JPH0272821A - 可食容器の製造方法 - Google Patents

可食容器の製造方法

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JPH0272821A
JPH0272821A JP63222859A JP22285988A JPH0272821A JP H0272821 A JPH0272821 A JP H0272821A JP 63222859 A JP63222859 A JP 63222859A JP 22285988 A JP22285988 A JP 22285988A JP H0272821 A JPH0272821 A JP H0272821A
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edible
water
heat
food base
heating
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JP63222859A
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Sadami Ito
禎美 伊藤
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は可食容器の製造方法に係り、更に詳述すれば
ソフトクリームやアイスクリーム等の冷菓子や各種食品
等を入れるコーン状の可食容器すなわち、見掛は比重が
小さく多孔質で軽質にして口当りがいわゆるサクサクし
た歯ざわりが喜こぼれるワツフルコーンと呼ばれる可食
容器や皿状可食容器の製造方法に関する。
[従来の技術1 一般にソフトクリームやアイスクリーム等の冷菓子を店
頭で盛付けて販売する可食容器は、専業のコーン製造業
者が小麦粉等の原料に水の配合材を多くして重曹、炭安
等の加熱分解膨脹剤等を混練した所謂水種と称するもの
を高温の加熱板で加熱焼成した直後コーン状に成形した
ものを包装してアイスクリーム販売現場に配送している
が、ワツフルコーンは極めてその質がサクいことが身上
であるため少しの衝撃にも耐え難く破旧しやすいため焼
成中は勿論焼成後、アイスクリーム販売現場に至るまで
取扱に難点が多いものである。
これら各問題点を除去するために本出願人が開発した特
願昭59−269826号に示されるもの、すなわち小
麦粉等の原料にこれが硬種となる程度の水を加えて混練
したあと、一定の厚さに延展し、この延展された硬種板
より型抜きにより必要形状の生地を分離し、この生地を
焼成直接コーン状に巻回成形固化することにより可食容
器を得るようにした可食容器の製造方法が提案されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] ところが上記従来の技術のうち前者では焼成直後固化し
たコーン状可食容器を出荷するものであるため焼成固化
したコーン状の可食容器が運搬中に破損しやすく、例え
ばワツフルコーンでは20〜30%程度のものが使いも
のにならなくなるという大きな問題点がある。
この問題点を除去するため前記製造方法をユーザー側、
すなわちソフトクリーム等の販売業者の店舗に採用すれ
ば良いことになるが、これは焼成器や原料調製装置等の
設備投資が大きくなるだけでなく少はでも大量でも要求
される焼成操作の技術や取扱いの難易さに大差なく店頭
では設置スペースがないこともあり、また消費電力のア
ンペア契約等はもとより焼成技術やアイスクリーム販売
現場での従業員は主としてアルバイト、パート等の一時
雇用者で、これ等の人々に焼成機器の技術習得を実施さ
けることは実際上困難が多く簡単には採用できないとい
うような多くの問題点がある。
また従来技術のうち復音では口当りがサクサクしたもの
が得られないし、硬種使用のため製造工程のオートメ化
が困難である等多くの問題点がある。
さらに現在普及しているウニハス・ゴーフル・ワツフル
と呼ばれる小麦粉を主原料とする薄質板状(せんべい状
)の焼き菓子は多孔軽質でいわゆるサクサクした食感が
身上とされているが、これ等の原料である小麦粉を主と
する水種は、小麦粉、砂糖、水の主成分に化学膨剤とい
われる重曹(重炭酸ナトリウム)、炭安く炭酸アンモニ
