JPS639520B2 - - Google Patents

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JPS639520B2
JPS639520B2 JP16404580A JP16404580A JPS639520B2 JP S639520 B2 JPS639520 B2 JP S639520B2 JP 16404580 A JP16404580 A JP 16404580A JP 16404580 A JP16404580 A JP 16404580A JP S639520 B2 JPS639520 B2 JP S639520B2
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JP
Japan
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substance
antibiotic
methanol
properties
agar
Prior art date
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JP16404580A
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Akinari Furuichi
Masaharu Myamoto
Akio Kyono
Yukio Myazaki
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kaken Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kaken Pharmaceutical Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な抗生物質FM−1001物質及びそ
の製造法に関する。 本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的と
して多数の微生物を土壌より分離し、その産生す
る抗生物質を分離探索した。その結果アンプラリ
エラ属に属する微生物を適宜の培地で培養する
と、グラム陽性細菌特にサルシナ・ルテアに特徴
的に抗菌力を示す抗生物質が培地中に蓄積される
ことを見出した。そこでこの抗生物質を単離し、
その理化学的性質及び生物学的性質を検討したと
ころ、新規な抗生物質であることを認め、これを
FM−1001物質と命名した。 本発明はこの知見に基づくもので抗生物質FM
−1001物質及び本抗生物質を生産する能力を有す
るアンプラリエラ属菌を培養し、その培養物から
FM−1001物質を採取することを特徴とする抗生
物質FM−1001物質の製造法である。 FM−1001物質の製造に用いられる微生物とし
は、FM−1001物質の産生能を有する限りすべて
のアンプラリエラ属に属する微生物を用いること
ができるが、例えば本発明者らが新たに分離した
アンプラリエラsp.FM−1001号菌(微工研菌寄第
5749号)が特に好ましい。FM−1001号菌は真正
の栄養菌糸を有し、よく分岐発達するが、気菌糸
は通常観察されない。培地表面に短い胞子のう柄
を生じ、その先端に1個づつの胞子のうを着生す
る。胞子のうは通常円筒形もしくはやや不整形
で、内部に胞子を縦方向に並列して収納する。胞
子のう胞子は水中で放出され徐々に運動性を有す
る遊走胞子となる。栄養菌糸の色調は黄色調で特
徴的ではない。全細胞の加水分解物中には、主と
して3−ハイドロキシピメリン酸と少量のメソジ
アミノピメリン酸が出されるがLL−2,6ジア
ミノピメリン酸は検出されない。以上の諸性質及
び栄養菌糸と胞子の直径からFM−1001号菌は射
線菌目中、アクチノプラーネス科、アンプラリエ
ラ属に属する一菌株である。アンプラリエラsp.
FM−1001号菌は下記の菌学的性質を有する。 形態的性質 栄養菌糸は放線菌類の分類に用いられる培
地、例えばスターチ寒天培地、イースト・麦芽
寒天培地、グルコース・アスパラギン寒天培
地、グリセロール・アスパラギン寒天培地、チ
ロシン寒天培地、オートミール寒天培地等で中
等度もしくはやや良好に生育し、曲線状に分岐
し、直径は0.5〜0.8μmである。液体培地例え
ば1%ソリユーブルスターチ・1%イーストエ
キス液体倍地で28℃4日間振盪培養しても、菌
糸は桿菌状又は球菌状に分断して培地を混濁さ
せることはない。またジグザグ状の分岐も観察
されない。気菌糸状のごくうすい発育が裸眼
で、グリセリン・アスパラギン寒天培地、スタ
ーチ寒天培地、チロシン寒天培地、オートミー
ル寒天培地、リンゴ酸カルシウム・グリセリン
