JPS64112Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、直立する脚支柱の上端に卓板を枢着
し、使用、不使用に応じて、卓板を回動させて、
水平又は垂直としうるようにした折りたたみテー
ブルに関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種の折りたたみテーブルとしては、
実開昭59−182229号公報に記載されているよう
に、卓板の下面に、断面逆Ｌ字形の前後方向を向
くブラケツトを取付けるか、又は断面逆Ｕ字形の
前後方向を向くブラケツトを取付け、このブラケ
ツトの側片を脚支柱の上端に沿わせるか、あるい
は被せて、左右方向の枢軸で枢着したものが一般
的である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

前述した従来のものでは、やや高寸法であるブ
ラケツトの前部が露出しているため、体裁が悪
く、しかも、ブラケツトと脚支柱が直接に接触し
ているので、卓板の回動時、音を発することがあ
り、またガタも発生し易い。

さらに、卓板を折りたたんだ状態のテーブル多
数を前後方向に重合した際、脚支柱に後位の卓板
が当接して、卓板を傷つけたり、音を発したりす
ることがある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によると、上記問題点は、やや軟質のプ
ラスチツク等よりなり、両側壁に、上端が開口す
る前後方向の嵌溝が形成された緩衝性の帽体を、
直立する角筒状の脚支柱の上端に被せ、かつ卓板
の下面に固着した断面逆Ｕ形の前後方向を向くブ
ラケツトの両側片の前端部を、前記帽体の嵌溝へ
上方から嵌合するとともに、前記帽体、ブラケツ
トの両側片および脚支柱へ、左右方向を向く枢軸
を貫通することにより、卓板を脚支柱の上端に枢
着してなり、かつ卓板を枢軸まわりに水平に回動
した際、前記ブラケツトの水平片の下面が、帽体
の上面に当接するように、前記枢軸の位置を定め
たことにより解決される。

〔作用〕

卓板の回動時、ブラケツトの両側片は、帽体の
嵌溝内において、ガタなく回動する。

卓板を水平とした際、ブラケツトの水平片の下
面は、帽体の上面で受支される。

〔実施例〕

台板１より直立する角筒状の脚支柱２の上端に
は、やや軟質のプラスチツク等よりなり、かつ両
側壁に、上端が開口する前後方向の嵌溝３ａ，３
ａが形成された緩衝性の帽体３が、きつく嵌合さ
れている。

すなわち、帽体３の側壁は２重をなし、その下
端における厚肉部３ｂ，３ｂ同士を互いに対向さ
せて接着することにより、前記嵌溝３ａが形成さ
れている。

卓板４の下面左右要所には、断面逆Ｕ形の前後
方向を向くブラケツト５が固着され、その両側片
５ａ，５ａの前端部は、前記帽体３の嵌溝３ａ，
３ａ内へ、上方から適正に嵌合されている。

帽体３の両側壁、ブラケツト５の両側片５ａ，
５ａ、及び脚支柱２の上端部には、左右方向を向
く枢軸６が貫挿され、ブラケツト５は、卓板４と
ともに、前記嵌溝３ａ，３ａ内において回動しう
るようになつている。

なお、枢軸６の位置は、卓板４を水平にした
際、ブラケツト５の水平片５ｂの下面が、帽体３
の上面３ｃに正しく当接するように定められてい
る。

〔考案の効果〕

ブラケツト５の両側片５ａ，５ａの前端部は、
帽体３における嵌溝３ａ，３ａ内に嵌合されてい
るので、卓板４の回動時、音を発することはな
く、また卓板４がぐらつくこともない。

帽体３は、ブラケツト５の側片５ａの前端部の
相当部分を隠すので、体裁がよい。

帽体３の上面３ｃは、水平に展開した際に、ブ
ラケツト５の水平片５ｂの下面が当接したとき、
若干の防音並びに緩衝作用を発揮する。

帽体３の後側面は、折りたたんだテーブルを、
第２図の想像線で示すように、前後方向に重合し
た際、後位の卓板４が当つて音を発したり、傷つ
いたりするのを防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例の卓板展開時におけ
る要部側面図、第２図は、同じく卓板の折りたた
み時における側面図、第３図は、同じく卓板の展
開中における側面図、第４図は、第１図における
Ａ−Ａ線縦断面図である。 １……台板、２……脚支柱、３……帽体、３ａ
……嵌溝、３ｂ……厚肉部、３ｃ……上面、４…
…卓板、５……ブラケツト、５ａ……側片、５ｂ
……水平片、６……枢軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. やや軟質のプラスチツク等よりなり、両側壁
   に、上端が開口する前後方向の嵌溝が形成された
   緩衝性の帽体を、直立する角筒状の脚支柱の上端
   に被せ、かつ卓板の下面に固着した断面逆Ｕ形の
   前後方向を向くブラケツトの両側片の前端部を、
   前記帽体の嵌溝へ上方から嵌合するとともに、前
   記帽体、ブラケツトの両側片および脚支柱へ、左
   右方向を向く枢軸を貫挿することにより、卓板を
   脚支柱の上端に枢着してなり、かつ卓板を枢軸ま
   わりに水平に回動した際、前記ブラケツトの水平
   片の下面が、帽体の上面に当接するように、前記
   枢軸の位置を定めてなる折りたたみテーブル。