JPS644520B2 - - Google Patents

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JPS644520B2
JPS644520B2 JP14515182A JP14515182A JPS644520B2 JP S644520 B2 JPS644520 B2 JP S644520B2 JP 14515182 A JP14515182 A JP 14515182A JP 14515182 A JP14515182 A JP 14515182A JP S644520 B2 JPS644520 B2 JP S644520B2
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JP
Japan
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group
compound
deoxy
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solvent
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Application number
JP14515182A
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English (en)
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JPS5936696A (ja
Inventor
Setsuo Fujii
Junichi Yamashita
Setsuo Takeda
Sanji Yasumoto
Norio Saimi
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Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP14515182A priority Critical patent/JPS5936696A/ja
Publication of JPS5936696A publication Critical patent/JPS5936696A/ja
Publication of JPS644520B2 publication Critical patent/JPS644520B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な2′−デオキシ−5−置換ウリジ
ン及びそれを含有する抗腫瘍剤に関する。 2′−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ン(以下「F3TdR」という)は、ハイデルバー
ガー(Heiderberger)らによつて初めて合成さ
れた化合物である〔ジヤーナル オブ ザ アメ
リカン ケミカル ソサイエテイ、第84巻、第
3597頁(1962年)〕。該化合物はまた抗腫瘍作用を
有し、そのアデノカルシーマ
(Adenocarcinoma755)に対する治療係数は、
2′−デオキシ−5−フルオロウリジン(以下
「FudR」という)よりも優れている旨の報告も
ある〔キヤンサー リサーチ、第24巻、1979頁
(1964年)〕。上記の点よりF3TdRは、その医薬品
としての有用性の検討が種々重ねられてきたが、
臨床的に該化合物は期待される効果を奏し得ず、
抗腫瘍剤としての発展も現在見い出されていな
い。 一方、FurRは制癌剤として用いられている化
合物である。しかしながら、医薬品としてFudR
は極めて毒性が強く、且つ安全域が狭いという欠
点のみならず、その投与経路が動脈内に注射する
方法のみに限られ、経口投与ができないという実
際治療上致命的とも言える制限を受けることを余
儀なくされている〔フイジイシヤンズ デスク
リフアレンス、第1387頁(1978頁)〕。本発明者ら
は、これらF3TdR及びFudRの抗腫瘍性の強化向
上、薬剤の腫瘍到達性の向上等を企るべく鋭意検
討を重ねた。その結果、該F3TdR及びFudRの糖
部水酸基を1−アルコキシアルコキシ基で置換し
た新規な化合物が優れた制癌作用を発揮し、抗腫
瘍剤として有用であることを見い出し、ここに本
