JP3165293B2 - セルベースエコーキャンセラ - Google Patents

セルベースエコーキャンセラ

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JP3165293B2 JP18999293A JP18999293A JP3165293B2 JP 3165293 B2 JP3165293 B2 JP 3165293B2 JP 18999293 A JP18999293 A JP 18999293A JP 18999293 A JP18999293 A JP 18999293A JP 3165293 B2 JP3165293 B2 JP 3165293B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話網に代表される64k
b/s系の網をATM化した場合等において、遅延の増
大に対処するエコーキャンセラの実現方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は通信網におけるエコーキャンセラ
(EC)の機能の概念を説明する図である。例えば、ア
ナログ2線回線に収容された電話機等の通信を4線の通
信網に変換する場合、2線/4線変換を行うハイブリッ
ド回路が必要となり、その場合、ハイブリッド回路のイ
ンピーダンス不整合により受信側信号が送信側信号に回
り込むという現象、すなわちエコーが発生する。図5の
101 および102 はそのエコーを消去するエコーキャンセ
ラ(EC)である。EC101 は、図5のB側の端末から
の信号がA側の端末を収容するハイブリッド回路103 で
回り込んで生じたエコーを消去するもので、矢印104 が
そのエコー経路を表している。ここで、エコーキャンセ
ラ(EC)101 において、A側の端末から見て、105 の
方向の信号を送信側信号、106 の方向の信号を受信側信
号と呼ぶことにする。エコーキャンセラ(EC)102 に
おいては当然その方向は逆になる。
【0003】図6はエコーキャンセリング処理の原理を
簡単に説明するための図であり、図5のエコーキャンセ
ラ(EC)101 の場合を一例として示している。受信側
信号入力107 に対し、矢印104 で示されるエコー経路の
インパルス応答の推定に基づき疑似エコーを疑似エコー
生成回路117 で生成し、入力108 から入力する送信側信
号からその疑似エコーを差し引くことによりエコーキャ
ンセリング処理が行われる。疑似エコー生成回路117 で
は受信側信号入力107 から入力する受信信号列に対しフ
ィルタリング処理(たたみこみ演算)を行う。インパル
ス応答推定回路118 はエコー経路のインパルス応答を推
定し、疑似エコー生成回路117 のフィルタ係数の更新を
行う。疑似エコー減算回路119 は送信側入力信号から疑
似エコーを差し引く回路である。図6の例では、エコー
キャンセラ(EC)の原理を説明するための基本的な機
能しか記述していないが、実際にはダブルトークの検出
やその制御、2100Hzトーンの検出とディセーブル(disa
ble )処理などの機能を持っている。
【0004】従来のエコーキャンセラ(EC)では、入
力回線107 , 108 および出力回線109 , 110 はいずれも
A/D変換回路111 ,D/A変換回路112 による変換に
よりディジタル化された同期回線(STM回線)で動作
するものであり、例えば64kb/sの音声であれば、12
5 μs毎に入力する1サンプル(8ビット)のデータに
対し、所定のエコーキャンセリング処理を行い、再び12
5 μs周期でクロック同期して出力する。
【0005】通信網がATM化された場合、このような
エコーキャンセラ(EC)を適用する位置はATM化処
理を行う前に設置しなければならない。例えば中継系が
ATM化された場合、ATM網の前にセル組立分解装置
(CLAD:Cell AssemblyDisassembly )と一緒に設
置する方法が考えられる。既存網のATM化を行う手順
として、まず中継系に導入し、その後、順次加入者系に
拡大していくというのが、1つの有力な方法である。そ
の場合、エコーキャンセラ(EC)を撤去し、新たに加
入者系エコーキャンセラ(EC)を設置する必要があ
る。また、従来のエコーキャンセラ(EC)の前後にセ
ル組立分解装置(CLAD)を配備し、これらをATM
網内部に設置する方法もあるが、この場合はセル組立分
解処理の回数が増加するために遅延時間が増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のエ
コーキャンセラ(EC)をSTM系に配備する方法で
