JP6525802B2 - 便座装置 - Google Patents

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本発明は、便座装置に関する。
従来、便器本体の上面側に固定される装置本体と、便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で装置本体に固定された便座と、を備えた便座装置が知られている。例えば下記特許文献1に記載の便座装置は、便器の後部上面に設置された便座ボックスの前部に、便座が回動可能に取り付けられている。便座ボックスの前面下部の中央付近には、略半円筒形の取付基部が突設され、取付基部内には便座回動装置および便蓋回動装置が設置されている。便座回動装置および便蓋回動装置の駆動軸は、取付基部の左右両端面から左方および右方にそれぞれ突出している。一方、便座の後端部の左右両端には、ヒンジ部が後方へ向かって突設されている。左右一対のヒンジ部には、左右方向に貫通した駆動軸挿通孔が設けられている。ヒンジ部は、取付基部の左右両側に配置され、各ヒンジ部の駆動軸挿通孔に各回動装置の駆動軸が挿通されることにより、便座が取付基部に対し回動可能に連結される。
特開2014−57884号公報
ところで、上記のような構成の便座装置では、便座と装置本体との連結部分(取付基部およびヒンジ部)が前面側に露出している。このため、便座と装置本体との連結部分を左右対称な形状にする等、見栄えを良くするためにデザイン上の制約が課せられるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、便座と装置本体との連結部分が前面側に露出することを防ぐことが可能な便座装置を提供することを目的とする。
本発明の便座装置は、便器本体の上面側に固定される装置本体と、前記便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体に固定された便座と、前記便座の後端部と前記装置本体との間に架け渡される連結部と、を備え、前記連結部のうち前記便座側の端部は前記便座の内部に配され、前記連結部が、前記便座の後端部に形成された後方に開口する開口部から後側に突出しており、前記装置本体が、前記開口部の上面側を覆うカバー部材を備えている。
本発明によれば、装置本体と便座との連結部分が便座の後側に配されるから、装置本体と便座との連結部分が前面側に露出することを防ぐことができる。
また、本発明の便座装置は、前記装置本体が、前記開口部の上面側を覆うカバー部材を備えている。このような構成によれば、開口部が上面側に露出することを防ぐことができるから、より見栄えを良くすることができる。
本実施例における便座装置であって、便器本体に固定された状態を示す斜視図 連結部および便座固定フレームが取り付けられた状態の便座を示す斜視図 第1連結部側のヒンジ部を示す分解斜視図 第1連結部側のヒンジ部が収容された収容凹部にキャップを取り付ける様子を示す斜視図 第2連結部側のヒンジ部を示す分解斜視図 第2連結部側のヒンジ部が収容された収容凹部にキャップを取り付ける様子を示す斜視図 便器本体に固定された状態の便座装置の後面側を示す斜視図 便座装置のヒンジ部を示す一部拡大断面図 第2連結部の収容空間がタンクカバーの内部に臨んでいる状態を示す一部拡大断面図 便座を示す背面図 便座を示す平面図 背もたれ部材によって開口部が覆われた状態の便座装置を示す平面図 便座が起立姿勢である状態の開口部を示す便座装置の一部拡大断面図 便座が倒伏姿勢である状態の開口部を示す便座装置の一部拡大断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の便座装置は、前記カバー部材は、背もたれ部材であるものとしてもよい。
本発明の便座装置は、前記連結部のうち前記便座側の端部が、前記便座を回動可能に支持するヒンジ部を構成し、前記開口部が、前記便座の倒伏姿勢において前記便座の後面から上面に留まる範囲内に、前記便座の回動範囲に対応した大きさで形成されているものとしてもよい。このような構成によれば、便座の内部にヒンジ部を配置するとともに、開口部が前面側に露出することを防ぐことができるから、見栄えを良くすることができる。
また、本発明の便座装置は、前記連結部の内部に、電線を収容可能な収容空間が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、連結部の内部を、電線を収容する空間として有効利用することができる。
また、本発明の便座装置は、前記収容空間が、前記便座の内部に連通するとともに、前記電線を側方から収容可能に開放され、カバー部によって閉じられるようになっているものとしてもよい。このような構成によれば、電線を側方から収容空間に収容し、便座の内部に通すことができるから、電線の配置を容易に行うことができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における便座装置Mは、便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で装置本体10に固定された便座30とを備えている。便器本体1は便鉢部2を有し、便座30は、便鉢部2の上面で倒伏状態と起立状態に回動する。
装置本体10は、洗浄タンク11を有し、洗浄タンク11の前面には背もたれ部材(カバー部材)12が固定されている。
