JPS6399300A - 皮革様成形品 - Google Patents

皮革様成形品

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JPS6399300A
JPS6399300A JP24449186A JP24449186A JPS6399300A JP S6399300 A JPS6399300 A JP S6399300A JP 24449186 A JP24449186 A JP 24449186A JP 24449186 A JP24449186 A JP 24449186A JP S6399300 A JPS6399300 A JP S6399300A
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leather
powder
molded product
gelatin
resin
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JP24449186A
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貞夫 西堀
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EIN Engineering Co Ltd
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EIN Engineering Co Ltd
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  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はl13f’ i質たるコラーゲン[Iの粉末
を有する樹脂成形品に誘導蛋白質であるゼラチンを混入
し、ゼラチン固有の粘弾性並びに膨潤性を成形品にもた
せ、しかもゼラチンの滑性を利用して製品の成形特性を
良好とした皮−■様成形品において前記のコラーゲンt
RHの粉末と。
ゼラチン質とが成形品の表面に露出するようにした成形
品の開示に関する。
(従来技術) 皮革は古くより[J常生活に密着するものとして利用さ
れており、皮革生地の有する特有のコラーゲン繊維束の
性状より吸湿、#熱、耐寒特性と共に強靭な生地材とし
ての利用がなされてきている。
しかしながら、か−る天然皮革材は、供給に限界があり
、膨部に伴う脆弱化と共に腐敗、発出、変色の危惧を有
し、しかも形状面での制約が常につきまとっていた。
そこで近時、皮革本来の特性を有する合成皮革あるいは
人工皮革の改良がなされポリアミド系、ポリウレタン系
、ポリアミノ酸系合成皮革、あるいは特殊なレンコン型
中空繊維又は微細繊維集東型繊維の三次元ta維絡合体
とポリウレタンエラストマーを主体とするパイングーの
多孔構造体とからなる大王皮面等が提供されるにいたっ
ている。
しかしながら、これらの人工皮酸あるいは合成皮革はい
ずれも吸水性、通気性あるいは伸縮性を非膨潤組織であ
る合成樹脂素材の網状化、多孔状化によって約束しよう
とするものであり、生体高分子をベースとする天然成端
と同様の吸水性、通気性あるいは伸縮性を有する素材と
する点に無理があった。
ところで皮革材を破断、叩打しながら短繊維状とし、こ
の短繊維状の皮革材をフェルト状に圧締したフェルト材
、濾渦材あるいはスピーカーの振動生地材等は以前から
開発されていたか、皮56材を粉砕あるいは切削して粉
状とし、この粉状の皮革材をもって皮革生地とする開発
は本出願人により始めてT業師に進められるにいたった
ものである。
(未発明が解決しようとする問題点) しかしながら生体高分子たる皮・W粉を樹脂素材と混合
する場合、皮革粉を粉末状とする技術−にの問題と、粉
末状とされた皮革粉を樹脂素材にgQ合する面での技術
ヒの問題並びに皮革粉を混入された皮酸様成形品自体の
品質面で解決を心安とされる問題をかあった。
先ず、皮革材を破砕する場合、この皮革材が膠原質たる
コラーゲン繊維であることから確実な破砕ないしは切削
が困難であり、皮革粉の粒径が比較的大きい繊維塊状と
