JPS644781Y2 - - Google Patents

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JPS644781Y2
JPS644781Y2 JP1984044306U JP4430684U JPS644781Y2 JP S644781 Y2 JPS644781 Y2 JP S644781Y2 JP 1984044306 U JP1984044306 U JP 1984044306U JP 4430684 U JP4430684 U JP 4430684U JP S644781 Y2 JPS644781 Y2 JP S644781Y2
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JP
Japan
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ventilation
car
air
elevator
duct
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JP1984044306U
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JPS6069276U (ja
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エレベータかごの換気装置の改良に
関するものである。
一般のエレベータでは、エレベータかご室内の
換気を行なうため、通常かご室上部に送風機を備
え、これによりかご室外から吸入した空気をかご
室内へ送風し、かご室下部に設けられた通気口か
らかご室外へ排出している。
ところで、近来エレベータの速度は高速化され
る傾向にあり高速のかご室が乗場出入口部分昇降
路内に突出して設置されている機器の近傍を通過
するとき、つり合いおもりとすれ違うとき等に
は、かご室回りの空気流の流路面積が変化するた
め、空気圧が変動してかなりの風音を発生する。
したがつて、これらの風音が吸入口からかご室内
へ侵入しないように吸入口に消音細隙部を構成し
たとしても風音のレベルが高いため中々十分な消
音効果が得られなかつた。
そこで、高速エレベータではその対策として、
例えば特開昭49−104344号公報のように、エレベ
ータかごが走行中にはかご外の空気を取り入れて
かご内の空気を排出する、いわゆる換気を行なわ
ずに、送風機によりかご内空気の循環を行なう通
風だけを行ない、エレベータかご停止時に扉の開
閉により換気を行なう方法を用いていた。
しかし、これではエレベータ走行中にはかご内
に昇降路の新鮮な空気が吸入されないので、十分
な換気が得られず乗客に息苦しさを与え乗心地の
低下の原因にもなつていた。
このため低騒音で快適な通風と適度の換気が同
時に行なえる、例えば特開昭53−2845のようなエ
レベータの通気装置が提案されている。すなわ
ち、この通気装置はかご内の空気をかご外に設け
た通気ケースを通して送風機により循環させてか
ご内通風を行ない、また通気ケースのシヤツター
の開度調節により上記循環空気の一部を消音細隙
部を介して換気するようにしたもので、通風と換
気を同時に行なうものである。
しかし、この通気装置では快適な通風と適度の
換気を同時に行なうためにはシヤツターが必要で
あり、通気装置が非常に複雑になる欠点がある。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、低騒
音で快適な通風と適度の換気が同時に行なえる構
造の簡単なエレベータの換気装置を提供すること
を目的としている。
以下、第1図〜第3図により本考案装置の一実
施例について説明する。第1図はエレベータかご
の平面図を示し、図中1は天井板、2は後述する
通気口10,11相互を結ぶ天井板1上に設けら
れた換気扇、3は換気扇2及び後述する天井板1
の通気口10,11を覆うカバーで、このカバー
3の内部には通気口10,11の上方位置にこの
換気扇2の側面を遮へいする仕切板3aを2枚設
け、該仕切板3aとカバー側面3bとにより、昇
降路の空気をかご内に吸入する吸入ダクト4及び
かご内の空気を昇降路に排出する排出ダクト5並
びにかご内の空気を循環させる循環ダクト45を
それぞれ独立に構成している。6は非常救出口、
又第2図、第3図は第1図におけるP−P線の断
面図を示し、図中7は天井板1に取付けられた照
明装置、8はエレベータかごの側面パネル、9は
巾木、10,11は天井板1に設けられた通気
口、12は吸音材、第2図のA〜Gは強制換気時
の気流、第3図のH〜Jは自然換気時の気流を示
し、矢印は気流の流れる方向を示す。
まず、第2図により強制換気時のかご内の換気
通風状態を説明する。
換気扇2により気流Aが生じると、換気扇2の
風の吹き出し口を絞り込む働きをもつ仕切板3a
の働きにより通気口10の気圧の方が昇降路内の
気圧よりも低くなるため、気流Bが生じ昇降路の
新鮮な空気が吸入ダクト4を通つて通気口10に
取り入れられる。したがつて気流Aと気流Bの合
わさつた気流Cがかご内に流れ込む。次に気流C
の一部は気流Dとなつて巾木9等の隙間よりかご
外に排出されるが大部分の空気はかご内を循環し
て後気流Eとなり、その内一部は気流Fのように
通気口11、排出ダクト5を通つてかご外に排出
され、残りの空気は気流Gとなつて通気口11を
通り換気扇2にもどる。そして以後同じ動作を繰
り返えす。
当初、排出ダクト5からも空気が吸入されるの
ではないかと疑問がもたれていたが、実験では、
第4図に示すとおりの概略構造寸法において、天
井板1からかご内への吹出量10m3/mm、吸入ダク
ト4からの吸入量7m3/mm、排出ダクト5からの
排出量3m2/mm、巾木9からの排出量4m3/mm、
換気扇2の吸入排出量3m3/mmの数値より、かご
内循環風量の約7割が換気されていることが立証
された。これは、天井板上に設けられた換気扇2
及び通気口10,11を覆うカバー3内部の通気
口10,11の上方位置にこの換気扇2の側面を
遮へいする仕切板3aを設け、この仕切板3aに
より昇降路の空気をかご内に吸入する吸入ダクト
