JPH06345303A - ストリップのセンタリング方法および装置 - Google Patents

ストリップのセンタリング方法および装置

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JPH06345303A
JPH06345303A JP15785293A JP15785293A JPH06345303A JP H06345303 A JPH06345303 A JP H06345303A JP 15785293 A JP15785293 A JP 15785293A JP 15785293 A JP15785293 A JP 15785293A JP H06345303 A JPH06345303 A JP H06345303A
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JP
Japan
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strip
steering roll
center position
position control
roll unit
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JP15785293A
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Ken Nishino
憲 西野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いセンタリング精度を得ると共に、ストリ
ップのキャンバーや蛇行に対応可能とする。 【構成】 上流より順に出側のセンター位置制御センサ
ー29の検出信号に対応して第1ステアリングロール1
を傾動制御し、出側のセンター位置制御センサー32の
検出信号に対応してストリップ6の進行方向に対して傾
斜させた2本のロール3、4からなる第2ステアリング
ロールユニット2を傾動制御すると共に、サイドトリマ
ー28入側のセンター位置制御センサー38の検出信号
に対応してストリップ6を上下より交互に押さえる複数
のロール5と複数の竪ロール8からなるサイドガイド7
と共に、第2ステアリングロールユニット2をストリッ
プ幅方向にスライド制御してセンタリングを行う。 【効果】 キャンバーや蛇行時にもトリム不良を生じる
ことなく、トリム歩留、生産性を大幅に向上できると共
に、トリム品質の悪化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼帯をテンションカ
ット方式によりトリミングする場合における鋼帯のセン
タリング方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯の処理ライン、例えば鋼帯酸洗ライ
ンにおいては、酸洗処理された鋼帯(以下ストリップと
いう)の幅を冷間圧延ライン向けに一定幅としたコイル
とするために、サイドトリマーによりストリップの両側
端部の規定幅以外の部分をカットしている。このサイド
トリマーの手前には、竪ロール数本からなるサイドガイ
ドが設置され、ストリップをセンタリングしてサイドト
リマーへ供給するようになっている。
【0003】上記ストリップ酸洗ラインにおけるトリム
方式には、テンショントリム方式とフリーループトリム
方式がある。テンショントリム方式は、図5に示すとお
り、ロール51を支点としてステアリングロール52で
ストリップ53のセンタリングを行い、サイドガイド5
4でストリップ53のセンタリングを再度行ったのち、
サイドトリマー55によりストリップ53の両側端部の
規定幅以外の部分をカットするものである。しかしなが
ら、サイドガイド54によるセンタリング制御は、エッ
ジに負荷がかかりすぎ、耳折れを発生するのでセンタリ
ング制御が不可能であり、しかも制御精度の応答性が悪
く、キャンバー時や蛇行時にはトリミングが不可能とな
る。一方、フリーループ方式は、図6に示すとおり、サ
イドトリマー61の前にフリーループ62が設けられて
いるので、サイドガイド63によるセンタリング制御に
よりストリップ64のセンタリングが容易で、しかもキ
