JPS6392645A - 架橋重合体粒子の製造法 - Google Patents

架橋重合体粒子の製造法

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JPS6392645A
JPS6392645A JP61238650A JP23865086A JPS6392645A JP S6392645 A JPS6392645 A JP S6392645A JP 61238650 A JP61238650 A JP 61238650A JP 23865086 A JP23865086 A JP 23865086A JP S6392645 A JPS6392645 A JP S6392645A
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JP
Japan
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crosslinked polymer
polymer particles
oxirane ring
polymerizable double
oxirane
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JP61238650A
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English (en)
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Osamu Hirai
修 平井
Yoshiyuki Mukoyama
向山 吉之
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、液体クロマトグラフィー用充填剤、特に水系
用液体クロマトグラフィー用充填剤或いはそれらの合成
用中間体として有用な多孔性架橋重合体粒子の製造法に
関する。
(従来の技術) 従来、液体クロマトグラフィー用充填剤としては、■ス
チレンと架橋性単量体の共重合体ゲル〔ジエー・シー・
ムーア、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス(J
、 C,Moore、 J、 Polym。
Sci、 )、A2.835  (1964))、■ア
クリル酸エステル系単量体と架橋性単回体ポリアルキレ
ングリコールのポリアクリル酸エステルの共重合体ゲル
(特開昭55−99068号公報)、■ポリビニルアル
コールをエピクロルヒドリンで架橋したゲル(特開昭5
2−138077号公!Ia )、■酢酸ビニルとトリ
アリルイソシアヌレートの共重合体ゲルを加水分解した
ポリビニルアルコールゲル(特開昭57−30945号
公報)、■アクリル酸エステル系単量体又はアクリルア
ミドと架橋性単量体メチレンビスアクリルアミドの共重
合体ゲル(鈴木輝−他、日本化学会誌、1975.17
56)、■デキストランをエピクロルヒドリンで架橋し
たゲル(特公昭47−21405号公報)、■シリカゲ
ルやガラス等の無機系ゲルを化学修飾したもの〔ニス・
エイチ・チャン、アール・ノニル、エフ・イー・レグニ
ール、アナリテイカル・ケミストリー(S、 H,Ch
ang 、 R,Noel、F、 E、 Regnie
r % Anal、 Chem、 )  48.183
9(1976))等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ■のゲルは、有機溶媒系では、優れた充填剤となり得る
が、水とのなじみが良くないため、水系では使用できな
い。■、■及び■のゲルは、若干疎水性が残っているた
め、被分離物質に疎水性があると、疎水性吸着を起こし
、分子ふるい分離を行う場合には、都合が悪い。
■及び■のゲルは、疎水性ではないが、機械的強度に乏
しく、高圧がかかる高速液体クロマトグラフィー用カラ
ム充填剤として用いることはできない。また、■のゲル
は、疎水性でなく、機械的強度もあるが、アルカリに弱
く、耐久性に劣るという欠点があった。
従って、本発明は、このような従来技術の欠点を解決し
、親水性、耐圧性及び耐アルカリ性を有し、液体クロマ
トグラフィー用充填剤或いは液体クロマトグラフィー用
充填剤合成用の中間体として有用な多孔性架橋重合体粒
子を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエー
テルに重合可能な二重結合を有するカルボン酸を付加反
応させて得られた重合可能な二重結合を1分子当たり平
均して2個以上有する化合物を、必要に応じて他の重合
可能な二重結合を有する化合物と共に、非反応性有機溶
