JP2810110B2 - 合成畳 - Google Patents

合成畳

Info

Publication number
JP2810110B2
JP2810110B2 JP12680789A JP12680789A JP2810110B2 JP 2810110 B2 JP2810110 B2 JP 2810110B2 JP 12680789 A JP12680789 A JP 12680789A JP 12680789 A JP12680789 A JP 12680789A JP 2810110 B2 JP2810110 B2 JP 2810110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
hollow
tatami
foam
tatami mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12680789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02308062A (ja
Inventor
鉄也 名山
Original Assignee
日本石油化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本石油化学株式会社 filed Critical 日本石油化学株式会社
Priority to JP12680789A priority Critical patent/JP2810110B2/ja
Publication of JPH02308062A publication Critical patent/JPH02308062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2810110B2 publication Critical patent/JP2810110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、畳表と発泡体間に圧縮回復力の良好な独立
密閉空気室を有する中空合成樹脂板の複数枚を介在させ
た合成畳の改良に関する。
(従来の技術) 従来の畳は、い草等からなる畳表と藁床とから構成さ
れていたが、昨今においては、米の減反による藁不足、
藁の乾燥工程が必要であったり、湿気に弱く、腐るとい
う問題の外に、ダニ、寄生虫等の生息、重量があって運
搬に骨が折れる等の諸事情によって、該藁床をプラスチ
ック等に代替する機運が高まっている。
例えば発泡ポリスチレン等の発泡体を畳床として用い
たものとしては、実公昭38−1268号、実公昭38−8951
号、実公昭40−6063号、実公昭42−3972号、実公昭46−
5897号、実公昭52−17936号、実公昭54−18832号、実公
昭54−25849〜54−25854号、実公昭63−4751号、実開昭
47−4723号、実開昭47−24817号、実開昭48−89127号、
実開昭50−95813号公報等の多くの提案がある。
上記発泡体と稲藁とを組み合わせたものとしては、実
公昭54−28248号、実公昭54−32829号公報等がある。
インシュレーションボード等を畳床として使用したも
のとしては、実公昭39−37153号、実公昭57−52279号、
実公昭59−10264号、実開昭49−68227号、実開昭53−47
715号公報等があり、内部に多数の空洞を有する合成樹
脂板を発泡スチロールに貼合わせてなる芯材を藁床間に
介在させたもの(実開昭53−57622号)も提案されてい
る。
段ボール等の構造体を畳床として使用したものとして
は、実公昭40−30760号、実開昭50−86417号、実開昭52
−143832号、実開昭53−54526号、実開昭53−102222
号、実開昭55−21417号公報等がある。
一方、畳表と畳床との間に発泡シート材からなる緩衝
材を配設したものも知られているが、この構成による合
成畳の欠点を補うために、クレープ紙等の比較的強靱な
緩衝材を畳表と畳床との間に介在させることも実開昭54
−108525号により知られている。
上記した各種合成畳は、改善された特性を有するにも
拘らず、充分満足されるものではない。
すなわち、発泡スチロール製畳床を用いた畳では発泡
スチロールが破損しやすいために、畳表とその直下には
繊維板あるいは合板等を用いるか(実公昭43−9578号、
実公昭47−13346号、実公昭51−3615号、実公昭52−371
55号、実開昭49−15731号公報等)、畳の周囲の畳縁の
下にL字または字型のPVC押出成形品を当接して補強
し、発泡スチロール製畳床の破損、局部的な凹み等を防
