JPWO2002035868A1 - 移動通信装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

センター装置との間で無線回線を介して情報を送受信する移動通信装置、及び該移動通信システムと該センター装置とで構成された移動通信システムにおいて、無線回線状況が悪化した場合を含めて、該情報を迅速に転送可能にするために、各移動通信装置が、第2の無線回線を経由して障害管理情報や位置管理情報等の情報を送受信し、受信した移動通信装置では該情報を最新のものに更新する。また、移動通信装置間で送受信して収集した情報を、纏めて該センター装置に転送する。また、センター装置と所定の移動通信装置間で伝送する大容量情報を複数のデータに分割し、各データを異なる無線回線及び第2の無線回線を経由して送受信する。さらに、センター装置又は各移動通信装置が、全無線回線の障害状況を管理し、無線回線に障害が発生したセンター装置と各移動通信装置間の情報を、正常な無線回線及び該第2の無線回線を迂回路として転送する。

Description

技術分野
本発明は移動通信装置及びシステムに関し、特にセンター装置との間で無線回線を介して情報を送受信する移動通信装置及び該移動通信装置と該センター装置とで構成された移動通信システムに関するものである。
センター装置と複数の移動通信装置とがグループ活動を行う移動通信システムにおいては、センター装置及び複数の移動通信装置が、相互にリアルタイムで情報を交換し、この情報に基づき連帯して機能することが重要である。
背景技術
従来の移動通信システム例として消防や警察等の分野における指令管制システムがあり、その構成例を図10に示す。
この指令管制システムは、センター装置10と移動通信装置を搭載した複数の車両20_1〜20_n(以後、移動通信装置を車両と称し、符号20で総称することがある。)で構成されている。センター装置10と各車両20間は、無線回線を経由して情報が送受信される。
以後、消防におけるセンター装置10及び車両20について説明する。
災害(消火)活動に出動する車両20の台数は、その災害状況により数台〜数十台である。また、センター装置10と車両20との間における無線回線の伝送レート及び波長/チャネル割当は以下の通りである。
・150Mアナログの場合:伝送速度=1200bps、波長割当数=2波
・400Mデジタルの場合:伝送速度=2400bps、チャネル数=4×4波
・ドウーパ(Dopa)の場合:伝送速度=9600bps又は28.8kbps
また、無線回線を経由して、センター装置10と車両20間で送受信される情報には、以下のものがある。
(1)「センター装置→車両」の情報:
・災害地点を示す指令情報
・他車両の位置管理情報
・現場の詳細情報
(2)「車両→センター装置」の情報:
・自車両の位置管理情報
・車両の出動、到着、放水、鎮火、帰署等の活動情報(動態情報)
・現場の詳細情報
図11は、図10に示したセンター装置10及び車両20のより詳細な構成例を示している。
センター装置10は、車両20との間を無線回線で接続する無線回線送受信部12、この無線回線送受信部12を経由して車両20を管理する車両管理部13、この車両管理部13にLAN14で接続された受付用のワークステーション(WS)15、“119”通報者18からの情報をワークステーション15に送信する例えばNTT回線17及び交換部16で構成されている。
車両20は、アンテナ21、このアンテナ21を経由してセンター装置10との間を上述した無線回線で接続する車両無線回線送受信部22、この車両無線回線送受信部22にそれぞれ接続された車両20の現在位置を表示するナビゲーション装置25、及び車両の動態を設定するオートヴィークルモニター(AVM)装置(車両動態設定部)26で構成されている。
災害発生時、“119”通報者18から消防センター装置10に該災害発生が通報される(同図の例においては、携帯電話による通報)。
センター装置10において、ワークステーション15の操作者が、災害の内容(災害発生場所、災害の種類及びその状況等)を聴取し、その内容をワークステーション15に入力して、指令書(電子文書)を作成する。
車両管理部13は、指令書の内容に基づき出動対象車両を決定し、無線回線送受信部12を経由して出動対象車両20に指令書を送信する。なお、対象車両20は、異なる場所に分散して待機している場合もある。
対象車両20において、該指令書の内容は、車両無線回線送受信部22を経由して例えばナビゲーション装置25に送信されて表示される。
また、ワークステーション15の操作者は、車両管理部13を経由して現場の詳細情報を車両20に送信する。各車両20は、受信した現場の詳細情報をナビゲーション装置25の表示部に表示する。
逆に、各車両20の位置管理情報は、ナビゲーション装置25のGPS(Global Positioning System)機能により座標化され、定期的に無線回線を経由してセンター装置10における車両管理部13に通知される。この通知は、センター装置10からの位置管理情報収集要求に対する応答、又はナビゲーション装置25からの自発的な通知で行われる。
また、出動車両20の活動情報は、各車両20の操作者が、活動の都度それに対応する、AVM装置26の車両動態設定部の動態設定ボタンを押す操作を行うことにより無線回線を経由してセンター装置10に送信される。
また、実際の現場の詳細情報は、無線回線を経由してセンター装置10に送信される。
センター装置10において、受信した活動情報及び現場の詳細情報は、車両管理部13に通知される。車両管理部13は、指令で出動した各車両20から収集した位置管理情報、活動情報、現場の詳細情報を全て管理する。また、車両管理部13は、該位置管理情報及び活動情報等を全出動車両20に送信する。
このような従来の移動通信システムにおいては、以下に示す課題がある。
(1)センター装置10から車両20に指令書、災害現場の詳細情報、及び他車両の位置管理情報を送信する時、建物等の影響により無線回線状況が悪化した場合、車両20がこれらの情報を受信できず、センター装置10の操作者は、その応答が無いことから、該情報を車両20に再度送信する必要があった。