は、ATM化の進展につれて撤去に伴う装置の無駄と、
それに伴うコストや稼働の増大をまねくという問題が生
じる。また、設置位置がSTM系に限られるため、例え
ば中継系呼のみエコーキャンセラ(EC)を適用すれば
よい場合でも、加入者系に設置しなければならず、不必
要な呼までエコーキャンセラ(EC)が適用されてしま
うというように、エコーキャンセラ(EC)の適切な適
用が困難となる。また、従来のエコーキャンセラ(E
C)の前後にセル組立分解装置(CLAD)を配備し、
これらをATM網内部に設置する方法では、エコーキャ
ンセラ(EC)の適用個所は柔軟に選択できるが、セル
組立分解処理回数が増加するため、遅延時間が増大する
こととなり、音声品質が劣化する。本発明の目的は、適
用個所が柔軟に選択できると共に遅延の増大を抑制する
ことができるセルベースエコーキャンセラを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のセルベースエコ
ーキャンセラは、上記の目的を達成するため、2線/4
線通信系での送話者反響であるエコーを消去するエコー
キャンセラにおいて、ATM化された信号を受信する手
段と、該手段によって受信されたセルのATMヘッダ処
理を行うATMレイヤ処理部αと、該ATMレイヤ処理
部αの出力に対しAALヘッダ処理を行い該ヘッダを取
り除いてNサンプル長のデータ列を出力するAAL処理
部βとを、送信側信号セルおよび受信側信号セルそれぞ
れに対応して持ち、かつ、Nサンプル長のデータ列を入
力してAALヘッダの作成および付与を行う別のAAL
処理部δと、該AAL処理部δの出力に対してATMヘ
ッダの作成および付与を行いATMセルとして出力する
別のATMレイヤ処理部γと、エコーキャンセリング処
理部と、ATMセルを回線に送出する手段とを有し、そ
れぞれのAAL処理部βのNサンプル長の出力データ列
を前記エコーキャンセリング処理部に入力し、所定のエ
コーキャンセリング処理をNサンプル分だけ連続して行
い、Nサンプル長の該出力結果を前記AAL処理部δに
入力してAALヘッダの作成および付与を行い、該出力
をATMレイヤ処理部γおよび前記回線送出手段とによ
りATMセル化して送信することを特徴とする。
【0008】本発明のセルベースエコーキャンセラにお
いては、送信側信号入力に対応するATMレイヤ処理部
αにおいては入力したセルのATMヘッダを取り除く処
理を行い、かつ送信側信号出力に対するATMレイヤ処
理部γに該ATMヘッダを送信する手段を持ち、該AT
Mレイヤ処理部γでは入力データ列に対し該手段により
受信したヘッダを付与して出力するとともに、AAL処
理部βにおいては、入力データ列からAALヘッダを取
り除き、かつ該AALヘッダをAAL処理部δに送信す
る手段を持ち、該AAL処理部δでは受信した該ヘッダ
を入力データ列に付与してATMレイヤ処理部γに出力
するようにしてもよい。
【0009】
【作用】このような本発明のセルベースエコーキャンセ
ラによれば、遅延による音声品質の劣化を引き起こすこ
となくATM網にエコーキャンセラを設置することが可
能になり、ATM化の進展に伴う撤去等の問題点を解決
することができる。
【0010】以下、添付図面を参照し本発明の一実施例
を詳細に説明する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成図であり、図
2は本発明のセルベースエコーキャンセラの網上の適用
位置を説明する図である。図1および図2において、1
は本発明のセルベースエコーキャンセラ(セルベースE
C)、2,3,4,5はセルベースエコーキャンセラ
(セルベースEC)に入出力する回線であり、2は送信
側信号入力、3は受信側信号出力、4は送信側信号出
力、5は受信側信号入力用の回線で、いずれもATM回
線である。図2において、15はセル組立分解装置(CL
AD)であってSTM−ATMの相互変換を行う。16お
よび 17 はそれぞれセル組立分解装置(CLAD)に対
するSTM回線の入力回線および出力回線であり、セル
組立分解装置(CLAD)により送信側入力2,受信側
入力3のATM回線との間の変換が行われる。例えばア
ナログ電話機のような端末18からの信号はハイブリッド
回路(2線/4線変換回路)19により2線/4線変換が
行われ、セル組立分解装置(CLAD)15を通ってAT
M網に接続される。従来のエコーキャンセラ(EC)は
STM入力回線16とSTM出力回線17に設置されてエコ
ー経路(矢印)20を消去していたが、本発明のエコーキ
ャンセラ(EC)1は図2のようにATM網内に設置さ
