JP2001106637A - サイトカイン産生能評価方法、サイトカイン産生能回復剤組成物、その製造方法及び用途 - Google Patents

サイトカイン産生能評価方法、サイトカイン産生能回復剤組成物、その製造方法及び用途

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JP2001106637A
JP2001106637A JP28322399A JP28322399A JP2001106637A JP 2001106637 A JP2001106637 A JP 2001106637A JP 28322399 A JP28322399 A JP 28322399A JP 28322399 A JP28322399 A JP 28322399A JP 2001106637 A JP2001106637 A JP 2001106637A
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Kenichi Kosuna
憲一 小砂
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Amino UP Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バシディオマイセテスに属する菌類の培養に
よる、ヒト単核球細胞のサイトカイン産生能回復剤組成
物、その製造方法、その組成物を含有する健康食品及び
医薬品を提供する。 【解決手段】 植物組織原料の存在下でバシディオマイ
セテス(Basidiomycetes)に属する菌を撹拌通気培養し
た後、固形分を除去し、ついで液体部分を乾燥して得ら
れる、ヒト単核球細胞を刺激剤の存在下で培養し産生放
出されるサイトカインを定量することにより評価される
サイトカイン産生能回復剤組成物、その製造方法、その
組成物を含有する健康食品及び医薬品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイトカイン産生
能評価方法、ヒト単核球細胞のサイトカイン産生能を回
復させる組成物、その製造方法、及びその組成物を含む
健康食品並びに医薬品に関する。
【0002】
【背景技術】バシディオマイセテス(Basidiomycetes
に属する菌の培養物は、免疫増強・賦活、マクロファー
ジ活性化(グリコリシスの亢進)、抗腫瘍等の作用、い
わゆる生物応答修飾剤(BRM;Biological Responce M
odifiers)としての性質を示すことが知られている。こ
の作用には、ヒトが前記培養物を摂取した時にヒト自ら
の生体内で産生される、インターフェロン・ガンマ(I
FN−γ)やインターロイキン12(IL−12)その
他のサイトカインが関与していることが明らかとなって
いる。
【0003】バシディオマイセテスに属する菌類は一般
にキノコ菌として知られるが、その子実体であるいわゆ
るキノコ類は古くから健康に良い食品として知られ、近
年ではサルノコシカケ、スエヒロタケ、あるいはシイタ
ケなどの菌糸体成分を用いた抗癌剤等も開発され、実際
に使用されるに至っている。
【0004】バシディオマイセテスに属する菌を培養す
る方法としては、植物繊維質素材、例えば米糠、ふす
ま、稲わら、バガス等や、マルトース、ペプトン、酒石
酸アンモニウム、水等の成分からなる培地にバシディオ
マイセテスに属する菌、例えばシイタケ菌などを植菌
し、pHを調整して20〜30℃で撹拌しつつ約2週間
程度通気培養する方法が一般に知られている。通常、こ
の培養終了後に全体(培地、培養物、培養生成物等を含
む培養系全体)を固液分離して液体部を回収し、更にこ
の液体部を適宜の手段で乾燥し、適宜の製剤等にする方
法が取られており、BRMとしての作用を持つ成分は上
記の過程で製剤中に移行すると考えられている。従っ
て、ヒトは上記製剤を摂取することにより、前記サイト
カインに基く様々な効果が期待できる。
【0005】NK(ナチュラル・キラー)細胞を活性化
するIL−12はキラーT細胞(腫瘍細胞に特異的な細
胞障害活性を持つ)をも増殖・活性化し、更にそのキラ
ーT細胞の活性化を促進するIFN−γの産生増強作用
を持つことが知られている。そのため現在では、IL−
12はヒトの癌治療において臨床的に有用な物質とされ
ている。
【0006】IL−12は分子量約70kDa(p7
0)の糖たんぱく質で、各々分子量40kDa(p4
0)、35kDa(p35)の、互いに相同性のない二
つのサブユニットから構成された異型二量体であり、p
40、p35は単独では前記のような活性を示さない
が、p70はナイーブT細胞(Th0)からのTh1細