ャンバーや蛇行の影響を受けない反面、テンションが小
さいために、ストリップ64のばたつきが生じて蛇行検
出精度が悪化する。さらにストリップ64のばたつきに
よりトリム切断面の品質が悪化する。
【0004】上記ストリップ酸洗ラインにおけるサイド
トリマー前段のセンタリング方法としては、サイドガイ
ドをセンターに対して左右対称に開閉するようになし、
この左右のサイドガイドと連動してサイドガイドを通過
する鋼板の両側端を検出する一対のフォトヘッドによ
り、鋼板の幅の変化に応じて左右のサイドガイド間隔を
制御する方法(特開昭54−6275号公報)、酸洗ラ
インにおいて、酸洗処理後の鋼帯をバックテンションの
作用下にトリマーに導入してテンショントリムを行う方
法であって、トリマーの入側前方に設置された鋼帯蛇行
矯正装置により鋼帯の蛇行を矯正しながら、トリマーの
入口部に設けられた鋼帯サイドガイド装置により鋼帯を
案内すると共に、トリマーに導入される鋼帯のセンター
にトリマーのセンターが一致するようにトリマーを位置
制御する方法(特開昭61−226213号公報)、前
後2本のステアリングロールを上流側のロールの入側の
パスライン軸まわりに旋回自在に支持すると共に、下流
側のロールを前記2本のロール間のパスライン軸まわり
に旋回させる機構を付設した装置(特開平2−3825
2号公報)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭54−62
75号公報に開示の方法は、ストリップの走行位置がほ
ぼラインセンター中央近くであることを前提としている
ため、蛇行が大きい現状では実現は困難である。また、
特開昭61−226213号公報に開示の方法は、トリ
マー入側前方の鋼帯蛇行矯正装置により鋼帯の蛇行を矯
正し、サイドガイド装置によりセンタリングし、さらに
トリマーに導入される鋼帯のセンターにトリマーのセン
ターが一致するようにトリマーを位置制御するもので、
サイドガイド装置により無理にセンタリングしようとす
ると、鋼帯エッジに耳折れが生じるばかりでなく、トリ
マー位置制御装置を設置する必要があり、大幅な改造を
要する。特開平2−38252号公報に開示の装置は、
連続表面処理等を対象とする蛇行制御を行うもので、サ
イドトリマーのセンタリングのように高精度を必要とす
る設備には適用できない。
【0006】この発明の目的は、前記テンショントリム
方式における欠点を解消し、高いセンタリング精度が得
られると共に、ストリップのキャンバーや蛇行に対応で
きるストリップのセンタリング方法および装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験検討を重ねた。その結果、サイド
ガイド装置とサイドガイド装置上流のステアリングロー
ルとの間に、サイドガイド装置のセンタリング用スライ
ドベース上にストリップの進行方向に対して傾斜させた
2本のロールからなるステアリングロールを設け、上流
のステアリングロールの制御不良や精度不足時にセンタ
リング制御を行い、最後にサイドガイド装置により微少
量の偏差について高精度の制御を行うことによって、高
いセンタリング精度が得られると共に、ストリップのキ
ャンバーや蛇行に対応できることを究明し、この発明に
到達した。
【0008】すなわちこの発明は、連続酸洗ラインのテ
ンショントリム方式におけるトリミング方法において、
上流より順に出側のセンター位置制御センサーの検出信
号に対応して第1ステアリングロールを傾動制御し、出
側のセンター位置制御センサーの検出信号に対応してス
トリップの進行方向に対して傾斜させた2本のロールか
らなる第2ステアリングロールユニットを傾動制御する
と共に、サイドトリマー入側のセンター位置制御センサ
ーの検出信号に対応してストリップを上下より交互に押
さえる複数のロールと複数の竪ロールからなるサイドガ
イドと共に、第2ステアリングロールユニットをストリ
ップ幅方向にスライド制御してセンタリングを行うこと
を特徴とするストリップのセンタリング方法である。
【0009】また、連続酸洗ラインのテンショントリム
方式におけるトリミング装置において、サイドトリマー
の上流側にストリップを上下より交互に押さえる複数の
ロールと複数の竪ロールからなるサイドガイドをストリ
