JPWO2002021084A1 - 熱式空気流量計 - Google Patents

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Abstract

熱式空気流量計は、温度依存性を有する発熱抵抗素子を空気流路に配置して、この発熱抵抗素子を有するゲージ回路の出力V2から空気流量を測定する。また、出力特性を2次式以上の多項式により補正する演算回路を備えている。このような演算回路を備えることにより、レーザトリミングに代わる方式により、しかも小規模な回路構成で熱式空気流量計の高精度化を実現させる。

Description

技術分野
本発明は、温度依存性を有する発熱抵抗素子(感温抵抗素子)を用いて空気流量を検出する熱式空気流量計に関する。
背景技術
熱式空気流量計は、例えば自動車エンジン制御などの空気流量測定に使用されている。その従来の出力調整は、例えば空気流量計の回路(ICチップ)の調整対象となる抵抗をレーザトリミングしてゼロスパン調整を行なっている(例えば、特開平8−247815号公報)。レーザトリミング調整法については、その他にも、例えば特開平5−72225号公報等に記載されている。
なお、空気流量計以外のセンサにおいても出力調整が行なわれており、例えば、特開平11−153503号公報に記載の圧力センサでは、レーザトリミング調整に代わって、演算により出力特性のばらつきや機差等を補正している。この従来例は、補正するための演算式を実行するマイクロコンピュータを備え、かつ演算式に用いる補正係数(定数a〜f)を予め調べて記憶している。この公知例では、センサのばらつき要因を6つの係数(例えば温度係数等)で補正することが記載されているが、それらはすべて1次の係数である。
空気流量計の出力は、ノンリニア(曲線)の特性を示している。現行調整法(抵抗レーザトリミング)によるゼロスパン調整法は、1次元2点調整のために、調整点以外での特性曲がりによる誤差(目標出力特性に対する誤差)が生じる。
この誤差は、自動車エンジンの現状の排ガス規制を満足させる程度のものであるが、今後ますます厳しくなる排ガス規制を考えた場合には、出力特性を目標とする特性により近づけて熱式空気流量計の精度の向上ひいては空燃比制御の向上を図ることが望まれる。
本発明の目的は、レーザトリミングに代わる方式により、しかも小規模な回路構成で熱式空気流量計の高精度化を実現させることにある。
発明の開示
本発明は、上記目的を達成するために、次のように構成する。
▲1▼一つは、温度依存性を有する発熱抵抗素子を空気流路に配置して、この発熱抵抗素子を有するゲージ回路の出力から空気流量を測定する熱式空気流量計において、出力特性を演算回路を用いて2次式以上の多項式(例えば、3次式から5次式のいずれか一つの多次元多項式)により補正するようにした。
また、上記演算回路としては、演算式によりゼロ点調整、スパン調整、ノンリニア調整を順次に行なうか、或いは同時に行なうか、或いはゼロ点調整後にスパン調整・ノンリニア調整を同時に行なう回路により構成され、上記各調整後に決定された補正係数を記憶する手段を備えたものを提案する。
▲2▼もう一つは、熱式空気流量計において、空気流量−出力特性に関するマップデータを有し、このマップデータの領域を分割して各空気流量領域ごとに変更される出力特性補正式を用意して、空気流量を算出する方式を提案する。
発明を実施するための最良の形態
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図における空気流量計のゲージ回路1は、発熱抵抗素子2,吸気温度補償用の測温抵抗素子3,固定抵抗素子4〜6よりなるブリッジ回路と、オペアンプ7と、電流制御用のトランジスタ8とを備える。
発熱抵抗素子2及び測温抵抗素子3は、温度により抵抗値が変化するいわゆる温度依存性を有する感温抵抗素子よりなり、これらの抵抗素子は、線材,フィルム,半導体式種々のものがある。発熱抵抗素子2には、加熱電流を流すためにその抵抗値を測温抵抗素子3に比較して小さくしてある。
発熱抵抗素子2の出力は、固定抵抗素子5により検出されてオペアンプ7の(+)端子に入力し、一方、測温抵抗素子3の出力は、固定抵抗素子6により検出されてオペアンプ7の(−)端子に入力するようにしてある。オペアンプ7の出力は、トランジスタ8のベースに入力される。このような回路構成をなすことにより、発熱抵抗素子2に流れる加熱電流は、発熱抵抗素子2と測温抵抗素子3との間の温度差(抵抗値差)が一定になるように制御される。