れ、消去すべきエコーが乗っている信号もセル化されて
受信することが大きな特徴である。
【0012】図1の6,7はATM回線とのインタフェ
ース回路(IF)であり、STM回線からセルを受信し
たり(セル同期化処理等を行う)、送信したりする。送
信側信号入力回線2および受信側信号入力回線5から入
力したセルは、インタフェース回路(IF)6,7で受
信され、ATMレイヤ処理部(α)8,ATMレイヤ処
理部(α)9による処理、およびAAL処理部(β)1
0,AAL処理部(β)11による処理によってセル内の
実質的なユーザーデータ部分(電話であれば音声信号部
分)のみが取り出され、エコーキャンセリング処理部12
に入力される。
【0013】さらに具体的に説明すると、ITU−TS
勧告のAALタイプ1ではAALペイロード長48バイト
の内の1バイトがヘッダで、残りの47バイトがユーザー
データとなる。従って、エコーキャンセリング処理部12
には47バイト、すなわち47サンプルの音声符号が入力さ
れる。エコーキャンセリング処理部12ではその47サンプ
ル分の音声符号に対するエコーキャンセリング処理を行
い、エコーを消去した47サンプル分の音声符号を出力す
る。その出力に対して、AAL処理部(δ)13およびA
TMレイヤ処理部(γ)14で53バイトのセルに完成さ
せ、インタフェース回路7により送信側信号出力回線4
に出力される。このように、エコーキャンセリング処理
に、8〜11および13〜14のATMレイヤ処理、AAL処
理機能を付加してエコーキャンセラを構成することが本
発明の大きな特徴である。なお、図2に示すようにセル
組立分解装置(CLAD)15を従来のエコーキャンセラ
(EC)に単に付加したものではなく、エコーキャンセ
リング処理部12のエコーキャンセリング処理は従来のエ
コーキャンセラ(EC)の基本的な処理アルゴリズムを
そのまま用いて問題のないことを、以下のより詳しい説
明を通して明らかにしていく。
【0014】図3は本発明の処理動作の概要を説明する
図であり、図1に各回路間のインタフェース上の信号イ
メージを書き加えたものである。図1と図3は共通する
同じ要素に同じ参照符号を用いている。図3の30は図1
のインタフェース回路6からATMレイヤ処理部(α)
8への入力回線であり、31は53バイトのセルを表し、そ
のセルがATMレイヤ処理部(α)8に入力される。A
TMレイヤ処理部(α)8では入力回線30のセルのAT
Mヘッダの5バイトの内容から誤り制御やVPI/VC
Iの正常性チェック等を行い、正しいセルであればその
5バイトのヘッダを取り除いて48バイトのデータを出力
回線32に出力する。33はその48バイトのデータ列であ
り、AALタイプ1の非構造化データであれば1バイト
のヘッダと47バイトのユーザーデータ部分で構成され
る。以下、その例について説明する。
【0015】AAL処理部(β)10ではデータ列33のデ
ータに対して1バイトのAALヘッダの内容を見て、誤
り制御やシーケンス番号(SN)の正常性のチェックを
行い、正しいデータであればそのヘッダの1バイトを取
り除いた47バイトのデータを出力線34に出力する。デー
タ列35はその47バイトのデータ列を表し、例えばμ法則
PCM符号化された47サンプル分の音声符号列である。
同様に、入力線36から入力した受信側信号入力の受信セ
ルは、ATMレイヤ処理部(α)9,AAL処理部
(β)11を経て、47サンプル分の音声符号列となって出
力線40に出力される。エコーキャンセリング処理部12で
は出力線34および40から入力した47サンプル分の音声符
号に対して、所定のエコーキャンセリング処理を47サン
プル分だけ連続して行い、処理結果の47サンプル長の音
声符号を出力線42に出力する。43はデータ列35の音声符
号に対してエコーが消去された結果の音声符号列を表し
ている。AAL処理部(δ)13ではシーケンス番号(S
N)をカウントしてAALヘッダを作成し、音声符号列
43に付与して48バイトのデータ列を出力線44に出力す
る。次いで、ATMレイヤ処理部(γ)14ではセルヘッ
ダの5バイトを作成し、データ列45に付与して送信セル
47を完成させ、出力線46に出力する。
【0016】さらにエコーキャンセリング処理部12につ
いて詳しく説明する。エコーキャンセリング処理部12に
は入力線34および入力線40から47サンプル分が連続して
入力される。それぞれのバースト入力はもとがセルとし
て受信されたものであるため、非同期に入力される。従
って、入力線40からの入力データに対しては音声サンプ
ルメモリ48に格納する処理を行い、入力線34からの入力
時に音声サンプルメモリ48からデータを読み出して疑似