(2)同様に、無線回線状況が悪化した場合、車両20からセンター装置10への活動情報を送信することができず、無線回線状況が良くなるまで、何度も動態設定ボタン操作を行う必要があった。
(3)また、上述したように、センター装置10と車両20間の無線回線の伝送速度が低く、転送される情報量は少ない。例えば、各車両20の位置管理情報は、ナビゲーション装置25のGPS機能によりリアルタイムで更新されているが、その一部(例えば十秒サイクルで)しかセンター装置10に送信できない。
このため、センター装置10及び車両20において表示される車両位置が、連続的に表示できずに飛び飛びに表示される場合が発生していた。
(4)同様に、無線回線の伝送速度が遅いため、センター装置10と車両20間で情報量の多いデータ(例えば、図面、地図、及び画像等の情報)を転送する場合、長時間かかる。
従って本発明は、センター装置との間で無線回線を介して情報を送受信する移動通信装置及び該移動通信装置と該センター装置とで構成された移動通信システムにおいて、無線回線状況が悪化した場合を含めて、該管理情報を迅速に転送可能にすることを課題とする。
発明の開示
(1)上記の課題を解決するため、本発明の移動通信システムは、該無線回線用の第1の送受信部と、他の移動通信装置に接続する第2の無線回線用の第2の送受信部と、該情報を保持する管理部とを備え、該第2の送受信部は、該第2の無線回線を経由して該情報を該他の移動通信装置の第2の送受信部に送信し、該第2の送受信部から該情報を受けた該管理部は、最新の情報に更新することを特徴としている。
図1は、本発明に係る移動通信システムの原理構成を示している。この移動通信システムが、図10に示した従来の移動通信システムと異なる点は、各移動通信装置20が、センター装置10と各移動通信装置(車両)20_1〜20_n間を接続する無線回線の他に、さらに、該無線回線と比較して高速な第2の無線回線、例えば無線LAN28で接続されていることである。
すなわち、各移動通信装置20は、無線回線用の第1の送受信部(図示せず。)の他に無線LAN28用の第2の送受信部(図示せず。)及び無線LAN28で送受信した情報を管理する管理部(図示せず。)を備えている。
今、いずれかの無線回線に障害が発生しても、緊急車両等に搭載された移動通信装置同士は、例えば、災害現場では集中しているので、無線LAN28に回線障害が発生していない可能性が高いので、例えば、回線障害のない移動通信装置20_1は、センター装置から受信した情報を、他の移動通信装置へ、第2の送受信部及び無線LAN28を経由して送出する。
例えば、移動通信装置20_2における管理部は、第2の送受信部を経由して移動通信装置20_1からの情報を受信し最新のものに更新する。すなわち、管理部は、既に保持している情報を新しい方の情報に更新する。
これにより、各移動通信装置20は、例えばセンター装置10との間の無線回線に障害が発生しても、無線LAN28を経由して情報の送受信を直接行うこと可能となり、常に最新の情報を保持した状態になる。
(2)また、本発明の移動通信システムは、上記の本発明(1)において、該情報を、該第1の送受信部によって検出される無線回線障害の管理情報とすることができる。
すなわち、上述したように、情報が無線回線の障害管理情報である場合には、この障害管理情報を各移動通信装置間で無線LAN28を経由して転送することにより、各移動通信装置20は、無線回線障害が発生している移動通信装置20を含めて、全移動通信装置20の最新の無線回線障害状況をリアルタイムで管理することが可能になる。
(3)また、本発明の移動通信システムは、上記の本発明(1)において、該情報が、各移動通信装置の位置管理情報であり、自装置の位置を検出して該位置管理情報を出力する位置検出部を有することができる。
すなわち、位置検出部は、自装置の位置を検出して位置管理情報を出力する。この位置管理情報を各移動通信装置間で無線LAN28を経由して転送することにより、各移動通信装置20の管理部は、無線回線障害が発生している移動通信装置20を含めて、全移動通信装置の最新の位置管理情報をリアルタイムで管理することが可能になる。
(4)また、本発明の移動通信システムは、上記の本発明(1)乃至(3)のいずれかにおいて、該管理部は、自装置の無線回線が正常であることを該第1の送受信部から知らされており且つ該情報が自装置を優先的に指定しているときには、自装置及び他の移動通信装置から収集した該情報を該第1の送受信部及び該無線回線を経由して該センター装置に送信することができる。
これにより、センター装置10は、全移動通信装置の情報、例えば、無線回線障害管理情報又は位置管理情報を、移動通信装置毎に無線回線を経由して直接収集する従来の方法と比較して、当該移動通信装置からの1回の受信で収集できるため全移動通信装置の情報を高速に収集することが可能になる。また、無線回線に故障が発生した移動通信装置の位置管理情報も併せて収集することが可能になる。
(5)また、本発明の移動通信システムは、上記の本発明(1)において、該センター装置からの該情報が、その種類に応じた識別子を有し、該管理部は、該識別子に対応して最新の該情報を格納するための管理テーブルを有することができる。
すなわち、同図において、センター装置10が、例えば、同報で移動通信装置20_1〜20nに該情報を送信する。
そして、例えば、移動通信装置20_1において、管理部は、受信した該情報から識別子を抽出し、この識別子に対応した種類のテーブルに該情報を格納すると共に上記と同様に該第2の送受信部及び無線LAN28を経由して他の移動通信装置に該情報を送信する。
これにより、センター装置10は、例えば、無線回線に障害が発生した移動通信装置20_2にも該情報をその種類に応じて確実に送信することが可能になる。(なお、移動通信装置20_2は、無線回線が正常な全移動通信装置から該管理情報を受信することになるが、その選択方法を予め決めておけばよい。)
