JPWO2001070251A1 - 抗がん組成物 - Google Patents

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Abstract

シマ万年茸の菌糸体を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含むインターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる、組成物、経口摂取用組成物または抗がん効果を期待して摂取する経口摂取用健康補助食品製剤を提供し、さらにこれらに関する情報を担持した商業用媒体、および該商業媒体を用いた商業方法をも提供した。

Description

技術分野
本発明は、インターロイキン12(IL−12)の産生誘発に着目した組成物、経口摂取用組成物、またはIL−12産生誘発に着目して抗がん効果を期待して摂取する健康補助食品製剤に関する。
背景技術
がん(malignant neoplasms)(cancer)の予防または治療のために有用な物質の選別は、従来、がん細胞へのその直接的作用が重要視されていた。免疫賦活剤ががん治療に有用であることは認められていたが、免疫賦活剤として得られた化合物はいずれもその抗がん効果が微弱であり、免疫療法単独または化学療法との併用治療によってもがんの十分な治療効果は達成されていない。
本発明者の医学博士、八木田は、先にがん治療における画期的な手法として、IL−12を生体内で誘発する物質の有用性に着目し、椎茸菌糸体加工物であるAHCCがその機能を有することを発見した。従来IL−12は抗がん効果を有することが知られているが、生体内にIL−12自体を直接投与した場合には副作用を生じるために患者が治療に耐えられないという事実があり、IL−12自体を抗がん剤として使用できなかった。しかし、八木田が報告したAHCCを含む製剤は、がんの治療において著しい治癒・延命効果を達成した。つまり八木田は、IL−12を生体内で誘発できる有効量のAHCCを投与することにより、がんの治療目的を達成した(特開平10−139670号公報)。
IL−12は、インターフェロンγ(IFNγ)の産生増強作用、生体における細胞性免疫を担うナチュラルキラー(NK)細胞、LAK細胞(Lymphokine activated killer cell)、およびキラーT細胞の活性化と増強効果をもつ。IFNγは、生体の免疫応答をTヘルパー1細胞(Th1)が作用する状態に誘導するサイトカインである。Th1が作用する状態とは、ナチュラルキラーT(NKT)細胞やキラーT細胞が効果を発揮しやすい状態、すなわちIL−2やIL−12が大量に産生されている状態である。キラーT細胞およびLAK細胞は、がん免疫に係わる細胞として知られている。NK細胞についても生体の抗がん作用に係わるという報告がなされているが、NK細胞は臨床的な抗がん効果とその活性が相関せず、むしろIL−12の産生誘発量とNK活性とが完全な逆相関を示すことが八木田により証明されており、ヒトにおける抗がん作用にはNK細胞は関与していないものと結論付けられる。
現在では、八木田により、IL−12の産生誘発能をもつ物質が、有望な制がん物質になる可能性あることが確立され、本発明においてもその確認がなされた。
しかしながら、一部のがん患者においては、AHCC投与によっても、IL−12の産生が十分に誘発されず、治療効果が得られないこと、またIL−12の産生が誘発されても治療効果が得られないことがある。そのため、AHCCの有する抗がん効果とは別な機序で作用する新たながん治療剤の開発がさらに望まれていた。
発明の開示
本発明者は、AHCCが示すIL−12誘発効果とは異なる新規なIL−12産生誘発能を有する、進行性のがんまたは末期がんあるいはTヘルパー2細胞(Th2)系免疫応答が主に機能しているがん患者に有効な茸菌糸体由来の組成物を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明の一態様は、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる組成物である。
本発明の一態様は、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる組成物である。
本発明の一態様は、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる組成物である。
本発明の一態様は、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる組成物である。
本発明の一態様は、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用である、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用である、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、Th2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる組成物である。
本発明の一態様は、Th2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる組成物である。