発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は一般式 (式中Xはフツ素原子又はトリフルオロメチル基
を示す。R1及びR2は水素原子又は
【式】 基を示す。該基においてR3は水素原子、アルキ
ル基又はアリール基を、R4はアルケニル基、ア
ラルキル基又は置換基としてテトラハイドロフラ
ニル基若しくはアルコキシ基を有し若しくは有し
ないアルキル基を示す。又R3及びR4は互いに結
合してテトラハイドロフラン環又はテトラハイド
ロピラン環を形成することができる。即ち上記
【式】基はテトラハイドロフラニル基又は テトラハイドロピラニル基であつてもよい。但し
上記R1及びR2は同時に水素原子であつてはなら
ない。) で表わされる2′−デオキシ−5−置換ウリジン誘
導体及び該誘導体を含有する抗腫瘍剤に係る。 上記一般式〔〕中、アルキル基としては、炭
素数1〜6のアルキル基、例えばメチル、エチ
ル、t−ブチル、イソアミル、ヘキシル基等の直
鎖状及び分枝状アルキル基を、アルケニル基とし
ては、炭素数1〜6のアルケニル基、例えばアリ
ル、ブテニル、ペンテニル基等を、アルコキシ基
としては、炭素数1〜6のアルコキシ基例えばメ
トキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ブトキシ基
等を、アリール基としては、フエニル、ナフチル
基等を、アラルキル基としては、炭素数1〜6の
アルキル基にフエニル基が置換したもの、例えば
ベンジル、フエネチル、フエニルプロピル基等を
夫々例示することができる。置換基としてテトラ
ハイドロフリル基若しくはアルコキシ基を有する
アルキル基としては、テトラハイドロフリル基又
は上記アルコキシ基を有する炭素数1〜6の直鎖
状及び分枝状アルコキシ基、例えば(2−テトラ
ハイドロフリル)メチル、2−(3−テトラハイ
ドロフリル)エチル、メトキシメチル、エトキシ
メチル、ブトキシメチル、2−メトキシエチル、
2−エトキシエチル、4−ブトキシメチル基等を
例示できる。 上記一般式〔〕で表わされる本発明化合物は
下記A法及びB法により製造することができる。 (A法) 一般式 (式中Xは前記と同一の意味を有する) で表わされる2′−デオキシ−5−置換ウリジン
に、一般式 (式中R3及びR4は前記と同一の意味を示し、R5
は置換基としてアルコキシ基、テトラハイドロフ
ラニル基又はフエニル基を有することのあるアル
コキシ基、アルケニルオキシ基、アシルオキシ基
又はハロゲン原子を示す) 上記一般式〔〕においてR5で表わされる基
としては、次のものを例示できる。即ち置換基と
してアルコキシ基、テトラハイドロフラニル基又
はフエニル基を有することのあるアルコキシ基と
しては、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、ヘキシ
ルオキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;メ
トキシメトキシ、メトキシエトキシ、エトキシエ
トキシ等の炭素類2〜12のアルコキシ基を置換基
として有するアルコキシ置換アルコキシ基;2−
テトラハイドロフラニルメトキシ、2−テトラハ
イドロフラニルエトキシ等のテトラハイドロフラ
ニル置換アルコキシ基及びベンジルオキシ、フエ
ニルプロピルオキシ基等のフエニル置換アルコキ
シ基を例示できる。アルケニルオキシ基として
は、アリルオキシ、ブテニルオキシ基等の炭素数
2〜6のアルケニルオキシ基を例示できる。アシ
ルオキシ基としては、アセチルオキシ、プロパノ
イルオキシ、ブタノイルオキシ基等の炭素数2〜
6のアルキルカルボニルオキシ基等を例示でき
る。またハロゲン原子としては臭素、沃素、塩素
原子等を例示できる。 上記一般式〔〕で表わされる代表的なものと
しては、以下の各化合物を例示することができ
る。 ジエトキシメタン、ジブトキシメタン、ジテト
ラハイドロフリロキシメタン、ジベンジルオキシ
メタン、アセトアルデヒドジエチルアセタール、
プロピオンアルデヒドジエチルアセタール、ベン
ツアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデ
ヒドジアリルアセタール、アセトアルデヒドジベ
ンジルアセタール、2−メトキシテトラハイドロ
ピラン、2−アセトキシテトラハイドロフラン、
クロロエチルメチルエーテル、クロロメチルエチ
ルエーテル、クロロメチルベンジルエーテル等。 本反応は溶媒の存在下又は無溶媒で行なうこと