なったり、あるいは極微細な粉末状となり易く、適正な
粒径に整えることが困難であった。
又、このような皮革粉を樹脂素材に混入して練Jシぜ成
形をした場合、皮偵粉相り一が絡み合って綿状となり、
樹脂素材中に均一に分布することが無く、成形時に、こ
の絡み合った綿状の皮革粉が樹脂の滑性を阻害し押出し
抵抗等を高め、結果として成形品に脈動をもたらしたり
、波打ち現象をもたらし、あるいは成形品の組成自体に
疎密をもたらして成形後に歪を生ずる等の不都合があっ
た。
更に、成形品中に構部なく皮革粉が分布されない場合、
皮革粉と樹脂素材とは共に高分子であるとしても、成形
歪の歪み畳、乾湿時の膨潤、収縮量、寒暖に伴う膨張収
縮壜等を異にするため成形品に予期しない歪出し、割れ
等を生じ、又生体高分子としての皮革粉の特長を活かし
きれない不都合があった。
更に又、樹脂中に皮革粉を混入して成形した場合でも成
形品の表面に薄い樹脂のスキン層ができ易く、この樹脂
のスキン層により皮革粉が外界と遮断された状態となり
、混入した皮革粉の膨潤機能あるいは生体高分子特有の
接触感を成形品にもたらすことが困難とされていた。
(問題点を解決するための具体的なf段)本発明に係る
皮革様成形品は、か−る従前例における不都合を解決す
べく、生体高分子たる誘導蛋白質の一種であるゼラチン
を皮革粉の補助材として樹脂コンパウンド(compo
und)にJg人することを内容としたものである。即
ち、皮革粉と混合される樹脂コンパウンドの3〜30%
相当をゼラチンに置換えることにより皮革粉と、樹1指
コンパウンドとの馴染みを良好とし、皮□だ粉が均一に
分布している成形品をイー)るようにした、 fill
ち1本発明は、ゼラチンを3〜30%相邑含む熱IIr
塑性樹脂コンパウンド30〜90タロと、50〜250
メンシユの乾燥皮革粉10〜70%とよりなる皮革様成
形品とし、しがも成形品の表面に生成される樹脂スキン
層をサンディングにより除去し、記入した皮jK粉の粒
子と、ゼラチンの粒子とが直接成形品の表面に露出する
ように構成した。
(作用、効果) 本発明に係る皮革様成形品は平均分子にが20000〜
150000の生体高分子であるゼラチンを81人した
ことにより、通例のタルク材と同様に樹脂コンパウンド
と皮革粉とに混合時の滑性が付+t−され、皮革粉と、
樹脂コンパウンドとが均一 に混合される特長を有して
いる。
又、このゼラチンは、微粉状化に際しても繊毛を生ずる
ことが無く、皮革粉が有している繊℃と絡み合うことが
無く、特異な滑りを粉体間にもたらすと同時に、絡み合
おうとする成性粉相Wを分離する特長を有している。
更に、皮・W粉を成形するための粉砕あるいは切削時に
、かへる分子丑のゼラチンが混入された場合、成形され
た皮革粉に繊毛部が生じ難く、結果的に皮革粉相互の絡
みつきによる綿状化が防屯される特長を有している。か
〜る特長は成形された皮革粉に前記分子量のゼラチンを
混練することによっても達成される。
次いで、混入されるゼラチンは樹脂成形、特に加熱成形
に際してゾル状となることから樹脂以1−の滑性を生ず
ること覧なり、押出し、射出成形等に際しての材料抵抗
が極端に緩和され、円滑な押出し、射出等の成形が可能
とされた。
この結果、成形された皮革様成形品には押出し圧の変化
等による組成中の疎密が発生せず、皮革粉が均一に分布
されること−なり、成形時の歪も、成形後の歪も比較的
発生しがたい特長を有している。
又、ゼラチンは、それ自体が生体高分子であることより
皮革粉と同様の性状を成形品にもたらすこと覧なり、適
度の膨潤性、吸湿性、粘弾性、皮革様艶を成形品にもた
らし、結果的に、より皮酌材に近い成形品の提供がり能
とされた。
又、ゼラチンが一種の誘導蛋白質であることより耐寒特
性が良好とされ、耐薬品特に有機溶媒に不溶とされる利
点がある。
更に、ゼラチンが特異な振動の緩衝体とされることより
成形品に特有の柔らかさがもたらされると共に先の粘弾
性により撓み特性が良好とされ、同時に良好なg汗効果
が成形品にもたらされた。
特に本発明においては以下のゼラチン粒子と、コラーゲ
ン繊維誰の膠原質である皮革粉粒子とが成形品の表面に
直接露出している構造とされたことより、このゼラチン
及び皮ぞ粉の有する生体高分子としての特長が、そのま