ップ幅方向にスライド自在に設け、該サイドガイドのス
ライド部上にストリップの進行方向に対して傾斜させた
2本のロールからなる単独制御可能の第2ステアリング
ロールユニットを設け、第2ステアリングロールユニッ
トの上流に単独制御可能に第1のステアリングロールを
設け、第1のステアリングロール、第2のステアリング
ロールユニットの出側およびサイドトリマー入側にセン
ター位置制御センサーを設け、出側のセンター位置制御
センサーの検出信号に対応して第1ステアリングロー
ル、第2ステアリングロールユニットを傾動制御すると
共に、サイドトリマー入側のセンター位置制御センサー
の検出信号に対応してサイドガイドと共に第2ステアリ
ングロールユニットをスライド制御するセンター位置制
御部を設けたことを特徴とするストリップのセンタリン
グ装置である。
【0010】
【作用】この発明方法においては、上流より順に出側の
センター位置制御センサーの検出信号に対応して第1ス
テアリングロールを傾動制御し、出側のセンター位置制
御センサーの検出信号に対応してストリップの進行方向
に対して傾斜させた2本のロールからなる第2ステアリ
ングロールユニットを傾動制御すると共に、サイドトリ
マー入側のセンター位置制御センサーの検出信号に対応
してストリップを上下より交互に押さえる複数のロール
と複数の竪ロールからなるサイドガイドと共に、第2ス
テアリングロールユニットをストリップ幅方向にスライ
ド制御してセンタリングを行うから、第1ステアリング
ロールによりストリップが粗センタリングされ、さらに
第2ステアリングロールユニットによりセンタリング制
御され、最後にサイドガイドと共に第2ステアリングロ
ールユニットをスライド制御して微小な偏差分が高精度
でセンタリングされ、常時ラインセンターにストリップ
センターを高精度で合致させることができる。
【0011】また、この発明装置においては、サイドト
リマーの上流側にストリップを上下より交互に押さえる
複数のロールと複数の竪ロールからなるサイドガイドを
ストリップ幅方向にスライド自在に設け、該サイドガイ
ドのスライド部上にストリップの進行方向に対して傾斜
させた2本のロールからなる単独制御可能の第2ステア
リングロールユニットを設け、第2ステアリングロール
ユニットの上流に単独制御可能に第1のステアリングロ
ールを設け、第1のステアリングロール、第2のステア
リングロールユニットの出側およびサイドトリマー入側
にセンター位置制御センサーを設け、出側のセンター位
置制御センサーの検出信号に対応して第1ステアリング
ロール、第2ステアリングロールユニットを傾動制御す
ると共に、サイドトリマー入側のセンター位置制御セン
サーの検出信号に対応してサイドガイドと共に第2ステ
アリングロールユニットをスライド制御するセンター位
置制御部を設けたから、センター位置制御部は、第1ス
テアリングロール出側に設けたセンター位置制御センサ
ーの検出信号に対応して第1ステアリングロールの傾動
制御を、第2ステアリングロールユニットの出側に設け
たセンター位置制御センサーの検出信号に対応して第2
ステアリングロールユニットの傾動制御を、また、サイ
ドトリマー入側のセンター位置制御センサーの検出信号
に対応してサイドガイドと共に第2ステアリングロール
ユニットをスライド制御することができ、第1ステアリ
ングロールによりストリップが粗センタリングされ、さ
らに第2ステアリングロールユニットによりセンタリン
グ制御され、最後にサイドガイドと共に第2ステアリン
グロールユニットをスライド制御して微小な偏差分が高
精度でセンタリングされ、常時ラインセンターにストリ
ップセンターを高精度で合致させることができる。
【0012】この発明において、第2ステアリングロー
ルユニットの2本のロールをストリップの進行方向に対
して傾斜させたのは、2本のロールを上下振り子式にし
た場合、第2ステアリングロールユニットを傾動させる
と第1ステアリングロールと第2ステアリングロールユ
ニット間で両エッジ部に±ΔLの伸率差が生じて平坦不
良が発生し易い。また、2本のロールを水平とした場合
は、第2ステアリングロールユニットの傾動によって、
ΔSの変位が第2ステアリングロールユニットの第1ロ
ールに生じ、第1ステアリングロールの制御に大きく影