(6)また、本発明の移動通信システムは、上記の本発明(1)において、該情報が障害管理情報及び動態管理情報を含み、該管理部は、該障害管理情報から自装置の無線回線に障害が発生していることを認識したとき、該第2の送受信部及び該第2の無線回線を経由して、無線回線障害が発生していない所定の他の移動通信装置に該障害管理情報及び該動態管理情報を送信し、一方、自装置の無線回線に障害が発生していないことを認識したときは、自装置または該他の通信装置より受信した該障害管理情報及び該動態管理情報を該自装置の無線回線経由で該センター装置に転送することが可能である。
すなわち、例えば、移動通信装置20_2では、管理部が全移動通信装置の無線回線の障害状況を管理している。そして、該管理部は、障害管理情報及び車両動態管理情報を含む情報をセンター装置10に送るとき、自装置の無線回線に障害が発生していることを知った場合、該障害管理情報から無線回線障害が発生していない所定の移動通信装置(例えば移動通信装置20_1)を知り、この移動通信装置20_1に第2の送受信部及ぶ無線LAN28を経由して該情報を送信する。
移動通信装置20_1の第2の送受信部は、第1の送受信部及び無線回線を経由してセンター装置10に自装置の該情報及び受信した該情報を転送する。
これにより、移動通信装置20_2は、センター装置10との間の無線回線に障害が発生した場合においても、他の移動通信装置を介して該情報をセンター装置10に転送することが可能になる。
(7)また、本発明の移動通信システムは、該センター装置が、所定の移動通信装置宛の該情報を複数のデータに分割する情報分割送信部と、該分割された各データを各々異なる該複数の無線回線のいずれかを経由して送出する無線回線送受信部とを備え、該移動通信装置は、該無線回線用の第1の送受信部と、他の移動通信装置に接続する第2の無線回線用の第2の送受信部と、該第1の送受信部から受信した自装置宛でないデータを該第2の送受信部及び該第2の無線回線を経由して宛先の移動通信装置に転送すると共に、該第1の送受信部及び該第2の送受信部から受信した自装置宛のデータを元の該情報に組み立てる分割データ組立処理部と、を備えたことを特徴としている。
すなわち、センター装置10において、情報分割送信部(図示せず)は、例えば、移動通信装置20_1宛の情報をn個のデータに分割する。これらの分割されたデータを、無線回線送受信部は、例えば、周波数が互いに異なる複数の無線回線のいずれかを経由して移動通信装置20_1〜20_nに送信する。なお、このとき、センター装置10と移動通信装置20_2間の無線回線は正常であるものとする。
宛先でない移動通信装置20_2…20_nにおいては、分割データ組立処理部が、第1の送受信部から受信したデータを宛先の移動通信装置20_1に第2の送受信部及び第2の無線回線を経由して転送する。
宛先の移動通信装置20_1においては、分割データ組立処理部が、無線回線及び第2の無線回線から受信した自装置宛のデータを元の情報に組み立てる。
これにより、センター装置10と移動通信装置20_1間の無線回線のみを経由して該情報を送信する場合と比較して、第2の無線回線の伝送時間を無線回線の伝送時間と比較して無視すれば、ほぼn倍の伝送速度で該情報をセンター装置10から移動通信装置20_1に転送することが可能になる。
(8)また、本発明の移動通信システムは、該移動通信装置が、該無線回線用の第1の送受信部と、他の移動通信装置に接続する第2の無線回線用の第2の送受信部と、分割データ送信処理部と、管理部とを備え、該分割データ送信処理部は、該センター装置宛の該情報を複数のデータに分割し、該管理部は、該分割されたデータの各々を、該第1の送受信部及び該無線回線と該第2の送受信部及び第2の無線回線を介した他の移動通信装置とに分散して送出し、該第1の送受信部は、他の移動通信装置から該第2の送受信部を経由して受信した該データを自装置に対応する該無線回線経由で該センター装置に転送し、該センター装置は、該複数の無線回線の各々から受信したデータを元の該情報に組み立てる分割データ組立処理部を備えたことを特徴としている。
すなわち、例えば、移動通信装置20_1において、分割データ送信処理部(図示せず)は、センター装置10宛の情報をm個のデータに分割する。管理部(図示せず)は、分割された1つのデータを第1の送受信部及び無線回線を経由してセンター装置10に送信し、残りの(m−1)個の分割されたデータをそれぞれ移動通信装置20_2〜20_mに第2の送受信部及び第2の無線回線を経由して送信する。なお、このとき、センター装置10と移動通信装置20_1間の無線回線は正常であるものとする。
各移動通信装置20_2〜20_mにおいて、第2の送受信部は、受信したデータを第1の送受信部に送り、第1の送受信部は自装置に対応する無線回線経由でセンター装置10に転送する。
センター装置10において、分割データ組立処理部(図示せず)は、各無線回線から受信したデータを元の該情報に組み立てる。
これにより、移動通信装置20_1とセンター装置10間の無線回線のみを経由して該情報を送信する場合と比較して、高速な第2の無線回線の伝送時間を無視すれば、ほぼm倍の伝送速度で該情報を移動通信装置20_1からセンター装置10に伝送することが可能になる。
(9)さらに、本発明の移動通信システムは、上記の本発明(8)において、該情報が障害管理情報であり、該管理部は、無線回線が正常な移動通信装置を該障害管理情報から知り、自装置を含めて無線回線に障害が発生していない正常な移動通信装置の無線回線経由で分散して該データを該センター装置に送信することができる。
すなわち、例えば、移動通信装置20_1において、該分割データ送信処理部は、該障害管理部から無線回線に障害が発生している移動通信装置20を知る。
そして、例えば、自装置20_1及び移動通信装置20_2に障害が発生している場合、処理部は、m個のデータを第2の無線回線を経由して、例えば移動通信装置20_3…20_m+2に分散して送る。
移動通信装置20_3…20_m+2は、各データを第2の送受信部及び第1の送受信部を経由してセンター装置10に転送する。
これにより、無線回線障害が発生した移動通信装置20からもセンター装置10に情報を分散して高速で送信することが可能になる。
発明を実施するための最良の形態
