JPS644518B2 - - Google Patents

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JPS644518B2
JPS644518B2 JP17775681A JP17775681A JPS644518B2 JP S644518 B2 JPS644518 B2 JP S644518B2 JP 17775681 A JP17775681 A JP 17775681A JP 17775681 A JP17775681 A JP 17775681A JP S644518 B2 JPS644518 B2 JP S644518B2
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compound
reaction
dihydrocarbostyryl
tetrazol
sodium
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JP17775681A
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Fujio Tafusa
Tatsuyoshi Tanaka
Takao Nishi
Kazuyuki Nakagawa
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なテトラゾール誘導体、さらに詳
しくは、下記一般式()で表わされるテトラゾ
ール誘導体に関する。 〔式中、Rは水素原子、テトラヒドロピラニル低
級アルキル基、またはピリジル基、Aは低級アル
キレン基を示す。また、カルボスチリル骨格の3
位と4位の炭素結合は一重結合または二重結合を
示す〕 上記一般式()で表わされるテトラゾール誘
導体は、優れた血小板凝集抑制作用、ホスホジエ
ステラーゼ阻害作用、トロンボキサンシンセター
ゼ阻害作用、抗潰瘍作用、強心作用、消炎作用、
降圧作用、抗ヒスタミン作用および抗アレルギー
作用などを有し、血栓症の予防・治療剤、消炎
剤、抗潰瘍剤、抗喘息剤、高血圧、狭心症、心筋
硬塞などの虚血性心疾患、脳卒中、一過性虚血性
発作、偏頭痛などの脳疾患などの予防・治療剤、
さらに抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤などとし
て有用である。 本明細書において、RおよびAで示される各基
はより具体的には夫々つぎのものが挙げられる。 テトラヒドロピラニル低級アルキル基として
は、2−テトラヒドロピラニルメチル、3−テト
ラヒドロピラニルメチル、4−テトラヒドロピラ
ニルメチル、2−(2−テトラヒドロピラニル)
エチル、1−(3−テトラヒドロピラニル)エチ
ル、3−(4−テトラヒドロピラニル)プロピル、
4−(2−テトラヒドロピラニル)ブチル、1,
1−ジメチル−2−(2−テトラヒドロピラニル)
エチル、5−(3−テトラヒドロピラニル)ペン
チル、6−(2−テトラヒドロピラニル)ヘキシ
ル、2−メチル−(4−テトラヒドロピラニル)
プロピルなどが例示できる。 ピリジル低級アルキル基としては、2−ピリジ
ルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメ
チル、2−(2−ピリジル)エチル、1−(2−ピ
リジル)エチル、3−(4−ピリジル)プロピル、
4−(2−ピリジル)ブチル、1,1−ジメチル
−2−(2−ピリジル)エチル、5−(3−ピリジ
ル)ペンチル、6−(2−ピリジル)ヘキシル、
2−メチル−(4−ピリジル)プロピルなどが例
示される。 また低級アルキレン基としては、メチレン、エ
チレン、トリメチレン、1−メチルトリメチレ
ン、2−メチルメチレン、2,2−ジメチルトリ
メチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘ
キサメチレンなどが例示される。 本発明の化合物は各種の方法で製造できるが、
例えば、つぎの反応式−1で示す方法により製造
できる。 〔反応式−1〕 〔式中、Xはハロゲン原子を示し、RおよびAな
らびにカルボスチリル骨格の3位と4位の炭素結
合は前記と同じ〕。 上記反応式−1で示されるように、本発明のテ
トラゾール誘導体〔〕は、ヒドロキシカルボス
チリル〔〕とテトラゾール誘導体〔〕とを常
法により脱ハロゲン化水素反応に付して製造され
る。式〔〕中のハロゲン原子としてはフツ素、
臭素、塩素、ヨウ素が挙げられる。この脱ハロゲ
ン化水素反応は塩基性化合物を脱ハロゲン化水素
剤として用いて行なわれる。塩基性化合物として
