JPS6392896A - 低温タンクのエアレイジング工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はナックルプレートを用いる低温タンクのエア
レイジング工法の改良に関し、仮屋根を設置することな
く簡単にニアレイジングできるようにしたものである。

〔従来の技術〕

液化石油ガス（ＬＰＧ）、流化天然ガス（ＬＮＧ）等の
低温液の貯蔵には、外側に保冷材が取付けられたｍｍ殻
構造のタンクや内外槽を設け、その間を断熱構造とした
二重殻構造のタンクが使用されている。

このような低温タンクでは、低温液による熱収縮や屋根
の荷重を支持するための補強材として側板上端部と屋根
外周部との間にナックルプレートを介装する構造が採ら
れることがある。

従来、このようなナックルプレートを具えた低温タンク
をエアレイジング工法で構築しようとする場合には、例
えば第２図にその工程を示υ゛ように、まず、底部保冷
材上に底板１を設置し、この底板１の周囲に側板２を１
段ずつ積み上げる。

そして、側板２を積み上げるのと同時に、底板１上に屋
根３を組み立て、側板２の最上部に予めナックルプレー
ト４を取付ける一方、屋根３の外周部内側に側板２との
隙間を小さくするための仮屋根５を取付けておく。

こうして側板２にナックルプレート４が取付けられ、屋
根３に仮屋根５が取付けられたのち、仮屋根５の周囲に
シール装首６を取付け、側板２の下端部から圧縮空気を
供給して屋根３を浮上させ、所定の位置に固定する。

こののち、Ｉｌｕ　ｅｆ１３の外周とナックルプレート
４内周とを溶接して一重殻低潟タンクが完成する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような従来のエアレイジング工法では、屋根３と側
板２との隙間を小さくするため仮屋根５を屋根３と一体
に組み立てねばならず非常に煩雑であり、屋根３の重ｎ
増大を１Ｂき、しかも不経済で工期も長くなってしまう
。

この発明はかかる従来技術の問題点に鑑みてなされたも
ので、ナックルプレートを具えた低湿タンクの屋根を仮
屋根を設置することなく浮上させることができる低温タ
ンクのエアレイジング工法を提供しようとするものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するためこの発明は、側板上端部と屋
根外周部とがナックルプレートで連結された低湿タンク
を構築するに際し、タンクの底部保冷材上に底板を敷設
したのち、側板を最上段より１段下まで組立てるととも
に、底板上で屋根。

ナックルプレート又はそれらと側板最上段をタンク径よ
り小径に一体に組み立て、これら組立てられた側板のう
ち最上段については移動可能に保持した仮組状態とした
のち、一体とされた屋根。

ナックルプレート又はそれらと最上段の側板をタンク内
に供給したエアでそれらの下端が組立てられた側板上端
とほぼ同一高さとなるまで浮上させてこれらを保持し、
次いで組み立てられた側板の最上段を周方向に拡径また
は縮径して互いを接触状態として溶接するようにしたこ
とを特徴とするものである。

〔作　用） 低温タンクの最終溶接部を屋根外周部とナックルプレー
ト内周部とせず、ナックルと側板の最上段と又はこれよ
り１段下との間で行なうようにし、底板上で組み立てる
屋根にナックルプレート又はそれらと最上段の側板とを
一体とし、底板外周に積み上げる側板を最上段又はそれ
より１段下まで組み立てるが、これら組立てられた側板
の最上段については仮組状態として円周長を変更できる
ようにしておき、タンク内に供給したエアで屋根部分を
浮上させて保持し、組立てられた側板の最上段の側板の
周長を変え、突合せ溶接や■ね溶接によって接合するよ
うにしており、完成状態の低温タンクは側板の最上部が
わずかに絞られた形状となっている。

こうづ゛ることで、ＩＮ　ｌｆｕ部分と側板との間に大
きな隙間ができず、仮屋根の設置も不要となる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実論例を図面を参照しながら詳細に
説明する。

第１図はこの発明の低温タンクのエアレイジング工法を
一重殻低潟タンクに適用した一実施例の工程図である。

まず、タンクの底部保冷材１０上に底板１１を敷き、こ
の底板１１の周囲に側板１２を１段ずつ積み上げて行く
。

次に、側板１２の積み上げと並行して底板１１上でタン
クの屋根１３とナックルプレート１４および最上段とな
る側板１２ａを一体に組み立てる。

したがって、側板１２として積み上げられるのは最上段
より１段下の側板１２ｂまでである。

この場合、底板１１上で組み立てられる屋根１３、ナッ
クルプレート１４および最上段の側板１２ａの最大径は
タンクの胴部の直径より小径とされ、側板１２の内表面
にＷｉ偏を与えることなく屋根１３等をニアレイジング
できる隙間δが確保されている。

