JPS637550Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主にリアシートに係り、そのシート
クツシヨンを跳上げてシートバツクを水平に押倒
すことによりベツドとしても用い得るよう構成す
る車輌用シートの改良に関するものである。

従来、この種の車輌用シートにおいては、シー
トクツシヨンＣを跳上げて後シートバツクＢを水
平に支持する台座部ＤをフロアパネルＦの膨出成
形で形成し、その台座部Ｄに対しシートクツシヨ
ンＣの下部で左右を開放させて形成した凹部を嵌
込むことによりシートバツクＣを載置するよう構
成されている（第１図ａ，ｂ参照）。然し、この
車輌用シートでは左右に台座部Ｄが露出するため
体裁を損なうばかりでなく、前下辺のみを軸承支
持しただけのシートクツシヨンＣの横ブレを防止
することができない。

本考案は、斯る欠点を除去するべく台座部を改
良した車輌用シートを提供すること、を目的とす
る。

即ち、本考案に係る車輌用シートにおいては、
台座部をシートクツシヨンの本体内に嵌込み収容
し得る大きさに形成するようにされている。

以下、これを第２〜４図示実施例に基づいて説
明すれば、次の通りである。

この車輌用シートは、各々別体に形成したシー
トクツシヨンＣとシートバツクＢとから構成され
ている。シートクツシヨンＣは、前部側下縁をヒ
ンジ固定することにより跳上げ回転自在に取付け
られ、またシートバツクＢは両側部下端寄りをブ
ラケツト軸支することにより前方に押倒し回転自
在に取付けられている。シートクツシヨンＣの本
体下側には台座部Ｄが設けられ、シートクツシヨ
ンＣを跳上げた後押倒し回転するシートバツクＢ
を水平に支持可能に構成されている。

図示の台座部Ｄは、フアパネルＦとは別部材を
用いてシートクツシヨンＣの本体内に嵌込み収容
できる大きさに組立てることにより構成されてい
る。この台座部Ｄは、左右の脚部１，２とそれら
間に架設固定する平板部材３とから構成されてい
る。左右の脚部１，２はパイプ部材を山形に折曲
成形したもので、各軸端をフロアパネルＦの平面
にねじ止め固定することにより取付けられてい
る。また、平板部材３は金属板材等で鋼直に或い
は弾性に富む材質で形成することができる。この
台座部Ｄでは、脚部１，２の前軸端側にパネルフ
レーム４を軸承枢着し、それをシートクツシヨン
Ｃの支持フレームとすることによりシートクツシ
ヨンＣの前部側下端をヒンジ接合するようにでき
る。

このように構成する車輌用シートでは、台座部
ＤをシートクツシヨンＣの本体内に嵌込み収容可
能な大きさに形成するため、その全体がシートク
ツシヨンＤのクツシヨンフレームを構成してシー
トクツシヨンＤの安定支持を可能にし、また台座
部Ｄの平板部材３をバネ弾性板で構成するときに
はクツシヨンフオームを肉薄に形成しても良好な
クツシヨン性能を発揮できるものである。また、
台座部Ｄは脚部１，２及び平板部材３で別体に構
成してフロアパネルＦにねじ止め固定するため、
いかなる車種にも取付けることができる。なお、
シートバツクＢとしては個々独立させて複数並列
配置したもので構成することができ、その場合に
は個別に押倒して台座部Ｄ上に載置することがで
きる（第３図参照）。

以上の如く、本考案に係る車輌用シートに依れ
ば、台座部をシートクツシヨンの本体内に嵌込み
収容するため体裁を良好にし、しかもクツシヨン
フレームとしてシートクツシヨンを支持すること
ができるため前後方向は勿論左右方向のブレも防
止できてシートクツシヨンを安定よいものにし得
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来例に係る車輌用シートの通常使
用状態を示す側面図、第１図ｂは同シートのシー
トバツク押倒し使用状態を示す側面図、第２図は
本考案に係る車輌用シートの一部切欠側面図、第
３図は同シートの展開斜視図、第４図は同シート
のシートバツク押倒し使用状態を示す一部切欠側
面図である。 Ｃ：シートクツシヨン、Ｂ：シートバツク、
Ｄ：台座部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートクツシヨンを跳上げてシートバツクを押
   倒すことにより、シートクツシヨンの下部に位置
   する台座部でシートバツクを水平支持可能にする
   車輌用シートにおいて、上記台座部の全体をシー
   トクツシヨンの本体内に嵌込み収容可能な大きさ
   に構成したことを特徴とする車輌用シート。