本発明の一態様は、Th2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、Th2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、Th2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用である、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、Th2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用である、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、IL−12の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、α1→3立体構造を持つ糖類を主成分とする組成物と併用することを特徴とする上記いずれかの組成物である。
本発明の一態様は、α1→3立体構造を持つ糖類を主成分とする組成物と併用することを特徴とする上記いずれかの経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、経口摂取用健康補助食品製剤である、上記いずれかの経口摂取用組成物である。
本発明の一態様は、上記本発明に係る内容を担持した商業用媒体である。
本発明の一態様は、上記本発明に係る内容を利用した商業方法である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明についてさらに詳しく説明するが、以下の詳細な説明は例示であり、説明のためのものに過ぎず、本発明を何ら限定するものではない。
また、本明細書中で使用されている技術的および科学的用語は、別途定義されていない限り、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者により普通に理解される意味を持つ。本明細書中では引用されている刊行物等の資料はそれらを引用することにより本明細書中にそれらの全体が完全に記載されているものとして導入される。
本発明者は、IL−12産生誘発剤として、AHCCのように初期がんの患者において特に効果的にIL−12産生を誘発する物質の他に、本発明に係るシマ万年茸菌糸体画分のように進行性のがんまたは末期がんの患者においても特徴的にIL−12産生誘発効果を発揮する物質の存在を見出した。さらに、AHCCは主にTh1系免疫応答が機能しているがん患者やマウスにおいてIL−12産生を誘発するが、上記シマ万年茸菌糸体画分は、Th2系免疫応答が主に機能しているがん患者やマウスにおいてIL−12を誘発することをも見いだした。
ここで、Th1系免疫応答が機能しているがん患者やマウスとは、(A)遺伝子レベルでは、(1)マウスではTNFα、IFNγやIL−12を産生しやすいマウス、例えばコンジェニック・マウス(congenic mouse)ではB10マウスあるいはB10Aマウス、を指し、(2)ヒトではTNFα、IFNγやIL−12を産生しやすいヒト、具体的にはヒト白血球抗原(Human Leukocyte antigen)(HLA)のHLA−B51、B61、B62、B8、B27、B52等のタイプをもつヒトを指し、(B)病態では、早期がんまたは小さい進行がんで免疫能があまり抑制されていない状態のがん患者、あるいは進行がんでも腫瘍が切除できた症例を指し、TNFα、IFNγやIL−12を産生しやすい状態にある、すなわち具体的には免疫抑制性蛋白(Immunosuppressive Acidic Protein)(IAP)が600μg/ml以下、IL−10が600pg/ml以下の状態にあるがん患者を指す。
また、Th2系免疫応答が機能しているがん患者やマウスとは、(A)遺伝子レベルでは、(1)マウスではTNFα、IFNγやIL−12を産生しにくいマウス、例えばコンジェニック・マウス(congenic mouse)ではBalb/cマウスあるいはB10Dマウス、を指し、(2)ヒトではTNFα、IFNγやIL−12を産生しにくいヒト、具体的にはヒト白血球抗原のHLA−B35、B7、B39等のタイプをもつヒトを指し、(B)病態では進行末期がんでTNFα、IFNγやIL−12が産生されにくい病態にあるヒトを指し、具体的には、IAPが600μg/ml以上、IL−10が600pg/ml以上のがん患者を指す。
本発明の一態様は、インターロイキン12(IL−12)の産生誘発に着目した組成物、とくにAHCC(株式会社アミノアップ)のような既知茸成分からなるIL−12産生誘発剤を投与してもIL−12産生量が不充分な患者においてもIL−12を誘発し得る組成物である。
さらに本発明の1つの態様として、上記組成物は経口摂取されることを特徴とする経口摂取用組成物であることができる。
また、本発明の一態様は、インターロイキン12(IL−12)産生誘発能を指標として抗がん効果を期待して摂取する経口摂取用健康補助食品製剤、とくに、AHCC(株式会社アミノアップ)のような既知茸成分からなるIL−12産生誘発剤を投与してもIL−12産生量が不充分な患者に適用する、IL−12産生誘発能を有する物質を含んでなる抗がん効果を期待して摂取する経口摂取用健康補助食品製剤である。
本発明の組成物、経口摂取用組成物または経口摂取用健康補助食品製剤は、肺癌(肺扁平上皮癌、肺腺癌、小細胞肺癌)、胸腺腫、甲状腺癌、前立腺癌、腎癌、膀胱癌、結腸癌、直腸癌、食道癌、盲腸癌、尿管癌、乳癌、子宮頸癌、脳腫瘍、舌癌、咽頭癌、鼻腔癌、喉頭癌、胃癌、肝癌、胆管癌、精巣癌、卵巣癌、子宮体癌、転移性骨癌、悪性黒色腫、骨肉腫、悪性リンパ腫、形質細胞腫、脂肪肉腫等の治療に有効であるが、これらのがんに限定されない。とくに、AHCC(株式会社アミノアップ)等のIL−12産生誘発剤を投与してもIL−12量が低値(例えば7.8pg/ml以下)の者に好適に投与される。