止(実開昭53−38818号公報等)しているのが現状であ
る。なお、局部的凹みを改良するものとしては実公昭42
−4771号公報等でも提案されている。
また、発泡スチロールを藁床間に介在させたものは、
畳の圧縮回復力、緩衝性が不十分であり、積層工程が複
雑であるため、その製作には工数が嵩むという問題があ
り、インシュレーションボード等を畳床として使用した
ものは、剛性や断熱性に優れるものの、重い、硬い、腐
る等の問題があるばかりでなく、衝撃に弱いという欠点
も認められている。
更に、段ボール等の構造体を畳床として使用したもの
は、特に平面圧縮強度、すなち、フラットクラッシュ強
度が充分でない。
また、上記平面圧縮強度を改良するものとして、本発
明者らは、多数の中空突起を形成した合成樹脂製中芯シ
ートとその両面に貼着した平坦シートとからなる独立密
閉空気室を形成した中空合成樹脂板と発泡合成樹脂板か
ら積層形成された畳床を提案した(実開昭63−27636号
公報)。この畳床を使用した畳は、従来の段ボール系構
造材の畳床を使用したものより格段の改良効果を有する
ものの、重量家具、テーブルの脚等による静的集中荷重
あるいは、落下物、人の歩行等による動的集中荷重の繰
り返しに対する性能面で、未だ充分ではないことを認め
た。
そこで、本発明者らは、更に上記の解決課題について
検討した結果、少なくとも畳表と発泡体を有する畳床と
からなる合成畳において畳表と発泡体の間に多数の中空
突起に形成した合成樹脂中芯シートの凹面または両面に
平坦シートを貼着してなる独立密閉空気室を形成した中
空合成樹脂板の複数枚を介在させた合成畳を特願平1−
70576号により提供した。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記した公知の合成畳の性能面での実情に
鑑み、発泡スチロール等の発泡体の破損あるいは凹み等
の防止補強手段を必要とせず、製作が容易で、振動や衝
撃の吸収が良く、かつ集中荷重の応力分散性に優れ、畳
の圧縮回復力、緩衝性、防音、断熱性、防湿性が良く、
踏み心地、座り心地、寝心地、ソフト感等の人間工学的
に考慮した合成畳を提供すると同時に、先に提供した合
成畳の難点をより改良するものである。
すなわち、本発明は先に提供した合成畳の過酷な使用
状況において時に発生する畳表と中空合成樹脂板表面と
の滑りによるずれ、場合によりその繰り返しによる畳表
の伸び、ひいては畳表のしわの発生を未然に防止するこ
とを解決課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記問題点を解決する第1の発明は、少なくとも畳表
と発泡体を有する畳床とからなる合成畳において、該畳
表と発泡体の間に、多数の中空突起を形成した合成樹脂
製中芯シートの凹面または両面に合成樹脂製平坦シート
を貼着してなる独立密閉空気室を形成した中空合成樹脂
板(A)の複数枚を介在させ、かつ少なくとも畳表に接
する面に1〜5mm厚みの発泡シートと中空合成樹脂板
(A)との貼合せ体の発泡シート面に接するように介在
させたことを特徴とする合成畳である。
また、第2の発明は、少なくとも畳表と発泡体を有す
る畳床とからなる合成畳において、該畳表と発泡体の間
に、多数の中空突起を形成した合成樹脂製中芯シートの
凹面または両面に合成樹脂製平坦シートを貼着してなる
独立密閉空気室を形成した中空合成樹脂板(A)の少な
くとも1層と、多数の中空突起を形成した合成樹脂製中
芯シートの凸面に合成樹脂製平坦シートを貼着してなる
空気流通空間を有する中空合成樹脂板(B)の少なくと
も1層とを介在させ、かつ少なくとも畳表に接する面に
1〜5mm厚みの発泡シートと中空合成樹脂板(A)と貼
合せ体の発泡シート面を接するように介在させたことを
特徴とする合成畳である。
本発明においては、上記構成の合成畳の発泡体の下面
に多数の中空突起を形成した合成樹脂製中芯シートの凹
面または両面に合成樹脂製平坦シートを貼着してなる独
立密閉空気室を形成した中空合成樹脂板(A)の少なく
とも1層および/または多数の中空突起を形成した合成
樹脂製中芯シートの凸面に合成樹脂製平坦シートを貼着
してなる空気流通空間を有する中空合成樹脂板(B)の
少なくとも1層を設けたことを特徴とする合成畳であ
る。
また、更に好ましい態様としては畳表と発泡体との間
に介在する前記中空合成樹脂板のうち、発泡体と接触す
る中空合成樹脂板(AまたはB)の少なくとも合成樹脂
製平坦シートもしくは中芯シートが、充填材を含有する
層で形成されたことを特徴とする合成畳である。
以下本発明を図面に基いて詳述する。
第1図は、本発明の合成畳の一実施例の一部切欠拡大
