JPS6411259B2 - - Google Patents

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JPS6411259B2
JPS6411259B2 JP59273800A JP27380084A JPS6411259B2 JP S6411259 B2 JPS6411259 B2 JP S6411259B2 JP 59273800 A JP59273800 A JP 59273800A JP 27380084 A JP27380084 A JP 27380084A JP S6411259 B2 JPS6411259 B2 JP S6411259B2
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JP
Japan
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oil
fat composition
aqueous phase
type emulsified
emulsified
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JP59273800A
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JPS61152225A (ja
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Yasuyuki Takahashi
Toshiro Yoshida
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Meiji Dairies Corp
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Meiji Milk Products Co Ltd
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  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、日持ちのよいパン、菓子類の製造法
に関するものである。 更に詳細には、本発明は、固くなるなどの劣化
現象の起りにくいパン、菓子類の製造法に関する
ものである。 一般に、食パン、バターロールなどのパンを製
造するに際しては、小麦粉の生地にバター、マー
ガリンやそれらの乳化物等を添加して混合し、そ
の後発酵し、成型し、焼成して作られている。ま
た、スポンジケーキ、シヨトケーキ、ビスケツ
ト、クツキーなどの菓子類も、小麦粉を主原料と
した生地にバター、マーガリンやそれらの乳化物
等を添加して混合し、成型し、焼成して作られて
いる。 しかし、パンや菓子は3〜4日位たつと固くな
つたり、水分が抜けたような劣化現象がみられる
ようになる。特に水が抜けたような劣化現象は冷
蔵庫に保存されるようになつて、より早く進行す
るようになつてきた。 本発明は、W/O/W型乳化油脂組成物又はそ
の粉末製品を用いることによつてパンや菓子の劣
化現象をおくらせ、そして、改良された生地を得
る方法に関するものである。 W/O/W型乳化油脂組成物又はその粉末製品
を添加した生地によつて、パンや菓子を製造する
と、焼成したあとも油中の微小水滴が何らかの形
でわずか残存し、これがパンの固くなるのを防止
したり、菓子の組織から水が抜けたような感じを
防止したりするものと考えられる。 本発明においては、W/O/W型乳化組成物又
はその粉末製品を使用するものであるが、ここに
用いる乳化剤としてはグリセリン不飽和脂肪酸エ
ステル又は親油性ポリグリセリン脂肪酸エステル
もしくはこれらの混合物を使用するのが好まし
い。 グリセリン不飽和脂肪酸エステルとしては、モ
ノエルシン、ジエルシン、モノリノレイン、ジリ
ノレイン、の一種もしくは二種以上の混合物があ
げられる。 また、親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルと
しては次のものが例示される。 (HLB) テトラグリセリンモノステアレート 8 〃 トリステアレート 4 〃 ペンタステアレート 2 〃 モノオート 8 〃 ペンタオレート 2 〃 縮合リシノレイン酸エステル− ヘキサグリセリントリステアレート 7 デカグリセリンデカオレート 3 〃 ペンタステアレート 4 〃 ペンタオート 4 〃 縮合リシノレイン酸エステル− 本発明においては、まず、油脂に乳化剤が対油