胞への分化を促進し、その結果キラーT細胞を増殖・活
性化すると言われている。
【0007】近年、IL−12は遺伝子組換により大量
に生産されるようになり(レコンビナントIL−1
2)、これを人体に投与して癌腫瘍細胞の増殖抑制ない
し消失を図ろうとする試験等も広く行なわれている。し
かし、レコンビナントIL−12は感受性が低いなどの
理由で大量投与が必要であり、その結果発熱、食欲不振
その他の様々な副作用を伴うため、実用上には大きな問
題があると言われている。
【0008】癌患者あるいは癌にかかり易いヒトでは、
血清中のIL−12の量は健常者に比べ減少していると
言われる。そのためIL−12を外部からヒトに補給
し、血清中のIL−12の量を健常者なみに戻そうとす
るのが、前記したレコンビナントIL−12のヒトへの
投与の試みの基本にある考え方である。
【0009】また、ヒトにIL−12誘導作用を有する
と言われる食品等の物質を経口的または非経口的に投与
してヒト生体内にIL−12を生成させ、それにより癌
腫瘍細胞の消失を図る、との考え方や提案もある。この
方法によるならば、異常な免疫反応等に起因する副作用
もなく、ヒト生体内に自ら生成されたIL−12は前記
レコンビナントIL−12とは異なって感受性は高いた
め、副作用の心配も全くない理想的な方法と考えられ
る。
【0010】しかしヒトに対して、前記したようなIL
−12の外部からの補給、またはIL−12誘導作用を
持つと言われる物質の投与等の方法を試みた上でその血
液を採取し分析してみても、その血清からはIL−12
を信頼性のある数値として検出することはできない。そ
の理由は、血清中に含まれるIL−12(この場合はp
70型)は、通常の臨床検査での分析の検出限界(7.8
pg/ml)以下の数値であるためである。従って、前
記の補給ないし投与のいずれの方法によった場合でも、
生体内のIL−12の実際の量を測定することは不可能
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、バシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属する
菌の培養物のサイトカインの産生能を評価する新たな方
法を開発し、その方法で評価したサイトカイン産生能に
優れたバシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属す
る菌の培養物及びその製造方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の課題は、前記ヒト単核球細胞のサ
イトカイン産生能に優れた培養物を含有する食品及び医
薬品を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、食品や医薬
品のサイトカインの産生能を評価する方法として、血液
から分離したヒト単核球細胞を刺激剤の存在下で培養
し、産生放出されるサイトカインを定量することが有効
であることを見出し、この方法により植物組織原料の存
在下でバシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属す
る菌を撹拌通気培養し、固形分を除去した液体部分中に
ヒト単核球細胞のサイトカイン産生能回復能に優れた成
分が存在することを確認して本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、以下のヒト単核球細
胞のサイトカイン産生能回復剤組成物、その製造方法、
健康食品及び医薬品、並びに食品または医薬品のサイト
カイン産生能評価方法に関する。 1)植物組織原料の存在下でバシディオマイセテス(Ba
sidiomycetes)に属する菌を撹拌通気培養した後、固形
分を除去し、ついで液体部分を乾燥して得られるヒト単
核球細胞のサイトカイン産生能回復剤組成物。 2)バシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属する
菌がレンチナス・エドデス(Lentinus edodes)である
前記1に記載のヒト単核球細胞のサイトカイン産生能回
復剤組成物。 3)サイトカインがインターフェロン・ガンマ(IFN
−γ)である前記1または2に記載のサイトカイン産生
能回復剤組成物。 4)サイトカインがインターロイキン12(IL−1
2)である前記1または2に記載のサイトカイン産生能
回復剤組成物。
【0014】5)植物組織原料の存在下でバシディオマ
イセテスに属する菌を撹拌通気培養した後固形分を除去
し、次いで液体部分を乾燥することを特徴とするヒト単