また、側板１２の最上段より１段下の側板１２ｂは、図
中に拡大して示すように、上方に行くに従ってわずかに
テーバとされ、下端部がもう１段下の側板１２の上端部
と溶接されて固定されてＪ３す、左右方向の突合Ｖ部は
溶接せず、ブラケットやストロングバックキープレート
１５等の組立保持治具を用いて周長を変更できるように
仮組状態としである。

この後、底板１１上で組み立てられた屋根１３゜ナック
ルプレート１４および最上段の側板１２ａを浮上させる
ため、側板１２ａの外周にシール装置１６を取付け、側
板１２内に圧縮空気を供給して浮上さＶ゛、屋根１３と
一体の最上段の側板１２ａの下端部が側板１２の現在上
端と＜２っている側板１２ｂの上端部とほぼ等しい高さ
となったところで、図示しないブラケットやＲ隣ねじ等
を用いて固定し、この状態を保持する。

この状態では、側板１２の上端に位置する側板１２ｂと
屋根１３の下端に位置する側板１２ａとの間には、組立
時と同様に隙間δが形成されており、そのまま溶接する
ことはできない。

そこで、次の工程として側板１２の現在上端に位置する
仮組状態の側板１２ｂを（さび等を用いて上端部の周長
を屋根１３側の側板１２ａの周長に合致するよう絞り込
み、両側板１２ａ、１２ｂが突合せ状態となるようにし
て水平継手を一周溶接するとともに、側板１２ｂの溶接
を行なう。

この溶接にあたっては、両側板１２ａ、１２ｂを突ぎ合
せることなく重ね合わせて溶接するようにすることも可
能である。

次に、こうして側板１２の最上段より１段下の側板１２
ｂのところでわずかに絞られた形状のタンクの外側に断
熱保冷材１７が取付けられ、外観をｒｉ検線状して−ｍ
殻の低温タンクが完成１°る。

なお、上記実施例では、側板の最上段より１段下の側板
のみを仮組状態として周長を［ｉＩするＪ：、うにした
が、屋根側に取付けられる最上段の側板を仮組状態とし
て周長をＫｌｔｌ整できるようにし拡径によって両側板
を接触させて突合せ、あるいは爪ね溶接するようにした
り、最上段およびその１段下の側板の両方を仮組状態と
してそれぞれを拡径ないし縮径するようにしても良く、
この場合には、外形が滑らかに絞られるようになる。

また、最終溶接部をナックルプレートと側板の最上段と
の間で行なうこともできる。

さらに、−重殻低潟タンクに限らず二重殻低温タンクの
場合にも同様に適用でき、内槽の側板を用いて内外１１
根をニアレイジングする内（今エアレイジングエ法とし
て利用することができる。

（発明の効果） 以上、一実施例とともに具体的に説明しＩＣようにこの
発明によれば、ナックルプレー１〜を用いる低湿タンク
であっても仮屋根を屋根の外周部に汲みすることなくニ
アレイジングが可能となり、経汎的であり、工期の短縮
が【ユかれる。

また、最終溶接部がナックルプレートと最上段の側板又
は最上段の側板とその１段下の側板との間であるので、
従来の屋根とナックルプレートとを溶接する場合に比べ
、ニアレイジング前の地上作業の際に上向き溶接を全て
終ることができ、溶接品質も良好となる。

さらに、側板の上端部がわずかに絞られた形状となり、
側板に補強効果が作用し、低温タンクの強度向上となる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の低温タンクのエアレイジング工法を
一重殻低潟タンクに適用した一実施例の工！！ｉ！図、
第２図は従来のエアレイジング工法の工程図である。 １ｏ・・・底部保冷材、１１・・・底板、１２・・・側
板、１２ａ・・・最上段の側板、１２ｂ・・・最上段よ
り１段下の側板、１３・・・屋根、１４・・・ナックル
プレート、１５・・・ストロングバックキープレート、
１６・・・シール装置、１７・・・断熱保冷材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 側板上端部と屋根外周部とがナックルプレートで連結さ
   れた低温タンクを構築するに際し、タンクの基礎上に底
   板を敷設したのち、側板を最上段又はそれより１段下ま
   で組立てるとともに、底板上で屋根、ナックルプレート
   又はそれらと側板最上段をタンク径より小径に一体に組
   立て、これら側板のうち最上段または最上段より１段下
   の側板の少なくともいずれか１段については移動可能に
   保持した仮組状態としたのち、一体とされた屋根、ナッ
   クルプレート又はそれらと最上段の側板をタンク内に供
   給したエアでそれらの下端が組立てられた側板上端とほ
   ぼ同一高さとなるまで浮上させてこれらを保持し、次い
   で組立てられた側板の最上段を周方向に拡径または縮径
   して互いを接触状態として溶接するようにしたことを特
   徴とする低温タンクのエアレイジング工法。