寒天培地等で見られるが、顕微鏡的には未発達
で、ごく短い痕跡状の菌糸のみが観察され、1
個、2個、3〜6個あるいはそれ以上の胞子の
連鎖は見られない。胞子のうは栄養菌糸より生
じる胞子のう柄に着生し、主として培地表面に
位置する。接種後、28℃3日後には水道水寒天
培地、1/10ポテト・キヤロツト寒天培地、スタ
ーチ寒天培地等に無数に着生する。胞子のうは
円柱状ないしビン状で大きさはかなり大小があ
るが、5〜10×14〜20μm位であり、内部に多
数の胞子のう胞子を縦方向に連鎖し配列してい
る。胞子のう胞子は、大きさが約0.5〜0.8×1.0
〜1.8μmであり、鞭毛を有し、水中に放置する
と放出されて遊送胞子となる。その他菌核や結
束糸などは観察されない。 培養上の性質 実験の方法はイー・ビー・シヤーリングらの
報告(インターナシヨナル・ジヤーナル・オ
ブ・シスチマチツク・バクテリオロジー第16
巻、313〜340頁、1966年)に準じ、その他付加
的に公知の培地及び実験方法を併用した。色調
の決定にはキセノンランプを光源とする標準光
源下で標準色票としてカラー・ハーモニー・マ
ニユアル第4版を用い、一致する色票があれば
一般名を示し、括弧内に色票コードを併記し
た。繰返し同色が現われた場合は色票コードの
みを示た。以下特記しない限り28℃、3週目の
生育の状態であり、a欄には生育、b欄には気
菌糸の状態、c欄には溶性色素及びd欄にはそ
の他の性質を記載した。 (1) シユクロース・硝酸塩寒天培地 a:中等度、アプリコツト、ライト・オレン
ジに近似(near4ia)。 b:作らない。 c:作らない。 d:少数の胞子のうが見られるが3週目には
菌糸に半ばおおわれて観察しにくい。 (2) グルコース・アスパラギン寒天培地 a:中等度、ライト・メロン・イエロー
(3ea)。 b:ほとんど見当らない。 c:作らない。 d:胞子のうは多数作られるが、形状は不整
形が多い。 (3) グリセロール・アスパラギン寒天培地 a:中等度ないし良好、ライト・アプリコツ
ト(4ea)〜アプリコツト(4ga)。 b:僅かに着生 c:作らない。 d:定型的な胞子のうを多数作る。 (4) スターチ寒天培地 a:中等度、4ea。 b:うすくベール状に着生。 c:作らない。 d:定型的な胞子のうを多数着生する。裸眼
でうすい気菌状に見えるのはほとんどが胞
子のうである。スターチは加水分解される
が、ヨード・ヨードカリ液による透明帯は
広くない。 (5) チロシン寒天培地 a:中等度、オークブラウン、ラシツト、ブ
ラウン(4pi)。 b:汚白色。 c:ヘンナ、ライト・カツパー・ブラウン、
ラシツト、ラスト・ブラウン。 d:痕跡状の気菌糸と胞子のうを中等度に着
生する。胞子のうは定型でないものが多
い。 (b) 栄養寒天培地(デイフコ・バクト・ヌート
リエントアガー) a:貧弱、ライト・メロン・イエロー
(3ga)。 b:作らない。 c:作らない。 d:痕跡状の気菌糸は認められるが胞子のう
は見出されない。 (7) イースト・麦芽エキス寒天培地 a:中等度ないし良好、ライト・アムバー
(3ic)。 b:良好。 c:作らない。 d:痕跡状の気菌糸を多く着生するが、胞子
のうは稀にしか見出されない。 (8) オートミール寒天培地 a:中等度、3ga。 b:ベール状に着生。 c:作らない。 d:裸眼で粉状の気中生育の見られるところ
は定型的な胞子のうが密集している。 (9) リンゴ酸カルシウム・グリセロール寒天培
地(ワクスマンNo.7) a:中等度、4ga。 b:うすくベール状に着生。 c:作らない。 d:痕跡状の気菌糸と胞子のうが良好に形成
される。リンゴ酸カルシウムは溶解しな
い。 (10) 水道水寒天培地 a:貧弱。 b:白色、良好。 c:作らない。 d:裸眼で白色、ベール状の寒天培地表面の
生育は顕微鏡下では気菌糸を認めず、多数
の胞子のうよりなる。 (11) 1/10ポテト・キヤロツト寒天培地(エム・
ピー・ルシユバリエー、ジヤーナル・オブ・
ラボラトリー・アンド・クリニカル・メデイ
シン第71巻、934〜944頁、1968年) a:貧弱。 b:良好、クリーム色。 c:作らない。 d:定型的な多数の胞子のうを作る。 生理学的性質 (1) 生育温度範囲(スターチ寒天培地斜面、温
度勾配装置): 8〜36℃(6.5℃以下及び36.5℃以上では
生育しない) 滴温:20〜28℃ (2) グルコース・ペプトン・ゼラチン培地穿刺
培養の液化:弱陽性 (3) スターチの加水分解:弱陽性 (4) 脱脂乳の疑固・ペプトン化:除々にペプト
ン化する。 (5) メラニンの生成 ISP・チロシン寒天培地:褐色 ISP・トリプトン・イーストエキス液体培
地:− ISP・ペプトン・イースト鉄寒天培地:− メラニン形成寒天培地穿刺(ワクスマンNo.
