JPWO2002049464A1 - 女性用被服 - Google Patents
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Abstract
左右のカップ部1、2と、これらカップ部1、2の左右の脇腹部分1a、2aに取り付けられ、体の脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着する伸縮性を有する第1および第2のテープ部材5、6とからなり、第1のテープ部材5は、一方のカップ部1の脇腹部分1aの上端部1bと他方のカップ部2の脇腹部分2aの下端部2cとに取り付けられ、第2のテープ部材6は、一方のカップ部1の脇腹部分1aの下端部1cと他方のカップ部2の脇腹部分2aの上端部2bとに取り付けられ、これら第1のテープ部材5および第2のテープ部材6が背中の中央部において交叉するように設けられている。
Description
技術分野
本発明は、左右のカップ部と、これらカップ部の左右の縁部に取り付けられ、脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着するテープ部材とからなる女性用被服に係り、より詳細には、両腕を上下させた場合でも体(胴体)にフィットしてずれることのない女性用被服、特にブラジャーに関する。
背景技術
従来のブラジャーの構造を第5図(a)、(b)に示す。
すなわち、従来のブラジャーは、左右のカップ部81、82と、この左右のカップ部81、82に縫着されている左側パネル部83および右側パネル部84とを有し、これら左側パネル部83の端部83aと右側パネル部84の端部84aとに、それぞれホック85a、85bが設けられた構造となっている。
また、この左側パネル部83と右側パネル部84とは、主に横方向への伸縮性を有する素材によって形成されており、さらに、左側パネル部83および右側パネル部84のそれぞれの上縁部と下縁部とには、それぞれ横方向に伸縮性を有するゴム状のテープ部材86、87が縫着されている。
すなわち、従来のブラジャーでは、主にこの横方向に縫着されたゴム状のテープ部材86、87により、カップ部81、82をそれぞれ図中矢符X、Yで示す方向に引っ張ることで、カップ部81、82を胸元にあてがった状態で保持するようになっている。
ところで、例えば腕を上下に上げ下げした場合、人体の構造上、第5図(b)中に矢符Zで示すように、脇の部分の筋肉も上下に伸縮する。
この場合、従来のブラジャーでは、第5図(b)に矢符X、Yで示したように、この上下方向の筋肉の移動に追従するような力が働いていない。むしろ、下側のテープ部材86は真横に力が作用(第5図(b)中、Y方向)し、上側のテープ部材86は斜め下方に力が作用(第5図(b)中、X方向)するため、何度も腕の上げ下げを行っていると、これに伴ってパネル部83、84が下方にさがり、その結果、カップ部81、82も下方にずれてしまうといった問題があった。
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、腕を上げ下げ等しても、カップ部やテープ部材が体にフィットしてずれることのない女性用被服を提供することにある。
発明の開示
上記課題を解決するため、本発明の女性用被服は、左右のカップ部と、これらカップ部の左右の縁部に取り付けられ、体の脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着するテープ部材とからなる女性用被服において、前記テープ部材が、一方のカップ部の上縁部と他方のカップ部の下縁部とに取り付けられた伸縮性のある第1のテープ部材と、一方のカップ部の下縁部と他方のカップ部の上縁部とに取り付けられた伸縮性を有する第2のテープ部材とで構成され、これら第1のテープ部材および第2のテープ部材が背中の中央部において交叉するように設けられていることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、第1のテープ部材および第2のテープ部材の伸縮力が、左側の脇腹から背中を通って右側の脇腹まで一連に作用する。しかも、この力は背中の中央部でX状に交叉して、かつ均等な力で働くので、腕を上下させたときの脇腹の上下の伸縮にも柔軟に対応できるようになっている。つまり、第1のテープ部材および第2のテープ部材が互いに均等な力で引き合うので、腕を上下させたときの脇腹の上下の伸縮にも影響されることなく、体にフィットした状態を安定して保持できるものである。