ア)が混じっているが、この水種を加熱板状に薄層に流
下延展して焼成する際、加熱により化学膨剤が熱分解し
て発生する炭酸ガス、アンモニアガス等による気泡が作
る空孔によっているため、空孔は形状大きさが不均等で
あるだけでなく、その分布存在も不均等でかつ薄状板(
せんべい状板)の表面は脱出ガスによる噴出口のため大
小不均等粗面となっている。
しかもこれ等の原料は鶏卵を加えても、これらは主とし
て味付けのためで、さらにこれに界面活性物質を混ぜる
ことがないため焼成した薄状板成品を再度加熱すると板
状菓子内部の空孔は殆どつぶれ、冷却したものは重質の
硬いせんべいとなるものが多い。
またこれ等の原料に油脂を混ぜる場合多くはこれ等の原
料を焼成してなる焼成菓子をその加熱板から剥離する際
の破損を防ぐための剥In的な用途を期待するか風味を
よくするためとされている。
さきに本発明者が出願した特願昭62−130337に
示される先願はその焼成用原料水種の主成分として小麦
粉、砂糖、油脂、水に更に鶏卵又は鶏卵の如き可食界面
活性を有する物質の添加を以てしている。
鶏卵は卵白、卵黄から成っているが、鶏卵を製菓材料と
して使用する場合、その独特の風味をつけるほか鶏卵の
もつ卵白の気泡性、卵黄の乳化性、すなわち界面活性機
構を実質として利用している。
前記のように製菓の主たる成分である小麦粉、砂糖等の
固相原料と油脂、水等の液相原料を混合して上質の菓子
に焼成又は蒸成するにはこれらの固相、液相物質を均質
に混合せしめてこれ等の組成内容を充分に相互作用せし
める必要があり、このため上記の同相、液相の各原料の
他に鶏卵もその一種である可食界面活性物質の存在を特
徴とする 特に洋菓子代表となるケーキは、小麦粉、砂糖、水、油
脂及び鶏卵を主原料として焼き上げたスポンジケーキを
ベースとした洋菓子を総称しており、このスポンジケー
キ焼成のための上記主原料の混和には一般に砂糖、鶏卵
を水に溶いて混合したものに油脂をよく混和して液種と
なし、これに小麦粉を徐々に加えながら混捏して焼成原
料とする。
液種すなわち砂糖を溶解した水に油脂を充分均質に混和
させるには鶏卵は欠くべからざるもので、このとき鶏卵
は水、油脂を泡立ちのよい乳化混合物(エマルジョン)
となし、この液種に小麦粉を混捏するとき、小麦粉はこ
のエマルジョン内に均質に分散するだけでなく、この全
混捏種の内に均質、均等な気泡が分散する。
この気泡は前記ウニハス等の化学膨剤の熱分解による気
泡の如く、小麦粉の主成分であるデンプン、蛋白質(グ
ルテン)と無関係に存在するものでなく、それ等デンプ
ン、蛋白質と界面活性化学的に結合しているため、小気
泡が集って合一して粗大な気泡になったり、加熱等によ
りこの全混捏種から容易に噴出してしまうこともないた
め、焼成によりケーキ内に均等な微小空孔が均一に分散
して焼成ケーキを均質なスポンジ状にする。
本発明者の前記先願に於て、特に−度加熱焼成した薄板
状菓子を再度焼成して軟化し円錐形、又は皿形に成形す
る場合、再加熱以前に生成した空孔が均等微小形で再加
熱軟化した薄板内に均一に分散して残留しているもので
なければ再度焼成後の成品は歯当りの硬い、所謂瓦せん
べい様のものとなりサクつとした歯ざわりのよいものに
はならない。
このため前記先願に於ける薄板に焼成するための水種は
他の従来のウニハス、ワツフル等の薄板状焼菓子の原料
種と異り、むしろスポンジケーキの焼成原料に類する原
料調整払をとっている。
しかしながら、一般に油脂は消泡性を持ち鶏卵の気泡性
を損うことが多い。このためスポンジケーキでは多聞の
鶏卵を用いるが、水沫の如き軽質薄板状のサクつとした
歯ざわりのよさを身上とする焼菓子では多量な鶏卵の蛋
白質は反ってこの焼菓子を硬いものにしてしまう。
本発明の目的は上述した各種問題点を除去するために食
用油脂と水との乳化・混合・起泡を大間の鶏卵に依存せ
ず、主として食用油脂に適度な可食界面活性物質を混じ
、予め乳化油脂となしたものを使用し、これを水と混和
してこの水和液に小麦粉を混捏することにより、水種を
作り、この水種を加熱加工済の成品中に若干の水分が残
留するような温度と加熱時間で加熱加工することで、柔
軟性を有する可食加熱加工済食品素地を作り、そして上
