JPS647173B2 - - Google Patents

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JPS647173B2
JPS647173B2 JP17884782A JP17884782A JPS647173B2 JP S647173 B2 JPS647173 B2 JP S647173B2 JP 17884782 A JP17884782 A JP 17884782A JP 17884782 A JP17884782 A JP 17884782A JP S647173 B2 JPS647173 B2 JP S647173B2
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JPS5968452A (ja
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Koji Sugyama
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、角筒あるいは円筒状の鉄鋼製柱の中
途に断面H形の鉄鋼製梁を接続する際に使用する
通しダイヤフラム式柱梁接合体の製造方法に関す
るものである。
従来におけるこの種の接合体は、第1図A〜D
に示すパネルゾーン5の製造工程と第2図ア〜エ
に示すブラケツト12の製造工程とを平行して行
ない、次いで第3図に示すパネルゾーン5とブラ
ケツト12との組立工程をなす製造方法を採用し
ていた。
つまり、第1図Aに示すように角パイプを所定
の長さに切断して短寸の角筒1を形成し、次いで
同図Bに示すように角筒1の上下端縁をガス切断
機あるいは機械加工によつて開先加工して接合縁
2を形成し、次いで同図Cに示すように角筒1の
上下端部に裏当金3を溶接固定し、次いで板材を
正方形に接断したダイヤフラム4を角筒1の上下
端にて裏当金3に当接するとともに、接合縁2部
にて溶接固定することにより、パネルゾーン5を
形成する。
また、第2図アに示すようにH形鋼を所定の長
さに切断するとともに、外方端部に梁を連結する
ボルト孔を穿設したブラケツト片6を設け、次い
で同図イに示すようにブラケツト片6の上下フラ
ンジ7端縁をガス切断機あるいは機械加工によつ
て開先して接合縁9を形成し、次いで同図ウに示
すようにブラケツト片6のウエブ8上下端をガス
切断機あるいは機械加工によつてスカラツプ加工
(削除)して逃げ部10を形成し、次いで上下フ
ランジ7の裏面に裏当金11を溶接固定すること
により、ブラケツト12を形成する。
そして、第3図に示すように、前述したパネル
ゾーン5のダイヤフラム4端縁、および角筒1外
壁に上記ブラケツト12のフランジ7端縁および
ウエブ8端縁を当接するとともに、溶接固定する
ことにより、通しダイヤフラム式柱梁接合体13
を製造する方法を採用していた。
上記従来の製造方法は、角筒の上下端縁および
ブラケツトの上下フランジ端縁をそれぞれ開先加
工したり、裏当金を溶接固定せねばならず、これ
は開先加工する部品が多く、しかも各部品の互い
に離間した箇所に開先加工を施すこととなり、多
大の手数を要するとともに加工精度を高め難い欠
点があつた。
さらに、この種の接合体はダイヤフラムの上下
面に柱を同軸に接続するものであるが、上記従来
の接合体はそのダイヤフラムが平板材であるた
め、これの上下面に柱を接続する際には、該柱の
接続端縁を前述したパネルゾーンの角筒の上下端
縁と同様に開先加工するとともに裏当金を設けね
ばならず、後工程の作業にも多大の手数を要する
とともに、パネルゾーンとこれの上下に接続する
柱の軸心を同軸に配置することが困難となる欠点
があつた。
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、
加工のし易い平板状のダイヤフラムに各部品が集
中的に連結されていることに着目し、このダイヤ
フラムの各部品との連結部に開先部を設けて、こ
の部に順次各部品を溶接固定する方法を採用する