0.1〜5%、好ましくは0.7〜2.5%、更に好ましく
は1.0〜2.3%添加、混合される。油脂してはいか
なるものでもよいが、硬化油を用いる場合は、加
温して溶融して使用される。 また、この油脂には乳化作用及び/又は乳化安
定作用を有する物質を添加しておいてもよく、そ
の場合は、乳化させるとき水だけを混合して乳化
させることもできるのである。 本発明においては、別に、内水相となる水又は
乳化作用及び/又は乳化安定作用を有する物質を
含む水相が用意される。 また、本発明においては、外水相に各種物質が
添加される。具体的には、ゼラチン、ポリビニー
ルピロリドン、メチルセルロース、ポリエチレン
グリコール、シユガーエステル、レシチン、親水
性のポリグリセリン脂肪酸エステルなどの親水性
乳化剤、脱脂乳、ナトリウムカゼイネート、カゼ
イン分解物、大豆たんぱく質、大豆たんぱく質の
分解物、ゼラーン、糖たんぱく質などのたんぱく
質または複合たんぱく質、澱粉、デキストリン、
ガム質などの高分子多糖類、などがある。 また、その他、目的に応じて、着色料、呈味料
等が添加される。その水相は乳化が良好に行なわ
れるように、50〜80℃程度に加温されているのが
よい。 油脂にグリセリン不飽和脂肪酸エステル又は/
及び親油性ポリグリセリン脂肪酸エステルを添加
する際、必要に応じてシユガーエステル、レシチ
ン、親水性のポリグリセリン脂肪酸エステルなど
の親水性乳化剤、更には、ナトリウムカゼイネー
ト、澱粉、デキストリン、ガム質などの乳化作用
及び/又は乳化安定作用を有する物質を添加して
おいてもよく、また、これら物質は油脂と水相の
両方に添加しておいてもよいものである。 本発明において、乳化する方法としては、W/
O/W型乳化油脂組成物が生成されるならば、い
かなる方法でもよいが、例示すれば、次の1〜3
の方法がある。 1 水又は水相に油相を添加混合し、O/W型エ
マルジヨンを形成させ、撹拌することによつて
転相させて得られた、W/O型エマルジヨン
を、添加剤を含む水相に添加して行なわれる。 2 水又は水相を油相に添加、撹拌し、得られた
W/O型エマルジヨンを、添加剤を含む水相に
添加して行なわれる。 3 油相に、添加剤を含む水相を添加混合し、
W/O型エマルジヨンを転相させることにより
行なわれる。 また、油脂と水相(内水相と外水相)の量は目
的に応じて適宜の量でよいが、油脂:水=4:1
〜1:4程度がよい。 W/O/W型乳化油脂組成物の製造時における
撹拌は、ホモミキサーで例えば3000〜8000rpm程
度の強力なものが好ましい。また、ホモジナイザ
ー等の乳化機、ボテター等の撹拌装置でもよい。
また、その場合乳化を良くするためにそれぞれ50
〜80℃に加温しておいてもよい。 ここに得られるエマルジヨンを顕微鏡下600倍
程度で観察すると、外水相中の油滴の中に1〜6
個の水滴がみられ、また水相中の油滴の中に大き
な水滴があり、更にその中に1〜7個の油滴がみ
られるなど複雑多種なエマルジヨンを形成してい
るのがわかる。 このようにして、W/O/W型乳化油脂組成物
が作られるが、その粉末製品としては、ここに得
られるW/O/W型乳化油脂組成物を乾燥すれば
よい。乾燥としては、熱風乾燥、凍結乾燥、噴霧
乾燥、ドラム乾燥などいずれの乾燥方法をも採用
することができる。 乾燥によつて、外水相の水分は蒸発し、外水相
に添加された物質は油相を被覆して被膜を形成す
る。また、乾燥によつても、乾燥皮膜内のW/O
型が破壊されることはない。得られた粉末製品
は、水にもどしたり、生地に直接添加して水を加
えてねつても、水によく分散し、W/O/W型乳
化油脂組成物を形成することができる。 本発明では、パン、菓子類の製造時の生地に、
W/O/W型油脂組成物又はその粉末製品を添加
して生地を調整し、その後は、各種パンの製法や
各種菓子の製法に従つて製造すればよい。 得られたパン、菓子類は、かなりの期間しつと
りして日持ちがよく、また、パサパサとなる日数
が延長され、更に風味の上でも「こく」がよくな
るという効果をあわせ持つている。 次に本発明の試験例及び実施例を示す。 試験例 1 バターオイルと大豆硬化油の等量混合強8Kgに
ソルビタンモノオレイン酸エステル0.1Kgとポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステル0.11Kgを