記食品素地をさらに2次(仕上げ)焼成後または2次加
熱中に成形固化することでサクサクした歯ざわりのコー
ン状可食容器や皿形可食容器が得ることにある。
[yI題を解決するための手段] この発明の上述した目的は、可食界面活性物質と水とを
食用油脂に添加混合して乳化させた乳化済食用油脂に水
を混和させて得た水和液で小麦粉と砂糖とを混練して水
種を作り、この水種を加熱板上に流下延展して前記水種
中の澱粉がアルファ化すると共に蛋白質が熱凝固し、か
つ加熱加工後の食品素地に若干最の水分が残留する温度
と加熱時間で前記水種を板状に加熱加工してなる加熱加
工済食品素地を保存し、この保存された食品素地を再度
加熱して軟化し、所象形状の可食容器に成形固化するこ
とで達成される。
[作 用] 上記水種を残留水分が3%〜20%程度になるように第
1次焼成工程で加熱加工することで可食の柔軟性板状食
品素地が得られる。
また残留水分を3%以下となした場合には柔軟性は若干
損なわれるが、ヒビ割れは生じない。
この食品素地はこのままでも食し得るが、他所に運搬す
る場合、残留水分を3%〜20%にすれば柔軟性が有る
のでヒビワレや形崩れせず、美しく保形されたまま運搬
可能であり、さらに第2次焼成工程で残留水分が0.5
%以下になるように加熱後または加熱し乍ら所望形状に
成形固化することでサクサクした食感の可食容器が得ら
れる。
また上記第2次焼成直後または加熱しながら食品素地を
コーン状に巻装することでサクサクした食感の可食コー
ン状容器が得られる。
[実施例] この発明は、小麦粉に砂糖を含有させて適度の甘味を付
加したものをグリセリン七ノ脂肪酸エステル(モノグリ
)等の起泡、乳化ならびに気泡の安定性保持をもつ可食
界面活性物質と少量の水とを混合した乳化済食用油脂と
水との水和液に混合して水種2を作るのであるが、この
場合、必要に応じて小麦粉と砂糖との混合物に食塩、乳
、香料色素等を加えた混合物を上記乳化済食用油脂と水
との水和液が入っているミキサー内に徐々に散布し混練
して水種2を得る。
この水種2を第1図および第2図に示すように一対の加
熱板10の下板10aに一定量ずつ吐出し円板状の混練
素材2Aとなし、残留水分が若干mとなるような温度と
加熱時間で加熱加工をして加熱加工済食品素地11を得
る(第2図)。
この加熱加工済食品素地11は必要に応じ冷Ml保存し
、この保存された食品素地6は再度加熱(2次焼成等の
仕上げ焼成)してコーン等の可食容器として成形する。
すなわち上記保存俊、例えば密閉包装して出荷したもの
をユーザー側である例えばアイスクリーム店頭販売業者
が開封取出して第3図〜第6図に示すようなトースタ形
の加熱器20の電熱ヒータ17.17間に加熱された鉄
板18.18を介在して加熱加工済食品素地11をクリ
ップ部材1919で挿入して170℃以上の温度に昇温
し素地表面が若干の褐色すなわちキツネ色になる程度に
仕上げ焼成すれば仕上げ焼成品と呼ぶこれまでの水種か
ら最終仕上げ焼成する一貫焼成法による焼成品と同一の
仕上焼成された仕上げ焼成済食品素地11^を得ること
ができる。
そしてこの仕上げ焼成済食品素地11Aを直ちに第7図
に示すような周知のコーン状容器成形l112に送り込
んでコーン状に成形後冷却固化すれば第8図に示すよう
なコーン状の可食容器14が得られる。
なお、加熱焼成に於て加熱板10に第1図に示すように
格子縞4の彫刻を施しておけば加熱加工済食品素地11
に格子縞模様をつけることができ、第8図に示すような
格子縞つき可食容器14を得ることができる。
この可食容器14はコーン成形機12により成形と同時
に若干冷却されて成形後は硬化された状態になり、コー
ン状可食容器14の形崩れは生じないから、この可食容
器にアイスクリーム等を盛り付けて店頭販売することが
できる。
また仕上げ焼成済食品素地11Aを浅皿形状に加熱成形
固化すれば第9図に示すような皿形のタルト容器15を
得ることができる。
加熱加工済食品素地11は予じめ加熱加工されているた
め澱粉はアルファ化され、タンパク質もある程度硬化骨
格化しているが、その間に浸滲している乳化油脂膜や適
度な砂糖を含む残留水分のため柔軟さを保ち曲げても折
れず衝撃にも余り欠損しないため輸送時にも破損するこ
ともほとんどなく配送上の問題が解決する。