ができるが通常は溶媒の存条下で行なうのが好ま
しい。溶媒としては反応に影響を与えないもので
ある限り限定されないが、具体的には、エーテル
ジオキサン等のエーテル類、クロロホルム、ピリ
ジン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等
の極性溶媒類を例示することができる。一般式
〔〕の化合物の使用割合は、一般式〔〕の
2′−デオキシ−5−置換ウリジンに対して、通常
1〜10倍モル比、好ましくは1〜4倍モル比とさ
れる。またこれら化合物の反応は、通常無触媒で
も進行するが、好ましくは触媒の存在下に行なわ
れる。用いられる触媒としては、一般式〔〕の
化合物に応じて適宜選択できる。例えばR5がハ
ロゲン原子以外の基である一般式〔〕の化合物
を用いる場合、上記触媒としては塩酸、トシル
酸、塩化アルミニウム等の酸触媒を使用できる。
またR5がハロゲン原子を示す一般式〔〕の化
合物を用いる場合は、ピリジン、ピリコン、ルチ
ジン等を上記触媒として使用することができる。
反応温度は通常、室温から100℃前後、好ましく
は60〜80℃とされるのがよい。 (B法) 上記一般式〔〕で表わされる2′−デオキシ−
5−置換ウリジンに一般式 R3′−CH=CH−OR4 〔〕 (式中R4は前記と同一の意味を有し、R3′は水素
原子又はアルキル基を示す。またR4及びR3′は互
に結合してテトラハイドロフラン環又はテトラハ
イドロピラン環を形成することができる。) で表わされる化合物を反応させる。 上記一般式〔〕においてR3′で表わされるア
ルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル基等の炭素数1〜6のアルキル基を例示す
ることができる。該一般式〔〕で表わされる代
表的な化合物としては、ビニルエチルエーテル、
ビニルブチルエーテル、ブテニルベンジルエーテ
ル、2,3−ジヒドロフラン等を例示することが
できる。 本反応は溶媒の存在下又は無溶媒で行なうこと
ができるが、通常は溶媒の存在下で行なうのが好
ましい。溶媒としてはA法で例示したものと同様
のものを使用することができる。一般式〔〕の
化合物の使用割合は、一般式〔〕の2′−デオキ
シ−5−置換ウリジンに対して1〜6倍モル比、
好ましくは2倍モル比とされる。またこれらの化
合物の反応は、通常無触媒でも進行するが、好ま
しくは触媒の存在下に行なわれる。触媒としては
塩酸、トシル酸、塩化アルミニウム等の酸触媒が
好適に用いられる。反応温度は、室温から170℃
前後、好ましくは60〜80℃前後とするのがよい。 上記A及びB法で製造される本発明化合物は、
通常公知の分離精製手段、例えば再結晶、カラム
クロマトグラフイー等の手段により単離精製され
る。 かくして得られる一般式〔〕で表わされる本
発明の2′−デオキシ−5−置換ウリジン誘導体
は、これと医薬として用いるに当り、通常薬理的
に許容される適当な担体と組み合せ、その投与経
路に適した製剤形態に調製される。利用される担
体としては、公知慣用の賦形剤、結合剤、滑沢
剤、着色剤、崩壊剤等でよく、その製剤形態とし
ては経口投与に適した経口剤例えば錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤、液剤等、静脈内注射等の非
経口投与に適した注射剤等を例示でき、また直腸
内投与に適した坐剤とされてもよい。各製剤の単
位形態当りの有効成分(本発明化合物)含有量
は、その形態に応じて適宜に決定すればよく、特
に通常の医薬品におけるそれらと大巾に異なるも
のではない。好ましい有効成分含有量は、1単位
当り約25〜500mgとされるのが一般的である。上
記各製剤形態への調製方法は、常法に従えばよ
い。 かくして得られる各製剤の投与量は、勿論これ
を投与される患者の症状、体重、年令等により異
なり、一該に限定することはできないが、通常成
人一日当り、有効成分が約100〜2000mg投与され
る量とすればよく、これは一日に1〜4回に分け
て投与することができる。 以下、本発明化合物の製造例を実施例として挙
げる。又各実施例で得られた本発明化合物の化学
構造を表1に、また物理化学的定数(核磁気共鳴
スペクトル分析結果、NMR、δppm)を表2に
示す。但し表2中のNMRは化合物No.31を除き
DMSO−d6中で測定したものであり、化合物No.