核球細胞のサイトカイン産生能回復剤組成物の製造方
法。 6)バシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属する
菌がレンチナス・エドデス(Lentinus edodes)である
前記5に記載のヒト単核球細胞のサイトカイン産生能回
復剤組成物の製造方法。 7)サイトカインがインターフェロン・ガンマ(IFN
−γ)である前記5または6に記載のサイトカイン産生
能回復剤組成物の製造方法。 8)サイトカインがインターロイキン12(IL−1
2)である前記5または6に記載のサイトカイン産生能
回復剤組成物の製造方法。
【0015】9)前記1乃至4のいずれかに記載のサイ
トカイン産生能回復剤組成物を含有する健康食品。 10)前記1乃至4のいずれかに記載のサイトカイン産
生能回復剤組成物を含有する医薬品。 11)バシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属す
る菌の培養物のサイトカインの産生能を評価する方法に
おいて、血液から分離したヒト単核球細胞を刺激剤の存
在下で培養し、産生放出されるサイトカインを定量する
ことを特徴とするサイトカインの産生能の評価方法。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
サイトカイン産生能回復剤組成物は、植物組織原料の存
在下でバシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属す
る菌を培養した培養液と菌糸体との混合液中から抽出さ
れる成分を含有することを特徴とする。菌種および培養
条件、抽出条件、及び健康食品あるいは医薬品としての
剤形等の詳細は以下の通りである。
【0017】(1)菌種 本発明に用いるバシディオマイセテス(Basidiomycete
s)に属する菌の例としては、例えば、レンチナス・エ
ドデス(Lentinus edodes,シイタケ)、アガリクス・
ビスポラス(Agaricus bisporus,マッシュルーム)、
グリフォラ・フロンドサ(Grifola frondosa,マイタ
ケ)、フォリオタ・ナメコ(Pholiota nameko,ナメ
コ)、プリュロタス・オストレアタス(Pleurotus ostr
eatus,ヒラタケ)、フラムリナ・ヴェラチペス(Flamm
ulina velutipes,エノキタケ)、ゴノデルマ・ルシダ
ム(Gonoderma lucidum,マンネンタケ)、アウリカラ
リア・アウリカラ(Auricularia auricula,キクラ
ゲ)、ゴノデルマ・アパラナタム(Gonoderma applanal
um,コフキサルノコシカケ)、コリオラス・ルシダム
Corioluslucidum,カワラタケ)、グリフォラ・アン
ベラッタ(Grifola umbellate,チョレイマイタケ)、
シゾフィラム・コミュネ(Schizphyllum commune,スエ
ヒロタケ)、ヴォルヴァリエラ・ヴォルヴァセアエ(Vo
lvariella volvaceae,フクロタケ)等があげられる。
これらは単独で、または数種類組み合わせて用いること
ができる。これらの中でもレンチナス・エドデス(Lent
inus edodes,シイタケ)及びグリフォラ・フロンドサ
Grifola frondosa,マイタケ)が好ましい。
【0018】(2)培養条件 本発明においては、上記の菌を植物組織原料の存在下に
おいて培養する。植物組織原料は、植物組織に由来する
ものであれば特に制限されず、おがくず等を用いること
も可能であるが、草本類植物由来の材料、例えば、米
糠、ふすま、バガス、とうもろこしの根茎、稲わら、麦
わら、大豆かす等が好ましい。これらは単独で用いても
よいし、複数を組み合わせて用いてもよい。かかる原料
を用いることにより、効率的に有効成分を得ることがで
きる。これらの原料において熱水に溶解する成分が特に
有用であり、従って、熱水で抽出した抽出液が好適に用
いられる。
【0019】培地には、上記植物組織原料の他に各種の
炭素源あるいは窒素源を添加してもよい。炭素源の例と
しては、ブドウ糖、ショ類、マルトース、サッカロー
ス、上白糖、黒糖、糖蜜、廃糖蜜、マルツエキス等が挙
げられる。窒素源の例としては、肉エキス、ペプトン、
グルテンミール、大豆粉、乾燥酵母、酵母エキス、硫酸
アンモニウム、酒石酸アンモニウム塩、尿素等が挙げら
れる。その他、必要に応じて、ナトリウム塩、マグネシ
ウム塩、マンガン塩、鉄塩、カルシウム塩、リン酸塩等
の無機塩類や、イノシトール、ビタミンB1塩酸塩、L
−アスパラギン、ビオチン等のビタミン類を添加しても
