JPH06134589A - レーザヘッド高さ制御方法 - Google Patents

レーザヘッド高さ制御方法

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JPH06134589A
JPH06134589A JP4309692A JP30969292A JPH06134589A JP H06134589 A JPH06134589 A JP H06134589A JP 4309692 A JP4309692 A JP 4309692A JP 30969292 A JP30969292 A JP 30969292A JP H06134589 A JPH06134589 A JP H06134589A
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JP
Japan
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laser head
hole
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value
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Application number
JP4309692A
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English (en)
Inventor
Tomoki Mise
知樹 三瀬
Yosuke Murata
洋介 村田
Isao Katayama
勲 片山
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断加工において、ワークに傷を付けること
なく非接触で間隔一定の制御を行う場合に、ワークの穴
を通過する加工を、レーザヘッドが穴に落ち込むことな
く良好に行えるようにする。 【構成】 レーザヘッド6に設けられた静電容量型の変
位センサ21の検出値で、平板状ワークWの表面に対す
るレーザヘッド高さを一定に倣い制御する場合に適用す
る。この場合に、変位検出値Vの変化率が穴認定定数C
を超えず、かつ変位検出値Vが倣い許可上限値Vaを超
えないときのみ倣い制御を行うものとする。条件非充足
の場合にはレーザヘッド6の現状高さを維持させる。前
記の穴認定定数Cは、例えばワークWに通常に生じる湾
曲勾配の最大値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板状ワークの切断加
工に適用するレーザヘッド高さ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザによる切断加工では、良好な切断
のために焦点をワーク表面に保つ必要があり、切断用レ
ーザ加工機では、ワーク表面に接する倣い部材を設けて
ワーク表面に対するレーザヘッド高さを一定に制御する
機構が一般に装備されている。これにより、板状ワーク
に生じている波状湾曲の凹凸に対して、精度良くレーザ
ヘッド位置を保つことができる。しかし、倣い部材を摺
接させると、ワーク表面に微細な傷が付くことがあり、
鏡面加工仕上げ板のような傷付きを極度に嫌うワーク
や、傷の生じ易い材質のワークでは、前記の倣い部材が
使用できない。
【0003】このため、図10に示すように非接触の変
位センサを備えたものも開発されている。すなわち、レ
ーザヘッド51の先端に変位センサ52を設け、変位セ
ンサ52の検出値に応じてレーザヘッド51をサーボモ
ータ(図示せず)により昇降させ、レーザヘッド51の
先端とワークWaの表面との間隔dを一定に倣い制御す
るようにしている。変位センサ52には静電容量式のも
の等が採用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示す
ように、ワークWaに設けられた穴59を通過する経路
cで切断加工を行うことがあり、このような場合、単に
間隔dが一定になるように制御するだけでは、図10
(B)のようにレーザヘッド51が穴59に落ち込む。
このように落ち込みが生じると、同図に鎖線で示すよう
に、穴59の縁59aにレーザヘッド51が到ったとき
に、レーザヘッド51が上昇する前に縁59aに干渉
し、レーザヘッド51やワークWaを損傷する。そのた