加え、70℃に加温保持し、これをホモミキサーで
高速撹拌(104rpm)しながら、脱脂粉乳0.2Kgを
水1.59Kgに溶解した水相を加えて、W/O型乳化
油脂組成物を得た。 次にこれを70℃に保持したまま、ナトリウムカ
ゼイン0.3Kg、脱脂粉乳1Kgを溶かして70℃に加
温しておいた水8.7Kgの中に入れ、、ホモミキサー
を用いて低速撹拌(103rpm、5分間)した後、
ホモゲナイザーで均質化(70Kg/cm2)を行ない、
W/O/W型乳化油脂組成物を得た。これをサン
プルAとした。 一方、バターオイルと大豆硬化油の等量混合油
8Kgにグリセリンモノステアリン酸エステル0.21
Kgを加え、サンプルAを調製した時と同じ方法で
O/W型乳化油脂組成物を得た。これをサンプル
Bとした。 サンプルA及びサンプルBを次の表1の配合で
直〓法によりバターロールを製造した。 表 1 強力粉 9.0(Kg) 薄力粉 1.0 イースト 0.3 イースト・フード 0.01 砂 糖 1.2 食 塩 0.17 脱脂粉乳 0.15 サンプルA(あるいはB) 3.0 卵 1.5 水 4.5 まず、ミキシングは、低速4分間のあと中速5
分間のミキシングを行ない、その後サンプルA又
はサンプルBを加え、さらに中速5分間ミキシン
グを行なう。 次に、発酵は温度28℃、湿度75%で70分行な
う。 次いで、パンチし、再び発酵を温度28℃、湿度
75%で20分行なう。 得られた発酵生地を40g/個に分ける。室温で
15分間放置した後、成型し、ホイロ条件として温
度36℃、湿度85%、時間40分でホイロし、210℃
で15分間焼成し、バターロールを得た。 得られた2種類のバターロールについて、組織
の硬さ(針入度試験器で測定)と風味の経日変化
を調べた。その結果は表2及び表3に示される。
【表】 ※ 数値は入針度を示す。
【表】 表2、3から明らかなように、サンプルAを用
いてバターロールをつくつたほうが組織がいつま
でも硬くならず、風味が良好であることがわか
る。また特にサンプルAを用いた場合、風味上の
特徴で、後味に「こく」がでるということが官能
検査の結果判明した。 誌験例 2 練り込み原材料として、試験例1で調製したサ
ンプルAおよびBの2種類のものを用いて表4の
配合で直〓法により食パンを製造した。 表 4 強力粉 10.0(Kg) イースト 0.2 イースト・フード 0.01 砂 糖 0.6 食 塩 0.2 脱脂粉乳 0.15 サンプルA(またはB) 1.0 水 5.75 まず、ミキシングは、低速2分間、中速4分
間、高速1分間のミキシングの後、サンプルA又
はサンプルBを加え、さらに中速3分間、高速3
分間のミキシングを行なう。 次に、発酵は、温度27℃、湿度75%で80分間行
なう。 次いで、パンチし、再び発酵を温度27℃、湿度
75%で15分間行なう。 得られた発酵生地を分割し、室温で15分間放置
した後、モルダーでガス抜き後、パン型に入れ
る。 ホイロ条件として温度38℃、湿度85%、時間40
分間でホイロし、215℃で40分間焼成し、食パン
を得た。 得られた2種類の食パンについてワンローフの
体積(ml)、すだち、風味を比較した結果を表5
に示した。
【表】 表5から、サンプルAを使つた方がふつくらし
てすだちが良く風味の良いものができることがわ
かる。またバターロールの時と同様、サンプルA
を使つた食パンの方が1週間たつた後でもなお、
硬くならず、ソフトであつた。 試験例 3 バターオイルと大豆硬化油の1:1(重量比)
の混合油3.6Kgにソルビタンモノオレイン酸エス
テル0.045Kgとポリグリセリン縮合リシノレイン
酸エステル0.045Kgを加え、70℃に加温保持し、
これをホモミキサーで高速権拌(104rpm)しな
がら、脱脂粉乳0.09Kgを水0.71Kgに溶解した水相
を加えてW/O型乳化油脂組成物を得た。 次にこれを70℃に保持したまま、ナトリウムカ
ゼイネート0.3Kg脱脂粉乳3.5Kgを溶かして70℃に
加温しておいた水11.7Kgの中に入れホモミキサー
を用いて低速撹拌(103rpm、5分間)した後、
ホモゲナイザーで均質化(50Kg/cm2)を行ない、
W/O/W型乳化油脂組成物を得た。 このW/O/W型乳化油脂組成物を入口温度
120℃、出口温度75℃で熱風噴霧乾燥して粉末製
品を得た。これをサンプルCとした。 一方バターオイルと大豆硬化油の1:1混合油
