JPS6411250B2 - - Google Patents

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JPS6411250B2
JPS6411250B2 JP54025510A JP2551079A JPS6411250B2 JP S6411250 B2 JPS6411250 B2 JP S6411250B2 JP 54025510 A JP54025510 A JP 54025510A JP 2551079 A JP2551079 A JP 2551079A JP S6411250 B2 JPS6411250 B2 JP S6411250B2
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JP
Japan
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medium
agar
plants
seedlings
days
Prior art date
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Application number
JP54025510A
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English (en)
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JPS55118319A (en
Inventor
Masayoshi Misawa
Shinsaku Takayama
Yoshiki Takashige
Hiroshi Tsumori
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP2551079A priority Critical patent/JPS55118319A/ja
Publication of JPS55118319A publication Critical patent/JPS55118319A/ja
Publication of JPS6411250B2 publication Critical patent/JPS6411250B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は植物種苗の大量増殖法に関する。さら
に詳しくは、本発明は滅菌した植物体の切片を固
体または液体培地上で培養し、茎、葉、芽または
根を分化させ、さらにこれを液体培地中で振盪、
撹拌培養し、所望により、液体培養したものをさ
らに固体培地で培養することを特徴とする植物種
菌の大量増殖法に関する。 近年、各種植物種苗を急速かつ大量に生産する
手法として組織培養法が提唱され、アメリカ、ヨ
ーロツパなどでは既に数多くの植物がこの方法に
よつて生産されている。この方法は基本的にはア
メリカのムラシゲ氏の考案した方法に基づくもの
で、従来の古典的植物増殖法に比して生産された
植物体の性質が均一であること、極めて大量の植
物の生産が可能であること、急速に生産できるこ
となどの利点に加え、新品種の確立が容易に行え
る。無病植物の育成が可能であるなど有利な点が
多く、世界的に実用化されつつあることは衆知の
通りである。しかしながら、この方法は無菌植物
切片より、茎、葉の分化、その増殖、さらにこれ
を無菌的に分割することを繰返すなど、繁雑な手
数がかかり、実際の大量生産においては多大な労
力、かなり広い培養スペース、熟練した技術が必
要とされる。 本発明者らは先にベゴニア属およびユリ属植物
について液体培地を用いた振盪、撹拌培養が、こ
れらの種苗生産に極めて有利に働くことを見出し
た(特開昭54−40138号公報および同55−15734号
公報)。その後種々の科に属する数多くの品種の
