JPS6389771A - 手摺支柱ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は手摺付笠木に関し、特に鉄筋コンクリート、Ａ
ＬＣ等各＠建造物の屋上バラペットや或いはベランダ、
廊下等の立上り壁の建物躯体上に設計される手摺付笠木
における手摺柱固定装置に関する。

（背景技術〕 従来、この種手摺付笠木における手摺柱固定装置は、笠
木を貫通して手摺柱を建物躯体に埋め込むか、又は、建
物躯体に固定された取付ペース上に笠木を介装してホル
ダーを取付け、このホルダーに手摺柱を保持させたもの
が知られている。そして、このホルダーは、手摺柱寸法
に合わせて上方を開口した箱状のものを鋳物で一体に形
成したものが用いられ、このホルダーの箱部内に手摺柱
下部を上方から嵌め込んで固定するものとされていた。

しかし、府記建物躯体に手摺柱を埋め込んだ場合、手摺
の揺れ、腐蝕等により手摺柱と建物躯体との間にすき間
を生じ、建物躯体への漏水の一因となっていた。

一方、上記箱状ホルダーを用いた場合には。

建物躯体への漏水は防止できるものの、雨水が手摺柱側
面を伝って又は直接ホルダー内に侵入し、たとえその底
部に水抜孔を透設したとしても、雨勢によっては該箱状
ホルダー内こかなりの水が溜り１手摺柱やホルダーの腐
蝕を誘発する可能性があった。

また、上記鋳物一体型の箱状ホルダーは、建物躯体に手
摺柱を埋め込む場合に比べ、外観上大仰、冗漫の感が否
めなかった。

更に、箱状ホルダーは、節部の四周縦壁が互いにその弾
性変形を規制するため、（剛性は高まるものの）手摺柱
のガタッキを防ぐため（は節部の内寸法精度を高めて生
産することが必要となり、生産ラスト低減上のネックと
なっていた。その上、たとえ箱状ホルダーを精度高く生
産しても、手摺柱の寸法誤差が大きければやはりガタッ
キは免れなかった。

（発明の目的） 本発明は上記従来の手摺柱笠木における手摺柱固定装置
の欠点に鑑みてなされたもので、建物躯体への漏水や手
摺柱固定装置の腐蝕の危険性を減少するとともに、部材
に多少の寸法誤差があっても手摺柱をガタッキ少く一体
的に固定でき、更に外観上も簡潔良好な手摺付笠木にお
ける手摺柱固定装置を提供せんとするものである。

（発明の構成） 本発明は上記目的により、嵌挿部を複数立設してなる先
割形の手摺柱固定ブロックの該嵌挿部を手摺柱下部内に
嵌挿せしめて固定金具で一体的に固定したもので、即ち
、本発明は、底面傾斜基板の上面に中空手摺柱に嵌挿す
る嵌挿部を複数立設してなる二又略Ｕ字状、三叉路Ｗ字
状等の先割形手摺柱固定ブロックを、建物躯体に固定さ
れた取付ベース上に笠木を介装して固定するとともに、
手摺柱を上方から装着して該手摺柱固定ブロックの嵌挿
部を中空手摺柱下部内に嵌挿せしめて、中空手摺柱側面
外側からのネジ又は貫通ボルト、ナンド等の固定金具で
一体的に固定してなることを特徴とする手摺付笠木にお
ける手摺柱固定装置を要旨とするものである。

以下、図面に従って実施例を説明すれば、１は本発明に
係る手摺柱固定装置であり、この固定装置１は、一体又
は別体の底面傾斜基板３と嵌挿部４とよりなる手摺柱固
定ブロック２、笠木５、取付ベース６、手摺柱７、固定
金具８とを少くとも備えて構成される。

底面傾斜基板３は、笠木５の傾斜天板部５１に対して水
平をとるように底面３１を前後に傾斜せしめるとともに
、上面央部には手摺柱の下端を収納目隠しする凹陥部３
２を備えてなる。