3.6Kgに、ソルビタンモノステアリン酸エステル
0.09Kgを加え、サンプルCを調製した時と同じ方
法で粉末状サンプルを得た。これをサンプルDと
した。 サンプルC及びサンプルDを次の表6の配合で
直〓法により、スイートロールを製造した。 表 6 強力粉 10.0(Kg) イースト 0.5 砂 糖 2.0 食 塩 0.15 シヨートニング 1.0 サンプルC(あるいはD) 1.0 卵 黄 0.8 水 6.2 まず、ミキシングは低速6分間、高速5分間の
ミキシングの後、サンプルC(あるいはD)を加
え、さらに中速3分間、高速3分間のミキシング
を行なう。 次に、発酵は、温度28℃、湿度75%で1時間25
分行なう。 次いで、パンチし、再び発酵を、温度28℃、湿
度75%で25分間行なう。 得られた発酵生地を分割し、室温で15分間放置
した後、成型しホイロ条件として、温度33℃、湿
度85%、時間30分でホイロし、205℃で14分間焼
成し、スイートロールを得た。 この2種類のスイートロールについて、針入度
試験器で測定した組織の硬さと風味の経日変化を
調べた。その結果は表7、表8に示される。
【表】 ※ 数値は入針度を示す。
【表】
【表】 表7及び表8から明らかなようにサンプルCを
を用いてバターロールをつくつた方が、日が経つ
ても組織が硬くなりにくく、風味が良好であるこ
とがわかる。またサンプルCを用いた場合、後味
に「こく」があつた。 実施例 1 バターオイルとヤシ油の2:1(重量比)の混
合油8Kgにグリセリンモノエルシン酸エステル
0.2Kgとポリグリセリン縮合リシノレイン酸エス
テル0.11Kgを加え、70℃に加温保持し、これをホ
モミキサーで高速撹拌(104rpm)しながら、脱
脂粉乳0.2Kgを水1.49Kgに溶解した水相を加えて
W/O型乳化油脂組成物を得た。 次にこれを70℃に保温したまま、ナトリウムカ
ゼイネート0.3Kg、レシチン0.02Kg、脱脂粉乳1.2
Kgを溶かして70℃に加温しておいた水8.68Kgの中
に入れ、ホモミキサーを用いて低速撹拌
(103rpm、5分間)した後、ホモゲナイザーで均
質化(50Kg/cm2)を行ない、W/O/W型乳化油
脂組成物を得た。顕微鏡で調べたW/O/W型エ
マルジヨン生成率は極めて良好であつた。 実施例 2 練り込み原材料として実施例1で調製したW/
O/W型乳化油脂組成物を用いて表9の配合で直
〓法によりクロワツサンを製造した。 表 9 強力粉 7.0(Kg) 薄力粉 3.0 イースト 0.5 砂 糖 0.5 食 塩 0.2 W/O/W型乳化油脂組成物 1.0 水 5.8 無塩バター(ロールイン用) 5.0 表9の配合物(ロールイン用の無塩バターを除
く)を均一に混〓し、シータで生地を展延し、ロ
ールイン用の無塩バターを置いて折り込み、再び
展延して重ね合わせる方法を繰り返して生地を作
りクロワツサンを製造した。でき上がつたクロワ
ツサンは通常のものに比べて1週間程度20℃で保
存してもそれほど硬くならず、風味も後味に「こ
く」がでて良好であつた。 実施例 3 練り込み原材料として実施例1で調製したW/
O/W型乳化油脂組成物を用いて表10の配合でイ
ーストドーナツを製造した。 表 10 強力粉 7.0(Kg) 薄力粉 3.0 イースト 0.5 砂 糖 1.2 食 塩 0.15 W/O/W型乳化油脂組成物 2.0 卵 1.0 脱脂粉乳 0.1 ベーキング・パウダー 0.1 水 3.8 まず、低速で4分間、次に中速で5分間ミキシ
ングを行ない、W/O/W型乳化油脂組成物を加
えた後再び中速で5分間ミキシングを行なつた。
その後、温度27℃、湿度75%で30分間発酵を行な
い、生地を45gずつ分割し、ベンチタイムを室温
で15分間とり、温度35℃、湿度65%に保つたホイ
ロに30分間入れて発酵した後、185℃で片面1分
のフライングを行なつてイースト・ドーナツを製
造した。でき上がつたイースト・ドーナツは通常
のマーガリンを使用したものに比べて口当りがソ
フトで風味が良好であつた。 実施例 4 練り込み原材料として実施例1で調製したW/
O/W型乳化油脂組成物を用いて表11の配合でス
ポンジケーキを製造した。 表 11 卵 黄 68(g) 砂 糖 90 小麦粉 120 卵 白 108 W/O/W型乳化油脂組成物 60 ボールに卵黄と砂糖を入れ、木べらで白つぽく
なるまで十分にかき混ぜた。かき混ぜながら小麦
粉を小しずつ入れ、次にあらかじめ泡立てておい
た卵白とW/O/W型乳化油脂組成物を加え、よ
