JPS647705B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS647705B2
JPS647705B2 JP16463581A JP16463581A JPS647705B2 JP S647705 B2 JPS647705 B2 JP S647705B2 JP 16463581 A JP16463581 A JP 16463581A JP 16463581 A JP16463581 A JP 16463581A JP S647705 B2 JPS647705 B2 JP S647705B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
output
data
input
echo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16463581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5864830A (ja
Inventor
Kenzo Takahashi
Takashi Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP16463581A priority Critical patent/JPS5864830A/ja
Priority to CA000389640A priority patent/CA1180141A/en
Priority to GB8133755A priority patent/GB2090708B/en
Priority to US06/319,783 priority patent/US4480156A/en
Priority to FR8121047A priority patent/FR2495410B1/fr
Priority to NL8105146A priority patent/NL8105146A/nl
Priority to DE19813145419 priority patent/DE3145419A1/de
Publication of JPS5864830A publication Critical patent/JPS5864830A/ja
Publication of JPS647705B2 publication Critical patent/JPS647705B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • H04B3/237Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers using two adaptive filters, e.g. for near end and for end echo cancelling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電話回線で生ずるエコーを、送話者の
通話信号からフイルタを用いて合成した擬似エコ
ーで相殺消去し、エコーのない電話回線を提供す
る反響消去装置に関する。 周知のように2線式伝送路と4線式伝送路を2
線4線変換器により結合して成る電話回線におい
ては、主として2線部分の加入者側を見たインピ
ーダンスと2線4線変換器内の平衡回路網のイン
ピーダンスとの間の不整合に起因して4線部分の
受話信号の一部が送話側へ漏洩し、遠端の通話者
に帰還してエコーとして感知される。4線部分の
伝搬遅延が長くなるとエコーは送話後しばらく時
間を経て感知されるので、通話が非常に困難とな
る。反響消去装置はこのような問題を解決するた
めベル研究所のSondhiらによつて提案された方
法で、受話信号を入力とするトランスバーサルフ
イルタの出力でエコーを擬似し、この擬似エコー
を符号反転して送話路へ挿入することにより、近
端の通話者の送話信号は送話路を通過するが、遠
端の通話者のエコーは相殺消去されて送話路を通
過しないようにしたものである。反響消去装置の
受話路を通過した受話信号は2線4線変換器を経
由し同装置の送話路にエコーとして到達するまで
に、伝送路の伝搬遅延と、主として2線4線変換
点でのインピーダンス不整合に起因する時間軸上
の波形の拡散を余儀なくされる。然るに従来の反
響消去装置は種々文献に見られるように送話路、
受話路の各入出力端子対を有する4端子対回路で
あるが、カスケード接続或は並列接続等によつて
反響消去装置の回路規模を増大することはできな
い。従つて上記伝搬遅延や波形拡散の生じ得るい
ろいろな量に対処するためには反響消去装置の回
路規模、特にトランスバーサルフイルタならびに
その制御系の回路規模を最悪ケースに対処し得る
よう決定する必要があり、反響阻止装置等他の反
響抑圧手段に比較し著しく大形化して、経済性な
らびに形状の点で劣るという欠点があつた。従つ
てLSI等の半導体集積回路の技術により小形化、
経済化を図ろうとしても、あまりにも所要回路規
模が大であるために、論理ゲート数が実現不可能
な値、或は実現しても十分な歩留りにより経済化
を達成するには到らない値に達し、実用に供し得
ない場合が生ずるという欠点があつた。例えば上
記伝搬遅延と波形拡散時間の和であるエコー経路
遅延は国際電信電話諮問委員会(CCITT)で
40msがカバーすべき一つの目安とされているが、
もしトランスバーサルフイルタを構成するタツプ
付き遅延回路の全遅延量がこれ以下であれば、不
足分に応じた伝搬遅延の遠方の地域にある通話者
に対してはエコーの相殺消去を達成し得ない状況
にあり、同時に40msのエコー経路遅延量をカバ
ーし得るLSIの所要規模は約40キロゲートにも達
し、現在の半導体集積回路技術をもつてしては実
現不可能であるという問題があつた。 従つて、本発明の目的は、エコー経路遅延量の
要求に応じて、適当な数をカスケード接続するこ
とが可能な、小規模にして低速動作が可能な反響
消去装置単位回路を提供することにある。 本発明の他の目的は、上記反響消去装置ユニツ
トをエコー遅延量に応じて複数個カスケード接続
して、大規模な一個の反響消去装置として動作す
るところの反響消去装置を提供することにある。 本発明による反響消去装置単位回路は、送話路
および受話路の入出力端子とは別に、該単位回路
を構成する諸要素から演算データを取り出すため
の出力手段、および諸要素へ演算データを与える
ための入力手段を新設し、そして、その出力手段
は時分割、または時分割と空間分割の併用によ
り、各データを出力する集合回路として構成し、
入力手段は、データバスから所要のデータを選択
して取入れる分離回路として構成したことを特徴
とする。 本発明の反響消去装置は、上記の単位回路を複
数個用いて、それらの入力手段および出力手段を
データバスによつて相互接続して構成される。 そのように相互接続した本発明の反響消去装置
の一態様としては、反響消去装置単位回路を複数
個設け、各々の集合回路の出力が一つのデータバ
スに供給され、分離回路の入力が一つのデータバ
スより供給される如く構成し、各反響消去装置単
位回路は互いにカスケード接続し、終段の反響消
去装置単位回路に接続された一つのデータバスは
初段の反響消去装置単位回路に接続された該一つ
のデータバスに帰還する如く接続して、複数個の
反響消去装置単位回路の全体が同数の該タツプ付
き遅延回路を直列接続して成る一つの反響消去装
置と同じ動作特性を得る如く構成されている。 本発明の説明を容易ならしめるため、まず従来
の反響消去装置の一般的な構成を、第1図により
説明する。 1は送話路入力端子、2は送話路出力端子、3
は受話路入力端子、4は受話路出力端子、5はタ
