JPS639725Y2 - - Google Patents
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- JPS639725Y2 JPS639725Y2 JP15030682U JP15030682U JPS639725Y2 JP S639725 Y2 JPS639725 Y2 JP S639725Y2 JP 15030682 U JP15030682 U JP 15030682U JP 15030682 U JP15030682 U JP 15030682U JP S639725 Y2 JPS639725 Y2 JP S639725Y2
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- foam
- resin
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Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は合成樹脂発泡体を構成材料とする畳床
に関する。
に関する。
近年、畳床の原材料である藁材の不足、高騰に
伴ない、その対策として、一部または全部に合成
樹脂発泡体等の藁以外の材料を用いた畳床が種々
提案されており、例えばポリスチレン等のスチレ
ン系樹脂発泡体を基体とし、その上に天然の藁材
を積層したもの、あるいは前記藁材の代りに繊維
状物を集合した繊維板(インシユレーシヨンボー
ド等)を積層したものが出現している。
伴ない、その対策として、一部または全部に合成
樹脂発泡体等の藁以外の材料を用いた畳床が種々
提案されており、例えばポリスチレン等のスチレ
ン系樹脂発泡体を基体とし、その上に天然の藁材
を積層したもの、あるいは前記藁材の代りに繊維
状物を集合した繊維板(インシユレーシヨンボー
ド等)を積層したものが出現している。
しかしながら、上記のごとき構造の畳床は、上
層の藁材や繊維板が湿気を吸収し易いために、湿
気で腰が弱くなつたり、重い物を置いた場合の凹
みやへたりが大きく、劣化し易い上、害虫が発生
し易い等の欠点がある。
層の藁材や繊維板が湿気を吸収し易いために、湿
気で腰が弱くなつたり、重い物を置いた場合の凹
みやへたりが大きく、劣化し易い上、害虫が発生
し易い等の欠点がある。
なお、ポリスチレン樹脂発泡体は弾力性や復元
性および耐衝撃性、感触等が藁材に劣り、これ単
独では到底畳床として好適品にはなり得ないもの
である。
性および耐衝撃性、感触等が藁材に劣り、これ単
独では到底畳床として好適品にはなり得ないもの
である。
本考案は、上記に鑑みて、藁材等を全く使わず
に藁材の畳床と殆んど同様の弾力性や触感を呈
し、しかも湿気に強くて腰がありかつ復元性も良
好で耐久性に優れるとともに、害虫が発生するお
それのない畳床を提供すべく考案したものであ
る。
に藁材の畳床と殆んど同様の弾力性や触感を呈
し、しかも湿気に強くて腰がありかつ復元性も良
好で耐久性に優れるとともに、害虫が発生するお
それのない畳床を提供すべく考案したものであ
る。
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
Aは本考案に係る3層構造の畳床を示し、同種の
発泡体よりなる上層1および下層2とこれとは異
種の発泡体よりなる中間層3とが重ね合せられて
なる。しかして前記畳床Aの上層1および下層2
は、ポリプロピレン等のオレフイン系樹脂を主体
とする熱可塑性樹脂の発泡体であつて、表面が高
密度、内部が低密度の樹脂発泡細条11を多数本
平行に配列して集束し、隣接する細条同士を互に
融着せしめてなる発泡体の板材よりなる。前記樹
脂発泡細条11,11同士の融着は熱可塑性樹脂
を押出機先端の口金から条状に多数同時に押出し
発泡せしめるとともに、押出し直後に所定の型内
を通過させて発泡を規制し互に密接させることに
より行なう。そのため発泡体の表面に高密度の表
皮層12が形成され、また各細条11,11同士
の融着部13でも高密度になつている。上記でい
うオレフイン系樹脂を主体とする熱可塑性樹脂と
しては、ポリプロピレンやポリエチレン等のオレ