く混ぜ合わせた。この混合物を円形の焼き型の中
に敷かれたパラフイン紙(あらかじめバターを塗
つておく)の上に流し入れ、5cmくらいの厚さに
平均にならした後180℃で30分間焼いた。ここで
調整したスポンジケーキは従来のものに比べて、
日持ちがよく、1週間程度、室温で保存しても硬
くならず、風味の劣化もほとんどなかつた。 実施例 5 練り込み原材料として実施例1で調製したW/
O/W型乳化油脂組成物を用いて表12の配合でク
ツキーを製造した。 表 12 卵 黄 30(g) 砂 糖 100 小麦粉 280 W/O/W型乳化油脂組成物 240 バニラエツセンス 0.01 W/O/W型乳化油脂組成物に砂糖を加えよく
練つたあと、卵黄を加えてよく混合し、バニラエ
ツセンスを添加した。次に小麦粉1/3量を少しず
つ入れてよく混ぜ、続いて残りの小麦粉を加えて
全量がしつとりするまで練り合わせた。この混合
物を15gぐらいずつに分割し、180℃で15分間焼
いた。 でき上がつたクツキーはバターやマーガリンを
使つたものに比べて後味がよいという特徴を有し
ていた。 実施例 6 練り込み原材料として実施例1で調製したW/
O/W型乳化油脂組成物を用いて表13の配合でソ
フトビスケツトを製造した。 表 13 小麦粉(薄力粉) 480(g) 砂 糖 170 水あめ 6 デンプン 80 食 塩 6 W/O/W型乳化油脂組成物 280 ベーキングパウダー 4 W/O/W型乳化油脂組成物に砂糖、水あめ、
食塩を入れて混合し、次にこれに小麦粉、デンプ
ン、ベーキングパウダーを合わせてふるいにかけ
たものを、まぜながら少しずつ加え、全体がしつ
とりするまで練つた。この混合物を直径4cmくら
いの丸型で抜き、180℃で15分間焼いた。 でき上がつたビスケツトはバターやマーガリン
を使つた従来のものに比べて口あたり、風味とも
に良好であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パン、菓子類の製造に際し、W/O/W型乳
    化油脂組成物、またはその粉末製品を使用するこ
    とを特徴とするパン、菓子類の製造法。 2 W/O/W型乳化油脂組成物が、乳化剤とし
    てグリセリン不飽和脂肪酸エステル及び/又は親
    油性ポリグリセリン脂肪酸エステルを使用して乳
    化されたものである特許請求の範囲第1項記載の
    製造法。 3 W/O/W型乳化油脂組成物が、水又は水相
    に油相を添加混合し、O/W型エマルジヨンを形
    成させ、撹拌することによつて転相させて得られ
    たW/O型エマルジヨンを、添加剤を含む水相に
    添加して乳化されたものである特許請求の範囲第
    1項記載の製造法。 4 W/O/W型乳化油脂組成物が、水又は水相
    を油相に添加し、撹拌し、得られたW/O型エマ
    ルジヨンを、添加剤を含む水相に添加して乳化さ
    れたものである特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。 5 W/O/W型乳化油脂組成物が、油相に、添
    加剤を含む水相を添加混合し、得られたW/O型
    エマルジヨンを撹拌により転相させたものである
    特許請求の範囲第1項記載の製造法。 6 グリセリン不飽和脂肪酸エステルが、モノエ
    ルシン、ジエルシン、モノリノレイン、ジリノレ
    イン、の一種もしくは二種以上である特許請求の
    範囲第2項記載の製造法。 7 W/O/W型乳化油脂組成物が、その外水相
    に添加剤として脱脂乳、ナトリウムカゼイネー
    ト、カゼイン分解物、大豆たんぱく質、大豆たん
    ぱく質の分解物、ゼラチン、糖たんぱく質などの
    たんぱく質または複合たんぱく質、澱粉、デキス
    トリン、ガム質などの高分子多糖類、ステロール
    類及び親水性のポリグリセリン脂肪酸エステル、
    シユガーエステル、レシチンなどのりん脂質のよ
    うな親水性乳化剤のうち一種もしくは二種以上が
    含有せしめられたものである特許請求の範囲第1
    〜5項のいずれか1項記載の製造法。
JP59273800A 1984-12-27 1984-12-27 パン、菓子類の製造法 Granted JPS61152225A (ja)

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