JPS6384716A - 圧延機のロ−ルギヤツプ制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、大ストローク、低速度で主にロールギャップ
の初期設定に用いる電動圧下装置と、小ストローク、高
速度で主に板厚制御に用いる油圧圧下装置を備えた圧延
機におけるロールギャップ制御方法に関するものである
。

（従来の技術） 第４図は従来の圧延機のロールギャップ制御装置の概略
構成を示すものである０図において、１は圧延機で、そ
れぞれワークロール２１．３１、中間ロール２２．３２
、＆びバックアップロール２３．３３を備えた上ハウジ
ング２と下ハウジング３を有する。上ハウジング２はコ
ラム４に沿って昇降自在に装着され、その上昇及び下降
は電動圧下モータ５によって図示しないねじ機構を介し
て行われる。

したがって、ロールギャップ（ワークロール２１と３１
間の間隙）の設定は、所定の指令信号に基づき電動機駆
動制御回路６を介して電動圧下モータ５により上ハウジ
ング２を上昇又は下降させることにより行われる。

次に、下ハウジング３は上ハウジング２のワークロール
２１に対し下ワークロール３１を急速に開閉可能とした
ウェッジ７を備えており、ウェッジ７は油圧シリンダ８
に連結され駆動される。ウェッジ７の移動量はウェッジ
位置検出器９により検出され自動板厚制御回路１０へ入
力されるようになっている。したがって、板厚制御は油
圧シリンダ８によりウェッジ７の位置を制御し、ロール
ギャップを開閉することにより実行される。この場合、
電動圧下モータ５はロールギャップの開閉動作に対する
応答速度が遅いので、自動板厚制御（以下、ＡＧＣとい
う）には利用されない。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の圧延機において、いわゆる板切れが発生したとき
はウェッジを急速に開方向に移動させ、ロールギャップ
を開くことにより圧延機のロールへの巻き込みを防止す
るのであるが、ＡＧＣの実行結果、ウェッジが開眼付近
にあるとき板切れがか発生した場合は、ウェッジが開方
向に移動してもロールギャップを十分に開くことができ
ず、圧延機のロールへの巻き込みが発生する。このため
、ロールへの圧延機の焼きつけ等が発生し、その修復に
時間がかかるので生産性が著しく低下する。

さらに、ウェッジの開眼又は開眼付近ではＡＧＣの制御
出力が大きいと油圧シリンダがストロークエンドに達し
、そのためＡＧＣが満足に機能しなくなり板厚精度ひい
ては製品品質が低下する。

（問題点を解決するための手段） 本発明に係る圧延機のロールギャップ制御方法は、ウェ
ッジがある所定の制限値に達した時、ＡＧＣを実行しつ
つ電動圧下装置を駆動することにより、油圧圧下装置の
位置を中立点近傍まで修正するようにしたものである。

ここで、上記制限値とは、板切れ時十分に機能出来る限
界のウェッジ位置を意味する。

なお、ＡＧＣは油圧圧下装置を強制的に中立位への移動
させながら電動圧下装置によって行うこともできる。

（作用） 本発明においては、油圧圧下装置の位置を電動圧下装置
にフィードバックすることによりロールギャップを一定
に保持しつつ修正することができるため、ウェッジの位
置を常に所定の制限値内に収めることができ、ウェッジ
の移動量に十分な余裕を持たせることができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図により説明する。

第１図は本発明方法を実施するためのロールギャップ制
御装置を概略説明図である。図中、第４図と同一符号は
同−又は相当部分を示し、説明は省略する。１１はウェ
ッジ位置判定器で、ウェッジ位置検出器９によるウェッ
ジ７の位置信号を入力し、第２図に示すフローチャート
に従って演算したうえで電動機駆動制御回路６に出力さ
れる。

この出力信号によって電動圧下モータ５を駆動し、上ハ
ウジング２を上昇又は下降させることによりロールギャ
ップを適正量変化させる。

次に、第２図のフローチャートについて説明する。

演算をスタートさせると、まずウェッジの位置読込回路
Ａにてウェッジの位置信号Ｗを読み込む。

判断器Ｂはウェッジの開方向の制限値Ｗｏ及び閉方向の
制限値Ｗｃと前記Ｗの大小関係を判定する。

もし、Ｗｃ＜Ｗ＜Ｗｏのとき、すなわちＹＥＳのときは
ウェッジ７は制限値内にあるので何も実行しない。しか
し、もしＷ：５Ｗｃ又はＷ≧Ｗｏのとき、すなわちＮｏ
のときはウェッジ７は制限値外にあることになるのでＣ
にて電動圧下装置５を駆動する。