31※はCDCl3中で測定したものである。 実施例 1 2′−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ン2gをジオキサン16mlに溶解し、ジベンジルオ
キシメタン6.2g及びトシル酸120mlを加え、60℃
で3時間撹拌する。反応液を冷却後
0.1NC2H5ONaで中和し過する。液をエバポ
レイトした後残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイ(溶媒:クロロホルム−エタノール=10:
1)で分離し、次いでエタノールより再結して、
2′−デオキシ−5−ベンジルオキシメチル−5−
トリフルオロメチルウリジン(化合物6)680mg
(収率24%)を得る。mp184.5〜186℃ また、この方法では同時に3′−置換体及び3′,
5′−ジ置換体も生成するので、之等を同様に分離
して2′−デオキシ−3′−ベンジルオキシメチル−
5−トリフルオロメチルウリジン(化合物7)
655mg(収率23%)及び2′−デオキシ−3′,5′−ジ
ベンジルオキシメチル−5−トリフルオロメチル
ウリジン(化合物8)560mg(収率15.4%)を得
る。 実施例 2 2′−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ン3gをジメチルホルムアミド10mlに溶解し、ピ
リジン10ml及びクロロメチルエーテル3.2gを加
えて80℃で3時間撹拌する。反応液をエバポレイ
ト後残渣をクロロホルム−水で抽出する。抽出液
を芒硝で乾燥後エバポレイトし、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイ(溶媒:クロロホルム
−エタノール=10:1)で分離し、次いでエタノ
ールより再結して、2′−デオキシ−5′−メトキシ
メチル−5−トリフルオロメチルウリジン(化合
物9)840mg(収率25%)を得る。mp178〜182℃ 実施例 3 2′−デオキシ−5−フルオロウリジン3gをジ
メチルアセタミドに溶解し、ピリジン10ml及びク
ロロメチル(2−メトキシ)エチルエーテル3.8
gを加えて80℃で10時間撹拌する。反応液をエバ
ポレイト後残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フイ(溶媒:クロロホルム−エタノール=10:
1)で分離して、2′−デオキシ−5′−メトキシエ
トキシメチル−5−フルオロウリジン(化合物
29)810mgを得る。(収率20%) 実施例 4 2′−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ン2gをジオキサン16mlに溶解し、クロロメチル
エチルエーテル2.6g及びトシル酸50mgを加えて
60℃で5時間撹拌する。反応液をエバポレイト後
残渣をクロロホルム−水を加えて抽出する。抽出
液を芒硝で乾燥後エバポレイトし、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイ(溶媒:クロロホル
ム−エタノール=10:1)で分離し次いでエタノ
ールより再結して、2′−デオキシ−5′−エトキシ
メチル−5−トリフルオロメチルウリジン(化合
物1)480mg(収率20%)を得る。mp185〜187℃ 実施例 5 2′−デオキシ−5−フルオロウリジン2.5gを
ジオキサン20mlに懸濁し、2,3−ジヒドロフラ
ン2.1g及びトシル酸10mgを加えて室温で1時間
撹拌する。反応液を0.1NC2H5ONaで中和後エバ
ポレイトし、次いでシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイ(溶媒:クロロホルム−エタノール=10:
1)で分離する。エタノールより再結して、2′−
デオキシ−3′,5′−ジ−(テトラハイドロ−2−
フリル)−5−フルオロウリジン(化合物31)1.5
g(収率36%)を得る。mp156〜166℃ 実施例 6 2′−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ン2gをジオキサン16mlに溶解し、ビニルエチル
エーテル2g及びトシル酸60mgを加えて60℃で1
時間撹拌する。反応液を0.1NC2H5ONaで中和