−成形品表面に活かされる特長を有している。
(実施例) 以下本発明に係る皮酸様成形品の典型的な一実施例の詳
細を説明する。
先ず使用される皮革は、皮革の表皮及び皮ド組織を除く
真皮部分とし、−・般的にコラーゲン繊維に相当する所
謂床皮部分を使用する。
又、使用される皮革は、原皮の裏すきの段階で生ずる床
皮あるいは床革屑である場合と、揉し処理後に裏けずり
により生ずるシェービング屑あるいはクロム床皮屑であ
る場合と、縁断ちによる裁断屑である場合等、皮と敢の
いずれをも含み、しかも切断屑と、シェービング屑とを
含んでいる。
このような皮革材を1.3〜2.4%の含水比にいたる
まで乾燥し、見かけ比重を0.24以下とする。
この皮f材をハンマータイプの粉砕機に投入し、回転*
 3800(r、p、m)スクリーンφ32メツシュ、
処理時間0’ 、27”で破砕したところ、皮革粉の粒
度分布は次のようになった。
150     メツシュ篩通過率  54.7%10
0〜150メンシユ /l     l 8 、4%6
0〜!00メツシュ //     + 5 、5%6
0     ノー2シユ //     11.4ゾロ
又、見かけ比+11(0,21の皮革材をロータータイ
プの粉砕機に投入し1回転数22(rpm)処理時間5
0分で破砕したところ、皮革粉の粒度分布は次のように
なった。
150    メツシュ篩通過JAe9.8%100〜
150メー、シュ tt     22 、2%60〜
100メツシュ //     l 2 、4%60 
   メツシュ //     13.0%以すの実施
例の粒径にかkる皮革粉は相〃に絡み合うことが無く、
塩化ビニル樹脂等に混練した際に、個々に分離した状態
で混じり合うことが判明した。
即ち、皮革粉の粒径が大きい場合には、コラーゲン繊維
そのものが形状的に残り、 tam組織相互が絡み合う
こと−なり1女・轟粉の粒径が一定値以り小さくされた
場合、コラーゲン繊維の切断粒子が、さらにe潰し状と
され、コラーゲン繊維の膠原質が押し潰されて微細状の
突端を生ずること−なり、これ又相〃に1絡み合って綿
状となった。
か覧る典型的な皮・實粉又は、これら以外の皮革粉lと
樹脂素材2.特に塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂にi
+丁塑剤、安定剤、充填剤、添加剤等を混入した8町塑
性樹脂コンパウンドと混合すること−し、この混合に際
してゼラチン3を混入すること覧し、その混合比率(重
量比)を、 ゼラチン3〜30%を含む熱IlT塑性樹脂コンパウン
ド 30〜90% 乾燥皮革粉        10〜70%とし、押出し
成形等の樹脂成形をなした。この結果、前記の典型的な
粒径の皮革粉である場合は勿論のこと、これ以外の粒径
の皮革粉の場合でも皮If粉相〃の塙みつきが無く樹脂
素材2と、皮革粉lとが均一の分布状態で混合された。
かくして供給される皮革様成形材料は、押出し成形、射
出成形、ブロウ成形等は勿論のこト、カレンダーロール
、インフレーション成形ないしはホ、hブレス成形、バ
キューム成形等のいずれの方法による成形−「段にも馴
染み易く、フィルム、シート地ないしは型物の成形に利
用される・ かくして成形された成形品は、その表面に樹脂の薄いス
キン層Xを有していることが多く、このスキン層X部分
をサンディング等の適宜の手段をもって取除くこと−し
、この結果、前記皮革粉1と、ゼラチン3とが成形品の
表面に夫々直接露出される構造とされた。
尚、このフィルムないしはシート地の成形においては、
成形されたフ・Cルムないしはシート地の裏面に布1紙
あるいは布と紙ないしはコラーゲン繊維の不織布を補強
材として張込むことが一股になされ、粉状とした皮箔材
の引張り強度を、この補強材により成形品にもたらすよ
うにしている。
尚、−上記のゼラチンは通例工業用ゼラチンと称される
純度の低い所謂ニカワであっても良く、この場合の混入
率も上記ゼラチンと同様とされる。
尚、前記皮革粉を脱色し、あるいは着色し、ないしは皮
酸素材をバインダーで結着した後にサンディング等によ
り切削してバインダーを有する皮革粉とする等、種々の
態様の皮革粉を用いることもある。
又、顔ネ1、可塑剤、発泡剤等を混入して特異な皮酸様
