データブロックはSTMフレームに相当する。このフロ
ーチャートの示す動作も、図9から明らかなので、説明
を省略する。この処理によれば、STMフレームを無瞬
断で切り替えて保護することができる。
【0058】実施例2 図12は、本発明による無瞬断切替装置の第2実施例を
示すブロック図である。この実施例が第1実施例と異な
る点は、以下の通りである。
【0059】(1)信号終端処理回路53および63か
ら、ビット誤り検出回路56および66への信号供給線
を除いた点。
【0060】(2)位相補償回路54および64からビ
ット誤り検出回路56よび66へ、位相補償後の信号S
3およびS13を供給している点。これは、ビット誤り
の検出を、現用および予備伝送路から受信する主信号の
位相を合わせた後で行うためである。
【0061】このような構成においても、第1実施例と
同様の作用・効果を得ることができる。すなわち、本発
明による伝送路の無瞬断切替装置は、現用伝送路のある
データブロックに突発的にビット誤りが発生した場合で
も、予備伝送路上の該当する正常なデータブロックにさ
かのぼって無瞬断で切替を実行するため、故障と判定す
るのに必要な保護時間に関係なく下流装置には常に正常
な信号を送信することができる。
【0062】また、本発明による伝送路の無瞬断切替装
置では、入力側に接続される2系統の伝送路が同時に故
障しない限り、常に誤りのないフレームを選択すること
が可能である。このため、きわめて信頼性の高い伝送路
を提供することができる。たとえば、現用伝送路および
予備伝送路の各VCフレームの伝送路誤り率が1×10
-11 とした場合、両系のVCフレームが同時にビット誤
りを発生する確率は、3.53×10-14 である。つま
り、約112年に1回のビット誤りしか発生しない程の
高信頼度な伝送路を提供することができる。
【0063】なお、上述した実施例1および2では、本
発明をITU−T勧告のSDHに適用した例であるが、
ANSI規格のSONET(Synchronous Optical Netw
orkにも同様に適用できる。SDHとSONETにおけ
る等価項目の主なものは、次の通りである。
【0064】 SDHレベル SONETレベル STM−1 STS−3 VC−4 STS−3C SPE VC−21 VT−6 SPE RSOH Section Overhead MSOH Line Overhead POH Path Layer Overhead H1,H2 H1,H2 B2 B2 K1,K2 K1,K2 J1 J1 B3 B3 NOTE: SPE = Synchronized Payload Environment これらの等価性を利用すれば、本発明をSONETフレ
ームに適用することができ、実施例1および2と同様の
作用・効果を得ることができる。
【0065】また、ANSIに定められたSTSフレー
ムに代えて、ANSIに定められたVT(Virtual Tribu
tary)SPEフレーム、またはSTS SPEフレーム
を用いることもできる。
【0066】実施例3 図13は、本発明による伝送路の無瞬断切替装置を、A
TM(Asynchronous Transfer Mode)に適用した実施例
を説明するための図であり、ATMセルの構造を示して
いる。
【0067】ITU−T勧告I.432は、ATM網に
おけるHECバイトを利用した、誤り訂正機能および誤
り検出機能について述べている。ATMは、図14に示
すような、53バイトのセルと呼ばれるデータブロック
を単位として、データ伝送を行っている。セルの先頭か
ら5バイト目までをヘッダと呼び、セルの宛先アドレス
や、各種制御情報が格納されている。残りの48バイト
に実情報(Information Field )が格納されている。
【0068】ATMでは、1セル毎にアドレスが付与さ
れているから、ヘッダにビット誤りが発生すると、セル
の宛先が誤ってしまい、正確な伝送ができなくなる可能
性もある。そこで、5バイト目にHEC(Header Error
Control)バイトを配し、送信側で、HECバイトを除
くヘッダの4バイトのデータを、CRCコードを用いて
ブロックチェックを行い、その演算結果をHECバイト
に格納する。受信側では、このHECバイトを用いて、
CRC演算を行い、ヘッダ内の誤り検出および訂正を行
う。
【0069】したがって、この機能を利用することによ
って、上述した実施例のビット誤り検出時と同様にし
て、現用伝送路および予備伝送路の切替制御を行うこと
ができる。また、HECバイトを利用したビット誤り検
出機能は、1ビットまでの自動誤り訂正機能をもってい
るので、2ビット以上の誤りが発生して、自己誤り訂正
ができないときに、ヘッダのビット誤りと認識して、系
の切替を行うようにすることもできる。
【0070】さらに、ATMセルのヘッダ領域のバイト
と、情報領域のバイトとの全体に渡って、ビット・イン
ターリーブ・パリティ演算を行い、その結果をヘッダに
書き込むことによって、ビット誤りチェック情報とする
ことができる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、現用伝送路および予備
伝送路の双方において、ビット誤りチェック手法(パリ
