JPS639990B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は印字装置に係り、更に詳しくは作表機
能を有する電子式タイプライタ等の印字装置に関
するものである。

［従来の技術］ 電子式タイプライタを用いて作表する場合、利
用者が各欄の打ち出し位置にタブストツプを設定
する（以下コラムレイアウトという）には各欄の
間隔を計算してレイアウトする必要があり、更に
数字群の位取りを行ないたい場合には各欄の数字
群の位取りに合わせてタブストツプを自動的に設
定しようとするとキーボードから数値キーと合わ
せて位取り文字を入力する必要があつた。

［発明が解決しようとする問題点］ このため、位取り文字の入力は煩雑となり、数
字の表におけるコラムレイアウト作業は最も嫌わ
れる作業の１つとなつていた。

本発明は以上のような事情に鑑みなされたもの
で、位取り文字の入力の手間を省き、数字の表に
おけるコラムレイアウトを極めて容易に、高速度
で行なうことができるように構成した印字装置を
提供することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明においては上記の目的を達成するために
入力される数値情報の数をカウントするカウント
手段と、数値情報の３桁位取りを行なうことを指
示する指示手段と、数値情報が含まれるように隣
り合うコラムとの境界位置を設定するコラム位置
設定手段と、上記指示手段からの指示と上記カウ
ント手段からカウント情報に基づいて、３桁位取
り位置を表わす記号を含む数値情報が上記コラム
位置設定手段によつて設定される各コラムに含ま
れる状態で、表を出力する出力手段とを設ける構
成を採用した。

［作用］ 本発明に係る印字装置においては、入力情報が
数値であるか否かを判断し、入力情報が数値であ
る場合には３桁位取りのモードを設定し、この位
取りの記号「，」とも１字分と判断して適切な位
置にコラムの設定が行なわれる。

以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳
細を説明する。

第１図は本発明の一実施例を説明するブロツク
回路図で、図においてKBはキーボードを示し、
文字キー、数字キー等の各種のキーの他に制御キ
ーDS及び印字される数字列が位取り付きか位取
りなしかを選択するスライドスイツチSSとを備
えている。

符号KRで示すものはレジスタで、キーボード
KBから入力されたキーの情報を格納する。DSP
は表示装置で、例えば20桁表示が可能な螢光表示
管からなり、MRYはタブストツプ位置を記憶す
るメモリを示す。

CPUは中央演算処理装置で内部にはレジスタ
Ｌ及びＣ１〜Ｃ３のレジスタが設けられている。

次に以上のように構成された本実施例の動作に
つき説明する。

例えばキーボードKB上の文字キーを利用して
「Ａ」，「Ｂ」，「Ｃ」と入力されると表示装置DSP
には第３図ａに示すように文字「ABC」が表示
されると共にCPU内のレジスタＬに「３」が格
納される。この数字は３文字分入力されたことを
示す。この時レジスタＣ１〜Ｃ３は入力されたキ
ーが数字キーではなく、全てが文字キーであるた
め、その内容は「０」のままである。

ここで制御キーDSが押下されると、CPUはレ
ジスタＬの内容「３」とレジスタＣ３の内容
「０」とを加算し、これに「２」を加えた値「５」
をレジスタＬに格納し、第２図に示すように表Ｔ
の左マージンLMから５行目の位置Ｔ１をメモリ
MRYに記憶させ、同時にレジスタ、Ｃ１〜Ｃ３
は「０」にクリアされる。

尚CPUにおいて「２」を加えるのは表を見易
くするために余白を２桁分作るためである。

次に、キーボードKBから数字キー「１」が押
下されると、レジスタKRにキー情報が格納さ
れ、表示装置DSPには第３図ｂのように表示さ
れる。そしてレジスタＬには「１」が格納され
る。この時キー入力が数字であるためレジスタＣ
１にも「１」が格納される。

次に数字キー「２」，「３」と押下されると、表
示装置は第３図ｃのように「123」と表示し、レ
ジスタＬの値はインクリメントされて「３」が格
納される。そしてレジスタＣ１には入力キーが全
て数字であるためレジスタＬと同様に「３」が格
納される。又、レジスタＣ２はレジスタＣ１の値
が０でない時数字キーが入力されるとインクリメ
ントされるように構成されているため、「２」，
「３」のキー入力により「２」が格納される。次
に、数字キー「４」が押下されると表示装置
DSPは第３図ｄのように「1234」が表示されレ
ジスタＬ，Ｃ１には「４」が、Ｃ２には「３」が
格納される。