エコー生成回路49に入力し、さらにインパルス応答推定
回路50(フィルタ係数の更新を行う)等のエコーキャン
セリング処理を起動するのが非同期入力に対する1つの
方法である。疑似エコー生成処理にはそのフィルタの次
数(タップ数)分の受信側信号列が必要であり、それら
を格納するのが音声サンプルメモリ48である。上に説明
したように入力線34からの入力時に、まずデータ列35の
先頭の1サンプルに対して所定のエコーキャンセリング
処理を行い、その結果が出力線42に出力される。それを
連続して47サンプル分行うことにより、出力線42に47サ
ンプルのバーストデータとして出力することになる。こ
の時に1サンプルに対する所定のエコーキャンセリング
処理は、セルベース処理を行うために特別なアルゴリズ
ムにする必要はなく、既存のエコーキャンセリング処理
アルゴリズムとは原理的に全く同じものを使用して問題
はない。異なる点は既存のSTMベースのものは125 μ
sの周期起動をするのに対し、本発明の場合は47サンプ
ル単位のバースト的に起動する点である。
【0017】図5に戻って考えると、エコーキャンセラ
(EC)の基本原理は、受信側入力109 からハイブリッ
ド103 を通って送信側入力108 に戻ってくるまでのエコ
ー経路104 を推定することである。このエコー経路時間
は呼によって異なるため、呼設定後にまず正しいエコー
経路時間となるように適応的に処理がなされるのがエコ
ーキャンセラの基本的な機能である。通話中においても
残留エコーに基づきインパルス応答推定の補正処理によ
り、エコー経路時間間の変動に対してある程度の適応処
理がなされる。
【0018】さらに図2に戻ると、セルベースエコーキ
ャンセラ(セルベースEC)ではエコー経路の途中にセ
ル組立分解装置(CLAD)があるため、送信側信号入
力線2に到着するセルはゆらぐ可能性があり、あたかも
そのゆらぎがエコー経路時間の変動になるかのように思
われる。しかし実際にはエコーが発生するハイブリッド
では連続信号が流れるため、いくらセルがゆらいで到着
しようとも、そのセルに載ったエコーはその前に到着し
たセルのエコーに連続しているはずである。すなわち送
信側信号入力線2に到着した、あるセルのエコー経路時
間をdとし、その次のセルがゆらぎがない場合の到着タ
イミングに対してtだけ遅れて到着したものとしても、
そのセルのエコー経路時間はd+tになるのではなく、
やはりdである。このようにセルの到着ゆらぎがエコー
経路時間に直接影響を与えず、エコー経路の変動に対す
る条件は従来のSTMベースの場合と全く同じに考えて
もよい。
【0019】前述の表現に戻ると、本発明の場合はエコ
ーキャンセリング処理部12での処理が47サンプル毎のバ
ースト的に起動するが、あるバーストの最後のサンプル
に対する処理と次のバーストの最初のサンプルに対する
処理は、それぞれが125 μs周期で連続に入力した場合
の処理と全く同じでよい。すなわち1サンプルに対する
エコーキャンセリング処理は従来のエコーキャンセラ
(EC)のアルゴリズムをそのまま用いることで何等問
題はない。
【0020】ところで、エコーキャンセリング処理部12
のブロック図は、エコーキャンセリングの基本的な機能
を説明するのに最低限必要な機能のみを示したもので、
従来技術の説明でも述べたよう、ダブルトークの検出や
その制御、モデムからの2100Hzトーンによるディセーブ
ル機能などが実際にはエコーキャンセラ(EC)として
必要な機能である。さらに細かく言えば、エコーキャン
セリング処理部12の入出力がμ法則PCMであれば、そ
れとリニア符号との変換機能が必要であるが、その点に
ついても省略してある。またエコーキャンセラ(EC)
の処理をより高品質化するなどの手法をエコーキャンセ
リング処理部12の中に取り入れることも可能で、本出願
はこのようなエコーキャンセリング処理そのものを規制
するものではない。
【0021】次に本発明は図2のセル組立分解装置(C
LAD)15に従来のエコーキャンセラ(EC)を単に接
続して構成するのとは異なることを説明する。図2のセ
ル組立分解装置(CLAD)15ではSTM−ATM変換
を行うため、例えばATMからSTMに変換する場合、
セルのゆらぎを吸収して一定速度の連続データ列にする
のが基本機能である。この機能を図3のATMレイヤ処
理部(α)8,AAL処理部(β)10に適用すると、A
AL処理部(β)10ではゆらぎ吸収のための固定遅延が
付加され、出力線34の出力は例えば64kb/sの一定速
度流となる。エコーキャンセリング処理部12に従来のエ
コーキャンセラ(EC)を適用し、AAL処理部(δ)