め、穴59を通過する経路で切断することができないと
いう問題点がある。
【0005】この発明の目的は、非接触でワークに傷付
けることなく間隔一定の制御が行え、かつレーザヘッド
の穴への落ち込みを生じることなく、穴を通過する切断
加工が行えるレーザヘッド高さ制御方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のレーザヘッド
高さ制御方法は、レーザヘッド(6)に設けられた非接
触型変位センサ(21)の検出値(V)に応答して平板
状ワーク(W)の表面に対するレーザヘッド(6)の間
隔を一定に倣い制御する高さ制御方法において、変位検
出値(V)の変化率が穴認定定数(C)を超えず、かつ
変位検出値(V)が倣い許可上限値(Va)を超えない
ときのみ倣い制御を行い、条件非充足の場合にレーザヘ
ッド(6)の現状高さを維持させることを特徴とする。
穴認定定数(C)は、例えばワーク(W)に通常に生じ
る湾曲勾配の最大値とする。
【0007】
【作用】板状ワーク(W)の表面は一般に波状湾曲によ
る凹凸が生じており、通常はワーク(W)の送りに伴っ
て、変位センサ(21)の検出値に応答して、ワーク
(W)の表面に対するレーザヘッド(6)の間隔が一定
になるように高さ制御される。
【0008】レーザヘッド(6)がワーク(W)の穴
(Wh)に至ると、変位センサ(21)からワーク
(W)が急速に離れたことと同じ状態になり、すなわ
ち、変位検出値(V)が急激に大きな値となって、その
変化率が穴認定定数(C)を越える。そのため、穴(W
h)であることが認識され、レーザヘッド(6)が現状
高さに維持されるように制御する。この場合に、レーザ
ヘッド(6)が穴(Wh)上にさしかかる時点で変位検
出値(V)の変化率は通常の板材の湾曲で検出される値
よりも大きくなり、穴認定定数(C)を超える。そのた
め、穴(Wh)による変位検出値(V)の低下でレーザ
ヘッド(6)が倣い制御により下降する前に、未然に現
状高さに維持することができる。レーザヘッド(6)が
穴(Wh)上にある間は、変位検出値(V)の変化率は
零または小さな値となるが、変位検出値(V)自体は大
きな値を保ち、倣い許可上限値(Va)を超える。その
ため、レーザヘッド(6)の現状高さの維持が続行され
る。
【0009】レーザヘッド(6)が穴(Wh)上から出
ると、変位センサ(21)は再びワーク(W)を検出す
ることになり、完全に穴(Wh)から出た状態では、変
位検出値(V)の変化率が穴認定定数(C)以下とな
り、かつ変位検出値(V)が倣い許可上限値(C)以下
となる。そのため、倣い制御が再度開始される。このよ
うに、レーザヘッド(6)が穴(Wh)内に落ち込むこ
とが防止されて、穴(Wh)を通過したときにレーザヘ
ッド(6)が穴(Wh)の縁と干渉することが回避され
る。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図9に基づ
いて説明する。図2はこの実施例のレーザヘッド高さ制
御方法を適用するレーザ加工機の平面図である。このレ
ーザ加工機は、タレットパンチプレスと複合したもので
あり、タレット1を設置したフレーム2の上面に、レー
ザ発振器3から導かれたレーザダクト4を配置し、パン
チ駆動用ラム5によるパンチ位置の前方にレーザヘッド
6を設けてある。
【0011】フレーム2の前方には、固定テーブル7a
とスライドテーブル7bとからなるワークテーブル7が
設けてあり、スライドテーブル7bはキャリッジ8と共
に、ベッド9のレール10上を前後(Y軸方向)に移動
自在である。キャリッジ8にはワークホルダ11の取付
けられたクロススライド12が横(X軸方向)移動自在
に搭載してある。キャリッジ8およびクロススライド1
2は、それぞれY軸サーボモータ14およびX軸サーボ
モータ13により送りねじ16,15を介して進退駆動
される。これらキャリッジ8およびクロススライド12
の移動により、ワークホルダ11に把持されたワークW
がワークテーブル7上にレーザヘッド6およびパンチ用
ラム5に対して縦横に送られる。
【0012】図1に示すように、レーザヘッド6を設け
たガイド筒17は、送りねじ19とZ軸サーボモータ1
8とからなる昇降装置20により昇降駆動可能である。
レーザヘッド6の先端には静電容量型の非接触式の変位
センサ21が設けてある。
【0013】図3はレーザヘッド6の拡大断面図であ