媒の存在下で水性懸濁重合させ、得られた多孔性架橋重
合体粒子にオキシラン環を有するアルキルハライドを反
応させてオキシラン環を導入し、このオキシラン環にオ
キシラン環を有する化合物をグラフト重合させることを
特徴とする親水性多孔性架橋重合体粒子の製造法に関す
る。
本発明において、脂肪族多価アルコールのポリグリシジ
ルエーテルに重合可能な二重結合を有するカルボン酸を
付加させて得られた重合可能な二重結合を1分子当たり
平均して2個以上有する化合物を用いるのは、グリシジ
ル基の開環により水酸基が生成し、この水酸基が重合体
粒子の親水性に寄与することと、1分子当たり平均して
2個以上の重合可能な官能基を一つの化合物に導入でき
るため、これらが橋かけ剤となり、重合体粒子の耐圧性
に寄与するためである。上記重合可能な二重結合を有す
る化合物は、平均して1分子当たり3個以上の重合可能
な二重結合を有するのが好ましい。
本発明に用いられる脂肪族多価アルコールとしては、水
に可溶で、水酸基当量(分子量/水酸基数)が40以下
のものが好ましい。水酸基当量が大きすぎると、親水性
が低下し、架橋密度も低下する。該アルコールとしては
、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、
グリセリン、ジグリセロール、ポリグリセロール、ソル
ビット、マンニット、キシリフト、ペンタエリトリット
が挙げられる。また、これらの多価アルコールの水酸基
の1分子当たり2個以上をグリシジルエーテル化したも
のを、脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテル
として用いる。このうち、水性懸濁重合して得られる多
孔性架橋重合体粒子の親水性及び耐圧性を考慮すると、
1分子当たりグリシジル基を平均して3個以上有するの
が好ましく、特にC,H,,06で示されるソルビット
、マンニット等の糖アルコールであって、その6個の水
酸基のうち1分子当たり平均して3個以上がグリシジル
エーテル化されたものが好ましい。
重合可能な二重結合を有するカルボン酸としては、メタ
クリル酸、アクリル酸、クロトン酸等の一塩基酸が好ま
しく、生成した粒子の耐アルカリ性を考慮すると、メタ
クリル酸が好ましい。
脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテルと二重
結合を有するカルボン酸の反応は、触媒の存在下で50
〜150℃で5時間以上行うことにより進行する。
ここで用いられる触媒としては、ピリジン、トリエチル
アミン、トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミ
ン、トリブチルアミン、トリス(ジメチルアミノ)メチ
ルフェノール等の三級アミン、トリエチルベンジルアン
モニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド
等の四級アンモニウム塩、2−メチル−4−エチルイミ
ダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類
等であり、二重結合を有するカルボン酸に対して0.0
1〜10モル%使用される。
本反応に用いられる溶媒としては、反応試薬をすべて溶
解するものであれば、特に制限はないが、ジメチルスル
ホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジ
メチルアセトアミド等の極性溶媒が好ましい。
脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテルと二重
結合を有するカルボン酸は、前者のグリシジル基の当量
数(A)と後者のカルボキシル基の当量数(B)が、(
A)/ (B)で1 / 0.5〜1/1.5になるよ
うに配合されるのが好ましい。
必要に応じて他の重合可能な二重結合を有する化合物、
例えば、アクリル酸系単量体及びその他のビニル系単量
体を使用することができろ。
アクリル酸系単量体としては、アクリル酸又はメタクリ
ル酸の誘導体がある。誘導体としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ラウリル等のアクリル酸アルキルエステル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸アルキルエステ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチル等の
アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、テトラメチロール
メタン等の多価アルコールのアクリル酸モノエステル、