誘発されるIL−12量の測定は、後述するマウスを用いた実験例では血清中に十分なIL−12量の誘発があり、ヒトにおけるような間接的な測定をせずとも直接酵素免疫測定法(ELISA)による測定キットで測定可能である。マウスを用いたこの実験系では、経口によりIL−12産生誘発物質を継続的に摂取させ、その後の血中IL−12量の増加によりそのIL−12産生誘発能を検定できる。
なおヒトにおいては、血中における阻害剤の存在により、直接血液中のIL−12量は測定できず、例えばがん患者において誘発されるIL−12量の測定は、該がん患者の血液から分離調製した末梢血単核球画分に刺激物質を与えて培養した後の遠沈して細胞を除いた培養液に対して行う。血液からの単核球画分の分離は、公知の方法をもちいればよく、例えば簡便にはFicoll−Conray液等を使用した比重遠心法により行うことができる。培養に用いる細胞の数は0.5×10個/ml〜1×10個/mlであり、好ましくは1×10個/mlである。また、細胞を刺激する物質としては、従来使用されているマイトージェンであるフィトヘマグルチニン(PHA)を、終濃度0.1〜100μg/ml、好ましくは1〜20μg/mlとなるように加えて培養する。細胞を刺激する物質としては、PHAに限定されるものではなく、本発明の目的を達成するため、細胞を刺激して免疫生理活性物質を産生させることができる物質であれば良く、PMA(Phorbol 12−Myristate−13−Acetate)、PMA+Ionomycin、LPS(Lipopolysaccharide、PWM(Poke Weed Mitogen)などが挙げられる。IL−12量の測定は自体公知の臨床、生化学的検査を利用できるが、R&D SYSTEMS社やMBL社より入手することのできる酵素免疫測定法(ELISA)による測定キットが使用される。ここでIL−12産生誘発能とは、末梢血単核球画分が刺激されて産生するIL−12量を、7.8pg/ml以上に増強せしめる機能、またはある物質を投与する前のIL−12産生量より増強せしめる機能を意味する。
本発明の一態様である組成物は、IL−12産生誘発能を有する活性成分としては、シマ万年茸の菌糸体画分を含有する。
本発明の一態様であるIL−12産生を誘発せしめる活性成分としてシマ万年茸菌糸体画分を含有する組成物は、がんの各進行段階におけるIL−12産生誘発能において公知のAHCCと大きな差異を有する。本発明のシマ万年茸菌糸体画分を有効成分とするものは、がんの初期段階においても十分なIL−12産生誘発能を示し、特徴的には進行した末期がんにおいても同等もしくはより強力なIL−12産生誘発能を発揮する。一方、AHCCは、がんの初期段階において特徴的なIL−12産生誘発能を発揮するが、がんの進行とともにその誘発能は減衰していく。
また、本発明の一態様であるIL−12産生を誘発せしめる活性成分としてシマ万年茸菌糸体画分を含有する組成物は、生体内で主に機能している免疫応答がTh2系免疫応答であるがん患者においてもIL−12産生を誘発せしめる点が、公知のAHCCと大きな差異を有する。
本発明に係る組成物の投与量は、1日当たり1〜2,000mg/Kg体重、より好ましくは100〜2,000mg/Kg体重程度であり、投与期間は約10日〜約1ヶ年、そして投与頻度は1〜数十回/月で、好適には経口摂取される。無論、投与量を減少させ、化合物を非経口に耐えうる品質に調製することで、非経口摂取(皮下、筋肉内、静脈、皮内等への注射を包含)も可能である。
本発明に係る上記シマ万年茸菌糸体画分は、食品素材として公知である。例えば特公昭63−61910号公報に開示されている。上記シマ万年茸菌糸体画分は、シマ万年茸の培養母菌を培養して得られる菌糸を、例えば適当な栄養源を含有する培地中で液体培養し回収して製造される。また、この培養液から菌糸体を分取して、該菌糸体を溶媒で好ましくは熱水で抽出し、得られた抽出液をメンブランフィルターで除菌後、その濾液を濃縮して乾燥した粉末として製造されることができる。これらはシマ万年茸の菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分と定義される。なお、本発明では、実施例に示すように、培養液から得た固体画分を菌糸体画分としてそのまま洗浄・乾燥してサンプルとした。
経口製剤は、錠剤、散剤、カプセル剤、またはシロップ剤等に調製される。製剤化するとき、無論既知の賦形剤、崩壊剤、結合剤、および/または滑沢剤等必要な添加物を配合し、常套手段を使用して製剤化できる。さらに必要に応じて、矯味剤、着色料、香料、安定剤、殺菌剤、および/または防腐剤等を添加してもよい。
非経口製剤は、抗酸化剤、バッファー、および/または制細菌剤を含み、患者の血液と等張にする溶質を含んでいてもよい水性又は非水性滅菌注射用溶液または懸濁剤又は増粘剤を含んでいてもよい水性又は非水性滅菌懸濁液に調製される。処方の1回量又は複数回量は容器、例えば密封アンプル及びバイアルに入れて提供されてもよい。また使用直前に滅菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾燥状態として保存してもよい。
本発明の一態様である上記IL−12の産生を誘発せしめる組成物は、シマ万年茸の菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を有効量含み経口で投与される経口摂取用組成物でありうる。
