JPS639965Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は開閉器のハンドルロツク装置に関
し、に絶縁物からなる開閉器ケースより突出する
操作ハンドルを備えた開閉器の操作ハンドルの開
閉操作を禁止し、且つ必要に応じて南京錠による
錠止を行うことができるようにしたものである。

従来、警報回路および常夜灯回路等のオフ禁止
や工事回路および予備回路等のオン禁止等に使用
するために開閉器の開閉操作ハンドル部に装着さ
れる開閉器の開閉防止用ロツクカバーが用いられ
ているが、このロツクカバーによる禁止ではロツ
クカバーの取外しが簡単に行なえるので、部外者
による誤操作により危険を伴う不都合がある。

従つて、この考案の目的はこのような不都合を
除去して更に安全性が要求される場合に南京錠に
よる錠止を行うことができるように簡単に構成さ
れた開閉器のハンドルロツク装置を提供すること
にある。

この考案は要約すれば、絶縁物からなる開閉器
ケースより突出する操作ハンドルを備えた開閉器
において、少くともハンドル係止面と一対のハン
ドル挾止面を備えた開口部に操作ハンドルを嵌挿
して開閉器ケースの操作ハンドル開口孔の周縁内
部と係合しうるように装着されたロツクカバー
と、ロツクカバーを貫通して操作ハンドルに一端
を連結ピンにより回動自在に装着したロツクレバ
ーの側縁をロツクカバーに設けたロツクレバー受
栓部に嵌挿して、ロツクカバー施錠孔とロツクレ
バー錠止孔とを併せ掛外し杆を貫通させて南京錠
を施錠するようにしたものである。

この考案の他の目的や特長および利点は以下の
添附図面に沿つて詳細な説明から明らかになろ
う。

第１図、第２図はこの考案の開閉器のハンドル
ロツク装置の実施の対称となる開閉器を示す平面
図ならびに側面図で、開閉器は絶縁物からなる開
閉器ケース１を有し、開閉器ケース１に設けられ
た操作ハンドル開口孔３より先端を突出させた１
つの操作ハンドル２により開閉操作が行なわれる
単極ならびに多極開閉器に適用される。

第３図は弾性を有する合成樹脂により形成され
た操作ハンドルのロツクカバーを示す斜視図で、
第４図、第５図はそその平面図ならびに側面図で
ある。このロツクカバー４は一側に操作ハンドル
２に嵌挿する傾斜孔５を備え、傾斜孔５の端壁６
の下端部６ａは操作ハンドル開口孔３の周縁との
隙間に嵌入されるよう形成され、他側は上部より
幅方向に切欠き部が設けられた側面壁にロツクカ
バー施錠孔７ならびに鍵形に突出するロツクレバ
ー受栓部８が設けられ、基部９の底面９ａに操作
ハンドル２の傘形の基部２ａ（第７図参照）の円
弧面に沿うように円弧状に形成されており、基部
９は操作ハンドル開口孔３の周縁と操作ハンドル
２との隙間に挿入される。ここでは操作ハンドル
２を嵌挿する傾斜孔５が使用されているが、傾斜
孔５は少くともハンドル係止面５ａと一対のハン
ドル挾止面５ｂとを有する開口部であればよい。

第６図は合成樹脂または金属材料からなるロツ
クレバー１０を示すもので、自由端側寄りにロツ
クレバー施錠孔１１が設けられ、他側に回動軸心
となる連結ピン１２が一体に設けられ、ロツクカ
バー４の側面に傾斜孔５に向けて設けられた連結
ピン貫通孔５ｃを通して操作ハンドル２の先端部
側面に設けられた接続孔２ｂに挿入され、操作ハ
ンドル２に回動自在に容易に装着されるよう形成
されている。

いま、第７図に示される如く、開閉器のオンま
たはオフ位にある操作ハンドル２に上方よりロツ
クカバー４の傾斜孔５を嵌め込み、且つロツクカ
バー５の下端部６ａ，９を開閉器ケース１の操作
ハンドル開口孔３と操作ハンドル２との隙間１３
に挿入して、操作ハンドル２の開閉操作に対して
操作ハンドル開口孔３の孔縁と係合できるように
装着される。このようにして開閉器の操作ハンド
ル２の開閉操作はロツクカバー４のみの装着によ
つて禁止される。

しかし、ロツクカバー４の装着のみでは安全面
より危惧の生ずる恐れのある場合には、第８図に
示されるようにロツクレバー１０の一端に設けら
れた連結ピン１２をロツクカバー４の連結ピン貫
通孔５ｃを貫通して操作ハンドル２の側面に設け
られた接続孔２ｂに挿入してロツクレバー１０が
回動自在に装着される。