成形品の成形をなし、又成形生地に細孔を列設して毛穴
状の皮酸様成形品として型押し清秋とし、絞り清秋とし
、あるいは皮革用油脂類の含浸、成端用塗料の含浸処理
による皮酸様化粧を必要に応じて施す。
(実施例の効果) 1−記の実施例において構成された皮革様成形品は、組
織中に生体高分子である皮tE粉と、同室の膠原質より
なる誘導蛋白のゼラチン(又はニカワ)を含むことより
、樹脂成形が容易となり、確実な樹脂成形がOf能とさ
れる等の製作1−の利点と共に、構造的に前記するよう
な均一構造体としての特長を有している。
か−るNE前記の特長に併せて、ゼラチン(又はニカワ
)が成形品の組織中に介在されることによって、組織相
グが粘弾性を有するゼラチンにより結着され、組織自体
に撓かさがもたらされると共に引張り強度が増し、しか
も組織相1iの離脱に伴うヒビ割れ等が防止される特長
を有している。
又、成形品の表面に露出されているゼラチン及び皮革粉
は尺体組織と同様のアミノ81組成からなっており2人
間が触れる製品類の素材として特に馴染みが良く、しか
も静電気を帯びることも無く、天然皮酸に近い特長をも
っている。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明に係る皮革様成形品のスキン層除去前
の要部拡大断面図1回Bはスキン層除去後の要部拡大断
面図、第2図は従来例の安部拡大断面図である。 1・・・皮革粉、2・・・樹脂素材、3・・・ゼラチン
。 手続ネ市正書(自発) 昭和62年3月1日 特許庁長官 黒1)明m  FR 1、・19件の表示 昭和61づト 特 許 願第244491号2、発明の
名称 皮革様成形品 3、補正をする者 ゛バ件との関係  特許出願人 住所  東京部品用区東品用1−1−9名称     
アイソ・システム建材株式会社代表者  西  堀  
貞  夫 4、代理人 〒101廿03 (88ft) 3232
〜3235゛−ノ。 住所   東京都千代10区岩木町二丁目3番3号  
 で氏名   (7724)  弁理上 桑  原  
 稔−■−5、補正の対象    明 細 再 訂IF明細占 1発明の名称 皮革様成形品 ?特許請求の範囲 ゼラチンを3〜30重に%相当含む熱可塑性樹脂コンパ
ウンド30〜90@ii8%と、50〜250 メツシ
ュの乾燥皮革粉70〜10改量%とよりなる成形品であ
って、該成形品表面の少なくとも一部の表面スキン層が
泡除かれていることを特徴とする皮に様成形品。 3発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) この発明は膠原質たるコラーゲン繊維の粉末を有する樹
脂成形品に誘導蛋白質であるゼラチンを混入し、ゼラチ
ン固有の粘弾性並びに膨潤性を成形品にもたせ、しかも
ゼラチンの滑性を利用して製品の成形特性を良好とした
皮革様成形品において前記のコラーゲン繊維の粉末と、
ゼラチン賀とが成形品の表面に露出するようにした成形
品の開示に関する。 (従来技術) 皮革は古くより[1常生活に密着するものとして利用さ
れており、成端生地の有する特有のコラーゲン繊維型の
性状より吸湿、耐熱、耐寒特性と共に強靭な生地材とし
ての利用がなされてきている。 しかしながら、か−る天然皮革材は、供給に限界があり
、膨潤に伴う脆弱化と共に腐敗1発磁、変色の危惧を有
し、しかも形状面での制約が常につきまとっていた。 そこで近時、支杭本来の特性を有する合成皮革あるいは
入玉成端の改良がなされポリアミド系、ポリウレタン系
、ポリアミノ酸系合成皮革、あるいは特殊なレンコン型
中空繊維又は微細ram集東集繊型繊維次元繊維絡合体
とポリウレタンエラストマーを主体とするバインダーの
多孔構造体とからなる入玉皮酸等が提供されるにいたっ
ている。 しかしながら、これらの人下皮酢あるいは合成皮革はい
ずれも吸水性、通気性あるいは伸縮性を非膨群1組織で
ある合成樹脂、に材の網状化、多孔状化によって約束し
ようとするものであり、生体高分子−をベースとする天
然皮革と同様の吸水性、通気性あるいは伸縮性を有する
素材とする点に無理があった。 ところで皮革材を破断、叩打しながら短繊維状とし、こ
の短虜雄状の皮革材をフェルト状に圧締したフェルト材