また、本発明の女性用被服は、上記構成において、テープ部材が、カップ部の上縁部または/および下縁部に沿ってカップ部の中央部まで延設されていることを特徴とする。このように、カップ部の中央部までテープ部材を延設することで、テープ部材の伸縮性がブラジャー全体に作用するので、より体にフィットすることになる。
また、本発明の女性用被服は、上記各構成において、前記左右のカップ部のつなぎ部分が伸縮性のある第3のテープ部材と第4のテープ部材とによって連接されており、これら第3のテープ部材および第4のテープ部材が胸元の中央部分で交叉するように設けられていることを特徴とする。このように、背中側だけでなく、胸側部分も伸縮性のある2本のテープ部材を交叉状に設けることで、背中側と胸側とで伸縮性のバランスがとれ、より体にフィットさせることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の女性用被服であるブラジャーの構造を示す斜視図、第2図は、同背面図、第3図は体に装着した状態を示す側面図である。
本実施の形態のブラジャーは、左右のカップ部1、2と、これらカップ部1、2のつなぎ部分に縫着された伸縮性のある第3および第4のテープ部材8、9と、前記カップ部1、2の左右の縁部(脇腹部分)1a、2aに縫着され、体の脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着する第1および第2のテープ部材5、6とからなる。
すなわち、具体的に説明すると、第1のテープ部材5が、一方のカップ部1の脇腹部分1aの上端部(請求項に記載のカップ部の上縁部に相当している)1bと他方のカップ部2の脇腹部分2aの下端部(請求項に記載のカップ部の下縁部に相当している)2cとに連接されており、第2のテープ部材6が、一方のカップ部1の脇腹部分1aの下端部(請求項に記載のカップ部の下縁部に相当している)1cと他方のカップ部2の脇腹部分2aの上端部(請求項に記載のカップ部の上縁部に相当している)2bとに連接されている。これにより、第1および第2のテープ部材5、6が背中の中央部でたすき状に交叉した状態となる。
また、第3のテープ部材8が、一方のカップ部1のつなぎ部分1dの上端部1eと他方のカップ部2のつなぎ部分2dの下端部2fとに連接されており、第4のテープ部材9が、一方のカップ部1のつなぎ部分1dの下端部1fと他方のカップ部2のつなぎ部分2dの上端部2eとに連接されている。これにより、第3および第4のテープ部材8、9も胸元の中央部でたすき状に交叉した状態となる。
なお、第1および第2のテープ部材5、6の交叉部7、および第3および第4のテープ部材8、9の交叉部10は、長さ方向の伸縮性を損なうことのないように考慮して縫着されていてもよい。ただし、交叉部7、10は、必ずしも縫着する必要はない。縫着しない場合には、第1および第2のテープ部材5、6の伸縮性、および第3および第4のテープ部材8、9の伸縮性がより効果的に作用し、かつ、体の前後(胸元側と背中側)の伸縮性のバランスがとれることで、体によりフィットすることになる。
このような構造のブラジャーによれば、体(胸部分)に装着したとき、第3図に示すように第1のテープ部材5は左側の脇腹から背中中央部を通って右側の脇腹(図示省略)まで一連に力が働き、同様に第2のテープ部材6も左側の脇腹から背中中央部を通って右側の脇腹(図示省略)まで一連に力が働く。しかも、これらの力は背中の中央部でX状に交叉しているので、背中の中央部から見て左側(第2図中左側)と右側(第2図中右側)とで、この力Xa、Yaが上下方向については互いに力を打ち消し合うように働くので、全体として見た場合、第1のテープ部材5および第2のテープ部材6が体を水平方向から押すように(第2図中、矢符W方向に)働くことになる。
また、腕を上げたとき、脇腹の筋肉が上方に上がることによってブラジャーに作用する力(上方へ持ち上げようとする力)は、例えば第3図に示す左脇腹の図面では、第1のテープ部材5が斜め下方に引き下げるように作用する力によって打ち消され、腕をさげたとき、脇腹の筋肉が下がることによってブラジャーに作用する力(下方へ引き下げようとする力)は、第3図に示す左脇腹の図面では、第2のテープ部材6が斜め上方に引き上げるように作用する力によって打ち消されることになる。
第4図は、本発明のブラジャーの他の実施の形態を示す正面図である。