13,ATMレイヤ処理部(γ)14に同じく遅延セル組立
分解装置(CLAD)を適用すると、エコーキャンセリ
ング処理部12の出力をセル化するのに約6msの遅延が
増大する。しかし前に述べたように、AAL処理部
(β)10でゆらぎを吸収する必要はなく、セルの到着に
従って処理することで問題はない。従って入出力線34も
バースト出力でよい。この点が本発明のセルベースエコ
ーキャンセラ(EC)の基本的特徴を表すものである。
セル組立分解装置(CLAD)+従来のエコーキャンセ
ラ(EC)の構成では、以上のような遅延品質の劣化を
まねくが、本発明ではそれは生じない。またセル組立分
解装置(CLAD)でのAAL処理よりも、より簡易に
実現できる。請求項2はこのAAL処理をさらに簡易に
実現するための方法である。
【0022】図4は請求項2に示した第2の発明の構成
例である。この方法の基本的特徴は、ATMレイヤ処理
部およびAAL処理部ではそれぞれのヘッダの取り外し
と付与のみを行い、ヘッダ内容に従った処理を行わない
ことである。図4において、60がこの発明のセルベース
エコーキャンセラ(EC)であり、61が図1のATMレ
イヤ処理部(α)に相当する部分であり、ATMヘッダ
分離回路61は入力したセルからATMヘッダを分離し、
そのヘッダは回線62よりATMヘッダ付与回路63に送出
する。ATMヘッダ分離回路61ではATMヘッダを分離
した残りのデータをAALヘッダ分離回路64に送出す
る。AALヘッダ分離回路64は図1のAAL処理部
(β)に相当し、ATMヘッダ付与回路61から受信した
データに対してAALヘッダを分離し、そのヘッダは回
線65を通ってAALヘッダ付与回路66に送出される。A
ALヘッダ分離回路64ではAALヘッダを取り除いたデ
ータ列をエコーキャンセリング処理部12に出力する。A
ALヘッダ付与回路66は図1のAAL処理部(δ)に相
当する回路で、AALヘッダ付与回路66の出力に対して
回線62から受信したヘッダを付与する。同様に、ATM
ヘッダ分離回路67とAALヘッダ分離回路68はそれぞれ
図1のATMレイヤ処理部(α)9とAAL処理部
(β)11に相当するもので、受信側信号セルに対して、
それぞれATMヘッダの除去、AALヘッダの除去を行
う。本発明はこのようにATMレイヤ処理、AAL処理
を基本的に何も行わないため、セル損失や誤挿入等の検
出ができない。しかし、実際のシステムではセル損失率
は十分低い値に設定され、音声の誤りに対する主観的許
容値が大きいことを考えると、十分に有効な方法であ
る。特にセルベース処理に対する負荷が非常に小さくな
るため、従来のエコーキャンセラ(EC)に比較しても
処理量がさほど増加しないで実現できることが大きな利
点で、特にセル組立分解装置(CLAD)+従来のエコ
ーキャンセラ(EC)の構成に比べて処理レイヤの終端
機能や処理量が大きく異なる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエコーキ
ャンセラ(EC)はATMセルのままで送受信するた
め、従来のエコーキャンセラ(EC)のようにセル組立
分解(CLAD)処理を行う前に設置するなどの限定し
た設置条件がなくなり、ATM網内の適切な場所に設置
できる。例えば、遅延時間の面から市内通話にはエコー
キャンセラ(EC)は必要なく、ゾーンセンタ(ZC)
間を中継する呼のみエコーキャンセラ(EC)が必要だ
とした場合に、本エコーキャンセラ(EC)であれば中
継網の入り口に固定的に設置するなどの対応ができる。
しかし従来のエコーキャンセラ(EC)であれば加入者
系がATM化されれば、中継系に設置できない。
【0024】また、エコーキャンセラ(EC)は上記の
ように既存の64kb/s系の網をATM化する場合だけ
に必要なわけではない。ATM端末においても、既存の
電話等を収容してATM網で音声通信を行うことは十分
考えられ、その場合はATM端末内に2線/4線変換機
能を持つことになる。そのようなATM端末に対しては
ATM網内でエコーキャンセリング処理を行うことが必
要となり、本発明のセルベースエコーキャンセラ(E
C)は必要不可欠となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の構成例を示す図である。
【図2】図2は本発明のセルベースエコーキャンセラの
網上の適用位置を説明する図である。
【図3】図3は本発明の処理動作を説明する図である。
【図4】図4は本発明の第2のセルベースキャンセラの
構成例を示す図である。
【図5】図5は従来のエコーキャンセラの動作を説明す
る図である。
【図6】図6は従来のエコーキャンセラの動作原理を説