4):士 (6) 耐塩性(スターチ寒天培地+食塩、28℃、
2週目):1%まで生育するが2%では生育
しない。 (7) キサンチン、ヒポキサンチン、アデニンの
溶解性:アデニンを除いてすべて陰性。 炭素源の利用能(プリドハム、ゴドリーブ基
礎培地) 利用陽性:D−グルコース、L−アラビノー
ス、D−キシロース、D−フラクトース、シ
ユクロース、L−ラムノース、D−マニトー
ル 利用陰性:i−イノシトール、ラフイノース、
サリシン 以上の菌学的性質に類似する性質を有するアン
プラリエラ・レギユラリス(カウチ)カウチ:
1964年(アプルーブド・リストNo.1、1980年)が
あげられる。両者は胞子のうの大きさ、形状及び
培養上の諸性質でよく類似している。ジエー・エ
ヌ・カウチ及びシー・イー・ブランドはアンプラ
リエラ・レギユラリスを3種のバイオバール
(Biovar)に分別したが(バージース・マニユア
ル・オブ・デターミネイテイブ・バクテリオロジ
ー・第8版、1974年、716〜717頁参照)、FM−
1001号菌はこの内のバイオバールaに属すると考
えられる。野々村ら(醗酵工学会誌、第57巻、79
〜85頁、1979年)によると、アンプラリエラ・レ
ギユラリスの基準株はマニトールを利用しないと
いわれているが、FM−1001号菌はこれを利用す
る点で異なる。しかし炭素源利用能の差異は菌種
を別とする程重要なものでないので、FM−1001
号菌はアンプラリユラ・レギユラリスの一菌株と
固定された。更にこの菌を例えば紫外線、X線、
放射線、化学薬剤等の人工変異手段により得られ
る変異株を用いることもできる。 培養は公知の放射線菌の培養法又はその改良法
により行うことができるが、工業的には発酵槽中
で通気撹拌培養することが好適である。生産培地
としては、放射菌の培養に用いられる通常の原料
が使用され、すなわち各種の炭素源、窒素源及び
無機塩類並びに場合により生長促進剤や消泡剤な
どを適宜に組合せて用いることができる。一般に
炭素源としてはぶどう糖、麦芽糖、乳糖、蔗糖、
殿粉、デキストリン、糖蜜、大豆油、亜麻仁油な
どを用いることができる。窒素源としては大豆
粉、綿実粉、酵母エキス、ペプトン、肉エキス、
コーンスチープリカーなどを用いることができ
る。そのほか無機塩類として、たとえばカリウ
ム、ナトリウム、アンモニウム、カルシウム、燐
酸、硫酸、炭酸、硝酸なども必要に応じ用いられ
る。 培養温度は一般に25〜35℃の範囲であるが30℃
付近が好ましい。培養時間は種々の条件により異
なるが通常は72〜148時間でFM−1001物質の産
生蓄積量は最大となる。 培養物からFM−1001物質を単離、精製するた
めには、本物質の理化学的性質を利用し、公知の
手段、例えば不純物との溶解度の差を利用する手
段、イオン交換樹脂又は各種吸着剤に対する吸着
力の差を利用する手段、水と混和しない有機溶媒
よる抽出手段、あるいは沈殿、不純物の除去、透
析、乾燥、再結晶などの手段を適宜選択し組み合
わせて行うことができる。 培養物中に生産された抗生物質FM−1001物質
は、例えば次のようにして採取することが好まし
い。FM−1001物質は菌体及び体の双方に含ま
れるので、たとえば培養物にメタノール、エタノ
ール、アセトン等の水と混和しやすい溶媒を加え
て抽出し、過し、液中の溶媒を留去したの
ち、酢酸エチル、酢酸ブチル、クロロホルム等の
水と混和しない溶媒に転溶する。転溶溶媒は濃縮
して残留物をメタノール−水あるいは酢酸エチル
−ヘキサンの溶媒系で絹晶化する。あるいは培養
物に過助剤を加えて過し菌体と液に分け、
菌体をメタノール、エタノール、アセトン等で抽
出し、溶媒留去後に酢酸エチル、クロロホルム等
に転溶する。一方液は同一溶液で抽出する。両
抽出液を一緒に合わせて濃縮したのち濃縮物を前