ツプ付き遅延回路、6,7,8,9は各々第1,
2,…,n,(n+1)タツプの係数荷重のため
の乗算回路、10は加算回路、11は減算回路、
12,13,14,15,16は各々分岐点、1
7は分岐点12に現れるエコー消去誤差のレベル
が最小となる如く、分岐点12および13で各々
分岐された信号を入力として最適なタツプ係数を
決定し、乗算回路6,7,8,9へ供給する係数
回路、18は分岐点15における受話路入力信号
と、分岐点16における送話路入力信号のレベル
を比較し近端の通話者の送話信号の有無を検出し
て、送話信号があると判定したときは、係数回路
17にて最適なタツプ係数となるよう逐次修正さ
れ記憶されている係数の修正動作を一時停止さ
せ、乗算回路6,7,8,9の係数を最新の値に
固定する如く係数回路17を制御するとともに、
前記送話信号のレベルが低下し、遠端の通話者の
エコーが支配的であると判定したときは係数の修
正動作を再開させる如く係数回路17を制御する
送話検出回路、19は反響消去装置に接続される
4線の電話回線、20は2線4線変換器、21は
近端の通話者の電話機、22は反響消去装置であ
る。 而して第1図においては近端の通話者が電話機
21より送話すると、この送話信号は2線4線変
換器20、電話回線19、送話路入力端子1、分
岐点16を経由し、減算回路11を通過して、送
話路出力端子2より衛星回線等の長伝搬遅延回線
を介して、第1図の構成と点対称な関係にあつて
電話機21に対応する遠端の通話者に伝達され
る。他方遠端の通話者が送話すると、遠端通話者
の送話信号は受話路入力端子3に到達して、近端
の通話者に対する受話信号となり、分岐点13,
14,15を経由し、受話路出力端子4より電話
回線19,2線4線変換器20を経て電話機21
にて受聴される。その際2線4線変換器20を介
して受話信号の一部成分は送話側にまわり込み、
エコーとなつて遠端の通話者に向かつて帰還しよ
うとする。然るに分岐点14にて分岐した受話信
号はタツプ付き遅延回路5、乗算回路6,7,
8,9、加算回路10から成るトランスバーサル
フイルタを経由し、送話路入力端子1に入力され
るエコーに酷似した擬似エコーとして加算回路1
0より出力される。減算回路11の作用により、
この擬似エコーが正負符号反転して送話路に加え
られるため、送話路入力端子1へ入力された送話
路入力信号のうちエコーは相殺消去されて、送話
路出力端子2には近端の通話者の送話信号だけが
出力されることとなる。乗算回路6,7,8,9
等にかかるタツプ係数の最適な値は受話路出力端
子4から電話回線19、2線4線変換器20を経
て送話路入力端子1に到るエコー経路のインパル
ス応答のサンプル値であるが、各タツプ係数が最
適な値に調整されない状態においては、エコーに
対する擬似エコーの近似誤差が大となり、分岐点
12にはエコー消去誤差が現れる。係数回路17
はこのエコー消去誤差のレベルが最小となるよう
にタツプ係数を逐次決定するので、エコー消去誤
差は次第に消失する。このように11→12→1
7→10→11の閉ループは一種の負帰還ループ
を形成する。もし近端の通話者から電話機21よ
り送話信号が入力されると、分岐点12を経てエ
コー消去誤差とともに係数回路17に入力される
ため、タツプ係数が最適値から乱され易くなる。
送話検出回路18は近端の通話者の送話信号を検
出すると直ちに係数回路17を含む負帰還ループ
を切り、タツプ係数を直前の値に固定するので、
実際にはタツプ係数は乱れない。 第1図の回路は閉じた形で結線されているの
で、同一構成の回路をカスケード接続しても、各
回路は独立して動作するため、全体で一つの反響
消去装置を構成することはできない。第2図は第
1図の回路をm段カスケード接続して成る回路を
示し、11,12…,1(m),21,22…,2(m),3
,32…,3(m),41,42,…,4(m)は各々第1
図の1,2,3,4に相当する入出力端子である
が、第2図の回路全体でカバーし得るエコー経路
遅延は1段当たりのタツプ付き遅延回路の全遅延
量に留まり、m倍の遅延をカバーすることはでき
ないのである。 第3図は本発明の実施例であつて、後述する反
響消去装置単位回路をm段(第3図ではm=2)
のカスケード接続を行なつた反響消去装置の概略
を示すものである。1′,2′,3′,4′および
1″,2″,3″,4″は各々第1図の1,2,3,
4に相当する送話路および受話路入出力端子、2
2′,22″は第1図の22に相当する反響消去機
能のある反響消去装置単位回路(以下、単位回路
という)、23,23′はデータバスから所要のデ
ータを分離選択する分離回路、24,24′はデ
ータを集合し、転送するための集合回路、25,
25′および26,26′は各々他段へのデータ転
送のための第1のデータバスの入力および出力端
子、27,27′および28,28′は各々自段の
回路内部でのデータ転送のための第2のデータバ
スの入力および出力端子、29,29′は各々分
離回路23,23′によつて分離抽出されたデー
タを単位回路22′,22″に伝達するデータ入力
線、30,30′は各々単位回路22′,22″に
よつて演算されたデータ出力を集合回路24,2
4′によつて集合するために伝達するデータ出力
線、31,31′は第1のデータバス、32,3
2′は第2のデータバスである。単位回路22′に
ついて言えば、単位回路22′で演算されたデー
タのうち再びその単位回路22′の演算に直接必
要なものは第2のデータバス32を介して、出力
端子28から入力端子27へ転送される。また、
他の単位回路22″の演算に必要なデータは第1
のデータバス31′を介して端子26から端子2
5′へ転送される。単位回路22″についても単位
回路22′と同様である。分離回路23,23′は
データバス上に空間的に集合されたデータ群、或
は時分割的に多重化されたデータ群の中から各々
単位回路22′,22″において必要ないくつかの
データを分離選択する。また、これとは逆に集合
回路24,24′は単位回路22′,22″の演算
結果の一部を空間的集合、或は時分割多重化によ
りデータバス上に配列し、端子26,26′,2
8,28′を介して転送する。 第3図においては端子4″は端子3′へ、端子
2′は端子1″へ各々接続されて、端子1′,2″,
3″,4′が各々第1図の端子1,2,3,4にそ
れぞれ相当する入出力端子となる。なお、反響消
去装置の受話路は直通状態である必要があるか
ら、端子3′と4″の結線の代わりに端子3″と
4′を結線する構成も可能である。 このようにして、単位回路の複数個をカスケー
ド接続し、単位回路22′,22″内の演算データ
をデータバス経由で互いに転送し合うようにする
ことにより、第3図の回路全体は第1図の反響消
去装置22のm倍の規模の1個の反響消去装置と
して動作する。第1図においてタツプ付き遅延回
路5゜の有するタツプ数にタツプ間隔(ナイキス
ト間隔)相当の遅延時間(例えば電話回線では
125μs)を乗じて成る遅延回路5の全遅延量は受
話路出力端子4から、電話回線19、2線4線変
換回路20、電話回線19を順に経て、送話路入
力端子1に到る、いわゆるエコー経路の伝搬遅延
ならびにエコーの波形拡散時間の和であるエコー
経路遅延を越えるものである必要がある。何故な
らば、タツプ付き遅延回路5は擬似エコーを合成
するに必要な受話信号の過去の値を記憶している
訳であり、もしタツプ付き遅延回路5の全遅延
量、換言すればタツプ付き遅延回路5゜のメモリ
量が不充分なものである場合は、分岐点14を通
過した受話信号に対するエコーがエコー経路遅延
によつて遅れて送話路入力端子1に到達した頃に
は、このエコーを相殺消去するに必要な、分岐点