ティチェックまたはCRC(Cyclic Redundancy Check
)コードなど)によって、独立にビット誤りをチェッ
クし、現用伝送路において1ビットでもビット誤りを検
出した場合には、1ビットも誤っていない予備伝送路に
無瞬断で切り替える。これによって、伝送路切替装置の
下流には、ビット誤りのないデータのみが送られる。
【0072】また、本発明では、上述した保護時間内で
も、突発的故障時の最初のデータブロックのビット誤り
を検出したら直ちに、このデータブロックよりも前の、
ビット誤りのない予備伝送路のデータブロックにさかの
ぼって、切替を行うようにしている。したがって、故障
が確定するまでの保護時間に無関係に、正しいデータを
下流の装置に送信することができる。
【0073】また、本発明は、ビット誤りのある現用伝
送路のデータブロックに代えて、ビット誤りのない予備
伝送路のデータブロックを下流装置に送信するので、伝
送路のランダムなビット誤りをも訂正することができ
る。このため、下流装置に送信するデータのビット誤り
率を改善することができる。
【0074】さらに、データブロックの先頭に、直前の
データブロックのビット誤りチェック情報がくるように
すれば、ビット誤り検出から切替までの時間を最小にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の冗長システムの一例を示すブロック図で
ある。
【図2】従来の伝送路切替装置の要部の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明による伝送路の無瞬断切替装置の第1実
施例を示すブロック図である。
【図4】SDHシステムにおけるフレーム構成を示す図
である。
【図5】SDHシステムにおけるフレーム構成を示す図
である。
【図6】図3の位相補償回路による位相補償動作を説明
する図である。
【図7】ビット誤り検出に基づく、切替回路の動作を模
式的に示す図である。
【図8】ビット誤り検出に基づく、本実施例の実際の切
替動作を説明するための図である。
【図9】相関監視回路の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】VCフレームのパリティチェック用のB3バ
イトと自系内のパリティチェック演算結果との比較によ
って、ビット誤りを検出する場合の切替動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】STMフレームのパリティチェック用のB2
バイトと自系内のパリティチェック演算結果との比較に
よって、ビット誤りを検出する場合の切替動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】本発明による無瞬断切替装置の第2実施例を
示すブロック図である。
【図13】本発明による伝送路の無瞬断切替装置を、A
TM(Asynchronous Transfer Mode )に適用した実施
例を説明するための図であり、ATMセルの構造を示し
ている。
【符号の説明】
1,2 端局装置 3 現用伝送路 4 予備伝送路 11 現用伝送路 12,22 入力端子 13,23 インタフェース回路 14,24 信号終端処理回路 15,25 遅延回路 16,26 信号断検出回路 21 予備伝送路 30 切替回路 51 現用伝送路 61 予備伝送路 52,62 入力端子 53,63 信号終端処理回路 54,64 位相補償回路 55,65 遅延回路 56,66 ビット誤り検出回路 75 相関監視回路 70 位相差検出回路 77 オーバーヘッド検出回路 80 STMフレーム 81 Section OverHead(SOH)情報領域 81a RSOH 81b AUPTR 81c MSOH 82 VCフレーム

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット誤りチェック情報を含むデータブ
    ロックの流れとして、第1の伝送路および第2の伝送路
    を通して到来する同一主信号を受信して、無瞬断で切り
    替え、第3の伝送路に供給することによって、前記第1
    の伝送路および前記第2の伝送路の一方を現用伝送路と
    し、他方を予備伝送路とする無瞬断切替装置であって、 前記第1の伝送路に接続され、前記同一主信号のうちの
    一方を受信し、第1の主信号として出力する第1の信号
    終端処理回路と、 前記第2の伝送路に接続され、前記同一主信号のうちの
    他方を受信し、第2の主信号として出力する第2の信号
    終端処理回路と、 前記第1の主信号のビット誤りを、前記ビット誤りチェ
    ック情報に基づいて、前記データブロック毎に検出する
    第1のビット誤り検出回路と、 前記第2の主信号のビット誤りを、前記ビット誤りチェ
    ック情報に基づいて、前記データブロック毎に検出する
    第2のビット誤り検出回路と、 前記第1の主信号のデータブロックと前記第2の主信号
    のデータブロックの間の位相差を検出する位相差検出回
    路と、 前記位相差検出回路が検出した前記位相差を補償し、前
    記第1の主信号のデータブロックと前記第2の主信号の
    データブロックの位相を合わせ、位相が合った前記第1