植物について同様な手法を試みたところ、それら
の種苗の大量生産にも満足すべき結果が得られ、
この方法は普遍的に利用し得ることが見出され
た。本法に従えば、液体培地を用いて振盪、撹拌
培養中に、植物体の数と量(あるいは大きさ)は
急速に増加するので、寒天培地上で分化した小植
物群(あるいは塊り)を無菌的に分割し、新しい
培地への移殖を何度も繰返すという従来の手法に
おける手間が大巾に省ける。従つてそのための労
力が著しく軽減される上に、種苗を得るのに要す
る時間も著しく短縮される。 このような手法は、種々の型の発酵槽を用いて
の微生物培養と本質的に同一であり、微生物のよ
うな下等生物では珍らしくないが、高等植物体の
増殖に利用したという例は、前述のベゴニア、ユ
リ両属植物以外には見られない。 以下本発明を詳細に説明する。 植物体の葉、茎、芽、根、またはその他の組繊
片を、小片(5×5mm〜50×50mm)に切断し、表
面を、たとえば次亜塩素酸ソーダ、エチルアルコ
ールなどで殺菌処理したのち、無菌水でよく洗
う。このように表面殺菌した小片を滅菌固体寒天
培地に培地2〜10ml当り小片1個の割合で置床
後、10〜35℃で、20〜70日間静置培養すると茎葉
が数多く分化し、多数の葉茎を主体とする塊が得
られる。このとき根も分化してくるものもあるが
僅少である。 かくして得られる塊の一群を滅菌液体倍地を含
むフラスコまたは培養槽に移植し液体振盪培養す
る。液体培地での培養は、たとえば300ml容エル
レンマイヤーフラスコでは30〜200ml程度の液体
培地と培地100ml当り上記塊1〜5個とを入れ10
〜35℃、毎分140〜250回転の振盪法(ロータリー
式またはレシプロ式振盪培養機を使用)で行う。
培養槽を用いて行う場合は、培養槽として微生物
の培養に用いる発酵槽がそのまま利用できる。た
とえば3容の発酵槽を用いる場合は1〜2の
液体培地と培地100ml当り上記塊1〜5個とを発
酵槽に入れ10〜35℃、毎分250〜650回転で撹拌し
毎分0.5〜3の無菌空気を通気しつつ培養する。
このようなフラスコまたは培養槽による液体培養
により、茎葉および根が更に分化してくるととも
に急速な生育を示す。この液体培養を続けること
によつて種苗として使用できる植物体にまでする
ことはできるが、それまで培養を続けると根が互
に絡まつて後の処理が面倒になるので、根が互に
絡まらない程度に生育した時期、すなわち培養開
始後約15〜40日目で培養を止め、植物体を取り出
して再度固体寒天培地で培養し根の生育を促して
種苗として使用できる植物体にまで生育させても
よい。この固体寒天培地での培養は10〜35℃で10
〜30日間静置培養するとよい。また種苗を保存し
ておく場合は、更に培養期間を延長するなり、0
〜10℃の低温におくことにより目的を達成するこ
とができる。 使用する培地としては、糖質その他の炭素源、
無機窒素源、含窒素天然物、無機塩、微量金属イ
オン、カイネチンなどのサトカイニン類、2,4
−ジクロロフエノキシ酢酸、ナフタレン酢酸、イ
ンドール酢酸などのオーキシン類、必要に応じて
ジベレリン、アブシジン酸などの生長ホルモン類
などを程よく含有するものであればよい。植物組
織培養においてよく使われるムラシゲ−スクーグ
氏培地、リンスマイヤー・スクーグ氏培地、ホワ
イト氏培地、クノツプ氏液などは勿論用いること
ができる。 上記サイカイニン、オーキシン、生長ホルモン
類は通常培地中0.1〜10mg/程度で用いるが、
必要に応じて、さらに高濃度で用いることもあ
る。 振盪、撹拌培養を含めた培養温度は通常25〜38
℃、PHは3.5〜8.5で行う。 培養中光は必ずしも必要ではないが、照明下に
培養するとさらに良い結果が得られる場合もあ
る。照明下に行う場合は200〜10000ルクスの光量
で行うとよい。 このようにして得られる種苗について通常の栽
培を行うと、健全かつ均質な植物体を得ることが
できる。 本発明方法によれば、従来法に比し著しく短期