14を通過した頃の受話信号の成分が遅延回路5
上を通り過ぎて、最早遅延回路5には記憶されて
おらず、消失してしまつているからである。この
ため反響消去装置22に接続される可能性のある
すべてのエコー経路に対し反響消去装置22が反
響消去装置として動作するためには、エコー経路
遅延の存在可能な最大値をカバーするタツプ数
(n+1)を用意する必要がある。第1図の構成
では、所要タツプ数が大なるときには反響消去装
置22の演算量がぼう大となる結果、演算処理速
度を高速化する必要があり、高価な演算素子を使
用しなければならないとか、回路規模が大きく
LSI等で実現するのが困難であるとか、最悪値で
設計されたタツプ数は比較的短かい伝搬遅延のエ
コー経路に対して過大となり、不当に高いコスト
が要求される等の問題がある。他方、本発明によ
る第3図の構成では単位回路22′,22″のタツ
プ数を各々(n+1)タツプとすると、カスケー
ド接続された回路全体が第1図の回路と同様にし
て動作する場合の等価なタツプ総数は(2n+1)
タツプとなり、nが大ならばタツプ数はほぼ2倍
になる。但し、単位回路22′,22″内の演算処
理速度は(n+1)タツプの場合と同一であり、
カスケード段数mに依存しないため、前述の問題
はすべて解決される。単位回路のタツプ数(n+
1)はいろいろな用途の中の最小の要求値をカバ
ーする適当な大きさに設定され、所要タツプ数の
大なるエコー経路に対してはカスケード接続され
る単位回路数を多く、また所要タツプ数の小なる
エコー経路に対してはこの単位回路数を少なく設
定することにより、要求に見合つた適切な回路規
模の反響消去装置を提供することができる。即ち
第3図は単位回路の数がm=2の場合を示してい
るが、データバス26′および入出力端子3″,
2″を逐次別の単位回路にカスケード接続してい
けば、m3となる多数の単位回路を接続して成
る1個の反響消去装置を得ることができる。第3
図の方法のもう一つの利点は単位回路の構成がす
べて同一種類であるから、低速動作で十分なエコ
ー消去動作が達成できる利点と合わせて、単品種
大量生産が基本条件であるLSI化に非常に適して
いることである。 なお、第3図においては第2のデータバス3
2,32′のように同一単位回路内に転送するデ
ータバスと、第1のデータバス31,31′のよ
うに他段の単位回路に伝送するデータバスを別個
に設けたが、端子28と27′、および端子2
8′と27を各々直結し、実質的にデータバス3
1,31′に統合したデータバスを用いる構成も
可能であり、この場合には同一単位回路内に転数
するデータは他段の単位回路を直接通過し、自段
の分離回路から抽出される。 第4図および第5図は、第3図の構成におい
て、カスケード接続のために要した単位回路2
2′,22″等の具体的構成を示すものである。な
お、これらの第4図および第5図における各回路
への入出力端子の取り出しの構成は、さきに本発
明者等によりなされた発明(特願昭55―160110号
「反響消去装置」)の構成を示すものであつて、こ
の構成に集合回路および分離回路を結合したもの
が、本発明の単位回路である。 第4図の回路は第1図の反響消去装置22と同
様なエコー消去機能を有しているが、送受話路の
入出力端子以外に第3図の29,29′および3
0,30′に相当する演算データの入出力端子を
設け、反響消去のための演算処理機構の適切な切
り分けを行うことにより、カスケード接続可能に
して、各単位回路は低速にて処理可能な反響消去
装置を構成した点において、反響消去装置22と
構造が全く異なつている。その結果、第1図の回
路にては達成し得ないカスケード接続が可能とな
る全く新しい効果が得られる。例えば第1図のタ
ツプ付き遅延回路5のタツプ数を(n+1)タツ
プとするとき、前述のように、反響消去装置22
と同じ回路を2個カスケード接続しても回路全体
の等価なタツプ総数は依然として(n+1)タツ
プであり、第3図のようなカスケード接続の効果
が得られないばかりか、2段目に接続された回路
の送話路入力側には受話信号との相関関係が殆ど
消失した1段目の回路の送話路出力が供給される
から、2段目の回路の中の係数回路がエコー消去
誤差のレベルを最小ならしめる如く動作しない場
合がある。第4図の構成によれば、このような問
題は生じない。 第4図においては、1,2,3,4は各々第3
図の1′,2′,3′,4′に相当する送話路および
受話路の入力および出力端子、29゜,30゜は
各々第3図の29,30に対応するデータ入力お
よび出力端子、5゜は第1図の5に相当するタツ
プ付き遅延回路、6゜は6,7,8,9等に相当
する乗算回路、10゜は10に相当する加算回
路、11゜は11に相当する減算回路、18゜は
18に相当する送話検出回路、33は自乗回路、
34は加算回路、35は除算回路、36は乗算回
路、37は累算回路である。単位回路内の各回路
とデータ入力端子29゜およびデータ出力端子3
0゜との接続関係は、第5図により詳細に示され
ている。なお、第5図には送話検出回路18、送
話路出力端子2、受話路出力端子4および端子4
゜,39,42,43は省略して示されている。 第5図に示すように、出力端子38はタツプ付
き遅延回路5゜の最後のタツプに対する乗算回路
1に、出力端子40はタツプ付き遅延回路5°
の最後のタツプに、出力端子44は最初のタツプ
の自乗回路331に、入力端子45および46は
最初のタツプ以外のタツプの自乗回路出力を加算
する加算回路34に、出力端子47は該加算回路
34に、入力端子48および49は除算回路35
に、入力端子50は加算回路102に、出力端子
51は除算回路35に、入力端子52は各タツプ
別の乗算回路361〜36o+1に、それぞれ接続さ
れ、所望のデータを入力しあるいは出力すること
ができる。 受話路入力端子3に入力された受話路入力信号
{xi:i=0,1,2,…}はタツプ付き遅延回
路5゜に蓄積され、累算回路37に累算され記憶
されているタツプ係数{hj:j=0.1,2,…,
n}とともに乗算回路6゜にて乗算され、時点i
において端子38,39(39は第5図には示さ
れていない)には各々以下のような演算データ
Y0,Y1が出力される。 Y0=h0 x i ……(1) Y1oj=1 hjxi-j ……(2) また端子40,41の各出力Xo,E1はカスケ
ード接続時において次式で与えられる。 Xo=xi-o E1=y1−Y0−Y1 …当該単位回路が初段の場合 y1−Y1 …当該単位回路が初段以外の場合 …(4) ここにy1は送話路入力端子1への入力信号であ
り、端子42(第5図には示してない)に出力さ
れる。 自乗回路33には{x1}が入力され、端子43
および44には各々 S1oj=1 xi-j 2 ……(5) S0=xi 2 ……(6) なるS1,S0が出力される。 第6図は、第4図および第5図に示すような単
位回路をカスケード接続する際の接続関係の一例
を示すものである。初段の端子3゜は終段の4゜
相当の端子へ(第6図には図示されていない)、
その他は端子40が次段の端子3′(またはそれ
に相当する端子)へ接続される。また初段の場合
は、端子45に端子44が接続され、2段目以降
の場合は端子44と端子45の間は開放される。
端子46は1段目の場合のみ開放され、2段目以
降の場合は前段の端子47に相当する端子が端子
46に接続される。端子43,45,46への各
入力は加算回路34にて加算され、端子47に出
力される。終段の端子47″への出力Saは、カス
ケード段数をm段とするとき、 Sa=xi 2oj=1 xi-j 2+…+noj=(m-1)n+1noj=0 xi-j 2 ……(7) である。適当な段数にある回路の端子48,49
に相当する端子には各々終段の47,41に相当