、濾渦材あるいはスピーカーの振動生地材等は以前から
開発されていたが、皮に材を粉砕あるいは切削して粉状
とし、この粉状の皮(2)材をもって成端生地とする開
発は本出願人により始めてr業師に進められるにいたっ
たものである。 (未発+!l+が解決しようとする問題点)しかしなが
ら生体高分子たる皮革粉を樹脂素材と混合する場合、皮
革粉を粉末状とする技術1−の問題と、粉末状とされた
皮革粉を樹脂素材に混合する面での技術上の問題並びに
皮革粉を混入された皮革様成形品自体の品質面で解決を
必要とされる問題点があった。 先ず、皮革材を破砕する場合、この皮革材が膠原質たる
コラーゲンla雄であることから確実な破砕ないしは切
削が困難であり、皮革粉の粒径が比較的大きいm#I塊
状となったり、あるいは極微細な粉末状となり易く、適
正な粒径に整えることが困難であった。 又、このような皮革粉を樹脂素材に混入して練混ぜ成形
をした場合、皮革粉相1rが絡み合って綿状となり、樹
脂素材中に均一に分布することが無く、成形時に、この
絡み合った綿状の皮I6粉が樹脂の滑性を阻害し押出し
抵抗等を高め、結果として成形品に脈動をもたらしたり
、波打ち現象をもたらし、あるいは成形品の組成自体に
疎密をもたらして成形後に歪を生ずる等の不都合があっ
た。 更に、成形品中に構部なく皮革粉が分布されない場合、
皮革粉と樹脂素材とは共に高分子であるとしても、成形
歪の歪みに、乾湿時の膨潤、収縮埴、寒暖に伴うll1
1張収wa贋等を異にするため成形品に予期しない歪出
し、割れ等を生じ、又生体高分子としての皮革粉の特長
を活かしきれない不都合があった。 更に又、樹脂中に皮革粉を混入して成形した場合でも成
形品の表面に薄い樹脂のスキン層ができ易く、この樹脂
のスキン層により皮革粉が外界と遮断された状態となり
、混入した皮革粉の膨潤機能あるいは生体高分子特有の
接触感を成形品にもたらすことが困難とされていた。 (問題点を解決するための具体的な手段)本発明に係る
皮屑様成形品は、か−る従前例における不都合を解決す
べく、生体高分子たる誘導蛋白質の一種であるゼラチン
を皮革粉の補助材として樹脂コンパウンド(co膳po
und)に混入することを内容としたものである。即ち
、皮革粉と混合される樹脂フンバウンドの3〜30屯1
七%相当をゼラチンに置換えることにより皮革粉と、樹
脂コンパウンドとの馴染みを良好とし、皮革粉が均一に
分布している成形品を得るようにした。即ち、本発明は
、ゼラチンを3〜3Offtli)%相当含む熱呵塑性
樹脂コンパウンド30〜90屯着%と、50〜250メ
ツシュの乾燥皮革粉10〜70千漬%とよりなる皮革様
成形品とし、しかも成形品の表面に生成される樹脂スキ
ン層をサンディングにより除去し、混入した皮革粉の粒
子と、ゼラチンの粒子とが直接成形品の表面に露出する
ように構成した。 (作用、効果) 本発明に係る皮革様成形品は平均分子醍が20000−
150000の生体高分子であるゼラチンを混入したこ
とにより、通例のタルク材と同様に樹脂フンバウンドと
皮催粉とに混合時の滑性が付ダーされ、皮革粉と、樹脂
コンパウンドとが均一に混合される特長を有している。 又、このゼラチンは、*粉状化に際しても繊毛を生ずる
ことが無く、皮革粉が有している繊毛と絡み合うことが
無く、特異な滑りを粉体間にもたらすと同時に、絡み合
おうとする皮膚粉相−1jを分離する特長を有している
。 更に、皮革粉を成形するための粉砕あるいは切削時に、
か−る分子量のゼラチンが混入された場合、成形された
皮If:粉に繊毛部が生じ難く、結果的に皮膚粉相IL
の絡みつきによる綿状化が防1にされる特長を有してい
る。か−る特長は成形された皮革粉に前記分子μのゼラ
チンを混練することによっても達成される。 次いで、混入されるゼラチンは樹脂成形、特に加熱成形
に際してゾル状となることから樹脂以上の滑性を生ずる
こと覧なり、押出し、射出成形等に際しての材料抵抗が
極端に緩和され、円滑な押出し、射出等の成形が可能と
された。 この結果、成形された皮革様成形品には押出し圧の変化
等による組成中の疎密が発生せず、皮革粉が均一に分布
されること−なり、成形時の歪も、成形後の歪も比較的
発生しがたい特長を有している。 又、ゼラチンは、それ自体が生体高分子であることより
