JPS6385232A - 気筒数制御エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は所定運転領域で一部の気筒を休止させて減筒運
転を行うようにした気筒数制御エンジン、特に加速時に
燃料の増量制御を行うようにした気筒数制御エンジンに
関する。

（従来の技術） 自動車用等の多気筒エンジンにおいては、燃費低減のた
め、例えば中負荷中速領域等の大きな出力を必要としな
い所定の運転領域で、一部の気筒への燃料供給を停止し
他の気筒のみを稼動させる所謂減筒運転を行わせるよう
にしたものがある。

また、燃料噴射式エンジンにおいては、燃料噴ｒＪ４ｆ
ｆｉを運転状態に応じて制御して燃費性能や排気性能の
向上を図りながら、加速時には所要の加速性能が得られ
るようにするため、加速状態を検出した時に燃料噴射量
を増量補正することがある。

この場合、加速状態の検出は、例えば特開昭５６−２３
５３４号公報に示されているように、スロットルバルブ
の開度を検出し、その開方向の時間的変化率が所定値以
上となった時に加速状態にあるものと判定するのが一般
的である。

（発明が解決しようとする問題点〉 ところで、上記の如き所定運転領域で減筒運転を行うよ
うにした気筒数制御エンジンにおいて、スロットル開度
の変化率に基づいて加速を判定し、加速時に燃料供給量
を増ｍさせるようにした場合、次のような不具合が発生
する。つまり、気筒数制御エンジンの場合、スロットル
開度と出力トルクの関係は、第５図に示すように全筒運
転時と減筒運転時とで相違して、同一スロットルバルブ
開度に対する出力トルクが当然のことながら全筒運転時
の方が減筒運転時よりも太き（なり、これに伴って一部
スロットル開度変化率に対する出力トルクの増大量も全
筒運転時の方が大きくなる。そのため、スロットル開度
変化率が所定値以上となった時に、全筒運転時では所定
の加速状態となるのに対して、減筒運転時では加速状態
とならず或いは極く緩かな加速状態にしかならない。そ
して、このような状態で燃料供給口が増量補正されるこ
とになって、燃費が徒らに悪化するのである。

本発明は気筒数制御エンジンにおいて、スロットル開度
変化率に基づいて加速を判定すると具に、加速時に燃料
供給口を増（６）補正するようにしだ場合における上記
のような不具合に対処し、全筒運転時及び減筒運転時の
いずれの場合にも、加速判定を適切に行って、不必要な
燃料増量を防止することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本発明に係る見間数制御エンジンは、第１図に示
すように、センサＡによりスロットル開度を検出し、そ
の時間的変化率が所定値以上の時にエンジンの加速を判
定する加速判定手段Ｂと、該判定手段Ｂにより加速が判
定された時に燃料供給量を増量補正する燃料増量手段Ｃ
と、所定運転領域で一部の気筒を休止させて減筒運転を
行わせる気筒数制御手段りとが備えられた構成において
、上記加速判定手段Ｂが加速を判定する時の判定値を全
筒運転時と減筒運転時の各々について設定する加速判定
値設定手段Ｅを備える。この加速判定値設定手段Ｅは、
具体的には、減筒運転時における判定値を全筒運転時よ
りも大きな値に設定する。

（作　　　用） 上記の構成によれば、一定スロットル開度に対するエン
ジン出力が大きく、従ってスロットル開度の比較的小さ
な増加で所定の加速状態が得られる全筒運転時には、加
速判定値が小さな値に設定されて、比較的小さなスロッ
トル開度変化率で加速が判定され、また一定スロットル
開度に対するエンジン出力が小さいためスロットル開度
が大きく増加しなければ所定の加速状態とならない減筒
運転時には、加速判定値が大きな値に設定されて、スロ
ットル開度変化率がかなり大きい場合にのみ加速が判定
されることになる。つまり、全筒運転時及び減筒運転時
のいずれの場合にも、加速判定が現実のエンジンの加速
状態に適合して行われることになり、これに伴って燃料
供給量の加速時の増量補正も常に適切に行われることに
なる。

（実　　施　　例） 以下、第２〜４図に示す本発明の実施例について説明す
る。尚、本発明は多気筒エンジンに関するものであるが
、第２図では１気筒のみを図示している。

第２図に示すように、エンジン１には吸、排気弁２．３
を介して燃焼室４に通じる吸気通路５及び排気通路６が
設けられていると共に、吸気通路５には、上流側からエ
アクリーナ７、エアフローメータ８、スロットルバルブ
９及びサージタンク１０が設けられ、また該吸気通路５
の燃焼室４の近傍位置には燃料噴射ノズル１１が設置さ
れている。尚、排気通路６には、図示しないが排気浄化
装置や消音器が設けられている。