そしてレジスタＣ３はレジスタＣ２が「３」に
なり、かつスライドスイツチSSが「位取り付き」
を選択されると、「１」が格納され、同時にレジ
スタＣ２はクリアされる。このＣ３の値が印字さ
れる数字列の位取り文字の個数である。

次に制御キーDSが押下されるとCPUはレジス
タＬの値「４」とレジスタＣ３の値「１」とを加
算し、その結果に「２」を与えた値「７」をレジ
スタＬに格納し、そして第２図の表の第１欄のタ
ブストツプ位置Ｔ１から７行目の位置Ｔ２をメモ
リMRYに２番目のタブストツプ位置として記憶
させる。

更に、キーボードKBから「＄」キーを入力す
ると、その文字情報はレジスタKRに格納される
と共に表示装置DSPに第３図ｅに示すように
「＄」の表示がなされる。CPU内のレジスタＬに
は「１」が格納される。しかし、入力された情報
が数字ではないたまレジスタＣ１は「０」のまま
である。続いて数字キーを「１」，「２」，「３」，
「４」と押下すると表示装置DSPには第３図ｆに
示すように「＄1234」と表示され、CPU内のレ
ジスタＬには「５」，Ｃ１には「４」，Ｃ２には
「３」が格納されこの時、レジスタＣ２の内容が
「３」となつているためレジスタＣ３には「１」
が格納され、レジスタＣ２はクリアされる。又、
続けて数字キー「５」，「６」，「７」が押下される
と表示装置DSPには第３図ｇに示すように「＄
1234567」が表示され、レジスタＬは「８」，Ｃ１
は「７」，Ｃ２は「３」となり、前述したのと同
様にレジスタＣ３はレジスタＣ２の内容が「３」
になることによりインクリメントされて「２」が
格納されてレジストＣ２はクリアされる。

ここでキーボードKBの制御キーDSが押下され
ると、CPUはレジスタＬとＣ３の内容を加算し
その結果に「２」を加えた値「12」がレジスタＬ
に格納され、第２図に示す表の第２欄のタブスト
ツプ位置Ｔ２から12行目に第２図に示すようにタ
ブストツプＴ３をメモリMRYに記憶する。そし
て、CPU内の４つのレジスタはクリアされる。

このようにして自動的にコラムレイアウトを行
ないながら印字を実施することができるため、利
用者はいちいち面倒なレイアウトのための計算を
行なわずに済み、数字の表の作成が極めて簡単に
できる。

以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば印字装置に、入力される数値情報の数をカウン
トするカウント手段と、数値情報の３桁位取りを
行なうことを指示する指示手段と、数値情報が含
まれるように隣り合うコラムとの境界位置を設定
するコラム位置設定手段と、上記指示手段からの
指示と上記カウント手段からカウント情報に基づ
いて、３桁位取り位置を表わす記号を含む数値情
報が、上記コラム位置設定手段によつて設定され
る各コラムに含まれる状態で、表を出力する出力
手段とを設け、入力数値情報に応じて印字コラム
の設定を行なうことができるように構成されてい
るため、位取りを意識せずに表の各欄の打ち出し
位置にタブストツプを設定でき、数値の表の作成
が極めて簡単にでき、見易い表作りを行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を説明するもので、第１
図はブロツク回路図、第２図は作成する表の一例
を示す要部の平面図、第３図ａ〜ｇは表示内容を
示す説明図である。 CPU……中央演算処理装置、DSP……表示装
置、KB……キーボード、KR……レジスタ、
MRY……メモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 入力される数値情報の数をカウントするカウ
   ント手段と、数値情報の３桁位取りを行なうこと
   を指示する指示手段と、３桁位取り信号と数値情
   報が含まれるように隣り合うコラムとの境界位置
   を設定するコラム位置設定手段と、上記指示手段
   からの指示と上記カウント手段からカウント情報
   に基づいて、３桁位取り位置を表わす記号を含む
   数値情報が、上記コラム位置設定手段によつて設
   定される各コラムに含まれる状態で表を出力する
   出力手段とを設けたことを特徴とする印字装置。