本発明に係る移動通信システムに用いられる移動通信装置(車両)20の構成例を図2に示す。この車両20は、センター装置10(図1参照)と無線回線で接続するための第1の送受信部としての車両無線回線送受信部22、複数の車両20間を第2の無線回線である無線LANで接続するための第2の送受信部としての無線LAN送受信部23、車両情報を管理する車両情報管理装置24、車両20の位置を検出表示するナビゲーション装置25、及び車両をモニターするAVM装置26を含み、これらはバス50により相互に接続されている。さらに、車両20は車両情報管理装置24に接続されアプリケーション部27を備えている。
車両情報管理装置24は、車両無線回線送受信部22及び無線LAN送受信部23からデータを受信する受信管理部40、車両無線回線送受信部22及び無線LAN送受信部23にデータを送信する送信管理部41、車両無線回線の障害状況を管理する車両無線障害管理部42、車両位置を管理する位置管理部43を備えている。
さらに、管理装置24は、受信管理部40に接続された分割データ組立処理部44、送信管理部41に接続された分割データ送信処理部45及びその他情報送信部46を備え、これらの組立処理部44、送信処理部45及びその他情報送信部46はアプリケーション部27に接続されている。
図3は、本発明に係る移動通信システムに用いられるセンター装置10の構成例を示している。本発明のセンター装置10が、図11に示した従来のセンター装置10と異なる点は、車両管理部13の内部構成にあり、図示の如く、従来の車両管理部13に分割データ組立部32及び情報分割送信部34が新たに追加された構成になっている。
さらに、車両管理部13には、受信管理部31からの分割データを組み立ててLAN送信部36及びアプリケーション部33に与える分割データ組立部32と、アプリケーション部33及びLAN受信部35から情報を受信し、これを分割して無線回線送受信部12に送る情報分割送信部34とが設けられている。
実施例(1):複数の車両20_1〜20_n間において行われる車両無線障害管理の動作例(図4参照)
この実施例(1)による車両無線障害管理は、後述する本発明の実施例(2)〜(6)で用いられる基本的な技術であり、図4に示されるように、車両無線回線送受信部22、無線LAN送受信部23、及び車両無線障害管理部42によって行われる。
同図において、各車両20_1〜20_nは、車両無線回線送受信部22を経由した無線回線でセンター装置10(図2参照)に接続され、センター装置10と各車両20間で情報(例えば、管理情報)の送受信を行う。
さらに、各車両20同士は、無線LAN送受信部23を経由した無線LAN28で相互接続され、やはり情報(例えば、管理情報)の送受信を行うことが可能である。
センター装置10は、災害発生時、車両無線回線を経由して“指令書:災害地点(座標)、災害種別(火災等)、出動車両(車両コードA,B,…,X)等の情報)”を全車両20に対して、例えば、同一の周波数で同報で送信する。なお、この指令書は、各車両20に個別の周波数を割り当てて送信してもよい。
全出動車両20の車両無線障害管理部42は、車両無線回線送受信部22を経由して“指令書”を受信し、この指令書の中の出動車両情報を抽出し、車両無線障害管理テーブル61を作成する。
このテーブル61は、全出動車両20の「優先順位」、「車両コード」、及び無線回線の障害状況を示す「障害管理情報」で構成されている。なお、「優先順位」は、センター装置10が管理し、例えば、指令書の出動車両コードの送信順で指定してもよい。また、「車両コード」は、“0”に初期設定されている。
また、車両無線障害管理部42は、作成したテーブル61を無線LAN送受信部23及び無線LAN28を経由して他の出動車両20に送信する。
他の車両20の車両無線障害管理部42は、指令書に基づきテーブル61を既に作成している場合、無線LAN送受信部23を経由して受信したテーブル61を無視し、未作成の場合は、受信したテーブル61を自分のテーブル61とし、指令書を無視する。
従って、無線回線に障害が発生したため指令書を受信できない車両20の障害管理部42も無線LAN送受信部23を経由したテーブル61情報に基づきテーブル61を備えることができるので、各車両20の障害管理部42は、必ず指令書に基いてテーブル61を作成しなければならない場合と比較して、テーブル61を高速で作成することが可能になる。
また、各車両20のテーブル61は、AVM装置26の車両動態設定部49で「帰署」設定したとき、自車両20の災害活動終了として消去される。
各出動車両20において、車両無線回線送受信部22は、無線回線状況の悪化及びハード障害等に起因する無線回線障害を検出した場合、障害管理部42に通知する。
ここで、無線回線障害を検出する一例として、センター装置10が各車両20に対して定期的なポーリングを実施する。各車両20の車両無線回線送受信部22は、一定時間内にポーリングを受信した否かを検出し、検出できない場合は、「無線回線障害」と判定し、検出した場合は、「無線回線障害無し」又は「無線回線障害復旧」と判定する。
障害管理部42は、無線回線障害の通知を送受信部22から受信した場合、テーブル61の自車両の車両コードに対応する「障害管理」を“1”(無線回線障害)にすると共に、無線LAN送受信部23を経由して“自車両コード+障害状況(無線回線障害)”をテーブル61に登録されている他車両20に通知する。
また、障害管理部42は、無線LAN28及び無線LAN送受信部23を経由して他車両20より“他車両コード+無線回線状況(無線回線障害)”を受信した場合、テーブル61の他車両コードに対応する「障害管理」を“1”にする。
上述した一連の動作を各車両20が、実施することにより、各車両20の車両無線障害管理テーブル61において無線回線障害が発生した車両に対応する「障害管理」には“1”が、障害が発生していない車両に対応する「障害管理」には“0”がそれぞれ設定されることになる。
また、車両無線回線送受信部22は、無線回線が復旧した場合、障害管理部42に通知する。障害管理部42は、テーブル61の自車両コードに対応する「障害管理」を“0”(無線回線障害無し)に更新すると共に、無線LAN送受信部23を経由して“自車両コード+障害状況(無線回線障害復旧)”をテーブル61に登録された他車両20に通知する。