    の主信号のデータブロックおよび前記第2の主信号のデ
    ータブロックを出力する位相補償回路と、 前記位相補償回路から出力された第1の主信号を、少な
    くとも1データブロック長の間遅延する第1の遅延回路
    と、 前記位相補償回路から出力された第2の主信号を、少な
    くとも1データブロック長の間遅延する第2の遅延回路
    と、 前記第1の遅延回路から出力された前記第1の主信号、
    および前記第2の遅延回路から出力された前記第2の主
    信号のいずれか一方を、前記第3の伝送路に選択的に供
    給する切替回路と、 前記第1の伝送路を現用伝送路、前記第2の伝送路を予
    備伝送路としている場合に、前記第1のビット誤り検出
    回路が前記第1の主信号のあるデータブロックにビット
    誤り検出し、前記第2のビット誤り検出回路が前記第2
    の主信号の対応するデータブロックにビット誤りを検出
    しなかったときには、前記切替回路に切替制御信号を供
    給し、前記第2の遅延回路から出力される前記第2の主
    信号を、前記切替回路から前記第3の伝送路に供給させ
    る相関監視回路とを具備することを特徴とする伝送路の
    無瞬断切替装置。
  2. 【請求項2】 前記信号終端処理回路は、前記主信号を
    監視して、前記第1の伝送路および前記第2の伝送路の
    上流での故障を検出する故障検出手段を有し、前記相関
    監視回路は前記第1の伝送路を現用伝送路、前記第2の
    伝送路を予備伝送路としている場合に、前記第1の伝送
    路に故障が検出されたときには、前記データブロック毎
    のビット誤りの有無にかかわらず、前記切替制御信号を
    発生して、前記第2の伝送路を現用伝送路、前記第1の
    伝送路を予備伝送路に切り替えることを特徴とする請求
    項1に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  3. 【請求項3】 前記データブロックは、前記ビット誤り
    チェック情報を先頭とするデータブロックであることを
    特徴とする請求項1に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  4. 【請求項4】 前記相関監視回路は、前記ビット誤り検
    出回路が前記ビット誤りチェック情報を送信した直後
    に、前記切替制御信号を発生することを特徴とする請求
    項3に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  5. 【請求項5】 前記故障は、ITU−T勧告 G.70
    XおよびANSI(American National Standards Inst
    itute )によるSONETに定められたLOS(Loss O
    f Signal)、LOF(Loss Of Frame )、AIS(Alar
    m IndicationSignal )等のアラーム信号であることを
    特徴とする請求項2または4に記載の伝送路の無瞬断切
    替装置。
  6. 【請求項6】 前記ビット誤りチェック情報は、ITU
    −T勧告 G.70XおよびANSIによるSONET
    に定められたB3バイトであることを特徴とする請求項
    5に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  7. 【請求項7】 前記ビット誤りチェック情報は、ITU
    −T勧告 G.70XおよびANSIによるSONET
    に定められたB2バイトであることを特徴とする請求項
    5に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  8. 【請求項8】 前記データブロックは、ITU−T勧告
    G.70Xに定められたVC(Virtual Container )
    フレームであることを特徴とする請求項1に記載の伝送
    路の無瞬断切替装置。
  9. 【請求項9】 前記データブロックは、ITU−T勧告
    G.70Xに定められたB3バイトを先頭とする1V
    Cフレーム長のデータブロックであり、前記相関監視回
    路は、前記ビット誤り検出回路が前記B3バイトを受信
    した直後に、前記切替制御信号を発生することを特徴と
    する請求項8に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  10. 【請求項10】 前記データブロックは、ANSIによ
    るSONETに定められたSTS SPE(Synchronou
    s Transport Signal Synchronized PayloadEnvironment
    )フレーム、またはVT(Virtual Tributary )SP
    Eフレームであることを特徴とする請求項1に記載の伝
    送路の無瞬断切替装置。
  11. 【請求項11】 前記データブロックは、ANSIによ
    るSONETに定められたB3バイトを先頭とする1フ
