JPS6392605A - 有機過酸化物水性分散液 - Google Patents

有機過酸化物水性分散液

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JPS6392605A
JPS6392605A JP61237199A JP23719986A JPS6392605A JP S6392605 A JPS6392605 A JP S6392605A JP 61237199 A JP61237199 A JP 61237199A JP 23719986 A JP23719986 A JP 23719986A JP S6392605 A JPS6392605 A JP S6392605A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/18Suspension polymerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/28Oxygen or compounds releasing free oxygen
    • C08F4/32Organic compounds

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は有機過酸化物の水性分散液に関するものである
。さらに詳しくは、貯蔵安定性に優れ、低粘度でかつエ
チレン性不飽和単量体の重合開始剤として好適な有機過
酸化物の水性分散液に関するものである。
従来の技術 エチレン性不飽和単量体の懸濁ないし乳化重合は、通常
所望の粒度の重合体を得るため、コロイド保護剤および
/または界面活性剤を使用し、かつ重合反応を起こすた
めに重合開始剤を使用Tることによって行なわれる。
最近では、エチレン性不飽和単量体を製造Tるにあたっ
て生産性向上をはかり、かつ残留および廃棄単量体の毒
性による環境汚染ご防止するため、重合設備を大型化あ
るいは製造設備2自動連続化するとともに、重合反応系
全体をクローズド化して行なっている。
このような製造法に適した重合開始剤として従来から使
用されている固体ないし液体の有機過酸化物よりも、取
り扱い、安全性の観点から、より使用し易く水で懸濁化
ないし乳化した有機過酸化物の方が好まれる傾向にある
次に前述の水性懸濁液、水性乳濁液の例を示す。オラン
ダ特許第4503.051号明細書には水、保護コロイ
ド剤、メチルセルロースなどの水溶性セルロース誘導体
、ジベルシイルベルオキシドなどの固体有機過酸化物お
よびHLB値が12.5以下の非イオン性界面活性剤を
最低0.2重量%を含み、さらにHLB値が12.5以
上の非イオン性界面活性剤fR低0.2重量%または陰
イオン性界面活性剤を最低0.01重量%含む水性懸濁
液が開示されている。
またスエーデン国特許第a00へ696号明細書には水
、保護コロイド剤、たとえばとドロキシエチルセルロー
ズなどの水溶性セル四−ス誘導体、ジセチルベルオキシ
ジカーポネートなどの固体の有機過酸化物およびHLB
値が15を越え、環式内部エーテル結合を有さないエト
キシル化非イオン性界面活性剤を含む水性懸濁液が開示
されている。
ざらにまた欧州特許第32.757号明細書には水、保
護コロイド剤、たとえば水溶性セルロース誘導体ジ(2
−エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネートなどの液
体の有機過酸化物、界面活性剤および2〜20重量%の
1〜4個の炭素原子を有するアルカノールおよび/また
は2〜4個の炭素原子を有するアルカンジオールを含む
水性乳濁液が開示されている。
発明が解決しようとする問題点 然しこれらの水性分散液には次のような問題点がある。
第一に、水性分散液の粘度が低い場合には貯蔵安定性が
著しく不充分で、2層に分離し易い。第二に、貯蔵安定
性の比較的よい水性分散液の場合には高粘度となるため
ポンプ輸送が必ずしも容易に行えない。第三に、分散安
定剤として使われているコロイド保護剤や界面活性剤が
、重合系を不安定にして転化率を下げたり、またポリマ
ー物性を損なう。たとえば体積固有抵抗値が低かったり
、ポリマーの形状が偏平化したりする。
問題点を解決するための手段 不発明者らは前述の欠点を解決する方法8求めて鋭意研
究した結果、有機過酸化物水性分散液中の分散安定剤と
して特定のセルロースを使用すると、分散安定剤が重合
時に分散状態を悪くしたり、ポリマー中に移動して物性
を損なったりすることなく、シかもポンプ輸送できるほ
ど低粘度にしても水性懸濁液の貯蔵安定性が優れている
との知見を得て本発明を完成した。
すなわち、本発明は有機過酸化物の水性分散液において
結晶セルロースを0.01〜10重量%を含んでいる有
機過酸化物水性分散液および前記結晶セルロースにざら