また加熱加工時のデンプンがアルファ化し、蛋白質が熱
凝固する程度の′a度では焼成時間を短縮し得るだけで
なく熱気もあまり放散しないため1次焼成現場の周囲の
環境変化も軽減され、また仕上げ焼成も加熱焼成表面の
褐色変化が起る程度の加熱で充分のためアイスクリーム
販売店頭等でも焼成時間を短縮し得るだけでなく熱気放
散の問題を殆んど解決できる。
次に具体的な実施例について述べる。
◎実施例1 乳化済食用油脂の組成表 上記組成物を混合することで乳化済食用油脂が得られる
なお可食界面活性物質としてはグリセリン七ノ脂肪酸エ
ステルやプロピレングリコール、脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステルまたは少聞の鶏卵等を用い、また
食用油脂としてはパーム油やヤシ油を使用する。
上表による乳化済食用油脂10〜15(グラム)を水8
0〜120(グラム)に混和させた水和液90〜135
(グラム)に小麦粉80〜120(グラム)と砂糖30
〜60(グラム)を徐々に加えて混練し水種200〜3
15(グラム)を得る。
なお上記乳化済食用油脂としては特開昭6248336
号公報に示されているような周知の乳化性油脂組成物を
用いてもよい。
すなわちこのような乳化済食用油脂は食用油脂に予め混
合溶解した可食界面活性物質の界面活性効果により食用
油脂は水に充分分散し、また撹拌中に混合した空気も微
細の気泡となって均質に分散し乳化流度用油脂となり、
水とさらに混和してこの水和液を撹拌しながら予め篩を
通した小麦粉を徐々に散布混合すれば小麦粉もまた油脂
中に加えられた界面活性物質の界面活性効果によりダマ
(吸水して層をなした小麦粉により包まれた未吸水粉末
状の小麦粉玉)ができることもなく水和液中に均質に分
散し砂糖を加えて水種2を得る。
次にこの発明の具体的な実施例1についてさらに詳しく
説明する。
上記水種2を第1図に示すように縦横10ミリ間隔の格
子目4を彫刻した加熱板10を予めその表面が120℃
〜150℃程度になるよう加熱した上に流下延展し加熱
板10bをヒンジ10cを介して加熱板10aの上面に
押し当て双方の加熱板10a、 10b間に第2図に示
すように挟まれた水種2の温度が110℃〜140℃程
度に一定時間保持されるように加熱して水種2を焼成し
たのち加熱板10a、10b双方を開けて焼成素地(円
板状)を取り出しこれを加熱加工済食品素地11にする
水種の流下と加熱加工の条件としては 1、 水種1回の流下a 約 25〜30gr2、 加
熱板(上下1組)の温度 120〜150℃ 3、 加熱板相互の間隔は流下水種の厚さを決め、また
これが焼成品焼成素地の厚さ程度とする。
加熱加工の条件 1、 加熱板間隔 これは焼成素地(円板状焼成品)の
厚さとなる。
2、 焼成温度120℃で(焼成板面)が150℃1時
間30〜90秒 3、 焼成素地(円板状焼成品)の状況4、 加熱焼成
素地の残留水分(ゲット社水分計使用) 1、 加熱板間隔はすべて2.5s/I++とする。
2、 焼成温度は120℃、 140 ’C,150”
C時間は120℃F60秒、75秒、 90秒140℃
で60秒、75秒 150℃で45秒、60秒 3、 焼成素地(焼成円板の焼上り)の状況と残留水分 ■ 1次焼成           残留水分(111
) (110℃、45秒)白、柔軟  19.6%(1
121110(110℃、60秒)やや黄味を帯びた白
柔軟    18.2% (121) (110℃、75秒)黄味を帯びた白、軟
17.6% (122) (120℃、40秒)白に近い黄、軟16
8% 特に残留水分17〜20%(多水性)は軟質、直径16
0#のちのを10枚重ねの最上部に3 ’j / cm
の荷重をかけると互に接着する。
しかしこれも容易に引き剥し得、剥しても壊れることは
ない。井桁状の格子目も壊れない。
残留水分17〜15%は同様に残水も多い方で軟質では
あるが、10枚重ねのものに5g/−の荷重でも余り互
に接着することはない。
残留水分15〜19%はいずれも180°角近く折曲げ
ても割れない。
いずれも両表面に高さ1.5ミリ程度の10ミリ格子の
出来た加熱加工済食品素地が得られる。
これらのものは、このままでも小麦デンプンがアルフ?