間で種苗が生産できるとともに、極めて効率よく
植物種苗の大量供給を行うことができる。 以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 アカマツ 圃場で生育しているアカマツ5年生苗の新芽を
先端から3cm切除し、この新芽を2%次亜塩素酸
ソーダ溶液中に25分間浸漬することによつて表面
殺菌する。ついで、新芽全体を滅菌水で洗浄し、
10mlの寒天培地(ムラシゲスクーグ培地に
NAA1mg/、カイネチン30mg/、シユーク
ロース10g/、寒天8g/を添加したもの、
PH6.3)を含む試験管中に移植する。これを25℃、
2500ルクスの螢光灯照明下60日間培養すると、そ
の表面に多数の芽を形成した塊が得られる。この
塊を50ml容の液体培地(上記培地から寒天を除
き、カイネチン2mg/に変更したもの、PH6.3)
を含む300ml容のコニカルビーカーに移植する。
これを毎分180回転、振巾5cmのロータリーシエ
ーカー上で、25℃300ルクスの螢光灯照明下で培
養を行うと、約80日後に長さ約0.5〜3cmの苗が
フラスコ当り約80本得られた。本法を繰返すこと
によつて、新芽1個から1年間で約6000本の種苗
を得ることが可能である。 実施例 2 イチヨウ 屋外に生育する50年生のイチヨウを材料とし、
伸長初期の新芽から生長点部分約2mmを無菌的に
切除して、液体培地(ムラシゲスクーグ培地に
NAA0.5mg/、カイネチン1mg/、シユクロ
ース3%を添加したもの、PH6.3)の表面に移植
した。約30日間25℃2500ルクスの螢光灯照明下で
培養して、長さ約2cmの植物体となつたとき、こ
れをさらに寒天培地(上記組成の培地のカイネチ
ンを20mg/に変更し、寒天8g/を加えたも
の、PH6.3)に移殖する。培養約60日にして、移
植した植物体から5〜30個の脇芽が発生する。こ
れを50mlの液体培地(上記組成の液体培地のカイ
ネチンを1mg/に変更したもの、PH6.3)を含
む300ml容のコニカルビーカーに移植する。これ
を実施例1と同様に培養すると、約50日後に長さ
約3cmの苗がフラスコ当り10〜20本得られた。本
手法によれば、新芽1個から1年間で3500本の種
苗を得ることが可能である。 実施例 3 カーネーシヨン カーネーシヨンの生長点部分0.2mmを無菌的に
切除し、寒天培地(ムラシゲスクーグ培地に
NAA0.1mg/、カイネチン0.01mg/、シユク
ロース30g/、寒天6g/、PH6.3)10mlを
含む試験管に移植して、25℃、2500ルクスの螢光
灯照明下3週間培養すると長さ約0.5〜2cmの植
物体となる。これをさらに50mlの液体培地(3倍
に希釈したムラシゲスクーグ培地NAA0.1mg/
、カイネチン0.5mg/、シユークロース30
g/を添加したもの、PH6.3)を含む300ml容コ
ニカルビーカーに5個移植して、25℃、300ルク
ス螢光灯照明下180回転で振盪培養する。と、培
養約30日にして移植した植物体から1本当り約20
本の脇芽が発生し、かつ約0.5〜2cmの長さに生
育する。これらの脇芽は母植物体から分離して、
それぞれが独立した植物体となることが多く、メ
ス等で切断分離する必要はほとんどない。このよ
うにして生じた植物体を、同様にして2回液体培
地に継代して培養し、元の生長点1個から約110
日間で25000個の植物体を得ることができた。こ
れらの植物体は発根用培地(ムラシゲスクーグ倍
地にNAA0.5mg/、シユークロース10g/、
寒天8g/を添加したもの、PH6.3)上で発根、
馴化させた後、土壤に移植生育させて、正常な開
花を見ることができた。本法によれば、生長点1
個から1年間に6×1014個の種苗を得ることが可
能である。 実施例 4 カーネーシヨン(2) 実施例3において、液体培養の300ml容コニカ
ルビーカーに替えて、7の液体培地を含む10
