JPS647407Y2 - - Google Patents
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- JPS647407Y2 JPS647407Y2 JP4006482U JP4006482U JPS647407Y2 JP S647407 Y2 JPS647407 Y2 JP S647407Y2 JP 4006482 U JP4006482 U JP 4006482U JP 4006482 U JP4006482 U JP 4006482U JP S647407 Y2 JPS647407 Y2 JP S647407Y2
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- JP
- Japan
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- wheel
- spring member
- common shaft
- number wheel
- teeth
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- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 6
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 4
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 4
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、帰零式カウンタの改良に関し、さら
に詳細には、各数字車の下位数字車に面する一側
面の中央部にガイド環状壁を突設するとともに該
ガイド環状壁の内側に係合突起を形成し、該係合
突起と係合可能な帰零バネ部材を共通軸に貫挿固
着し、かつ各数字車の少なくとも下位数字車に面
する一側面の外周壁の内側縁部に十枚歯を形成
し、該十枚歯と係合可能な爪部を有するラチエツ
トバネ部材及び該ラチエツトバネ部材と結合可能
な二十枚歯部材を該ガイド環状壁に貫挿し、一方
各数字車の上位数字車に面する他側面には係止二
枚歯を形成し、共通軸を回転させて零復帰を行な
わせることによつて、各数字車の回転が円滑で帰
零操作もスムースに行なえ、かつ組付けが容易で
生産性が良く、しかも各部材のプラスチツク成形
が可能となつて安価に製造できるようにした帰零
式カウンタを提供することを目的とするものであ
る。
に詳細には、各数字車の下位数字車に面する一側
面の中央部にガイド環状壁を突設するとともに該
ガイド環状壁の内側に係合突起を形成し、該係合
突起と係合可能な帰零バネ部材を共通軸に貫挿固
着し、かつ各数字車の少なくとも下位数字車に面
する一側面の外周壁の内側縁部に十枚歯を形成
し、該十枚歯と係合可能な爪部を有するラチエツ
トバネ部材及び該ラチエツトバネ部材と結合可能
な二十枚歯部材を該ガイド環状壁に貫挿し、一方
各数字車の上位数字車に面する他側面には係止二
枚歯を形成し、共通軸を回転させて零復帰を行な
わせることによつて、各数字車の回転が円滑で帰
零操作もスムースに行なえ、かつ組付けが容易で
生産性が良く、しかも各部材のプラスチツク成形
が可能となつて安価に製造できるようにした帰零
式カウンタを提供することを目的とするものであ
る。
以下本考案の一実施例を添付図面にもとづいて
説明する。
説明する。
第1図において、1はコ字状枠体で、該枠体1
の両側板1a,1bを介して共通軸2が回転可能
に設けられている。3a〜3dは数字車で、該共
通軸2に回転自在に設けらている。4a〜4c
は、各数字車3a〜3d間に設けられたピニオン
保持板で、その周縁部に設けられた係止部5a〜
5cを介して両側板1a,1bに横架された地板
6に固定されている。7,8は車軸等の回転を伝
達する伝達軸で、前記共通軸2の一端部に最下位
数字車3aに隣接して設けられた主動歯車9に、
ギヤ部G1,G2,G3,G4を介して車軸等の回転を
伝達する。ピニオン保持板4a〜4cに保持され
ているピニオンを中継して最下位数字車3aから
順次高位の数字車3b〜3dが回転して自動車の
走行距離を表示するようになつている。
の両側板1a,1bを介して共通軸2が回転可能
