JPS641769Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は衛生放送を受信するのに使用するパラ
ボラアンテナ自在取付装置に関する。

従来あるパラボラアンテナ取付装置はそのほと
んどが固定したものであつて、ある程度の受信角
度の調整は行えても受信角度の上下左右の微調整
を自在に行うことは不可能であつた。

本考案は上記従来の実情に鑑み、新たに開発し
たものであつて、衛生放送が盛んに行なわれよう
とする現在、該衛生放送の人工衛生から送られる
電波を確実に受信する為、そのパラボラアンテナ
の受信角度を上下左右自在に調整出来、更に該角
度の微調整も調整ダイヤルを回すことにより簡単
に行え、しかも構造簡単で安価に製作出来る便宜
なパラボラアンテナ自在取付装置の提供を目的と
し、その特徴とするところは、箱型基台の左右側
板にパラボラアンテナ受板を回動自在にその一部
を軸支するとともに該箱型基台の左右側板間に架
け渡した上下調整ピンに該パラボラアンテナ受板
の一端を取り付けて該上下調整ピンを上下移動可
能に取り付けた上下調整ダイヤルにてパラボラア
ンテナ受板を箱型基台に上下角度自在に取り付け
るとともに、支持筒支持曲板を箱型基台の内部に
取り付け更に該支持筒支持曲板内に支持筒を挿入
して全体の大まかな左右角度を調整してから、該
支持筒支持曲板を支持筒に締め付け固定せしめ、
上記左右角度調整部材に左右調整ダイヤルを連結
し、該左右調整ダイヤルにて左右角度を調整する
とともに上記上下調整ダイヤルにて上下角度を調
整するように構成した点にある。

以下、図示する実施例に基づき本考案を詳説す
る。

第１図、第２図において、１は箱型基台であつ
て、２は該箱型基台１の前側に取り付けられたパ
ラボラアンテナ受板であり、３は箱型基台１の上
部に固設された覆板であつて、４は箱型基台１の
内部に配設せれた断面略Ｕ字状の支持筒支持曲板
である。

第３図は分解図に示すように、箱型基台１の形
状は、左右側板５，６と上下側板７，８から一体
に成り、該左右側板５，６の前側は下拡がりの広
腕部９，１０に形成されている。該広腕部９，１
０の下方部分に弧状上下ガイド孔１１，１２が設
けられており、左右側板５，６の上方所定位置に
取付孔１３，１３が穿たれ、上下側板７，８の中
心部に大円孔１４，１５が形成されている。又、
左右側板５，６の後側に裏板１６が架着され、該
裏板１６の中心部に透孔１７が窄設され、右側中
心所定位置に上下ダイヤル支持孔１８が設けら
れ、又、四隅の所定位置に取付孔１９，１９，１
９，１９が設けされている。尚、上下ダイヤル支
持孔１３は円孔部と円孔部から右方に至る小孔部
とから形成されている。

上記箱型基台１の左右側板５，６の弧状上下ガ
イド孔１１，１２間に上下調整ピン２０が配設さ
れている。又、箱型基台１の上側板７の上面には
断面〓状の覆板３が固設されており、該覆板３の
後側板部２１にはその左方位置にダイヤル支持孔
２２が、右方位置には小透孔２３が設けられてい
る。該左右ダイヤル支持孔２２には円孔部と該円
孔部から左方に至る小孔部とから形成されてい
る。

パラボラアンテナ受板２はパラボラアンテナ前
側取付板部２４と左右側板部２５，２６とから成
り、パラボラアンテナ前側取付板部２４の中心部
に大円長孔２７が設けられ、該大円長孔２７周囲
の上下左右四ケ所にパラボラアンテナ取付孔２
８，２８，２８が穿たれており、左右側板部２
５，２６の前側上下位置にパラボラアンテナ取付
孔２９，２９，３０，３０が設けられて後側上下
近傍には受板取付孔３１，３１，３２，３２が設
けられている。

支持筒支持曲板４の前部は半円形状を成し、後
側取付脚部３３，３４には上下に取付孔３５，３
５，３６，３６が穿たれ、右側の取付脚部３４の
中腹部所定位置にダイヤル用切欠３７が設けられ
ている。

第３図中、３８は左右角度調整部材であつて、
右側が分割された円筒状本体部３９と分割部分か
ら右方に連なる二列の締め付け腕部４０，４１と
左側面に固着したピン支持指部４２とから成り、
後側の締め付け腕部４０にはボルト挿入孔４３
が、前側の締め付け腕部４１にはナツト孔４４が
設けられ、円状のピン支持指部４２の腹部には間
隙４５が設けられている。４６は該ピン支持指部
４２に配設される左右調整ピンであつて、腹部に
ナツト孔４７が設けてある。