ジエステル又はトリエステル、ポリエチレングリコール
モノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノ7ク
リレート等のポリアルキレンゲリコールのアクリル酸モ
ノエステル、ジエステル又はトリエステル、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
プロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル等のメタクリ
ル酸ヒドロキシアルキルエステル、トリメチロールプロ
パン、トリメチロールエタン、テトラメチロールメタン
等の多価アルコールのメタクリル酸モノエステル、ジエ
ステル又はトリエステル、ポリエチレングリコ1−ルモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタク
リレート等のポリアルキレングリコールのメタクリル酸
モノエステル又はジエステル、ジエチルアミノエチルア
クリレート等のジアルキルアミノアルキルアクリレート
、ジエチルアミノエチルメタクリレート等のジアルキル
アミノアルキルメタクリレート、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート等、更に上記のアクリル酸ヒドロキシアル
キル、上記のメタクリル酸ヒドロキシアルキル、上記の
多価アルコールのアクリル酸モノエステル、上記の多価
アルコールのメタクリル酸モノエステル、上記のポリア
ルキレングリコールのアクリル酸モノエステル及び上記
のポリアルキレングリコールのメタクリル酸モノエステ
ルのメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテ
ル、ブチルエーテル、ペンチルエーテル等のアルキルエ
ーテル等がある。
トリス(β−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのア
クリル酸モノエステル、ジエステル又はトリエステル、
同様のメタクリル酸のモノエステル、ジエステル又はト
リエステルも使用できる。
アクリル酸系単量体以外のビニル系単量体としては、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸及びこれらのアクリ
ル酸又はメタクリル酸誘導体と同様の誘導体、ビニルピ
リジン、ビニルピロリドン、酢酸ビニル、アクリロニト
リル、スチレン又はクロロスチレン、クロロメチルスチ
レン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、α−メ
チルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレンF+M 
m 体等カある。
脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテルに重合
可能な二重結合を有するカルボン酸を付加反応させて得
られた重合可能な二重結合を有する化合物以外の重合可
能な二重結合を有する化合物としては、液体クロマトグ
ラフィー用充填剤の用途等を考慮して適宜法めればよい
やや疎水性の充填剤を得るためには、スチレン、ジビニ
ルベンゼン、メタクリル酸ラウリル等の疎水性の単量体
を併用するのが好ましく、逆に親水性の充填材を得るた
めには、ポリアルキレングリコールのアクリル酸エステ
ル、テトラメチロールメタントリアクリレート等の親水
性単量体を併用することが好ましい。
脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテルに重合
可能な二重結合を有するカルボン酸を付加反応させて得
られた重合可能な二重結合を有する化合物(C)と、そ
れ以外の重合可能な二重結合を有する化合物(D)の量
は、生成した重合体粒子の親水性及び耐圧性を考慮する
と、重量比で(C)/ (D)が10010〜5015
0になるようにするのが好ましい。
本発明においては、重合可能な二重結合を有する化合物
〔前記(C)及び(D)〕を非反応性有機溶媒の存在下
に水性媒体中で懸濁重合させる。
非反応性有機溶媒としては、トルエン、ジエチルベンゼ
ン、ドデカン、イソプロピルアルコール、イソアミルア
ルコール、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等が
ある。これらの使用量は、前記二重結合を有する化合物
の総量に対して50〜300重量%であるのが好ましい
。非反応性有機溶媒が少なすぎると、得られる重合体粒
子を多孔性にし難くなり、多すぎると、得られる粒子の
空隙率が大きくなり、耐圧性に乏しくなる。
非反応性有機溶媒の添加時間は、反応前にすべて添加す