次に判断器りにてウェッジ７が中立位置に移動したこと
が判明するとＥにて電動圧下装置５を停止する。Ｆは演
算続行の判断器である。

次に、第３図はウェッジの位置、電動圧下モータ及びロ
ールギャップ移動量のタイミングチャートである。横軸
は時間軸で、縦軸はそれぞれウェッジの移動位置、モー
タの状態及びロールギャップの移動量を示す。

ウェッジ位置のタイミングチャートの場合、開眼はウェ
ッジの開方向のストロークエンド、閉眼は閉方向のスト
ロークエンドを示す。開方向制限値Ｗｏは板切れ時有効
なロールギャップを開くことのできる限界であり、かつ
、ＡＧＣを有効に機能させるための限界値である。閉方
向制限値ＷｃはＡＧＣを有効に機能させるための限界値
である。

電動圧下モータのタイミングチャートの場合、上昇はロ
ールギャップの開方向へ、下降は閉方向にモータが回転
していることを示している。

この実施例装置の動作を第３図のタイミングチャートに
より説明する。

（１）ウェッジ７はＡＧＣにより第３図に示すような挙
動を示す。時刻ｔ１まではウェッジ７の位置は制限値Ｗ
Ｏ又はＷｃに達していないので電動圧下モータ５は停止
状態である。したがって、ロールギャップも初期設定値
のままである。

（２）時刻ｔ、では、ウェッジ７の位置は開方向制限°
値ＷＯに達したので、電動圧下モータ５を駆動し上ハウ
ジング２を低速上昇させる。これによりロールギャップ
は徐々に開いてい（。

（３）時刻ｔ１〜ｔ２では、ロールギャップの開に従い
、モニタＡＧＣ機能により開度相当分だけウェッジ７を
閉方向に移動させる。これは、ロールギャップを開にす
ると、当然圧延機の出側板厚は厚くなるので、モニタＡ
ＧＣはこの出側板厚の偏差値を読み込み厚くなった分だ
け薄駆しようとしてロールギャップを閉方向に動かす指
令、すなわちウェッジを閉方向に移動させる指令を出す
からである。

（４）時刻ｔ２では、ウェッジ７が中立位置に到達する
と電動圧下モータ５を停止するのでロールギャップの変
化も停止する。

（５）時刻ｔ２〜ｔ、ではＷｃ＜Ｗ＜Ｗｏであるので上
記（４）の状態が続く。

（６）時刻ｔ、では上記（２）と同じである。

（７）時刻ｔ、〜ｔ４では上記（３）と同じである。

（８）時刻ｔ４では上記（４）と同じである。

（９）時刻ｔ４〜ｔ、では上記（５）と同じである。

α〔時刻ｔ、では、Ｗ−Ｗｃに達したので電動圧下モー
タ５にて上ハウジング２を低速下降させる。

よって、ロールギャップは徐々に閉じていく。

（１１）時刻ｔ、〜１にでは、電動圧下モータ５の駆動
によりロールギャップは徐々に閉となる。モニタＡＧＣ
機能によりウェッジ７は開となり中立位置に向って移動
する。

（１２）時刻ｔ、では、ウェッジ７が中立位置に到達し
たので電動圧下モータ５は停止する。

（１３）時刻ｔ６以降は以上の動作をくり返し行う。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、ウェッジの位置を常に開
方向又は閉方向に余裕ある状態にできるので、板切れが
発生しても圧延材のロールへの巻き込みを防止すること
ができる。また、そのためにＡＧＣ機能が十分に発揮で
きるので製品の品質を低下させることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施するためのロールギャップ制
御装置の概略構成図、第２図はウェッジ位置判定器にお
けるフローチャート、第３図はウェッジの位置、電動圧
下モータ及びロールギャップ移動量のタイミングチャー
ト、第４図は従来のロールギャップ制御装置の概略構成
図である。 １：圧延機、　　　２：上ハウジング、３：下ハウジン
グ、５：電動圧下モータ、６：電動機駆動制御回路、７
：ウェッジ、８：油圧シリンダ、９：ウェッジ位置検出
器、１０：自動板厚制御回路、 １１：ウェッジ位置判定器。 第　　２　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ハウジングの昇降駆動を行う電動圧下装置と、ウェッジ
   の開閉駆動を行う油圧圧下装置とを備え、ロールギャッ
   プの自動板厚制御を行う圧延機において、前記ウェッジ
   が所定の制限値に達した時、自動板厚制御を実行しつつ
   前記電動圧下装置を駆動することにより、上記油圧圧下
   装置の位置を中立点近傍まで修正することを特徴とする
   圧延機のロールギャップ制御方法。