に陰イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とから
なる群から選ばれた1種又は2種以上の界面活性剤’F
0.001〜10重量%含んでいる有機過酸化物水性分
散液に関する。
本発明の有機過酸化物水性分散液においては結晶セルロ
ースに特徴があり、まずこれについて説明する。
ここで結晶セルロースとは、木綿のような天然セルロー
ス、あるいはレーヨンのような再生セルロースTr:鉱
酸で部分的に解重合し、精製したものである。これは白
色〜灰白色の結晶性の粉末で、水にはほとんど不溶性で
ある。つまり最初リグニンなどの非セルロース部分を除
去処理(希アルカリ水溶液で煮沸]して高純度のセルロ
ースをえる。
次に分解残渣の重合度が平衡重合度まで下がるように薄
い酸で加水分解する。次にr過、水洗、中和工程後、水
性媒質存在下に高速切断装置で摩砕あるいは剪断を行な
って得られるものである。前記の各工程を経て製造され
た結晶セルロースはいくつかの特徴的な性質をもってい
る。1つは、一定化重合度2持つセルロースの小さな分
解集合体ということである。一定化重合度はセルロース
原料物質の最初の繊維状構造の崩壊如何に関係している
。ここで述べた一定化重合度とはインダストリアル・エ
ンド・エンジニャリング・ケミストリー誌第42巻、5
02〜507頁に記載された方法に従い測定したセルロ
ース生成物の平均の一定化重合度を表わす。
本発明において用いられる結晶セルロースは15〜20
00  の範囲の平均の一定化重合度をもつものであり
、その値は原料物質によって変る。また1つは、化学的
純度が非常に高いことである。
たとえば灰分含有の割合が100万部(重量規準。
以下同様ン当り約10〜2000部の範閥である。
更にエーテル抽出可能成分含量も100万部当り約10
00部を超えない量である。このように結晶セルロース
の部分だけを取り出して化学分析するといくつかの特徴
を有している。しかし有機過酸化物の水性分散液の貯蔵
安定性や重合特性により大きく影響を持つのは、結晶セ
ルロースの物理的性質、特に粒子の大きざとその使用量
である。粒子の大きさは0.001〜1000μ、好ま
しくは0.01〜300μの範[Tr:である。粒子は
小さいほど安定化効果が大きく、使用量も少なくてよい
が、大きい場合は逆となる。このものの諸性質ならびに
i造法は米国特許第2,978.466号明細書等に記
載されている。そして貯蔵安定性や水への分散速度を速
める目的で、各種の高分子化合物、たとえばカルボキシ
メチルセルロースナトリウムやアルギン酸ソーダで結晶
セルロースを包んで使用する場合も含まれる。しかしそ
の蚤はポリマー物性を損なわないため少ないほど好まし
い。具体的には、旭化成工業(株)社製の商品名「アビ
セルRO−N81J、rアビセルRO−591J、rア
ビセルRO−N30Jやダイセル化学工業(株)社製の
商品名「MIPaJ などを列記できる。
本発明の水性分散液中にはこれらの結晶セルロースは0
.01〜10重量%、好ましくはa、 i〜5重量%含
有される。含有量が少なすぎると水性分散液の貯蔵安定
性が悪くなり、多すぎると重合性を損なったりまた粘度
が高くなりすぎる欠点がある。
本発明の水性分散液中の有機過酸化物としては、特に限
定することなく、通常用いられている全ての過酸化物を
挙げることができる。たとえばジデシルペルオキシジカ
ーボネート、シミリスチルペルオキシジカーボネート、
ジデシルペルオキシジカーボネート、ジステアリルペル
オキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)ペルオキシジカーボネート、ジシクロへキシル
ペルオキシジカーボネート、ジベンジルペルオキシジカ
ーボネート、ジ(n−プロビルンベルオキシジカーボネ
ート、ジ(イソプロピル)ペルオキシジカーボネート、
ジ(aec−ブチル)ペルオキシジカーボネート、シカ
プリルペルオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキ
シル)ペルオキシジカーボネート、ジ(2−エトキシエ
チル)ペルオキシジカーボネート、ジ(メトキシイソプ
ロピル)ペルオキシジカーボネートなどのペルオキシジ
カーボネート類、ジブカメイルペルオキシド、ジラウロ
イルペルオキシド、シミリスチルペルオキシド、ジプロ
ビオニルベルオキシド、ジイソブチリルペルオキシド、
ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイルンペルオキシ
ドなどの脂肪族ジアシルペルオキシド、ジベンゾイルペ
ルオキシドおよびその核賀換誘導体などの芳香族ジアシ
ルペルオキシド、2,5−ジヒドロペルオキシ2゜5−