４８，４９は上下調整ダイヤル及び左右調整ダ
イヤルであつて、棒状部５０，５１の前部がボル
ト部５２，５３に形成され、後端にはつまみ５
４，５５が設けられ、該つまみ５４，５５近くの
棒状部の所定位置に係止周溝５６，５７が設けら
れている。

上記各部品の組み立て方を説明すると、まず、
支持筒５８を箱型基台１の大円孔１４，１５に貫
入させるとともに覆板３にて、上記支持筒５８の
上端部に左右角度調整部材３８の円筒状本体部３
９を取り付ける。このとき、該左右角度調整部材
３８のピン支持指部４２には左右調整ピン４６が
あらかじめ挿入配設されている。次に支持筒支持
曲板４を箱型基台１の内部に配設し、その半円形
状部で支持筒５８を包み込んで、支持筒支持曲板
４の後側取付脚部３３，３４の取付孔３５，３
５，３６，３６と裏板１６の取付孔１９，１９，
１９，１９を合わせ、各取付孔に箱型基台１の内
側よりワツシヤ５９を介してボルト６０を挿入
し、裏板１６の表側よりワツシヤ６１、スプリン
グワツシヤ６２を介して上記ボルト６０にナツト
６３を螺合して、支持筒支持曲板４を裏板１６の
内面にゆるめに取り付ける。

次にパラボラアンテナ受板２を箱型基台１の前
側に被せ、該箱型基台１の取付孔１３，１３とパ
ラボラアンテナ受板２の左右側板部２５，２６の
上方の受板取付孔３１，３２を合わせ、箱型基台
１の内部からボルト（図示せず）を該各々の取付
孔に貫入して外側よりワツシヤ６４、スプリング
ワツシヤ６５を介して該ボルトにナツト６６を螺
合して、パラボラアンテナ受板２を回動自在に取
設する。又、パラボラアンテナ受板２の左右側板
部２５，２６の下方位置の受板取付孔３１，３２
を、箱型基台１の広腕部９，１０の弧状上下ガイ
ド孔１１，１２間の前側取付板部の上下調整ピン
２０の左右ナツト孔６７，６７に合わせ、パラボ
ラアンテナ受板２の外側よりワツシヤ６８、スプ
リングワツシヤ６９を介してボルト７０を、上記
受板取付孔３１，３２に外側から通して上下調整
ピン２０の左右のナツト孔６７，６７に螺入す
る。

最後に上下ダイヤル４８を箱型基台１の裏板１
６の上下ダイヤル支持孔１８に挿入し、そのボル
ト部５３を上下調整ピン２０のナツト孔７１に螺
入するとともに、左右調整ダイヤル４９を覆板３
の後側板部２１の左右ダイヤル支持孔２２に挿入
し、該左右ダイヤル支持孔２２のボルト部５２を
左右角度調整部材３８のピン支持指部のナツト孔
４７に螺入し、これと同時にワツシヤ７２、スプ
リングワツシヤ７３を介して、小ボルト７４を覆
板３の後側板部２１の小透孔２３より挿入して、
更に、左右角度調整部材３８の締め付け腕部４０
のボルト挿入孔４３に通して他方の締め付け腕部
４１のナツト孔４４に螺入する。このようにして
組み上つた状態を示すのが、第１図、第２図であ
る。

次に第２図により、角度調整操作を説明する
と、まず、支持筒５８を軸として全体を左右に回
して、左右のある程度の角度が決まつてから、箱
型基台１の裏板１６表面のナツト６３，６３，６
３，６３を回わして締め付け、支持筒５８を支持
筒支持曲板４と裏板１６の間に固定して、次に左
右角度調整部材３８の締め付け腕部４１のナツト
孔４４に螺入さた小ボルト７４を更に螺入し、締
め付け腕部４０，４１を接近させることにより、
支持筒５８の上端部に左右角度調整部材われる。
反対に左右調整ダイヤル４９のつまみ３８を固定
する。更に、左右角度の微小な調整を行うには、
左右調整ダイヤル４９のつまみ５５を左右いずれ
かに回し、左右調整ダイヤル４９を矢印ａ方向４
（右回転）に回すと左右調整ピン４６が引き寄せ
られる訳であるが、支持筒に左右角度調整部材３
８が固定され、左右調整ダイヤル５５がその係止
周溝５７の部分で覆板３の後側板部２１の左右ダ
イヤル支持孔２２の小孔部に係止されているの
で、反動によつて、装置全体が右回転して右方向
の角度微調整が行なわれる。反対に左右調整ダイ
ヤル４９のつまみ５５を左に回すと、装置全体が
左方向の角度微調整が出来る。次ぎに上下角度の
調整を行うには、上下調整ダイヤル４８のつまみ
５４を左右いずれかに回して行い、つまみ５４を
右方向に回すと上下調整ピン２０が左右調整ダイ
ヤル４８のボルト部５２の螺入によつて手前に引
かれ、従つて上下調整ピン２０が箱型基台１の広
腕部９，１０の弧状上下ガイド孔１１，１２に案
内され、下降する。これによつて、パラボラアン
テテナ受板２が垂直方向に角度調整される。反対
に上下調整ダイヤル４８のつまみ５４を左方向に
回すと上下調整ピン２０は前側に押され、弧状上
下ガイド孔１１，１２に案内され、従つてパラボ
ラアンテナ受板２が水平方向に角度調整される。