また、本発明の一態様であるシマ万年茸の菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を有効量含む経口摂取用の組成物は、摂取した結果として抗がん効果が期待できる経口摂取用健康補助食品製剤であり得る。
以下、本発明に係る組成物、経口摂取用組成物、および経口摂取用健康補助食品製剤を単にILYと呼ぶこともある。
上記ILYは、発明者の実践するがんに対する新免疫療法(NITC)をさらに有効ならしめる。発明者である医学博士八木田旭邦の実践する新免疫療法の概要は以下である。その柱は、IL−12の誘導、NKT細胞の活性化、及び血管新生阻害をマーカーにした生物学的応答調節剤(BRM製剤)による免疫学的がん治療である。1)血管新生阻害剤としては、サメ軟骨製剤(特許第3103513号)であるベターシャークMCあるいはLO(株式会社セイシン企業)が20g/日の投与量で用いられる。2)IL−12誘導法としては、a)Th1系免疫応答が主に機能している状態にある患者にはILX(有限会社 東西医薬研究所)が3g〜20g/日、好ましくは6.0g/日(またはAHCC6.0g/日:現在は使用中止)の投与量で用いられ、b)Th2系免疫応答が主に機能している状態にある患者にはPSK(三共株式会社)が1g〜20g/日または隔日、好ましくは3.0g/日または隔日の投与量で用いられる。3)NKT細胞の活性化法としては、NK細胞抗原受容体(NKR−P1)を刺激しうる物質であるα1→3立体構造をもつ糖類を主成分とする組成物が用いられる。これらNKT細胞のNKR−P1(ナチュラルキラーP1)に選択的に作用してNKT細胞を活性化せしめるα1→3立体構造をもつ糖類を主成分とする組成物の投与量は、1日あたり、1〜2000mg/Kg体重程度であり、10日〜12ヶ月、1〜31回/月で、好適には経口摂取される。α1→3立体構造をもつ糖類物質としては、ニゲロオリゴ糖(3−O−α−D−グルコピラノシル−D−グルコースを構成単位として含有する糖類)(例示商品:ニゲロオリゴ糖液糖/販売者 武田食品工業株式会社/含有する主なニゲロオリゴ糖:▲1▼ニゲロース α−D−Glc p−(1→3)−D−Glc ▲2▼ニゲロシルグルコース α−D−Glc p−(1→3)−α−D−Glc p−(1→4)−D−Glc ▲3▼ニゲロシルマルトース α−D−Glc p−(1→3)−α−D−Glc p−(1→4)−α−D−Glc p−(1→4)−D−Glc;なお、Glcはグルコース、pはピラノースの略号である)、フコイダン(例示物質 沖縄もずく由来フコイダン、ガゴメコンブ由来F−フコイダン/硫酸化フカン:フコースだけからなる糖、ガゴメコンブ由来G−フコイダン/硫酸化フコガラクタン:ガラクトースとフコースから成る糖、ガゴメコンブ由来U−フコイダン/硫酸化フコグルクロンマンナン:グルクロン酸とマンノースとフコースからなる糖)(フコイダンとは硫酸化フコース含有多糖類で、例えばコンブを破砕し、チップ化し、水溶液成分を抽出した後、抽出残渣を遠心分離により除去し、ヨードや塩化ナトリウム等の低分子物質を限外ろ過により除去して凍結乾燥化して製剤化される。販売者 宝酒造株式会社)、硫酸オリゴ糖(例えば販売会社/株式会社白子:スサビ海苔由来の抽出物で主成分はα1→3結合のガラクタン硫酸のオリゴ糖とα1→3結合およびβ1→4結合よりなるガラクタン硫酸のオリゴ糖)等から選ばれる少なくとも一つを活性成分とする。なお、化合物はこれらに限定されず、α1→3立体構造の糖類物質(α1→3グルコシド結合構造をもつ糖成分)であって、しかもNKT細胞のNKR−P1(ナチュラルキラーP1)に選択的に作用してNKT細胞の活性化能を有する物質を広く対象とする。NKT細胞の活性化能を有する物質は、この構造をもった多糖類および/または2〜10個のオリゴ糖を含む組成物であってもよい。
上記新免疫療法の第1の柱である血管新生阻害剤としてはさまざまな基礎的検討から、有効性、安全性、手軽さ、そして経済性などの点で最もすぐれたサメ軟骨を選択しかつ改良を加えてベターシャークMCあるいはLOを開発した。現時点では1日20gを2〜3分割して空腹時に経口投与している。
第2の柱であるIL−12誘起物質としてはTh1系免疫応答が主に機能しているマウスあるいはヒトに作用するILX(従来はAHCC)を、早期がんや術後症例には例えば約3g/日で、進行がんに対しては例えば約6g/日で経口投与する。ILX投与とAHCC投与における経時的なIL−12産生能力を比較した結果によると、無治療の担癌マウス(B10)では担癌初期にあたる7日には正常値を上回るが、10日、14日とIL−12濃度が低下し、担癌中期および後期にあたる14日には正常値を下回るようになる。一方、AHCC(1g/Kg/日)投与マウスでは、腫瘍(LLC)移植後7日目でIL−12産生能力はピークとなり、10日目で著しく低下し、14日目では著減している。ILXは、椎茸 2:スエヒロ茸 2:霊芝 1の比率で配合された菌糸体成分からなり、Th1系免疫応答が主に機能している患者の各種茸菌糸体加工物に対する感受性の差をもとに合理的に配合されているものである。このILX(1g/Kg/日)を投与すると、上記担癌マウスにおいて、7日目のみならず、10日目、さらに14日目でもIL−12産生能力が維持されている。
また、進行がんおよび末期がんやTh2系免疫応答が主に機能しているマウスやヒトには、このような免疫系の状態にある生体においてもIL−12を誘発しうるPSKを例えば約3g/日あるいは隔日で投与する。本発明に係るILYは、PSKの代替物として機能する。これらを基本とし、各種天然型の総合ビタミンとウルソ(300mgあるいは600mg/日)、活性ビタミンD3(1.0μg/日)を併用投与する。また、必要に応じて、SPG、OK432やBCG生ワクチンも加える。
