JPS6384931A - プレキヤスト複合体並びにその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野］ 本発明は、平面状態を異にする複数の平面板材料を貼り
合わせた構造を有する複合板、換言すると熱膨張或は該
複合板を構成する各基材の硬化収縮など相互の変位によ
る内部歪を該基村内で吸収して、安定した平面状態を保
つ構造の複合体とその製造方法に関するものである。 ［従来技術とその問題点］ ｉ）従来１例えば、セラミックタイルとコンクリートＰ
Ｃ板或はセラミックタイルと合成樹脂板を貼り合わせ一
体化した複合板は殆んどのものが多少共反り返っている
ものが多く、これが従来物の大きな欠点の一つになって
いる。 これが所謂１面反り」と称されているものであって、最
近需要が特に増加して来た軽薄板状材料に関する最大の
難点の一つである。近年のＩＥＯ層ビルに使用される板
状材料は取扱の便宜上軽い方が良く、そのためには薄く
て而も強い方がよい、ところが上記のような複合板を薄
型にすればする程前記面反りが起りやすくなる。 而してこのような従来複合板の欠点の理由は、それらの
ｆ！Ａ造方法から検討して見ると、先ず例えばコンクリ
ートＰＣ板の表面の全面に、例えばセメントモルタル、
ベーストなどの貼着材を塗布した後辷セラミックタイル
を貼り付ける方法があるが、こうしてできた複合板では
、その中層部にサンドイッチ状にはさまれた貼着材が硬
化に際し収縮する性質を有するから、連続したモルタル
としては大さな合成の収縮応力を生じ、これによって複
合板全体がそり返る現象を生ずるに至るのである。また
日当りの非常によい壁の部分にこのような複合板が使用
された場合には好天のときは相当の高温となるため、壁
体に用いられたコンクリ−）ＰＣ板とＥ記中間のモルタ
ル層とセラミックタイルの熱膨張の差による内部剪断合
力が作用し、セラミックタイルが剥離するようなことも
起り得る。 これらの欠点を避けるため、従来も成程度の工夫はなさ
れて来た。即ちその一つの方法としては、モルタル等の
塗布面に伸縮目地を多数設けたものがある。しかしなが
らこの方法では、一定間隔で目地を作るのは相ちに手間
がかかり、工期も長くなるし、コスト高になるという問
題点がある。また目地として、たて筋をつけただけのよ
うなやり方もあるが、これはセラミックタイルを貼付け
た際に、目地が消えてモルタルが一体化してしまい効果
が得られない場合も多い。 また、古くから安定したタイル張り方法として、タイル
１枚毎にセメントモルタルを団子状に乗せて張りつけモ
ルタルが一体として連結しない様にして応力を分散させ
る方法もとられてきた。 しかしながら、この方法もタイル１枚、１枚についてそ
うしていたのでは生産性が甚だ低く、労賃が高くなった
現今においては、可成りのコスト高となるという問題点
がある。 ｉｉ）貼着、材が合成樹脂モルタルの場合は、前記硬化
収縮による内部歪みの発生と変位のみでなく、完成後の
熱膨張においても、全面一体となした複合体は安定な平
面の状７ｇを保つことができないという欠点がある。 １ｉｉ）また従来のプレキャスト複合体を製造する一般
的方法としては、予じめ表面材（例えばセラミックタイ
ル）のサイズに応じて特に製作された型枠の底面に該表
面材を敷き１モルタルをｔｉｔ動注入しそ平面状態にな
らし１モルタルを硬化養生させて一体化し、型枠を取り
除いて複合体を取出すものであるが、このように−枚毎
に型枠を設けていたのでは、生産性が極めて低く、従っ
てコスト高となるという旧題点がある。 ｃ本発明のＬＩ的： 発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上記各種従来技術に係る複合体の品真上の諸
欠点を除去解決し、合理的で面反りや剥製を起こさず、
すべて安定した平面状態を保つ構造のプレキャスト複合
体を創出すると共に、生産性も従前よりは高いその製造
方法を開発し、提供することを目的とするものである。 ［本発明の構成：問題点を解決するための手段１本９．
１１の構成は次の如く要約され得る。 （１）本発明に係るプレキャスト複合体は、例えばセラ