4及びかご内の空気を昇降路に排出する排出ダク
ト5並びにかご内の空気を循環させる循環ダクト
45をそれぞれ独立にこのカバー内に構成したこ
とによる効果とみられる。
さらに、この換気装置では第2図に示すように
昇降路とかご室との間には吸入ダクト4及び排出
ダクト5だけでなく、天井板1と照明装置7間の
ダクト部より成る比較的長い流通経路を備え、更
に該流通経路には吸音材12が設けられているた
め、空気の出入による騒音の侵入は容易に排除さ
れる構造になつている。
次に、万一停電等によりエレベータかごが階床
間に停止し換気扇2が停止した場合の自然換気時
の状態を第3図により説明する。すなわち、換気
扇2が停止してしまつた場合には、かご内の乗客
により暖められた空気が気流H,Iとなつて図示
の通り通気口10,11を通つて、吸入ダクト4
及び排出ダクト5から排出されると同時に巾木9
等の隙間より空気が気流Jとなつてかご内に入り
込むことにより換気が良好に行なわれる。
人の呼吸については酸素消費量、炭酸ガス吐出
量とも平均して0.001m3/mm程度であり、新鮮な
空気における酸素濃度は21%、炭酸ガス濃度は
0.03%程度、自然換気量は実験によれば(かご容
積10m3)かご内外の温度差を5℃(通常かご定員
の乗客が30分間かご内にとじ込められると、かご
内外の温度差は約5℃ぐらいになるため、自然換
気時の換気能力算定上の基準になる)とすると2
m3/mmとなるため、第5図に示すシミユレーシヨ
ン結果が得られる。即ち、酸素濃度、炭酸ガス濃
度ともシミユレーシヨン開始後10分〜20分で定常
状態となり、それぞれ人体の安全を確保するに十
分な値、例えば鉱山保安規則によれば、坑内の酸
素濃度および炭酸ガス濃度はそれぞれ19%以上お
よび1%以下の規準を満足する数値となつてい
る。
したがつて、停電等の場合にも乗客に息苦しさ
を与えない程度の換気は十分に行なえる。
以上説明したように、本考案によれば換気扇と
かご内の空気の出入が行なわれる吸入ダクト及び
排出ダクト並びにかご内の空気の循環が行なわれ
る循環ダクトとが一体構造になつた非常に簡単な
換気装置により、エレベータの走行中、停止中を
問わず、十分な換気と通風が行なわれ、かつ停電
時にも換気が良好に行なわれるため、エレベータ
の乗心地と快適さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すエレベータか
ご上の平面図、第2図及び第3図はともに第1図
におけるP−P線の断面図で第2図は強制換気時
の換気状態を示し、第3図は自然換気時の換気状
態を示す。第4図は強制換気時のかご内の換気通
風状態を示す説明図、第5図は自然換気時のかご
内の酸素、炭酸ガス濃度の推移を示す説明図であ
る。 1……天井板、2……換気扇、3……カバー、
4……吸入ダクト、5……排出ダクト、10,1
1……通気口、12……吸音材、A〜G……強制
換気時の気流、H〜J……自然換気時の気流。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) かご天井板には少なくとも2個の通気口を備
    え、該通気口の下方には空気の流通経路が構成
    され、該通気口の相互を結ぶ天井板上には換気
    扇が設けられ、該換気扇及び前記通気口の上方
    には該換気扇及び前記通気口の全体を覆うカバ
    ーを設けたエレベータの換気装置において、前
    記カバー内部には前記通気口の上方位置に前記
    換気扇の側面と前記カバーの側面を仕切る仕切
    板を設け、該仕切板により、昇降路の空気をか
    ご内に吸入する吸入ダクト及びかご内の空気を
    昇降路に排出する排出ダクト並びにかご内の空
    気を循環させる循環ダクトをそれぞれ独立に前
    記カバー内に構成したことを特徴とするエレベ
    ータの換気装置。 (2) 前記吸入ダクトと前記排出ダクトと前記流通
    経路内部には吸音材が設けられたことを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載のエレ
    ベータの換気装置。 (3) 前記流通経路は、前記天井板に照明装置が取
    付られ、前記天井板と前記照明装置間のダクト
    部よりなることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載のエレベータの換気装置。
JP4430684U 1984-03-28 1984-03-28 エレベータの換気装置 Granted JPS6069276U (ja)

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JP4430684U JPS6069276U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 エレベータの換気装置

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JPS6069276U JPS6069276U (ja) 1985-05-16
JPS644781Y2 true JPS644781Y2 (ja) 1989-02-07

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012032604A1 (ja) * 2010-09-07 2012-03-15 三菱電機株式会社 エレベータのかご室

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49104344A (ja) * 1973-02-12 1974-10-02
JPS532845A (en) * 1976-06-25 1978-01-12 Toshiba Corp Ventilation device for elevator

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JPS49104344A (ja) * 1973-02-12 1974-10-02
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