ジメチルヘキサンなどのヒドロペルオキシド、ジ−t−
ブチルペルオキシイソ7タレート、t−ブチルペルオキ
シピバレート、t−ブチルペルオキシイソブチレート、
左−プチルペルオキシ−3,5,5−)リスチルヘキサ
ノエート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノ
ニー)、t−ブチルネオデカノエート、クミルペルオキ
シネオデカノエート、ヘキシルネオデカノエート、オク
チルネオデカノエートなトヘルオキシエステル類、ジク
ミルペルオキシド、α。
α′−ヒス(t−ブチルペルオキシイソプロビル)ベン
ゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−7’チルペ
ルオキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンなどのジアルキル
ペルオキシド、1゜1′−ジヒドロオキシジシクロへキ
シルペルオキシドなどのケトンペルオキシド、その他ア
セチルシクロへキシルスルホニルペルオキシドを例示す
ることができる。さらにこれら1種又は2種以上の混合
物ご使用することも可能であるし、またトルエンや脂肪
族炭化水素などの有機溶剤で希釈あるいは溶解して使用
することも含まれる。使用する際、有機溶剤の含有量は
水性分散液中30重量%以内である。水性分散液中に含
まれる有機過酸化物の量は、通常、5〜70重量%、好
ましくは10〜60重景%で重量。
少なすぎると経済的に不利となシ、あま夛に多すぎると
粘度が高くなシ取扱い上不便となる傾同にある。
本発明において水性分散液の粘度を下げたシ貯蔵安定性
を高めるために界面活性剤を含有させることができる。
界面活性剤としては通常使用される界面活性剤はすべて
使用しうるが、陰イオン性界面活性剤と非イオン性界面
活性剤の1種又は2種以上使用することがとくに好まし
い。
陰イオン性界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウム
、ひまし油カリセッケンなどの脂肪酸塩類、N−アシル
アミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化
ペプチド、アルキルスルホン酸塩、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリルスルホン酸塩
、アルキルナフタレンスルホンlli[、ナフタリンス
ルホン酸塩類の誘導体、β−ナフタリンスルt ン酸ホ
/l/マリン縮合物のナトリウム塩、ジアルキルスルホ
フハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシル
スルホン酸塩、セチル硫酸ナトリウムなどの高級アルコ
ール硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェノール
エーテル硫酸塩、アルキルアミド硫醪塩、アルキルリン
酸塩、アルキルエーテルリン酸楕、アルキルアリルエー
テルリン酸およびポリカルボン酸などの高分子界面活性
剤等がある。
また非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレンス
テアリルエーテルなどのアルキルポリオキシエチレンエ
ーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル
などのアルキルアリルポリオキシエチレンエーテル、ア
ルキルアリルホルムアルデヒド縮合ポリオキシエチレン
エーテル、ポリオキシプロピレンを親油基とするブロッ
クポリマー、グリセリン脂肪酸エステルのポリオキシエ
チレンエーテル、ソルビタンオレエートなどのソルビタ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルのポリオ
キシエチレンエーテル、ソルビトール脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、9.w脂
肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシ
エチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、アミンオキシドなどがある。界面活性剤の種類お
よび量は所望の粘度および貯蔵安定性によシ適宜に選ば
れる。特にエチレン性不飽和単量体のポリマーの電気特
性を損なわないようにするためには、シ、糖脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸
エステル、プロピレングリフール脂肪酸エステルやソル
ビタン脂肪酸エステルが好ましい。その使用量は水性分
散液中通常、0.001〜10重量%、好ましくは0.