に設けられている。3a〜3dは数字車で、該共
通軸2に回転自在に設けらている。4a〜4c
は、各数字車3a〜3d間に設けられたピニオン
保持板で、その周縁部に設けられた係止部5a〜
5cを介して両側板1a,1bに横架された地板
6に固定されている。7,8は車軸等の回転を伝
達する伝達軸で、前記共通軸2の一端部に最下位
数字車3aに隣接して設けられた主動歯車9に、
ギヤ部G1,G2,G3,G4を介して車軸等の回転を
伝達する。ピニオン保持板4a〜4cに保持され
ているピニオンを中継して最下位数字車3aから
順次高位の数字車3b〜3dが回転して自動車の
走行距離を表示するようになつている。
10は共通軸2を回動操作するための摘みであ
る。11は数字車3dの側方に位置して共通軸2
に固定された円形カム板で、11aは該円形カム
板11の円周面の1ヵ所に設けられた切欠段部で
ある。12は、側板1aに基端部が固着されたコ
字状バネ部材で、その先端部に形成された折曲部
12aが該円形カム板11の円周面を弾圧し、か
つ該切欠段部11aに係合するようになつてい
る。
る。11は数字車3dの側方に位置して共通軸2
に固定された円形カム板で、11aは該円形カム
板11の円周面の1ヵ所に設けられた切欠段部で
ある。12は、側板1aに基端部が固着されたコ
字状バネ部材で、その先端部に形成された折曲部
12aが該円形カム板11の円周面を弾圧し、か
つ該切欠段部11aに係合するようになつてい
る。
該摘み10を介して共通軸2を回転して数字車
3a〜3dを零復帰させると、零復帰の状態でバ
ネ部材12の折曲部12aが切欠段部11aに係
合し、共通軸2がその位置でバネ部材12のバネ
力によつて弾圧固定され、零位置にある各数字車
3a〜3dの妄動が防止される。
3a〜3dを零復帰させると、零復帰の状態でバ
ネ部材12の折曲部12aが切欠段部11aに係
合し、共通軸2がその位置でバネ部材12のバネ
力によつて弾圧固定され、零位置にある各数字車
3a〜3dの妄動が防止される。
前記共通軸2の長手方向には軸溝Tが設けら
れ、一側部の近傍には止め輪Dが嵌着又は一体成
形されている(第2図)。該軸溝Tの形状に特に
制限はなく、必要な部材が一列に嵌着されるよう
に作用すればよいものである。第3図は数字車3
bの摘示斜視図である。該数字車3bは、その中
心部には前記共通軸2に貫挿するための貫通孔1
3を有するとともに最下位数字車3aに面する一
側面Xの中央部には該貫通孔13よりも径大に形
成されたガイド環状壁14を有している。15
は、該ガイド環状壁14の内側周壁面に形成され
た係合突起である。16は帰零バネ部材(第4
図)で、前記共通軸2の軸溝Tに嵌合する突条1
7を有する軸孔18を介して共通軸2に固定され
る筒状部16aと、該筒状部16aの基端部から
数字車3bの正回転方向に弧状に屈曲して突出す
るアームバネ16bと、該アームバネ16bの先
端部に設けられ前記係合突起15に係合可能とさ
れた爪状係合部16cとを有し、前記ガイド環状
壁14内に収納された状態で共通軸2に嵌合固定
される。
れ、一側部の近傍には止め輪Dが嵌着又は一体成
形されている(第2図)。該軸溝Tの形状に特に
制限はなく、必要な部材が一列に嵌着されるよう
に作用すればよいものである。第3図は数字車3
bの摘示斜視図である。該数字車3bは、その中
心部には前記共通軸2に貫挿するための貫通孔1
3を有するとともに最下位数字車3aに面する一
側面Xの中央部には該貫通孔13よりも径大に形
成されたガイド環状壁14を有している。15
は、該ガイド環状壁14の内側周壁面に形成され
た係合突起である。16は帰零バネ部材(第4
図)で、前記共通軸2の軸溝Tに嵌合する突条1
7を有する軸孔18を介して共通軸2に固定され
る筒状部16aと、該筒状部16aの基端部から
数字車3bの正回転方向に弧状に屈曲して突出す
るアームバネ16bと、該アームバネ16bの先
端部に設けられ前記係合突起15に係合可能とさ
れた爪状係合部16cとを有し、前記ガイド環状
壁14内に収納された状態で共通軸2に嵌合固定
される。
該数字車3bの一側面Xの環状周壁Hの内側内
縁部には十枚歯19が等間隔をおいて設けられて
いる。20はラチエツトバネ部材(第5図)で、
貫通孔21を介して前記ガイド環状壁14の外周
面に貫挿されるリング部22と、該リング部22
から数字車3bの正回転方向に弧状に屈曲して突
出するラチエツトバネ23,23と、該ラチエツ