よい。培養は、通常の中温菌の培養に準じればよく、p
H2〜6、10〜45℃、好ましくは15〜30℃の温
度で行なう。培養を継続する時間は、菌の量や植物組織
原料の形態にもよるが、通常は4〜20日間、好ましく
は6〜12日間程度である。
【0020】(3)抽出 本発明のサイトカイン産生能回復作用を有する有効成分
は、以上のようにして得られた培養液と菌糸体との混合
液から抽出することにより得られる。抽出は、上記混合
物にセルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ペクチナ
ーゼ、キチナーゼ等の酵素を加え、至適温度条件にて2
〜20時間反応を行なって菌体を破砕し、その後、加熱
処理して酵素反応を失活させ、該処理物から遠心分離等
により菌糸体残渣を除去して行なう。得られる液体部分
に本発明の有効成分が含有されている。上記のようにし
て得られる有効成分が含有液を濃縮、さらに凍結乾燥等
により乾燥して粉末状の本発明の組成物を得ることがで
きる。有効成分の具体的な構造等は不明であるが、置換
基を有する多糖類を主成分とし、その他に、植物組織原
料由来の物質、菌糸体由来の物質、菌の代謝産物等を含
有し、これらが相乗的に作用しているものと考えられ
る。
【0021】バシディオマイセテス(Basidiomycetes
に属する菌として、レンチナス・エドデス(Lentinus e
dodes,シイタケ)を使用して得られた本発明の培養抽
出物(凍結乾燥品)のpH値(10w/w%水溶液)は
3.7〜4.5、Brix値(10w/w%水溶液)は9.8〜1
0.8であった。主要成分の含有割合を表−1に示す。
【表1】表−1 成 分 含有量 水分 3.0%以下 蛋白質 11.0〜14.0% 脂質 0.5〜 2.5% 炭水化物 74.0〜81.0% 灰分 6.5〜 8.5%ナトリウム 0.8〜 1.5%
【0022】本発明の培養抽出物を経口的ないし非経口
的にヒトに投与した場合、その単核球細胞のIFN−γ
及びIL−12のサイトカイン産生能を安定的に回復さ
せる効果を奏する。
【0023】本明細書でいうサイトカインとは、IFN
−γ及びIL−12を指し、サイトカイン産生能の回復
とは、前記サイトカインをヒトの生体自身が産生し得る
潜在的能力を、ヒト健常人のレベルにまで回復する、と
いう意味である。
【0024】前記したとおり、血清中のIL−12等の
実際の量の測定は不可能であるが、IL−12等のサイ
トカインを産生できる潜在的能力を測定し、これを数値
として表現することは可能である。本発明では、このサ
イトカイン産生能をもって、本発明の培養抽出物のヒト
への投与に対する効果を判定する。
【0025】本発明において、サイトカイン産生能の回
復はヒト単核球に対して効果を奏することが確認された
が、単核球以外でもサイトカインを産生し得る細胞に対
して同様の効果を奏することが予測される。
【0026】(4)剤形および処方 本発明では、こうして得られた培養抽出物、すなわち乾
燥粉末を必要により食品添加助材、また薬理学的、製剤
学的に認容される製造助剤などの適宜の助材を用いて、
顆粒、カプセル、マイクロカプセル状の健康食品に加工
することができる。更にこれらを各種の固形製剤、ある
いは液状製剤等の医薬品原料として利用することができ
る。また、注射剤、軟膏、座薬等、非経口投与剤の原料
とすることもできる。
【0027】製造助材の例としては、ショ糖、でんぷ
ん、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、グルコ
ース、セルロース、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム
等の賦形剤の他、慣用の結合剤、崩壊剤、滑沢剤、保存
剤、安定化剤、分散剤、希釈剤、香料、甘味料等が挙げ
られる。経口投与剤および非経口投与剤のいずれも可能
である。
【0028】経口投与剤としては、散剤、顆粒剤、カプ
セル剤、マイクロカプセル剤、錠剤、トローチ剤などの
固形製剤、あるいはドリンク剤、シロップ剤、エリキシ
ル剤などの液状製剤とすることができる。また、非経口
投与剤としては注射剤、軟膏剤あるいは座薬等とするこ
とができる。
【0029】本発明の培養抽出物、あるいはこれを原料
とする製剤の経口または非経口によるヒトへの投与量
は、投与する対象の年令、体重および症状、剤形等によ
っても増減されるが、一般的には薬剤0.01〜10g、好
ましくは0.5〜5gを1日当りの投与量として、1日1
〜4回投与される。
【0030】本発明においてサイトカイン産生能は、ヒ
トから採取した血液から単核球を分離し、これにPHA