断面図を示したものである。
第1図において、合成畳(1a)は、い草等で構成され
る畳表(2)と、第2図に示されるように多数の中空突
起(d)を形成した中芯シート(b)の凹面側に平坦シ
ート(a)を貼着してなる2層構造の独立密閉空気室を
形成した中空合成樹脂板(A′)もしくは該中芯シート
(b)の両面に平坦シート(a)(c)を貼着してなる
3層構造の独立密閉空気室を形成した中空合成樹脂板
(A″)の複数枚または上記独立密閉空気室を形成した
中空合成樹脂板(A′)または(A″)の少なくとも1
層と、多数の中空突起を形成した合成樹脂製中芯シート
(b)の凸面に平坦シート(c)を貼着してなる空気流
通空間を有する中空合成樹脂板(B)の少なくとも1
層、畳表(2)と中空合成樹脂板(A)との間に介在さ
せた発泡シート(3)、および発泡体(6)と、必要に
よりクロス(7)とから構成されている。
上述の合成畳の中でも独立密閉空気室を形成した中空
合成樹脂板(A″)の3層構造からなる複数枚で構成さ
れるものが、集中荷重の応力分散性が図れることから、
振動や衝撃を吸収しやすく、発泡体の破損、凹み等の防
止、耐圧縮回復力、あるいは断熱、防音、緩衝性、防湿
性が良好であり、かつ踏み心地、座り心地、寝心地、ソ
フト感等の人間工学的にも優れるものとなり、最も好ま
しい態様の1つである。
また、空気流通空間を有する中空合成樹脂板(B)を
使用した合成畳は、大幅なコストダウンが図れ、経済的
にメリットが大きく、工業的に意義があるものとなる。
第3図は、本発明の他の合成畳の一実施例の一部切欠
拡大断面図を示したものである。
第3図において、合成畳(1b)は、第1図に示される
合成畳(1a)の発泡体の下面に、更に多数の中空突起を
形成した合成樹脂製中芯シートの平面側または両面に平
坦シートを貼着してなる独立密閉空気室を形成した中空
合成樹脂板(A)の少なくとも1層および/または多数
の中空突起を形成した合成樹脂製中芯シートの凸面に平
坦シートを貼着してなる空気流通空間を有する中空合成
樹脂板(B)の少なくとも1層を設けて、発泡体を中空
合成樹脂板で挟むことにより、剛性を低下させずに発泡
体層を薄肉化し、より軽量化が図れる特徴を有する合成
畳である。
上記中空合成樹脂板(A)または(B)の枚数は、使
用目的により適宜重ね合わせてよい。
該中空合成樹脂板(A)または(B)の材料として
は、通例の熱可塑性合成樹脂でよく、例えば、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミ
ド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、安価で、剛性等を有するという点で
ポリオレフィン系樹脂が好ましい。特にポリプロピレン
系樹脂が圧縮回復力(復元性)が良いことから最も好ま
しい。
また、畳表と発泡体との間に介在する前記中空合成樹
脂板のうち、発泡体と接触する中空合成樹脂板(Aまた
はB)の少なくとも平坦シートもしくは中芯シートを、
タルク、炭素カルシウム、マイカ、ガラス繊維、炭素繊
維等の充填材を含有する層で形成することにより、畳の
踏み心地、座り心地、寝心地、充分なソフト感等を失わ
ずに剛性や耐熱性等の諸性能の向上を図ることができ、
発泡体の破損、凹み等の防止や耐熱性を要求される暖房
畳への応用等の種々の展開が可能となる。
更に本発明では、中空合成樹脂板の厚さ、中空突起の
径や数等を変化させることによっても圧縮回復力、断
熱、防音、緩衝性、機械的強度等を制御することができ
るが、一般には、厚さは、2〜30mm、好ましくは3〜20
mmの範囲で選択される。
また、中空突起の径は、3〜10mmφ、好ましくは、3
〜7mmφの範囲で選択される。ちなみに、中空突起の径
が3mmφのものより5mmφのものの方が圧縮回復力、断
熱、防音、緩衝性に優れたという結果を得ている。
本発明で使用される発泡体としては、ポリスチレン系
発泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡
体、ポリ塩化ビニル系発泡体、硬質ポリウレタン発泡
体、フェノール樹脂系発泡体等の押出成形法、ビーズ発
泡法等の適宜の成形法で成形された合成樹脂成形発泡体
が用いられるが、密度27kg/m3以上の発泡体が好まし
い。
本発明の合成畳においては、畳表と中空合成樹脂板の
平坦シート面、場合により中空合成樹脂板(B)の平坦
シートを貼着してない面との間に発泡シートを介在させ
て畳表と中空合成樹脂板とのずれに基因する障害をなく
する点で特徴的である。
使用される発泡シートとしては、ポリエチレン系発泡
体、ポリプロピレン系発泡体、ポリ塩化ビニル系発泡
