JPS641679Y2 - - Google Patents

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JPS641679Y2
JPS641679Y2 JP14340683U JP14340683U JPS641679Y2 JP S641679 Y2 JPS641679 Y2 JP S641679Y2 JP 14340683 U JP14340683 U JP 14340683U JP 14340683 U JP14340683 U JP 14340683U JP S641679 Y2 JPS641679 Y2 JP S641679Y2
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circuit board
terminal
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inverter
circuit
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、発振回路を有し特に電気的特性に優
れた時計用回路基板に関する。
従来、この種の回路基板としては、紙フエノー
ル、紙エポキシ等が用いられていた。この回路基
板には、第1図に示す回路を構成するため、第2
図に示すように各電子部品が配置されている。す
なわち、回路基板2上に水晶振動子4、トリマー
コンデンサ6、コンデンサ8およびインバータた
るIC10を取付け、回路基板2の裏面に銅箔で
形成される導電パターン12に接続固定される。
この回路は出力線14から所定の振動数が発生す
るようにトリマーコンデンサ6を調節している。
しかし、従来の回路基板は吸湿性が高いため、
たとえば夏期のように湿度が高いときに上記した
ような時計用回路を構成した場合に回路基板は吸
湿して水晶振動子の両端子からみた等価コンデン
サの静電容量が変化することになり、発振周波数
に悪い影響を与えていた。
このことを詳しく説明すると、一般に互いに絶
縁された長さlの2本の導体を距離dだけ離して
電荷を与え、導体の厚みを無視した場合には、両
導体間にはC=k・l/d・εなる静電容量Cが
生じることが知られている(ただしk:比例定
数、ε:誘電率)。つまり、静電容量Cは導体の
長さl、距離dが一定の場合には誘電率εに影響
を受けることがわかる。この誘電率εは両導体間
に存在する媒質で決定されるもので、ここでは誘
電率εを便宜上、比誘電率εsを用いて説明する。
比誘電率εsは真空中における値を1として、他の
媒質との相対的な値を求めたもので、通常時にお
ける回路基板の比誘電率はεs=4〜6で吸湿した
回路基板の比誘電率はεs=4.3〜8と、その値が
増加することがわかつている。つまり、回路基板
の比誘電率εsは吸湿することにより増加し、水晶
振動子に対して並列的に加わつたと同じ効果を生
じ、そのため、発振周波数が減少し、歩度が遅れ
るという結果となつていた。
一方、上記従来の問題を解決するため、回路全
体を密閉する手段が考えられるが、高価となる欠
点があり、実用的ではない。
本考案は、上記欠点を解消したものであり、湿
度に影響されることなく発振周波数を変化させず
安価にできる時計用回路基板を提供する目的にあ
る。上記目的達成の手段とするところは、回路基
板に形成する導電パターン上に水晶振動子、トリ
マーコンデンサ、コンデンサおよびインバータを
取付けることにより時間標準信号発生回路を構成
する時計用回路基板において、前記回路基板を少
くとも3つに分割して第1回路基板とインバータ
を取付けて電源用のリード端子を接続し、第2回
路基板と第3回路基板とにわたつて水晶振動子を
配設するとともに該水晶振動子の端子とインバー
タの発振用リード端子とを空中接続し、前記回路
基板同士を低吸湿性の部材で固定したことにより
構成される。
以下に本考案の実施例を図を参照しつつさらに
説明する。
第3図は回路基板の組立状態図が示され、第4
図はその回路構成図が示される。
各電子部品が配置される回路基板は、3つの回
路基板に分割される。これらの回路基板は紙フエ
ノールが用いられており、第1回路基板20は裏
面に導電パターン22が形成され、表面にはイン
バータたる時計用IC24が取付けられる。時計
用IC24のリード端子のうち、電源用のリード
端子26a,26bは導電パターン22に半田付
けされて接続固定される。発振用の一方のリード
端子28aは、水晶振動子30の一方端子31a
につながる第2回路基板32の導電パターン34
に空中をはわすリード線35で接続される。他方
のリード端子28bは水晶振動子30の他方端子
31bにつながる第3回路基板36の導電パター
ン38に空中をはわすリード線39で接続され
る。水晶振動子30は第2回路基板32と第3回
路基板36とをまたぐようにして両者の各導電パ
ターン34,38上に接続固定される。さらに、
トリマーコンデンサ40は、第1回路基板20と
第2回路基板32とをまたぐようにして導電パタ
ーン22と34とに接続固定される。また、第1
回路基板20と第3回路基板36とをまたぐよう
にしてコンデンサ42を導電パターン22と38
との間に接続固定する。これは、水晶振動子の両
端子からみた等価コンデンサの静電容量の変化を
なくすためである。
電子部品が取付けられた3つの回路基板20,
32,36同士は、それぞれを分離させないよう
に3つの接続片44でねじ止めあるいは接着剤で
固定される。接続片44はセラミツク、ガラス等
の吸湿性の少ない材料で作られ、各回路基板間へ
の湿度による影響をなくしている。
なお、上記実施例において、各回路基板の固定
は接続片44をねじ止めあるいは接着剤で行つて
いるが、接続片44を用いることなく機械体の収
納ケースに各回路基板を固定してもよい。
次に、上記実施例における回路基板を得るには
以下の方法が好適である。すなわち、所望の大き