(フィトヘマグルチニン)等の物質を加えて刺激を与
え、この刺激を受けてヒト単核球細胞が産生・放出した
IFN−γ及びIL−12のサイトカインを定量した数
値から求めることができる。この数値はヒトの単核球細
胞がサイトカインを産生し得る潜在的能力を示すもので
あり、この数値を基準とする数値、例えば健常人の数
値、あるいは本発明の培養抽出物投与前の数値と比較す
ることによって、前記潜在的能力を判定することができ
る。
【0031】具体的には、本発明の培養抽出物、または
これを原料とする製剤を投与して採取したヒトの末梢血
から単核球を分離・採取し、これに培地を加えてそのリ
ンパ球数を調整(1×106個/ml)した後、これに
PHAを加えて培養し、次いでその刺激により単核球が
産生・放出したIL−12、IFN−γ、TNF−α、
IL−18等のサイトカインを、ELISA法を用いて測定
するものである。この測定は通常、各種の測定キットを
用いて行なわれる。
【0032】前記測定においては、単核球細胞の刺激を
行なう物質(マイトジェン)の種類、濃度、調整するリ
ンパ球数等が測定結果に影響する。これらの条件は下記
に基いて選ばれる。まず、マイトジェンとしては上記P
HA以外にPMA(酢酸ミリスチン酸ホルボール、Phob
ol 12-Myristate 13-Acetate)、PMA+ロノマイシン
(lonomycin)、LPS(リポ多糖類、lipopolysacchar
ide)、PWM(アメリカヤマゴボウ・マイトジェン、P
oke weed mitogen)等が挙げられるが、PHAを用いる
のが最も好ましい。また通常用いられるPHA濃度は0.
1〜100μg/mlであるが、好ましくは1〜20μ
g/mlが良い。調整リンパ球数は通常0.5×105〜1
×107個/ml、好ましくは1×106個/mlであ
る。
【0033】前記測定結果の数値は、同じ検査を行なっ
た健常人の数値(基準値)、あるいは本発明の培養抽出
物の投与前のヒトの数値を比較して判定される。数値の
差が健常人に近い程、本発明の培養抽出物投与前後の数
値の開きが大きい程、サイトカイン産生能の回復の効果
は大きいと判定される。
【0034】健常なヒトに本発明の培養抽出物を投与し
たとき、前記測定数値が投与前の数値を上回る。この場
合には、サイトカイン産生能が投与前よりも向上したも
のと解すことができ、本発明の培養抽出物は疾病の治療
に効果を発揮するばかりでなく、ヒトの健康維持・向上
に役立つことが明らかである。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び試験例を挙げて本発明を説
明するが、下記の記載により本発明は何ら限定されるも
のではない。
【0036】実施例1:ガラスシャーレを用い、固体培
地(マルトース1%、ぺプトン0.2%、酒石酸アンモニ
ウム0.2%、寒天1.5%)において培養保存したシイタケ
Lentinus edodes)から菌を接種し、液体培地8リッ
トル(米糠150gに800mlの水を加え120℃1
5分間加熱した後、ろ過した抽出液にマルトース10
g、ぺプトン2.5g、酒石酸アンモニウム2.0gを加え適
当量の水を加える。pH4.0)を入れた10リットル培
養瓶に植菌し、20℃で7日間通気培養した。ついで、
この培養液8リットルを同組成の液体培地300リット
ルを入れた培養タンクに接種し23℃で9日間通気下に
て穏やかに撹拌し、培養を行なった。上記培養により得
られた培養液と菌糸体との混合物を90℃に加熱し、ア
ミラーゼ8gを加え3時間反応を行なった後、60℃ま
で冷却し、セルラーゼ15g、プロテアーゼ15gを加
え、55℃で10時間反応を行なった。120℃、20
分間加熱して、酵素を失活させた。該培養処理物から遠
心分離により菌糸体残渣を除去し抽出液を得た。抽出液
中の固形分の濃度は2.5重量%であった。上記抽出工程
で得られた抽出液を、減圧下で10倍に濃縮し、濃縮液
を得、ついで凍結乾燥して淡黄色の粉末(試料−1)を
得た。
【0037】実施例2:グリフォラ・フロンドサ(Grif
ola frondosa,マイタケ)を用いたこと以外は、実施例
1と同じ条件で培養及び培養後の酵素剤・米糠の水抽出
液処理を行ない、本発明の培養抽出物(試料−2)を得
た。
【0038】試験例:実施例1〜2で得た発明品試料1
及び2を健常人2名及び癌患者2名に対して、3.0g/
日(無水物換算)の経口投与を連日続け、それぞれ2ケ
月後、5ケ月後に血液を採取して単核球のサイトカイン
産生能を測定した。 (1)健常人−1(男性、55才):試料−1 (2)健常人−2(女性、59才):試料−2 (3)肝細胞癌に罹患したヒト−1(女性、65才):