し、過後エバポレイトする。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイ(溶媒:クロロホルム−
エタノール=25:1)で分離して、2′−デオキシ
−3′,5′−ジ(1−エトキシ)エチル−5−トリ
フルオロメチルウリジン(化合物18)930mg(収
率10.7%)を得る。 さらに溶媒をクロロホルム−エタノール(10:
1)に変えて分離して、2′−デオキシ−5′−(1
−エトキシ)エチル−5−トリフルオロメチルウ
リジン(化合物16)230mg(収率26%)を得る。
mp163〜165℃ 実施例 7 2′−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジ
ン2gをジオキサン16mlに溶解し、2−アセトキ
シテトラハイドロピラン3.5g及びトシル酸60mg
を加えて室温で6時間撹拌する。反応液を
0.1NC2H5ONaで中和し、過後エバポレイトす
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイ
(溶媒:クロロホルム−エタノール=10:1)で
分離して、2′−デオキシ−5′−テトラハイドロピ
ラニル−5−トリフルオロメチルウリジン(化合
物13)890mg(収率34.4%)を得る。 実施例 8 上記各実施例と同様にして化合物2〜5、10〜
12、14〜17、19〜28、30を得る。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 <薬理試験> 次に本発明化合物の抗腫瘍効果及び毒性の薬理
試験結果を示し、その値より算出した治療係数の
比較により本発明化合物の有用性を説明する。 実験方法 (a) 抗腫瘍活性値の測定方法: マウス可移植性腫瘍ザルコーマ180細胞5×
106個を雄性ICR/JCLマウス(27〜30g)の
背部皮下に移殖した。検体は0.1%ツイーン80
−0.5%のCMC溶液に溶解又は懸濁した形で、
該液を一群7匹のマウスに1.0ml/100g体重と
なる容積割合で、腫瘍移植日の翌日より1日1
回連日7日間経口投与した。また対照群には、
検体を含まない上記溶液の1.0ml/100g体重を
同様に1日1回連日7日間経口投与した。 移植から10日目に各検体についてそれぞれの
投与量での平均腫瘍重量を測定し、これらを対
照群における平均腫瘍重量と対比し、各投与量
での対照群に対する腫瘍増殖抑制率を夫々求め
た。これらの実験値より腫瘍増殖抑制率が50%
を示す投与量を求め各化合物の抗腫瘍活性値と
した。 (b) 毒性値の測定方法: 従来、抗悪性腫瘍剤の毒性値の測定方法とし
ては被検動物の死亡数(LD50)をもつて算出
する方法が大部分であつたが、この実験法であ
ると臨床での薬剤の使用状況とはあまりにもか
けはなれた重篤な条件下にての測定であり、真
の薬剤の毒性に対する評価がなし得ないため、
本実験においては化合物の毒性活性の測定方法
として抗悪性腫瘍剤のもつ代表的な毒性である
蓄積毒性に考慮を払い、その毒性のより鋭敏な
検出方法として、被検動物の体重増加抑制を指
標として測定した。すなわち、上記(a)の項の抗
腫瘍活性値を測定する実験を行なう際各化合物
のそれぞれの投与量群について、腫瘍移植日よ
り連日、投与直前に各動物の体重を測定した。 腫瘍重量判定日に各検体についてそれぞれの
投与量での腫瘍移植日からの実質平均体重増加
量を測定し、これらを対照群における実質平均
体重増加量と対比し、各投与量での対照群に対
する実質体重増加率を夫々求め、これらの実験
値より体重増加抑制率が、50%を示す投与量を
求め、これを各化合物の毒性値とした。 (c) 治慮係数の算出方法: 上記(a)の項及び(b)の項で求めた各化合物につ
いての抗腫瘍活性値(Aとする)と毒性値(B
とする)とより、下式に従い治療係数(Cとす
る)を求めた。 C=B/A ここで得られた各化合物の治療係数の値が大
であればあるほどその化合物の効果と毒性のバ
ランスが良く有用性が高いことを示している。 本発明化合物並びに比較のためF3TdR及び
FudRを検体として得られた結果を下記表3に示
す。
【表】
【表】 上記表3より明らかな通り、本発明化合物は、
F3TdR及びFudRに比し、毒性の面では略々同等
であるか又は優れており、抗腫瘍活性の面ではと
りわけ優れている。これを治療係数で対比すれば
本発明化合物は、非常に有用性の高いことが明ら