第3の柱であるNKT細胞については、NKR−P1を刺激する処方であるα1→3立体構造をもつ糖類を施す。上記2つの柱の治療を施行した症例の中で、IL−12が産生されていないにもかかわらず完全治癒(CR:Complete Response)あるいは部分治癒(PR:Partial Response)と認められる症例が、IL−12が産生されかつ治療が有効な症例と同じ割合で認められた。そこで、NKT細胞がこの新免疫療法で活性化されているかどうかを検討するために、NKT細胞のT細胞受容体Vα24Vβ11とNK細胞受容体NKR−P1(CD3×CD161)について検討した。なお、NKT細胞の活性化は、患者末梢血をフローサイトメーターで測定し、全リンパ球を100%としたときのCD3CD161細胞の割合(パーセンテージ)、すなわちNKT細胞の割合により検定した。NKT細胞(CD3CD161)の割合が、好ましくは10%以上、特に好ましくは16%以上に増加したとき、NKT細胞が活性化されたとする。その結果、ニゲロ糖、オリゴ糖等のα1→3立体構造をもつ糖類によって活性化されるNKR−P1受容体がIFNγやIL−12の産生量と正の相関を示し、糖脂質で活性化されるVα24Vβ11は負の相関を示した。また、CR及びPR症例で、NKR−P1と高い相関を示した。すなわちNITCが有効性を示す症例で細胞傷害性T細胞(CTL:cytotoxic T lymphocyte)ともう一つのNKT細胞とがエフェクター細胞として働いている可能性が示唆された。
従って、NKT細胞の活性化とIL−12産生誘発の効果を同時に得ることができる、上記α1→3立体構造をもつ糖類を主成分とする組成物と併用することを特徴とする上記本発明に係るシマ万年茸菌糸体画分を含有する組成物または経口摂取用組成物は、さらにがんの治療に有用であり、本発明の一態様でありうる。
また、本発明の一態様は、上記α1→3立体構造をもつ糖類を主成分とする組成物と併用することを特徴とする上記本発明に係るシマ万年茸菌糸体画分を含有する経口摂取用補助食品製剤でありうる。
以上説示したように本発明は、シマ万年茸の菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を有効成分とする組成物とがんの進行段階や生体内で主に機能している免疫応答のタイプの差によるIL−12産生誘発能との関係を明らかにし、かつ該組成物が進行性のがんまたは末期がんあるいはTh2系免疫応答が主に機能している状態のがん患者に有効であることを示したものであるから、これらのことを商業的媒体に担持させれば、当該製品の価値について差別化手段となる。従って、これらの情報を担持させた商業的媒体は、極めて有用性の高いものである。上記商業用媒体とは、パンフレット、冊子、もしくは刊行物等の印刷物、フロッピーディスク(FD)、MO、もしくはCD−ROM等の磁気記録媒体、またはインターネット等の広域情報伝達媒体等を意味する。その上、これら情報を商業的に利用すれば、当該製品の価値について差別化手段となるから、これら情報を利用した商業方法は、極めて有用性の高いものである。
実施例
以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。
実施例1
シマ万年茸の菌糸(菌糸体)を液体培養し、得られた菌糸体培養液から菌糸体を遠心分離(5,000〜10,000rpmで10分〜30分間)して固体画分を分取し、これを水および95%エタノールで洗浄の後、85℃で一晩乾燥した。得られた菌糸体画分の乾燥粉末サンプルを蒸留水懸濁液となし、これを検体(以下SMと記載することもある)として用いた。
実験例1
実施例1で調製した検体(SM)の担がん生体におけるIL−12産生誘発能について、ルイス肺癌(Lewis Lung Carcinoma)(LLC)を皮下移植した担癌マウスを用いて図1に示す実験プロトコルにより検討した。また、AHCC(株式会社アミノアップ)をIL−12産生能が既知である陽性対照検体として用いた。
被験動物としては株式会社SLCから購入したC57/BL10SLCマウス(B10マウス)を用いた。試験は担癌マウスに対するSM投与群およびAHCC投与群の他に、比較対照群として担癌無処置群および同系正常マウス群の4群から構成した。
移植する腫瘍はルイス肺癌を用いた。ルイス肺癌細胞2×10個をB10マウス(雄性)の腋下部に皮下移植し、担癌マウスを作成した。
SMまたはAHCCの投与量は1日当たり1,000mg/kg(0.1ml/10gマウス体重)であり、経口で20日間連日投与した。
マウスにルイス肺癌を皮下移植した当日をSMまたはAHCC投与開始日として7日後、10日後、14日後に採血した。採取した血液から常法で調製した血清について、抗腫瘍性サイトカインであるIL−12および免疫抑制物質であるIAPを測定した。IL−12の測定はTotal Mouse Interleukin−12キット(Genzyme社製)を用いて製品仕様書に従って行った。IAPの測定はマウスIAPプレート(株式会社 細菌化学研究所製、三光純薬株式会社販売)を使用して製品仕様書に従って行った。SMの投与開始日から19日後に腫瘍の大きさ(長径×短径/2mm)を測定し、SMの腫瘍抑制率を計算した。さらに被験担癌マウスはSMを20日間投与した後もそのまま飼育を続行し、生存日数(延命効果)を観察した。
その結果を表1から表3に示した。
1)血清中のIL−12(pg/ml)の消長(表1)