体、ポリウレタン系発泡体、合成ゴム系等の軟質ないし
は半硬質発泡体、場合によりポリ塩化ビニル系発泡体、
ポリスチレン系発泡体、フエノール系等の硬質ないしは
半硬質発泡体、場合によりこれ等の軟質ないしは硬質発
泡体の積層品等の複合シートを使用することもできる。
これらの発泡シートおよび複合シートは、シート同志
を貼着一体化して用いても良いし、単に積層して用いて
も良いし、また中空合成樹脂板(A)の合成樹脂製平坦
シート間を貼着して用いられ、また合成樹脂製中芯シー
トの凸面と貼着して用いられる。
発泡シートの密度は、25kg/m3以上、好ましくは30kg/
m3程度のものであることが好ましく、これらの発泡シー
トの厚みは1〜5mm、好ましくは3mm程度のものが多用さ
れる。そして発泡シートの畳表と接する面の発泡体の細
胞は独立であっても連続であっても良く、場合によって
は連続気泡であることによる効果を期待することもでき
る。
本発明において場合により使用されるクロスとして
は、通例の織布ももちろん使用することができるが、14
×14本/インチ以上の織り密度を有するクロスの使用が
好ましい。
これらのクロスは、前記畳表、発泡シート、中空合成
樹脂板、発泡体と共に畳糸により縫着一体化させてもよ
いが、その際にクロスとフィルムまたはシートをラミネ
ートとして、またはラミネートせずに使用することも可
能である。
本発明の合成畳の通気性については縫着で生じる針穴
で充分ではあるが、更に通気性を必要とする場合には、
縫着時に縫着機に糸を付けない針を取り付けて針穴のみ
を開けるなどして針穴を別途増加して設けることも可能
である。また接着により結合する場合は、プレス等の機
械を使用して任意の大きさと数の穴を設けることが可能
である。
また、本発明の合成畳の性能を損なわない範囲におい
て該中空合成樹脂板に、他の合成樹脂、ゴムあるいは顔
料、染料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、架橋剤、難燃
剤、発泡剤、帯電防止剤、有機、無機の充填材等の通例
の添加剤および防虫剤等の薬剤等を配合しても良い。
(発明の作用効果) 本発明の合成畳は、上述した構成を有することから以
下に示す作用効果を有する。
1)畳表と発泡体との間に、中空合成樹脂板が中芯シ
ートの中空突起と平坦シートとで形成される多数の独立
密閉空気室を有する中空合成樹脂板の複数枚を介在させ
るため静的集中荷重および動的集中荷重の荷重分散性に
優れるので、従来のコルゲート型プラスチック段ボール
等からなる中空板を使用した畳あるいは先に提案した実
開昭63−27636号公報よりも振動や衝撃等を良く吸収
し、かつ上下方向の耐圧性が大きいので、圧縮回復力、
緩衝性、断熱性、防音性等に優れる。
また、局部的な変形がなく、タンス、テーブルの脚等
の重量物や局部的変形による凹みが生じにくい。
2)本発明では、上記のように独立密閉空気室を多段
に有するために、歩行時の快適な踏み心地、座り心地、
寝心地、ソフト感等の人間工学的な効果に優れる。
この効果は上部中空合成樹脂板の点荷重が、2枚目の
中空合成樹脂板の面荷重に変換されることによって達成
されるものと推察される。
3)畳表と発泡体の間に、多数の中空突起を形成した
合成樹脂製中芯シートの片面または両面に平坦シートを
貼着してなる独立密閉空気室を形成した中空合成樹脂板
(A)の少なくとも1層と、多数の中空突起を形成した
合成樹脂製中芯シートの凸面に平坦シートを貼着してな
る空気流通空間を有する中空合成樹脂板(B)の少なく
とも1層とを介在させることにより、剛性を低下させず
にコストダウンが図れるばかりでなく、通気性が非常に
良好であるという特徴を有する。
4)合成畳の発泡体を、独立密閉空気室を形成した中
空合成樹脂板(A)の少なくとも1層および/または多
数の中空突起を形成した合成樹脂製中芯シートの凸面に
平坦シートを貼着してなる空気流通空間を有する中空合
成樹脂板(B)の少なくとも1層で挟むことにより、剛
性を低下させずに発泡体層を薄肉化することができ、よ
り畳の軽量化が図れる。
また、上記3)で述べた通気性の効果は更に、向上す
る。
5)畳表と中空合成樹脂板の平坦シート面または中空
合成樹脂板(B)の平坦シートを貼着してない面との間
に発泡シートを介在させることにより、長期の使用にお
ける畳表と中空合成樹脂板との間のずれに基因する障
害、具体的にはずれによる畳表の伸び、波立ち、ずれに
よる歩行時の不快感、重量物と畳表との一体ずれによる
障害等を容易に防止することができる。
6)畳の最下層にクロスシートを設けることにより、
軽量化による畳の上滑りを防止することができ、かつ発