皮革粉と同様の性状を成形品にもたらすこと−なり、適
度の11潤性、吸湿性、粘弾性、皮革様艶を成形品にも
たらし、結果的に、より皮革材に近い成形品の提供がB
7能とされた。 又、ゼラチンが一種の誘導蛋白質であることより耐寒特
性が良好とされ、耐薬品特に有機溶媒に不溶とされる利
点がある。 更に、ゼラチンが特異な振動の緩衝体とされることより
成形品に特有の柔らかさがもたらされると共に先の粘弾
性により撓み特性が良好とされ1回時に良好な遮音効果
が成形品にもたらされた。 特に本発明においては叙トのゼラチン粒子と、コラーゲ
ン繊維の膠原質である皮革粉粒子とが成形品の表面に直
接露出している構造とされたことより、このゼラチン及
び皮革粉の有する生体高分子としての特長が、そのま−
成形品表面に活かされる特長を有している。 (実施例) 以下本発明に係る皮革様成形品の典型的な一実施例の詳
細を説明する。 先ず使用される皮fは、皮膚の表皮及び皮下組織を除く
真皮部分とし5一般的にコラーゲン繊維雄に相当する所
謂床皮部分を使用する。 又、使用される皮膚は、原皮の裏すきの段階で生ずる床
皮あるいは床革屑である場合と、社し処理後に裏けずり
により生ずるシェービング屑あるいはクロム床皮屑であ
る場合と、縁断ちによる裁断屑である場合等、皮と革の
いずれをも含み、しかも切断屑と、シェービング屑とを
含んでいる。 このような皮革材を1.8〜2.4%の含水比にいたる
まで乾燥し、見かけ比重を0.24以ドとする。 この皮革材をハンマータイプの粉砕機に投入し、回転数
3800(r、p、m)スクリーンφ32メツシュ、処
理時間0’ 、27”で破砕したところ、皮革粉の粒度
分布は次のようになった。 150 メツシュより細いもの   54.7%100
〜150メツシュのもの   18.4%60〜100
メツシュのもの   15.5%又、見かけ比小0.2
1の皮革材をロータータイプの粉砕機に投入し、回転数
22(rpm)処理時間50分で破砕したところ、皮革
粉の粒度分布は次のようになった。 150  メツシュより細いもの  60.8%+00
−150メツシュのもの   22.2%60〜100
メツシュのもの   12.4%32〜60メツシュの
もの   6.0%以1.の実施例の粒径にか−る皮革
粉は相互に絡み合うことが無く、塩化ビニル樹脂等に混
練した際に、個々に分離した状態で混じり合うことが判
明した。 即ち、皮革粉の粒径が大きい場合には、コラーゲン繊維
そのものが形状的に残り、繊!II組織相7Ilが絡み
合うこと−なり、皮革粉の粒径が一定価以1―小さくさ
れた場合、コラーゲン繊維の切断粒子が、さらに磨潰し
状とされ、コラーゲン繊維の膠原質が押し潰されて微細
状の突端を生ずることへなり、これ又相互に絡み合って
綿状となった。 か〜る典η!的な皮/青粉又は、これら以外の皮1■粉
lと樹脂、縁材2、特にJ11化ビニル樹脂等の熱if
) (η!性樹脂にu(i!+剤、安定剤、充填剤、添
加剤等を混入した8I呼塑性樹脂コンパウンドと混合す
ること覧し、この混合に際してゼラチン3を混入するこ
と−し、その混合比率(弔隈比)を。 ゼラチン3〜30%を含む熱可塑性樹脂フンバウンド 30〜90% 乾燥皮革粉        10〜70%とし、押出し
成形等の樹脂成形をなした。この結果、前記の典型的な
粒径の皮/6粉である場合は勿論のこと、これ以外の粒
径の皮革粉の場合でも皮革粉相〃の絡みつきが無く樹脂
素材2と、皮革粉lとが均一の分布状態で混合された。 かくして供給される皮革様成形材料は、押出し成形、射
出成形、ブロウ成形等は勿論のこト、カレンターロール
、インフレーション成形ないしはホットプレス成形、バ
キューム成形等のいずれの方法による成形手段にも馴染
み易く、フィルム、シート地ないしは型物の成形に利用
される。 かくして成形された成形品は、その表面に樹脂の薄いス
キン層Xを有していることが多く、このスキン層X部分
をサンディング等の適宜の手段をもって取除くこと−し
、この結果、前記皮・W粉lと、ゼラチン3とが成形品
の表面に夫々直接露出される構造とされた。 尚、このフィルムないしはシート地の成形においては、
成形されたフィルムないしはシート地の裏面に布、紙あ
