JPS646426Y2 - - Google Patents

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JPS646426Y2
JPS646426Y2 JP6481082U JP6481082U JPS646426Y2 JP S646426 Y2 JPS646426 Y2 JP S646426Y2 JP 6481082 U JP6481082 U JP 6481082U JP 6481082 U JP6481082 U JP 6481082U JP S646426 Y2 JPS646426 Y2 JP S646426Y2
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JP
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door
arm
opening
rotating body
circumferential surface
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JP6481082U
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【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばTVセツト、オーデイオ製
品等に設けられるコントロールボツクスの扉の開
閉動作を緩衝するための装置に関する。
例えばTVセツトの筐体前面に各種操作ツマミ
などが配列されたコントロールボツクスが設けら
れ、その前面に設けた扉を開くことにより各種の
調整操作が行えるようになつている。このような
コントロールボツクスに用いられる扉は、従来自
重方式によるものが一般であり、筐体側に設けた
フツクなどとのロツクを解くことで扉が自重によ
り自ら筐体前面に開蓋する構造になつている。こ
れによると、扉を閉じる際はよいが、扉を開く際
にその自重により扉が必要以上に勢い良く飛び出
したり、大きな騒音を発したりする。そこで扉の
開蓋動作が緩やかに行えるよう適宜の緩衝装置を
設けることが必要となる。
この緩衝装置としては、例えばエアダンプによ
るもの、オイルダンプによるもの、あるいはフラ
イホイールの慣性力を利用するものなどが従来よ
り広く知られている。
しかしながら、これらの緩衝装置は一体にアセ
ンプリされてユニツト化された状態で製品に組込
まれる構造のものが一般であるため、構造が複雑
で大がかりなものとなり高価であるとともに、特
にオイルダンプによるものにあつては周囲の温度
条件等に極めて影響され易く信頼性に欠けるもの
であつた。
そこでこの考案は、上記扉のような部材の開閉
操作の緩衝が常時安定した動作で確実に行える構
造が簡単で安価な緩衝装置を提供するもので、以
下この考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図はこの考案が適用されるTVセツトのコ
ントロールボツクスの要部を示し、第2図は同コ
ントロールボツクスの扉に適用される本案緩衝装
置の全体構成を示している。
このコントロールボツクス1は筐体2の前面所
定位置に凹設されるもので、その前面に扉3が開
閉可能に取付けられている。扉3は略L状に形成
されるとともに、そのL状基部の両側に突設した
支軸4,4がコントロールボツクス1の両側に設
けた軸受部分5,5に枢着されている。なお、支
軸4,4をコントロールボツクス1に、又、軸受
部分5,5を扉3の両側に設けるようにしてもよ
い。
扉3の背面一側には、アーム6がコントロール
ボツクス1の内方に向け所定長さを有して背面か
ら後方に向け一体で突出形成されている。
本例ではこのアーム6は、先端部6aの上面周
面が扉3の回動支点すなわち上記枢着点5を中心
とする同心円上に沿うように所定範囲で該枢着点
5から所定半径rを有する略円形状をなすととも
に、その基端部6bが直線形状をなして扉3の背
面に略直交状態で立上り形成されている。
他方、コントロールボツクス1の上面所定位置
には、アーム6を介して扉3の開閉動作に抵抗力
を付与する抵抗力付与手段が配設されている。こ
の抵抗力付与手段は、コントロールボツクス1の
上面に固定されるベース7と、このベース7の下
面に所定間隔おいて一体に突設された一対のガイ
ドポスト8,8と、ガイドポスト8,8の互の対
向位置に上下に沿つて夫々形成された一対の長孔
9,9と、ガイドポスト8,8の長孔9,9間に
回転軸10を介して回動可能かつ上下にスライド
可能に支持されるとともに、その周面がアーム6
の周面と対向してこれと互に摺接回動可能とされ
た円板状の回転体11と、ガイドポスト8,8外
周のベース7と回転軸10の両端部間に介挿され
回転体11をアーム6との摺接方向に常時付勢す
る一対のコイルバネ12,12とからなつてい
る。
回転体11はアーム6の上方にあつて、これの
周面と対向摺接するように配置されている。この
回転体11は、より詳しくは第3図に示すよう
に、その中心軸線に沿つて両側に回転軸10が一
体に突設され、この回転軸10の両端部に縮小形
成した小径軸部10a,10aがガイドポスト
8,8の長孔9,9に挿嵌ガイドされている。回
転体11の周面にはゴム、樹脂等からなる弾性体
13が接着、貼着等により巻着されており、コイ
ルバネ12,12の付勢による押圧作用と相俟つ
てその摩擦力によりアーム6の周面に所期の摩擦
抵抗を付与するようになつている。
本装置においては、第2図、第5図に示すよう
に、回転体11の摺動中心軸線Lの延長線は上記
枢着点5を挾んで扉3の重心位置と反対方向にあ
るようにコントロールボツクス1の内方に所定距
離lだけ離間した位置に常時位置するように設定
されている。したがつて、回転体11によるアー
ム6の周面に対する接触圧の作用線は上記中心軸
線Lと一致する枢着点5から距離lの位置にあ