容のジヤーを用い、生長点由来の植物体250個の
移植して、通気量2.5VVM、25℃、500ルクスの
螢光灯照明下30日間培養する他は実施例3と同様
に行なつて、約2500本の種苗を得た。 実施例 5 セントポーリア セントポーリアの葉を表面殺菌後、5mm四方に
切り、寒天培地(ムラシゲスクーグ培地に
NAA1mg/、ベンジルアデニン0.3mg/、シ
ユクロース10g/、寒天8g/を添加したも
の、PH6.3)10mlを含む試験管に1切片を置床し、
25℃、2500ルクスの螢光灯照明下で25日間培養す
る。この培養によつて葉片が肥大化し、かつ、一
切片につき約150本の茎葉が分化した塊が得られ
る。この塊を、100mlの液体培地(上記の培地か
ら寒天を除いたもの)を含む300ml容のコニカル
ビーカーに移植する。これを毎分180回転、振巾
5cmのロータリーシエーカー上で25℃、300ルク
スの螢光灯照明下で培養を行うと、20日後に約
200本の茎葉を主体とする塊となる。この塊の茎
葉は、葉の大きさとして直径0.5〜3cm、茎の長
さ約1〜3cmに達している。この塊を無菌的に取
出し、滅菌ナイフと滅菌ピンセツトを用いて、
個々の茎葉を分離し、直接土壌に移植して、植物
体とした。この手法により、母植物の葉1枚か
ら、50数日間で約10000本の種苗が得られた。本
法によれば、5mm四方の葉切片1枚から1年間で
約2.5×1018個の種苗を得ることが可能である。 実施例 6 グロキシニア グロキシニアの葉を表面殺菌後、5mm四方に切
り、寒天培地(ムラシゲスクーグ培地にNAA0.1
mg/、カイネチン2mg/、シユークロース1
%、寒天8g/を添加したもの、PH6.3)10ml
を含む試験管に移植し、20℃、2500ルクスの螢光
灯照明下30日間培養すると、葉の表面に約60個の
芽が分化する。これを、液体培地(上記組成の培
地より寒天を除いたもの、PH6.3)50mlを含む300
ml容コニカルビーカーに移植して、180回転、30
日間振盪培養すると、分化した芽は急速に生育し
て、長さ約1〜4cmの植物体を約60本形成する。
これを発根用培地(上記組成の倍地のNAAを1
mg/とし、カイネチンを除いたもの、PH6.3)
50mlを含む直径9cm、深さ2cmのペトリ皿に移植
し、約15日間発根させて種苗とした。 この手法を用いて、グロキシニア母植物の葉1
枚から約80日で4000本の種苗を得た。本法によれ
ば、5mm四方の葉切片から、1年間で5×1010
種苗を得ることが可能である。 実施例 7 ニチニチソウ ニチニチソウ植物体の葉を葉柄基部から切除
後、残つた茎を殺菌して、各節位で切断し、寒天
培地(ムラシゲスクーグ培地にベンジルアデニン
1mg/、シユークロース30g/、寒天8g/
を添加したもの、PH6.3)10mlを含む試験管に
移植した。これを25℃、2500ルクスの螢光灯照明
下30日間培養すると、約50個の脇芽を生じた塊と
なる。この塊を液体培地(上記組成の培地より寒
天を除いたもの、PH6.3)50mlを含む300ml容のコ
ニカルビーカーに移植して、180回転30日間振盪
培養すると、各々の脇芽は急速に生長して、長さ
1〜4cmの植物体となる。これを無菌的に取り出
して分割後、発根培地(上記組成の培地からベン
ジルアデニンを除き、NAA0.1mg/を加えたも
の、PH6.3)上に置床して、25℃、5000ルクスで
15日間培養すると、各植物体は発根して、約50本
の種苗を得た。本法によれば、ニチニチソウ茎1
本から、1年間で1.5×1010の種苗を得ることが
可能である。 実施例 8 ラウウオルフイア・セルペンチナ(Rauwolfia
serpentina) ラウウオルフイア・セルペンチナ茎を次亜塩素
酸ソーダで殺菌後、寒天培地(ムラシゲスクーグ
培地に2,4−D0.5mg/、カイネチン0.1mg/
、シユークロース30g/、寒天8g/を添
加したもの、PH6.3)10mlを含む試験管中25℃暗