るか又は重合率が20重足%に達するまでに添加するの
が好ましい。添加方法としては、分割して行ってもよい
前記懸濁重合において使用するため好適な重合開始剤と
しては、過酸化ヘンヅイル、過酸化ジクロロヘンヅイル
、ジクミルペルオキシド、ジー第3−ブチルペルオキシ
ド、2.5−ジ(ベルオキシヘンゾエート)ヘキシン−
3,1,3−ビス(第3−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、過酸化ラウロイル、第3−ブチルベルア
セテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3−ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,
5−ジ(第3−ブチルペルオキシ)ヘキサン及び第3−
プチルペルヘンゾエート、メチルエチルケトンペルオキ
シド、メチルシクロヘキサノンペルオキシド等の有機過
酸化物、アゾビス−イソブチロニトリル及びジメチルア
ゾジイソブチレート等のアゾ系化合物があり、これらの
一種又は二種以上を使用できる。この使用量はビニル系
単量体の種類及び得られる重合体の目的とする分子量に
より決められるものであるが、好ましくはビニル系単量
体に対して0.1〜4.0重量%使用される。
また、前記懸濁重合において、分散剤として難溶性燐酸
塩、水溶性高分子保護コロイド等を重合系に添加するこ
とができる。
難溶性燐酸塩としては、燐酸三カルシウム、燐酸マグネ
シウム等がある。高分子保護コロイドとしては、ポリビ
ニルアルコール、アルキルセルロース、ヒドロキシアル
キルセルロース、カルボキシアルキルセルロース等の水
溶性セル1コース3F 、3体、ポリアクリル酸ナトリ
ウム等がある。難溶性燐酸塩は、重合系に存在する物質
全量に対して0.01重量%以上、水溶性高分子保護コ
ロイドは10〜0.001重量%の範囲で使用されるの
が好ましい。
その他、陰イオン系界面活性剤、硫酸ナトリウム、塩化
ナトリウム等の水溶性無機塩等の助剤を使用することが
できる。
オキシラン環を導入するため、水性懸濁重合して得られ
た多孔性架橋重合体粒子に反応させるオキシラン環を有
するアルキルハライドとしては、エピクロルヒドリン、
エビブロモヒドリン、エビフルオルヒドリン、エビヨー
ドヒドリンが挙げられる。これらの化合物は、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の水酸化物の存在下で、ジ
メチルスルホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、
N、N−ジメチルアセトアミド等の極性溶媒中で多孔性
重合体粒子を膨潤させて反応させる。
オキシラン環を有するアルキルハライドは、良く乾燥し
た多孔性架橋重合体粒子1g当たり10−4モル以上使
用するのが好ましい。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物は、オ
キシラン環を有するアルキルハライドと等モル以上あれ
ば良く、ジメチルスルホキシド、N、N−ジメチルホル
ムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド等の橿性溶媒
は、反応系を攪拌できるのに充分な量あれば良く、特に
制限はない。
反応は30〜100“Cの範囲で1時間以上行う。
このようにして得られるオキシラン環を有する多孔性架
橋重合体粒子は、該粒子1g当たり、オキシラン基0,
1〜2ffleq有するように調整されるのが好ましい
。この値が小さすぎると、次の工程において、オキシラ
ン環を有する化合物を充分グラフトさせることができず
、多すぎるオキシラン環の導入は、困難である。
なお、水性懸濁重合して得られた多孔性架橋重合体粒子
のオキシラン環を有するアルキルハライドとの反応点は
、主に該粒子中に存在する水酸基である。
オキシラン環が導入された多孔性架橋重合体粒子にグラ
フト重合させる、オキシラン環を有する化合物としては
、充分な親水性を有することが必要であり、親水性基、
すなわち水酸基やエーテル基を多く含有しているものが
望ましく、また、共重合反応によって、細孔表面が親水
性の側鎖で覆われるように一定数以上のオキシラン環を
有している必要がある。
また、分子量が大きすぎると、多孔性架橋重合体粒子内
の細孔容積を減少させるので、好ましくない。
このため、本発明に使用する、オキシラン環を有する化
合物としては、水への溶解度が2g/10〇−水(25
℃)以上、分子量1000以下で、かつエポキシ基当量
(分子■/オキシラン環の数)が300以下のものが好
ましく、例えばエチレンオキシド、グリシドール、1.
