JPS642645Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鍋半面にシーズヒータを鋳込んでな
る茹麺器に関するものである。

従来、茹麺器は、第１図側断面図、第２図裏面
図から、アルミニユウム材の如く熱良導性金属材
料により鍋１が形成され、鍋１の半面にはシーズ
ヒータ２が鋳込まれており、このシーズヒータ２
により加熱された鍋１は、鍋１の半面が高温にな
るため、鍋１内に入れた水が湯となり、鍋１内を
対流し、麺がからみ切れることなく茹上がること
ができるもので、湯の対流は鍋１内の半面から上
昇し、シーズヒータ２を備えていない鍋１の他の
半面方向へ対流する、一定方向の流れを形成する
ことから、茹麺器として多く用いられているもの
である。上述の茹麺器は、鍋１内の湯の中に麺を
入れ、麺の茹上がりの後に取り出す作業があり、
鍋１周囲には多くの水が飛散し、鍋１の外面を伝
わり、シーズヒータ２の端子部３に水がかかる
と、漏電の危険を生じていた。また鍋１は、鍋１
の重量と鍋１内の水の重量により、かなりの重量
になるとともに、加熱された鍋１から、鍋１を支
持する支持台へ伝わる熱が外板４に伝わり、火傷
の原因ともなつていた。

本考案は、上述の点を解消するために考案され
た、茹麺器であり、鍋１からシーズヒータ２端子
部３へ漏水がかかることなく、また、鍋１外部へ
の断熱を行なうと同時に、鍋１の支持を容易に行
なえるようにしたもので、第３図は、本考案の実
施例を示す茹麺器の鍋１４裏面図を示し、第４図
は、本考案実施例を示す茹麺器側断面図である。

上記第３図，第４図実施例から、鍋１４半面に
は、シーズヒータ５がループ状に鋳込まれてお
り、シーズヒータ５の両端部６は、鍋１４の底中
央部付近に鍋１４底から、鍋１外側に突出して設
けられ、シーズヒータ５の両端部６から突出した
端子７に、電気接続がなされる。さらに鍋１４の
外側周面には、凸部８が鍋１４と一体に設けられ
ており、この凸部８に断熱材１０を介して、アン
グル１１が設けられ、凸部８のネジ孔９に、アン
グル１１からボルト１２を挿入して、アングル１
１と、鍋１４が固定される。

すなわち、本考案の茹麺器は、シーズヒータ５
を鍋１４内に一体に鋳込むと同時に、鍋１４の外
側面周囲に、凸部８を形成するもので、この凸部
８内に、鍋１４から突出するシーズヒータ５の両
端部６が位置される。そして、凸部８とアングル
１１間に位置する断熱材１０は、アスベストラン
バーなどの断熱材を用いることで強度を保持で
き、アングル１１で、鍋１４を戴置することがで
きる。図のごとく鍋の上部ふち内側に設けられた
溝に外板がはいる構造とともに、さらにシールパ
ツキンを介し水の浸入を防止している。

万一、鍋１４の外側面から水が浸入した場合、
流下する水は鍋１４底の外周囲凸部８形状により
流下水は、凸部８先端から垂直下に落ちるため
に、凸部８内のシーズヒータ５の両端部６には水
がかかることがなく、漏電の危険を防ぐことがで
きる。また、アングル１１と断熱材１０により鍋
１４を支持するために、鍋１４全体を支持するこ
となく、鍋１４の加熱時の熱伝導は、凸部８形状
のごとく接触の少ない面で行なわれる。

従来、鍋１４全体を支持する支持具に比較し
て、極めて小ない熱伝導であることから、外板１
３の加熱による火傷を防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の鍋を示す、側断面図。第２図
は、従来の鍋を示す、裏面図。 第１図、第２図において、１…鍋、２…シーズ
ヒータ、３…端子。 第３図は、本考案の茹麺器の鍋実施例を示す、
裏面図。第４図は、本考案の茹麺器を示す、側断
面図である。 第３図、第４図において、５…シーズヒータ、
８…凸部、１０…断熱材、１１…アングル、１４
…鍋、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋１４にシーズヒータ５を鋳込み、このシーズ
   ヒータ５の両端部６を、鍋１４底中央部付近に突
   出して設けるとともに、鍋１４外側周囲面に凸部
   ８を設け、この凸部８内に、前記シーズヒータ５
   の両端部６が位置してなり、アングル１１上に断
   熱材１０を介して、鍋１４の凸部８を位置し、こ
   の凸部８と、アングル１１間を固定することによ
   り、鍋１４をアングル１１上に戴置してなり、鍋
   １４上部ふち内側に溝１５を設けた構造をなして
   なる、茹麺器。