る。レーザヘッド6はレーザビームRを絞る対物レンズ
22を有し、先端に変位センサ21の中心電極を兼用す
るノズル電極23を有している。ノズル電極23は、取
付筒24に取付けられて電圧取出用のコネクタ25に接
続され、周囲をガード電極26で囲まれている。ガード
電極26は、ノズル電極23の電界に指向性を持たせて
側方の物体により検出電圧が影響されないようにするも
のである。ノズル電極23を取付けた取付筒24および
ガード電極26は、絶縁体でできたボルト28でレーザ
ヘッド本体27に取付けられている。同図において、符
号45,46で示す部分は絶縁体を示す。
【0014】変位センサ21は、ノズル電極23と金属
性ワークWとの隙間に生じる静電容量の変化により、両
者23,W間の高さHに応じた変位検出値Vをセンサア
ンプ29(図1)から電圧値として出力するものであ
る。高さHと変位検出値Vとは図5のように略比例関係
にある。また、この実施例では、高さHが1.5mmとな
るときに、変位検出値Vが零となるようにセンサアンプ
29を設定してある。センサアンプ29の出力である変
位検出値Vは直流0〜±10vの範囲とし、異常検出時
に+13vとなるように設定してある。
【0015】図1において制御系を説明する。NC装置
30は、このレーザ・タレットパンチ複合機の全体を制
御する装置であり、その機能手段の一部として倣い制御
手段31が設けてある。倣い制御手段31は、変位セン
サ21の変位検出値Vに応じた速度指令値をZ軸サーボ
モータ18に出力し、高さHが一定になるように制御す
る手段である。
【0016】この倣い制御手段31と変位センサ21と
の間に、所定の条件で倣い制御を止めて現状高さを維持
させる穴認識制御装置32が設けてある。穴認識制御装
置32は、CPUおよびメモリ装置等からなる制御装置
であり、その記憶プログラムとハードウェアにより、サ
ンプリング手段33、倣い制御出力更新許可手段34、
瞬間異常判定手段37、および現状維持出力手段38等
が構成される。倣い制御出力更新許可手段34は、穴認
識傾き判定手段35と、高さ判定手段36とを有する。
【0017】有効/無効選択手段39はスイッチング手
段等からなり、そのオフ時(無効モード選択時)に、穴
認識制御装置32は演算を停止すると共に、入力切換ス
イッチ42をNC装置30側へ切り換える。入力切換ス
イッチ42は、変位センサ21のアンプ29の出力を穴
認識制御装置32に入力する配線に介在させたものであ
る。
【0018】穴認識制御装置32のサンプリング手段3
2は、変位センサ21の変位検出値Vと、X軸方向ワー
ク移動速度およびY軸方向ワーク移動速度のデータを設
定サンプリング周期Δtで穴認定傾き判定手段35に取
り込む手段である。各軸移動速度は、X軸サーボモータ
13およびY軸サーボモータ14のタコジェネレータか
ら得られるアナログ電圧値であり、また変位検出値Vも
アナログ値であるため、A/D変換器43を介して入力
する。A/D変換器43は1個で各入力に兼用させても
良い。サンプリング周期Δtは、例えば10msec〜1000ms
ecの範囲において10msec単位で可変とし、任意の値に設
定する。
【0019】倣い制御出力更新許可手段34は、変位検
出値Vの変化率|αn|が穴認定定数Cを超えず、かつ
変位検出値Vinが倣い許可上限値Vaを超えないときの
み倣い制御を行い、条件非充足の場合にレーザヘッド6
の現状高さを維持させる手段である。すなわち、 |αn|<C でかつ Vin<Va のときに倣い制御出力をVn(センサーアンプ今回測定
値)とし(図7参照)、条件非充足の場合に現状維持出
力手段38により倣い制御出力Vbとして現状維持を指
令する零の値を出力させる手段である。この|αn|<
Cの条件を判定する手段が穴認定傾き判定手段35であ
り、Vin<Vaの条件を判定する手段が高さ判定手段3
6である。変化率αnは次式によって演算される。
【0020】
【数1】
【0021】Kはアンプ29の特性係数であり、この実
施例では上記のように3/10としている。なお、ΔL
の値は、測定のばらつきを無くすために、上記のように
今回サンプリング値Pn と前回サンプリング値Pn-1
の平均をとっている。穴認定定数Cは任意に設定する定
数であり、図6のようにワークWに通常に生じている湾
曲勾配ΔH/ΔLの最大値を設定する。倣い許可上限値
Vaは、倣い制御を行うのに不適切であると判定する定