フイン系樹脂単独でもよいが、これらオレフイン
系樹脂とポリスチレン等のスチレン系樹脂との混
合樹脂その他のオレフイン主体の共重合体を例示
でき、中でもポリプロピレン等のオレフイン系樹
脂とスチレン系樹脂との混合樹脂で、オレフイン
系樹脂が50%以上、好ましくは60〜80%程度含ま
れているものが好適に用いられる。また前記発泡
体の発泡倍率は、前記樹脂の混合割合等によつて
も異なるが、平均5〜30倍、好ましくは10〜20倍
とする。
Aは本考案に係る3層構造の畳床を示し、同種の
発泡体よりなる上層1および下層2とこれとは異
種の発泡体よりなる中間層3とが重ね合せられて
なる。しかして前記畳床Aの上層1および下層2
は、ポリプロピレン等のオレフイン系樹脂を主体
とする熱可塑性樹脂の発泡体であつて、表面が高
密度、内部が低密度の樹脂発泡細条11を多数本
平行に配列して集束し、隣接する細条同士を互に
融着せしめてなる発泡体の板材よりなる。前記樹
脂発泡細条11,11同士の融着は熱可塑性樹脂
を押出機先端の口金から条状に多数同時に押出し
発泡せしめるとともに、押出し直後に所定の型内
を通過させて発泡を規制し互に密接させることに
より行なう。そのため発泡体の表面に高密度の表
皮層12が形成され、また各細条11,11同士
の融着部13でも高密度になつている。上記でい
うオレフイン系樹脂を主体とする熱可塑性樹脂と
しては、ポリプロピレンやポリエチレン等のオレ
フイン系樹脂単独でもよいが、これらオレフイン
系樹脂とポリスチレン等のスチレン系樹脂との混
合樹脂その他のオレフイン主体の共重合体を例示
でき、中でもポリプロピレン等のオレフイン系樹
脂とスチレン系樹脂との混合樹脂で、オレフイン
系樹脂が50%以上、好ましくは60〜80%程度含ま
れているものが好適に用いられる。また前記発泡
体の発泡倍率は、前記樹脂の混合割合等によつて
も異なるが、平均5〜30倍、好ましくは10〜20倍
とする。
他方、上記の上下両層1,2間に介層せる中間
層3は、ポリスチレンおよびスチレンを主体とす
る共重合体等のスチレン系樹脂発泡体よりなり、
通常15〜50倍程度に発泡成形したものが用いられ
る。
層3は、ポリスチレンおよびスチレンを主体とす
る共重合体等のスチレン系樹脂発泡体よりなり、
通常15〜50倍程度に発泡成形したものが用いられ
る。
また上記の上層1および下層2と中間層3の厚
みは、畳床Aの全厚および各層の物理的性質等に
応じて適宜設定できるが、通常、例えば畳床Aの
厚みが約50mmの場合、熱可塑性樹脂発泡体の上層
1は15mm,同下層2は10mm,スチレン系樹脂発泡
体の中間層3は25mmに設定する。
みは、畳床Aの全厚および各層の物理的性質等に
応じて適宜設定できるが、通常、例えば畳床Aの
厚みが約50mmの場合、熱可塑性樹脂発泡体の上層
1は15mm,同下層2は10mm,スチレン系樹脂発泡
体の中間層3は25mmに設定する。
4は裏打材であつて、図の場合、合成樹脂の扁
平な細幅シートを交差結合した合成樹脂クロス4
aをクラフト紙4bに貼着したものよりなる。上
記した上下層1,2と中間層3を重ね合せるとと
もに、その裏面側に前記裏打材4を積層した状態
でこれらを製畳機械等にて縫着一体化せしめるこ
とにより畳床を製することもできるが、図示する
実施例の場合には、アスフアルト等を含浸させた
繊維質シート5により重ね合せた上下層1,2お
よび中間層3を包み込み、その裏面側に上記裏打
材4を積層して、これら全体を縫着一体化せしめ
畳床Aを構成している。6はその縫糸を示す。前
記繊維質シート5と裏打材3とによつて、上下層
1,2の熱可塑性樹脂発泡体および中間層3のス
チレン系樹脂発泡体を保護でき、縫目からの破損
を防止できる。特に裏打材4が上記のごとく合成
樹脂クロス4aよりなる場合、引裂きに対して強
く、縫目からの裂損防止効果に優れる。
平な細幅シートを交差結合した合成樹脂クロス4
aをクラフト紙4bに貼着したものよりなる。上
記した上下層1,2と中間層3を重ね合せるとと
もに、その裏面側に前記裏打材4を積層した状態
でこれらを製畳機械等にて縫着一体化せしめるこ
とにより畳床を製することもできるが、図示する
実施例の場合には、アスフアルト等を含浸させた