は公知のものを広く使用でき、例えば、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸銀などの無機塩基、ナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラートなどのアルコラート、
トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル
アニリン、N−メチルモルホリン、4−ジメチル
アミノピリジン、1,5−ジアザビシクロ〔4,
3,0〕ノネン−5(DBN)、1,5−ジアザビ
シクロ〔5,4,0〕ウンデセン−5(DBU)、
1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン
(DABCO)、などの有機塩基が挙げられる。該反
応は無溶媒でもあるいは溶媒の存在下でも行なわ
れ、溶媒としては反応に悪影響を与えない不活性
のものがすべて用いられ、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチレン
グリコールなどのアルコール類、ジメチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグラ
イム、ジグライムなどのエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、酢
酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、N,N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキサイ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどの非プロ
トン性極性溶媒などが挙げられる。また該反応は
ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムなどの金属ヨ
ウ化物の存在下に行なうのが有利である。 上記方法におけるヒドロキシカルボスチリル
〔〕とテトラゾール誘導体〔〕との使用割合
はとくに限定されず、広範囲の中から適宜に選択
されるが、通常、前者に対して後者を等モル〜5
倍モル、好ましくは等モル〜2倍モル量にて用い
るのが望ましい。また、その反応温度もとくに限
定されないが、通常、室温〜200℃、好ましくは
50〜150℃で行なわれる。反応時間は通常1〜30
時間、好ましくは1〜15時間である。 上記の方法で用いられる一方の出発原料である
ヒドロキシカルボスチリル〔〕は公知化合物で
あるが、他方の出発原料であるテトラゾール誘導
体〔〕は未知化合物であり、例えば下記反応式
−2で示される方法により製造される。 反応式−2: 〔式中、Xはフツ素、塩素、臭素およびヨウ素な
どのハロゲン原子を示し、RおよびAは前記に同
じ〕。 すなわち、公知のもしくは公知と同様の方法で
製造される一般式〔〕で表わされるハロアミド
にPCl5を反応させてハロイミン誘導体〔〕と
し、これを単離することなくアジ化水素酸
(HN3)を反応させてテトラゾール誘導体〔〕
を得る。 ハロアミド〔〕とPCl5の反応は一般に溶媒
中で行なわれる。使用される溶媒としては反応に
悪影響を与えない不活性のものがすべて用いら
れ、例えばベンゼン、キシレン、トルエンなどの
芳香族炭化水素類、クロルベンゼン、ブロモベン
ゼンなどのハロゲン化芳香族炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、ジオキサンなどのエーテル類、n−
ヘキサン、n−ヘプタンなどの炭化水素類が挙げ
られる。ハロアミド〔〕とPCl5の使用割合は
通常、前者に対して後者を等モル〜2倍モル、好
ましくは等モル〜1.2倍モル使用するのが望まし
い。またその反応温度は通常−20〜50℃、好まし
くは0〜25℃であり、また反応時間は30分〜5時
間、好ましくは1〜3時間である。 以上のようにして得られたハロイミン誘導体
〔〕は単離することなく、HN3(通常は、ベン
ゼン、キシレン、ジエチルエーテル、n−ヘキサ
ンなどの溶液として使用する)と反応させる。ハ
ロイミン誘導体〔〕とHN3との使用割合は、
通常、前者に対して後者を等モル〜5倍モル、好
ましくは等モル〜3倍モル、の範囲から選ばれ
る。また、その反応温度は0〜150℃であり、反
応時間は3時間〜2日間である。 かくして製造される一般式〔〕の化合物は通
常の分離手段により容易に単離精製できる。該分
離手段としては、例えば溶媒抽出法、溶媒希釈
法、再結晶法、液体クロマトグラフイーなどを例
示できる。 本発明のカルボスチリル誘導体〔〕には光学
異性体が存在するが、本発明はこれらの光学異性
体も包含する。 本発明化合物はそのままであるいは慣用の製剤