無処置担癌マウスでは血清中のIL−12濃度が、担癌初期にあたる7日には正常値を上回るが、10日、14日とIL−12濃度が低下し、担癌中期および後期にあたる14日には正常値を下回るようになる。このIL−12濃度を以下に高めるかが発明の課題である。
表1に示したように、SMの、すなわちシマ万年茸菌糸体画分を投与した担癌マウスにおける抗腫瘍サイトカインIL−12の経時的産生量は投与7日目では正常マウスより高いが無処置担癌マウスより低かった。投与10日目ではシマ万年茸菌糸体画分のIL−12産生能が認められ、その結果IL−12が急激に増加し、投与14日目においても高い産生能が持続された。その産生能の強さは無処置担癌マウスの約1.7倍であった。一方AHCCは、投与7日目にIL−12の産生能が最大に達し、その量はシマ万年茸菌糸体画分投与後10日目における値とほぼ同程度であった。しかし、AHCC投与10日目にはそのIL−12産生能は低下し、無処置担癌マウスの約1.2倍の値にすぎなかった。即ちシマ万年茸菌糸体画分はAHCCと比較して、初期(7日目)産生能は低いが、10日目に最大に達し、その後高い産生能は14日目以降も長期に亘って継続した。抗腫瘍サイトカインIL−12の産生能は、明らかにシマ万年茸菌糸体画分の方が陽性対照物質のAHCCよりも、量的にも効果の持続時間においてもはるかに優れていることが判明した。このことから、シマ万年茸菌糸体画分は、進行した段階の末期がんに対して特徴的にIL−12産生誘発能が期待できることが確認された。
Figure 2001070251
2)血清中のIAP(mg/ml)の消長(表2)
無処置担癌マウスでは血清中の抗腫瘍免疫抑制性の蛋白質であるIAP濃度が、担癌初期にあたる7日にすでに正常値を上回り、担癌中期および後期にあたる10日、14日には正常値と比較して著しく高くなった。すなわち、がんの進行にしたがって、IAPの濃度は高くなってゆく。
シマ万年茸菌糸体画分は投与7日目には無処置担癌マウスに比較して約7%のIAP抑制効果を示し、さらに10日目には約60%の著しい抑制効果を示した。また、投与14日目には約20%の抑制効果を示し、シマ万年茸菌糸体画分のIAP抑制効果は長期に亘って継続した。
一方陽性対照のAHCC投与群では投与7日目では抑制効果が認められず、10日目で約30%の抑制率であり、シマ万年茸菌糸体画分の約1/2の効果でしかなかった。AHCC投与の14日目では約10%の抑制効果を示したが、この時点でもシマ万年茸菌糸体画分の約1/2の抑制率を示すに止まった。即ちシマ万年茸菌糸体画分は投与期間に長期に亘って担癌マウスのIAPを抑制し、その効果はAHCCのおおよそ2倍の効果を有している。
Figure 2001070251
3)生存率(%)
担癌マウスのシマ万年茸菌糸体画分の投与による生存日数の延長効果は無処置担癌マウスの約150%の延命率であった。一方陽性対照のAHCC投与マウスでは延命効果は全く認められなかった。担癌マウスの延命率に於いても、シマ万年茸菌糸体画分はAHCCよりも優れていることが判明した。
4)腫瘍の大きさ(mm)(表3)
各担癌マウスの腫瘍の大きさは、以下の式により算出した。
腫瘍の大きさ(mm)=腫瘍の長径(mm)×腫瘍の短径(mm)/2
また、シマ万年茸菌糸体画分による担癌マウスの腫瘍の大きさに対する抑制率は、下記の式により算出した。
Figure 2001070251
腫瘍の抑制はシマ万年茸菌糸体画分の投与7日目では明らかではなかったが、投与10日目では腫瘍抑制率が56.5%の最大値を示した。シマ万年茸菌糸体画分は投与14日目では44.7%の、そして投与19日目では29.3%の腫瘍抑制率を示した。以上のようにシマ万年茸菌糸体画分の腫瘍の大きさに対する抑制率は非常に高かった。
Figure 2001070251
実験例2
実施例1で調製した検体(SM)の担がん生体におけるIL−12産生誘発能について、ルイス肺癌(Lewis Lung Carcinoma)(LLC)を皮下移植した担癌マウスを用いて実験例1と同様に再度検討した。また、ILXをIL−12産生能が既知である陽性対照検体として用いた。
その結果を図2に示した。図2中では、SMをILYと表示した。無処置担癌マウス(図2中、▲で表示)では血清中のIL−12濃度が、担癌初期にあたる7日には正常値を上回るが、10日、14日とIL−12濃度が低下し、担癌中期および後期にあたる14日には正常値を下回るようになる。ILYの、すなわちシマ万年茸菌糸体画分を投与した担癌マウス(図2中●で表示)における抗腫瘍サイトカインIL−12の経時的産生量は投与7日目で無処置担癌マウスより低かったが、投与10日目ではシマ万年茸菌糸体画分のIL−12産生能が認められ、その結果IL−12が著しく増加し、投与14日目においても高い産生能が持続された。その産生能の強さは無処置担癌マウスと比較して約1.7倍であり、投与後10日目においても14日目においても有意性が認められた。一方ILX投与担癌マウス(図2中◆で表示)は、投与7日目にIL−12の産生能が最大に達し、10日目にはそのIL−12産生能が低下してILY投与担癌マウスと比較して低くなるものの、14日目でもIL−12の産生が認められた。すなわち、シマ万年茸菌糸体画分はILXと比較して、初期(7日目)産生能は低いが、10日目に最大に達し、その後高い産生能は14日目以降も長期に亘って継続した。このことから、シマ万年茸菌糸体画分は、進行した段階の末期がんに対して特徴的にIL−12産生誘発能が期待できることが確認された。
臨床例