繊維質シート5により重ね合せた上下層1,2お
よび中間層3を包み込み、その裏面側に上記裏打
材4を積層して、これら全体を縫着一体化せしめ
畳床Aを構成している。6はその縫糸を示す。前
記繊維質シート5と裏打材3とによつて、上下層
1,2の熱可塑性樹脂発泡体および中間層3のス
チレン系樹脂発泡体を保護でき、縫目からの破損
を防止できる。特に裏打材4が上記のごとく合成
樹脂クロス4aよりなる場合、引裂きに対して強
く、縫目からの裂損防止効果に優れる。
図中、7は畳表であつて、従来周知の手段によ
り畳床Aに装着される。
り畳床Aに装着される。
上記したように本考案の畳床Aは、オレフイン
系樹脂を主体とする熱可塑性樹脂発泡体の上層1
および下層2とスチレン系樹脂発泡体の中間層3
との3層構造よりなるものであり、吸湿性のある
藁材や繊維板のごとき素材を全く使用していない
ので、防湿,防腐性に優れ、畳表が傷まず、畳を
長持ちさせることができるとともに、ダニ等の害
虫の発生を防ぎ、またほこりが出ず衛生的であ
る。
系樹脂を主体とする熱可塑性樹脂発泡体の上層1
および下層2とスチレン系樹脂発泡体の中間層3
との3層構造よりなるものであり、吸湿性のある
藁材や繊維板のごとき素材を全く使用していない
ので、防湿,防腐性に優れ、畳表が傷まず、畳を
長持ちさせることができるとともに、ダニ等の害
虫の発生を防ぎ、またほこりが出ず衛生的であ
る。
殊に、本考案の畳床Aは、その上層1および下
層2の構成材として、表面が高密度、内部が低密
度の樹脂発泡細条11を多数本平行に配列して集
束し、隣接する細条同士を互に融着せしめてなる
発泡体、つまりその製造上の特質として表皮層1
2とともに細条同士の融着部13が高密度になつ
ている独特な内部構造の発泡体を用いており、し
かもその素材の熱可塑性樹脂がポリプロピレン等
のオレフイン系樹脂を主体とするものであるか
ら、上下両層1,2は中間層のスチレン系樹脂発
泡体よりも優れた弾力性および靭性を持ち、特に
前記表皮層12および細条同士の融着部13の靭
性が高くなつている。それゆえ、サンドイツチ構
造におけるこれら上下両層1,2がスチレン系樹
脂発泡体よりなる中間層3を保護してその弱点を
補ない、畳床として非常に優れたものとなつてい
る。
層2の構成材として、表面が高密度、内部が低密
度の樹脂発泡細条11を多数本平行に配列して集
束し、隣接する細条同士を互に融着せしめてなる
発泡体、つまりその製造上の特質として表皮層1
2とともに細条同士の融着部13が高密度になつ
ている独特な内部構造の発泡体を用いており、し
かもその素材の熱可塑性樹脂がポリプロピレン等
のオレフイン系樹脂を主体とするものであるか
ら、上下両層1,2は中間層のスチレン系樹脂発
泡体よりも優れた弾力性および靭性を持ち、特に
前記表皮層12および細条同士の融着部13の靭
性が高くなつている。それゆえ、サンドイツチ構
造におけるこれら上下両層1,2がスチレン系樹
脂発泡体よりなる中間層3を保護してその弱点を
補ない、畳床として非常に優れたものとなつてい
る。
すなわち、スチレン系樹脂発泡体は、比較的硬
く耐圧性に優れる反面、靭性に乏しくて衝撃に弱
く、重い物品を落下させた場合の衝撃等により割
れが生じたり裂損するおそれがあるが、本考案の
場合にはスチレン系樹脂発泡体の中間層3を靭性
のある熱可塑性樹脂発泡体製の上下両層1,2に
て保護し得て、畳床全体としての耐衝撃性に優
れ、割れや裂損のおそれがなく、しかも中間層3
の硬さと上下両層1,2の弾力性や復元性が相ま
つて、充分に腰があつてかつ藁製畳床と殆んど同
様の弾力性や復元性および感触を呈し、その上湿
気に対し強くて藁材等のように湿気で腰が弱くな
つたり復元性が阻害されるおそれがなく、特にタ
ンス等の重い物を置いた場合の凹みやへたりが少
なく、かなりの重量物を載置することができ、耐
久性にも優れる。さらにまた上層1および下層2
に有する高密度部分によつて、縫製による針孔が
縫糸の締りによつて過度に拡がつたり該孔の部分
から破損するのを防止でき、縫着状態をきわめて
良好に保持できる。もちろん各層とも発泡体であ
るため、製畳機械による縫製が可能である。
く耐圧性に優れる反面、靭性に乏しくて衝撃に弱
