JPS642020Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、居間、温室等として利用されるサン
ルームの屋根部な透光板を取付ける装置に関する
ものである。

従来の技術 サンルームの屋根部には透光板を取付けて太陽
光を室内に採り入れできるようにしているが、屋
根部には風雨が直接当るので、透光板の取付部分
より雨水等が室内に浸入し易く、従来は透光板の
取付部分にコーキング材を充填して雨仕舞を確実
とし、雨水等が室内に浸入しないようにしてい
る。

しかし、コーテイング材の充填作業は非常に面
倒であると共に、特別な技術を要するから、透光
板の取付作業が非常に面倒となつてしまうとの不
具合を有する。

考案の目的 透光板を簡単に取付けできると共に、雨水等が
室内に浸入することを確実に防止でき、さらには
彎曲した屋根部にも透光板を簡単に取付けできる
ようにすることを目的とする。

考案の構成 天井枠部を構成する枠材に透光板取付凹部を形
成して排水樋を形成し、透光板の両側縁に接着固
定した弾性材よりなる垂下片を排水樋に臨ませる
と共に、シール材とパツキング材とで透光板両側
部を透光板取付用凹部に挾着したもの。

実施例 第１図はサンルームの外観斜視図であり、左右
一対の取付柱１，１と左右一対の柱２，２とに亘
つて上下妻桁３，４をそれぞれ連結して左右側面
枠部５を構成し、左右一対の柱２，２間に亘つて
上、下前桁６，７をそれぞれ連結して前面枠部８
を構成すると共に、各枠部５，８に開き戸、嵌め
殺し窓、引き違い窓等のユニツトＡをそれぞれ装
着して本体部Ｂを構成してある。

屋根部Ｃは、軒桁１２に左右一対のはり１３，
１３を連結し、左右一対のはり１３，１３につか
１４，１４をそれぞれ連結し、左右一対のつか１
４，１４間に棟木１５を連結すると共に、棟木１
５と軒桁１２とに亘つて軒桁１２側が彎曲したた
る木１７を取付けて天井枠部１８を形成し、各天
井枠部１８にガラス板、合成樹脂板等の透光板１
９をそれぞれ取付けてある。

なお、第１図において、９は側柱、１０は間
柱、２０は日除ガイド、２１はカバ体、２２は日
除であり、日除２２は日除ガイド２０に沿つて移
動自在となつていると共に、１つの天井枠部１８
にはガラス戸２３が開閉自在に設けてある。

第２図は第１図の−線断面図であり、前記
両側に位置するたる木１７は、たる木本体３０と
補助たる木４０とを備え、たる木本体３０の上壁
３１には凹部３２が形成され、内壁３３には横向
片３４が一体形成してあり、該横向片３４の端部
には上向鈎片３４ａが一体形成されて横向片３４
と内壁３３とによつて排水樋３５を構成してい
る。

前記補助たる木４０の下壁４１には突片４２，
４２が一体形成され、かつ両側に張り出し片４
３，４３が一体形成してあり、その突片４２，４
２がたる木本体３０の上壁３１の凹部３２に嵌合
されて取付けられ、一方の張り出し片４３と前記
したたる木本体３０の横向片３４とによつて透光
板取付用凹部３６を形成していると共に補助たる
木４０の上壁４４には日除ガイド２０が取付けて
ある。

前記中間に位置するたる木１７′は、たる木本
体５０と補助たる木６０とを備え、たる木本体５
０の上壁５１には凹部５２が形成され、縦壁５３
には横向片５４が一体形成され、かつ端部には上
向鈎片５４ａが形成してあつて、縦壁５３と横向
片５４とで排水樋５５を形成している。

前記補助たる木６０の下壁６１には前記凹部５
２に嵌合する突片６２，６２が形成され、かつ両
側に張り出し片６３，６３が一体形成してあり、
該張り出し片６３と前記たる木本体５０の横向片
５４とで透光板取付用凹部５６を形成し、かつ張
り出し片６３の先端は上向に折曲してガイドレー
ル６４を形成していると共に、一方の補助たる木
６０の上壁６５には日除ガイド２０が取付けら
れ、他方の補助たる木６０の上壁６５には押縁６
６が取付けてある。

尚、たる木本体３０，５０と補助たる木４０，
６０とはビス９０，９１により連結固定され、そ
れとともにパツキング材３８，５８が透光板１９
の上面１９ｃに圧接されている。