以下、実施例1で調製したシマ万年茸菌糸体画分の乾燥粉末サンプルを使用して、がん患者に投与した臨床例を挙げる。各臨床例において測定した免疫パラメーターおよび腫瘍マーカー等の検査項目は、それぞれ公知の手法により測定した。また、表中、該サンプルはILYと表示する。表中で各検査項目の下段に表示した数値は、各項目の正常値を示すものである。また表中で、用いた療法の有効性を、日本国厚生省のGCPに基づく抗がん剤の効果判定基準(Standard for judgement of the efficacy of anti−cancer agent under GCP of the Japan Ministry of Health and Welfare)に則って、完全治癒(CR)、部分治癒(PR)、無反応(がんの進展無し)(NC:No Change)、または無効(PD:Progressive Disease)として表した。
臨床例1(表4)
62歳男性 右尿管癌+前立腺癌
62歳の男性で右尿管癌があり右腎臓摘出術を1994年2月1日に受けている。同時に前立腺癌も発見されリュープリンのホルモン療法を月1回受けている。
1998年4月6日初診でPA(PSA)が12μg/ml(4.0以下)と高値を示しており、新免疫療法(NITC)を開始する。TNFα、IFNγおよびIL−12は十分に産生されている。1999年6月26日までの12ヶ月間は微増しているものの、NCであった。しかし、腫瘍マーカーであるガンマセミノプロテイン(正常では4.0ng/ml以下)が初めて4.40ng/mlと異常値を示した後、PA(PSA)とガンマセミノプロテインが増加した。
2000年10月27日より通常のILXを含めた新免疫療法にILY3.0g/隔日の追加投与を行なった。その結果、NKT細胞数が約16%にまで増加し、NKTパーフォリン値も4.3%以上となり、かつIL−12の産生量は増加し、PA(PSA)およびガンマセミノプロテインのいずれも正常化した。この結果はILYによる相乗効果が誘導されたものと考えられる。
臨床例2(表5)
73歳男性 右肺腺癌、左鎖骨上窩リンパ節転移
右肺腺癌の73歳の男性で切除不能のステージIVの症例である。
2000年6月3日からNITCを開始する。その後、腫瘍マーカーはCEA、TPA、BCA225およびシアリルLEX−1(SLX−1)のいずれも増加した。
4ヶ月後にILY3.0g/隔日を追加投与した。その後IL−12が産生されNKT細胞数も維持され、CEA164ng/ml(5.0以下)、TPA98U/ml(70以下)、BCA225110U/ml(160以下)、SLX−1 130U/ml(38以下)といずれも低下傾向を示しPRと判定された。
臨床例3(表6)
45歳女性 左乳癌、多発骨転移
左乳癌、多発骨転移の46歳女性の症例である。
NITCを1999年6月17日より開始した。各種腫瘍マーカーは低下し、ICTPを残して正常化した(PR)。しかし、2000年9月16日よりCEAが5.6ng/ml(5.0以下)、TPAが120U/ml(70以下)、ICTPも異常値を示しPDとなった。
2000年10月28日よりILY3.0g分3/隔日の投与を開始した。その後NKT細胞数もIL−12も著増し、各種腫瘍マーカーは低下した。この結果は、ILY3.0g/隔日の追加投与により免疫能力が改善し腫瘍の縮小に向かったものと考えられる。
臨床例4(表7)
74歳女性 右乳癌、肺・多発骨転移
右乳癌で肺と多発骨転移があり、抗がん剤と放射線で無効であった末期がん症例である。
2000年6月24日のNITC開始時にあまりにもがんの浸潤が進行していたため、初めからILY3.0g/隔日の併用投与を行なった。末期がんが治療開始後著しく腫瘍マーカーが改善し2000年3月3日には全ての腫瘍マーカーは正常化し、CT骨シンチでも異常所見は消失した。この結果はNITCの効果とILYによる相乗効が誘導された結果であると考えられる。
臨床例5(表8)
64歳女性 胃(スキルス)癌
胃(スキルス)癌で切除不能の64歳の女性である。
NITCを1998月2月16日より開始した。腫瘍マーカーは改善し1999年8月7日までPRと判定された。
その後腫瘍マーカーは増加しPDと判定され、2000年10月27日よりILY3.0g/隔日を投与開始した。その後IL−12の産生能力が増加するとともに腫瘍マーカーは減少しPRと判定された。この効果もILYによる相乗作用によるものと考えられた。
臨床例6(表9)
47歳女性 右乳癌、頚部リンパ節再発
乳癌の頚部リンパ節再発の症例である。
NITCを開始し腫瘍マーカーは著減しCRと判定された。しかし、1ヶ月後に再発頚部リンパ節腫大が出現した。
2000年10月28日よりILY3.0g/隔日を追加した。投与後2ヶ月目より腫瘍マーカーの増加は停止し約3ヶ月間はNCの状態が維持された。このNC導入作用はILYによるものと推察された。
臨床例7(表10)
60歳男性 直腸癌、腹部リンパ節再発
直腸癌手術後、腹部リンパ節転移が認められた60歳男性の症例である。
NITC開始後15ヶ月間は腫瘍マーカーも正常値以内に入っていたが、1999年11月13日よりCEAが異常値6.0ng/ml(5.0以下)となりその後増加した。
2000年12月9日よりILY3.0g/隔日を追加投与した。その後腫瘍マーカーは増加せずNKT細胞とIL−12の産生増強が得られた。この事実はILY3.0g/隔日投与の結果と推察された。
臨床例8(表11)
46歳女性 胸腺腫、肝・肺転移
胸腺腫で肺と肝に転移が認められた46歳女性の症例である。
2000年9月8日よりNITCを行なっていたが、腫瘍マーカーは増加しPDと判定された。
2000年12月22日よりILY3.0g/隔日の追加投与を行なった。2ヶ月後にはIL−12産生が増強し、腫瘍マーカーの増加も停止した。この結果はILYによる免疫力の増強によるものと考えられた。