トバネ23,23の先端に形成され前記十枚歯1
9に係合可能とされた爪部24,24とを有し、
前記ガイド環状壁14の外周面に挿通される。2
5、25は、該ラチエツトバネ23,23の基端
部分に穿設された結合孔である。
縁部には十枚歯19が等間隔をおいて設けられて
いる。20はラチエツトバネ部材(第5図)で、
貫通孔21を介して前記ガイド環状壁14の外周
面に貫挿されるリング部22と、該リング部22
から数字車3bの正回転方向に弧状に屈曲して突
出するラチエツトバネ23,23と、該ラチエツ
トバネ23,23の先端に形成され前記十枚歯1
9に係合可能とされた爪部24,24とを有し、
前記ガイド環状壁14の外周面に挿通される。2
5、25は、該ラチエツトバネ23,23の基端
部分に穿設された結合孔である。
26は二十枚歯部材(第6図)で、貫通孔27
を介して前記ガイド環状壁14の外周面に貫挿さ
れる円板部28と、該円板部28の一側面の周縁
部に設けられた二十枚歯29と、該円板部28の
他側面に前記結合孔25,25に対応して突設さ
れた突棒30,30とを有し、結合孔25,25
に突棒30,30を挿通して前記ラチエツトバネ
部材20と結合しつつ前記ガイド環状壁14の外
周面に挿通される。該円板部28の他側面には、
ラチエツトバネ部材20と二十枚歯部材26とを
組み合わせ結合する際に反対方向に組み込まない
ためのミス防止即ちバカ除けとして一対の凸部
(図示せず)を設けておけば実用上好ましい。
を介して前記ガイド環状壁14の外周面に貫挿さ
れる円板部28と、該円板部28の一側面の周縁
部に設けられた二十枚歯29と、該円板部28の
他側面に前記結合孔25,25に対応して突設さ
れた突棒30,30とを有し、結合孔25,25
に突棒30,30を挿通して前記ラチエツトバネ
部材20と結合しつつ前記ガイド環状壁14の外
周面に挿通される。該円板部28の他側面には、
ラチエツトバネ部材20と二十枚歯部材26とを
組み合わせ結合する際に反対方向に組み込まない
ためのミス防止即ちバカ除けとして一対の凸部
(図示せず)を設けておけば実用上好ましい。
ピニオン保持板4aは、公知のピニオン32を
ピニオン軸33に回転自在に支承するものであ
り、公知のものが使用可能である。図示のピニオ
ン保持板4aは実願昭54−183763号に示されたも
のを好ましい例として示したものである(第7
図)。ピニオン32は、等間隔をおいて設けられ
た6個のピニオン歯32a〜32fを有する。こ
れらのピニオン歯32a〜32fは、下位側の数
字車に面する側、即ち各数字車の係止二枚歯34
に面する側が一つおきに即ち、32a,32c,
32eのピニオン歯の先端部が切り欠かれて短尺
ピニオン歯32a,32c,32eとなつてい
る。残りのピニオン歯32b,32d,32fは
ピニオン32の幅の全幅に亘つて形成されてお
り、長尺ピニオン歯となつている(第8図)。
ピニオン軸33に回転自在に支承するものであ
り、公知のものが使用可能である。図示のピニオ
ン保持板4aは実願昭54−183763号に示されたも
のを好ましい例として示したものである(第7
図)。ピニオン32は、等間隔をおいて設けられ
た6個のピニオン歯32a〜32fを有する。こ
れらのピニオン歯32a〜32fは、下位側の数
字車に面する側、即ち各数字車の係止二枚歯34
に面する側が一つおきに即ち、32a,32c,
32eのピニオン歯の先端部が切り欠かれて短尺
ピニオン歯32a,32c,32eとなつてい
る。残りのピニオン歯32b,32d,32fは
ピニオン32の幅の全幅に亘つて形成されてお
り、長尺ピニオン歯となつている(第8図)。
第9図は最下位数字車3aの上位数字車3bに
面する他側面Yの形状を示すものであるが、この
形状自体は従来と同様である。即ち、環状周壁が
最外周に形成され、該環状周壁と同高の一対の歯
34a,34bからなる係止二枚歯34が設けら
れている。35は環状段部で、環状周壁に連設し
て形成され、かつ係止二枚歯34の歯34a,3
4bにその端部が接続している。この環状段部3
5には短尺ピニオン歯32a,32b,32cの
いずれかが接触して誘導されることとなる。
面する他側面Yの形状を示すものであるが、この
形状自体は従来と同様である。即ち、環状周壁が
最外周に形成され、該環状周壁と同高の一対の歯
34a,34bからなる係止二枚歯34が設けら