発熱抵抗素子2は、エンジンの吸気通路に配置されるために、吸気通路を通過する空気により熱が奪われ、空気流量により変化する加熱電流値を電気信号に検出することにより、空気流量測定が可能になる。
加熱電流値の電気信号は、抵抗素子5により電圧変換されて出力値V2となるが、この検出信号V2は、キングの式より、例えば(1)式により表される。
Figure 2002021084
ここで、R1は検出抵抗素子5の抵抗値、Ihは発熱抵抗素子2に流れる加熱電流、Rhは発熱抵抗素子2の抵抗値、A,Bは熱的定数、Qは空気流量、ΔThは発熱抵抗素子2と測温抵抗素子3との温度差である。
この検出信号V2は、空気流量Qの4乗根であり、第11図に示す特性曲線により表される。
検出信号V2は、個々の回路ごとに特性にばらつきがあるために目標の出力特性に近づくように調整する必要がある。既述したように検出信号(出力)V2の特性は、空気流量Qの4乗根であるために、その出力特性を演算により調整したり補正する場合には、出力特性の補正係数は、4次またはそれに近い3次から5次式の多項式で調整することが好ましい。本実施例の出力特性の調整は、多次元多項式の演算により行なわれるものであり、空気流量計を実装する前に行なわれる。この出力調整は、出力を補正するための演算式の補正係数を求めるものである。
本実施例における検出信号V2の出力調整及び補正は、次に述べる補正回路部10の演算により行なわれる。
また、調整(すなわち補正係数の設定)は、補正回路部10を調整時外部コンピュータと接続して行なうものである。
補正回路部10は、演算機能付きのLSI回路であり、回路全体を駆動するための発振器11、回路チップの温度を検出する温度センサ12、温度センサ12の信号及び発熱抵抗素子1の上流側電圧V1(トランジスタ8のエミッタ・発熱抵抗素子1間の電圧値)を選択的に取り込むマルチプレクサ13、マルチプレクサ13の出力をA/D(アナログ/デジタル)変換するA/D変換器14、空気流量検出信号(出力)V2をA/D変換する変換器、出力V2の調整及び補正に用いる演算回路(デジタルシグナルプロセッサ;以下、DSPと称する)16、DSP16で演算したデジタル出力値Voutを周波数変換するフリーランニングカウンタ(以下、FRCと称する)17、上記デジタル出力値Voutをデジタル/アナログ変換するD/A変換器18、周波数変換信号あるいはD/A信号を選択するマルチプレクサ19、出力調整(空気流量演算の補正係数を求める)を行なう外部コンピュータと接続して用いられる調整データ書込み通信回路(シリアルコミュニケーションインターフェイス;以下、SCIと称する)20、調整データ(補正係数)を書き込む記憶回路(例えばPROM)21を備えている。補正回路部10の駆動電源は、定電圧源22である。
本実施例におけるDSP16は、第2図に示すような出力調整機能を有している。
第2図の出力調整機能は、基本的には、ゼロ点調整後にスパン調整・ノンリニア調整を同時に行なう演算回路であり、熱式空気流量計のモジュール温度(補正回路部10の温度)及び吸気温度を出力特性の調整要素(モジュール温度ゼロ調整、モジュール温度スパン調整)として取り入れるようにしている。これらの温度を調整要素として取り入れるのは、空気流量計の出力特性がこれらの温度に影響されるためである。
本実施例の出力調整は、出力を補正するための演算式に用いる補正係数を求めることを意味する。
ここで、本発明が採用する熱式空気流量計の調整演算式(補正演算式)の基本原理を、第8図により説明する。
図8(a)は、ゼロ点調整、スパン調整、ノンリニア調整を順次に行なう直列式であり、同図(b)は、それらの調整を同時に行なう並列式であり、同図(c)は、ゼロ点調整後にスパン調整・ノンリニア調整を同時に行なう直並列式である。第2図の実施例は、基本的には、直並列式を採用するものである。
第8図(a)の直列式は、上記したゲージ回路からの出力値V2をまずゼロ点調整してVout1を求め、次にスパン調整(出力の傾き調整)してVout2を求め、その後にノンリニア調整(NL調整)して最終的なVoutを求める。これを演算式で表すと、(2)式となる。
Figure 2002021084
ここで、K1はゼロ点調整の係数(補正係数)、K2はスパン調整の係数(補正係数)、K3,K4はノンリニア調整の係数(補正係数)である。本演算式は、3次元多項式を採用しているものである。演算式中の*は、掛け算を示している。