さの回路基板外周に折り口用の溝46(第3図の
一点鎖線)を設ける。その回路基板の内側には、
第1、第2、第3回路基板20,32,36に分
割するためのスリツトを設けてそれぞれの回路基
板同士を予め接続片で固定結合する。その後、溝
46に沿つて回路基板の外周片を折り、それらを
取り除いて所望の回路基板を得る。
なお、上記実施例では3つの回路基板20,3
2,36に分割した。これは、時計用IC24の
電源用リード端子26a,26bと水晶振動子3
0のリード端子28a,28bとの間にトリマー
コンデンサ40およびコンデンサ42を接続して
いるからである。そこで、コンデンサの数を増加
する場合は3つ以上に分割した回路基板を用いる
ことになり、各コンデンサを2つの回路基板間に
設置する。
以上の構成から成る時計用回路基板は、湿度を
含んでも、分割された第1、第2、第3回路基板
は別個独立になつているから、電源用のリード端
子と発振用のリード端子との間に等価コンデンサ
の静電容量は変化しなくなる。
第5図には、従来の回路基板と本考案の回路基
板とを恒温恒湿槽(温度40℃、湿度95%)に放置
した場合に、各時間ごとの周波数偏差を測定した
実験グラフが示されている。縦軸には周波数偏
差、横軸には時間がプロツトされ、二点鎖線で示
したものが従来の時計用回路基板によるグラフで
あり、実線で示したものが本考案の回路基板によ
るグラフである。また、周波数偏差は歩度の遅
れ、進みを示す値で、その値がマイナスの時には
歩度は遅れ、プラスの時には歩度の進みが生じ
る。このグラフを見てわかるように、恒温恒湿槽
に放置した従来と本考案の回路基板の周波数偏差
の差は、24時間後において約2.0PPM、120時間
後において約4.3PPMとなつている。このよう
に、従来の回路基板に比べて本考案の回路基板は
湿度による歩度への影響が改善されていることが
わかる。
本実施例では回路基板に紙フエノールを用いた
が、紙エポキシまたは低吸湿性のガラスエポキシ
を用いてもよい。この場合には、紙フエノール使
用の回路基板より歩度への影響が少なくなること
は言うまでもない。
したがつて、本考案によれば、インバータおよ
び水晶振動子を取付ける回路基板をそれぞれ別個
独立にしたので、等価コンデンサの静電容量変化
がなくなり、発振周波数に悪い影響を与えなくな
る。その結果、歩度が遅れることがなくなる利点
がある。また、吸湿性のある回路基板の使用が可
能になるので安価になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の時間標準信号発生回路図。第2
図は第1図における回路組立て斜視図。第3図は
本考案の実施例を示す時計回路基板の組立て平面
図。第4図は第3図における回路構成図。第5図
は本考案の実施例における実験グラフである。 20……第1回路基板、24……インバータた
る時計用IC、26a,26b……電源用のリー
ド端子、28a,28b……発信用のリード端
子、30……水晶振動子、31a,31b……水
晶振動子の端子、32……第2回路基板、36…
…第3回路基板、44……低吸湿性の部材たる接
続片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回路基板に形成する導電パターン上に水晶振
    動子、トリマーコンデンサ、コンデンサおよび
    インバータを取り付けることにより時間標準信
    号発生回路を構成する時計用回路基板におい
    て、 前記回路基板を少くとも3つに分割して第
    1、第2、第3回路基板間にスリツトを有する
    ように底吸湿性部材で一体的に接続固定し、 前記第1回路基板にインバータを取り付けて
    電源用のリード端子を接続し、 前記第2回路基板と第3回路基板との間に水
    晶振動子を配設し、 第2回路基板上の水晶振動子端子とインバー
    タの一方端子とを、第3回路基板上の水晶振動
    子端子とインバータの他方端子とを導電パター
    ンを介して接続する時計用回路基板。 (2) 第1、第2、第3回路基板間にスリツトを有
    するように低吸湿性部材で一体的に接続固定
    し、前記第1回路基板にインバータを取り付け
    て電源用のリード端子を接続し、前記第2回路
    基板と第3回路基板との間に水晶振動子を配設
    し、第2回路基板上の水晶振動子端子とインバ
    ータの一方端子とを、第3回路基板上の水晶振
    動子端子とインバータの他方端子とを導電パタ
    ーンを介して接続する時計用回路基板。
JP14340683U 1983-09-14 1983-09-14 時計用回路基板 Granted JPS6051488U (ja)

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JP14340683U JPS6051488U (ja) 1983-09-14 1983-09-14 時計用回路基板

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JP14340683U JPS6051488U (ja) 1983-09-14 1983-09-14 時計用回路基板

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Publication Number Publication Date
JPS6051488U JPS6051488U (ja) 1985-04-11
JPS641679Y2 true JPS641679Y2 (ja) 1989-01-13

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ID=30320109

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