次に、第９図に示されるよううにロツクレバー
１０を開閉器ケース１の前面側へ回動してロツク
レバー１０の側縁をロツクカバー４の側面に設け
られたロツクレバー受栓部８に挿入されることに
よつて、ロツクレバー１０の抜き方向の操作力に
対して取外しが阻止される。このようにしてロツ
クレバー施錠孔１１とロツクカバー施錠孔７とを
併せた長溝孔に南京錠１４の掛外し杆１５を挿入
して施錠することによりロツクレバー１０の回動
が阻止されて、開閉器の操作ハンドル２の開閉操
作が確実に阻止される南京錠１４による施錠を行
うことができる。

上述の如く、この考案は絶縁物からなる開閉器
ケース１の操作ハンドル開口孔３より突出する操
作ハンドル２を備えた開閉器において、側面にロ
ツクカバー施錠孔７ならびにロツクレバー受栓部
８を有し、少くともハンドル係止面５ａと一対の
ハンドル挾止面５ｂとを有する開口部に操作ハン
ドル２が挿入されて、且つ一部が開閉器ケース１
の操作ハンドル開口孔３の周縁内面と係合しうる
よう操作ハンドル２に装着されたロツクカバー４
と、ロツクカバー４の連結ピン貫通孔５ｃを通し
てロツクカバー４の開口部内に収納される操作ハ
ンドル２の接続孔２ｂと一端が連結ピン１２によ
り回動自在に接続されたロツクレバー１０と、ロ
ツクレバー１０の回動により側縁がロツクカバー
４のロツクレバー受栓部８に嵌挿され、ロツクカ
バー施錠孔７とロツクレバー１０に設けられたロ
ツクレバー施錠孔１１とを併せ貫通するように南
京錠１４の掛外し杆１５を挿入して施錠されるも
のであり、ロツクカバー４を操作ハンドル２に嵌
挿して開閉器ケース１の操作ハンドル開口孔３内
に係合できるようにして開閉器の開開閉操作が簡
単に禁止されるが、安全面より必要に応じてロツ
クレバー１０の一側の連結ピン１２をロツクカバ
ー４の連結ピン貫通孔５ｃを通して操作ハンドル
２に接続し、他側の側縁をロツクカバー４のロツ
クレバー受栓部８に嵌挿することによりロツクカ
バー４、ロツクレバー１０ならびに操作ハンドル
２の３者が一体に連結接続され、且つロツクレバ
ー施錠孔１１とロツクカバー施錠孔７を併せ貫通
するよう掛外し杆１５を挿入した南京錠１４の施
錠によりロツクレバー１０の回動ならびに取外し
が阻止されて安全確実で簡便な開閉器のハンドル
ロツク装置が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はこの考案の開閉器のハンドル
ロツク装置の実施の対称となる開閉器を示す平面
図ならびに側面図、第３図はロツクカバーの斜視
図、第４図、第５図はロツクカバーの平面図なら
びに側面図、第６図はロツクレバーの斜視図、第
７図はロツクカバーを装着した場合の要部側断面
図、第８図はこの考案のハンドルロツク装置を実
施する過程の簡略側面図、第９図はこの考案のハ
ンドルロツク装置を施錠した状態を示す簡略側面
図である。図中、１：開閉器ケース、２：操作ハ
ンドル、３：操作ハンドル開口孔、４：ロツクカ
バー、５：傾斜孔、７：ロツクカバー施錠孔、
８：ロツクレバー受栓部、１０：ロツクレバー、
１１：ロツクレバー施錠孔、１４：南京錠、１
５：掛外し杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁物からなる開閉器ケースの操作ハンドル開
   口孔より突出する操作ハンドルを備えた開閉器に
   おいて、側面にロツクカバー施錠孔ならびにロツ
   クレバー受栓部を有し、少くともハンドル係止面
   と一対のハンドル挾止面とを有する開口部に操作
   ハンドルが挿入されて、且つ、一部が前記開閉器
   ケースの操作ハンドル開口孔の周縁内面と係合し
   うるよう操作ハンドルに装着されたロツクカバー
   と、前記ロツクカバーの連結ピン貫通孔を通して
   操作ハンドルの接続孔と一端が連結ピンにより回
   動自在に接続されたロツクレバーと、前記ロツク
   レバーの回動により側縁が前記ロツクカバーのロ
   ツクレバー受栓部に嵌挿され、前記ロツクカバー
   施錠孔と前記ロツクレバーに設けられたロツクレ
   バー施錠孔とを併せ貫通するように南京錠の掛外
   し杆を挿入して施錠されてなる開閉器のハンドル
   ロツク装置。