洗浄タンク11は、便器洗浄水を貯留するタンク13と、タンク13の周囲を覆うタンクカバー14とを備えている。
タンクカバー14は、合成樹脂製であって、タンク13の左右両側および後側を覆う周壁15を有し、前面側に背もたれ部材12が備えられている。また、タンクカバー14の上面側には、蓋部材17が備えられている。タンクカバー14に蓋部材17を取り付けた状態では、タンクカバー14の上面は、前端から後端に向かって次第に下がる傾斜面となる。
背もたれ部材12は、弾性材料によって所定の厚さ寸法を有する略方形の厚板状に形成され、クッション性を有するものとされている。背もたれ部材12は、正面から見ると横方向に長い長方形状をなし、その下端は、便座30の上面に近接して配される。背もたれ部材12によって、後述する便座30の開口部70の上面側が覆われる。また、背もたれ部材12は、タンクカバー14の前面に形成された開口を覆うものである。
背もたれ部材12は、複数の取付ねじによってタンクカバー14およびタンクカバー14内に配されたフレーム20に固定されている。
フレーム20は、便器本体1に固定されるものである。フレーム20は、金属製であって、図7に示すように、便器本体1の後部上面に載置される載置面部21と、載置面部21の左右両端部から上方に立ち上がる左右一対の縦フレーム22と、左右一対の縦フレーム22の間に掛け渡された上下一対の横フレーム23とを備えている。
載置面部21は板状をなし、図示しない取付ボルトが下方へ貫通可能な貫通孔が形成されている。載置面部21を貫通した取付ボルトが便器本体1の後部上面に設けられた固定孔(図示せず)にそれぞれ挿通され、下方からナットが締め付けられることにより、装置本体10が便器本体1に固定される。
左右一対の縦フレーム22は、載置面部21の左右両端部に接合されている。一対の縦フレーム22は、装置本体10が便器本体1に固定された状態では、便器本体1の幅方向における両端部に配される。
横フレーム23は、縦フレーム22の上端部と中間部とに連結されている。中間部に連結された横フレーム23(以後、便座固定フレーム23Aと称する)には、連結部50を介して便座30が固定される。便座固定フレーム23Aの左右方向における両端部には、連結部50が固定される被固定部24が垂下されている。
便座固定フレーム23Aの上縁には、図2に示すように、略水平な板面を有するフランジ部26が設けられている。フランジ部26は、便座固定フレーム23Aの後面側に、略全幅にわたって設けられている。フランジ部26の左右方向における両端部は、コイルバネSの下端を支持するバネ支持部27を構成している。バネ支持部27には、コイルバネSの内側に挿通される心棒28の端部が嵌合可能な嵌合穴29が貫通形成されている。コイルバネSは、倒伏姿勢において脚部34の一部が便器本体1の上面から浮いた状態になるように便座30を弾性的に持ち上げるものである。
便座30は、全体として前後方向に若干長い方形状をなし、中央部には、前後方向に長い略長円形状の開口31が形成されている。便座30の後端部は、便座30の倒伏姿勢において上方に立ち上がった形状をなしている。
便座30は、図8に示すように、表部材32および裏部材33を有し、表部材32と裏部材33との間には空洞部が形成されている。表部材32の内面には、通電により発熱する図示しないニクロム線とアルミシートからなる発熱体が貼着されている。また、裏部材33には、便座30の倒伏姿勢において便鉢部2の上面に当接し得る複数(本実施例では4つ)の脚部34が設けられている。脚部34は、開口31を中心にした前後左右に設けられている。
便座30の後端部の裏面(裏部材33)には、便座30の起立姿勢において後方に向かって下がる傾斜をなす傾斜部35が設けられている。傾斜部35は、便座30の幅方向における略全体にわたり形成されている。なお、傾斜部35の幅方向における両端部には、便座30を側面視したときに、傾斜部35を隠すように突出する突出縁部36が設けられている。
便座30の後端部には、図8に示すように、便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hが設けられている。ヒンジ部Hは、便座30の後端部の左右方向における両端部に備えられている。ヒンジ部Hは、便座30の後端部に形成された収容凹部37に収容されている。ヒンジ部Hは、収容凹部37に取り付けられたキャップ38によって覆われている。収容凹部37には、キャップ38等をねじ止めするねじ止め部39が複数設けられている。キャップ38には、後述する後面開口部71を構成する凹部38Aが形成されている。
左右一対の収容凹部37のうち一方には、図3および図8に示すように、便座30の回動に抵抗を付与するダンパー装置41が収容されている。ダンパー装置41は、ダンパーケース42に収まって、収容凹部37に固定されている。ダンパーケース42には、後述するロック受け部58に係止して、便座30を起立姿勢に保持するロック部45が一体に設けられている。
左右一対の収容凹部37のうち他方には、図5および図8に示すように、ヒンジ固定部材43が収容されている。ヒンジ固定部材43は、後述する第2連結部50Bの軸部59が嵌合可能な軸受け部44を有し、収容凹部37に固定される。軸受け部44は、軸部59に嵌合可能な円筒形状をなしている。軸受け部44は、軸部59に対して、径方向の両側から嵌合できるように分割されている。軸受け部44は、収容凹部37に嵌め込まれる軸受けパーツ43Aと、収容凹部37にねじ止めされる本体パーツ43Bとに分けて形成されている。