黒条件で増殖したカルスを、寒天培地(ムラシ
ゲ・スクーグ培地にNAA0.1mg/、カイネチン
10mg/、シユークロース30g/、寒天8g/
を添加したもの、PH6.3)10mlを含む試験管中
に移植して、25℃、2500ルクスの螢光灯照明下60
日培養して多数の芽が分化した塊を得た。この塊
を、液体培地(ムラシゲスクーグ培地にNAA0.1
mg/、カイネチン0.1mg/、シユークロース
30g/、寒天8g/を含むもの、PH6.3)50
mlを含む300ml容コニカル・ビーカーに移植し、
180回転、25℃、30日間振盪培養すると、芽が伸
長して長さ0.5〜6cmの植物体約40本を得た。こ
れをメスによつて分割後、寒天培地(ムラシゲス
クーグ培地にNAA1mg/、シユークロース30
g/、寒天8g/を添加したもの、PH6.3)
50mlを含む直径9cm、深さ2cmのペトリ皿に移植
し、25℃、2500ルクスの螢光灯照明下20日培養し
て約40本の種苗を得た。本法を繰返すことによつ
て、1塊のカルスから、1年間で2.5×106の種苗
を得ることが可能である。 実施例 9 ガーベラ ガーベラ生長点を無菌的に切除し、次亜塩素酸
ソーダで殺菌後、寒天培地(ムラシゲスクーグ培
地にIAA0.5mg/、カイネチン10mg/、シユ
ークロース45g/、寒天8g/を添加したも
の、PH6.3)10mlを含む試験管に置床し、25℃で
4週間培養して約8個の脇芽を持つ塊を得た。こ
の塊を液体培地(上記組成の培地から寒天を除い
たもの、PH6.3)に移植して、25℃、180回転にて
30日振盪培養すると、各々の脇芽は更に増殖する
と同時に急速に生育して、長さ0.5〜5cmの植物
体約40本を得る。これをメスによつて無菌的に分
割し、再度液体培養を繰返すと、それぞれの植物
体は脇芽を生じると共に生育して、約7本の植物
前となり、合計約300本の植物体を得た。これを
メスによつて無菌的に分割して、発根用培地(ム
ラシゲスクーグ培地にIAA10mg/、シユーク
ロース30g/、寒天8g/を添加したもの、
PH6.3)10mlを含む直径9cm、深さ2cmのペトリ
皿に移植して、25℃、5000ルクスの螢光灯照明下
2週間培養して発根させ種苗とした。本法によれ
ば、生長点1個から1年間で107個の種苗を得る
ことが可能である。 実施例 10 プリムラ・マラコイデス 生長点近傍約2mmを無菌的に切除して、寒天培
地(ムラシゲスクーグ培地にNAA0.1mg/、カ
イネチン1mg/、シユークロース30g/、寒
天8g/を添加したもの、PH6.3)10mlを含む
試験管に置床し、25℃で40日培養して約2cmの植
物体を得た。この植物体を寒天培地(上記組成の
培地のカイネチンを3mg/に変更したもの、PH
6.3)50mlを含む直径9cm、深さ2cmのペトリ皿
に20個置床し、約40日培養すると、1株当り約5
個の脇芽が生じる。これをさらに液体培地(ムラ
シゲスクーグ培地にNAA0.1mg/、カイネチン
1mg/、シユークロース30g/を添加したも
の、PH6.3)50mlを含むコニカルビーカーに5個
移植して、毎分180回転で30日間振盪培養すると、
各脇芽は急速に生育して長さ1〜4cmの植物体の
塊となる。この塊をメスで分割して発根用培地
(ムラシゲスクーグ培地にNAA1mg/、シユー
クロース30g/、寒天8g/を添加したも
の、PH6.3)50mlを含む直径9cm、深さ2cmのペ
トリ皿に1枚当り15本移植して、25℃、5000ルク
スの螢光灯照明下15日間培養すると、発根した種
苗が得られる。これによつて母植物1株から1年
間で18000株の種苗を得ることが可能である。 実施例 11 キ ク 温室内長日条件下で生育したキク植物体から、
生長点部分0.2mmを無菌的に切除し、これを直ち
に液体培地(ムラシゲスクーグ培地にNAA0.02
mg/、カイネチン2mg/、シユークロース30