記の方法で結晶化する。 夾雑する成分が多い場合は、スチレン系の吸着
樹脂、シリカゲル、アルミナ等の担体でクロマト
グラフイーを行い夾雑物を除去する。たとえばア
ルミナクロマトグラフイーの場合は、展開溶媒と
して酢酸エチル又は酢酸エチル−メタノール混合
液を用い、溶媒中のメタノールの濃度を0%から
10%に変える段階溶出法によりFM−1001物質と
夾雑物を分離することができる。またシリカゲル
クロマトグラフイーの場合は展開溶媒としてクロ
ロホルム−メタノール(100:2容量比)混合溶
媒を用いて展開することにより、FM−1001物質
を他物質から分離することができる。得られた生
物活性溶出区分を減圧濃縮し、前記の溶媒から結
晶化し、再結晶することにより純粋なFM−1001
物質が得られる。 FM−1001物質の理化学的性質並びに生物学的
性質は下記のとおりである。 (1) 色及び性状:無色針状結晶 (2) 融点:156℃〜158℃ (3) 比旋光度:〔α〕25 D−81゜(c=1、メタノー
ル) (4) 溶解性:メタノール、アセトン、酢酸エチ
ル、クロロホルム等の有機溶媒に可溶、水及び
ヘキサンには不溶である。 (5) 安定性:PH3〜9で比較的安定である。 (6) 呈色反応:過マンガン酸カリウムに陽性、ニ
ンヒドリン及び塩化第二鉄の反応は陰性。 (7) 元素分析値(実測値): 炭素63.56%、水素7.83%、窒素10.30%、酸素
16.65% (8) 分子量: 13C−NMRスペクトル及び元素分
析値から900〜10000程度と推定される。 (9) 紫外部吸収スペクトル:第1図に示す。 メタノール中で測定すると222nm(E1% 1cm
=352)、282nm(E1% 1cm=60)及び292nm
(E1% 1cm=52)に極大吸収を有する。 (10) 赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠によ
るスペクトルを第2図に示す。 特性吸収値:3350、1640、1510、1453、1410、
1370、1315、1240、1090、740cm-1 (11) 核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中で
測定したスペクトルを第3図に示す。 (12) シリカゲル薄層クロマトグラフイーによる
Rf値:
【表】 (13) 構成アミノ酸 アラニン、バリン、イソロイシン、微量のグ
リシン(6N塩酸分解による分析)及びトリプ
トフアン(紫外部吸収スペクトルによる分析) (14) 酸性、中性、塩基性の区別:中性物質 (15) 抗菌スペクトル:プレート法による生育阻
止円径を次表に示す。
【表】 (16) 急性毒性:マウスの腹腔内投与でのLD50
300mg/Kg以上である。 以上の理化学的性状及び生物学的性状を有する
FM−1001物質は脂溶性のペプチド抗生物質で、
その紫外部吸収スペクトルからトリプトフアンを
分子中に有することが示唆される。トリプトフア
ンを分子中に有するペプチドとしてはガルデマイ
シン、コベノマイシン、ラルゴマイシンF−、
F−、F−、マクロモマイシン、フエノマイ
シン、レナスタカルシン等多くの抗生物質がある
が、これらのペプチドとはその物理化学的諸性質
及びアミノ酸組成が明らかに異なり新規な抗生物
質と判定するに至つた。 実施例 1 殿粉5%、大豆粉1%、トルラ酵母1.5%、小
麦胚芽2.5%及び炭酸カルシウム0.1%を含有する
液体培地70mlにアンプラリエラsp.FM−1001号菌
株(微工研菌寄受理番号第5749号)を接種し、30
℃で2日間振盪培養して前培養液を作成する。同
じ培地組成からなる液体培地100を200容の発
酵槽に仕込み、これに前記の前培養液1を接種
し、30℃で5日間培養する。通気量は100/分、