便座30の後端部の左右両側には、便座30の後端部と装置本体10との間に架け渡される連結部50が備えられている(図2参照)。各左右一対の連結部50は、いずれも便座30の後端部から後方に突出して、上方に立ち上がる形態をなしている。連結部50は、背もたれ部材12を含むタンクカバー14によって覆われている。
連結部50は、合成樹脂製であって、下端部(便座30側の端部)は便座30に接合される接合部51とされている(図8参照)。接合部51は、便座30に設けられた収容凹部37に収容され、ヒンジ部Hを構成する。連結部50は、収容凹部37の後面に形成された開口部70から後方に突出する。なお、開口部70については後ほど詳しく説明する。
連結部50の上端部には、図2に示すように、コイルバネSの上端を押さえるバネ押え部52が設けられている。バネ押え部52は、便座固定フレーム23Aのバネ支持部27と上下方向に対向して配されている。バネ押え部52には、コイルバネSの内側に挿通される心棒28が貫通可能な貫通穴53が上下方向に貫通形成されている。心棒28は、バネ押え部52の上面に頭部28Aを当接させ、バネ支持部27よりも下側にEリングを嵌め込むことによって固定される。
連結部50は、便座固定フレーム23Aの被固定部24に固定される固定部54を備えている。固定部54は、被固定部24の前面に沿って配され、図示しない係止ピンによって固定されている。
左右一対の連結部50のうち一方の連結部50(以後、第1連結部50Aと称する)の接合部51には、図3および図8に示すように、ダンパー装置41の軸部41Aが挿入される穴部57が設けられている。また、第1連結部50Aには、便座30に設けられたロック部45に係止して、便座30を起立姿勢に保持するロック受け部58が備えられている。
左右一対の連結部50のうち他方の連結部50(以後、第2連結部50Bと称する)の接合部51には、図5および図8に示すように、ヒンジ固定部材43の軸受け部44に嵌合可能な軸部59が設けられている。
第2連結部50Bは、内部に電線W等を収容可能な収容空間を有する収容部61を備えている。収容部61は、第2連結部50Bのうち便座30から後側に突出する部分(以後、突出部62と称する)と、軸部59とに設けられている。収容部61の収容空間は、突出部62から軸部59にかけて連通している。
収容部61は、内部に電線W等を挿通可能な筒状をなしている。収容部61は、電線W等を側方から収容することができるように側方に開放された本体部61Aと、本体部61Aの開放側を閉鎖するカバー部61Bとを有している。
突出部62は、固定部54の下端において固定部54に対して略直角をなし、略水平に配置されている。突出部62は、角筒状をなし、突出部62の後端は、図9に示すように、横フレーム23の被固定部24と縦フレーム22との間に位置してタンクカバー14の内部空間に臨んで後方に開口している。
軸部59は、突出部62の前端において突出部62に対して略直角をなし、略水平に配置されている。軸部59は、円筒形状をなし、軸部59の先端は、図8に示すように、便座30の内部空間に臨んで左右方向内側に開口している。
さて、便座30の後端部のうち収容凹部37に対応する位置には、開口部70が設けられている(図10および図11参照)。開口部70は、便座30の倒伏姿勢において便座30の後面から上面に留まる範囲内に、便座30の回動範囲に対応した大きさで形成されている(図13および図14参照)。左右一対の開口部70は、いずれも後面から上面にかけての寸法が左右の幅寸法よりも大きい長方形状をなしている。
左右の開口部70は、大きさおよび位置が若干異なるものとされている。
具体的には、左右の開口部70は、左右方向の幅寸法が異なるものとされている。左右の開口部70のうち第1連結部50Aが突出する開口部70(以後、第1開口部70Aと称する)は、第2連結部50Bが突出する開口部70(以後、第2開口部70Bと称する)よりも左右方向の幅寸法が若干小さくされている。
また、開口部70のうち便座30の後面に形成された部分(以後、後面開口部71と称する)は、図10に示すように、第1開口部70Aの後面開口部71の上下方向の寸法が、第2開口部70Bの後面開口部71の上下方向の寸法よりも若干大きくされている。なお、後面開口部71の下端部はキャップ38の凹部38Aによって形成されている。
開口部70のうち便座30の上面に形成された部分(以後、上面開口部72と称する)は、図11に示すように、第1開口部70Aの上面開口部72が、第2開口部70Bの上面開口部72よりも前後方向の寸法が若干小さくされている。
また、第2開口部70Bが、第1開口部70Aよりも便座30の左右方向における端に寄った位置に設けられている。
便座30の後端部に設けられた開口部70は、便座30の倒伏姿勢および起立姿勢のいずれにおいても、正面側から見えないようになっている。
便座30の起立姿勢においては、上面開口部72は便座30の後側に配され、後面開口部71は便座30の下側に配される。第2連結部50Bの突出部62は、上面開口部72から後側に突出した状態になる。