ことにより、柱梁接合体の製造を迅速かつ高精度
に得るようにすることを目的とする。
以下本発明の構成を図面に基づいて詳細かつ具
体的に説明する。
まず、第1工程として鍛造により第4図に示す
ようなダイヤフラム15を形成する。つまり、所
定寸法に切断した矩形状の鋼板材を上下金型を用
いて冷間鍛造することにより、この周縁部にブラ
ケツト接合縁16と柱接合縁17とを同時成型す
る。
上記ブラケツト接合縁16は、周端の上下部
を、上部16aと下部16bを直線又は曲線とな
るように絞り込むことによつて、周端に行くにつ
れて薄肉に形成する。
また、上記柱接合縁17は、ブラケツト接合縁
16の直内方にて上下方向に山形に突出させ、そ
の外方側上面をなす上部柱接合縁17aと外方側
下面をなす下部接合縁17bとを、ダイヤフラム
15の基準面に対して45度の角度でもつて上下方
向に互いに離間する斜面となるように形成する。
ここで、前述したブラケツト接合縁16の内方
端の厚さH1は、この部に接合される後述のブラ
ケツト22のフランジ23の厚さと略同等に設定
し、また、前述した柱接合縁17の外方端17c
の位置は、該柱接合縁に接合される後述の筒体2
0の外壁20b位置と略同等に、かつ柱接合縁1
7の内方端17dの位置は上記角筒20の内壁2
0c位置よりも内方に位置するように設定してお
く。
また、上記柱接合縁17の四角部には、前述の
鍛造時に、周方向に延びる凹条18を同時成型す
る。
上記凹条18は、角筒からなる筒体20の四角
部の内端縁20a(第5図)を嵌合するもので、
外方から内方に向かつて3個(18a,18b,
18c)所定の間隔をおいて形成してある。
この凹条18を、外方から内方に向かつて3個
形成するのは、外径は同じであるが内径が異なる
筒体、つまり肉厚の異なる筒体を使用する場合
に、各筒体の四角部の内端縁に嵌合し得るように
することにより、ダイヤフラムの互換性を高める
ためのものである。
また、上記ダイヤフラム15の中心部には、ボ
ルト挿通用の孔19を穿設しておく。
次に第2工程として、第5図に示すように角パ
イプを、ブラケツト22のウエブ24の上下幅よ
りも若干短寸に切断して、短寸の筒体20を形成
する。この筒体20の上下の端縁21は、開先す
ることなく平坦縁としておく。
次に第3工程として、第6図Aおよび第6図B
に示すように、H形鋼を所定の短寸に切断して、
その一方端に梁連結孔26を形成(第6図A)し
たのち、その他方端の上下フランジ23の追い込
み切断およびウエブ24上下部の切込み(スカラ
ツプ)加工をして、フランジの端縁23aをウエ
ブ24の端縁24aよりも内方(図中左方)に位
置させるとともに、ウエブ24の上下部に逃げ部
25を形成する。
この場合、上記フランジ23およびウエブ24
の各端縁23a,24aは開先することなく、平
坦縁としておく。
次に第4工程として、第7図に示すように、筒
体20の上下端縁21に一対のダイヤフラム15
を配置するとともに、ダイヤフラム15の四角に
形成した凹条18を筒体20の四角の内端縁20
aに嵌合し、各ダイヤフラム15の孔19にボル
ト緊張具をなす27を挿通して、ナツト28を締
付けることにより、各ダイヤフラム15と筒体2
0とを一体的に連結する。
次いで第5工程として、筒体20の上下端縁2
1に対応する側の柱接合縁17部にて溶接し、上
記三者を一体に溶接固定することによりパネルゾ
ーン30を形成する。
次いで第6工程として、第8図に示すようにブ
ラケツト22のフランジ23端縁23aをダイヤ
フラム15の周端に、かつブラケツト22のウエ
ブ24端縁24aを筒体20の外壁20bにそれ
ぞれ当接したのち、これら当接部にて両者を一体
に溶接固定することにより、柱梁接合体40を形
成する。
次に上記構成の作用・効果について説明する。
ダイヤフラム15は、小物かつ単純な形状をなす
矩形平板状の板材の周縁部に周端に向かつて先薄
のブラケツト接合縁16と、その直内方にと上下
方向に山形状に突出する柱接合縁17とを形成し
てなるものであるから、比較的安価に得られる上