数であり、-5.00V〜+5.00Vの範囲で任意の値に設定され
る。高さ判定手段36で監視する変位検出値Vinは、セ
ンサアンプ出力VをA/D変換器43でディジタル値に
変換した値である。
【0022】図1の瞬間異常判定手段37は、変位検出
値Vinを監視し、アラーム認識時間tpに満たない短時間
だけ変位検出値Vinの異常があった場合に、現状維持出
力手段38により穴認識制御装置32の倣い制御出力V
bを零としてレーザヘッド6に現状高さを維持させる手
段である。
【0023】すなわち、瞬間異常判定手段37は、次の
条件充足の場合に異常が発生した認識して倣い制御出力
Vbを零とする。 Vin≧Vmax かつ, t≦tp (tp=0〜300msec) Vin≦Vmin かつ, t≦tp また、定常異常判定手段48は、次の条件充足の場合に
異常が発生したと認識してアラームを発生させる。 Vin≧Vmax かつ, t>tp Vin≦Vmin かつ, t>tp ただし、tは、Vin≧Vmax またはVin≦Vmin の状態
になっている時間である。アラーム認識時間tpは、10ms
ec〜300msec の範囲で任意の値に設定される。異常判定
の電圧の上限値Vmax および下限値Vmin は、いずれも
-9.99V〜+9.99Vの範囲で任意に設定される。下限値Vmi
n に対しては、材質や板厚に応じた適正な値が簡易に設
定できるように、定数選択手段41が設けてあり、この
手段41でBCDコードの1〜7までの値を選択するこ
とにより、適宜の電圧が設定される。
【0024】瞬間異常判定手段37により現状維持手段
38で倣い制御出力Vbを零とする動作は、穴認定傾き
判定手段35から出力される倣い制御出力Vnに優先し
て行われる。なお、倣い制御出力Vbはディジタル値で
あるため、D/A変換器44でアナログ値に変換するこ
とにより、センサアンプ30から入力切換スイッチ42
を介して直接にNC装置30に入力する端子と同じ端子
に入力されるようにしてある。なお、前記の各設定値や
設定範囲は、いずれもこの実施例の場合の数値例であ
り、使用機器によって適宜の値とされる。
【0025】上記構成による高さ制御方法を説明する。
図9(A)において、曲線aは、ワークWに対するレー
ザヘッド6の実際の高さを示す。ワークWにはレーザヘ
ッド6の移動経路に穴Whが形成されている。ワークW
は、湾曲を省略して完全に平端な状態に図示してある。
47は障害物を示す。同図(B)は、ワーク位置とセン
サアンプ29の変位検出値Vとの関係を示す。
【0026】同図において、レーザヘッド6(図1)が
穴Whに至るまでは、同図(B)の曲線bからわかるよ
うに、変位検出値に大きな変動がない。そのため、前記
の穴認識の二つの判定条件(|αn|<C でかつ V
in<Va)が満たされ、穴認定傾き判定手段35からは
倣い出力(今回サンプリング値)Vnが出力されて、倣
い制御手段31の制御によりレーザヘッド6とワークW
の表面との間隔が一定になるように倣い制御が行われ
る。
【0027】レーザヘッド6の一部が穴Whに近づく
と、変位センサ21の一部が板材Wから外れて静電容量
が低下し、同図(B)に曲線部分b1で示すように変位
検出値Vが急激に立ち上がる。そのため、前記のように
演算された変化率|αn|が、穴認定定数Cよりも大き
くなり、倣い制御出力更新許可手段34は、倣い制御出
力をVnに代えて零の値として出力する。そのため、倣
い制御手段31はレーザヘッド6を現状高さに維持させ
る。
【0028】レーザヘッド6が穴Wh上に完全に入る
と、センサアンプ出力Vの変化率|αn|は零となって
穴認定定数C以下となる。しかし、変位検出値Vinが倣
い許可上限値Vaを超えることになり、そのため倣い制
御出力として零出力が出し続けられ、レーザヘッド6の
現状高さが維持される(図9(A)の曲線部分a2、お
よび図8参照)。
【0029】レーザヘッド6が穴Wh上から出ると、変
位センサ21は再びワークWを検出することになり、完
全に穴Whから出た状態では変位検出値Vの変化率|α
n|が穴認定定数C以下となり、かつ変位検出値Vinが
倣い許可上限値Va以下となる。そのため、倣い制御が
再度開始される。
【0030】このように、レーザヘッド6が穴Wh内に
落ち込むことが防止されて、穴Whを通過したときにレ
ーザヘッド6が穴Whの縁と干渉することが回避され
る。そのため、穴Whを通過する加工が安全に行える。