担体と共に動物および人に投与することができ
る。投与単位形態としては特に限定がなく、必要
に応じ適宜選択して使用される。かかる投与単位
形態としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、各種
経口用液剤などの経口剤、注射剤、座剤などの非
経口剤などを例示できる。投与されるべき有効成
分の量としては特に限定がなく広い範囲から適宜
選択されるが、所期の効果を発揮するためには1
日分り体重1Kg当り0.06〜10mgとするのがよい。
また、投与単位形態中に有効成分を1〜500mg含
有せしめるのがよい。 本発明において錠剤、カプセル剤、経口用液剤
などの経口剤は常法に従つて製造される。すなわ
ち錠剤は本発明化合物をゼラチン、澱粉、乳糖、
ステアリン酸マグネシウム、滑石、アラビアゴム
の製剤学的賦形剤と混合し、賦形される。カプセ
ル剤は、本発明化合物を不活性の製剤充填剤もし
くは希釈剤と混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟
質カプセルなどに充填される。経口用液剤のシロ
ツプ剤およびエリキシル剤は本発明化合物をシヨ
糖などの甘味剤、メチル−およびプロピルパラベ
ン類などの防腐剤、着色剤、調味剤などと混合し
て製造される。また非経口剤は常法にしたがつて
製造され、例えば、本発明化合物を滅菌した液状
担体に溶解して製造される。好ましい担体は水ま
たは塩水である。所望の透明度、異定性および非
経口使用の適応性を有する液剤は約1〜500mgの
有効成分を、水および有機溶剤に溶解し、さらに
分子量200〜5000のポリエチレングリコールに溶
解して製造される。かかる液剤にはナトリウムカ
ルボキシメチルセルローズ、メチルセルローズ、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールな
どの潤滑剤が結合されるのが好ましい。さらには
上記液剤中にベンジルアルコール、フエノール、
チメロサールなどの殺菌剤および防カビ剤、さら
に必要に応じ、シヨ糖、塩化ナトリウムなどの等
張剤、局所麻酔剤、安定剤、緩衝剤などが含まれ
ていてもよい。また、非経口投与用薬剤は、その
安定性の観点から、カプセルなどに充填後、冷凍
し、通常の凍結乾燥技術により水を除去し、使用
直前に凍結乾燥粉末から液剤を再調製することも
できる。 つぎに本発明の化合物の薬理試験結果を示す。 血小板凝集抑制作用: 本発明の化合物の血小板凝集抑制作用をボーン
の方法〔G.V.R.Born、Nature927〜929頁(1962
年)〕により測定した。 すなわち、兎から採取した血液試料を1000rpm
で10分間遠心分離して血小板濃度の高い血清
(PRP)を得、さらに3000rpmで15分間遠心分離
して血小板濃度の低い血清(PPP)を得る。得
られたPRPをPPPにて適度に希釈してアデノシ
ン・ジホスフエート(ADP)−誘発凝集試験用
PRP試料(血小板濃度:300000/mm2)およびコ
ラーゲン−誘発凝集試験用PRP試料(血小板濃
度:450000/mm2)を調製する。 試験化合物10-4〜10-5モルを含有する溶液0.01
mlに、上記調製した各試料0.6mlを加え、37℃の
恒温槽に1分間保持し、これにコラーゲンまたは
ADP溶液0.07mlを加え、透過度を測定する。こ
れらの結果ならびに、別途測定したPPPおよび
PRPの透過度とより次式に従い凝集率を算出し、 凝集率=c−a/b−a×100 式中、 a:PRPの透過度 b:試験化合物およびコラーゲンまたはADP含
有液の透過度 c:PPPの透過度 試験化合物を加えない場合(コントロール)の
凝集率に対する阻止率(%)をもつて凝集抑制作
用をみた。 コラーゲン−誘発凝集に対する抑制作用を第1
表に、ADP−誘発凝集に対する抑制作用を第2
表に示す。なお、試験化合物は以下のとおりであ
る。なお、対照物質としてアセチルサリチル酸を
用いた。 1 6−{4−〔1−(2−テトラヒドロピラニル
メチル)テトラゾール−5−イル〕ブトキシ}
−3,4−ジヒドロカルボスチリル 2 6−{4−〔1−(3−ピリジルメチル)テト
ラゾール−5−イル〕ブトキシ}−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル 3 6−〔3−(テトラゾール−5−イル)プロポ
キシ〕−3,4−ジヒドロカルボスリチル また特開昭54−30183号、特開昭55−35019号お
よび特開昭56−49378号各明細書に記載の下記化
合物についても同様に比較試験を行つた。 4 6−[3−(5−メチルチオテトラゾール−1