する端子が接続される。また初段の場合のみ端子
38が端子50に接続され、2段目以降では端子
38′と端子50′の間が開放される結果、終段に
おける端子41″(端子2″)に現れる出力En
1段目の端子1゜に相当する端子への入力をy0i
とすると En=y0i−{Y0+Y1+…+Yn} =y0inoj=0 hjxi-j ……(8) と表せる。而して前記の端子48″,49″に入力
されたデータは各々Sa,Enであり、除算回路3
5の除算により端子51″には k=αEn/Sa ……(9) なる係数kが出力され、すべての段の端子52,
52′,52″に供給される。ここにαは負帰還ル
ープの利得であり、kはタツプ係数修正量に対す
る倍率を与える。即ち乗算回路36の乗算により
l段目の乗算回路36の出力端子53には Δhl,j=kxi-j: 〓j=0,1,2,…,n | 〓j=〔(l−1)n+1〕,…,〔ln〕 :1段目の場合 〓 | :2段目以降の場合〓 ……(10) なるタツプ係数修正量が出力され、累算回路37
で逐次累算されて、累算回路37から乗算回路6
゜へ修正されたタツプ係数が供給される。このよ
うにして各段の回路のタツプ係数は自動調整され
て、終段の回路の送話路出力端子2に相当する端
子に現れる出力Enの中のエコー成分は次第に減
衰する。然るに各段の回路はカスケード接続され
ても、1タツプ間隔に相当する時間内で行う演算
量が一定であり、第4図い2重線で示すベクトル
演算は各段で並列に行われ、単線で示す1次元の
演算は全段で瞬時に行われるので、タツプ数nの
値を適切に選べば演算速度は低速に保たれる。し
かもカスケード接続された全体の回路がカバーし
得る全遅延量は(mn)タツプ相当の時間に等し
く、mの値を適用回線に応じて選べば、近距離か
ら長距離にわたる各種エコー経路に対し、単品種
の単位回路を用いて所望のエコー消去動作を得る
ことができる。 第4図において送話検出回路18゜はカスケー
ド接続される各段毎に設けられ、その制御出力は
累算回路37へ供給され、制御出力が論理レベル
“1”のときに、累算回路37は固定されて乗算
回路36の出力による係数の修正は一時停止され
る。また制御出力が論理レベル“0”のときに乗
算回路36の出力による累算回路37の係数の修
正が再開される。送話検出回路18゜の出力は端
子54にも出力され、終段以外各段の端子54は
それぞれの次段の端子55に接続される。一方送
話路入力信号入力端子56には初段の端子42相
当の端子が接続され、送話検出回路18゜にて送
話信号の検出が行われる。送話信号の有無判定の
基準は重畳するエコーが受話信号の関数であるこ
とから、受話信号に依存する。受話信号は受話路
入力信号パワー入力端子57を経て自乗回路33
より、または受話路入力信号入力端子58を経て
タツプ付き遅延回路5゜の入力よりそれぞれ供給
される。端子56,57または56,58からの
入力により送話信号があると送話検出回路18゜
が判定したときは、論理レベル“1”が端子55
への入力と論理積演算により乗算されて、送話検
出回路18゜の制御出力として出力される。装話
検出回路18゜の入力を端子57から入力する場
合は積分検出、端子58から入力する場合は瞬時
検出により、送話信号が検出される。 第4図のデータ入力端子29゜、データ出力端
子30゜のうち第3図の入力端子25,27から
分離回路23で分離される端子、および出力端子
26,28に集合回路24で集合される端子は
各々 25に対し、4゜,46,48,49,52,
55,56,27に対し、45,50, 26に対し、3゜,40,41,42,47,
51,54,28に対し、38,44 がそれぞれ対応している。 第7図は第3図の分離回路23,23′の具体
的構成の一例を示すものである(但し第4図の4
゜に相当する出力端子は省略してある)。この分
離回路は、端子25に入力される時分割で多重化
されたデータ群から所望のデータを分離するため
のゲート回路76,77,78,79,80,8
1と、端子27から入力される時分割で多重化さ
れたデータ群から所望のデータを分離するための
ゲート回路82,83とを有している。各ゲート
回路は、所望のデータに相当する時間中ゲート回
路を通過状態とし、それ以外の時間中ゲート回路
を阻止状態とするためのゲートパルス入力端子8
4,85,86,87,88,89,90,91
と、通過したデータを出力する端子46,52,
49,48,56,55,45,50(これら
は、第4図の同番号の入力端子に対応する)とを
それぞれ有している。 第7図の分離回路は、データバスよりの入力端
子25,27から、各々時分割多重入力データを
ゲート回路により時分割的に分離する構成を示し
ている。第3図において、データバス31,32
は動作原理説明上空間分割的に示してあるが、こ
れらのデータバスを時分割に統合して一本のデー
タバスで単位回路間を連結することも可能であ
る。その場合は、第7図にて入力端子27は入力
端子25に接続され、同時に第3図において、端
子28は26と27′は25′と28′は26′と統
合接続され、端子28のデータは反響消去単位回
路22″を通過して端子27に、また端子28′の
データは反響消去単位回路22′を通過して端子
27′に至る。 第8図は第7図の分離回路の動作を説明するた
めの図で、端子25,84,46における各信号
を時間軸上に示したものである。 入力端子25から入力される時分割多重データ
92から、ゲート回路76のゲート入力端子84
に所望のデータの属するタイムスロツトにゲート
パルス93を加えることによつて、端子46に所
望のデータ94が分離して出力される。ゲート回
路76のみならず、他のゲート回路についても同
様に、所望のタイムスロツトにゲートが開かれ、
所望のデータが分離される。 第9図は、第3図の集合回路24,24′の具
体的構成の一例を示すもので(但し第4図の3゜
に相当する端子は省略してある)、、の集合回路
は、入力端子41,42,40,47,51,5
4(これらは第4図の出力端子41,42,4
0,47,51,54にそれぞれ対応)からのデ
ータを時間軸上の所定のタイムスロツトに挿入
し、出力端子26から送信するための送信タイミ
ングを決定する位相調整回路95,96,97,
98,99,100と同様に入力端子38,44
からのデータを出力端子28から送信するための
送信タイミングを決定する位相調整回路101,
102とを備えている。 また、各位相調整回路は、入力されたデータの
読み取りを行うための読み取りパルスの入力端子
103,104,105,106,107,10
8,109,110と、読み取られたデータを所
定の時間に出力するための読み出しパルスの入力
端子111,112,113,114,115,
116,117,118と、共通のクロツク供給
端子119,120,121,122,123,
124,125,126とを備えている。而し
て、このような構成の集合回路において、適当な
時刻に到着したデータが、位相調整回路により位
相を調整されて、時間軸上の所定のタイムスロツ
トに相当する時間に出力されて、他のデータ群と
ぶつかり合うことなく、データバス上に転送され
る。 第10図は、反響消去単位回路の中の異なる演
算過程を経て、不整列な時間間隙で第9図の各入
力端子に到着したデータ群を、出力端子26,2
8に時分割的に整列出力する集合回路の動作を説
明するための図で、各端子41,42,40,1
19,103,104,105,111,11
2,113,26における信号波形を時間軸上で
示したものである。転送すべきデータ127,1
28,129は、反響消去単位回路内の演算終了
後に、端子41,42,40へ供給されたため、