前記透光板１９の両側縁には塩化ビニル、酢酸
ビニル等の軟質樹脂やブチルゴムなどの弾性体よ
りなる垂下片１９ａが接着固定してあり、この垂
下片１９ａが排水樋３５，５５に臨むように左右
に隣接する透光板取付用凹部３６，５６間に亘つ
て取付けられ、透光板１９の下面１９ｂが各上向
鈎片３４ａ，５４ａに装着したシール材３７，５
７に当接し、上面１９ｃには、各張り出し片４
３，６３の凹条溝４３ａ，６３ａに装着したパツ
キング材３８，５８が圧着して透光板１９の両側
部を挾持支持している。

なお、ガラス戸２３の左右横框２４，２４には
ガイドレール６４に接する戸車２５，２５が取付
けてあると共に、横向コ字状の凹部２６，２６が
形成されて排水樋２７，２７を形成し、透光板１
９の垂下片１９ａ，１９ａが排水樋２７，２７に
臨むように、シール材２８とパツキング材２９と
で取付けてある。

しかして、透光板１９はシール材とパツキング
材とによつて簡単に取付けできる。

また、パツキング材と透光板上面１９ｃとの間
より浸入した雨水等は、透光板１９の垂下片１９
ａに沿つて排水樋に流れ落ち、排水樋に沿つて排
水されるから、雨水等が室内に浸入することがな
い。

また、垂下片１９ａは弾性体よりなつていると
共に、第３図に示すように垂下片１９ａの一面１
９′ａに両面接着テープ７０を接着し、その剥離
紙７１を剥離して透光板１９の下面１９ｂに貼着
することにより接着固定してあるので、透光板１
９が彎曲している場合でも、その彎曲面に沿つて
弾性変形させながら簡単に接着でき、彎曲してい
る屋根部にも透光板１９を簡単に取付けできる。

考案の効果 透光板１９の下面、上面両側部はシール材３
７，５７とパツキング材３８，５８とで上向鈎片
３４ａ，５４ａ、張り出し片４３，６３に支持さ
れているので、従来のように面倒なコーテイング
材の充填作業を行なわずに透光板１９を取付けで
き、透光板１９を簡単に取付けできる。

また、透光板１９の両側縁に接着して取付けた
垂下片１９ａは排水樋３５，５５に臨んでいるか
ら、シール材、パツキング材のシール部分より侵
入した雨水等は垂下片１９ａより排水樋３５，５
５に確実に流れ落ちて排水されるので、雨水等が
室内に侵入することを防止できる。

また、垂下片左１９ａは弾性変形可能であると
共に、透光板１９の両側縁に沿つて接着して取付
けてあるので、透光板１９が変曲している場合に
はその変曲面に沿つて垂下片片１９ａを弾性変形
させながら簡単に接着して取付けでき、変曲して
いる透光板１９にも垂下片１９ａを簡単に取付け
できるから変曲している屋根部にも透光板１９を
簡単に取付けできる。

また、垂下片１９ａは透光板１９と別体となつ
て接着して取付けてあるので、透光板１９を天井
枠部１８のサイズ幅に応じて切断加工した後に垂
下片１９ａを簡単に取付けでき、長尺なる透光板
１９と垂下片１９ａを別々に作成してサンルーム
の施工現場等で透光板１９を切断して垂下片１９
ａを取付けできるので、天井枠部１９のサイズ幅
に応じて垂下片１９ａを備えた透光板１９を種々
作成して準備しなくとも良いから作成が容易でコ
スト安となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はサンル
ームの外観斜視図、第２図は第１図の−線断
面図、第３図は垂下片の接着作業説明図である。 １８は天井枠部、１９は透光板、１９ａは垂下
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井枠部１８を構成する相対向する一対の枠材
   に、上方に位置する張り出し片４３，６３と下方
   に位置し、かつ上向鉤片３４ａ，５４ａを備えた
   横向片３４，５４と内壁３３又は縦壁５３とで略
   コ字状となつた透光板取付用凹部３６，５６を相
   対向してそれぞれ形成すると共に、前記横向片３
   ４，５４と内壁３３又は縦壁５３で排水樋３５，
   ５５を形成し、前記天井枠部１８に取付けられる
   透光板１９の両側縁に沿つて弾性変形可能な垂下
   片１９ａ，１９ａを接着して取付けると共に、該
   透光板１９を前記相対向する透光板取付用凹部３
   ６，５６間に亘つて、その両側垂下片１９ａ，１
   ９ａが前記排水樋３５，５５に臨むように取付け
   し、該透光板１９の下面両側部と前記上向鈎片３
   ４ａ，５４ａとの間にシール材３７，５７を装着
   すると共に、透光板１９の上面両側部と前記張り
   出し片４３，６３との間パツキング材３８，５８
   を装着したことを特徴とするサンルーム屋根部の
   透光板取付装置。