−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル(特開昭54−30183号製造例3の化
合物) 5 6−[3−(5−メチルチオテトラゾール−2
−イル)プロポキシ]−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル(特開昭54−30183号製造例4の化
合物) 6 6−[3−(1−シクロヘキシルテトラゾール
−5−イル)プロポキシ]カルボスチリル(特
開昭55−35019号実施例1の化合物) 7 6−[4−(1−シクロヘキシルテトラゾール
−5−イル)ブトキシ]カルボスチリル(特開
昭56−49378号実施例14の化合物)
【表】
【表】 脳血流増加作用: 試験化合物の脳血流増加作用を、ジヤーーナ
ル・オブ・サージカル・リサーチ(J.of
Surgical Research)、第8巻、第10号、475〜
481頁(1968年)に記載の方法に準じて測定した。 すなわち、雑犬(雄、体重12〜20Kg)を用い、
ペントバルビタールナトリウム麻酔下に伏位に固
定し、2.0ml/Kg、20回/分の条件下で強制呼吸
を行う。頭蓋骨を露出させ、グラインダーで削除
して上矢伏静脈洞を露出させ、カニユーレーシヨ
ンにより静脈血を外部へ導く。流出する血流量を
電磁血流計、ついで滴数計で10秒間の滴数を測定
した。薬物投与前および投与後の増加のピークに
おける30秒間の滴数を比較することにより増加率
を算出した。薬物はジメチルホルムアミドに溶解
させ、生理食塩水で希釈し、大腿静脈に挿入した
カニユーレにより投与した。試験化合物は前記と
同番号のものである。また対照薬としてパパベリ
ンを用いた。得られた結果を以下に示す。
【表】 上記試験結果から明らかなように、本願発明の
化合物は、特開昭54−30183号明細書に記載の化
合物(化合物4および5)よりも血小板凝集抑制
作用において、とりわけADP誘発凝集に対して
優れていることがわかる。また特開昭55−35019
号(化合物6)および特開昭56−49378号明細書
(化合物7)に記載の化合物に対しては、本願発
明の化合物は血小板凝集抑制作用においては劣つ
ているものの、脳血流増加作用において増加率が
少なく優れていることがわかる。このように、本
発明の化合物のごとく血小板凝集抑制作用が強
く、しかも脳血流増加作用の少ない薬剤は、選択
的な抗血小板凝集抑制剤として有用であり、この
ような薬剤は必要に応じ他の薬効を有する薬剤を
選択し併用可能であることが最大のメリツトとな
る。また、たとえば体外循環路の血栓予防、ある
いは虚血性、動脈硬化性の脳疾患での梗塞発作予
防などで脳血流増加作用のない方がよい症例など
への適用のように臨床上充分な有用性があるもの
である。 以上から本発明の化合物が、血小板凝集抑制剤
として極めて有用であることがわかる。 つぎに、参考例、実施例および製剤例を挙げて
本発明をさらに具体的に説明する。 参考例 1 N−(2−テトラヒドロピラニルメチル)−5−
クロロバレルアミド10gをベンゼン100mlに溶か
し、氷水浴上冷却撹拌下に五塩化リン9.8gを加
え、その後室温で1.5時間撹拌する。つぎに氷冷
撹拌下、アゾ化水素酸のベンゼン溶液(1.2N)
72mlを滴下する。滴下後、室温で一夜撹拌した
後、溶媒を減圧留去する。残渣をクロロホルムに
溶かし、水洗する。硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフイ(溶出液;クロロホルム)で精製し
て、無色油状物質の1−(2−テトラヒドロピラ
ニルメチル)−5−(4−クロロブチル)テトラゾ
ール10.1gを得る。 NMR(CDCl3)δ:1.17〜1.73(4H、m)、1.73
〜2.23(6H、m)、2.93(2H、t、J=7Hz)、
3.15〜4.00(5H、m)、4.00〜4.52(2H、m) 参考例 2 上記参考例1と同様にして、適当な出発原料を
用いて下記の化合物を得る。 1−(3−ピリジルメチル)−5−(4−クロロ
ブチル)テトラゾール、淡黄色油状物質、NMR
(CDCl3)δ:1.7〜2.1(4H、m)、2.8(2H、t、
J=7Hz)、3.5(2H、t、J=7Hz)、5.55(2H、
s)、7.25〜7.7(2H、m)、8.6(2H、br.s) 実施例 1 6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル4.2gおよび水酸化カリウム1.7gをイソプロ
ピパノール60mlに加え、加熱還流して溶解させ
る。この溶液に、1−(2−テトラヒドロピラニ
ルメチル)−5−(4−クロロブチル)テトラゾー
ル10gを加えて、5時間加熱還流する。反応後、