響を及ぼす。したがって、上下振り子式と水平式の中間
である傾斜式とし、第2ステアリングロールユニットの
傾動量がどちらにも影響のない範囲としたものである。
【0013】この発明における第1ステアリングロール
は、第2ステアリングロールユニットの入側点でのスト
リップのセンタリングである。したがって、サイドトリ
マーの入側点でのストリップの幅方向へのスライドによ
るセンタリングでないので、応答遅れおよび制御偏差が
大きい。すなわち、ライン速度V、第2ステアリングロ
ールユニットとサイドトリマー間距離Lとすると、応答
遅れはL/Vとなる。この問題を解消するには、第2ス
テアリングロールユニットの制御を行う。第2ステアリ
ングロールユニットの制御は、第1ステアリングロール
の制御が不良の場合やセンタリング精度不足の場合、そ
の偏差量ΔS0を検出し、第2ステアリングロールユニ
ットを制御するので、応答遅れは殆どなくなり、常時ラ
インセンターにストリップセンターを合致させることが
できる。しかし、制御量が大きすぎると、サイドトリマ
ーへの影響が多少生じるので制約内とする。また、第2
ステアリングロールユニットの制御系の応答性は、トリ
ミング後のストリップ端部の急激な変化を小さくするた
め、サイドガイドの制御系よりも遅くしてある。
【0014】なお、第2ステアリングロールユニットの
制御がない場合は、ストリップのセンタリング不良をサ
イドガイドで全量制御しなければならず、応答遅れと精
度が悪化する。例えば、第2ステアリングロールユニッ
トの制御がない場合の偏差量ΔS0は、そのままサイド
ガイド制御系に送られるが、これの応答遅れは、偏差量
ΔS0は十分大きい値で最大ΔS0=30mmぐらいが一
般的に生じている。また、第2ステアリングロールユニ
ット制御時の偏差は、通常±2mm以下である。したが
って、制御に要する時間は、センタリング制御速度Vc
=50mm/secとすると、第2ステアリングロール
ユニットの制御がない場合、ΔS0/Vc=30/50
=0.6secとなる。これに対し第2ステアリングロ
ールユニットの制御有りの場合、2mm/Vc=2/5
0=0.04secとなる。すなわち、応答遅れ差は概
略0.56secとなる。この間にストリップが進む距
離は、VL×0.56secであるから、ストリップ進
行速度VL=2m/secとすると、第2ステアリング
ロールユニットの制御がない場合、1.12mのセンタ
リング不良部の通過を許容し、トリマー脱線によるトリ
ムトラブルが発生する。これに対し第2ステアリングロ
ールユニットの制御有りの場合は、0.08mのセンタ
リング不良部の通過であるから安全である。
【0015】サイドガイドの制御は、サイドトリマー直
近でのストリップの位置検出に基づく幅方向へのスライ
ドによるセンタリング制御で、最も応答性が高く、微少
量を高精度に制御することができる。なお、第2ステア
リングロールユニットをサイドガイドの制御と同一スラ
イド部に乗せた理由は、第2ステアリングロールユニッ
トの制御系とサイドガイドの制御系との制御干渉を避け
るためである。
【0016】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の詳細をセンタリング装置の一例を示す
図1ないし図4に基づいて説明する。図1はこの発明の
センタリング装置の全体説明図、図2は制御系統を除く
センタリング装置の概略平面図、図3は第1ステアリン
グロールを示すもので、(a)図は全体側面図、(b)
図は全体平面図、図4は第2ステアリングロールユニッ
トとサイドガイドを示すもので、(a)図は概略側断面
面図、(b)図は全体平面図である。図1ないし図4に
おいて、1は第1ステアリングロール、2はNo.1ス
テアリングロール3およびNo.2ステアリングロール
4からなる第2ステアリングロールユニット、5はスト
リップ6を上下より交互に押さえる複数のロールで構成
されたアンフォールディングロール、7は複数の竪ロー
ル8からなるサイドガイドである。
【0017】第1ステアリングロール1は、ベースフレ
ーム9上に固定された支点ピン10を支点として入側の
パスラインの回りに傾動可能のロール固定フレーム11
に軸支されている。ロール固定フレーム11は、4隅上