また、その上面前後部には基板固定用ボルト１１．１１
の長孔３３．３３を透設し、且つ該長孔３３の左右両側
方には雨水等の外部導水路３４，３４を傾斜溝状に設け
てなる。そして、更に上記凹陥部３２には水抜孔３５を
下方へ透設するとともに底面に設けた水抜溝３６に連続
せしめている。

一方、嵌挿部４．４．４は、上記底面傾斜基板３の上面
央部から、中空手摺柱に内接するよう、板状体を３部略
平行に立設してなる。この結果、底面傾斜基板３と嵌挿
部４．４．４は、本実施例では三又略Ｗ字状の先割形の
手摺柱固定ブロック２を構成する。ここで、各嵌挿部は
中空の手摺柱７に内接するように立設されるが、第２図
に示すように手摺柱７の内側にタッピングホール７１が
あるような場合は、手摺柱の装着に支障ない位置に立設
せしめている。尚、本実施例では板状の嵌挿部を３部、
その肉厚より幅広の間隔を隔てて略平行に立設し、複数
の手摺柱固定ブロックを喰違い状に重ねて梱包できるよ
うに構成している。また、左右両側の嵌挿部には固定金
具８を貫通又はねじ込むための孔４３を透設している。

ところで、図示した実施例は嵌挿部４．４．４と底面傾
斜基板３とを別体としているが、一体でも構わない。別
体の場合は、図示のように連結部４１で各嵌挿部の下端
を一体に連結しておいて、該連結部４１を貫通する嵌挿
部固定ポルト４２で底面傾斜基板３に一括して固定する
のが作業上便利である。また、かかる別体構成の場合、
底面傾斜基板に嵌挿部を位置決めするための凹溝３７又
は凸条３８を設けるのがよい。

尚、本実施例では嵌挿部を３部立設して三又略Ｗ字状の
先割形手摺柱固定ブロックを構成したが、これは四又若
しくは二又略Ｕ字状等の他の先割形形状であっても勿論
構わない。また、本実施例では底面傾斜基板をアルミニ
ウム合金の鋳物とし、嵌挿部を寸法精度や生産性そして
強度の向上のために同押出型材としたが、これは手摺柱
ブロック全体を鋳物で一体成形してもよいし、また使用
箇所によっては硬質合成樹脂の押出型材等各種の材質と
じつる。

次に、笠木５は、傾斜天板５１とこの傾斜天板５１の前
後の垂下部５２．５２とこれら垂下部下部のコ字形取付
ペース（を用いた場合に用いる）に係止される対向係止
片５３．５３を備え、アルミニウム合金又はアルミニウ
ム板を折曲形成して、断面路側コ字状を呈して一体に構
成されている。一方、取付ベース６は、厚肉鋼製で中央
山形支承部６１の左右に固定突片６２．６２を設けてな
る。尚、図中６５は取付ペース６に螺着された建物躯体
との高さ調整用ネジである。

図中７は断面方形中空状を呈する手摺柱で、−般にアル
ミニウム合金押出型材で一体に成形されてなる。

ところで、以上の部材よりなる本実施例手摺柱固定装置
１は、屋上バラペット、ベランダ又は廊下等の立上り壁
である建物躯体９上に直接ホールインアンカー６４．６
４により、ｉ％体９Ａ手方向所定間隔に多数の取付ベー
ス６・・・を固定し、この取付ベース６上に架設状に長
尺の笠木５を載置するとともに、これを介装し且つ傾斜
面を合わせて手摺柱固定ブロック２が夫々取付ベース６
上に固定されている。即ち、底面傾斜基板３の長孔３３
と取付ベース６の山形支承部５１に透設された透孔６３
に笠木５を貫通したボルトナツト１１．１１により一体
的にこれらが固定されてなる。

そして、このように固定された手摺柱固定ブロック２に
、手摺柱７を上方から装着して該手摺柱固定ブロック２
の嵌挿部４を中空手摺柱下部内に嵌挿せしめている。こ
のとき、嵌挿部４は手摺柱７の内側面に内接するよう、
なるべく正確な位置に立設されていることが望ましい。