るいは布と紙ないしはコラーゲン繊維雄の不織布を補強
材として張込むことが一股になされ、粉状とした皮革材
の引張り強度を、この補強材により成形品にもたらすよ
うにしている。 尚、L記のゼラチンは通例工業用ゼラチンと称される純
度の低い所謂ニカワであっても良く、この場合の混入率
も1−記ゼラチンと同様とされる。 尚、前記皮革粉を脱色し、あるいは着色し、ないしは皮
酸素材をバインダーで結着した後にサンディング等によ
り切削してバインダーを有する皮f粉とする等、種々の
態様の皮革粉を用いることもある。 又、顔料、可塑剤、発泡剤等を混入して特異な皮革様成
形品の成形をなし、又成形生地に細孔を刺殺して毛穴状
の皮革様成形品として型押し/fL状とし、絞り竹状と
し、あるいは皮革用油脂類の含浸、皮革用塗料の金部処
理による成性様化粧を必要に応じて施す。 (実施例の効果) −F記の実施例において構成された皮革様成形品は、組
織中に生体高分子である皮革粉と、同室の膠原質よりな
る誘導蛋白のゼラチン(又はニカワ)を含むことより、
樹脂成形が容易となり、確実な樹脂成形が可能とされる
等の製作−1−の利点と共に、構造的に1111記する
ような均一構造体としての特長を有している。 か\る前記の41i:長に併せて、ゼラチン(又はニカ
ワ)が成形品の組織中に介在されることによって1組織
相互が粘弾性を有するゼラチンにより結着され1組織自
体に撓かさがもたらされると共に引張り強度が増し、し
かも組織相互の敲脱に伴うヒビ割れ等が防止される特長
を有している。 又、成形品の表面に露出されているゼラチン及び皮革粉
は人体組織と同様のアミノ酸組成からなっており、人間
が触れる袈品類の素材として特に馴染みが良く、しかも
静電気を帯びることも無く、天然皮酸に近い特長をもっ
ている。 4、図面の簡単な説明 第1図Aは本発明に係る皮に様成形品のスキン層除去前
の要部拡大断面図、同Bはスキン層除去後の要部拡大断
面図、f52図は従来例の要部拡大断面図である。 l・・・皮酸粉、2・・・樹脂素材、3・・・ゼラチン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ゼラチンを3〜30%相当含む熱可塑性樹脂コンパウン
    ド30〜90%と、50〜250メッシュの乾燥皮革粉
    70〜10%、とよりなる成形品であって、該成形品表
    面の少なくとも一部の表面スキン層が取除かれているこ
    とを特徴とする皮革様成形品。
JP24449186A 1986-05-02 1986-10-15 皮革様成形品 Pending JPS6399300A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP61-102613 1986-05-02
JP10261386 1986-05-02

Publications (1)

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JPS6399300A true JPS6399300A (ja) 1988-04-30

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ID=14332093

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JP24449186A Pending JPS6399300A (ja) 1986-05-02 1986-10-15 皮革様成形品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101996175B1 (ko) * 2018-05-30 2019-07-03 주식회사 이앤알 안전화 갑피용 경량 발포 재생 피혁의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101996175B1 (ko) * 2018-05-30 2019-07-03 주식회사 이앤알 안전화 갑피용 경량 발포 재생 피혁의 제조방법

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