れている。35は環状段部で、環状周壁に連設し
て形成され、かつ係止二枚歯34の歯34a,3
4bにその端部が接続している。この環状段部3
5には短尺ピニオン歯32a,32b,32cの
いずれかが接触して誘導されることとなる。
主動歯車9は、最下位数字車3aに隣接して共
通軸2に回転自在に軸支されている。該主動歯車
9は歯車部9aと最下位数字車3aに隣接する基
端板9bとを有している。該基端板9bには最下
位数字車3aに組み込まれる二十枚歯部材26の
二十枚歯29と係合する4個の係合突起9cが設
けられている。
通軸2に回転自在に軸支されている。該主動歯車
9は歯車部9aと最下位数字車3aに隣接する基
端板9bとを有している。該基端板9bには最下
位数字車3aに組み込まれる二十枚歯部材26の
二十枚歯29と係合する4個の係合突起9cが設
けられている。
上述の説明では、数字車3b及び3aを例とし
てその表裏の形状について述べたが、全ての数字
車3a〜3dが同一の表裏の形状を有するもので
ある。また、各数字車3a〜3dに対応してそれ
ぞれ同一構成の帰零バネ部材16、ラチエツトバ
ネ部材20及び二十枚歯部材26が組み合わさ
れ、各数字車3a〜3d間にはピニオン32を取
りつけたピニオン保持板4aが設置されることと
なる。
てその表裏の形状について述べたが、全ての数字
車3a〜3dが同一の表裏の形状を有するもので
ある。また、各数字車3a〜3dに対応してそれ
ぞれ同一構成の帰零バネ部材16、ラチエツトバ
ネ部材20及び二十枚歯部材26が組み合わさ
れ、各数字車3a〜3d間にはピニオン32を取
りつけたピニオン保持板4aが設置されることと
なる。
ここで各部材の組み込み手順についていえば、
まず共通軸2の右方向(第2図)から主動歯車9
を挿通し、止め輪等で止める。次に、帰零バネ部
材16を共通軸2の左方向(第2図)から挿通
し、ラチエツトバネ部材20の結合孔25に二十
枚歯部材26の突棒30を嵌合して両者を一体化
し、これを数字車3aのガイド環状壁14に貫通
孔21及び27を介して貫挿することによつて数
字車3bに一体的に挿着する。このラチエツトバ
ネ部材20及び二十枚歯部材26を組み込んだ数
字車3aを共通軸2の左方向から挿通する。つい
で、ピニオン32を取り付けたピニオン保持板4
aを共通軸2に同様に挿通する。続いて、帰零バ
ネ部材16、ついで上述した部材を挿着した数字
車3b、さらにピニオン32を有するピニオン保
持板4aを挿通し、順次数字車3c,3d及びピ
ニオン保持板4b,4cを同様の手順で共通軸2
に挿通し、そして各部材がバラバラにならないよ
うにワツシヤ等を圧入して止めればよい。次に、
位置決め用の円形カム板11を圧入し、出来上が
つた数字車組立体を第1図のように枠体1に取り
つけ、さらにバネ部材12を設置し、摘み10を
取りつければ組み付けは完了する。
まず共通軸2の右方向(第2図)から主動歯車9
を挿通し、止め輪等で止める。次に、帰零バネ部
材16を共通軸2の左方向(第2図)から挿通
し、ラチエツトバネ部材20の結合孔25に二十
枚歯部材26の突棒30を嵌合して両者を一体化
し、これを数字車3aのガイド環状壁14に貫通
孔21及び27を介して貫挿することによつて数
字車3bに一体的に挿着する。このラチエツトバ
ネ部材20及び二十枚歯部材26を組み込んだ数
字車3aを共通軸2の左方向から挿通する。つい
で、ピニオン32を取り付けたピニオン保持板4
aを共通軸2に同様に挿通する。続いて、帰零バ
ネ部材16、ついで上述した部材を挿着した数字
車3b、さらにピニオン32を有するピニオン保
持板4aを挿通し、順次数字車3c,3d及びピ
ニオン保持板4b,4cを同様の手順で共通軸2
に挿通し、そして各部材がバラバラにならないよ
うにワツシヤ等を圧入して止めればよい。次に、
位置決め用の円形カム板11を圧入し、出来上が
つた数字車組立体を第1図のように枠体1に取り
つけ、さらにバネ部材12を設置し、摘み10を
取りつければ組み付けは完了する。
上述構成により、自動車の走行距離等の積算を
行なう場合は、車軸よりケーブル等で送られた回
転は主動歯車9から最下位数字車3aに伝達され
る。この場合、第11図によつて説明すれば(第
11図は数字車3bについて図示してあるが)、
主動歯車9の回転は係合突起9cを介して二十枚
歯部材26の二十枚歯29(第11図では二十枚
歯29だけを図示)に伝達されて、二十枚歯部材