 2. 3. 4−ジェポキシブタン、ジグリシジルエ
ーテル、エチレングリコール(モノ−苦しくはジ)グリ
シジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、
ソルゴ・7トポリグリシジルエーテル、ジグリセロール
ボリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール(モ
ノ−若しくはジ)グリシジルエーテル(ポリエチレング
リコールの重合度9以下)、ポリプロピレングリコール
(モノ−若しくはジ)グリシジルエーテル(ポリプロピ
レングリコールの重合度3以下)、1.4−ブタンジオ
ール(モノー若しくはジ)グリシジルエーテル、1.3
−プロパンジオール(モノー若しくはジ)グリシジルエ
ーテル等が挙げられる。
これらの化合物のグラ七ト量は、前記のオキシラン環が
導入された多孔性架橋重合体粒子1gに対して0.05
〜1gになるように調整されるのが好ましい。グラフト
量が多すぎると、最終的に得られた粒子の膨潤炭が増し
、該粒子をカラムに詰めて分析を行う場合にカラム圧を
高くじなければならず、該粒子の破壊が起こりやすくな
る。グラフト量が少なすぎると、オキシラン環を有する
化合物をグラフトさせることによる親水性の付与効果が
小さくなる。
グラフト重合に使用される触媒としては、硫酸、塩酸、
過塩素酸、燐酸等のプロトン酸、三弗化硼素、三弗化硼
素エーテラート、四弗化硼素亜鉛等のルイス酸及び塩化
第一錫、塩化第二錫、四塩化チタン、塩化アルミニウム
等の金属ハロゲン化物等が挙げられるが、特に三弗化硼
素エーテラートが好ましい。また、触媒の使用量は、オ
キシラン環を有する化合物に対して0.01〜30重量
%であるのが好ましい。
グラフト重合を実施する際には、溶媒の存在は必須では
ないが、表面の均一性や操作性の点から、通常、溶媒の
存在下で反応を行う方が有利である。
溶媒としては、多孔性架橋重合体粒子やオキシラン環を
有する化合物に対して不活性であればよく、脂肪族又は
脂環式のエーテル類、ケトン類、エステル類、炭化水素
類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル類、スルホキシド
類等を挙げることができる。特に好ましい溶媒としては
、エチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、エチレングリコールジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、1゜
2−ジクロロエタン、l、4−ジブロモエタン、1.2
−ジクロロプロパン、1.l  2−)ジクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド等の
スルホキシド類等を挙げことができる。
グラフト重合は、低温でも反応速度が速いものもあるが
、一般には、低温では反応速度が遅くなり、実用性に乏
しく、逆に高温では、種々の副反応が起こり、吸着性に
対して好ましくないので、−20℃〜200℃の温度範
囲で行う。最適な反応温度は、オキシラン環を有する化
合物の種類、溶媒の種類、触媒の種類等によって選択さ
れるが、通常、0〜150℃の範囲である。
以上のようにして得られた球状粒子は、粒径1〜50μ
m1好ましくは1〜15μmに分級し、ゲルパーミェー
ションクロマトグラフィー用又は分配吸着型クロマトグ
ラフィー用充填剤として使用することができる。更に、
イオン交換基、グリシジル基、長鎖アルキル基等を導入
して、充填剤としての性質を変えたり、アフィニティク
ロマトグラフィーやイオン交換クロマトグラフィー用担
体としても使用可能である。
(作用) 脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテルに二重
結合を有するカルボン酸を付加させて得られた二重結合
を有する化合物は、グリシジル基の開環により親水性を
付与する水酸基が存在し、また、二重結合を多く導入で
き、従って上記化合物より合成した重合体粒子は、親水
性及び耐圧性を兼ね備えたものとなる。
また、オキシラン環を有する化合物をグラフト重合させ
ることにより、更に親水性を増加させろことができる。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例1 (1)脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテル
に重合可能な二重結合を有するカルボン酸を付加反応し
て得られた二重結合を有する化合物(以下、エポキシメ
タクリレートと称する)の合成 ソルビットポリグリシジルエーテル(エポキシ当117
0、平均分子量632.1分子当たりのグリシジル基は
平均して3.72個、商品名ブナ:1−JL/EX−6
11、ナガセ化成製)1000g、メタクリル酸506
g、ピリジン5g、N、N−ジメチルホルムアミド15
00g及びブチルヒドロキシトルエン5gを攪拌羽根及
び温度調節機を付けたガラスフラスコ中に仕込み、80
℃で反応を約6時間続けて、反応を停止させた。このと
きのメタクリル酸の残存量は、ガスクロマトグラフィー
で測定したところ、メタクリル酸の仕込み量の8重量%
であった。この反応液中のジメチルホルムアミドをロー
タリーエバポレータで減圧下に留去し、残渣に酢酸エチ
ル3000gを加え、不溶物を日別した。0.2 Mの
硫酸ナトリウムを含む0、IN水酸化ナトリウム水溶液
1000gで酢酸エチル溶液を3回抽出洗浄し、次いで
0.2Mの硫酸ナトリウムを含む0.IN塩酸1000
gで酢酸エチル溶液を3回抽出洗浄した。酢酸エチル溶
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で酢酸エ
チルを留去した。
得られたエポキシメタクリレートは、1分子当たり平均
して、重合可能な二重結合を3.3個有するものであっ
た。
(2)重合体粒子の製造 無水硫酸ナトリウム33g及びポリビニルアルコール(
重合度1500)20gを水2000dに?容解し、こ
れにエポキシメタクリレート200g2イソアミルアル
コール100g、酢酸ブチル100g及びアゾビスイソ
ブチロニトリル1.Ogを仕込み、ホモミキサーを使用
して高速攪拌下に室温で1分間、混合し、その後、f通
の攪拌釜に移して、80℃で7時間反応させ、有機溶媒
に不溶な多孔性架橋重合体粒子を得た。
(3)オキシラン環の導入 (2)で合成し、8〜15μmに分級した多孔性架橋重
合体粒子25g、エピクロルヒドリン174g、ジメチ
ルスルホキシド225−及び30%水酸化ナトリウム水
溶液18gを11のフラスコに仕込み、40℃で6時間
反応させた。反応後、口過してゲルを集め、順次、ジメ
チルスルホキシド、水及びアセトンで洗浄して、オキシ
ラン環を有する多孔性架橋重合体粒子を得た。
塩酸・塩化カルシウム法でオキシラン環を定量したとこ
ろ、1.1 meq/ gであった。
(4)グラフト重合 (3)で合成したオキシラン環を有する多孔性架橋重合
体粒子50g、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル(水への溶解度Log/100−水、25℃)50g
、三弗化硼素エチルエーテル錯体5−及び1,4−ジオ
キサン500gを12のフラスコに仕込み、80℃で5
時間反応させた。反応後、生成粒子を口過して集め、順
次、1゜4−ジオキサン及びアセトンで洗浄し、60℃
で3時間、減圧乾燥した。得られた多孔性架橋重合体粒
子の収量は58.7 gであった。
(5)応用 こうして得られた粒子をふるい分けして8〜15μmの
粒度とし、直径8.0fi、高さ300顛のステンレン
カラムに充填した。このカラムを用いて蛋白質、アミノ
酸の測定を行った。測定条件は、移動相に0.5Mの塩
化ナトリウムを含む20mM燐酸緩衝液(pH7)、流
M 1. Oml /分、温度は25℃とし、検出器に
は、UV検出器(280顛m)を使用した。
蛋白質(チログロブリン、γ−グロブリン、牛血清アル
ブミン、卵白アルブミン、α−キモトリプシノーゲン、
チトクロームC、インシュリン、β−アラニンの分子量
と溶出容量との関係を示した較正曲線を第1図に示した
。符号1〜8は、順次、上記の記載順の物質のプロット
である実施例2 実施例1の(3)で合成したオキシラン環を有する多孔
性架橋重合体粒子50g、グリシドール50g、三弗化
硼素エチルエーテル錯体5−及び1.4−ジオキサン5
00 mlを11のフラスコに仕込み、80℃で5時間
反応させた。反応後、生成粒子を口過して集め、順次、
■、4−ジオキサン及びアセトンで洗浄し、60℃で3
時間減圧乾燥した。得られた架橋重合体粒子の収量は6
3.5gであった・ こうして得られた粒子をふるい分けして8〜15μmの
粒度とし、直径8.0m脂、高さ3001鳳のステンレ
ンカラムに充填した。このカラムを用いて蛋白質、アミ
ノ酸の測定を行った。測定条件は、移動相に0.5Mの
塩化ナトリウムを含む20mMfi酸緩衝液(pH7)