下割金型でもつて成型することができるので、多
量のものを高精度に得ることができる。
また、筒体20は、その上下端縁21が平坦縁
であるため、切断機の位置決めが容易となり、高
精度に加工することができるとともに、長尺の角
パイプを単に所定の寸法で切断するのみで、開先
加工をする必要がないため加工が速くて簡単にな
る。
また断面H形のブラケツト22は、そのフラン
ジ23およびウエブ24の各端縁23a,24a
が開先加工をしない平坦縁であるため、上記筒体
20と同様に加工が簡単になる。
そして、上記ダイヤフラム15と筒体20との
接合は、ダイヤフラム15の内方傾斜した柱接合
縁17の内方端が筒体20の内端縁20aよりも
内方に位置しているので、両者の位置合わせが容
易になるばかりでなく、柱接合縁17の四角部に
上記内端縁20aの四角部を嵌合する凹条18を
形成しているので、上記両者の位置合わせが正確
となる。
しかも、この正確に位置合わせした両者は、上
下のダイヤフラム15間に渡架したボルト27に
より一体的に仮止めされる。
このため、ダイヤフラム15と筒体20との溶
接作業が容易かつ高精度に行なえることになる。
この溶接に際しては、ダイヤフラム15側の柱接
合縁17が開先傾斜しているので、この部にて確
実なグループ溶接を行なうことができる。
そして上記のようにして形成されたパネルゾー
ン30に、ブラケツト22を溶接固定する際に
は、該ブラケツト22のフランジ23およびウエ
ブ24の各端縁23a,24aを、ダイヤフラム
15のブラケツト接合縁16および筒体20の外
壁20bに当接することにより、肉厚のあるフラ
ンジ23の端縁23a部においては、その上下部
にて、傾斜した上下のブラケツト接合縁16a,
16bが開先傾斜しているので、この部にて確実
な突合せ溶接を行なうことができる。また、筒体
20の外壁20bとブラケツト22のウエブ端縁
24aとの溶接も、従来と同様に確実に行なうこ
とができる。
さらに本構成は、ダイヤフラム15の筒体20
側とは反対側の面にも柱接合縁17が形成されて
いるので、第8図仮想線で示すように、パネルゾ
ーン30の上下に角パイプからなる柱50を接続
する際には、該パネルゾーン30の上下面の接合
線17a,17bが柱50の内端縁に嵌合するの
で、位置決めが容易にでき、しかも柱50の端縁
は平坦縁にすることができるので、これの加工が
迅速に行なえることになる。
なお本発明におけるダイヤフラムは、第9図に
示す構造にしてもよい。
即ち、ブラケツト接合縁160は、周端部の一
方の面、つまり上面160aのみを曲面状に開先
形成し、その周端を水平方向に延出してブラケツ
ト嵌合片160cを形成する。
また、ブラケツト接合縁160の直内方に形成
する柱接合縁170は、その外方側上下面を開先
形成した上部および下部接合縁170a,170
bの先端部から、更に上下方向に延出する柱嵌合
片170e,170fを形成する。
ダイヤフラムを上記構造にすれば、ブラケツト
嵌合片160cが、ブラケツト22のフランジ2
3裏面に嵌合して、該フランジ23を位置決めす
るとともに、これの裏当金の機能を果すことにな
り、ダイヤフラムとブラケツトとの溶接作業を更
に容易にすることができる。
また、柱嵌合片170e,170fが、筒体2
0および柱50の端部内面に嵌合してこれらを位
置決めするととともに、筒体20および柱50に
対する裏当金の機能を果すことになり、ダイヤフ
ラムと筒体20および柱50との溶接作業を更に
容易にすることができる。
本発明は以上説明したように、各部品が集中的
に連結されるダイヤフラム15に、開先をなすブ
ラケツト接合縁16および柱接合縁17を一括し
て形成し、これを短寸に形成した筒体20の上下
端縁21に柱接合縁17にて溶接固定し、次いで
ブラケツト接合縁16および筒体20の外壁20
bにブラケツト22のフランジ端縁23aおよび
ウエブ端縁24aを溶接固定する構成を特徴とし
たものであるから、柱梁接合体40の製造を迅速
かつ高精度に得る効果を奏する。
また、第2番目の発明は、上記構成において一