本実施の形態では、カップ部1について見ると、第1のテープ部材5の逢着部分5aはカップ部1の上縁部に沿って延設されておらず、第2のテープ部材6の逢着部分6aが、そのカップ部1の下縁部に沿って中央部(つなぎ部分)1dまで延設された例を示している。また、カップ部2について見ると、第1のテープ部材5の逢着部分5bおよび第2のテープ部材6の逢着部分6bが、共にカップ部2の上縁部および下縁部に沿ってつなぎ部分2dまで延設された例を示している。この例では、第1および第2のテープ部材5、6を延設する具体例(2例)を1つの図面(第4図)にまとめて示しているが、実際の製品では、左右対象形状となるように縫着することは当然である。
このように、カップ部1、2のつなぎ部分1d、2dまで第1および第2のテープ部材5、6を延設すると、第1および第2のテープ部材5、6の伸縮性がブラジャー全体に作用するので、より安定して体にフィットすることになる。
なお、上記実施形態では、カップ部1、2のつなぎ部分1d、2dも、第3および第4のテープ部材8、9を交叉状に配置して縫着した構成としているが、カップ部1、2のつなぎ部分1d、2dについては、従来からあるフロントホックを設けてもよい。
産業上の利用可能性
本発明の女性用被服は、腕を上げ下げ等しても、カップ部やテープ部材が脇腹の筋肉の上下動によって上下にずれるといったことがなく、脇腹の所定位置に安定的にフィットさせることができる。
また、背中側のテープ部材の伸縮性と、胸元側のテープ部材の伸縮性とがバランスのとれた状態でより効果的に作用することで、体の前後(胸元側と背中側)の伸縮性のバランスがとれ、体によりフィットする。これら点で、女性用被服として有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の女性用被服であるブラジャーの構造を示す斜視図であり、第2図は第1図に示すブラジャーの背面図であり、第3図は第1図に示すブラジャーを体に装着した状態を示す側面図である。
第4図は本発明の女性用被服であるブラジャーの他の実施の形態を示す正面図である。
第5図(a)は従来のブラジャーの構造を示す斜視図、第5図(b)は装着時の状態を示す側面図である。
本発明は、左右のカップ部と、これらカップ部の左右の縁部に取り付けられ、脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着するテープ部材とからなる女性用被服に係り、より詳細には、両腕を上下させた場合でも体(胴体)にフィットしてずれることのない女性用被服、特にブラジャーに関する。
背景技術
従来のブラジャーの構造を第5図(a)、(b)に示す。
すなわち、従来のブラジャーは、左右のカップ部81、82と、この左右のカップ部81、82に縫着されている左側パネル部83および右側パネル部84とを有し、これら左側パネル部83の端部83aと右側パネル部84の端部84aとに、それぞれホック85a、85bが設けられた構造となっている。
また、この左側パネル部83と右側パネル部84とは、主に横方向への伸縮性を有する素材によって形成されており、さらに、左側パネル部83および右側パネル部84のそれぞれの上縁部と下縁部とには、それぞれ横方向に伸縮性を有するゴム状のテープ部材86、87が縫着されている。
すなわち、従来のブラジャーでは、主にこの横方向に縫着されたゴム状のテープ部材86、87により、カップ部81、82をそれぞれ図中矢符X、Yで示す方向に引っ張ることで、カップ部81、82を胸元にあてがった状態で保持するようになっている。
ところで、例えば腕を上下に上げ下げした場合、人体の構造上、第5図(b)中に矢符Zで示すように、脇の部分の筋肉も上下に伸縮する。
この場合、従来のブラジャーでは、第5図(b)に矢符X、Yで示したように、この上下方向の筋肉の移動に追従するような力が働いていない。むしろ、下側のテープ部材86は真横に力が作用(第5図(b)中、Y方向)し、上側のテープ部材86は斜め下方に力が作用(第5図(b)中、X方向)するため、何度も腕の上げ下げを行っていると、これに伴ってパネル部83、84が下方にさがり、その結果、カップ部81、82も下方にずれてしまうといった問題があった。
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、腕を上げ下げ等しても、カップ部やテープ部材が体にフィットしてずれることのない女性用被服を提供することにある。
発明の開示