下面にはライナー12が設けられ、4隅上下面のライナ
ー12がベースフレーム9に固設した荷重受部13と浮
上がり防止フレーム14の下面ライナー15との間に位
置し、油圧シリンダー16を操作すれば、支点ピン10
を支点として入側のパスラインの回りに傾動するよう構
成されている。
【0018】No.1ステアリングロール3およびN
o.2ステアリングロール4からなる第2ステアリング
ロールユニット2は、全体スライドベース17上に設け
た全体スライド部18に固定された支点ピン19を支点
とする全体スライド部18上の傾動スライドベース20
に立設したフレーム21に軸支されている。傾動スライ
ドベース20は、油圧サーボシリンダー22を操作すれ
ば、支点ピン19を支点として入側のパスラインの回り
に傾動するよう構成されている。
【0019】アンフォールディングロール5は、全体ス
ライド部18に設けたフレーム23に押圧機構24を介
して軸支されている。また、サイドガイド7は、モータ
25により駆動する開閉スクリュー軸26に螺合され、
開閉スクリュー軸26を駆動すれば、サイドガイド7が
ストリップ6の幅方向に開閉するよう構成されている。
さらに全体スライド部18は、油圧サーボシリンダー2
7を操作すれば全体スライドベース17に沿ってストリ
ップ6の幅方向にスライドするよう構成されている。
【0020】28はサイドトリマー、29は第1ステア
リングロール1の出側に設けた光源30とフォトセンサ
ー31からなるセンター位置制御センサー、32は第2
ステアリングロールユニット2の出側に設けた光源33
とフォトセンサー34からなるセンター位置制御センサ
ー、35はサイドガイド7の入側に設けられ、サイドガ
イド7と共にストリップ6の幅方向に移動する光源36
とフォトセンサー37からなるサイドガイドセンサー、
38はサイドトリマー28と共にストリップ6の幅方向
にスライドする光源39とフォトセンサー40からなる
センター位置制御センサーである。センター位置制御セ
ンサー29、32、サイドガイドセンサー35およびセ
ンター位置制御センサー38の検出信号は、センター位
置制御部41に入力される。
【0021】センター位置制御部41は、センター位置
制御センサー29から入力されるストリップ6の変位量
に基づいて第1ステアリングロール1のパスラインに対
する傾動角を演算し、第1ステアリングロール1の操作
部42に出力して油圧シリンダー16を操作し、支点ピ
ン10を支点としてロール固定フレーム11を回動さ
せ、第1ステアリングロール1を傾動させてストリップ
6のセンタリング制御を行う。また、センター位置制御
部41は、センター位置制御センサー32から入力され
るストリップ6の変位量に基づいて第2ステアリングロ
ールユニット2のパスラインに対する傾動角を演算し、
第2ステアリングロールユニット2の操作部43に指令
して油圧サーボシリンダー22を操作し、支点ピン19
を支点として傾動スライドベース20を回動させ、第2
ステアリングロールユニット2のNo.1ロール3およ
びNo.2ロール4を傾動させてストリップ6のセンタ
リング制御を行う。
【0022】さらにセンター位置制御部41は、サイド
ガイドセンサー35から入力されるストリップ6のエッ
ジ位置に応じてサイドガイド7の竪ロール8幅を演算
し、サイドガイド7の操作部44に指令してモータ25
を駆動して開閉スクリュー軸26を回転させ、サイドガ
イド7の竪ロール8幅を調整する。また、センター位置
制御部41は、センター位置制御センサー38から入力
されるストリップ6の変位量に基づいて、サイドガイド
7のスライド量とスライド方向を演算し、サイドガイド
7の操作部44に指令して油圧サーボシリンダー27を
操作し、全体スライド部18を全体スライドベース17
に沿ってストリップ6の幅方向にスライドさせ、ストリ
ップ6のセンタリングを行うよう構成する。なお、45
はサイドトリマー28の制御部で、センター位置制御部
41から入力されるストリップ6の幅に応じてサイドト
リマー28の幅を調整する。
【0023】上記のとおり構成したことによって、セン
ター位置制御部41は、センター位置制御センサー29
から入力されるラインセンターからのストリップ6の変
位量に基づいて第1ステアリングロール1のパスライン