対のダイヤフラム15をボルト27により筒体2
0の上下端縁21に挾持して仮止めした後、両者
を溶接固定する構成を採用することにより、上記
効果に加え、ダイヤフラム15と筒体20との溶
接作業がより迅速にかつ高精度にできる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜第1図Dは従来におけるパネルゾー
ンの加工工程を示す断面図、第2図ア〜第2図エ
は同ブラケツトの加工工程を示す側面図、第3図
は同柱梁接合体の要部断面図、第4図は本発明に
おけるダイヤフラムの断面図、第5図〜第8図は
本発明における柱梁接合体の加工工程図、第9図
は他の例を示す柱梁接合体の要部断面図である。 15……ダイヤフラム、16……ブラケツト接
合縁、16a……上部、16b……下部、17…
…柱接合縁、17a……上部、17b……下部、
18……凹条、19……孔、20……筒体、20
a……内端縁、20b……外壁、21……端縁、
22……ブラケツト、23……フランジ、23a
……端縁、24……ウエブ、24a……端縁、2
5……逃げ部、26……梁連結孔、27……ボル
ト、30……パネルゾーン、40……柱梁接合
体、50……柱。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 矩形状板材の周縁部に、周端を肉薄にかつ反
    周端側を肉厚にしたブラケツト接合縁16と該ブ
    ラケツト接合縁16の直内方にて上下方向に突出
    するとともにその上下端を肉薄にかつ根本部を肉
    厚にした柱接合縁17とを形成してなるダイヤフ
    ラム15を設け、次いで短寸に形成した筒体20
    の上下端縁に前記ダイヤフラム15をその柱接合
    縁17にて溶接固定し、次いで前記ブラケツト接
    合縁16および前記筒体20の外壁に断面H形ブ
    ラケツト22のフランジ23端縁およびウエブ2
    4端縁を溶接固定してなる鉄骨用通しダイヤフラ
    ム式柱梁接合体の製造方法。 2 前記ダイヤフラムは鍛造加工により形成して
    なる特許請求の範囲第1項記載の鉄骨用通しダイ
    ヤフラム式柱梁接合体の製造方法。 3 前記ダイヤフラムは柱接合縁の少なくとも四
    角部に周方向に延びる凹条18を有し、該凹条に
    前記角筒の四角部を係合してなる特許請求の範囲
    1項または2項記載の鉄骨用通しダイヤフラム式
    柱梁接合体の製造方法。 4 矩形状板材の周縁部に、周端を肉薄にかつ反
    周端側を肉厚にしたブラケツト接合縁16と該ブ
    ラケツト接合縁16の直内方にて上下方向に突出
    するとともにその上下端を肉薄にかつ根本部を厚
    肉にした柱接合縁17と前記矩形状板材の中心部
    に穿設した孔19とからなるダイヤフラム15を
    設け、次いで短寸に形成した筒体20の上下端縁
    に前記ダイヤフラム15をその柱接合縁17にて
    当接するとともに孔19に挿通した緊張具27を
    介して上下のダイヤフラム15を筒体20の上下
    端縁に挾持固定し、次いで前記ブラケツト接合縁
    16および前記筒体20の外壁に断面H形ブラケ
    ツト22のフランジ23端縁およびウエブ24端
    縁を溶接固定してなる鉄骨用通しダイヤフラム式
    柱梁接合体の製造方法。
JP17884782A 1982-10-12 1982-10-12 鉄骨用通しダイヤフラム式柱梁接合体の製造方法 Granted JPS5968452A (ja)

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JPH068165Y2 (ja) * 1984-02-07 1994-03-02 日本鋼管株式会社 鋳造ダイヤフラム
JPS6231604U (ja) * 1985-08-08 1987-02-25

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