第8図(b)の並列式は、ゼロ点調整、スパン調整、ノンリニア調整を同時に行なうので、調整後の出力値Voutは、(3)式の3次元多項式を採用している。
Figure 2002021084
第8図(c)の直並列式は、まずは出力値V2をゼロ点調整してVout1を求め、その後にスパン調整・ノンリニア調整の演算式によりVoutを求める。この場合の調整後の出力値Voutは、(4)式の3次元多項式を採用している。
Figure 2002021084
これらの調整方式の特長については、出力特性の調整の仕方を図3に基づき説明した後に述べる。
出力V2の特性を調整する際には、まだ演算式の係数(例えば数2から(4)式でいえば係数K1〜K4)は定まっておらず、それらの係数の初期値(初期係数)がとりあえず存在している。
したがって、熱式空気流量計の出力V2は、初期係数を用いた演算式に基づいて出力Voutとなり(第1図ではDSP16が演算を行なう)、その出力VoutがFRC17またはDA18、及びマルチプレクサ19を介して出力調整用(補正係数算出用)外部コンピュータ(図示せず)に入力される。
この外部コンピュータは、出力調整時にだけ熱式空気流量計の回路と接続されるものである。調整時には、予め既知の4点の空気流量を流して4点の出力V2をサンプリングし(サンプリングデータを4点としたのは、補正演算式が3次元多項式のためである)、外部コンピュータは、このサンプリングデータ(以下、初期特性出力と称することもある)に基づいて、目標の出力特性に最も近づく補正係数(第8図の例では、補正係数K1〜K4)を求める。
本実施例では、第3図に示すように、▲1▼の過程でまず常温設定により空気流量計の出力V2の初期特性出力VoutをDSP16により4点(Q1,Vout1),(Q2,Vout2),(Q3,Vout3)(Q4,Vout4)算出し、次いで回路温度や吸気温度が変化したときの出力特性変化を考慮して、▲2▼の過程で高温設定時の出力V2′の初期特性出力Vout′を上記同様に4点算出し、必要に応じて▲3▼の過程を実行して低温設定時の出力V2″の初期特性出力Vout″を4点算出し、外部コンピュータは、これらの算出値(サンプリングデータ)に基づいて目標特性に最も近づく最適補正係数を算出する。算出した最適補正係数データは、外部コンピュータからSCI20を介してPROM21に記憶される。以後は、外部コンピュータが切り離され、空気流量計の実装状態では、PROM21に記憶した補正係数に基づき第8図や第2図に示す調整機能の演算式により出力V2が補正されることになる。
このように複数の温度条件下における初期特性出力Vout、Vout′、Vout″(サンプリングデータ)に基づき出力調整する場合には、第8図(a)の直列式は、最初にゼロ点調整を行なうので、第12図に示すように、各初期特性出力Vout、Vout′、Vout″が回路上の出力最大制限を受けにくくなる長所がある。ただし、直列演算は、補正係数の求める場合の演算が収束しづらいのが短所である。
これに対して第8図(b)の並列式は、最初にゼロ点調整を行なわないので、第13図に示すように各初期特性出力Vout、Vout′、Vout″が散在するので回路上の出力最大制限を受け易いのが短所となる。ただし補正係数を求める場合の演算が収束し易いのが長所である。
第8図(c)の直並列式は、直列式と並列式の良い所を活かして、最大制限を受けにくく、収束しやすいといった長所を有する。
本実施例では、基本的には、直並列式をベースにし、さらに熱式空気流量計の出力特性の高精度調整及び補正を実現させるために、第2図に示すように回路温度(モジュール温度)及び吸気温度を調整要素として加味している。回路温度Tmは既述したように温度センサ12により検出され、マルチプレクサ13及びA/D14を介してDSP16に入力される。吸気温度Taは、発熱抵抗素子2の両端の出力値V1,V2を変数とする計算式(例えば(5)式)を利用してDSP16により算出される。
Figure 2002021084
ここで、αは発熱抵抗素子の温度係数、ΔThは発熱抵抗素子と測温抵抗素子との温度差、Rh0は発熱抵抗素子のゼロ度のときの抵抗値である。
第2図では、まず出力V2に対してゼロ点調整とモジュール温度のゼロ点調整を行ない(この調整出力をVout1とする)、その後にモジュール温度のスパン調整を行ない(この調整出力をVout2とする)、その後に出力スパン調整、吸気温度調整、ノンリニア調整を同時に行なう。この調整機能を実行する演算式は、(6)式により表される。