く、重い物品を落下させた場合の衝撃等により割
れが生じたり裂損するおそれがあるが、本考案の
場合にはスチレン系樹脂発泡体の中間層3を靭性
のある熱可塑性樹脂発泡体製の上下両層1,2に
て保護し得て、畳床全体としての耐衝撃性に優
れ、割れや裂損のおそれがなく、しかも中間層3
の硬さと上下両層1,2の弾力性や復元性が相ま
つて、充分に腰があつてかつ藁製畳床と殆んど同
様の弾力性や復元性および感触を呈し、その上湿
気に対し強くて藁材等のように湿気で腰が弱くな
つたり復元性が阻害されるおそれがなく、特にタ
ンス等の重い物を置いた場合の凹みやへたりが少
なく、かなりの重量物を載置することができ、耐
久性にも優れる。さらにまた上層1および下層2
に有する高密度部分によつて、縫製による針孔が
縫糸の締りによつて過度に拡がつたり該孔の部分
から破損するのを防止でき、縫着状態をきわめて
良好に保持できる。もちろん各層とも発泡体であ
るため、製畳機械による縫製が可能である。
さらに本考案は、発泡体を構成素材とするもの
であるから、きわめて軽量で取扱い易く、畳製造
および輸送効率を高めることができるほか、断熱
および保温性にも優れる。
であるから、きわめて軽量で取扱い易く、畳製造
および輸送効率を高めることができるほか、断熱
および保温性にも優れる。
第1図は本考案の畳床の一部欠截斜視図、第2
図は前図−線における一部の拡大断面図であ
る。 A……畳床、1……上層、2……下層、3……
中間層、4……裏打材、5……繊維質シート、6
……縫糸、7……畳表。
図は前図−線における一部の拡大断面図であ
る。 A……畳床、1……上層、2……下層、3……
中間層、4……裏打材、5……繊維質シート、6
……縫糸、7……畳表。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 ポリプロピレン等のオレフイン系樹脂を主体
とする熱可塑性樹脂の発泡体であつて、表面が
高密度、内部が低密度の樹脂発泡細条を多数本
平行に配列して集束し、隣接する細条同士を互
に融着せしめてなる発泡体の板材を上下両層と
し、スチレン系樹脂発泡体を中間層として、前
記各層を重ね合せてなることを特徴とする畳
床。 2 熱可塑性樹脂が、ポリプロピレンおよびポリ
エチレン等のオレフイン系樹脂とポリスチレン
等のスチレン系樹脂との混合樹脂であつて、オ
レフイン系樹脂が50%以上である実用新案登録
請求の範囲第1項記載の畳床。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15030682U JPS5954640U (ja) | 1982-10-01 | 1982-10-01 | 畳床 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15030682U JPS5954640U (ja) | 1982-10-01 | 1982-10-01 | 畳床 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5954640U JPS5954640U (ja) | 1984-04-10 |
JPS639725Y2 true JPS639725Y2 (ja) | 1988-03-23 |
Family
ID=30333405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15030682U Granted JPS5954640U (ja) | 1982-10-01 | 1982-10-01 | 畳床 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5954640U (ja) |
-
1982
- 1982-10-01 JP JP15030682U patent/JPS5954640U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5954640U (ja) | 1984-04-10 |
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