り、この接触圧による枢着点5を中心とするモー
メントにより扉3の開蓋時における自重による回
転モーメントが消勢されてその開蓋動作に所期の
抵抗力が付与される。
なお、図において、14は筐体2内に枢着され
たフツクであつて、扉3の背面に突設した係止片
15の係止爪15aと係合することにより扉3が
閉蓋状態にロツクされるとともに、扉3の開蓋操
作により第1図の矢印イで示すように下方に回動
して係止爪15aとの係合が解け扉3が開蓋可能
となるように設定されている。
なお、上記アーム6を第4図に示すようにその
全長にわたつて円形状に湾曲して形成するように
してもよい。
次に以上の構成による本案装置の動作について
説明する。
第5図に示す扉3の閉蓋状態から扉3を開蓋操
作すると、上述のようにフツク14が下方に回動
して係止爪15aとの係合が解け、扉3が開蓋可
能となる。次いで、矢印100で示すように、扉
3が自重により支点5を中心として筐体2の前面
方向に回動され、仮想線で示す如く開蓋される。
このとき、この開蓋動作によりアーム6が同開蓋
方向に扉3と共に支点5周りに回動するととも
に、回転体11がバネ12,12に付勢されてア
ーム6の周面を押圧した状態でこのアーム6の周
面に対接して所定方向に摺接回転する。その結
果、上述の如くバネ12,12による回転体11
の押圧作用と弾性体13のアーム周面との摩擦力
との相乗作用による接触圧により、アーム6に対
して扉開蓋方向に作用する扉3の自重による回転
モーメントを消勢する方向に摩擦抵抗が付与され
ることになる。この摩擦抵抗は、扉3の開蓋動作
を緩衝する緩衝力として作用するもので、扉3の
開蓋動作が極めて緩やかにかつ低速に行われると
ころとなる。
そして、本実施例装置によれば、回転体11が
バネ12,12によつてアーム6の周面に常時所
定の付勢圧で押圧されるため、回転体11とアー
ム6間の組立誤差等の、各部の組立上の寸法誤差
等に起因する回転体11とアーム6周面との接触
不良などがなくなり、常時略均一な摩擦抵抗がア
ーム6の周面に付与されるところとなる。この場
合、回転体11の取付位置は下方に最大に伸長し
た状態で、その周面がアーム6周面からその半径
方向内側に更に所定距離入り込んだ位置に位置す
るように設定しておくことが望ましい。
他方、第5図の仮想線で示す開蓋状態から扉3
を閉蓋するには、例えば手指により扉3の前面を
わずかに押込み操作すればよい。これにより扉3
がコントロールボツクス1の前面に閉蓋されると
ともに、その背面の係止爪15aが上記フツク1
4と再び係合して扉3が閉蓋状態にロツクされ
る。この場合、アーム6には回転体11の押圧に
よる摩擦抵抗が付与されているため、扉3が手指
等により急激に押込み操作された場合においても
その押込み力が緩衝され閉蓋動作が緩やかに行わ
れることになり、したがつて扉閉蓋時における扉
3と筐体2との衝当による扉3の損傷や騒音の発
生などをなくすことができる。
第6図は上記アームと回転体との摺接構造の他
の例を示すもので、アーム16の周面に所定ピツ
チのラツク歯17が長手方向に沿つて所定範囲で
刻設されるとともに、回転体21の周面にラツク
歯17と噛合するギヤ22が設けられている。そ
してバネ12,12の付勢による回転体21の押
圧力がこのラツクピニオン機構17,22を通し
てアーム16の周面に作用し、このアーム16に
扉3の開閉方向に対する所期の摩擦抵抗が付与さ
れるようになつている。これによると、回転体2
1の接触圧による摩擦抵抗に加えてラツクピニオ
ン機構による減速作用が付加されるため、更に確
実かつ良好な緩衝効果が期待できる。
第7図は本案緩衝装置の他の実施例を示すもの
で、アーム30において、回転体11の周面と摺
接する先端部分の上面周面が、基端から先端方向
に扉3の枢着点5からの半径が徐々に増大するよ
うに変化する凸曲面状に形成されている。
これによると、扉3を開蓋する際は、回転体1
1がアーム30の周面に押上げられて同7図の矢
印101で示す如く、バネ12,12に抗して長
孔9,9に沿い所定範囲で徐々に上動されその上
動に応じた圧縮量でバネ12,12を圧縮するこ
とになり、したがつてこの圧縮されたバネ12,
12の弾発力に略相当する付勢圧に見合う強さで
回転体11のアーム30周面に対する接触圧がア
ーム30の先端方向に徐々に増大変化する。その
結果、例えば扉3の開蓋速度が開蓋当初はやや速
く、開蓋終期で極めて緩やかに遅くなるように緩
衝され、その開蓋動作が開蓋始端から終端に向け
徐々に緩やかにかつ低速に行われることになり、
特に開蓋終期で極めて緩やかとなるため、従来生
じていた騒音の発生や扉3の他部材との衝当等に
よるはね返り現象などが完全に一掃される。
他方、扉3を閉蓋する際は、上述と反対に回転
体11のアーム30に対する摩擦抵抗が、閉蓋当
初はやや強く、以後徐々に弱くなるように作用す
るため、この閉蓋操作が手指等により極めてスム
ーズかつ軽快に行える。
したがつて本例によれば、上記第1の実施例に
示すもののように扉開閉の始端から終端間で回転
体によるアームに対する摩擦抵抗が常時均一な大
きさであるものに比べて、より一層スムーズかつ
良好で確実な緩衝効果が得られる。
なお、本実施例においても、上述と同様にアー
ム30の周面にラツク歯を刻設するとともに、回
転体11の周面にこのラツク歯と噛合するギヤを
設けるような構成にしてもよいことは勿論であ
る。
又、本案装置においては、上記各部を構成する
部材の材質、形状などについて特に限定するもの
ではないが、これを例えば、扉3とアーム6,1
6,30、ベース7とガイドポスト8,8、ある
いは回転体11又は21と回転軸10とをプラス
チツク成形等により夫々一体に成形するようにし
ておけば、装置全体の軽量化を図ることができる
とともに、それらの製作が極めて簡単かつその組
立ても容易に行え、全体を安価に取りまとめるこ
とができる。
更に上記実施例においては、この考案をTVセ