Figure 2002021084
ここで、K1はゼロ点調整の補正係数、K2,K3はゼロ点調整に用いるモジュール温度の補正係数、K4,K5はスパン調整に用いるモジュール温度の補正係数、K6,K7はスパン調整・ノンリニア調整に用いる吸気温度の補正係数、K8〜K10はノンリニア調整に用いる補正係数である。
出力調整後は、上記補正係数K1〜K10がPROM21に記憶される。出力調整後に空気流量計を自動車に実装して、空気流量計の出力V2を補正する場合には、上記PROM21に記憶した補正係数K1〜K10を第2図の調整機能〔(6)式の演算式〕に適用して実行される。
この補正後の出力は、D/A回路18、マルチプレクサ19及び図示されないA/D回路を経てエンジン制御装置に入力され、燃料噴射量の演算式のパラメータとして用いられる。
本実施例における空気流量計は、第4図に示すようにセンサハウジング30とコネクタケース31とが一体に形成され、センサハウジング30内に図1の回路要素(発熱抵抗素子2及び測温抵抗素子3を除く)を搭載した回路基板32が内装され、センサハウジング30は、カバー31により蓋される。発熱抵抗素子2及び測温抵抗素子3はセンサハウジング30の下端に突出したホルダピンにより支持され、吸気通路の副通路を構成する部材34に収納されている。35はセンサハウジング30のベースである。このような構成をなす空気流量計の本体は、センサハウジング30と一体に設けたフランジ36を介してエンジンの吸気通路に実装され、センサハウジング30と副通路34及び発熱抵抗素子2,測温抵抗素子3が吸気通路に位置するように設定してある。センサハウジング30は、吸気通路外壁に位置してもよく、また、演算式により吸気温度Taを求めるのに代わって実際にセンサを用いて吸気温度Taを検出してもよい。その場合には、例えば上記発熱抵抗素子2の上流に吸気温度センサを配置する。
本実施例によれば、レーザトリミング方式に代わり多次元多項式の演算式に基づき出力調整(補正係数算出)及び調整後の出力補正を行なうので、第5図に示すように出力特性を目標特性に極めて近づけることができ、従来の出力特性(第6図)に比べてより一層精度の高い調整を可能にし、空気流量計の測定精度を向上させることができる。
しかも、アナログ調整回路に比べて調整素子を少なくし、回路構成の簡略化を図ることができる。
なお、上記実施例では、第2図に示すように出力V2の調整機能にモジュール温度Tm及び吸気温度Taを加味するが、回路調整温度センサ12を有する補正回路部10が吸気通路に配置される場合には、モジュール温度Tmと吸気温度Taとは実質的にほぼ等しいので、吸気温度Taを出力調整要素から削除しても高精度の空気流量計を可能にする。この場合には、DSP16の出力調整機能は、第7図のように表される。
この場合の演算式は(7)式で表される。
Figure 2002021084
この場合は、ここで、K1はゼロ点調整の補正係数、K2,K3はゼロ点調整に用いるモジュール温度の補正係数、K4,K5はスパン調整に用いるモジュール温度の補正係数、K6〜K8はノンリニア調整に用いる補正係数である。
なお、上記実施例では、多次元多項式により空気流量計の出力特性の調整及び補正を行なうが、これに代えて、第9図に示すように、空気流量−出力特性に関するマップデータを用意し、このマップデータの領域を分割して各空気流量領域ごとに変更される出力特性補正式を用意して、空気流量を算出しても従来に比べて精度の良い空気流量計を実現することができる。
第9図は、この方式(領域分割方式)の原理図を示すものであり、図中の実線が目標出力特性、破線は初期出力特性を示す。空気流量域は、例えばX1−X2間、X2−X3間、X3−X4間、X4−X5間に分割され(分割数はこれに限定しない)、この場合の出力調整及び補正演算式は、例えば、Vout=aV2+bの1次式で表され、a及びbが補正係数となる。aはスパン補正係数、bはゼロ点補正係数に相当する。
上記演算式は、各分割領域の出力特性の傾向に応じて最適補正係数a,bが算出され、例えばX1−X2間の領域ではVout1=a1V2+b1、X2−X3間の領域ではVout2=a2V2+b2、X3−X4間の領域ではVout3=a3V2+b3、X4−X5間の領域ではVout4=a4V2+b4で表され、これらの補正係数は、第1図同様の回路のPROM21に記憶され、この場合には、DSP16は、各空気流量領域ごとに出力特性の補正式(補正係数a及びb)を変更して空気流量を算出する。