Figure 2001070251
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産業上の利用の可能性
本発明は、IL−12産生誘発に対して有効なシマ万年茸菌糸体画分を提供し、さらにシマ万年茸菌糸体画分のIL−12産生誘発におけるがんの進行段階による有効な投与時期を究明した。かくして、本発明に係る組成物、経口摂取用組成物、経口摂取用健康補助食品製剤、これらに関する情報を担持した商業用媒体、および該商業媒体を用いた商業方法は、がんの基礎および臨床研究、ならびにがん治療において多大なる貢献をなし得るものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、実験のプロトコルを示す図である。
図2は、担癌マウスの血清中IL−12(pg/ml)を示す図である。

Claims (23)

  1. シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる組成物。
  2. シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる組成物。
  3. シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  4. シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  5. 生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  6. 生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  7. 進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる組成物。
  8. 進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる組成物。
  9. 進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  10. 進行性のがんまたは末期がんの患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  11. 生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用である、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  12. 生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、進行性のがんまたは末期がんの患者に有用である、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  13. Tヘルパー2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる組成物。
  14. Tヘルパー2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる組成物。
  15. Tヘルパー2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  16. Tヘルパー2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用であることを特徴とする、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  17. 生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、Tヘルパー2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用である、シマ万年茸菌糸を培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  18. 生体でのIL−12産生誘発能を発揮する摂取量として主成分を100mg〜2,000mg/Kg体重/日経口摂取することを特徴とする、Tヘルパー2細胞系免疫応答が主に機能しているがん患者に有用である、シマ万年茸菌糸を液体培養して得られる産物の菌糸体画分を主成分として含む、インターロイキン12(IL−12)の産生を誘発せしめる経口摂取用組成物。
  19. α1→3立体構造を持つ糖類を主成分とする組成物と併用することを特徴とする請求の範囲第1項、第2項、第7項、第8項、第13項、および第14項のいずれか1項に記載の組成物。
  20. α1→3立体構造を持つ糖類を主成分とする組成物と併用することを特徴とする請求の範囲第3項から第6項、第9項から第12項、および第15項から第18項のいずれか1項に記載の経口摂取用組成物。
  21. 経口摂取用健康補助食品製剤である、請求の範囲第3項から第6項、第9項から第12項、第15項から第18項、および第20項のいずれか1項に記載の経口摂取用組成物。
  22. 上記請求の範囲第1項から第21項のいずれか1項に記載する内容を担持した商業用媒体。
  23. 上記請求の範囲第1項から第22項のいずれか1項に記載する内容を利用した商業方法。
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