、流量1.0ml!/分、温度は25℃とし、検出器に
は、UV検出器(280顛m)を使用した。
蛋白質(実施例1と同様)の分子量と溶出容量との関係
を示した較正曲線を第2図に示した。符号9〜16は、
順次、前記の記載の順の物質のプロットを示す。
比較例 実施例1の(2)で合成した多孔性架橋重合体粒子をふ
るい分けして8〜15μmの粒度とし、直径8.0■嘗
、高さ3001璽のステンレンカラムに充填した。この
カラムを用いて蛋白質、アミノ酸の測定を行った。測定
条件は、移動相に0.5Mの塩化ナトリウムを含む20
mM燐酸緩衝液(pH7)、流量1.O−/分、温度は
25℃とし、検出器には、UV検出器(280nm)を
使用した。
蛋白質(実施例1と同じ)の分子量と溶出容量との関係
を示した較正曲線を第3図に示した。符号17〜24は
、順次、前記の記載順の物質のプロットを示す。
(発明の効果) 本発明によれば、耐圧性及び親水性に優れた多孔性球状
粒子が得られる。本発明により得られる多孔性架橋重合
体粒子は、液体クロマトグラフィー用充填剤又は液体ク
ロマトグラフィー用充填剤合成用の中間体として好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1において測定した較正曲線、第2図
は、実施例1において測定した較正曲線、第3図は、比
較例において測定した較正曲線である。 符号の説明 1・・・チログロブリン 2・・・γ−グロブリン 3・・・牛血清アルブミン 4・・・卵白アルブミン 5・・・α−キモトリプシノーゲン 6・・・チトクロームC 7・・・インシュリン 8・・・β−アラニン 9・・・チログロブリン 10・・・γ−グロブリン 11・・・牛血清アルブミン 12・・・卵白アルブミン 13・・・α−キモトリプシノーゲン 14・・・チトクロームC 15・・・インシュリン 16・・・β−アラニン 17・・・チログロブリン 18・・・T−グロブリン 19・・・生血清アルブミン 20・・・卵白アルブミン 21・・・α−キモトリプシノーゲン 22・・・チトクロームC 23・・・インシュリン 24・・・β−アラニン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、脂肪族多価アルコールのポリグリシジルエーテルに
    重合可能な二重結合を有するカルボン酸を付加反応させ
    て得られた重合可能な二重結合を1分子当たり平均して
    2個以上有する化合物を、必要に応じて他の重合可能な
    二重結合を有する化合物と共に、非反応性有機溶媒の存
    在下で水性懸濁重合させ、得られた多孔性架橋重合体粒
    子にオキシラン環を有するアルキルハライドを反応させ
    てオキシラン環を導入し、このオキシラン環にオキシラ
    ン環を有する化合物をグラフト重合させることを特徴と
    する親水性多孔性架橋重合体粒子の製造法。 2、脂肪族多価アルコールがC_6H_1_4O_6で
    示される糖アルコールである特許請求の範囲第1項記載
    の架橋重合体粒子の製造法。 3、重合可能な二重結合を有するカルボン酸がメタクリ
    ル酸である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の架橋
    重合体粒子の製造法。 4、オキシラン環を有する化合物が、水への溶解度が2
    g/100ml水(25℃)以上であり、分子量100
    0以下で、エポキシ当量(分子量/オキシラン環の数)
    が300以下の化合物である特許請求の範囲第1項、第
    2項又は第3項記載の架橋重合体粒子の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016143673A1 (ja) * 2015-03-10 2017-12-21 昭和電工株式会社 液体クロマトグラフィー用充填剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016143673A1 (ja) * 2015-03-10 2017-12-21 昭和電工株式会社 液体クロマトグラフィー用充填剤
US11167264B2 (en) 2015-03-10 2021-11-09 Showa Denko K.K. Packing material for liquid chromatography

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