試料−1 (4)胃癌、胆嚢癌に罹患したヒト−1(女性、74
才):試料−2
【0039】サイトカイン産生能の測定は、以下の方法
で行なった。 (1)単核球の分離調整と培養 ヘパリンを加えたヒト末梢血をPBS(Phosphate Buff
ered Saline)で2倍に希釈して混和した後、Ficoll-Co
nray液(比重1.077)上に静かに載せ、400Gで20
分遠心分離して採取した単核球層を洗浄(PBSとの混
和、遠心分離を繰返す)した後、10%FBS(Fetal
BovineSerum)を加えたRPMI-1640培地を加え、リンパ球
数を1×106個/mlとなるように調整した。得られ
た細胞浮遊液200μlに、濃度20μg/mlのPH
A(フィトヘマグルチニン、DIFCO社製)を加え、96
穴マイクロプレートで5%CO2存在下で37℃で24
時間培養し、上清を採取して測定試料とした。
【0040】(2)サイトカインの測定 IL−12は、R&D SYSTEMS社製のキットを用いたELISA
法により測定した。具体的には各WELLにそれぞれAssay
Diluent RD1Fを50μl、標準、測定試料を200μl
ずつ分注した後、室温に静置して2時間反応させた。次
いで、HRP(Horse Radish Peroxidase)標識抗IL
−12抗体を200μlずつ加えて2時間室温で静置
し、各WELL内の反応液を除去して3回洗浄した後、発色
基質溶液を200mlずつ加えて20分間室温に静置し
てから、酵素反応停止溶液を50mlずつ加えて、紫外
吸光分析装置(和光純薬工業製)により550nmを対
照として各WELLの450nmの吸光度(Emax)を測定
した。IFN−γは、バイオソース(BIOSOURCE)社製
キットを用いたELISA法により測定した。各WELLに標準
及び2倍に希釈した測定試料を50μlずつ分注し、全
WELLにHRP標識抗IFN−γ抗体を50μlずつ加え
て振とうしながら室温で2時間反応させた後、WELL内の
反応液を除去して3回洗浄して発色基質200μlずつ
を加え、振とうしながら15分間反応させ、次いで酵素
反応停止溶液を50μlずつ加えてから、紫外吸光分析
装置(和光純薬工業製)により630nmを対照として
各WELLの450nm及び490nmの吸光度(Emax)
を測定した。
【0041】結果:下記の表のとおりである。 (1)試料−1を投与した健常人−1(男性、55才)
【表2】 表−2 投与前 投与2ケ月後 投与5ケ月後 IFN−γ産生能 18.4 44.1 52.5 IL−12産生能 21.3 52.4 55.3
【0042】(2)試料−2投与した健常人−2(女
性、59才)
【表3】 表−3 投与前 投与2ケ月後 投与5ケ月後 IFN−γ産生能 15.2 58.2 59.0 IL−12産生能 22.8 49.5 45.5
【0043】(3)試料−1を投与した肝細胞癌に罹患
したヒト(女性、65才)
【表4】 表−4 投与前 投与2ケ月後 投与5ケ月後 IFN−γ産生能 5.2 14.8 53.2 IL−12産生能 7.8> 21.3 45.1
【0044】(4)試料−2を投与した胃癌及び胆嚢癌
に罹患したヒト(女性、74才)
【表5】 表−5 投与前 投与2ケ月後 投与5ケ月後 IFN−γ産生能 5.2 19.0 62.0 IL−12産生能 7.8> 31.6 52.3
【0045】考察: (1)本発明の培養抽出物(試料−1及び2)ではサイ
トカイン産生能はヒトへの投与後、特に癌患者で数値が
着実に上昇しサイトカイン産生能の回復効果が明らかに
認められる。
【0046】(2)サイトカイン産生能を示す数値は健
常人でも投与後は上昇しており、これは健常人の癌に対
する罹患の可能性が低下しているものと考えられるの
で、本発明の培養抽出物は健常人の健康維持効果を持つ
ものと言うことができる。
【0047】(3)前記の肝細胞癌に罹患した65才女
性は癌の進展著しく、進行度4と判定され、手術不可能
の状態で抗癌剤投与、放射線治療等も実施していなかっ
た。このヒトに試料−1の投与を開始して約5ケ月を経
過した後、CT検査で肝臓全体の約3/4を占めていた
癌が1/4に縮小し、一般肝機能生化学検査でも改善が
認められた。単核球のIL−12産生能は7.8pg/m
l以下であったものが45.1pg/mlまで上昇し、IF
N−γ産生能も5.2から53.2に上昇した。
【0048】(4)前記の胃癌及び胆嚢癌に罹患した7
4才女性は癌発見当時より癌進行が著しく手術不可能で
あり、癌の圧迫のため流動食のみの摂取が可能であっ
た。抗癌剤投与や放射線治療等は実施しておらず、前記
試料−2のみ経管栄養チューブで投与したところ、7.8