上記課題を解決するため、本発明の女性用被服は、左右のカップ部と、これらカップ部の左右の縁部に取り付けられ、体の脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着するテープ部材とからなる女性用被服において、前記テープ部材が、一方のカップ部の上縁部と他方のカップ部の下縁部とに取り付けられた伸縮性のある第1のテープ部材と、一方のカップ部の下縁部と他方のカップ部の上縁部とに取り付けられた伸縮性を有する第2のテープ部材とで構成され、これら第1のテープ部材および第2のテープ部材が背中の中央部において交叉するように設けられていることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、第1のテープ部材および第2のテープ部材の伸縮力が、左側の脇腹から背中を通って右側の脇腹まで一連に作用する。しかも、この力は背中の中央部でX状に交叉して、かつ均等な力で働くので、腕を上下させたときの脇腹の上下の伸縮にも柔軟に対応できるようになっている。つまり、第1のテープ部材および第2のテープ部材が互いに均等な力で引き合うので、腕を上下させたときの脇腹の上下の伸縮にも影響されることなく、体にフィットした状態を安定して保持できるものである。
また、本発明の女性用被服は、上記構成において、テープ部材が、カップ部の上縁部または/および下縁部に沿ってカップ部の中央部まで延設されていることを特徴とする。このように、カップ部の中央部までテープ部材を延設することで、テープ部材の伸縮性がブラジャー全体に作用するので、より体にフィットすることになる。
また、本発明の女性用被服は、上記各構成において、前記左右のカップ部のつなぎ部分が伸縮性のある第3のテープ部材と第4のテープ部材とによって連接されており、これら第3のテープ部材および第4のテープ部材が胸元の中央部分で交叉するように設けられていることを特徴とする。このように、背中側だけでなく、胸側部分も伸縮性のある2本のテープ部材を交叉状に設けることで、背中側と胸側とで伸縮性のバランスがとれ、より体にフィットさせることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
第1図は、本発明の女性用被服であるブラジャーの構造を示す斜視図、第2図は、同背面図、第3図は体に装着した状態を示す側面図である。
本実施の形態のブラジャーは、左右のカップ部1、2と、これらカップ部1、2のつなぎ部分に縫着された伸縮性のある第3および第4のテープ部材8、9と、前記カップ部1、2の左右の縁部(脇腹部分)1a、2aに縫着され、体の脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着する第1および第2のテープ部材5、6とからなる。
すなわち、具体的に説明すると、第1のテープ部材5が、一方のカップ部1の脇腹部分1aの上端部(請求項に記載のカップ部の上縁部に相当している)1bと他方のカップ部2の脇腹部分2aの下端部(請求項に記載のカップ部の下縁部に相当している)2cとに連接されており、第2のテープ部材6が、一方のカップ部1の脇腹部分1aの下端部(請求項に記載のカップ部の下縁部に相当している)1cと他方のカップ部2の脇腹部分2aの上端部(請求項に記載のカップ部の上縁部に相当している)2bとに連接されている。これにより、第1および第2のテープ部材5、6が背中の中央部でたすき状に交叉した状態となる。
また、第3のテープ部材8が、一方のカップ部1のつなぎ部分1dの上端部1eと他方のカップ部2のつなぎ部分2dの下端部2fとに連接されており、第4のテープ部材9が、一方のカップ部1のつなぎ部分1dの下端部1fと他方のカップ部2のつなぎ部分2dの上端部2eとに連接されている。これにより、第3および第4のテープ部材8、9も胸元の中央部でたすき状に交叉した状態となる。
なお、第1および第2のテープ部材5、6の交叉部7、および第3および第4のテープ部材8、9の交叉部10は、長さ方向の伸縮性を損なうことのないように考慮して縫着されていてもよい。ただし、交叉部7、10は、必ずしも縫着する必要はない。縫着しない場合には、第1および第2のテープ部材5、6の伸縮性、および第3および第4のテープ部材8、9の伸縮性がより効果的に作用し、かつ、体の前後(胸元側と背中側)の伸縮性のバランスがとれることで、体によりフィットすることになる。