    レーム長のデータブロックであり、前記相関監視回路
    は、前記ビット誤り検出回路が前記B3バイトを受信し
    た直後に、前記切替制御信号を発生することを特徴とす
    る請求項10に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  12. 【請求項12】 前記データブロックは、ITU−T勧
    告 G.70Xに定められたSTM(Synchronous Tran
    sport Module)フレームであること特徴とする請求項1
    に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  13. 【請求項13】 前記データブロックは、ITU−T勧
    告 G.70Xに定められたB2バイトを先頭とする1
    STMフレーム長のデータブロックであり、前記相関監
    視回路は、前記ビット誤り検出回路が前記B2バイトを
    受信した直後に、前記切替制御信号を発生することを特
    徴とする請求項12に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  14. 【請求項14】 前記データブロックは、ANSIに定
    められたSTSフレームであること特徴とする請求項1
    に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  15. 【請求項15】 前記データブロックは、ANSIによ
    るSONETに定められたB2バイトを先頭する1フレ
    ーム長のデータブロックであり、前記相関監視回路は、
    前記ビット誤り検出回路が前記B2バイトを受信した直
    後に、前記切替制御信号を発生することを特徴とする請
    求項14に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  16. 【請求項16】 前記データブロックは、ITU−T勧
    告 I.432に定められたATMセルであることを特
    徴とする請求項1に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  17. 【請求項17】 前記ビット誤りチェック情報は、IT
    U−T勧告 I.432に定められたATMセル中のH
    EC(Header Error Control)バイトであることを特徴
    とする請求項16に記載の伝送路の無瞬断切替装置。
  18. 【請求項18】 前記ビット誤りチェック情報は、前記
    ATMセルのヘッダ領域と情報領域の内容とに、ビット
    ・インターリーブ・パリティ演算を実行して得たデータ
    であることを特徴とする請求項16に記載の伝送路の無
    瞬断切替装置。
  19. 【請求項19】 ビット誤りチェック情報を含むデータ
    ブロックの流れとして、第1の伝送路および第2の伝送
    路を通して到来する同一主信号を受信して、無瞬断で切
    り替え、第3の伝送路に供給することによって、前記第
    1の伝送路および前記第2の伝送路の一方を現用伝送路
    とし、他方を予備伝送路とする無瞬断切替方法であっ
    て、 前記同一主信号のうちの一方を受信し、第1の主信号と
    して出力する過程と、 前記同一主信号のうちの他方を受信し、第2の主信号と
    して出力する過程と、 前記第1の主信号のビット誤りを、前記ビット誤りチェ
    ック情報に基づいて、前記データブロック毎に検出する
    過程と、 前記第2の主信号のビット誤りを、前記ビット誤りチェ
    ック情報に基づいて、前記データブロック毎に検出する
    過程と、 前記第1の主信号のデータブロックと前記第2の主信号
    のデータブロックの間の位相差を検出する過程と、 前記位相差検出回路が検出した前記位相差を補償し、前
    記第1の主信号のデータブロックと前記第2の主信号の
    データブロックの位相を合わせ、位相が合った前記第1
    の主信号のデータブロックおよび前記第2の主信号のデ
    ータブロックを出力する過程と、 前記位相の合った第1の主信号を、少なくとも1データ
    ブロック長の間遅延する過程と、 前記位相の合った第2の主信号を、少なくとも1データ
    ブロック長の間遅延する過程と、 遅延された前記第1の主信号、および遅延された前記第
    2の主信号のいずれか一方を、前記第3の伝送路に選択
    的に供給する過程と、 前記第1の伝送路を現用伝送路、前記第2の伝送路を予
    備伝送路としている場合に、前記第1のビット誤り検出
    回路が前記第1の主信号のあるデータブロックにビット
    誤り検出し、前記第2のビット誤り検出回路が前記第2
    の主信号の対応するデータブロックにビット誤りを検出
    しなかったときには、切替制御信号を発生し、前記遅延
    された前記第2の主信号を、前記第3の伝送路に供給す
    る過程とを具備することを特徴とする伝送路の無瞬断切
    替方法。
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