また、障害管理部42は、無線LAN28及び無線LAN送受信部23を経由して“他車両コード+障害状況(無線回線障害復旧)”を受信した場合、テーブル61の他車両コードに対応する「障害管理」を“0”(無線回線障害無し)に更新する。
以上の動作により、全出動車両20のテーブル61には、無線回線障害が発生している車両20を含めた全出動車両20の無線回線の最新の障害状況がリアルタイムで更新されることになる。
なお、同様にして、各車両20が無線回線の障害に限らず種々の自車両状況を無線LAN28を経由して相互に通知することで、各車両20は全車両20の状況を把握できるようにすることも可能である。
実施例(2):出動車両20の位置管理情報を車両間で更新する動作例(図5参照)
この実施例(2)による位置管理情報更新動作には、図5に示すように、図4で示した機能の他に、位置管理部43と、GPS位置検出部48及びナビ表示処理部47で構成されたナビゲーション装置25とが関与する。
位置管理部43は、全出動車両20の位置を管理する全車両位置管理テーブル63を備えている。このテーブル63は、「優先順位」、「車両コード」、及び「車両位置」領域で構成されており、位置管理部43は、テーブル61を参照し、このテーブル61の「優先順位」及び「車両コード」領域をコピーし、「車両位置:x/y座標」領域を付加することでテーブル63を作成することが可能である。或いは、テーブル61の場合と同様に、センター装置20からの指令書に基づき作成してもよい。
車両20は、自車両の位置をGPS位置検出部48で検出し、ナビ表示処理部47に表示する。GPS位置検出部48は、検出した位置管理情報(x/y座標)を位置管理部43に送信し、位置管理部43は、自車両の「車両コード」に対応する「車両位置」を該位置管理情報で更新する。
また、位置管理部43は、自車両の「車両コード」+「位置管理情報(x/y座標)」を無線LAN送受信部23を経由して、テーブル63に登録された自車両以外の全車両20に通知する。
また、位置管理部43は、無線LAN送受信部23を経由して受信した他車両の「車両コード」+「位置管理情報(x/y座標)」情報に基づき、テーブル63を更新する。さらに、位置管理部43は、テーブル63が更新される毎に、ナビ表示処理部47に他車両の位置表示を要求する。
以上の動作を、各出動車両20が実行することで、全車両20のナビ表示処理部47には、全車両20の最新の位置管理情報が表示されることになる。
これにより、各車両20は、従来の手順(自車両の位置管理情報を無線回線を経由してセンター装置10に通知し、センター装置10が収集した位置管理情報を無線回線を経由して全車両に通知する手順)と比較して高速で全車両20の位置管理情報を更新することが可能になる。
この結果、表示処理部47に表示される各車両20の位置が、その移動に伴って連続した形で表示することが可能になる。
また、無線回線を経由せずに位置管理情報が交換されるので、無線回線障害が発生した車両20も最新の位置管理情報が得られることになる。
実施例(3):センター装置10が全出動車両20の位置管理情報を高速で受信して更新する動作例(図5参照)
上記の実施例(2)で示したように、各車両20の位置管理部43は、全車両20の位置管理情報をテーブル63で管理しているが、本実施例(3)では、さらに、テーブル63を参照し、自車両の優先順位が最も高い場合、定期的又は位置管理情報が変更される毎に全車両20の位置管理情報を車両無線回線送受信部22を経由してセンター装置10に送信する。
なお、位置管理部43は、テーブル63の代わりにテーブル61を参照し、自車両が無線回線に障害が発生していない車両の中で優先順位が最も高い場合、全車両20の位置管理情報をセンター装置10に送信するようにしてもよい。
これにより、センター装置10は、位置管理部43が高速無線LAN28で収集した全車両20の位置管理情報を、無線回線を経由した一回の短い転送時間で受信することが可能となる。
従って、この場合もセンター装置10に表示される各車両の位置が、その移動に伴って連続的に表示され、飛び飛びに表示されることがなくなる。
また、センター装置10は、無線回線障害が発生している車両20の位置管理情報も収集することが可能になる。
実施例(4):センター装置10からの指令書情報及び詳細情報(例えば、災害地点に関する情報)等を受信したときの車両20の動作例(図6参照)
この実施例(4)による情報受信動作には、図6で示すように、図4で示した機能の他に、受信管理部40及び表示処理部47(ナビゲーション装置25のナビ表示処理部47)がさらに関与する。
受信管理部40は、管理情報の種類(指令書情報、詳細情報)に対応した指令書情報受信テーブル62_1、詳細情報受信テーブル62_2、…等(以後、符号62で総称することがある。)を備えた管理部である。
また、受信管理部40は、センター装置10からの管理情報を車両無線回線送受信部22を経由して受信する。この管理情報には、情報の種類に対応したID(識別子)が付加されており、受信管理部40は、IDに基づいて管理情報を、対応する情報受信テーブル62に蓄積する。
さらに、受信管理部40は、車両無線障害管理テーブル61を参照して、テーブル61に登録されている自車両以外の全車両20に、受信した管理情報を無線LAN送受信部23を経由して、例えば同報で通知する。
他の車両20の受信管理部40は、該管理情報を無線LAN送受信部23を経由して受信する。そして、受信管理部40は、同じIDを有する管理情報をテーブル62から取り出して、受信した管理情報と同一か否かを判定し、管理情報同士が異なっていれば、該IDに基づき対応する情報受信テーブル62に蓄積し、同一の場合、該管理情報を廃棄する。
この廃棄動作は、自車両以外の全出動車両20から同じ情報を受信する可能性があるため最大で(全出動車両数又は無線回線数−1)回行われる。
これにより、無線回線障害が発生している車両を含めた全出動車両20のテーブル62の最新の管理情報を蓄積することが可能になる。
なお、受信管理部40は、テーブル61を参照して、無線回線障害が発生した他車両20のみに受信情報を通知してもよい。この場合、無線LAN28の負荷を減らすことが可能である。