このような構造のブラジャーによれば、体(胸部分)に装着したとき、第3図に示すように第1のテープ部材5は左側の脇腹から背中中央部を通って右側の脇腹(図示省略)まで一連に力が働き、同様に第2のテープ部材6も左側の脇腹から背中中央部を通って右側の脇腹(図示省略)まで一連に力が働く。しかも、これらの力は背中の中央部でX状に交叉しているので、背中の中央部から見て左側(第2図中左側)と右側(第2図中右側)とで、この力Xa、Yaが上下方向については互いに力を打ち消し合うように働くので、全体として見た場合、第1のテープ部材5および第2のテープ部材6が体を水平方向から押すように(第2図中、矢符W方向に)働くことになる。
また、腕を上げたとき、脇腹の筋肉が上方に上がることによってブラジャーに作用する力(上方へ持ち上げようとする力)は、例えば第3図に示す左脇腹の図面では、第1のテープ部材5が斜め下方に引き下げるように作用する力によって打ち消され、腕をさげたとき、脇腹の筋肉が下がることによってブラジャーに作用する力(下方へ引き下げようとする力)は、第3図に示す左脇腹の図面では、第2のテープ部材6が斜め上方に引き上げるように作用する力によって打ち消されることになる。
第4図は、本発明のブラジャーの他の実施の形態を示す正面図である。
本実施の形態では、カップ部1について見ると、第1のテープ部材5の逢着部分5aはカップ部1の上縁部に沿って延設されておらず、第2のテープ部材6の逢着部分6aが、そのカップ部1の下縁部に沿って中央部(つなぎ部分)1dまで延設された例を示している。また、カップ部2について見ると、第1のテープ部材5の逢着部分5bおよび第2のテープ部材6の逢着部分6bが、共にカップ部2の上縁部および下縁部に沿ってつなぎ部分2dまで延設された例を示している。この例では、第1および第2のテープ部材5、6を延設する具体例(2例)を1つの図面(第4図)にまとめて示しているが、実際の製品では、左右対象形状となるように縫着することは当然である。
このように、カップ部1、2のつなぎ部分1d、2dまで第1および第2のテープ部材5、6を延設すると、第1および第2のテープ部材5、6の伸縮性がブラジャー全体に作用するので、より安定して体にフィットすることになる。
なお、上記実施形態では、カップ部1、2のつなぎ部分1d、2dも、第3および第4のテープ部材8、9を交叉状に配置して縫着した構成としているが、カップ部1、2のつなぎ部分1d、2dについては、従来からあるフロントホックを設けてもよい。
産業上の利用可能性
本発明の女性用被服は、腕を上げ下げ等しても、カップ部やテープ部材が脇腹の筋肉の上下動によって上下にずれるといったことがなく、脇腹の所定位置に安定的にフィットさせることができる。
また、背中側のテープ部材の伸縮性と、胸元側のテープ部材の伸縮性とがバランスのとれた状態でより効果的に作用することで、体の前後(胸元側と背中側)の伸縮性のバランスがとれ、体によりフィットする。これら点で、女性用被服として有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の女性用被服であるブラジャーの構造を示す斜視図であり、第2図は第1図に示すブラジャーの背面図であり、第3図は第1図に示すブラジャーを体に装着した状態を示す側面図である。
第4図は本発明の女性用被服であるブラジャーの他の実施の形態を示す正面図である。
第5図(a)は従来のブラジャーの構造を示す斜視図、第5図(b)は装着時の状態を示す側面図である。
Claims (3)
- 左右のカップ部と、これらカップ部の左右の縁部に取り付けられ、体の脇から背中部分にかけて巻き付けるように装着するテープ部材とからなる女性用被服において、
前記テープ部材が、一方のカップ部の上縁部と他方のカップ部の下縁部とに取り付けられた伸縮性のある第1のテープ部材と、一方のカップ部の下縁部と他方のカップ部の上縁部とに取り付けられた伸縮性を有する第2のテープ部材とで構成され、これら第1のテープ部材および第2のテープ部材が背中の中央部において交叉するように設けられていることを特徴とする女性用被服。 - 前記テープ部材が、カップ部の上縁部または/および下縁部に沿ってカップ部の中央部まで延設されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の女性用被服。
- 前記左右のカップ部のつなぎ部分が伸縮性のある第3のテープ部材と第4のテープ部材とによって連接されており、これら第3のテープ部材および第4のテープ部材が胸元の中央部分で交叉するように設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の女性用被服。
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