に対する傾動角を演算し、第1ステアリングロール1の
操作部42に指令する。操作部42は、第1ステアリン
グロール1のパスラインに対する傾動角が指令値と等し
くなるよう、油圧シリンダー16を操作して支点ピン1
0を支点としてロール固定フレーム11を回動させ、第
1ステアリングロール1を傾動させてストリップ6の粗
センタリング制御を行う。
【0024】また、センター位置制御部41は、第1ス
テアリングロール1によるセンタリング制御の不良、あ
るいはセンタリング精度不足であることがセンター位置
制御センサー32から入力されると、入力されるライン
センターからのストリップ6の変位量に基づいて、第2
ステアリングロールユニット2のパスラインに対する傾
動角を演算し、第2ステアリングロールユニット2の操
作部43に指令する。操作部43は、油圧サーボシリン
ダー22を操作し、第2ステアリングロールユニット2
の傾斜角が指令値と等しくなるよう支点ピン19を支点
として傾動スライドベース20を回動させ、第2ステア
リングロールユニット2のNo.1ロール3およびN
o.2ロール4を傾動させてストリップ6のセンタリン
グ制御を行う。この第2ステアリングロールユニット2
によるセンタリング制御によって、ラインセンターに対
するストリップセンターの偏差は、通常±2mm以下に
制御される。
【0025】さらに、センター位置制御部41は、サイ
ドトリマー28直近のセンター位置制御センサー38か
らラインセンターに対するストリップセンターの偏差が
入力されると、入力されるラインセンターからのストリ
ップ6の変位量に基づいて、サイドガイド6のスライド
量とスライド方向を演算し、サイドガイド7の操作部4
4に指令する。操作部44は、サイドガイド6のスライ
ド量とスライド方向に基づいて油圧サーボシリンダー2
7を操作し、全体スライド部18を全体スライドベース
17に沿ってストリップ6の幅方向にスライドさせ、ス
トリップ6のセンタリング制御を行う。この場合、第2
ステアリングロールユニット2は、全体スライド部18
と共にストリップ6の幅方向にスライドするので、第2
ステアリングロールユニット2の制御系とサイドガイド
6の制御系との制御干渉が避けられ、高精度でストリッ
プ6のセンタリング制御を行うことができ、キャンバー
や蛇行時にもトリム不良を生じることはない。
【0026】実施例2 実施例1の装置を使用し、板厚2.5mm、板幅120
0mmの酸洗処理した硬質材および軟質材の鋼帯のサイ
ドトリミングを実施した本発明法の場合と、図6に示す
装置を使用し、板厚2.5mm、板幅1200mmの酸
洗処理した硬質材および軟質材の鋼帯のサイドトリミン
グを実施した従来法の場合について、MINトリム幅を
測定した。その結果を表1に示す。また、サイドトリミ
ング後の鋼帯歩留を求め、トリムトラブルの発生状況を
調査すると共に、トリミング能率を測定した。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示すとおり、本発明法によれば、従
来法に比較してMINトリム代を硬質材、軟質材共に8
mm低減することができた。また、サイドトリミング後
の鋼帯歩留は、従来法に比較して0.7%向上し、トリ
ムトラブルは、従来法を100とすると、本発明法は8
と1/12に減少し、トリミング能率は、従来法の14
0t/Hrから本発明法では170t/Hrと20%向
上した。
【0029】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
テンショントリム方式によるサイドトリミング時のスト
リップのセンタリングを高精度で実施できると共に、キ
ャンバーや蛇行時にもトリム不良を生じることがなく、
トリム歩留、生産性を大幅に向上できると共に、トリム
品質の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセンタリング装置の全体説明図であ
る。
【図2】制御系統を除くセンタリング装置の概略平面図
である。
【図3】第1ステアリングロールを示すもので、(a)
図は全体側面図、(b)図は全体平面図である。
【図4】第2ステアリングロールユニットとサイドガイ
ドを示すもので、(a)図は概略側断面面図、(b)図