なお、レーザヘッド6が穴Whに近づくと前記のように
現状高さが維持される前に、変位センサ21の容量低下
の開始によって若干のレーザヘッド6の低下(図9
(A)の曲線部分a1)は生じるが、この低下高さは低
い値であるため、加工動作に支障はない。
【0031】図9(B)の曲線部分b2,b4は、各々
材料が跳ねた場合と、スパッタが付着した場合を示す。
この場合は、短時間における変位検出値Vinの変動とな
るため、瞬間異常判定手段37における異常判定条件
(Vin≧Vmax でかつ t≦tp)が充足されることにな
り、瞬間異常判定手段37は倣い制御出力Vbを零とす
る。そのためレーザヘッド6は現状高さを維持する。曲
線部分b3はプラズマが発生した場合であり、この場合
は、変位検出値Vinが短時間だけ大きな負の値となる。
そのため、異常判定条件(Vin≦Vmin でかつ t≦tp)
が充足されることになり、この場合もレーザヘッド6の
現状高さを維持して加工が続けられる。
【0032】このように、瞬間異常の場合はその異常値
を無視して倣い制御が続けられ、異常検出値によってレ
ーザヘッド6の高さが不測に変化することが防止され
る。
【0033】レーザヘッド6が障害物47に干渉した場
合は、曲線部分b5のように変位検出値Vの大きな値が
長時間続き、そのため変位検出値Vinが倣い許可上限値
Vaを超えることになって定常異常判定手段48の指令
によりアラームを出力する。これによりオペレータがワ
ーク加工状態を見るなどして、適宜の処置を取ることが
できる。
【0034】
【発明の効果】この発明のレーザヘッド高さ制御方法
は、非接触型変位センサによる間隔一定の倣い制御にお
いて、変位検出値の変化率が穴認定定数を超えず、かつ
変位検出値が倣い許可上限値を超えないときのみ倣い制
御を行い、条件非充足の場合にレーザヘッドの現状高さ
を維持させるようにしたため、ワークの湾曲に対する間
隔一定制御を非接触で行ってワークを傷付けることなく
間隔一定の良好な加工が行え、しかもワークに通常に生
じている湾曲と加工穴とを判別し、穴内へのレーザヘッ
ドの落ち込みを防止して穴を通過する切断加工を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるレーザヘッド高さ
制御方法を適用するレーザ加工機の制御系の概念図であ
る。
【図2】そのレーザ加工機の平面図である。
【図3】レーザヘッドの断面図および下面図である。
【図4】移動距離と高さ変化との関係を示す説明図であ
る。
【図5】レーザヘッド高さと変位検出値との関係を示す
グラフである。
【図6】ワークの湾曲状態を示す説明図である。
【図7】倣い制御出力のグラフである。
【図8】穴を通過するときのレーザヘッド高さ位置の説
明図である。
【図9】(A)はレーザヘッド高さのグラフ、(B)は
変位検出値のグラフである。
【図10】従来例の動作説明図である。
【図11】同従来例の穴通過経路の説明図である。
【符号の説明】
1…タレット、2…フレーム、3…レーザ発振器、7…
ワークテーブル、11…ワークホルダ、13…X軸サー
ボモータ、14…Y軸サーボモータ、18…Z軸サーボ
モータ、20…昇降駆動装置、21…変位センサ、23
…ノズル電極、29…センサアンプ、30…NC装置、
31…倣い制御手段、32…穴認識制御装置、33…サ
ンプリング手段、34…倣い制御出力更新許可手段、3
5…穴認定傾き判定手段、36…高さ判定手段、37…
瞬間異常判定手段、C…穴認定定数、H…高さ、V,V
in…変位検出値、Vb,Vn…倣い制御出力、W…ワー
ク、Wh…穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザヘッドに設けられた非接触型変位
    センサの検出値に応答して平板状ワークの表面に対する
    レーザヘッドの間隔を一定に倣い制御する高さ制御方法
    において、変位検出値の変化率が穴認定定数を超えず、
    かつ変位検出値が倣い許可上限値を超えないときのみ倣
    い制御を行い、条件非充足の場合にレーザヘッドの現状
    高さを維持させるレーザヘッド高さ制御方法。
JP4309692A 1992-10-23 1992-10-23 レーザヘッド高さ制御方法 Pending JPH06134589A (ja)

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