26をA方向に回転させると同時にラチエツトバ
ネ部材20を回転させる。該ラチエツトバネ部材
20の爪部24は数字車3aの十枚歯19(第1
1図では二十枚歯29の後方に重複して図示され
るので図面上は見難いが)と係合するから、数字
車3aもA方向に回転することとなる。この最下
位数字車3aの回転は、係止二枚歯34、ピニオ
ン32及び二十枚歯29の作用によつて従来公知
の機構によつて高位の数字車3b,3c,3dと
伝達されるものである。この積算時においては共
通軸2は回転してはならない。何故なら、共通軸
2が回転すれば後述するごとく、帰零作用をして
しまうからである。そのため、円形カム部材11
及びバネ部材12は、共通軸2が妄りに回転しな
い作用も果しているものである。
行なう場合は、車軸よりケーブル等で送られた回
転は主動歯車9から最下位数字車3aに伝達され
る。この場合、第11図によつて説明すれば(第
11図は数字車3bについて図示してあるが)、
主動歯車9の回転は係合突起9cを介して二十枚
歯部材26の二十枚歯29(第11図では二十枚
歯29だけを図示)に伝達されて、二十枚歯部材
26をA方向に回転させると同時にラチエツトバ
ネ部材20を回転させる。該ラチエツトバネ部材
20の爪部24は数字車3aの十枚歯19(第1
1図では二十枚歯29の後方に重複して図示され
るので図面上は見難いが)と係合するから、数字
車3aもA方向に回転することとなる。この最下
位数字車3aの回転は、係止二枚歯34、ピニオ
ン32及び二十枚歯29の作用によつて従来公知
の機構によつて高位の数字車3b,3c,3dと
伝達されるものである。この積算時においては共
通軸2は回転してはならない。何故なら、共通軸
2が回転すれば後述するごとく、帰零作用をして
しまうからである。そのため、円形カム部材11
及びバネ部材12は、共通軸2が妄りに回転しな
い作用も果しているものである。
帰零作用を行なうには、共通軸2を摘み10に
よつてA方向に回転させればよい。このとき、共
通軸2に固着されている帰零バネ部材16も第1
1図のA方向に同時に回転することとなるが、爪
状係合部16cが係合突起15に衝突して係合
し、これによつて各数字車3a〜3dが全てA方
向に合わせられて回転することとなる。このと
き、二十枚歯部26及びラチエツトバネ部材20
は回転することなくとどまり、単に爪部24が十
枚歯19の上面をスリツプしつつ揺動する。ま
た、この場合、各数字車3a〜3dに対応する帰
零バネ部材16の取りつけ位置は軸に対して同一
であるから、最終的には各数字車3a〜3dの全
ての数字が一致することとなり、即ち帰零作用で
各数字車3a〜3dの0の位置が一致することと
なる。この帰零時には、円形カム板11及びバネ
部材12も揃い、手の感触でも帰零したことが判
明するのである。
よつてA方向に回転させればよい。このとき、共
通軸2に固着されている帰零バネ部材16も第1
1図のA方向に同時に回転することとなるが、爪
状係合部16cが係合突起15に衝突して係合
し、これによつて各数字車3a〜3dが全てA方
向に合わせられて回転することとなる。このと
き、二十枚歯部26及びラチエツトバネ部材20
は回転することなくとどまり、単に爪部24が十
枚歯19の上面をスリツプしつつ揺動する。ま
た、この場合、各数字車3a〜3dに対応する帰
零バネ部材16の取りつけ位置は軸に対して同一
であるから、最終的には各数字車3a〜3dの全
ての数字が一致することとなり、即ち帰零作用で
各数字車3a〜3dの0の位置が一致することと
なる。この帰零時には、円形カム板11及びバネ
部材12も揃い、手の感触でも帰零したことが判
明するのである。
一方、共通軸2をAと反対の方向、即ちB方向
にまわしてみても、爪状係合部16cが係合突起
15上面を滑動して係合せず、単に空転するにす
ぎない。
にまわしてみても、爪状係合部16cが係合突起
15上面を滑動して係合せず、単に空転するにす
ぎない。
なお、ラチエツトバネ部材20と二十枚歯部材
26とを別体として成形し、後に一体的に組み付
ける例を示したが、最初から両者を一体的に成形
してもよい。
26とを別体として成形し、後に一体的に組み付
ける例を示したが、最初から両者を一体的に成形
してもよい。
帰零バネ部材16にはアームバネ16bを一個
設けた例を示したが複数個設置することもでき
る。
