JPS643498Y2

JPS643498Y2 -

Info

Publication number: JPS643498Y2
Application number: JP8798283U
Authority: JP
Priority date: 1983-06-08
Filing date: 1983-06-08
Publication date: 1989-01-30
Also published as: JPS59193549U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、泡・液噴出ヘツドに係る。

本案は、泡沫と液体との噴出を任意に切換える
ことができ、且つ、その切換えをワンタツチで容
易に行えるようにしようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、前端を開口したヘツド本
体、２は、該ヘツド本体に設けたスピン溝付き内
装部材、３は、ヘツド本体の前端に進退可動に装
着した栓状のノズル頭、４は、該ノズル頭の外側
に重ねてヘツド本体１へ進退可動に装着した発泡
頭、５は、ヘツド本体１の奥で内装部材２の後部
との間で構成した吐出弁であり、これらは適宜合
成樹脂から成る。

ヘツド本体１は、吐出管Ａの先端部を大径にし
て構成し、外周において、前端部１１を小径に、
中間部１２を大径に形成して、該中間部に前後２
段の係合突条１３，１４を周設し、後端部１５を
テーパ面に形成し、且つ、末端にフランジ１６を
周設している。また、内周において、前端に係止
突子１７を配し、後端に前方に面する弁座５１を
形成している。

スピン溝付き内装部材２は、前端にヘツド本体
１内前部に嵌る基部２１を有し、該基部の前面中
央に液体を高速渦流回転させるスピン溝２２を形
成すると共に、基部周面に該スピン溝２２を後方
へ開通させる液体通路２３，２３を形成し、ま
た、基部２１の後面に環状の弾性部２４を介して
弁部５２を一体に連設し、而して、全体をヘツド
本体１内へ挿入して、弁部５２を弁座５１へ着座
させ、且つ、基部２１外縁を係止突子１７へ係合
させて、抜け止めしている。

ノズル頭３は、周壁３１をヘツド本体１の外周
前端部１１へ水密に、且つ、摺動自在に嵌合し、
中央部３２を凹没させて内装部材２の前面へ全般
的に当接させ、その中心にノズル３３を穿設して
おり、また、前面周縁部に放射方向に数個の通気
用凹溝３４…を形成している。

発泡頭４は、深いキヤツプ状に形成し、大きな
外周壁４１の内側に適宜間隔を隔てて小さな内周
壁４２を設けると共に、該内周壁から複数の弾性
係合片４３…を突設して、該弾性係合片をヘツド
本体１の外周中間部１２へ後段の係合突条１４に
係合させて可動に嵌合し、外周壁４１の末端をヘ
ツド本体のフランジ１６へ突き当てて、ヘツド本
体の外側へ装着している。

また、発泡頭４は、内周壁４２内にノズル頭３
の周壁３１を嵌合して固定し、中央部にノズル頭
のノズル３３に対応させて内側へ突出する発泡筒
４４を設け、該発泡筒の周りに数個の吸気孔４５
…を穿設しており、発泡筒４４は、内周を外側へ
次第に小径となるテーパに形成し、後端をノズル
頭３の前面周縁部へ突き当てている。

吐出弁５は、ヘツド本体１に設けた上記弁座５
１とこれに着座するスピン溝付き内装部材２の上
記弁部５２とから成り、該弁部は、これの前に連
なる弾性部２４を以て付勢着座される。

如上の構成であり、第１図の状態において、吐
出管Ａから加圧液体を送ると、該液体は、吐出弁
５を開いてヘツド本体１内に流入し、液体通路２
３，２３を経てスピン溝２２に入り、該スピン溝
で高速の渦流となつてノズル３３から噴出し、従
つて、ノズル３３からは噴霧を生じることにな
り、続いて、その噴霧が発泡筒４４の内周で寄せ
集められ、同時に、外気が吸気孔４５…及び通気
用凹溝３４…を経て混入されて、発泡筒４４から
泡沫となつて噴出する。

次に、発泡頭４の外周壁４１を強くつまんで弾
性変形させると、外周壁４１の末端がヘツド本体
１の後端部テーパ面１５上を滑降して、第２図に
示すように、発泡頭４及びノズル頭３が共に前進
し、弾性係合片４３が後段の係合突条１４を乗り
越えて前段の係合突条１３へ係合し、ノズル頭の
中央部３２がスピン溝付き内装部材２の前面即ち
スピン溝２２から離間する。

そこで、この第２図の状態において、吐出管Ａ
から加圧液体を送ると、該液体は、前回同様にし
てスピン溝２２に至るが、ノズル頭の中央部３２
が離間しているために渦流を生ぜず、従つて、ノ
ズル３３から液体のままで真直な線状になつて、
そして、発泡頭４４に触れることもなく噴出す
る。

この第２図の状態から第１図の状態に戻すとき
は、単に、発泡頭４を押し込めばよい。

本案によれば、泡沫との噴出が任意に得られ、
そして、その切換えが発泡頭４へのワンタツチで
極めて容易に行え、しかも、構造が簡単で、製作
容易であり、また、不自然な突出物もなくて外観
が頗る美麗である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、泡沫噴出状
態の截断側面図、第２図は、液体噴出状態の截断
側面図である。１……ヘツド本体、２……スピン溝付き内装部
材、３……ノズル頭、４……発泡頭、５……吐出
弁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前面中央に供給加圧液体へ渦流を生じさせるス
ピン溝２２を装備したヘツド本体１の前端に、そ
のスピン溝２２の中央と連通するノズル３３を設
けたノズル頭３を、スピン溝２２に対して接近・
離間自在に装備させ、また、ノズル頭３の外側に
発泡頭４を嵌合連結させて、該発泡頭４をヘツド
本体１の外周中間部１２に進退可動に装着し、該
発泡頭４には、ノズル頭３の前方にそのノズル３
３と通じてノズルからの噴霧を泡沫化する発泡筒
４４を設け、該発泡筒４４の周りに外気を導入す
る吸気孔４５…を設けて発泡筒４４後端へ連通さ
せたことを特徴とする泡・液体噴出ヘツド。