時間軸上でデータバス上の所定のタイムスロツト
からはずれた位置にある。クロツクパルス130
のタイミングは第9図の119〜126の各端子
で同一である。読み取りパルス131,132,
133は、データ127,128,129と同じ
時間帯をカバーする時間に(あるいは常時)、端
子103,104,105等に加えられるもの
で、各データに同期している。読み出しパルス1
34,135,136は読み取られた各データを
時間軸上の所定のタイムスロツトに配置して、位
相調整回路95,96,97等から出力端子26
へ読み出すためのパルスである。従つて、出力端
子26からは、入力されたデータ127,12
8,129が所定のタイムスロツトに配置された
データ137,138,139として出力され
る。 第10図において、データ128を例にとり、
もう少し詳しく説明すると、データ128は端子
42に入力されると、端子104に供給された読
み取りパルス132により位相調整回路96内部
に読み込まれて、一時的に同回路96内のレジス
タに記憶される。次に、端子120に供給された
クロツクパルス、および端子112に供給された
読み出しパルス135の論理積により決定される
時間に、逐次に、記憶されたデータが読み出され
て、データ138として出力端子26から出力さ
れる。 他の入力されるデータ127,129,…等に
ついても、データ128と同様に調歩されて、出
力端子26,28等に、それぞれ、データ13
7,138,139…のようにデータバーストの
フレーム、クロツクに対応したビツトとともに所
望のタイミング条件を満たすデータ群が出力さ
れ、このようにしてデータの時分割的集合が達成
される。 第11図は第4図の送話検出回路18゜の具体
的構成を示している。第11図の送話検出回路は
受話路入力信号の情報を第4図の受話路入力信号
パワー入力端子57から検出し、自乗回路33に
て求められたタツプ付き遅延回路5゜のタツプ出
力の自乗和、換言すればその遅延回路5゜にてカ
バーされる時間窓内の受話路入力信号のパワーを
基準にして、送話路入力信号入力端子56より入
力される送話路入力信号の中で遠端の通話者のエ
コーが支配的であると断定し得る程に送話路入力
信号が十分なパワーを有していない場合は論理レ
ベル“0”を制御出力として、また逆にエコーが
支配的であるとは断定し得ない程に送話路入力信
号が十分なパワーを有している場合は論理レベル
“1”を制御出力として出力する。59は送話路
入力信号のパワー、例えば前記時間窓と同じ長さ
の時間窓内の送話路入力信号の自乗和、或は前記
時間窓の長さに相応する積分時定数を有した積分
値を求めるパワー検出回路、60は受話路入力信
号パワー入力端子57への入力を一時記憶し、パ
ワー検出回路59の演算結果が得られるまでタイ
ミングを合わせるタイミング回路、61はタイミ
ング回路60の出力に比較し、送話路入力信号パ
ワー検出回路59の出力が十分なレベルを有して
いない時に論理レベル“0”を、また十分なレベ
ルを有しているときに論理レベル“1”を出力す
る比較回路、62は一定時間内の比較回路61の
出力の累積値、または或る積分時定数での比較回
路61の出力の積分値が一定値以上に達している
ときに論理レベル“1”を、逆に達していないと
きに論理レベル“0”を各各制御出力として出力
する制御回路、63は制御回路62の出力と入力
端子55からの入力との論理積をとり、カスケー
ド接続時にいずれかの段の制御出力が“0”であ
る場合を除いて、論理レベル“1”を出力し、す
べての段の累算回路37に供給して、各荷重係数
修正回路の係数修正動作を禁止するとともに、そ
の他の場合は論理レベル“0”を出力してすべて
の段の係数修正動作を再開させるよう動作する論
理回路である。 第11図においては受話路入力信号の情報を第
4図の受話路入力信号パワー入力端子57から検
出したが、受話路入力信号入力端子58には自乗
回路33の演算を施す前の情報が得られるから、
その端子58から検出しても前記と同じ動作が可
能である。この場合には回路60はパワー検出回
路59と同一構成のパワー検出回路とする。また
この種の積分検出によらず、瞬時的なピーク検出
による方法も、受話路入力信号の情報を入力端子
58から検出する場合には可能である。ピーク検
出を利用する場合は第11図のパワー検出回路5
9,60は各々、同一時間窓長、例えばタツプ付
遅延回路5゜の有する全遅延量と同じ長さの時間
におけるピーク値を検出するピーク検出回路とす
れば、積分検出の場合と同じ動作が可能である。 第12図は第4図の送話検出回路18゜の別の
具体的構成を示している。第12図は送話検出回
路をカスケード接続された各段毎に設ける点で第
11図と同様であるが、送話路入力信号の中で遠
端の通話者のエコーが支配的であるか否かにより
近端の通話者の送話信号の有無を判定する動作
を、カスケード接続された回路全体で1回しか行
われない点で異なる。即ち、64は送話路入力信
号のパワー(またはピーク値)を検出するパワー
検出回路(またはピーク検出回路)、65は受話
路入力信号のパワー(またはピーク値)を検出す
るタイミング回路またはパワー検出回路(または
ピーク検出回路)であり、66は他の段の単位回
路の64,65に相当する回路の出力であるパワ
ー(またはピーク値)の加算値(または最大値)
制御出力を分離する送話検出用分離回路、67,
68は各々パワー検出回路64,65の出力であ
るパワー(またはピーク値)と対応し送話検出用
分離回路66の分離出力との加算(または最大値
選択)を行うレベル検出回路、61′,62′は
各々第11図の61,62に相当する比較回路お
よび制御回路、69はカスケード接続された単位
回路群の中のいずれか一つの段にて判定され、出
力された制御回路62′の制御出力をすべての段
に空間分割的または時分割的に供給する制御出力
挿入回路、70はレベル検出回路67,68およ
び制御出力挿入回路69の各出力を集合する送話
検出用集合回路、71は第4図の累算回路37へ
制御出力を供給するための分岐点である。而して
第12図においては比較回路61′、制御回路6
2′による送話検出動作はすべての段のパワー検
出回路64,65に相当する回路の出力が集約さ
れるいずれか一つの段(例えば終段の単位回路)
でのみ行い、その結果得られる制御出力は制御出
力挿入回路69を介して指定のタイムスロツトで
データバス上に転送され、すべての段に供給され
る。またレベル検出回路67,68の各出力は前
記いずれか一つの段に集約するため送話検出用集
合回路70を介してデータバス上に転送される。
このようにして第12図の回路によつても第4図
の送話検出回路18゜に相当する回路を構成する
ことができる。 第13図は本発明の別の実施例であつて、閉ル
ープを形成するデータバスを1個保有して、各単
位回路は分離回路と集合回路を介してすべてこの
データバス上に連結されている。この例ではカス
ケード段数m=3であるが、その他の場合も同様
な構成が可能である。ここに22a,22b,2
2cは各々分離回路、集合回路を含む単位回路、
1a,2a,3a,4a,および1b,2b,3
b,4b,および1c,2c,3c,4cは各各
第4図の1,2,3,4に相当する端子、1A
A,3A,4Aはカスケード接続された回路全体
に関する第1図の1,2,3,4に相当する端
子、31a,31b,31cは各々データバス、
72a,73a、および72b,73b、および
72c,73cは各々データバスの入出力端子、
74は単位回路に設けられたデータバス、23
a,24aは各々第3図の23,24に相当する
分離回路および集合回路である。また単位回路2
2aについて言えば、5a,6a,10a,11
a,18a,36a,37aは各々第4図の5