化しているので食し得るが、これを更に加熱して褐色程
度になるよう仕上げ焼成すれば口当りのよいサクサクし
た可食容器素地が得られる。
前記の各条件による加熱加工済食品素地(1次焼成品)
 (111)、(112)、(121)、(122)を
すべて(220℃、60秒)の条件で後述するように仕
上げ焼成(2次焼成)した結果はいずれもやや茶色がか
った黄色の円板状焼成品を得た残留水分は0.3〜0.
4%程度で、サクサクして口当りは良好であった。
1次焼成品(素地)は180℃角程度に折り曲げてもヒ
ビも入らないので移送によく、壊れの心配はない。
ただし圧接着の可能性があるが、ロー引き、ポリフィル
ム等の葉片を素地の間に挟めばこれも防ぎ得るので、こ
れを所定数(10枚程度を1包)をプラスチック等の袋
に入れ必要に応じて段ボール等に袋を重ねて格納する場
合は、2袋程度の間に周知の段繰り紙を介在させれば圧
縮せずに移送し得る。
■ 2次焼成(仕上げ焼成) 前記加熱加工済食品素地を24時間、10℃冷暗所に放
置後仕上げ焼成に移した仕上げ焼成は前記第3図〜第6
図に示すトースター型の加熱器を使用した。
すなわち両側にニクロム線よりなるヒーター17を設け
、このヒーターの表面に厚さ約2 m/mの鉄板18を
おいて、この鉄板を加熱して温度分布のほぼ均一な熱平
面板となし、この2枚の平熱板の間に加熱加工で得た同
一条件の焼成品11の2枚以上を1回1枚ずつ、一定温
度一定時間つるし、焼成素地表面を加熱して製品とした
熱平面板の表面温度は180°〜190℃両平面板の間
隔は約15−71、従って加熱加工品表面と平面板表面
の間隔は約5n程度、結果は次の如くで、これにより得
た仕上げ焼成円板のうち1枚はその温度が低下して砂糖
成分が硬化しない内に器具を以って円錐形にまきつけ冷
却したところ、いずれも円錐形に成形された製品コーン
を得た。
成形せず冷却した円板焼成品の焼上り状況は下記の如し
◎ 仕上げ焼成品(円板焼成品)の焼上り、及び食感(
口当り)状況と残留水分加熱加工iA食品素地 という結果を得た。
いずれも口当りはサクナクした歯ざわりで美味であるが
それぞれの焼成条件の違いのある状況がいく分か食感と
して感じられる。
残留水分は0.3〜0.4%程度で、加熱加工時の条件
が仕上げ焼成に影響を与える傾向はやや見受けられる。
O実施例2 加熱加工の条件 1、 加熱板間隔 これは焼成素地(円板状焼成品)の
厚さとなる。
2、 焼成温度130℃で(焼成板面)が160℃1時
間30〜90秒 3、 焼成素地(円板状焼成品)の状況4、 加熱焼成
素地の残留水分(ゲット社水分計使用) 1、 加熱板間隔はずべて2.5m/mとする。
2、 焼成温度および時間 120℃で60秒、75秒、90秒 140℃で60秒、75秒 150℃で45秒、 60秒 3、 焼成素地(焼成円板の焼上り)の状況と残留水分 1次焼成           残留水分(111) 
(130℃、15秒)白に近い黄 15.2%(112
) (130℃、90秒)黄白色   14.8%(1
21) (140℃、60秒)黄白色   11.4%
(122) (140℃、90秒)黄白色    9.