一方、このエンジン１には気筒数制御と燃料制御とを行
うコントローラ１２が備えられており、該コントローラ
１２に上記エアフローメータ８からのエア流ｍ信号ａ１
スロットルバルブ９の開度を検出するセンサ１３からの
スロットル開度信号す、エンジン回転数を検出するセン
サ１４からのエンジン回転数信号Ｃ及び燃焼室４の回り
のウォータージャケット１５内の冷却水温を検出するセ
ンサ１６からの水温信号ｄが入力されるようになってる
。そして、上記スロットル開度信号す及びエンジン回転
数信号Ｃと第３図に示すように予め設定された気筒数制
御マツプとを徴し合せ、上記信号す、ｃが示す現実の運
転状態が第３図に斜線部で示す中負荷中速の減筒運転領
域■にある時に減筒信号ｅを出力するようになっている
。また、上記エア流量信号ａとエンジン回転数信号Ｃと
から１サイクル当りの燃焼室への吸入エア■を算出する
と共に、これに対応する燃料噴射量を設定し、且つこれ
を水温信号ｄが示すエンジン１の暖機状態に応じて補正
して、最終的に得られた燃料噴射量となるように燃料噴
射ノズル１１に燃料制御信号ｆを送出する。尚、上記減
筒信号ｅは、減筒運転時に休止気筒の燃料噴射ノズル１
１に燃料噴射を停止させるように出力される。また、第
３図に示す運転領域のマツプには減速領域■及びアイド
ル領域■が設定され、夫々の領域に応じた燃料制御が行
われるようになっている。そして、これらの領域１［［
、ＩＶ及び上記減筒運転領域■以外の領域が通常の全筒
運転領域工とされている。

然して、このコントローラ１２は、上記の制御に加えて
、加速時に燃料供給量を増量させる補正制御を行う。

次に、この補正制御を第４図のフローチャートに従って
説明する。

先ず、コントローラ１２は、フローチャートのステップ
Ｓ１で上記各信号す、ｃ、ｄが示すスロットル開度、エ
ンジン回転数、水温を読み込み、次にステップＳ２で次
式に従って加速判定係数Ａを算出する。

Ａ＝６Ｘ　（１＋ｋ　＋　＋ｋ　２　）ここで、ｂはス
ロットル開度の変化率であり、またに１．ｋｚはエンジ
ン回転数及び水温に関する補正係数であって、回転数が
低い時及び水温が低い時に夫々大きな値をとって、これ
らの場合に相対的に小さなスロットル開度変化率すで加
速判定を行わせるためのものである。

次に、コントローラ１２は、スロットル開度信号す及び
エンジン回転数信号Ｃと第３図のマツプとを徴し合せ、
エンジンの運転Ｔ４域が全筒領域工にあるか減筒運転領
域■にあるかを判定する。そして、全筒運転ｆＩＡ域工
にある時は、ステップＳ４で上記判定係数へと第１判定
値Ａ１とを比較し、また減筒運転領域■にある時は、ス
テップＳ５で判定係数Ａと第２判定値Ａ２とを比較する
。その場合に、第１．第２判定値Ａ１．Ａ２はＡｔ　＜
Ａ２の関係に設定されていると共に、いずれの場合にも
判定係数Ａが判定値Ａ１又はＡ２を超えた時にエンジン
が加速状態にあると判定する。従って、スロットル開度
の変化率すが比較的小さくてもエンジン１が所定の加速
状態となる全筒運転時には判定係数Ａが小さな値で加速
が判定され、また上記変化率すがかなり大きくなければ
所定の加速状態とならない減筒運転時には、判定係数Ａ
も大きな値となった時点で加速が判定されることになり
、いずれの場合にもエンジン１の現実の加速状態に適合
した加速判定が行われることになる。

そして、上記のようにして加速が判定されれば、コント
ローラ１２はステップＳ６で上記燃料噴射ノズル１１に
対して噴［１を増量させるように燃料制御信号ｆを出力
し、これにより全筒運転時及び減筒運転時のいずれの場
合にも、エンジン１が所定の加速状態にある時に燃料供
給〇１が増量され、所要の加速性が得られることになる
。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、気筒数制御エンジンにお
いて、スロットル開度変化率に基づいて加速を判定して
加速時に燃料供給量の増量補正を行う場合に、上記加速
の判定が全筒運転時か減筒運転時かに拘わらず常に適切
に行われることになる。従って、全筒運転時に加速の判
定が遅れて所要の燃料増１が行われないといった弊害を
招くことなく、減筒運転時に、現実にはエンジンが所定
の加速状態となっていないのに加速判定が行われて燃料
が憎口されるといった不具合が回避されることになる。

これにより、常に良好な加速性能を確保しながら、特に
減筒運転時における不必要な燃料の増ｍによる燃費性能
や排気性能の悪化が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の全体構成を示すブロック図、第２〜４
図は本発明の実施例を示すもので、第２図は制御システ
ム図、第３図は減筒運転領域を示すマツプ、第４図は加
速時の燃料増量制御を示すフローチャート図である。ま
た、第５図は全筒運転時と減筒運転時のスロットル開度
と出力トルクとの関係を示す特性図である。 １・・・エンジン、９・・・スロットルバルブ、１１・
・・燃料噴射ノズル、１２・・・コントローラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）スロットルバルブ開度を検出してその時間的変化
   率が所定値以上の時にエンジンの加速を判定する加速判
   定手段と、該判定手段により加速が判定された時に燃料
   供給量を増量補正する燃料増量手段と、所定運転領域で
   一部の気筒を休止させて減筒運転を行わせる気筒数制御
   手段とを有し、且つ上記加速判定手段が加速を判定する
   時の判定値を全筒運転時と減筒運転時の各々について設
   定し、減筒運転時の判定値を全筒運転時の判定値よりも
   大きくする加速判定値設定手段が備えられていることを
   特徴とする気筒数制御エンジン。