設けた例を示したが複数個設置することもでき
る。
また、上記実施例では全ての数字車3a〜3d
を同一形状とした場合を示したが、最下位数字車
3aについては、二十枚歯29を外周縁部に直接
形成することができ(第12図)、これに対応し
て主動歯車9の形状を第13図に示したごとく、
歯車部9aと基端板9bと該基端板から数字車の
正回転方向に弧状に屈曲して突出する弧性係合爪
9b,9bとから構成しておけば上述した実施例
の場合と同様に積算ならびに帰零作用を行なうこ
とができる。第13図においてEは歯車部9aの
中央部に形成された筒部で、第10図の主動歯車
9とは異なり、主動歯車を止めるのに止め輪等の
止め手段を用いる必要がない。
を同一形状とした場合を示したが、最下位数字車
3aについては、二十枚歯29を外周縁部に直接
形成することができ(第12図)、これに対応し
て主動歯車9の形状を第13図に示したごとく、
歯車部9aと基端板9bと該基端板から数字車の
正回転方向に弧状に屈曲して突出する弧性係合爪
9b,9bとから構成しておけば上述した実施例
の場合と同様に積算ならびに帰零作用を行なうこ
とができる。第13図においてEは歯車部9aの
中央部に形成された筒部で、第10図の主動歯車
9とは異なり、主動歯車を止めるのに止め輪等の
止め手段を用いる必要がない。
帰零バネ部材16と係合突起15とは共通軸2
がA方向に回転するときは係合し、B方向に回転
するときはスリツプするように作用すればよいも
ので、前記実施例以外にも第14図、第15図に
示した例も採用可能である。第14図において、
帰零バネ部材16は、筒状部16aと該筒状部の
基端部に設けられた略半円状の半円板16dと該
半円板16dの一端部から数字車の正回転方向に
弧状に彎曲されると同時に下方に折曲された弾性
板16eと該弾性板16eの先端部に設けられた
弾性爪16fとから構成されている。一方、係合
突起15は、第15図に示されるごとく、ガイド
環状壁14の内側周壁面に隣接して数字車3bの
一側面Xに突設されている。このような構成によ
り、帰零バネ部材16をその弾性爪16fが係合
突起15に係合可能なようにガイド環状壁14の
内部に位置して共通軸2に挿着すれば前記実施例
で述べた帰零バネ部材16の作用と同様の作用を
果すものである。
がA方向に回転するときは係合し、B方向に回転
するときはスリツプするように作用すればよいも
ので、前記実施例以外にも第14図、第15図に
示した例も採用可能である。第14図において、
帰零バネ部材16は、筒状部16aと該筒状部の
基端部に設けられた略半円状の半円板16dと該
半円板16dの一端部から数字車の正回転方向に
弧状に彎曲されると同時に下方に折曲された弾性
板16eと該弾性板16eの先端部に設けられた
弾性爪16fとから構成されている。一方、係合
突起15は、第15図に示されるごとく、ガイド
環状壁14の内側周壁面に隣接して数字車3bの
一側面Xに突設されている。このような構成によ
り、帰零バネ部材16をその弾性爪16fが係合
突起15に係合可能なようにガイド環状壁14の
内部に位置して共通軸2に挿着すれば前記実施例
で述べた帰零バネ部材16の作用と同様の作用を
果すものである。
以上述べたごとく、本考案は各数字車の形状を
従来とは全く異なる新規な構成とするとともに新
規な帰零バネ部材、ラチエツトバネ部材及び二十
枚歯部材を採用した帰零式カウンタであるから、
各数字車の回転が円滑で帰零操作もスムースに行
なえ、かつ組み付けが容易で生産性が良く、しか
も各部材のプラスチツク成形が可能となつて安価
に製造できるという実用的効果を奏する。
従来とは全く異なる新規な構成とするとともに新
規な帰零バネ部材、ラチエツトバネ部材及び二十
枚歯部材を採用した帰零式カウンタであるから、
各数字車の回転が円滑で帰零操作もスムースに行
なえ、かつ組み付けが容易で生産性が良く、しか
も各部材のプラスチツク成形が可能となつて安価
に製造できるという実用的効果を奏する。
第1図は、本考案の組立状態の一例を示す斜視
図、第2図は、共通軸の斜視図、第3図は、数字
車の一側面側の斜視図、第4図は帰零バネ部材の
斜視図、第5図は、ラチエツトバネ部材の斜視
図、第6図は、二十枚歯部材の斜視図、第7図
は、ピニオン保持板の斜視図、第8図は、ピニオ
ンの斜視図、第9図は数字車の他側面側の斜視
図、第10図は主動歯車の斜視図、第11図は、