なお、出力調整(補正係数a、b)は、第3図のフローチャート同様に、当初は調整前の初期係数a、bにより演算された初期出力データが各分割領域の2点間のサンプルデータとして外部コンピュータに入力されて、各分割領域の最適補正係数(a1,b1)、(a2,b2)、(a3,b3)、(a4,b4)が算出され、これらの補正係数が領域判定データ(Q1,Y1)、(Q2,Y2)、(Q3,Y3)、(Q4,Y4)…と関連づけてマップデータとしてPROM21に記憶される。
なお、マップデータの領域分割は、第9図に示すように空気流量の出力特性は、変化率が低流量域の方が高流領域よりも大きいので、低流量域を高流量域よりも細かく分割して出力特性の調整及び補正の緻密化を図っている。
本実施例におけるハード的な回路構成は、基本的には、第1図同様のものであり、DSP16の演算方式が異なる。この場合のDSP16(第1図)で実行される補正動作を第10図に示す。
調整後の空気流量計の補正式に用いる補正係数は出力V2が判定領域Y1・Y2間、Y2・Y3間、Y3・Y4間、Y4以上であるかで、それに応じた補正係数(a1,b1)、(a2,b2)、(a3,b3)、(a4,b4)が算出される。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明によれば、レーザトリミングに代わる方式により、しかも小規模な回路構成で熱式空気流量計の高精度化を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の熱式空気流量計に係る第1実施例に関する回路構成図、第2図は、第1図に示す回路のうち出力調整及び出力補正を行なう演算回路の機能ブロック図、第3図は、上記実施例の出力調整に関するフローチャート、第4図は、上記実施例に用いる空気流量計の分解斜視図、第5図は、上記実施例の出力調整前後の出力特性を示す線図、第6図は、従来のレーザトリミング法による出力前後の出力特性を示す線図、第7図は、本発明の他の実施例に係る出力調整及び出力補正を行なう演算回路の機能ブロック図、第8図は、本発明の出力調整の原理説明図、第9図は、本発明の他の実施例にかかる出力調整方式(出力補正方式)のマップデータを示す図、第10図は、第9図の実施例における出力調整のフローチャート、第11図は、従来の熱式空気流量計の出力特性図、第12図は、直列式出力調整の特徴を示す説明図、第13図は、並列式出力調整の特徴を示す説明図である。

Claims (8)

  1. 温度依存性を有する発熱抵抗素子を空気流路に配置して、この発熱抵抗素子を有するゲージ回路の出力から空気流量を測定する熱式空気流量計において、
    出力特性を2次式以上の多項式により補正する演算回路を備えていることを特徴とする熱式空気流量計。
  2. 前記補正に用いる多項式は、3次式から5次式のいずれか一つの多次元式である請求項1記載の熱式空気流量計。
  3. 前記演算回路は、演算式によりゼロ点調整、スパン調整、ノンリニア調整を順次に行なうか、或いは同時に行なうか、或いはゼロ点調整後にスパン調整・ノンリニア調整を同時に行なう回路により構成され、上記各調整後に決定された補正係数を記憶する手段を備えている請求項1又は2記載の熱式空気流量計。
  4. 前記演算回路は、熱式空気流量計のモジュール温度及び吸気温度の少なくとも一つを出力特性の調整要素として取り入れるようにしている請求項3記載の熱式空気流量計。
  5. 前記演算回路のICチップ内にチップ温度を検出する温度センサが内蔵され、このチップ温度を用いて回路の温度補正と空気温度補正を行なうようにした請求項4記載の熱式空気流量計。
  6. 前記吸気温度は、前記発熱抵抗素子の両端の出力値を変数とする計算式を利用して演算回路により算出するようにしている請求項4記載の熱式空気流量計。
  7. 温度依存性を有する発熱抵抗素子を空気流路に配置して、この発熱抵抗素子を有するゲージ回路の出力値から空気流量を測定する熱式空気流量計において、
    空気流量−出力特性に関するマップデータを有し、このマップデータの領域を分割して各空気流量領域ごとに出力特性の補正式を変更して空気流量を算出する演算回路を備えていることを特徴とする熱式空気流量計。
  8. 前記マップデータの領域分割は、空気流量の低流量域を高流量域よりも細かく分割してなる請求項7記載の熱式空気流量計。
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