ミックタイルなどの平面板の片面に、所謂ハニカム状板
を貼り合わせたものにおいて、その貼、？７基材が前記
ハニカムの格子により、小単位６植に隔離され、細分さ
れた状態で前記少くも１枚の平面板とハニカム状板が複
合一体化されている構造を有することを特徴としている
。 ハニカム板の両面に平面板を貼着したものも含まれる。 （２）本発明に係るプレキャスト複合体の製造方法は、
前記平面板の片面に沿ってハニカム状板を仮固定してお
き流動性及び時硬性を有する無機又は有機の貼着性基材
を、前記ハニカム状枠の夫々の孔内に流入充填し、養生
硬化させることによって、前記ハニカム状枠の夫々の孔
毎に細分化され、硬化した貼着性基材をもって前記平面
板とハニカム状板を一体化することを特徴としている。 換言すれば、従来の様に特定の型内で一体化するのでな
く平面板（表面材）の裏面に、ハニカム部材を予じめ固
定手段（例えば接着剤或は釘止）で固定した後、流動状
態に７Ａ整した貼着基材をハニカム孔内に注入して、そ
のまま養生硬化させるものである。更に前記の様な特定
の墾枠の役割りをハニカム部材が果すと共に変位の異な
る貼着性基材を夫々細分独立させるように製造するもの
である。 平面板（表面材）は、セラミックタイル、石綿セメント
板１合成樹脂板などでもよい。 ハニカム状板は所謂蜂の巣状のもので、６孔は突き抜け
ており、６孔の平面形状は六角形でも５円形でも四角形
（格子型）でも、三角形でも、菱形などでもよい、また
ハニカム状板の素材は、薄い硬質の紙や、金属板、プラ
スチック板などを用いることができるが、望ましくは上
述の内部応力を能率良く吸収するためには軟質の材料で
作られた素材の方がよい。 貼着性の基材は、最初に水又はその他の溶剤で流動性を
もたせることｐ（できるもので、これを前記ハニカム状
板の６孔に流し込むと、前記の平面板によく貼着し、そ
の後時間が経つにつれて硬化し、前記上面板とハニカム
状板の両者を貼着一体化させるようなものであればよい
。 こめ無機質物の例としてはセメントモルタル又はペース
ト或いは前記ハニカム格子が成程度大きい場合において
は、セメントモルタル又はペーストに粗骨材を加えてコ
ンクリートとして用いてもよい、また有機物の例として
はポリエステル樹脂系接着剤なども貼着性の基材として
用いることができる。 ［実施例］ 実施例１ この実施例はセメントモルタルＰＣ（プレキャスト）板
についてのものであり、次のような構成素材を用いた。 （Ａ）表面材（平面板）：ｒＥＪ示の１セラミツクタイ
ル ８００　［麿ｍｌＸ　　８００［膳鳳］×　　３

【ｍｍ
１（Ｂ）ハニカム部材：図示の２ 厚さ０．５【■履】のクラフト紙で、格子の平面形状が
六角形の所謂蜂の巣状で１つの辺が１５［ｍｍｌで深さ
が２０

【■層］のペーパーハニカム。 （Ｃ）ハニカムと表面材を予じめ固定する接着剤合成ゴ
ム接着剤：図示は省略 （［ｌ）貼着性の基材：図示の３ １：２　セメントモルタル 以上の各構成素材を用いて厚さ合計２３［ｍｍ１（表面
材３［■層］基材２０【園薦】）、面積８００Ｘ　８０
０［（ｓ＋＊）２］のセメントモルタルＰＣ板を製造し
た。 第１図はその斜視説明図、第２図は第１図中Ｉ−Ｉ断面
図、ｆｆ５３図はその上面の平面図である０次に３週間
大気中で養生硬化させた後、以下の測定を行ない、尚参
考のために従来方法によるものとの比較を行ない、下記
第１表の如き結果を得た。供試体は各５枚宛製造したが
、試験結果の状態は同様であった。 第１表 但し、表中１面反りの十印は表面材の真中が凸状となる
反りを表わす。 以上の如〈従来方法による従来製品では、表面材タイル
に亀裂を発生させると共に大きい凸状反りが見られ、平
面板状商品として使用に耐えるものではなかったが、本
発明に係るＰＣ板はタイル面の亀裂も無く、また面反り
も、肉眼ではゎからない程極めて少なく、形状の安定し
た平面板状部材として製造することができ、従って美麗
な平面板状材料として構築素材に用いることができる。 実施例２ この実施例は合成樹脂モルタルＰＣ板についてのもので
あり１次のような構成素材を用いた。 （Ａ）表面材（平面板）：図示の１ セラミ−Ｉフタイル ８００［ｍｍｌ　Ｘ　　Ｇｏｏ（ｍｍｌ　Ｘ　　３［ｍ