01〜5重量%の範囲である。少ない場合は安定化する
効果がなく、多すぎると経済的に不利となる。
また陽イオン性界面活性剤は、有機過酸化物を急速に分
解しない場合には使うこともできる。
しかし一般には有機過酸化物を分解するため好ましくな
い場合が多い。
本発明の有機過酸化物水性分散液は、有機過酸化物、結
晶のセルロースと水、および有機過酸化物、結晶セルロ
ース、陰イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤と
からなる群から選ばれる1種以上の界面活性剤と水とか
らなる組成で、必要に応じて凝固点降下剤、コロイド保
護剤、分散助剤など水性分散液に通常まれな物質を含有
していてもよい。
たとえば水性分散液の保存温度がDC以下になる場合が
ある。その際、凝固を防ぐ目的でメチルアルコール等の
低分子量モノオールやエチレングリコール等の低分子量
のジオールを系中に含ませることが好ましい。その場合
の含有量は最高30重量%の範囲である。
さらに貯蔵安定性を改善するために、通常使用されるコ
ロイド保護剤を含ませてもよい。たとえばメチルセルロ
ースやカルボキシメチルセルロースナトリウムなどの水
溶性セルロース誘導体、部分あるいは完全けい化ポリ酢
酸ビニルやポリアクリル酸ナトリウムなどの合成の水溶
性高分子、アルギン酸ナトリウム、トラガントゴムやア
ラビアゴムなどの天然の水溶性高分子そしてデンプング
ルフール酸ナトリウムなどの水溶性デンプン誘導体など
が挙げられる。そしてその含有量は最高5重量%の範囲
でちる。
またさらに本発明の水性分散液は前記の添加物の外に必
要によシ他の物質、たとえばヘキサメタリン酸ナトリウ
ムのような分散助剤、そして炭酸ソーダや水酸化ナトリ
ウムのようなアルカリ性物質を含ませることができる。
次に本発明の水性分散液は以下のように製造することが
できる。即ち、まず容器中に水と結晶セルロース、また
は水、結晶セルロースと界面活性剤を張シこんでおいて
、そこへ有機過酸化物を添加してから分散するという順
序で行なうのが普通である。しかし添加順序は適宜変更
して行なうこともできる。
本発明の水性分散液を製造するために使う装置は、周知
の分散装置を用いることができる。
たとえば機械回転式の撹拌機、コロイドミル、高速剪断
装置、超音波ホモジナイザーや三本ロールミル彦どが使
用できる。
また本発明の水性分散液によシ重合ないし共重合が可能
なエチレン性不飽和単量体とは、た、!=1’塩化ビニ
ル、スチレン、酢酸ビニル、アクリレート、アクリロニ
トリル、メチルメタクリレート、ブタジェンなどがある
。その際、水性分散液の使用量は通常の使用範囲内で用
いられる。そして重合を行うには従来慣用の方法によっ
て実施することができる。
発明の効果 本発明の水性分散液は次に示すように種々の利点を有し
ている。第一に低粘度でかつ貯蔵安定性がよいので、取
シ扱いや輸送をきわめて容易に行なうことができる。し
かも有機過酸化物と結晶セルロースとを含むのみで、前
述の特徴を有することが可能であシ、必要によシ陰イオ
ン界面活性剤および/又は非イオン界面活性剤を含有さ
せればその特徴を更に増大させうる。
第二に本願発明の重合開始剤を用いてエチレン系不飽和
モノマーを重合しても重合系を不安定にしたシ、ポリマ
ー物性を損なうことがない。
したがってエチレン系不飽和単量体の重合を安全にしか
も密閉式として環境汚染の心配がな〈実施可能となった
、実施例 次に実施例および比較例によシ杢発明を具体的に説明す
る。
実施例1〜12 表に各実施例における本発明の有機過酸化物水性分散液
の組成及び下記に示す方法で測定した各分散液の特徴を
表に示す。
水散液は次のようにして製造した。まず有機過酸化物以
外の各成分を混合して均質液を得ついで、該均質液をか
くはんし表から有機過酸化物を添加した。
添加完了後さらにホモミキサー(特殊機化工業社製、分
散温度:25C)で処理して均一な水性分散液をえた。
この見られたそれぞれの水性分散液について次のような
方法で粘度測定、貯蔵安定性試験および塩化ビニルまた
はスチレンの重合試験を行なった。
(粘度測定) 試料の20Cにおける粘度はB型粘度計(東京計器製造
所部、回転速度: 20RPM )を用いて測定した。
(貯蔵安定性試験) 試料を20Cあるいは−100に保ったガラス容器に入
れて貯蔵し、その外見上の変化(水層ないし有機層が5
%以上分離するまでの期間)をもって貯蔵安定性の目安
とした。
(塩化ビニルの懸濁重合試験) 0.45ffift部のポリビニルアルコール、soo
fi1部の水、100重量部の塩化ビニルおよび表−2
に示す量によって見られた有機過酸化物水性分散液(実
施例6〜12、比較例3)をオートクレーブに入れ、か
くはんしながら58Cになるまで加熱し、重合反応が完
結するまで反応を継続した。それから、見られた重合物
をP別乾燥して白色粉状のポリ塩化ビニルの転化率を求
めた。