明する図である。
【符号の説明】
1 セルベースエコーキャンセラ 2 送信側信号入力回線 3 受信側信号出力回線 4 送信側信号出力回線 5 受信側信号入力回線 6 インタフェース回路 7 インタフェース回路 8 ATMレイヤ処理部(α) 9 ATMレイヤ処理部(α) 10 AAL処理部(β) 11 AAL処理部(β) 12 エコーキャンセリング処理部 13 AAL処理部(δ) 14 ATMレイヤ処理部(γ) 15 セル組立分解装置(CLAD) 16 入力回線 17 出力回線 18 アナログ端末 19 ハイブリッド回路 20 エコー経路 21 A/D変換回路 22 D/A変換回路 30 入力回線 31 受信セル 32 入出力回線 33 データ列あるいはバーストデータ 34 入出力回線 35 データ列 36 入出力回線 37 受信セル 38 入出力回線 39 データ列あるいはバーストデータ 40 入出力回線 41 データ列あるいはバーストデータ 42 入出力回線 43 音声符号列 44 入出力回線 45 データ列あるいはバーストデータ 46 入出力回線 47 送信セル 48 (音声サンプル)メモリ 49 疑似エコー生成回路 50 インパルス応答推定回路 51 疑似エコー減算回路 60 セルベースエコーキャンセラ 61 ATMヘッダ分離回路 62 回線 63 ATMヘッダ付与回路 64 AALヘッダ分離回路 65 回線 66 AALヘッダ付与回路 67 ATMヘッダ分離回路 68 AALヘッダ分離回路 101 エコーキャンセラ 102 エコーキャンセラ 103 ハイブリッド回路 104 エコー経路 105 送信側信号の方向 106 受信側信号の方向 107 受信側入力 108 送信側入力 109 受信側出力 110 送信側出力 111 A/D変換回路 112 D/A変換回路 113 D/A変換回路 114 A/D変換回路 115 ハイブリッド回路 116 通信網 117 疑似エコー生成回路 118 インパルス応答推定回路 119 疑似エコー減算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04B 3/23

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2線/4線通信系での送話者反響である
    エコーを消去するエコーキャンセラにおいて、 ATM化された信号を受信する手段と、該手段によって
    受信されたセルのATMヘッダ処理を行うATMレイヤ
    処理部αと、該ATMレイヤ処理部αの出力に対しAA
    Lヘッダ処理を行い該ヘッダを取り除いてNサンプル長
    のデータ列を出力するAAL処理部βとを、送信側信号
    セルおよび受信側信号セルそれぞれに対応して持ち、か
    つ、Nサンプル長のデータ列を入力してAALヘッダの
    作成および付与を行う別のAAL処理部δと、該AAL
    処理部δの出力に対してATMヘッダの作成および付与
    を行いATMセルとして出力する別のATMレイヤ処理
    部γと、エコーキャンセリング処理部と、ATMセルを
    回線に送出する手段とを有し、 それぞれのAAL処理部βのNサンプル長の出力データ
    列を前記エコーキャンセリング処理部に入力し、所定の
    エコーキャンセリング処理をNサンプル分だけ連続して
    行い、Nサンプル長の該出力結果を前記AAL処理部δ
    に入力してAALヘッダの作成および付与を行い、該出
    力をATMレイヤ処理部γおよび前記回線送出手段とに
    よりATMセル化して送信することを特徴とするセルベ
    ースエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 送信側信号入力に対応するATMレイヤ
    処理部αにおいては入力したセルのATMヘッダを取り
    除く処理を行い、かつ送信側信号出力に対するATMレ
    イヤ処理部γに該ATMヘッダを送信する手段を持ち、
    該ATMレイヤ処理部γでは入力データ列に対し該手段
    により受信したヘッダを付与して出力するとともに、A
    AL処理部βにおいては、入力データ列からAALヘッ
    ダを取り除き、かつ該AALヘッダをAAL処理部δに
    送信する手段を持ち、該AAL処理部δでは受信した該
    ヘッダを入力データ列に付与してATMレイヤ処理部γ
    に出力することを特徴とする請求項1に記載のセルベー
    スエコーキャンセラ。
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