なお、センター装置10からの管理情報を車両20に送信する変形動作例として、センター装置10が、無線回線障害が発生している車両宛管理情報を無線回線が正常な車両20に送り、この車両20が宛先車両20に情報を転送するようにしてもよい。これによっても、無線回線障害が発生している車両20のテーブル62に該情報を更新することが可能になる。
実施例(5):車両20からセンター装置10に情報を送信する場合の動作例(図7参照)
この実施例(5)による情報送信動作には、図7に示すように、図4で示した機能の他に、車両無線障害管理部42と共に管理部を構成する送信管理部41、車両動態設定部49、及びその他情報送信部46が関与する。
車両動態設定部49及びその他情報送信部46は、それぞれ、上述した車両の出動、到着、放水、鎮火、帰署等の車両動態管理情報、及び、例えば、アプリケーション部(図2参照)からの管理情報を送信管理部41に送付する。
送信管理部41は、障害管理部42を経由してテーブル61を参照して自車両の無線回線が正常である場合、車両無線回線送受信部22を経由して車両動態管理情報と障害管理情報を含む「管理情報」をセンター装置10に送信する。
一方、自車両の無線回線が障害状態である場合、送信管理部41は、テーブル61を参照して、無線回線障害が発生していない車両の中で優先順位の最も高い車両のコードを検索し、この「車両コード」+「管理情報」を無線LAN送受信部23を経由して送出することで、該「車両コード」の車両宛に「管理情報」を確実に送信する。
該車両コードに該当する車両20は、「管理情報」の内容に基づき「管理情報」をセンター装置10に転送することを依頼されたものと判断して、車両無線回線送受信部22を経由して転送する。
これにより、無線回線障害が発生している車両20は、自車両の「管理情報」を無線回線障害が発生していない車両20を経由してセンター装置10に確実に送信することが可能になる。
実施例(6):センター装置10が、大量のデータを車両20に送信する場合の動作例(図8参照)
この実施例(6)による送信動作には、図3に示したセンター装置10における機能の中のアプリケーション部33、情報分割送信部34、及び無線回線送受信部12が特に関与している。
図8(1)において、情報送信元のアプリケーション部33は、大容量データ51を情報分割送信部34に送信する。この送信部34は、データ51の長さが所定の長さを越えた場合、データ51を所定の固定長の、例えばm個の分割データ51_1〜51_mに分割する。
さらに、送信部34は、各分割データ51_1〜51_mにその通し番号(“1”〜“m”)を示す「分割通番」、分割データ数を示す「分割数=“m”」、及び分割データ51_1〜51_mを受信して元のデータ51に復元する車両20を指定する「親車両コード」をそれぞれ付加した電文(パケット)52_1〜52_mを作成する。
その後、送信部34は、それぞれ複数の無線回線(例えば、複数の異なる周波数)で車両20に送信するように無線回線送受信部12に依頼する。
無線回線送受信部12は、例えばmチャネルの無線回線で、それぞれ車両20_1〜20_mに電文52_1〜52_mを送信する。
なお、電文数“m”が、無線回線数(例えば16チャネル)より大きい場合は、16個の電文送信を繰り返し実行するか、又は、元のデータ51を16個の分割データ51_1〜51_16に分割するようにしてもよい。
同図(2)は、センター装置10が送信した電文52_1〜52_mを、それぞれ無線回線を経由して受信する車両20_1〜20_mの動作例を示している。
これらの車両20の受信動作には、実施例(1)で示した機能の他に受信管理部40、分割データ組立処理部44、及びアプリケーション部27が関与している。
以下に、車両20_1が親車両に指定されている場合における動作を説明する。
車両20_1において、受信管理部40は、車両無線回線送受信部22を経由して電文52_1を受信し、この電文52_1を分割データ組立処理部44に送信する。
組立処理部44は、電文52_1の「親車両コード」が自車両コードであるので、電文52_1の「分割数」及び分割データ長に基づき復元データ領域53を確保し、電文52_1の「分割データ51_1」を復元データ領域53の分割データ領域53_1に書き込む。
一方、例えば、親車両でない車両20_2において、分割データ組立処理部44は、車両無線回線送受信部22及び受信管理部40を経由して電文52_2を受信し、この電文52_2の「親車両コード」が自車両コードでないので、電文52_2を無線LAN送受信部23及び無線LAN28を経由して「親車両コード」の車両20_1に転送する。
同様に、車両20_3〜20_mにおいても、電文52_3〜52_mが無線LAN送受信部23及び無線LAN28を経由して車両20_1に転送される。
車両20_1において、組立処理部44は、無線LAN送受信部23及び受信管理部40経由で受信した自車両宛の電文52_2を受信する。
そして、組立処理部44は、電文52_2の「分割通番=“2”」を参照して、分割データ51_2を復元データ領域53の分割データ領域53_2に書き込む。
以下同様に、組立処理部44は、分割データ51_3〜51_mを分割データ領域53_3〜51_mに書き込み、センター装置10から分割して送信された元のデータ51は、親車両20_1の復元データ領域53に転送されたことになる。
さらに、組立処理部44は、復元データ領域53に全分割データ51_1〜51_mが書き込まれデータ組立が完了したとき、この復元データ領域53に復元されたデータ51をアプリケーション部27に送信すると共に、テーブル61に登録された自車両以外の全車両20_2〜20_mに対し無線LAN送受信部23及び無線LAN28を経由して復元したデータ51を送信する。
車両20_2〜20_mにおいて、組立処理部44は、無線LAN送受信部23を経由して受信した復元データ51をアプリケーション部27に送信する。
これにより、センター装置10から大容量のデータ51が、全車両20のアプリケーション部27に転送されたことになる。
この転送速度は、センター装置10が1つの無線回線を経由して1つの車両20に大容量データ51を転送する従来の方式の転送速度と比較して、高速な無線LAN28の転送速度を無視すれば、ほぼ無線回線数分の1になる。