泡体、中空合成樹脂板等の保護的効果を有する。
7)本発明の合成畳は、上述した構成による効果と共
に合成畳の特徴であるダニや虫が生息しないため室内衛
生が保持され、畳表のい草等の特性を損なうことなく防
湿性に優れ、かつ耐水性、耐薬品性に優れた性質を有す
るものである。
(実施例) 実施例1 ポリプロピレン(商品名:日石ポリプロE610G日本石
油化学(株)製)を用いて、直径5mmφの中空突起を5mm
の等間隔に設けた中芯シートの両面に上記中芯シートと
同じポリプロピレンを用いた平坦シートを連続押出成形
により貼合してなる3層構造の独立密閉空気室を有する
中空合成樹脂板(A)(坪量850g/cm2、該中空合成樹脂
板の性能表を第1表に示す。)の2枚を、畳表として日
本農林規格(JAS)が定める1等級以上のい草と、密度2
7kg/m3の厚さ45mmの発泡スチレン板[商品名:ミラーフ
ォーム(株)JSP社製]との間に重合し、最下層にクロ
スシート[商品名:日石クロスシート、織り密度14×14
/インチ日本石油化学(株)製]を配設して、縫糸とし
てJIS L 2505(ポリエステル畳糸)を用いて縦糸間隔が
10cm以下、縦糸の針足間隔が5cm以下となるように縫着
して一体化し、長さ1820mm×幅910mm×高さ55mm、重さ
4.3kgの合成畳を製造した。この合成畳の畳表と中空合
成樹脂板の間には密度30kg/m3、厚み3mmのポリプロピレ
ン発泡シートを中空合成樹脂板に貼着して介在させた。
該合成畳を用いてJIS A 5913に準拠して畳を評価した
結果を第2表に示した。
実施例2 実施例1で採用した中空合成樹脂板(A)の1枚と、
同一材料からなる多数の中空突起を形成した合成樹脂製
中芯シートの凸面に平坦シートを貼着してなる空気流通
空間を有する中空合成樹脂板(B)の1枚とを用いて実
施例1と同様に合成畳を製造し、その畳を評価し結果を
第2表に示した。
比較例1〜2 従来の市販の藁畳、インシュレーションボードを用い
た畳床を使用した市販の化学畳を評価した結果を第2表
に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の合成畳の一実施例の一部切欠拡大断
面図を示したものである。 第2図は、本発明の中空合成樹脂板の斜視図を示したも
のである。 第3図は、本発明の他の合成畳の一実施例の一部切欠拡
大断面図を示したものである。 符号 1:合成畳(1a)および(1b) 2:畳表 3:発泡シート 4:中空合成樹脂板(A) 5,5′:中空合成樹脂板(A/B) 6:発泡体 7:クロスシート a,c:平坦シート b:中芯シート d:中空突起

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも畳表と発泡体を有する畳床から
    なる合成畳において、 該畳表と発泡体の間に、多数の中空突起を形成した合成
    樹脂製中芯シートの凹面または両面に合成樹脂製平坦シ
    ートを貼着してなる独立密閉空気室を形成した中空合成
    樹脂板(A)の1または複数枚を介在させ、かつ少なく
    とも畳表に接する面に、1〜5mm厚みの発泡シートと中
    空合成樹脂板(A)との貼合せ体の発泡シート面を接す
    るように介在させたことを特徴とする合成畳。
  2. 【請求項2】少なくとも畳表と発泡体を有する畳床とか
    らなる合成畳において、 該畳表と発泡体の間に、多数の中空突起を形成した合成
    樹脂製中芯シートの凹面または両面に合成樹脂製平坦シ
    ートを貼着してなる独立密閉空気室を形成した中空合成
    樹脂板(A)の少なくとも1層と、多数の中空突起を形
    成した合成樹脂製中芯シートの凸面に合成樹脂製平坦シ
    ートを貼着してなる空気流通空間を有する中空合成樹脂
    板(B)の少なくとも1層とを介在させ、かつ少なくと
    も畳表に接する面に、1〜5mm厚みの発泡シートと中空
    合成樹脂板(A)との貼合せ体の発泡シート面を接する
    ように介在させたことを特徴後する合成畳。
  3. 【請求項3】請求項(1)または(2)の合成畳の発泡
    体の下面に、更に多数の中空突起を形成した合成樹脂製
    中芯シートの凹面または両面に合成樹脂製平坦シートを
    貼着してなる独立密閉空気室を形成した中空合成樹脂板
    (A)の少なくとも1層および/または多数の中空突起
    を形成した合成樹脂製中芯シートの凸面に合成樹脂製平
    坦シートを貼着してなる空気流通空間を有する中空合成
    樹脂板(B)の少なくとも1層を設けたことを特徴とす
    る合成畳。