減圧で溶媒留去する。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイ(溶出液;クロロホルム:メタノ
ール=50:1)で精製し、メタノールより再結晶
して、無色針状の6−{4−〔1−(2−テトラヒ
ドロピラニルメチル)テトラゾール−5−イル〕
ブトキシ}−3,4−ジヒドロカルボスチリル3.9
gを得る。融点120〜121℃ 実施例 2〜5 実施例1と同様にして適当な出発物質を用いて
下記の化合物を得る。 (2) 6−{4−〔1−(3−ピリジルメチル)テト
ラゾール−5−イル〕ブトキシ}−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル、無色針状晶、融点135
〜136.5℃(クロロホルム−アセトン) (3) 6−〔3−(テトラゾール−5−イル)プロポ
キシ〕−3,4−ジヒドロカルボスチリル、無
色稜状晶、融点242〜244℃(メタノール) (4) 6−{4−〔1−(2−テトラヒドロピラニル
メチル)テトラゾール−5−イル〕ブトキシ}
カルボスチリル、白色結晶、融点160〜163℃ (5) 5−{4−〔1−(3−ピリジルメチル)テト
ラゾール−5−イル〕ブトキシ}−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル、白色結晶、融点156〜
168℃ 製剤例 1 錠剤の調製 それぞれ5mgの6−{4−〔1−(2−テトラヒ
ドロピラニルメチル)テトラゾール−5−イル〕
ブトキシ}−3,4−ジヒドロカルボスチリルを
含有する経口剤使用のための1000錠が次の処方に
よつて調製される。 配 合 量(g) 6−{4−〔1−(2−テトラヒドロピラニルメチ
ル)テトラゾール−5−イル〕ブトキシ}−3,
4−ジヒドロカルボスチリル 5 乳糖(日本薬局方品) 50 コーンスターチ(日本薬局方品) 25 結晶セルローズ(日本薬局方品) 25 メチルセルローズ(日本薬局方品) 1.5 ステアリン酸マグネシウム(日本薬局方品) 1 6−{4−〔1−(2−テトラヒドロピラニルメ
チル)テトラゾール−5−イル〕ブトキシ}−3,
4−ジヒドロカルボスチリル、乳糖、コーンスタ
ーチおよび結晶セルローズを十分混合し、メチル
セルローズの5%水溶液で顆粒化し、200メツシ
ユの篩に通して注意深く乾燥する。乾燥した顆粒
は200メツシユの篩に通してステアリン酸マグネ
シウムと混合して錠剤にプレスされる。 製剤例 2 注射剤の調製 非経口投与に適する殺菌した水溶液を下記処方
に従つて調製する。 配 合 量(g) 6−{4−〔1−(3−ピリジルメチル)テトラゾ
ール−5−イル〕ブトキシ}−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル 1 ポリエチレングリコール(日本薬局方品)分子
量:4000 0.3 塩化ナトリウム(日本薬局方品) 0.9 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート
(日本薬局方品) 0.4 メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1 メチル−パラベン(日本薬局方品) 0.18 プロピル−パラベン(日本薬局方品) 0.02 注射用蒸留水 100(ml) 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウムおよ
び塩化ナトリウムを撹拌しながら80℃で上記の約
半量の蒸留水に溶解する。得られた溶液を40℃ま
で冷却し、6−{4−〔1−(3−ピリジルメチル)
テトラゾール−5−イル〕ブトキシ}−3,4−
ジヒドロカルボスチル、次にプリエチレングリコ
ールおよびポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レエートをその溶液中に溶解する。その溶液に注
射用蒸留水を加えて最終の容量に調製し、適当な
フイルターペーパーを用いて滅菌過することに
より滅菌して注射剤を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、Rはテトラヒドロピラニル低級アルキル
    基、またはピリジル低級アルキル基、Aは低級ア
    ルキレン基を示す。また、カルボスチリル骨格の
    3位と4位の炭素結合は一重結合または二重結合
    を示す] で表わされるテトラゾール誘導体。
JP17775681A 1981-11-05 1981-11-05 テトラゾ−ル誘導体 Granted JPS5877880A (ja)

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