本考案の作動状態の説明図、第12図は、最下位
数字車の他の実施例の斜視図、第13図は、主動
歯車の他の実施例の斜視図、第14図は、帰零バ
ネ部材の他の実施例の斜視図及び第15図は、数
字車の他の実施例の要部拡大斜視図である。 2……共通軸、3a〜3d……数字車、4a〜
4c……ピニオン保持板、9……主動歯車、11
……円形カム板、12……バネ板、14……ガイ
ド環状壁、15……係合突起、16……帰零バネ
部材、19……十枚歯、20……ラチエツトバネ
部材、26……二十枚歯部材、32……ピニオ
ン。
図、第2図は、共通軸の斜視図、第3図は、数字
車の一側面側の斜視図、第4図は帰零バネ部材の
斜視図、第5図は、ラチエツトバネ部材の斜視
図、第6図は、二十枚歯部材の斜視図、第7図
は、ピニオン保持板の斜視図、第8図は、ピニオ
ンの斜視図、第9図は数字車の他側面側の斜視
図、第10図は主動歯車の斜視図、第11図は、
本考案の作動状態の説明図、第12図は、最下位
数字車の他の実施例の斜視図、第13図は、主動
歯車の他の実施例の斜視図、第14図は、帰零バ
ネ部材の他の実施例の斜視図及び第15図は、数
字車の他の実施例の要部拡大斜視図である。 2……共通軸、3a〜3d……数字車、4a〜
4c……ピニオン保持板、9……主動歯車、11
……円形カム板、12……バネ板、14……ガイ
ド環状壁、15……係合突起、16……帰零バネ
部材、19……十枚歯、20……ラチエツトバネ
部材、26……二十枚歯部材、32……ピニオ
ン。
Claims (1)
- 枠体に横架された共通軸上に回転自在に支承さ
れ連続する各位数の数字を表示する複数個の数字
車を設けるとともに前記数字車中最下位数字車に
隣接して主動歯車を共通軸上に回転自在に設け、
該主動歯車の回転が最下位数字車に伝達される
と、各数字車間に設けられかつ係止部を介して枠
体の地板に嵌着されたピニオン保持板に保持され
たピニオンを介して下位の数字車から高位の数字
車が順次回転し、かつ共通軸を回転させることに
よつて零復帰を行なうようにした帰零式カウンタ
において、各数字車の下位数字車に面する一側面
の中央部にガイド環状壁を突設するとともに該ガ
イド環状壁の内側に係合突起を形成し、該係合突
起と係合可能な帰零バネ部材を前記共通軸に貫挿
固着し、かつ各数字車の少なくとも下位数字車に
面する一側面の外周壁の内側内縁部に十枚歯を形
成し、該十枚歯と係合可能な爪部を有するラチエ
ツトバネ部材及び該ラチエツトバネ部材と結合可
能な二十枚歯部材を該ガイド環状壁に貫挿し、一
方各数字車の上位数字車に面する他側面には係止
二枚歯を形成したことを特徴とする帰零式カウン
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4006482U JPS58142771U (ja) | 1982-03-20 | 1982-03-20 | 帰零式カウンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4006482U JPS58142771U (ja) | 1982-03-20 | 1982-03-20 | 帰零式カウンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58142771U JPS58142771U (ja) | 1983-09-26 |
JPS647407Y2 true JPS647407Y2 (ja) | 1989-02-28 |
Family
ID=30051322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4006482U Granted JPS58142771U (ja) | 1982-03-20 | 1982-03-20 | 帰零式カウンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58142771U (ja) |
-
1982
- 1982-03-20 JP JP4006482U patent/JPS58142771U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58142771U (ja) | 1983-09-26 |
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