本実施例では、三又略Ｗ字状の手摺柱固定ブロック２の
嵌挿部４．４．４のうち、左右両側の嵌挿部が各々手摺
柱の左右内側面に接し、中央の嵌挿部が同じく前後内側
面に接している。また手摺柱７の下端部は、手摺柱固定
ブロック２の底面傾斜基板３上面央部に設けた凹陥部３
２に収納、目隠しされる。このとき、底面傾斜基板３の
上面央部には嵌挿部４が立設しているから、凹陥部３２
は該嵌挿部４をとりまく堀状に形成されてなる。そして
手摺柱７下端を収納した凹陥部の内側残余の堀状スペー
スは、手摺柱内側に侵入した雨水等の内部導水路３９を
形成してなり、前記水抜孔３５、水抜溝３６を経て外部
へ排水される。

このように嵌挿状態にある手摺柱７は、その左右側面外
側から予め透設した透孔を介して手摺柱固定ブロック２
の左右の嵌挿部４，４屹テグスネジ８・・−・・・・に
よって合計４ケ所づつ一体的に固定されてなる。ここで
、テグスネジその他の固定金具の種類、固定位置、数等
は実情厖応じて選択すればよく、例えば手摺柱の左右側
面間を貫通ボルト、ナツトで固定してもよい。

本実施例は以上のとおりに構成したが、本発明はその要
旨に反しない限りその構成部材の形状、寸法、材質、具
体的構造やこれらの組合せの関係及び固定手順等は様々
に変更し得て、上記実施例に限られるものではない。

（発明の効果） 本発明は、以上のとおり、手摺柱固定ブロックを建物躯
体に固定された取付ベース上に笠木を介装して固定する
とともに、該プルツクの嵌挿部を中空手摺柱下部内に嵌
挿せしめて手摺柱を固定するようにしたので、建物躯体
に直接手摺柱を埋め込んだ場合に比べて建物躯体への漏
水を防止できるとともに、従来の箱状ホルダー内に手摺
柱を嵌め込んだ場合に比べて手摺柱固定装置内部に雨水
等が溜りにくく、装置の腐蝕を促進させたりする危険を
格段に低減することができる〇 また、嵌挿部を中空手摺柱下部内に嵌挿せしめているの
で、従来の箱状ホルダーに比べて外観も簡潔良好なもの
とすることができる。

更に、本発明は、嵌挿部を複数立設して三又略Ｗ字状等
の先割形手摺柱固定ブロックとしたので、特に手摺柱を
ネジ固定する場合に、多少の寸法誤差があっても嵌挿部
が手摺柱内側面に撓み寄って密着状に固定されるから、
手摺柱をガタッキなく確実強固に固定することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示すもので、第１図は本発明に係る手摺
柱固定装置の一部切断した正面図、第２図は同じく平面
図、第３図は同じく側面図、第４図は底面傾斜基板と嵌
挿部の関係を示す分解斜視図。 １・・・手摺柱固定装置　　３・・・底面傾斜基板２・
・・手摺柱固定ブロック　４・・・嵌　挿　部５・・・
笠　木　　　　　８・・・固定金具６・・・取付ベース
　　　９・・・建物躯体７・・・手　摺　柱

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 底面傾斜基板の上面に中空手摺柱に嵌挿する嵌挿部を複
   数立設してなる二又略Ｕ字状、三又略Ｗ字状等の先割形
   手摺柱固定ブロックを、建物躯体に固定された取付ベー
   ス上に笠木を介装して固定するとともに、手摺柱を上方
   から装着して該手摺柱固定ブロックの嵌挿部を中空手摺
   柱下部内に嵌挿せしめて、中空手摺柱側面外側からのネ
   ジ又は貫通ボルト、ナット等の固定金具で一体的に固定
   してなることを特徴とする手摺付笠木における手摺柱固
   定装置。