回転数は250rpmである。 培養終了後、培養物に同量のアセトンを加え2
時間撹拌したのち過する。液からアセトンを
留去したのち60の酢酸エチルで抽出する。次い
で酢酸エチル層を分離し、減圧下で濃縮し、ヘキ
サンを加えると沈殿が生ずる。この沈殿を別し
減圧乾燥するとFM−1001物質を含む粗粉末約
130gが得られる。 この粗粉末10gを酢酸エチル100mlに溶解し、
あらかじめ酢酸エチルで充填したアルミナ(50
g)のカラムにかけ同溶媒300mlで洗浄する。続
いて酢酸エチルとメタノールの混合溶媒でメタノ
ール濃度を2%、5%、10%の順に段階溶出する
とFM−1001物質が比較的純度よく分離溶出され
る。この活性区を集めて濃縮し、あらかじめクロ
ロホルムで充填したシリカゲル(50g)のカラム
にかけ同溶媒100mlで洗浄したのち、クロロホル
ム−メタノール(100:2)の溶媒系で展開する
と、FM−1001物質が夾雑物と分離され溶出され
る。次に活性区を集めて濃縮し酢酸エチル−ヘキ
サンの溶媒系で結晶化すると、FM−1001物質の
粗結晶が得られる。更に同溶媒で結晶化を繰返す
ことにより、FM−1001物質の無色針状結晶10mg
が得られる。 実施例 2 実施例1と同様に培養したのち、培養物を菌体
と液に分離する。液80を同量の酢酸エチル
で抽出する。一方菌体部は80%アセトン水80で
抽出し、アセトン留去後、水層を酢酸エチルで抽
出する。両者の抽出液を合併し減圧濃縮してヘキ
サンを加えると沈殿が生じる。この沈殿を別し
減圧乾燥するとFM−1001物質を含む粗粉末約
145gが得られる。この粗粉末10gを実施例1同
様に精製すると、FM−1001物質の無色針状結晶
12mgが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はFM−1001物質の紫外部吸収スペクト
ル、第2図はFM−1001物質の赤外部吸収スペク
トル、第3図はFM−1001物質の核磁気共鳴スペ
クトルを示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する抗生物質FM−
    1001物質。 (1) 色及び性状:無色針状結晶 (2) 融点:156〜158℃ (3) 比旋光度:〔α〕25 D=−81゜(c=1、メタノー
    ル) (4) 紫外部吸収スペクトル: メタノール中で測定すると222nm(E
    1% 1cm=352)、282nm(E1% 1cm=60)及び
    292nm(E1% 1cm=52)に極大吸収を有す
    る。 (5) 赤外部吸収スペクトル: KBr錠剤法による特性吸収は次のとお
    りである。 3350、1640、1510、1453、1410、1370、
    1315、1240、1090、740cm-1 (6) 元素分析値:炭素63.56%、水素7.83%、窒
    素10.30%、酸素16.65% (7) 溶解性:メタノール、アセトン、酢酸エチ
    ル、クロロホルム等の有機溶媒に可溶、水
    及びヘキサンに不溶である。 (8) 酸性、中性、塩基性の区別:中性物質 2 FM−1001物質を生産する能力を有するアン
    プラリエラ属菌を培養し、その培養物から抗生物
    質FM−1001物質を採取することを特徴とする、
    抗生物質FM−1001物質の製造法。
JP16404580A 1980-11-22 1980-11-22 Novel antibiotic substance, fm-1001 substance, its preparation, and bacteria producing the same Granted JPS5788128A (en)

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