かである。 次に本発明化合物の製剤例を示す。 製剤例 1 カプセル剤 化合物3、乳糖、結晶セルロース及びトウモロ
コシでんぷんを下記の割合に混合し、更に下記の
割合にステアリン酸マグネシウムを加え混合す
る。この混合物を適当なカプセル充填機を用いて
1カプセルあたり約293mgになるように充填し、
製品とする。カプセル剤処方 mg/カプセル 化合物3 200.0 乳 糖 30.0 結晶セルロース 50.0 トウモロコシでんぷん 10.0 ステアリン酸マグネシウム 3.0 293.0 製剤例 2 顆粒剤 化合物6、乳糖、結晶セルロース及びトウモロ
コシでんぷんを下記の割合に混合する。これにヒ
ドロキシプロピルセルロースの10%エタノール溶
液を加え練り合わせたのち、適当な造粒装置を用
い顆粒とする。これを乾燥後12〜42メツシユに整
粒する。この整粒したものについて適当なコーテ
イング装置を用い下記の割合にヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースの被膜を施す。12〜42メツシ
ユに整粒後製品とする。顆粒剤処方 mg/一包中 化合物6 200.0 乳 糖 200.0 結晶セルロース 311.0 トウモロコシでんぷん 200.0 ヒドロキシプロピルセルロース 10.0 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 70.0 脂肪酸モノグリセリド 3.5 二酸化チタン 5.5 1000.0 製剤例 3 錠 剤 化合物21、トウモロコシでんぷん及び繊維素グ
リコール酸カルシウムを下記の割合に混合する。
これにヒドロキシプロピルセルロースの10%エタ
ノール溶液を加え練り合わせ適当な造粒装置で造
粒後、乾燥し、これに下記の割合にステアリン酸
マグネシウム及び無水ケイ酸を加え混合したもの
を適当な打錠機を用いて打錠しこの錠剤にヒドロ
キシプロピルメチルセルロースの被膜を施し、製
品とする。錠剤処方 mg/錠 化合物21 200.0 トウモロコシでんぷん 5.0 繊維素グリコール酸カルシウム 20.0 ヒドロキシプロピルセルロース 2.0 ステアリン酸マグネシウム 2.5 無水ケイ酸 2.5 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 19.999 マクロゴール6000 0.001 酸化チタン 2.0 254 製剤例 4 坐 剤 ウイテプゾールW−35 (ダイナマイトノーベ
ル社製)を約60℃で溶かしたのち約45℃に保つ。
これに、化合物2を下記の割合に混合したのち、
適当な坐剤製造装置を用い1gの坐剤に成型す
る。坐剤処方 mg/坐剤 化合物2 400.0 ウイテプゾールW−35 600.0 1000.0

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Xはフツ素原子又はトリフルオロメチル基
    を示す。R1及びR2は水素原子又は【式】 基を示す。上記基においてR3は水素原子、アル
    キル基又はアリール基を、R4はアルケニル基、
    アラルキル基又は置換基としてテトラハイドロフ
    ラニル基若しくはアルコキシ基を有し若しくは有
    しないアルキル基を示す。又R3及びR4は互いに
    結合してテトラハイドロフラン環又はテトラハイ
    ドロピラン環を形成することができる。但しR1
    及びR2は同時に水素原子であつてはならない。) で表わされる2′−デオキシ−5−置換ウリジン誘
    導体。 2 一般式 (式中Xはフツ素原子又はトリフルオロメチル基
    を示す。R1及びR2は水素原子又は【式】 基を示す。上記基においてR3は水素原子、アル
    キル基又はアリール基を、R4はアルケニル基、
    アラルキル基又は置換基としてテトラハイドロフ
    ラニル基若しくはアルコキシ基を有し若しくは有
    しないアルキル基を示す。又R3及びR4は互いに
    結合してテトラハイドロフラン環又はテトラハイ
    ドロピラン環を形成することができる。但しR1
    及びR2は同時に水素原子であつてはならない。) で表わされる2′−デオキシ−5−置換ウリジン誘
    導体を含有する抗腫瘍剤。
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