ツトのコントロールボツクスの扉の開閉に適用し
た場合について説明したが、この考案はこれに限
定されるものではなく、その他のオーデイオ製品
のコントロールボツクスの扉の開閉はもとより、
カセツトデツキ等におけるカセツトの挿入排出動
作を緩衝するような場合にも広く適用できるもの
である。
以上のように、本案緩衝装置によれば、上記扉
のような部材の開閉操作にあたり、扉に設けたア
ーム周面に対して、これと摺接回動する回転体が
コイルバネにより常時一定の押圧力でアーム周面
に付勢されているため、組立上の寸法誤差等に起
因する両者の接触不良などが完全に吸収解消さ
れ、したがつて、このアームに対して部材開閉方
向に常時安定した所定の摩擦抵抗を付与すること
ができ、安定した確実で良好な緩衝効果が得られ
る。
更にこの考案によれば、扉のような部材の背面
に一体に設けたアームの周面に、バネで付勢され
た回転体を摺接回動可能に対向配設するのみの構
成であるため、従来の一体にアセンブリされてユ
ニツト化された状態で製品に組込まれるものに比
べて、その構造が極めて簡単かつコンパクトであ
り、製作コストも安価である。
したがつてこの考案によれば、TVセツトやオ
ーデイオ製品のコントロールボツクスのような設
置スペースの小さい箇所に適用して極めて好適で
ある利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案が適用されるTVセツトのコ
ントロールボツクスの要部斜視図、第2図は本案
緩衝装置の全体構成の一例を示す斜視図、第3図
は同装置における回転体の斜視図、第4図は本装
置における扉背面に設けたアームの他の例を示す
側面図、第5図は本案緩衝装置の動作を説明する
側面図、第6図は上記アームと回転体との摺接状
態の他の例を示す部分斜視図、第7図は本案装置
の他の実施例を示す側面図である。 3……扉(扉状の部材)、5……枢着点、6,
16,30……アーム、2……筐体、{7……ベ
ース、8,8……ガイドポスト、9,9……長
孔、10……回転軸、}支持部材、11,21…
…回転体、12,12……バネ(コイルバネ)、
13……弾性体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筐体前面に開閉可能に枢着された扉状の部材
    の開閉動作を緩衝する装置であつて、前記部材
    の背面一側に一端面が前記枢着点を中心として
    該部材の開閉方向に沿う所定湾曲形状をなすよ
    うに突設されたアームと、前記筐体内部に固定
    された支持部材により回動可能かつ前記一端面
    との対接方向にスライド可能に支持されるとと
    もに、前記アームと互に摺接回動可能となるよ
    うに配置された回転体と、前記支持部材に介挿
    されて前記回転体を前記一端面との対接方向に
    付勢するバネとから成る緩衝装置。 (2) 前記アームの一端面が前記枢着点を中心とし
    てその半径が基端から先端方向に徐々に大きく
    なるように形成されて成る実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の緩衝装置。 (3) 前記回転体の周面にゴム、樹脂等からなる弾
    性体が巻着されて成る実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の緩衝装置。
JP6481082U 1982-04-30 1982-04-30 緩衝装置 Granted JPS58167339U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6481082U JPS58167339U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 緩衝装置

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JP6481082U JPS58167339U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 緩衝装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58167339U JPS58167339U (ja) 1983-11-08
JPS646426Y2 true JPS646426Y2 (ja) 1989-02-20

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ID=30074823

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JP6481082U Granted JPS58167339U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 緩衝装置

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519249Y2 (ja) * 1987-07-30 1993-05-20
JP2003027826A (ja) * 2001-07-11 2003-01-29 Daiken Trade & Ind Co Ltd 折り戸のランナと該ランナを装備した折り戸構造
JP7094011B2 (ja) * 2018-09-13 2022-07-01 株式会社中尾製作所 引戸の跳ね返り防止装置

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Publication number Publication date
JPS58167339U (ja) 1983-11-08

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