上記構成を有する本装置Ａは、例えば第４図に
示す、屋根、壁に据え付けられるパラボラアンテ
ナ据え付け架台Ｂの支持筒５８部分に設置される
ものである。図中、Ｂはパラボラアンテナであつ
て、パラボラアンテナ受板２にボルト等で取り付
けられる。

第５図は、屋上等の平面Ｃ上に据え付けられた
ポール等の支持筒５８の上部に本装置Ａを取り付
けた状態を示し、第６は壁部分Ｄに据え付け架台
Ｂを介して、本装置Ａを設置した状態、又、第７
図は屋根Ｅに据え付け架台Ｂを介して本装置Ａを
設置した状態を示したものである。

本考案は叙上の如く、箱型基台の左右側板にパ
ラボラアンテナ受板を回動自在にその一部を軸支
するとともに該箱型基台の左右側板間に架け渡し
た上下調整ピンに該パラボラアンテナ受板の一端
を取り付けて該上下調整ピンを上下移動可能に取
り付けた上下調整ダイヤルにてパラボラアンテナ
受板を箱型基台に上下角度自在に取るとともに、
支持筒支持曲板を箱型基台の内部に取り付け更に
該支持筒支持曲板内に支持筒を挿入して全体の大
まかな左右角度を調整してから、該支持筒支持曲
板を支持筒に締め付け固定せしめ、上記左右角度
調整部材に左右調整ダイヤルを連結し、該左右調
整ダイヤルにて左右角度を調整するとともに上記
上下調整ダイヤルにて上下角度を調整するように
構成したものであるから、パラボラアンテナの左
右角度の大まかな調整は支持筒支持曲板を支持筒
に締め付け固定する際に行い、左右受信角度の微
調整は左右調整ダイヤルで行つて、上下受信角度
の微調整は上下調整ダイヤルで行えるので、最適
な受信角度が簡単な操作で得られ、又、全体の構
造が簡単であり、従つて、製作安価、組み立て簡
単で頑丈である等の効果を発揮する著大な考案で
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜視
図、第２図は内部構造を示す斜視図、第３図は縮
小分解斜視図、第４図は据え付け架台に取り付け
た状態を示す斜視図、第５図はポール等の支持筒
に取り付けた状態を示す縮小側面図、第６図は据
え付け架台を介して壁に取り付けた状態を示す側
面図、第７図は据え付け架台を介して屋根に取り
付けた状態を示す側面図である。 Ｐ……パラボラアンテナ、１……箱型基台、２
……パラボラアンテナ受板、４……支持筒支持曲
板、５……左側板、６……右側板、３８……左右
角度調整部材、４８……上下調整ダイヤル、４９
……左右調整ダイヤル、５８……支持筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パラボラアンテナを取り付けるパラボラアンテ
   ナ受板と、箱型基台、該箱型基台の上部あるいは
   下部に設けた左右角度調節部材、該箱型基台の内
   部に設けた支持筒支持曲板とから成り、箱型基台
   の左右側板にパラボラアンテナ受板を回動自在に
   その一部を軸支するとともに該箱型基台の左右側
   板間に架け渡した上下調整ピンを該パラボラアン
   テナ受板の一端へ取り付けて該上下調整ピンによ
   り上下移動可能に取り付けた上下調整ダイヤルに
   てパラボラアンテナ受板を箱型基台に上下角度自
   在に取り付けるとともに、支持筒支持曲板を箱型
   基台の内部に取り付け更に該支持筒支持曲板内に
   支持筒を挿入して全体の大まかな左右角度を調整
   してから、該支持筒支持曲板を支持筒に締め付け
   固定せしめ、上記左右角度調整部材に左右調整ダ
   イヤルを連結し、該左右調整ダイヤルにて左右角
   度を調整するとともに上記上下調整ダイヤルにて
   上下角度を調整するように構成したことを特徴と
   するパラボラアンテナ自在取付装置。