g/を添加したもの、PH6.3)10mlを含む試験
管に置床し、25℃、2500ルクス照明下3週間培養
すると、長さ約3cmの植物体となる。これを液体
培地(上記組成のもの)50mlを含む300ml容コニ
カルビーカーに移植して25℃、300ルクスの螢光
灯照明下に180回転で4週間振盪培養すると、約
60本の脇芽が発生すると共に、それらが分離、生
育して、長さ0.3〜3cmの植物体となる。これら
の植物体を、さらに1個ずつに分割して、新しい
液体培地(上記組成のもの)に移植して、同様に
振盪培養することによつて、生ずる植物体の数を
約4000本を増やすことができた。これらの植物体
は、50mlの寒天培地(ムラシゲ・スクーグ培地に
NAA0.02mg/、シユークロース30g/、寒
天8g/を添加したもの、PH6.3)を含む直径
9cm、深さ6cmの深底シヤーレに20本ずつ移植し
て、25℃、2500ルクスの螢光灯照明下15日培養す
ることによつて根を生じ、約4000本の種苗を得る
ことができた。本法によれば生長点1個から1年
間で6×1017個の種苗を得ることが可能である。 実施例 12 キクイモ 発芽初期のキクイモ塊茎より茎頂2cmを切除
し、これを0.5%次亜塩素酸ソーダで60分殺菌水
洗して、寒天培地(ムラシゲスクーグ培地に
NAA0.1mg/、カイネチン3mg/、シユーク
ロース30g/、寒天8g/を添加したもの、
PH6.3)10mlを含む試験管に移植し、25℃、2500
ルクスの螢光灯照明下40日培養して、長さ0.1〜
2cmの脇芽約30個を生じた高さ5cmの植物体とし
た。この植物体を液体培地(上記組成の培地から
寒天を除き、カイネチンを0.5mg/に変更した
もの、PH6.3)50mlを含む300ml容コニカルビーカ
ーに1個移植し、25℃、300ルクスの螢光灯照明
下毎分180回転で振盪培養すると、約30日後に脇
芽が伸長して、長さ0.5〜4cmの植物体の塊とな
る。この塊をメスを使つて分割し、再度寒天培地
(前述のもの)に移植して、約40日間培養して脇
芽を生じさせた後、これを同様に液体培地で振盪
培養を繰返すことによつて、各脇芽が伸長した植
物体の塊を得た。これを無菌的にメスで分割した
後、発根用培地(ムラシゲスクーグ培地に
NAA3mg/、シユークロース30g/、寒天
8g/を添加したもの、PH6.3)100mlを含む直
径9cm、深さ6cmの深底シヤーレに移植して、25
℃、5000ルクスの螢光灯照明下20日間培養する
と、発根すると共に植物体が硬化して、約800本
の種苗を得た。本法によれば、茎頂切片1個から
1年間で2.5×107個の植物体を得ることが可能で
ある。 実施例 13 ムギナデシコ(Agrostemma githago) ムギナデシコ茎を3%次亜塩素酸ソーダで15分
間殺菌後無菌水で水洗し、節位毎に切断後、寒天
培地(ムラシグスクーグ培地にNAA0.1mg/、
カイネチン0.1mg/、シユークロース30g/、
寒天8g/を添加したもの、PH6.3)10mlを含
む試験管に移植して、25℃、2500ルクスの螢光灯
照明下30日間培養すると、脇芽が伸長して長さ2
〜4cmの植物体が得られる。この植物体を液体培
地(上記組成の培地から寒天を除いたもの、PH
6.3)50mlを含む300ml容コニカルビーカーに、ビ
ーカー当り5個移植し、25℃、300ルクスの螢光
灯照明下180回転にて30日間振盪培養するとフラ
スコ当り約40個の植物体を得た。この様にして得
た植物体を分割して、同様にフラスコ当り5切片
ずつ移植してさらに30日間培養するを、植物体数
はさらに増大して約700個に達した。このように
して得られた植物体は、それぞれ1〜4cmに達し
ているが、これらを土壌移植する前に発根用培地
(ムラシゲスクーグ培地にNAA0.5mg/、シユ
ークロース30g/、寒天8g/を添加したも
の、PH6.3)40mlを含む直径9cm、深さ2cmのペ