便座30の倒伏姿勢においては、図12に示すように、上面開口部72はタンクカバー14好ましくは背もたれ部材12によって覆われ、後面開口部71は便座30の後側に配される。第2連結部50Bの突出部62は、後面開口部71から後側に突出した状態になる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例における便座装置Mは、便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で装置本体10に固定された便座30と、便座30の後端部と装置本体10との間に架け渡される連結部50と、を備え、連結部50のうち便座30側の端部は便座30の内部に配され、連結部50が、便座30の後端部に形成された後方に開口する開口部70から後側に突出している。
この構成によれば、装置本体10と便座30との連結部分が便座30の後側に配されるから、装置本体10と便座30との連結部分が前面側に露出することを防ぐことができる。
また、連結部50のうち便座30側の端部が、便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hを構成し、開口部70が、便座30の倒伏姿勢において便座30の後面から上面に留まる範囲内に、便座30の回動範囲に対応した大きさで形成されている。この構成によれば、便座30の内部にヒンジ部Hを配置するとともに、開口部70が前面側に露出することを防ぐことができるから、見栄えを良くすることができる。
また、装置本体10が、開口部70の上面側を覆う背もたれ部材12を備えている。この構成によれば、開口部70が上面側に露出することを防ぐことができるから、より見栄えを良くすることができる。
また、第2連結部50Bの内部に、電線W等を収容可能な収容空間が設けられている。この構成によれば、第2連結部50Bの内部を、電線W等を収容する空間として有効利用することができる。
また、収容空間が、便座30の内部に連通するとともに、電線W等を側方から収容可能に開放され、カバー部61Bによって閉じられるようになっている。この構成によれば、電線W等を側方から収容空間に収容し、便座30の内部に通すことができるから、電線W等の配置を容易に行うことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、左右の開口部70の大きさおよび位置が若干異なるものとされているが、これに限らず、左右の開口部の大きさまたは位置を同じようにしてもよい。
(2)上記実施例では、装置本体10が洗浄タンク11を有するものとされているが、これに限らず、装置本体は、便器本体の上面側に固定されるものであればよく、例えば洗浄タンクや局部洗浄装置等の各種トイレ機器を備えていないものであってもよい。
(3)上記実施例では、ヒンジ部Hの具体的な構成を例示したが、ヒンジ部の構成は、便座を回動可能に支持可能であればどのような構成であってもよい。
(4)上記実施例では、開口部70の上面側を覆うカバー部材が背もたれ部材12とされているが、カバー部材は背もたれ部材でなくてもよい。
(5)上記実施例では、左右一対の連結部50のうち第2連結部50Bに収容空間が備えられているが、これに限らず、収容空間は、ヒンジ部の構成および連結部の形態に合わせて適宜設ける部位を変更してもよい。なお、収容空間は、必ずしも設けなくてもよい。
(6)上記実施例では、収容空間が、電線W等を側方から収容可能に開放され、カバー部61Bによって閉じられるようになっているが、これに限らず、例えば収容空間は全周閉じた空間とされ、軸方向から電線が挿入されるものとしてもよい。
H…ヒンジ部
M…便座装置
W…電線
1…便器本体
10…装置本体
12…背もたれ部材(カバー部材)
30…便座
50…連結部
51…接合部(便座側の端部)
61B…カバー部
70…開口部

Claims (5)

  1. 便器本体の上面側に固定される装置本体と、
    前記便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体に固定された便座と、
    前記便座の後端部と前記装置本体との間に架け渡される連結部と、
    を備え、
    前記連結部のうち前記便座側の端部は前記便座の内部に配され、
    前記連結部が、前記便座の後端部に形成された後方に開口する開口部から後側に突出しており、
    前記装置本体が、前記開口部の上面側を覆うカバー部材を備えている便座装置。
  2. 前記カバー部材は、背もたれ部材である請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記連結部のうち前記便座側の端部が、前記便座を回動可能に支持するヒンジ部を構成し、
    前記開口部が、前記便座の倒伏姿勢において前記便座の後面から上面に留まる範囲内に、前記便座の回動範囲に対応した大きさで形成されている請求項1または請求項2に記載の便座装置。
  4. 前記連結部の内部に、電線を収容可能な収容空間が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の便座装置。
  5. 前記収容空間が、前記便座の内部に連通するとともに、前記電線を側方から収容可能に開放され、カバー部によって閉じられるようになっている請求項4に記載の便座装置。
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