pg/ml以下であったIL−12産生能の数値が約2
週間後には26.9pg/mlまで上昇していた。更に約4
週で癌圧迫による胃の狭窄症状は消失し、固形物の摂取
が可能となった。約8週後、胆嚢腫瘍は消失し、胃癌は
約1/3に縮小した。
【0049】
【発明の効果】本発明により植物組織原料の存在下で培
養されるバシディオマイセテス(Basidiomycetes)に属
する菌の培養抽出物は本発明のサイトカイン産生能によ
り評価されるヒトの単核球細胞のサイトカイン産生能を
回復させる上、更にこれを向上させる効果があるので、
癌に罹患した患者の治療に有効であり、また健常人にあ
っても癌罹患を予防して身体を健康に維持する効果を奏
する。従って本発明の培養抽出物は癌治療を目的とする
医薬、あるいはヒトの健康維持を目的とする食品等の原
料として有用である。本発明の培養抽出物の原料である
バシディオマイセテスに属する菌類は人類の長い間の食
経験のある菌類であるから、極めて安全性の高いものと
言うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/50 G01N 33/50 Z Fターム(参考) 2G045 AA40 BB20 CA20 CB20 CB21 DA36 HA05 4B018 LE03 MD85 MF06 MF13 4C088 AA02 AA08 AC16 BA05 CA11 CA25 MA52 NA14 ZB09 ZB26 ZC21 ZC78

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物組織原料の存在下でバシディオマイ
    セテス(Basidiomycetes)に属する菌を撹拌通気培養し
    た後、固形分を除去し、ついで液体部分を乾燥して得ら
    れるヒト単核球細胞のサイトカイン産生能回復剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 バシディオマイセテス(Basidiomycete
    s)に属する菌がレンチナス・エドデス(Lentinus edod
    es)である請求項1に記載のヒト単核球細胞のサイトカ
    イン産生能回復剤組成物。
  3. 【請求項3】 サイトカインがインターフェロン・ガン
    マ(IFN−γ)である請求項1または2に記載のサイ
    トカイン産生能回復剤組成物。
  4. 【請求項4】 サイトカインがインターロイキン12
    (IL−12)である請求項1または2に記載のサイト
    カイン産生能回復剤組成物。
  5. 【請求項5】 植物組織原料の存在下でバシディオマイ
    セテスに属する菌を撹拌通気培養した後固形分を除去
    し、次いで液体部分を乾燥することを特徴とするヒト単
    核球細胞のサイトカイン産生能回復剤組成物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 バシディオマイセテス(Basidiomycete
    s)に属する菌がレンチナス・エドデス(Lentinus edod
    es)である請求項5に記載のヒト単核球細胞のサイトカ
    イン産生能回復剤組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 サイトカインがインターフェロン・ガン
    マ(IFN−γ)である請求項5または6に記載のサイ
    トカイン産生能回復剤組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 サイトカインがインターロイキン12
    (IL−12)である請求項5または6に記載のサイト
    カイン産生能回復剤組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4のいずれかに記載のサイ
    トカイン産生能回復剤組成物を含有する健康食品。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至4のいずれかに記載のサ
    イトカイン産生能回復剤組成物を含有する医薬品。
  11. 【請求項11】 バシディオマイセテス(Basidiomycet
    es)に属する菌の培養物のサイトカインの産生能を評価
    する方法において、血液から分離したヒト単核球細胞を
    刺激剤の存在下で培養し、産生放出されるサイトカイン
    を定量することを特徴とするサイトカインの産生能の評
    価方法。
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