トリ皿に15個の植物体を移植して、25℃、5000ル
クスの螢光灯照明下15日培養すると、各植物体は
発根して、種苗を得た。本法によれば、培養した
芽1個から1年間で1×1012個の種苗を得ること
が可能である。 実施例 14 ブドウ〔Vitis labrusca L.(fox−grape)〕 伸長中のブドウの枝を1%次亜塩素酸ソーダで
40分間殺菌後、無菌水で水洗し、さらにメスを用
いて側芽部分を約1cm採取して、これを寒天培地
(ラムシゲスクーグ培地にNAA0.1mg/、カイ
ネチン10mg/、シユークロース30g/、寒天
8g/を添加したもの、PH6.3)10mlを含む試
験管に移植して約30日間培養すると、多数の分枝
を持つ芽が伸長してくる。これを50mlの液体培地
(上記組成の培地から寒天を除き、カイネチンを
0.1mg/に変更したもの、PH6.3)を含むコニカ
ルビーカーに1個移植して、25℃、300ルクスの
螢光灯照明下30日間培養すると、脇芽が伸長して
1〜3cmの植物体となる。これらの植物体をメス
とピンセツトで分割して、さらに前述の寒天培養
と液体培養を繰り返した後、形成された植物体を
メスで分割して発根培地(ムラシゲスクーグ培地
にNAA2mg/、カイネチン0.5mg/、シユー
クロース30g/、寒天8g/を添加したも
の、PH6.3)100mlを含む直径9cm、深さ6cmの深
底シヤーレに15本ずつ移植して、25℃、5000ルク
スの螢光灯照明下20日間培養すると、各植物体は
発根して約600本の種苗を得た。本法によれば、
芽1個から1年間で2.4×108個の種苗を得ること
が可能である。 実施例 15 アマリリス アマリリス球根を70%エタノールで5分間殺菌
後、無菌水で水洗し、底盤部をつけて切断後、寒
天培地(ムラシゲスクーグ培地にシユークロース
30g/、寒天8g/を添加したもの、PH6.3)
10mlを含む試験管に移植して、25℃、2500ルクス
の螢光灯照明下60日間培養すると、直径5mmの新
球根が1切片当り2〜5個形成される。これの新
球根をそれぞれ縦に4等分し、増殖用寒天培地
(ムラシゲスクーグ培地にカイネチン10mg/、
NAA0.1mg/、シユークロース30g/、寒天
8g/を添加したもの、PH6.3)に置床し、60
日間培養すると約30個の芽が分化した塊になる。
この塊を、液体培地(ムラシゲスクーグ組成の培
地にシユークロース60g/を添加したもの、PH
6.3)100mlを含むコニカルビーカーに5個移植
し、25℃、300ルクスの螢光灯照明下180回転にて
30日間振盪培養すると、フラスコ当り約100個の
球根を得ることができた。この手法を繰り返すこ
とにより母球根1球から、年間107個の球根を作
ることが可能である。 実施例 16 前述1〜15の実施例に準じた手法を用いて、以
下の通り繁殖を試みた結果、いずれも分化した芽
を液体振盪培養を用いることによつて、急速に生
育させることができ、急速増殖を達成することが
できた。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 滅菌した植物体の切片を固体または液体培地
    上で培養し、茎、葉、芽または根を分化させ、さ
    らにこれを液体培地中で振盪、撹拌培養すること
    を特徴とする植物種苗の大量増殖法。 2 滅菌した植物体の切片を固体または液体培地
    上で培養し、茎、葉、芽または根を分化させ、さ
    らにこれを液体培地中で振盪、撹拌培養し、つい
    で固体培地上で培養することを特徴とする植物種
    苗の大量増殖法。
JP2551079A 1979-03-07 1979-03-07 Mass breeding of plant seedlings Granted JPS55118319A (en)

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