見られたそれぞれのポリ塩化ビニル100?に、ジオク
チルフタレート501及び三塩基性硫酸鉛8?を加えて
見られた混合物を10分間ローラーで練シ、その後L6
0Cにおいてプレスして板にした。次いでJ工5−x6
723 r熱硬化性プラスチ、ク一般試験方法」に基づ
いてそれぞれの体積固有抵抗を測定した。
(スチレンの懸濁重合試験) かくはん機、温度計のついた5ノのオートクレーブ中に
水90重置部を入れ、つづいてかくはんしながらリン酸
三カルシウム0.125重量部(日本化学工業社製]、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(日本油脂社製
)0.004重量部、表に示す本発明の有機過酸化物水
性懸濁液(実施例1〜5.12と比較例1〜2)中の有
機過醸化物分が0.30重虚部になるように入れ均一に
分散させる。つづいてスチレン100fjj1部を添加
し、充分かくはんしながら94Cに昇温し重合を行なっ
た。次に見られた重合物をr別乾燥して、固体の球状の
ポリスチレン重合体粒子の転化率を求めた。
次に見られたそれぞれの重合体粒子の形状を統計的に調
べ、真球状のものと偏平状のものとに分類した。表には
偏平状の粒子となったポリマーの割合を示した。
比較例1〜3 表に記載せる組成の水性分数液を各成分を実施例に準じ
て処理してえた。次に実施例と全く同様に各種の試験を
行なった。その結果も表に示す。なお比較例1はオラン
ダ国特許第7,503゜051号公報に、比較例2はス
ウェーデン国特許第8.000.669号公報にそして
比較例3は欧州特許第52757号公報にそれぞれ記載
された方法に準じて調製したものである。
表の記号は次のことを意味する。
*1.t−ブチルネオデカノエートの40重量%は、t
−ブチルネオデカノエートの純品を50重量%およびシ
ェルゾール71(シェル化学(株)社製の炭化水素系溶
剤ンの10M量%を含む。
*2.  ジ(3,5,5−)リメチルへキサノイル)
ペルオキシドの40重虚部は、シ(3゜5.5−)リメ
チルヘキサノイル)ペルオキシドの純品を30重量%お
よびトルエンの10重量%を含む。
*3.  旭化成工業(株)社製の結晶セルロースであ
る。アビセルRO−N81は結晶セルロースをVC覆す
る水溶性高分子として天然多糖類の約25重量%を含む
。またアビセルRO−591は結晶セルロースを被覆す
る水溶性高分子としてカルボキシメチルセルロースナト
リウムの約10重量%を含んでいる。粒子の大きさはい
ずれも約0.1〜10μでおる。そして−電化重合度は
約100〜300であシ、結晶セルロースだけの純度は
極めて高いものである。
*本 ダイセル化学工業(株)社製の結晶セルロースで
おる。水溶性高分子はほとんど含まず、粒子の大きさは
約0.1〜200μである。
そして一定重合度は約500〜1500であり、結晶セ
ルロースだけの純度は極めて高いものである。
またMFOの代わシに、粒子の大きさが約200〜50
0μを持つ結晶セルロースだけを用いて、実施例−3に
準じて水性分散液を調製し、重合特性を調べた。その結
果、スチレンの重合特性、転化率やポリマー粒子の偏平
化率に変化はなかったが、20Cにおける貯蔵安定性が
1〜2W、に低下した。
*5.  日本油脂(株]社製の界面活性剤である。
ニューレックスR3はn−ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムでアシ、ラビゾールB−80はジオクチルス
ルホコハク酸ナトリウムであシ、ノニオンop−8OR
はソルビタンモノオレエートを主成分とするものであシ
、そしてノニオンS−215はポリオキシエチレンステ
アリルエーテル(HIJB:14.2ンである。
*6.M、は月でちb、w−は週であり、そしてり。
は日である。
以上の実験から、実施例に示される本発明の水性分散液
が比較例に示されたものに比べて、粘度、貯蔵安定性お
よび重合特性を総合的に比較した場合、実用的にはるか
にすぐれた性質を有することはあきらかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機過酸化物の水性分散液において、結晶セルロ
    ースを0.01〜10重量%含んでいることを特徴とす
    る有機過酸化物水性分散液。
  2. (2)有機過酸化物の水性分散液において、結晶セルロ
    ースを0.01〜10重量%、陰イオン性界面活性剤と
    非イオン性界面活性剤とからなる群から選ばれた1種又
    は2種以上の界面活性剤を0.01〜10重量%含んで
    いることを特徴とする有機過酸化物水性分散液。
JP61237199A 1986-10-07 1986-10-07 有機過酸化物水性分散液 Expired - Lifetime JPH0717690B2 (ja)

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