なお、センター装置10が、例えば、上述した定期的なポーリングで車両からの応答があるか否かで自装置と各車両間の無線回線の障害を検出し、障害が発生した無線回線を用いないようにしてもよい。
また、この実施例によれば、障害が発生した無線回線に接続されている車両20のアプリケーション部27に大容量データ51を無線LAN28を経由して転送することも可能である。
実施例(7):実施例(6)とは逆に、車両20からセンター装置10に大容量のデータを転送する動作例(図9参照)
この実施例(7)による大容量データ転送動作には、図9に示すように、図4に示した機能の他に、アプリケーション部27、分割データ送信処理部45、及び送信管理部41が関与する。
図9(1)において、車両20_1のアプリケーション部27は、大容量データ54を分割データ送信処理部45に送信する。送信処理部45は、データ54のデータ長が所定の長さを越えない場合、送信管理部41に、データ54を車両無線回線送受信部22を経由してセンター装置10に送信することを依頼する。
所定の長さを越えた場合、送信処理部45は、データ54のデータ長を所定の固定長で分割した分割数“k”を求め、テーブル61に示された優先順位に従って、無線回線障害が発生していない車両を“k”台だけ選択する。
この際、送信処理部45は、自車両を無条件で優先順位“1”とすることにより、自車両に無線回線障害が発生していない場合、無線LAN28を経由せずに無線回線経由で少なくとも1つの分割データを送信することができる。
送信処理部45は、データ54を“k”個の分割データ54_1〜54_kに分割し、各分割データ54_1〜54_kに「送信車両コード」+「送信回線」+「分割通番」+「分割数=“k”」を付加した電文(パケット)55_1〜55_k(以後、符号55で略称することがある。また、同図(1)には、電文55_2のみが例示されている。)を作成し、送信管理部41に送信する。
ここで、各電文55の「送信車両コード」には、選択した車両コードが優先順位に従って順次付加され、「送信回線」には、例えば、異なる周波数が設定される。
送信管理部41は、電文55の「送信車両コード」を参照し、自車両コードである場合、電文55を車両無線回線送受信部22及び無線回線を経由してセンター装置10に送信する。
自車両コードでない場合、送信管理部41は、無線LAN送受信部23及び無線LAN28を経由して「送信車両コード」の車両に電文55を送信する。
例えば、車両20_2において、自車両宛の電文55_2を受信した無線LAN送受信部23は、車両無線回線送受信部22を経由して電文55_2を「送信回線(周波数)」で指定された周波数でセンター装置10に転送する。
同図(2)のセンター装置10において、無線回線送受信部12は、受信した電文55_1〜55_k(同図(2)には、電文55_2のみが例示されている)を、受信管理部31を経由して分割データ組立部32に送る。
分割データ組立部32は、最初に受信した電文55の「分割数=“k”」及び予め決められた分割データの固定長に基づき復元データ領域56を確保し、各電文55の分割データ54_1〜54_kを復元データ領域56の所定の領域に記憶する。
そして、分割データ組立部32は、復元データ領域56に元データ54が復元された時、この復元データ54をアプリケーション部33に送信する。
これにより、車両20のアプリケーション部27から送信された大容量データ54は、センター装置10のアプリケーション部33に受信されたことになる。
このデータの転送時間は、無線回線と比較して高速な無線LAN28の転送時間を無視すれば、“k”チャネルの無線回線に分割して転送したことにより、従来の転送時間と比較してk分の1に短縮される。
なお、無線回線に障害が発生した車両20は、自車両の大容量データを無線LAN28を経由して無線回線障害が発生していない各車両20に分割して転送することで、センター装置10に送信することが可能になる。
以上説明したように、本発明に係る移動通信装置及びシステムによれば、各移動通信装置(車両)が、第2の無線回線を経由して障害管理情報や位置管理情報等の管理情報を送受信し、受信した移動通信装置では該管理情報を最新のものに更新するように構成したので、センター装置を経由せずに、移動通信装置間で該管理情報を高速で送受信することが可能になる。
また、移動通信装置間で送受信して収集した管理情報を、纏めて該センター装置に転送するようにしたので、該管理情報を移動通信装置からセンター装置に高速で送信することが可能になる。
また、センター装置と所定の移動通信装置間で伝送する大容量管理情報を複数のデータに分割し、各データを異なる無線回線及び第2の無線回線を経由して送受信するように構成したので、大容量管理情報を高速で伝送することが可能になる。
さらに、センター装置又は各移動通信装置が、全無線回線の障害状況を管理し、無線回線に障害が発生したセンター装置と各移動通信装置間の管理情報を、正常な無線回線及び該第2の無線回線を迂回路として転送するよう構成したので、無線回線に障害が発生したセンター装置と移動通信装置間で最新の管理情報を送受信することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る移動通信システムの原理を示したブロック図である。
図2は、本発明に係る移動通信システムにおける移動通信装置(車両)の構成例を示したブロック図である。
図3は、本発明に係る移動通信システムにおけるセンター装置の構成例を示したブロック図である。
図4は、本発明に係る移動通信装置の実施例(1)を示したブロック図である。
図5は、本発明に係る移動通信装置の実施例(2)及び(3)を示したブロック図である。
図6は、本発明に係る移動通信装置の実施例(4)を示したブロック図である。
図7は、本発明に係る移動通信装置の実施例(5)を示したブロック図である。
図8は、本発明に係る移動通信装置及びシステムの実施例(6)を示したブロック図である。
図9は、本発明に係る移動通信装置及びシステムの実施例(7)を示したブロック図である。
図10は、従来の移動通信システムの構成例を示したブロック図である。