8%残留水分12〜15%では軟質 10枚1包に5g/〜の荷重では圧縮されるが接着せず
、直角近く曲げても割れない。
残留水分9〜12%のものは8 ’J / ci荷重圧
縮ゼず、60°角近くまで曲げても割れない。
◎実施例3 水種2の流下と加熱加工の条件として 1、 水種1回の流下量 約 25〜30gr2、 加
熱板(上下1組)の温度 160℃〜180℃ 3、 加熱板相互の間隔は流下水種の厚さを決め、また
これが焼成品焼成素地の厚さ程度とする。
加熱加工の条件 1、 加熱板間隔 これは焼成素地(円板状焼成品)の
厚さとなる。
2、 焼成温度140℃で焼成板面が 130℃〜150℃2時間40〜90秒3、 焼成素地
(円板状焼成品)の状況4、 加熱焼成素地の残留水分
(ゲット社水分計使用) 1、 加熱板間隔はすべて2.5n+/mとする。
2、 焼成温度および時間 140℃で60秒、75秒、 90秒 150℃で45秒、60秒 3、 焼成素地(焼成円板の焼上り)の状況と残留水分 1次焼成           残留水分(111) 
(140℃、90秒)黄色   9.2%(112) 
(140℃、120秒)黄白    88%(121)
 (150℃、90秒)黄色   6.8%(122)
 (150℃、120秒)ややピンク4.6%残留水分
8〜10%ではやや硬 10枚1包に8g/7の荷重、圧縮もしない、接着もし
ない、30°角近く曲げても割れない。
残留水分4〜7%では硬 10枚1包に10g/−の荷重、圧縮せず、接着せず、
20℃角近く曲げ得るが、これ以上ではヒビ入る。移送
にはプラスチック容器を用いれば壊れることはない。
いずれも両表面に高さ1.5ミリ程度の10ミリ格子の
出来た加熱加工済食品素地が得られる。
これらのものもこのままで小麦デンプンがアルファ化し
ているので食し得るが、これを更に加熱して褐色程度に
なるように仕上げ焼成すれば口当りのよいサクサクした
可食容器素地が得られる。
(111)、 (112)、 (121)、 (122
)をすべて(200℃、60秒)で2次焼成を行った結
果、(111)(112)はいずれもやや黄色を残した
茶色に焼上り残留水分は0.1%以下であった。
また(121)、 (122)はいずれも茶色で、特に
格子を浮き上らした模様をつけたものでは格子上面が焦
げ気味であった。残留水分は0.1%程度。
この焼成条件を(180℃、60秒)にしたところ茶味
がかった黄色に焼成し得た残留水分は0.2%程度。
加熱加工済食品素地の残留水分が8〜10%程度のもの
は30’角近く曲げてヒビち入らない。
残留水分4〜7%程度では10°角程度まで曲げtqる
のでいずれも10枚をポリ袋等に入れて1包となし必要
に応じてこれを段ボール等に格納積載する場合は1包1
段の間に緩衝材として段ボール函用材の段繰り又は発泡
プラスチック板を挟めば移送可能である。
なおこの実施例3においては2次焼成時間を実施例1と
2よりも若干短くする程度でよく焼成効果は実施例1の
場合と同様であった。
[発明の効果] この発明では、可食界面活性物質と少量の水とを予じめ
食用油脂に添加混合することで、乳化酒食用油脂を作り
、この乳化酒食用油脂と水との水和液で小麦粉を砂糖混
練した水種を2回に分けて加熱加工し、最終の加熱時ま
たはその加熱直後に所望形状の可食容器に成形固化する
ことでサクサクした歯ざわりの可食容器が得られる。
また特にこの発明に用いる前記水種は、食用油脂に予め
混合溶解した可食界面活性物質の界面活性効果により食
用油脂は水に充分分散し、また撹拌中に混合した空気も
微細の気泡となって均質に分散した乳化流度用油脂とな
り、水とさらに混和してこの水和液を撹拌しながら予め
篩を通した小麦粉を徐々に散布混合すれば小麦粉もまた
油脂中に加えられた界面活性物質の界面活性効果により