５ｌ（Ｂ）ハニカム部材：図示の４ 厚さ　０．２［ｍｍｌのアルミニウム板製の格子で、６
孔の単位容積がｌｏ［ｍｍ１Ｘ　１０［１腸ｌ×３【脂
層ｌのアルミハニカム。 ＣＣ）接看剤：図示は省略 合成ゴム系Ｉａ石剤 （Ｄ）基　材：図示の５ ポ・、リエステルｍ脂モルタルで ポリエステル樹脂ｌ：砂２の配合物。 表面材の上にハニカム部材をｔａｆｆ剤で固定しておき
、ポリエステル樹脂モルタル基材を流動状態として、前
記ハニカム部材に注入した後、３時間硬化させ更にｌｏ
ｏ［”ｃ］で２時間熱処理養生し。 そ゛の後以下の測定を行なった。この結果第２表に示す
。 第２表 但し、上表中１面反りの十印は表面材の真中が凸状とな
る反りを表し、−印は表面材、の真中が凹状となる反り
を表わす。 以上の如く、従来方法で製造した複合ＰＣ板（０は、樹
脂モルタルの硬化収縮が本来大きいので、ｙｉＬい凸状
反りを発生させ、かつタイル面に大きな亀裂を生じさせ
る。 これに対し１本発明の方法により製造した本発明の複合
ＰＣ板（３）は、肉眼で見ても殆んど面反りを生ぜず、
実際使用上においては何等閂題を生じな牟った。更に両
者を硬化後において。 ８０　［”　ＣＩに加熱して見たところ、従来品（４）
は著しい凹反りを起こすが１本発明品は肉眼では殆んど
反りが認められず、実際使用１何等支障がなかった。　
　　　　・ ［本発明の効果］ 以上詳細に説明したところにより本発明の効果を要約す
る。 （１）上記の実施例で明らかなるごとく、従来は薄いタ
イルと薄い基材を複合した複合体ば、時硬性基材の硬化
収縮や各素材の８膨張率の差異のために、必ず大きな面
反りを起こし、平面形状の正しいＰＣ板を製造すること
も、得ることもできなかったが、未発ＩＪＪによれば、
ハニカム状板を用いて貼着性基材を細分するので、硬化
収縮や熟膨張或いは振動による内部応力が内部で吸収さ
れるので１面反りを起こさず、正しい平゛面形状を保持
するＢ板複合ＰＣ板を始めて得ることが可能となった。 （２）また製造方法についても、従来はこの種複合ＰＣ
：板の製造には必ず型枠を必要とし生産性が極めて低か
ったが、本発明製造方法によれば、最初にハニカム板を
固定してから貼着材を流し込むので、型枠が不要となり
、生産性が高い。 （３）尚必要に尿、す°、ハニカム状板の両面に平面板
材料を複合した構造の複合板においても、上記同様な効
果を期待し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は形状六角形蜂の染型ハニカム状板を平面板に固
定した場合の斜視説ＩＪＪ図。 第２図は本説明に係るプレキャスト複合体の第１図Ｉ−
Ｉ切断部に貼着性基材を入れた場合の説明図、 第３図は本発明に係るプレキャスト複合体に（平面板は
１枚のもの）貼着性基材を入れた状態の平面図、 第４図は格子状ハニカム状板を平面板に固定した場合の
斜視説明図。 第５図は第４図のプレキャスト複合体の■−■切断部に
゛貼着性基材を入れた場合の説明図、第６図は格子状ハ
ニカム状板を用いた本発明に係るプレキャスト複合体に
貼着性基材を入れた状態の平面図である。 １・・・平面板、２．４：ハニカム状板。 ３．５・・・貼着性基材 特許出願人　　　　　　　　　　　居　上　英　雄第１
図 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハニカム状板の少くも片面に平面板を固定し、該
   ハニカムの孔毎に細分された貼着性基材により、貼り合
   わせ一体化されていること特徴とするプレキャスト複合
   体。
2. （２）平面板の片面に沿ってハニカム状板を固定した後
   、流動性と貼着性と時硬性とを有する無機又は、有機の
   基材を、前記ハニカム状枠の孔内に流入充填し、必要に
   応じ、該ハニカム状板の他の面にも、更に１枚の平面板
   を貼着させ、養生硬化させることによって、前記ハニカ
   ム状枠により夫々細分化され、硬化した貼着性の基材を
   もって前記平面板とハニカム状板とを一体化することを
   特徴とするプレキャスト複合体の製造方法。