゜,6゜,10゜,11゜,18゜,36,37
に相当する回路であり、回路間の結線ならびに各
回路の動作は第3図および第4図によつて構成さ
れる回路と同様である。75aは乗算回路36a
にて演算されるタツプ係数修正量にかかる共通の
倍率、即ち式(9)によつて表示される係数kを与え
る倍率回路であり、第4図の自乗回路33、加算
回路34、除算回路35の機能を統合したもので
ある。第13図の例においては単位回路22aが
初段、単位回路22bが2段目、単位回路22c
が終段であるが、4端子対回路のカスケード接続
構成を簡明に示すため、送話路入力信号は単位回
路22aに、受話路入力信号は単位回路22cに
供給される場合について示してある。即ち端子1
に入力された送話路入力信号は単位回路22a,
22b,22cにて、逐次遠端の通話者のエコー
の成分が差引かれて端子2Aに出力される。他方、
端子3Aに入力された受話路入力信号は各段のタ
ツプ付き遅延回路を経由し、各段の演算回路へ分
配される。端子3Aと端子4Aとの間には遅延の増
加が許容されないのが通例であるから、初段のみ
単位回路22cに供給された受話路入力信号が単
位回路22c内のタツプ付き遅延回路5a、集合
回路24aに相当する回路を経由し、端子73c
→データバス31a→端子72a→分離回路23
a→端子4aの順序で端子4Aにそのまま出力さ
れる。このように端子3Aと端子4Aの信号内容が
同一であり、且つ単位回路22a,22b,22
c内の各減算回路11aに相当する減算には順序
がないから、送話路入力信号を前記の1a→2a
→1b→2b→1c→2cのみならず、1b→2
b→1c→2c→1a→1b或は1c→2c→1
a→2a→1b→2bの経路に供給することも、
また受話路入力信号を3c→73c→72c→4
c→3b→73b→31c→31a→72a→4
b→3a→5aおよび3c→73c→72a→4
aとするだけでなく、前述の送話路入力信号と同
様、端子3b,3a等途中の端子へ供給して他端
から端子4Aのように受話路出力信号をとり出す
方法も可能である。 第13図の例においては、式(8)の演算に関し
て、単位回路22aは y0i−((Y0+Y1)を、単
位回路22bは y0i−(Y0+Y1+Y2)を、単位
回路22cは y0i−(Y0+Y1+Y2+Y3)を、
各々分担し、単子2AにはEn(m=3)が出力さ
れる。またタツプ付き遅延回路5aは受話路入力
信号{xi}を記憶し、外部クロツクにより書き込
み、読み出しが行われて、タツプ付き遅延回路と
して動作する。乗算回路6aは式(1)或は(2)のhj
xi-jなるたたみ込み演算を、加算回路10aはそ
の累算を、減算回路11aは式(8)の減算を、乗算
回路36aは式(10)のタツプ係数修正量の演算を、
累算回路37aはタツプ係数の修正ならびに記憶
を、倍率回路75aは式(9)の倍率演算を各々行つ
ている。 第14図はこれらの演算のタイムチヤートの例
を示し、カスケード接続段数の如何に拘らず、各
単位回路内の演算処理量が一定で、低速に保たれ
ることを表している。演算過程は第13図の端子
A,3Aに加わる入力信号がデイジタル量である
ことを前提とする。ここにiはi番目の時点T0
は1サンプリング間隔(ナイキスト間隔に等し
い、例えば125μs)である。5a,6a,10a,
11a,36a,37a,75a,18aは各は
第13図の対応する回路を表し、実線で示した時
間帯において前記の演算処理(記号C)、ならび
にデータの入力(記号I)および転送(記号T)
が行われる。各単位回路のタイムチヤートは当該
タツプ付き遅延回路に関連する演算処理にのみ大
部分分費されており、カスケード接続段数mが増
加してもタイムチヤートは不変である。このよう
な処理上の利点は第13図のように各種演算機構
の適切な切り分けを行つたために初めて可能とな
つている。 第15図は本発明により試作した反響消去装置
のカバーし得るエコー経路遅延量TEPをカスケー
ド接続段数mに対し示したものである。この例で
は単位回路のタツプ数をn=80とし、電話帯域
0.3〜3.4kHzに対するサンプリング周波数8kHzで
ある。各単位回路内部の演算処理に係るクロツク
周波数は約1MHzであり、mの値を大きくしても
不変である。例えばm=5に相当するTEP
mnT0=400T0(50ms)をカバーし得る反響消去
装置を公知の方法で実現すると、回路規模を5倍
に増加させるとか、演算処理速度を5倍に引上げ
るとかの必要があり、上記試作装置においても
TEP=nT0に対して約10キロゲートの規模を要す
ることから、現今の超LSI技術の限界10〜20キロ
ゲートをはるかにしのぐ回路規模とせざるを得な
い。然るに本発明によればカバーすべきエコー経
路遅延量がいくらであろうとも、各単位回路の規
模は小さく且つ演算処理速度を低く維持できるた
め、反響消去装置のLSI化が容易に達成される。
また、もし超LSI技術が進歩してその限界が数十
キロゲートに達したとしても、そのような大規模
なLSIを改めて単位回路として設定すれば本発明
によりさらに大なるエコー経路遅延量をカバーし
得る訳であり、新たな適用領域を開拓することが
できる。 第16図は、本発明により試作した反響消去装
置では、カバーし得るエコー経路遅延量TEPを増
加させても、回路内部の演算処理に係るクロツク
周波数0が一定に保たれるのに対し、公知の方法
で同じTEPを得るには0を増加させる必要がある
ことを示している。公知の方法で0に多少の幅が
あるのは一括演算のため省略し得る各単位回路の
共通部分の演算について、省略する演算量が演算
手順の工夫に依存するためである。逆に乗算回路
の時分割多重使用等で公知の方法による反響消去
装置の回路規模の縮小を図るような場合には、0
を第16図の公知の方法による0と示した値よ
り、多重化した分だけさらに引上げざるを得な
い。このように本発明によりクロツク周波数の低
減を図り得るのは、第14図に示したように、本
発明による反響消去装置ではカスケート接続され
た各段の単位回路で大部分の演算が併行して行わ
れ、演算が終了した部分についてはバツフアメモ
リ等で演算結果を一時記憶し、単位回路間で歩調
を合わせた後データ転数を各単位回路で一挙に行
う方式としたためである。 第17図は前記試作装置の基本性能であるエコ
ーリタンロス改善量ERLE(Echo Return Loss
Enhancement)を示している。Lsinは送話路入
力端子に到達した遠端の通話者のエコーのレベル
を表している。エコー経路には実回線に準じて構
成した試験回線を用い、この中にはデイジタル回
線(μ法則、15折線、μ=255、8ビツト符号化、
64Kb/s/回線)が1リンク分含まれる。 第16図においてはm=1,m=4と変えカス
ケード接続を行つてもERLEはほとんど不変であ
り、劣化しない。またERLEの飽和値は約32dB
に達しており、公知の世界の最高実績約27dBを
しのいでいる。このように高いERLEを得られた
のは、各単位回路の規模を十分に小さくでき、余
裕の一部を演算語長の拡大に割当てることによ
り、演算精度を非常に高くすることができたため
である。 本発明により得られる効果は以下のように要約
される。 (1) 単位回路のカスケード接続により、カバーし
得るエコー経路遅延量を増大させることができ
る。m段カスケード接続した単位回路群の全体
で、単位回路1個分のm倍に相当するエコー経
路遅延をカバーする反響消去装置を提供するこ
とができる。 (2) 単位回路のカスケード接続段数mの値の如何
に拘らず、各単位回路内の演算処理速度を低く
維持できるので、大規模の反響消去装置の実現
が容易である。 (3) 上記利点により、その波及効果として、LSI