図11は、従来の移動通信システムのより詳細な構成例を示したブロック図である。
符号の説明
10 センター装置
11 アンテナ          12 無線回線送受信部
13 車両管理部         14 LAN
15 ワークステーション     16 交換部
17 NTT回線         18 “119”通報者
20,20_1〜20_n 移動通信装置、車両
21 アンテナ          22 車両無線回線送受信部
23 無線LAN送受信部     24 車両情報管理装置
25 ナビゲーション装置     26 AVM装置
27 アプリケーション部     28 無線回線、無線LAN
31 受信管理部         32 分割データ組立部
33 アプリケーション部     34 情報分割送信部
35 LAN受信部        36 LAN送信部
40 受信管理部         41 送信管理部
42 車両無線障害管理部     43 位置管理部
44 分割データ組立処理部    45 分割データ送信処理部
46 その他情報送信部      47 ナビ表示処理部
48 GPS位置検出部      49 車両動態設定部
50 バス            51 大容量データ
51_1〜51_m 分割データ  52_1〜52_m 電文
53 復元データ領域       53_1〜53_m 分割データ領域
54 大容量データ        54_1〜54_k 分割データ
55_1〜55_k 電文     56 復元データ領域
61 車両無線障害管理テーブル  62_1,62_2 情報受信テーブル
63 全車両位置管理テーブル
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (9)

  1. センター装置との間で無線回線を介して情報を送受信する移動通信装置において、
    該無線回線用の第1の送受信部と、他の移動通信装置に接続する第2の無線回線用の第2の送受信部と、該情報を保持する管理部とを備え、
    該第2の送受信部は、該第2の無線回線を経由して該情報を該他の移動通信装置の第2の送受信部に送信し、該第2の送受信部から該情報を受けた該管理部は、最新の情報に更新することを特徴とした移動通信装置。
  2. 請求項1において、
    該情報が、該第1の送受信部によって検出される無線回線障害の管理情報であることを特徴とした移動通信装置。
  3. 請求項1において、
    該情報が、移動通信装置の位置管理情報であり、自装置の位置を検出して該位置管理情報を出力する位置検出部を有することを特徴とした移動通信装置。
  4. 請求の範囲1乃至3のいずれかにおいて、
    該管理部は、自装置の無線回線が正常であることを該第1の送受信部から知らされており且つ該情報が自装置を優先的に指定しているときには、自装置及び他の移動通信装置から収集した該情報を該第1の送受信部及び該無線回線を経由して該センター装置に送信することを特徴とした移動通信装置。
  5. 請求の範囲1において、
    該センター装置からの該情報が、その種類に応じた識別子を有し、該管理部は、該識別子に対応して最新の該情報を格納するための管理テーブルを有することを特徴とした移動通信装置。
  6. 請求の範囲1において、
    該情報が障害管理情報及び動態管理情報を含み、該管理部は、該障害管理情報から自装置の無線回線に障害が発生していることを認識したとき、該第2の送受信部及び該第2の無線回線を経由して、無線回線障害が発生していない所定の他の移動通信装置に該障害管理情報及び該動態管理情報を送信し、一方、自装置の無線回線に障害が発生していないことを認識したときは、自装置または該他の移動通信装置より受信した該障害管理情報及び該動態管理情報を該自装置の無線回線経由で該センター装置に転送することを特徴とした移動通信装置。
  7. センター装置と、該センター装置との間の複数の無線回線のいずれかを介して情報を送受信する複数の移動通信装置と、で構成された移動通信システムにおいて、
    該センター装置は、所定の移動通信装置宛の該情報を複数のデータに分割する情報分割送信部と、該分割された各データを各々異なる該複数の無線回線のいずれかを経由して送出する無線回線送受信部とを備え、
    該移動通信装置は、該無線回線用の第1の送受信部と、他の移動通信装置に接続する第2の無線回線用の第2の送受信部と、該第1の送受信部から受信した自装置宛でないデータを該第2の送受信部及び該第2の無線回線を経由して宛先の移動通信装置に転送すると共に、該第1の送受信部及び該第2の送受信部から受信した自装置宛のデータを元の該情報に組み立てる分割データ組立処理部と、を備えたことを特徴とする移動通信システム。
  8. センター装置と、該センター装置との間の複数の無線回線を介して情報を送受信する複数の移動通信装置と、で構成された移動通信システムにおいて、
    該移動通信装置は、該無線回線用の第1の送受信部と、他の移動通信装置に接続する第2の無線回線用の第2の送受信部と、分割データ送信処理部と、管理部とを備え、
    該分割データ送信処理部は、該センター装置宛の該情報を複数のデータに分割し、該管理部は、該分割されたデータの各々を、該第1の送受信部及び該無線回線と該第2の送受信部及び第2の無線回線を介した他の移動通信装置とに分散して送出し、
    該第1の送受信部は、他の移動通信装置から該第2の送受信部を経由して受信した該データを自装置に対応する該無線回線経由で該センター装置に転送し、
    該センター装置は、該複数の無線回線の各々から受信したデータを元の該情報に組み立てる分割データ組立処理部を備えたことを特徴とする移動通信システム。
  9. 請求の範囲8において、
    該情報が障害管理情報であり、該管理部は、無線回線が正常な移動通信装置を該障害管理情報から知り、自装置を含めて無線回線に障害が発生していない正常な移動通信装置の無線回線経由で分散して該データを該センター装置に送信することを特徴とした移動通信システム。
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