は全体平面図である。
【図5】従来のテンショントリム方式によるセンタリン
グ装置の説明図である。
【図6】従来のフリーループ方式によるセンタリング装
置の説明図である。
【符号の説明】
1 第1ステアリングロール 2 第2ステアリングロールユニット 3 No.1ステアリングロール 4 No.2ステアリングロール 5 アンフォールディングロール 6、53、64 ストリップ 7、54、63 サイドガイド 8 竪ロール 9 ベースフレーム 10、19 支点ピン 11 ロール固定フレーム 12 ライナー 13 荷重受部 14 浮上がり防止フレーム 15 下面ライナー 16 油圧シリンダー 17 全体スライドベース 18 全体スライド部18 20 傾動スライドベース 21、23 フレーム 22、27 油圧サーボシリンダー 24 押圧機構 25 モータ 26 開閉スクリュー軸 28、55、61 サイドトリマー 29、32 蛇行検出器 30、33、36、39 光源 31、34、37、40 フォトセンサー 35 サイドガイドセンサー 38 センター位置制御センサー 41 センター位置制御部 42、43、44、45 操作部 51 ロール 52 ステアリングロール 62 フリーループ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続酸洗ラインのテンショントリム方式
    におけるトリミング方法において、上流より順に出側の
    センター位置制御センサーの検出信号に対応して第1ス
    テアリングロールを傾動制御し、出側のセンター位置制
    御センサーの検出信号に対応してストリップの進行方向
    に対して傾斜させた2本のロールからなる第2ステアリ
    ングロールユニットを傾動制御すると共に、サイドトリ
    マー入側のセンター位置制御センサーの検出信号に対応
    してストリップを上下より交互に押さえる複数のロール
    と複数の竪ロールからなるサイドガイドと共に、第2ス
    テアリングロールユニットをストリップ幅方向にスライ
    ド制御してセンタリングを行うことを特徴とするストリ
    ップのセンタリング方法。
  2. 【請求項2】 連続酸洗ラインのテンショントリム方式
    におけるトリミング装置において、サイドトリマーの上
    流側にストリップを上下より交互に押さえる複数のロー
    ルと複数の竪ロールからなるサイドガイドをストリップ
    幅方向にスライド自在に設け、該サイドガイドのスライ
    ド部上にストリップの進行方向に対して傾斜させた2本
    のロールからなる単独制御可能の第2ステアリングロー
    ルユニットを設け、第2ステアリングロールユニットの
    上流に単独制御可能に第1のステアリングロールを設
    け、第1のステアリングロール、第2のステアリングロ
    ールユニットの出側およびサイドトリマー入側にセンタ
    ー位置制御センサーを設け、出側のセンター位置制御セ
    ンサーの検出信号に対応して第1ステアリングロール、
    第2ステアリングロールユニットを傾動制御すると共
    に、サイドトリマー入側のセンター位置制御センサーの
    検出信号に対応してサイドガイドと共に第2ステアリン
    グロールユニットをスライド制御するセンター位置制御
    部を設けたことを特徴とするストリップのセンタリング
    装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993003874A1 (en) * 1991-08-26 1993-03-04 Höganäs Ab Powder-metallurgical composition having good soft magnetic properties
KR20010065705A (ko) * 1999-12-30 2001-07-11 이구택 용접기용 스트립 사행 보정장치
KR20020048156A (ko) * 2000-12-16 2002-06-22 이구택 강판 스트립의 센터링 유도장치
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