に適した回路構造の反響消去装置を提供するこ
とができる。何故ならば、 単位回路が一種類であるから、量産化が容
易である。従つて製造時には歩留りの向上に
より低コスト化および高信頼化が図れる。 単位回路の規模を適切に選べば、mの値の
選択により所要規模が小さい音声伝送機器か
ら、所要規模の大きい衛星回線、国際回線
等、さらには所要規模が極端に大きいハウリ
ング防止装置に到るまで広範囲な用途に供し
得る反響消去装置を提供することができ、汎
用化が図れる。 単位回路の演算処理速度が低いので、LSI
設計が容易である。従つて比較的少ないリス
クでLSI化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は反響消去装置の一般的な回路構成を示
す図、第2図は第1図の回路をm段カスケード接
続して成る回路の構成図、第3図は本発明の反響
消去単位回路をカスケード接続した反響消去装置
の実施例のブロツク図、第4図および第5図は本
発明による反響消去単位回路において集合回路お
よび分離回路を除いた反響消去部の回路構成図、
第6図は第5図の単位回路をm個(m=3)カス
ケード接続する際の結合関係の一例を示す図、第
7図は本発明における分離回路の構成の一例を示
す図、第8図はその分離回路の各端子の信号のタ
イミングを示す図、第9図は本発明における集合
回路の構成の一例を示す図、第10図はその集合
回路の各端子の信号のタイミングを示す図、第1
1図は送話検出回路の構成図、第12図は送話検
出回路の別の構成図、第13図は本発明の別の実
施例を示す図、第14図は演算処理のタイムチヤ
ートを示す図、第15図および第16図は本発明
により試作した反響消去装置の効果を説明するた
めの図、第17図は本発明により試作した反響消
去装置の性能への波乃効果を示す図である。 1…送話路入力端子、2…送話路出力端子、3
…受話路入力端子、4…受話路出力端子、5,5
゜,5a…タツプ付き遅延回路、6,6゜,6
a,7,8,9…乗算回路、10,10゜,10
a…加算回路、11,11゜,11a…減算回
路、18,18゜,18a…送話検出回路、19
…電話回線、20…2線4線変換器、21…電話
機、22…反響消去装置、22′,22″,22
a,22b,22c…単位回路、23,23′,
23a…分離回路、24,24′,24a…集合
回路、31,32,31′,32′,31a…デー
タバス、33…自乗回路、34…加算回路、35
…除算回路、36,36a…乗算回路、37,3
7a…累算回路、29,29′,29゜…分離回
路より分離されたデータ入力端子、30,30′,
30゜…集合回路へ集合されるデータ出力端子、
54…送話検出回路よりの出力端子、55…送話
検出回路に対する入力端子、57…受話路入力信
号パワー入力端子、58…受話路入力信号入力端
子、59…パワー検出回路(またはピーク検出回
路)、60…タイミング回路(またはピーク検出
回路)、61…比較回路、62…制御回路、63
…論理回路、64…パワー検出回路(または検出
回路)、65…タイミング回路またはパワー検出
回路(またはピーク検出回路)、66…送話検出
用分離回路、67…レベル検出回路、68…レベ
ル検出回路、61′…比較回路、62′…制御回
路、69…制御出力挿入回路、70…送話検出用
集合回路、75a…倍率回路、76〜83…ゲー
ト回路、95〜102…位相調整回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タツプ付き遅延回路と、各タツプの出力を荷
    重する乗算回路と、該乗算回路の出力を加算する
    加算回路と、該加算回路の出力を正負符号反転し
    送話路に加えるための減算回路と、前記タツプ付
    き遅延回路に入力される受話路入力信号と前記減
    算回路の出力信号が互いに無相関となるように前
    記乗算回路の荷重係数を修正する荷重係数修正回
    路と、前記各タツプの荷重係数のすべてに乗ずる
    倍率を与える倍率回路と、を有して、前記送話信
    号は前記減算回路を通過するが、前記エコーは前
    記加算回路の出力により前記減算回路にて相殺消
    去される如く適応的に動作する反響消去装置単位
    回路において、 前記タツプ付き遅延回路の出力と、前記乗算回
    路の出力と、前記減算回路の出力と、前記倍率回
    路の出力とを、時分割、または時分割と空間分割
    の併用、により集合する集合回路を具備し、かつ 前記集合回路の出力および同様にして構成され
    る他の段の集合回路の出力を伝送するデータバス
    上のデータの中から、前記加算回路へ入力すべき
    データ、前記倍率回路へ入力すべきデータ、およ
    び前記荷重係数修正回路へ入力すべきデータを分
    離して、それらの各回路へ供給する分離回路を具
    備したことを特徴とする反響消反装置単位回路。 2 タツプ付き遅延回路と、各タツプの出力を荷
    重する乗算回路と、該乗算回路の出力を加算する
    加算回路と、該加算回路の出力を正負符号反転し
    送話路に加えるための減算回路と、前記タツプ付
    き遅延回路に入力される受話路入力信号と前記減
    算回路の出力信号が互いに無相関となるように前
    記乗算回路の荷重係数を修正する荷重係数修正回
    路と、前記各タツプの荷重係数のすべてに乗ずる
    倍率を与える倍率回路と、送話路入力信号および
    受話路入力信号に基いてその送話路入力信号の中
    に近端の通話者の送話信号があるか否かを判定
    し、送話路入力信号に中に遠端の通話者のエコー
    が支配的であると判定される状態を除いて、荷重
    係数の修正を禁止する送話検出回路とを有し、さ
    らに、 前記タツプ付き遅延回路の出力と、前記乗算回
    路の出力と、前記減算回路の出力と、前記倍率回
    路の出力、前記送話路入力信号、送話検出回路の
    出力を、時分割、または時分割と空間分割の併
    用、により集合し、1個または複数個のデータバ
    スに供給する集合回路を有し、かつ前記データバ
    スに到来するデータの中から、前記加算回路へ入
    力すべきデータ、前記荷重係数修正回路へ入力す
    べきデータ、および前記送話検出回路へ入力すべ
    き、他の段の送話検出回路からの制御出力信号を
    分離して、それらの各回路へ供給する分離回路を
    有する反響消去装置単位回路を、データバスによ
    つて複数個縦続接続した反響消去装置において、 送話路入力信号の中で遠端の通話者のエコーが
    支配的であるといづれかの段の送話検出回路の出
    力により判定される場合以外の場合には、すべて
    の段の前記荷重係数修正回路の係数修正動作を禁
    止する如く各段の送話検出回路が相互に結合され
    ていることを特徴とする反響消去装置。 3 タツプ付き遅延回路と各タツプの出力を荷重
    する乗算回路と、該乗算回路の出力を加算する加
    算回路と、該加算回路の出力を正負符号反転し送
    話路に加えるための減算回路と、前記タツプ付き
    遅延回路に入力される受話路入力信号と前記減算
    回路の出力信号が互いに無相関となるように前記
    乗算回路の荷重係数を修正する荷重係数修正回路
    と、前記各タツプの荷重係数のすべてに乗ずる倍
    率を与える倍率回路とを有し、さらに、 データ入力端子72とデータ出力端子73を有
    する1つのデータバス74と、 前記タツプ付き遅延の出力、前記乗算回路の出
    力、前記減算回路の出力、および前記倍率回路の
    出力を時分割または時分割と空間分割の併用、に