ダマ(吸水して層をなした小麦粉により包まれた未吸水
粉末状の小麦粉玉)ができることもなく水和液中に均質
に分散した水種を簡単に得ることができる。
また、請求項2によれば、180°角程度曲げてもヒビ
割れしない加熱加工済食品素地を用いるので、無造作に
取扱っても破損や変形なく運搬でき、仕上げ(2次)焼
成も省エネルギ的に焼成できるという効果がある。
さらにこの発明による請求項3.4によれば、加熱加工
済食品素地を配送する場合、加熱加工済の90°角〜3
0”角曲げてもヒビ割れしない食品素地を運搬できるた
め運搬途中の食品素地の変形や破損は生じることがなく
、仮令若干変形しても2次焼成(仕上げ焼成)時に矯正
されるため、この変形に関係<’K <美しいコーン状
可食容器や皿状の可食容器を得ることができ、可食容器
を用いるソフトクリーム等のアイスクリーム販売店頭に
は極く簡単な200〜30゜W程度のトースタ型等の小
型仕上焼成器と巻回成形n(コーン成形m>とを設訂す
るだけでよく、短時間で可食容器が得られるとともに、
設置スペースも狭小となり膜幅投資額も極めて低額なも
のとなり、電力アンペア契約の変更を要しないし、店頭
にはコーン焼成の香りがただよって購売心理を促進し、
また仕上げ焼成操作が簡便なため焼成には店頭販売要員
としてパートタイマーやアルバイト等の未経験者でも良
く、人事管理がl!Jt11になる等多くの実益がある
また請求項5によれば、運搬時食品素地を段ぐり紙など
で簡単にガードするだけで、破損やヒビ割れなく運搬で
きると共に、ソフトクリーム等の販売店頭に置く小型仕
上焼成器をさらに低電力化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図はいずれbこの発明の一実施例を示すもので、第1図
は加熱加工用焼成機の斜視図、第2図は同じく焼成中の
断面図、第3図は仕上げ焼成機の斜視図、第4図は第3
図と状態を異にした斜視図、第5図は第6図のA−A断
線における部分的断面図、第6図は第5図の8−[3断
線における断面図、第7図は食品素地がら可食容器を加
工する1例を示す構成略図、第8図および第9図はそれ
ぞれこの発明により得た可食容器の1例を示す斜視図で
ある。 2・・・水種 10・・・加熱板 11・・・加熱加工済食品素地 14、15・・・可食容器 20・・・加熱器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.可食界面活性物質と水とを食用油脂に添加混合して
    乳化させた乳化済食用油脂に水を混和させて得た水和液
    で小麦粉と砂糖とを混練して水種2を作り、この水種を
    加熱板10上に流下延展して前記水種中の澱粉がアルフ
    ァ化すると共に蛋白質が熱凝固し、かつ加熱加工後の食
    品素地に若干量の水分が残留する温度と加熱時間で前記
    水種を板状に加熱加工してなる加熱加工済食品素地11
    を冷却保存し、この保存された食品素地を再度加熱して
    軟化し、所望形状の可食容器14に成形固化することを
    特徴とする可食容器の製造方法。
  2. 2.17±3%程度の水分が残留した加熱加工済食品素
    地11を用いる請求項1記載の可食容器の製造方法。
  3. 3.12±3%程度の水分が残留した加熱加工済食品素
    地11を用いる請求項1記載の可食容器の製造方法。
  4. 4.6±3%程度の水分が残留した加熱加工済食品素地
    11を用いる請求項1記載の可食容器の製造方法。
  5. 5.残留水分が3%以下の加熱加工済食品素地11を用
    いる請求項1記載の可食容器の製造方法。
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