  4. 【請求項4】畳表と発泡体との間に介在する前記中空合
    成樹脂板のうち、発泡体と接触する中空合成樹脂板(A
    またはB)の少なくとも合成樹脂製平坦シートもしくは
    中芯シートが、充填材を含有する層で形成されたことを
    特徴とする請求項(1)〜(3)の何れかに記載の合成
    畳。
  5. 【請求項5】請求項(1)〜(4)の何れかに記載の合
    成畳の下面に更にクロスを重合したことを特徴とする合
    成畳。
JP12680789A 1989-05-22 1989-05-22 合成畳 Expired - Fee Related JP2810110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12680789A JP2810110B2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22 合成畳

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12680789A JP2810110B2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22 合成畳

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02308062A JPH02308062A (ja) 1990-12-21
JP2810110B2 true JP2810110B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=14944447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12680789A Expired - Fee Related JP2810110B2 (ja) 1989-05-22 1989-05-22 合成畳

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2810110B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10193476A (ja) * 1997-01-08 1998-07-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 床敷物廃材を原料とする畳床及びそれからなる畳

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02308062A (ja) 1990-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050238843A1 (en) Spacer fabric
US20110072587A1 (en) Foam cushion having reduced cross-section area foam profiles forming hollow portion(s) for deformation
KR100295573B1 (ko) 흡, 차음용 적층체
JP3972079B2 (ja) 畳床および畳
JP4132315B2 (ja) 合成樹脂積層構造体
JP2810110B2 (ja) 合成畳
JP3434167B2 (ja) 薄畳用畳床構成材およびそれを使用した薄畳
JP6083055B2 (ja) 畳用芯材及び畳
JP3588700B2 (ja) 畳床
JPH0363352A (ja) 合成畳
JPH02252852A (ja) 合成畳
JP2831799B2 (ja) 衝撃緩衝体とその製造方法
US20040197530A1 (en) Packaging and insulating plastic sheet-like element
JP3213691B2 (ja) 薄 畳
US3255469A (en) Pneumatic cushion
JP3911090B2 (ja) 畳床構成材及びそれを使用した畳
JPH10219978A (ja) 薄畳及び薄畳床
JPH0420910Y2 (ja)
JPH0225864Y2 (ja)
JP2000096810A (ja) 畳床およびこれを用いた畳
JPH0254058A (ja) 木質防音床材および床下地用部材
JP3211207B2 (ja)
JPH0536899Y2 (ja)
JPH0536902Y2 (ja)
JPH09177293A (ja) 畳 床

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371