    より集合し、前記1つのデータバスに供給する集
    合回路と、 前記1つのデータバス上に到来するデータの中
    から、前記加算回路へ入力すべきデータ、前記倍
    率回路へ入力すべきデータ、および前記荷重係数
    修正回路へ入力すべきデータを分離して、それら
    の各回路へ供給する分離回路とを有する 反響消去装置単位回路を複数個(段)設け、 各段の反響消去装置のデータ出力端子を、次段
    の反響消去装置のデータ入力端子にそれぞれ接続
    し、終段のデータ出力端子を初段のデータ入力端
    子に接続したことを特徴とする反響消去装置。
JP16463581A 1980-11-15 1981-10-15 反響消去装置単位回路およびそれを用いた反響消去装置 Granted JPS5864830A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16463581A JPS5864830A (ja) 1981-10-15 1981-10-15 反響消去装置単位回路およびそれを用いた反響消去装置
CA000389640A CA1180141A (en) 1980-11-15 1981-11-06 Echo canceller system
GB8133755A GB2090708B (en) 1980-11-15 1981-11-09 Echo canceller system
US06/319,783 US4480156A (en) 1980-11-15 1981-11-09 Echo canceller system
FR8121047A FR2495410B1 (fr) 1980-11-15 1981-11-10 Annuleur d'echo
NL8105146A NL8105146A (nl) 1980-11-15 1981-11-13 Echo-elimineringssysteem.
DE19813145419 DE3145419A1 (de) 1980-11-15 1981-11-16 Echoloeschsystem

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16463581A JPS5864830A (ja) 1981-10-15 1981-10-15 反響消去装置単位回路およびそれを用いた反響消去装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5864830A JPS5864830A (ja) 1983-04-18
JPS647705B2 true JPS647705B2 (ja) 1989-02-09

Family

ID=15796940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16463581A Granted JPS5864830A (ja) 1980-11-15 1981-10-15 反響消去装置単位回路およびそれを用いた反響消去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5864830A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS605634A (ja) * 1983-06-24 1985-01-12 Nec Corp エコ−キヤンセラ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56132827A (en) * 1980-03-24 1981-10-17 Nec Corp Echo canceler

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5864830A (ja) 1983-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4535206A (en) Echo cancellation in two-wire full-duplex data transmission with estimation of far-end data components
US5737410A (en) Method for determining the location of echo in an echo canceller
US4087654A (en) Echo canceller for two-wire full duplex data transmission
US5084865A (en) Echo canceller having fir and iir filters for cancelling long tail echoes
US4562312A (en) Subsampling delay estimator for an echo canceler
US5887034A (en) DS-CDMA multiple user serial interference canceler unit and method of transmitting interference replica signal of the same
CA1175521A (en) Echo cancellation in two-wire full-duplex data transmission with estimation of far-end data components
US5940455A (en) Adaptive filter with disabling circuit for fast tap weight convergence
US6256383B1 (en) IIR filter of adaptive balance circuit for long tail echo cancellation
JPS5842664B2 (ja) 適応型エコ−キャンセラ
US4480156A (en) Echo canceller system
JPS647705B2 (ja)
US4635252A (en) Conference circuit for digital communication systems
EP0122594A2 (en) Line circuit with echo compensation
US7016487B1 (en) Digital echo cancellation device
US6856684B1 (en) Device and method for echo compensation in a two-wire full duplex channel transmission method
JPS59131232A (ja) エコ−消去方法
EP0375015A2 (en) Method and device for adaptive digital cancellation of the echo generated in telephone connections with time-variant characteristics
US7200221B2 (en) Methods and systems for providing multi-path echo cancellation
JP2547782B2 (ja) ノルム算出装置
JPS6113416B2 (ja)
JP3165293B2 (ja) セルベースエコーキャンセラ
JP3352512B2 (ja) 多重処理エコーキャンセラ装置
JPS6251530B2 (ja)
JPS6155292B2 (ja)